【鈴鹿】昼からお手軽遡行 元越谷
Posted: 2011年8月13日(土) 19:57
【日 付】2011年8月12日(金)
【山 域】鈴鹿中部 野洲川元越谷
【天 候】晴れ
【コース】12:02駐車地---12:29入渓点12:59元越大滝上13:35---13:51二俣---14:56尾根---15:43林道
---15:50大滝---16:05林道---16:40駐車地
行きたいところも見つからないまま、目が覚めると9時前だった。今日も暑い一日になりそうだ。
このまま家でグダグダと過ごすのも我慢できない。比較的近くて短時間で涼しく遊べるところ。元越谷なら確実だ。
新名神のおかげで近くなったとは言っても1時間半はかかるのだが。
多少お盆の渋滞があったものの、途中の買い物も含めて出発から2時間後にはスタートすることができた。林道入
口手前の広い空き地に車を止める。よく繁った木の下で、陽に焼かれずに済むだろう。
林道のゲート前には車が2台。若者たちが河原でデイキャンプを楽しんでいる。
30分ばかりの林道歩きもほとんど日陰で苦にならない。しかし、先週も感じた後頭部の痛みとまではいかない違和感
が気になる。
何度も通った入渓点への道。流れに足を浸す。冷たくて気持ちいい。チンタラ沢の時はこの冷たさを感じられるように
スパッツは着けないのがいい。
いつものように右から堰堤をふたつ越えると両岸立ったゴルジュになる。カーブの先には唐突に堰堤が立ちはだかる。
この堰堤ができる前は深い淵が横たわっていた。
堰堤の直下まで進んでみた。以前、この堰堤が完成して間もない頃には、右岸の際を上がれたものだ。今では土砂
の堆積がすっかり流され、取り付くシマもなくなっている。
完璧に道となった左岸の高度感のある巻き道を辿れば、下りる地点には新しそうなロープが設置されていた。
大きく深い釜を持つ1m滝は右からへつり、いよいよ元越谷最大の大滝とご対面である。
しばらく雨のない割にはそこそこの水量があって、いつもながら見ごたえのある滝だ。
右の岩壁から雨のように降り注ぐ流れがないのは、やはり水量が少ないということか。しかしその岩壁下がずいぶん
深くなっているような気がした。
ど真ん中を滝身に近付き、右のルンゼ横の小尾根状を上がり、途中で残置ロープのぶら下がるチムニーからまた滝
身側へ。流芯近くには残置スリングがかかるルートもあるが、そちらはパスだ。
[attachment=4]P1110297_1.JPG[/attachment]
滝上でランチとする。まだ1時間しか歩いていないが、時刻はもう1時。最初からここでメシにしようと決めていた。
ビールと食欲がなくても食えるソーメンとネギトロ巻きが本日のランチである。
今日も虫が少なく、蚊取り線香の必要はなかった。
ここからが元越谷の核心部。関西沢登り界のドン、中庄谷氏が「浮世の憂さを忘れる30分間」と評した瀑流帯である。
この区間では河原というものがまったくなく、谷は完全に岩盤だけで構成されている。
白い花崗岩を穿って躍動するように流れる水は、太陽の光にきらめき生命を持っているようだ。存分に水と戯れる。
惜しむらくは距離が短すぎることだ。これがあと5倍ぐらいあれば素晴らしいのだが。
[attachment=3]P1110312_1.JPG[/attachment]
[attachment=2]P1110330_1.JPG[/attachment]
あっという間に二俣に着いてしまった。残念ながら「浮世の憂さ」は15分ほどしか忘れられなかった。
ここで進路を検討する。時間が時間だし、ここは左俣を上がって、東へ方向を変えるところで尾根を乗越して隣の仙ノ
谷を下るというプランで行こう。稜線まで上がっても暑いだけだ。
左俣に入ってすぐの堰堤を越えると林道ができていた。この林道は少し先で橋を架けて左俣をまたいでいた。
これはどんなことになっているのかと心配したが、左俣へ入り直すと穏やかな流れはそのままだった。
ナメが主体のさわやかな谷だが、植林と常緑樹でやや暗い印象である。
左俣で唯一の滝らしい滝が15mの斜瀑だ。こんな滝があったのは記憶から飛んでしまっていたが、なかなか見栄え
のする滝である。しかも流芯を簡単に直登できるのだから、クソ暑い夏にはぴったりの滝と言える。
その後もナメとナメ滝のオンパレード。水量が少ないのが残念だが、気持ちよく遡行して行ける。
