【南紀】快晴と紅葉の滝本北谷と本谷を満喫②
Posted: 2017年11月25日(土) 15:05
2017年11月12日(日)晴れ
南紀 熊野川支流 小口川流域 滝本本谷
シュークリームさん とっちゃん 兎夢
[attachment=7]2017-11-12 11.24.53.jpg[/attachment]
駐車地8:35ー宝竜滝8:55ー燈明滝11:20ー
休憩12:40~13:20ーボタバ谷13:50ー駐車地16:00
ちょっと間が空いたけどシュークリームさんの後を受けまして南紀沢旅の続き。
二日目は滝本本谷です。
滝本の夜空を飾る星がとてもきれいだった。
迎えた朝も青空が広がる。
放射冷却でやや冷え込んでいるが楽しい山行になりそうで胸が弾む。
ゆっくりと準備して出発がやや遅めになったが足取りは軽い。
発電所脇の橋を渡ってすぐ「宝竜滝、野々滝」の看板の立つ林道に入る。
林道は所々崩壊したり岩が転がっていたりで通行止めになっている。
広くなった終点から遊歩道に入ると宝竜滝が見えた。
遠目にも規模が大きい。
この滝は二段になっていて下を一ノ滝、上を二ノ滝と呼ぶらしい。
二段、といっても普通ならばそれぞれが独立した立派な大滝だ。
滑りやすそうな木橋を渡るとすぐに一ノ滝の下に出る。
滝壺は広くて深い。
そこに轟々と美しい垂瀑が落ちて細かな霧を吹き上げる。
落差は54mということだ。
下流部は広々とした滑床。
撮影ポイントを探してあちらこちらと歩き回る。
[attachment=6]2017-11-12 08.56.39.jpg[/attachment]
巻きは一旦右俣の杉谷側に回り込み小尾根に取り付く。
取付きは急崖。
フィックスロープ、木立はあるものの滑りやすい足下に要注意。
所々に掛け橋の名残があるところをみるとかつては遊歩道の一部だったのかもしれない。
しかし、ここを一般の訪問者が登るのはきつかったろう。
二ノ滝も一ノ滝同様の規模。
こちらは単純な垂瀑ではなく途中に段が付いている。
滝壺は深く、テラスが広い。
左岸の痩せ尾根からちょっとヒヤヒヤのトラバースを経て落口に出る。
ここからの眺めがいい。
落口から下を覗き込むと高度感抜群だった。
しばらくゴーロが続く。
右岸の一部が柱状摂理になっていたのが目を引いた。
3m程の巾広滑滝を越えると立派な斜瀑が現われた。
「下コッペ滝」だ。
豊富な水量が勢い良く落ち迫力がある。
それにしても「コッペ」とはどういう意味なのだろう。
[attachment=5]2017-11-12 09.55.33.jpg[/attachment]
右岸を渋く巻いていく。
左に屈曲したところに二連の滑滝「コッペ滝」が現われる。
一段目を左岸から巻いてテラスに下りると奥には取水堰堤がのぞいていた。
左岸からの巻きは踏跡が薄く、微妙なトラバースで取水堰堤を越えていく。
すぐ奥に「藤綱の要害(平維盛の住居)」跡とされる石組みがあった。
しかし、これは眉唾ものだ。
ひとつには石組みの状態がとても800年経ったものとは思えない。
更に北谷にあった石組みと左右こそ逆だがほぼ同じ構造である。
要害が二つの谷に別々に作られたとは思えない。
多分、江戸期に作られた何らかの施設だろう。
木材集積所か?
謎の石組みのすぐ奥にかかるのは「奥コッペ滝」
右岸から越えると沢は右に屈曲していた。
ここは調度陽が差し込んで水流が輝き美しかった。
[attachment=4]2017-11-12 10.40.23.jpg[/attachment]
460m二俣を左に進む。
巨石の目立つゴーロが続く。
その奥に「燈明滝」が見えるがなかなか近づかない。
「燈明滝」は北谷の「ケヤキ原滝」と似た岩肌をしている。
上部の木々がいい感じに色付いて絵になった。
ただ陽が滝の半分しか照らさず写真を撮るには難しい条件だった。
[attachment=3]2017-11-12 11.23.17.jpg[/attachment]
左岸の巻きは思ったより長かった。
遡行図には落差30mとされていたが下から見えない部分が続いている。
それらを含めると落差40~50mはありそうだ。
すぐ上の滝は「白滝」
名前から岩肌が白いのかと思ったがそうでもなかった。
右岸から巻いたが「燈明滝」同様下から見えない部分が長い。
すべて合わせると落差40mほどになりそうだ。
[attachment=2]2017-11-12 11.42.53.jpg[/attachment]
最後の滝、「ナベラゴノ滝」に至る前に岩越えの難所があった。
水流に入れば簡単なところもあったがこの季節、濡れるわけにはいかない。
二日間の沢旅の最後を飾る滝、「ナベラゴノ滝」
高さはそれほどなく、荒々しさの目立つ滝だった。
[attachment=1]2017-11-12 12.32.59.jpg[/attachment]
締めくくりは延々と続く滑。
ゴツゴツした荒い滑床で気をつけないと足を取られる。
[attachment=0]2017-11-12 13.35.25.jpg[/attachment]
穏やかな流れを辿ると右岸に導水路のあるボタバ谷が現われる。
ここから尾根鞍部にあがって前日と同じルートで下山。
前日と違い風もなく穏やかな稜線を気持ちよく歩いて
二日間に渡る南紀の沢旅が終わった。
シュークリームさんのリードと今シーズン、初沢にも関わらず頑張ったとっちゃんのおかげで
思っていたよりもスムーズに、そして楽しく歩く事ができた二日間だった。