[attachment=1]P1110347_1.JPG[/attachment]
Ca770mの二俣を左に取り、流れが東に向きを変えるあたりで左手の尾根を探る。左岸には炭焼窯跡があった。
ここが尾根との高低差が一番少ないところだ。約30mとは言え、とんでもない急傾斜を4輪駆動で這い上がった。
仙ノ谷側もまた強烈な傾斜だが、こういうところは得意種目でもある。ズリズリと谷底に下れば仙ノ谷の右俣支流。
特に見るべきところもなく本流へ下り付いた。
この仙ノ谷は元越谷と違って完全に植林である。ちょっとしたナメ滝があったり、花崗岩の中に急に黒い岩が出てき
たりと、見どころは数えるほどしかない。
そうこうしている内に背面が丸太で覆われた変わった堰堤に突き当たり、その左手に林道が下りて来ていた。
このまま林道を下るかと歩きながら谷の方に視線を向けると、何やらゴルジュの匂いがした。これは見逃せないと再
び斜面を駈け下りて入渓。いい感じのナメと小滝が続いていた。
やっぱり下りてみるもんだと下降を続けると、突如流れが途切れ、その先に空間が広がっていた。滝だ。落ち口から覗
きこむが滝壺は見えない。両岸は高い壁だ。攻めどころを探る。
右岸の小台地に上がると立ち木伝いに右手にあるルンゼに行けそうだ。ルンゼの斜度はそれほどでもなさそう。
慎重に木の根を利用してルンゼに近付く。ルンゼの中は予想通り、ホールドも少ないながら問題なくズリズリと下ること
ができた。下から見上げると末広がりのなかなか立派な滝だった。高さは10mくらいだろうか。
[attachment=0]P1110392_1.JPG[/attachment]
さて、次は何が出て来るかと楽しみにしていると、そこに現われたのは堰堤だった。両岸はかなり切り立って巻く術は
なさそうである。左岸側の堰堤の際がわずかな弱点に見えたが、登りならともかく、ノーロープでこれを下るのはリスキ
ーだ。
少し戻って右岸の斜面を窺うと持ってこいのルートがあった。途中にはトラロープもあり、40mほどの登り返しで林道に
復帰した。
最後にアトラクションもあったので満足して日陰の林道を戻る。
ゲート近くでは若者たちがまだ水遊びに興じていた。
山日和
【山 域】鈴鹿中部 野洲川元越谷
【天 候】晴れ
【コース】12:02駐車地---12:29入渓点12:59元越大滝上13:35---13:51二俣---14:56尾根---15:43林道
---15:50大滝---16:05林道---16:40駐車地
行きたいところも見つからないまま、目が覚めると9時前だった。今日も暑い一日になりそうだ。
このまま家でグダグダと過ごすのも我慢できない。比較的近くて短時間で涼しく遊べるところ。元越谷なら確実だ。
新名神のおかげで近くなったとは言っても1時間半はかかるのだが。
多少お盆の渋滞があったものの、途中の買い物も含めて出発から2時間後にはスタートすることができた。林道入
口手前の広い空き地に車を止める。よく繁った木の下で、陽に焼かれずに済むだろう。
林道のゲート前には車が2台。若者たちが河原でデイキャンプを楽しんでいる。
30分ばかりの林道歩きもほとんど日陰で苦にならない。しかし、先週も感じた後頭部の痛みとまではいかない違和感
が気になる。
何度も通った入渓点への道。流れに足を浸す。冷たくて気持ちいい。チンタラ沢の時はこの冷たさを感じられるように
スパッツは着けないのがいい。
いつものように右から堰堤をふたつ越えると両岸立ったゴルジュになる。カーブの先には唐突に堰堤が立ちはだかる。
この堰堤ができる前は深い淵が横たわっていた。
堰堤の直下まで進んでみた。以前、この堰堤が完成して間もない頃には、右岸の際を上がれたものだ。今では土砂
の堆積がすっかり流され、取り付くシマもなくなっている。
完璧に道となった左岸の高度感のある巻き道を辿れば、下りる地点には新しそうなロープが設置されていた。
大きく深い釜を持つ1m滝は右からへつり、いよいよ元越谷最大の大滝とご対面である。
しばらく雨のない割にはそこそこの水量があって、いつもながら見ごたえのある滝だ。
右の岩壁から雨のように降り注ぐ流れがないのは、やはり水量が少ないということか。しかしその岩壁下がずいぶん
深くなっているような気がした。