同行させていただきありがとうございました。
南紀 熊野川支流 小口川流域 滝本本谷
シュークリームさん とっちゃん 兎夢
[attachment=7]2017-11-12 11.24.53.jpg[/attachment]
駐車地8:35ー宝竜滝8:55ー燈明滝11:20ー
休憩12:40~13:20ーボタバ谷13:50ー駐車地16:00
ちょっと間が空いたけどシュークリームさんの後を受けまして南紀沢旅の続き。
二日目は滝本本谷です。
滝本の夜空を飾る星がとてもきれいだった。
迎えた朝も青空が広がる。
放射冷却でやや冷え込んでいるが楽しい山行になりそうで胸が弾む。
ゆっくりと準備して出発がやや遅めになったが足取りは軽い。
発電所脇の橋を渡ってすぐ「宝竜滝、野々滝」の看板の立つ林道に入る。
林道は所々崩壊したり岩が転がっていたりで通行止めになっている。
広くなった終点から遊歩道に入ると宝竜滝が見えた。
遠目にも規模が大きい。
この滝は二段になっていて下を一ノ滝、上を二ノ滝と呼ぶらしい。
二段、といっても普通ならばそれぞれが独立した立派な大滝だ。
滑りやすそうな木橋を渡るとすぐに一ノ滝の下に出る。
滝壺は広くて深い。
そこに轟々と美しい垂瀑が落ちて細かな霧を吹き上げる。
落差は54mということだ。
下流部は広々とした滑床。
撮影ポイントを探してあちらこちらと歩き回る。
[attachment=6]2017-11-12 08.56.39.jpg[/attachment]
巻きは一旦右俣の杉谷側に回り込み小尾根に取り付く。
取付きは急崖。
フィックスロープ、木立はあるものの滑りやすい足下に要注意。
所々に掛け橋の名残があるところをみるとかつては遊歩道の一部だったのかもしれない。
しかし、ここを一般の訪問者が登るのはきつかったろう。
二ノ滝も一ノ滝同様の規模。
こちらは単純な垂瀑ではなく途中に段が付いている。
滝壺は深く、テラスが広い。
左岸の痩せ尾根からちょっとヒヤヒヤのトラバースを経て落口に出る。
ここからの眺めがいい。
落口から下を覗き込むと高度感抜群だった。
しばらくゴーロが続く。
右岸の一部が柱状摂理になっていたのが目を引いた。
3m程の巾広滑滝を越えると立派な斜瀑が現われた。
「下コッペ滝」だ。
豊富な水量が勢い良く落ち迫力がある。
それにしても「コッペ」とはどういう意味なのだろう。
[attachment=5]2017-11-12 09.55.33.jpg[/attachment]
右岸を渋く巻いていく。
左に屈曲したところに二連の滑滝「コッペ滝」が現われる。
一段目を左岸から巻いてテラスに下りると奥には取水堰堤がのぞいていた。
左岸からの巻きは踏跡が薄く、微妙なトラバースで取水堰堤を越えていく。
すぐ奥に「藤綱の要害(平維盛の住居)」跡とされる石組みがあった。
しかし、これは眉唾ものだ。
ひとつには石組みの状態がとても800年経ったものとは思えない。
更に北谷にあった石組みと左右こそ逆だがほぼ同じ構造である。
要害が二つの谷に別々に作られたとは思えない。
多分、江戸期に作られた何らかの施設だろう。
木材集積所か?
謎の石組みのすぐ奥にかかるのは「奥コッペ滝」
右岸から越えると沢は右に屈曲していた。
ここは調度陽が差し込んで水流が輝き美しかった。
[attachment=4]2017-11-12 10.40.23.jpg[/attachment]
460m二俣を左に進む。
巨石の目立つゴーロが続く。
その奥に「燈明滝」が見えるがなかなか近づかない。
「燈明滝」は北谷の「ケヤキ原滝」と似た岩肌をしている。
上部の木々がいい感じに色付いて絵になった。
ただ陽が滝の半分しか照らさず写真を撮るには難しい条件だった。
[attachment=3]2017-11-12 11.23.17.jpg[/attachment]
左岸の巻きは思ったより長かった。
遡行図には落差30mとされていたが下から見えない部分が続いている。
それらを含めると落差40~50mはありそうだ。
すぐ上の滝は「白滝」
名前から岩肌が白いのかと思ったがそうでもなかった。
右岸から巻いたが「燈明滝」同様下から見えない部分が長い。
すべて合わせると落差40mほどになりそうだ。
[attachment=2]2017-11-12 11.42.53.jpg[/attachment]
最後の滝、「ナベラゴノ滝」に至る前に岩越えの難所があった。
水流に入れば簡単なところもあったがこの季節、濡れるわけにはいかない。
二日間の沢旅の最後を飾る滝、「ナベラゴノ滝」
高さはそれほどなく、荒々しさの目立つ滝だった。
[attachment=1]2017-11-12 12.32.59.jpg[/attachment]
締めくくりは延々と続く滑。
ゴツゴツした荒い滑床で気をつけないと足を取られる。
[attachment=0]2017-11-12 13.35.25.jpg[/attachment]
穏やかな流れを辿ると右岸に導水路のあるボタバ谷が現われる。
ここから尾根鞍部にあがって前日と同じルートで下山。
前日と違い風もなく穏やかな稜線を気持ちよく歩いて
二日間に渡る南紀の沢旅が終わった。
シュークリームさんのリードと今シーズン、初沢にも関わらず頑張ったとっちゃんのおかげで
思っていたよりもスムーズに、そして楽しく歩く事ができた二日間だった。
同行させていただきありがとうございました。