ど真ん中を滝身に近付き、右のルンゼ横の小尾根状を上がり、途中で残置ロープのぶら下がるチムニーからまた滝
身側へ。流芯近くには残置スリングがかかるルートもあるが、そちらはパスだ。
[attachment=4]P1110297_1.JPG[/attachment]
滝上でランチとする。まだ1時間しか歩いていないが、時刻はもう1時。最初からここでメシにしようと決めていた。
ビールと食欲がなくても食えるソーメンとネギトロ巻きが本日のランチである。
今日も虫が少なく、蚊取り線香の必要はなかった。
ここからが元越谷の核心部。関西沢登り界のドン、中庄谷氏が「浮世の憂さを忘れる30分間」と評した瀑流帯である。
この区間では河原というものがまったくなく、谷は完全に岩盤だけで構成されている。
白い花崗岩を穿って躍動するように流れる水は、太陽の光にきらめき生命を持っているようだ。存分に水と戯れる。
惜しむらくは距離が短すぎることだ。これがあと5倍ぐらいあれば素晴らしいのだが。
[attachment=3]P1110312_1.JPG[/attachment]
[attachment=2]P1110330_1.JPG[/attachment]
あっという間に二俣に着いてしまった。残念ながら「浮世の憂さ」は15分ほどしか忘れられなかった。
ここで進路を検討する。時間が時間だし、ここは左俣を上がって、東へ方向を変えるところで尾根を乗越して隣の仙ノ
谷を下るというプランで行こう。稜線まで上がっても暑いだけだ。
左俣に入ってすぐの堰堤を越えると林道ができていた。この林道は少し先で橋を架けて左俣をまたいでいた。
これはどんなことになっているのかと心配したが、左俣へ入り直すと穏やかな流れはそのままだった。
ナメが主体のさわやかな谷だが、植林と常緑樹でやや暗い印象である。
左俣で唯一の滝らしい滝が15mの斜瀑だ。こんな滝があったのは記憶から飛んでしまっていたが、なかなか見栄え
のする滝である。しかも流芯を簡単に直登できるのだから、クソ暑い夏にはぴったりの滝と言える。
その後もナメとナメ滝のオンパレード。水量が少ないのが残念だが、気持ちよく遡行して行ける。
[attachment=1]P1110347_1.JPG[/attachment]
Ca770mの二俣を左に取り、流れが東に向きを変えるあたりで左手の尾根を探る。左岸には炭焼窯跡があった。
ここが尾根との高低差が一番少ないところだ。約30mとは言え、とんでもない急傾斜を4輪駆動で這い上がった。
仙ノ谷側もまた強烈な傾斜だが、こういうところは得意種目でもある。ズリズリと谷底に下れば仙ノ谷の右俣支流。
特に見るべきところもなく本流へ下り付いた。
この仙ノ谷は元越谷と違って完全に植林である。ちょっとしたナメ滝があったり、花崗岩の中に急に黒い岩が出てき
たりと、見どころは数えるほどしかない。
そうこうしている内に背面が丸太で覆われた変わった堰堤に突き当たり、その左手に林道が下りて来ていた。
このまま林道を下るかと歩きながら谷の方に視線を向けると、何やらゴルジュの匂いがした。これは見逃せないと再
び斜面を駈け下りて入渓。いい感じのナメと小滝が続いていた。
やっぱり下りてみるもんだと下降を続けると、突如流れが途切れ、その先に空間が広がっていた。滝だ。落ち口から覗
きこむが滝壺は見えない。両岸は高い壁だ。攻めどころを探る。
右岸の小台地に上がると立ち木伝いに右手にあるルンゼに行けそうだ。ルンゼの斜度はそれほどでもなさそう。
慎重に木の根を利用してルンゼに近付く。ルンゼの中は予想通り、ホールドも少ないながら問題なくズリズリと下ること
ができた。下から見上げると末広がりのなかなか立派な滝だった。高さは10mくらいだろうか。
[attachment=0]P1110392_1.JPG[/attachment]
さて、次は何が出て来るかと楽しみにしていると、そこに現われたのは堰堤だった。両岸はかなり切り立って巻く術は
なさそうである。左岸側の堰堤の際がわずかな弱点に見えたが、登りならともかく、ノーロープでこれを下るのはリスキ
ーだ。
少し戻って右岸の斜面を窺うと持ってこいのルートがあった。途中にはトラロープもあり、40mほどの登り返しで林道に
復帰した。
最後にアトラクションもあったので満足して日陰の林道を戻る。
ゲート近くでは若者たちがまだ水遊びに興じていた。
山日和
元越谷でしたか!。