【鈴鹿】油日神社奥宮をめぐる沢旅 三馬谷
Posted: 2017年8月19日(土) 08:05
【日 付】2017年8月18日(金)
【山 域】鈴鹿山脈
【コース】奥余野公園駐車場8:30---10:17油日岳(奥宮)---11:0 5奥余野公園駐車場
【メンバー】単独
梅雨の末期のような不安定な天候が続き夏が来ない。今週末は旅行なので、気軽に出かけられる沢はないかと油日岳の三馬谷にした。余野公園内の道をなんとなく進んでいくとトイレと駐車場を完備した奥余野駐車場に到着。準備をしようとすると突然の豪雨に雷で、しばらく待つもののすぐには回復しそうもない。ここで、下山後によるつもりでいた油日神社に行くことにした。
油日岳は鈴鹿山脈の南端にあるので山を回り込めば山を越えずに三重の余野から滋賀の油日にたどり着ける。油日神社は油日岳を神体山としていて山頂には罔象女神(みつはのめのかみ)という水神を祀り、岳神社が奥宮として置かれている。雨乞い信仰の強い鈴鹿らしい神だ。油日の街並みに守られるように神社はあった。雨に濡れた楼門からは鎮護と書かれた拝殿とその奥の本殿が見え、これらが小宇宙のように回廊で囲まれている。どこを取っても絵になる不思議な世界だ。白洲正子の「かくれ里」で名をはせ、今や数多くの映画やドラマのロケに使われているのがわかるような気がする。とはいいつつも浮ついた感じを微塵も感じないのは、五百年以上ここに建ち続けた里宮の歴史とそれを支えてきたいとなみの力なのだろう。
[attachment=4]DSCF0111.jpg[/attachment]
雨も小降りになってきたので奥余野駐車場にもどる。沢の水が濁っていないので準備をはじめる。雷鳴はするものの青空も見えてきたので、駐車地から入渓する。花崗岩の沢なのだが両岸とも護岸工事がなされ堰堤も次々出てくる。めんどくさくなって三馬谷の東屋まで林道を歩き谷に入る。
[attachment=3]DSCF0124.jpg[/attachment]
3m斜瀑に迎えられしばらく進むと不動尊が祀らている7m滝に着く。登れそうな感じもするが、このタイミングで不動明王の滝を登る気にもなれず、右の登山道から巻く。直登できる滝ばかりで楽しい。10m滝も滝の左側を登った。そこかしこに窯跡が点在し炭焼き道を使って登山道が作られたようで、昔の道がそのまま残っておりいい感じだ。当時は自然林におおわれた明るい谷だったのだろう。
[attachment=2]DSCF0127.jpg[/attachment]
連瀑帯をすぎると谷は広がり油日岳からの道が下りてくるあたりは炭焼き窯が集まっておりさながら炭焼き基地のようだ。窯を見に行くと、足元でカンカラコーンとガラス瓶が落ちていく。底部は割れているものの桜のエンボスのついたインク瓶のようなもので、調べてみると戦前の醤油差しだった。密閉式で醤油を持ち歩くのに便利だったのだろう。以前、鈴鹿の窯跡でカゴメのノリの佃煮の瓶を見つけた。今回の醤油差しといい汗を大量にかく炭焼きの仕事にとって塩分をしっかりと取るというのは死活問題だったのだろう。
[attachment=0]DSCF0151.jpg[/attachment]
倒木で埋まった先の滝を越えると古い石積み堰堤。源頭の8m滝をこえ赤ナメの急登をつめると忍者岳横の稜線に出た。油日神社の奥宮のある油日岳に向かう。山頂手前に油日神社からの道が上がってきており、9月11日の岳ごもりには氏子たちがここを登ってくる。岳神社の先の小屋からは甲賀の街並みが良く見え、ここで休憩と思いきや、アブにからまれそれどころではない。結局、アブに追われながら山頂から三馬谷に下る道で炭焼き基地に合流し駐車地にもどった。
【山 域】鈴鹿山脈
【コース】奥余野公園駐車場8:30---10:17油日岳(奥宮)---11:0 5奥余野公園駐車場
【メンバー】単独
梅雨の末期のような不安定な天候が続き夏が来ない。今週末は旅行なので、気軽に出かけられる沢はないかと油日岳の三馬谷にした。余野公園内の道をなんとなく進んでいくとトイレと駐車場を完備した奥余野駐車場に到着。準備をしようとすると突然の豪雨に雷で、しばらく待つもののすぐには回復しそうもない。ここで、下山後によるつもりでいた油日神社に行くことにした。
油日岳は鈴鹿山脈の南端にあるので山を回り込めば山を越えずに三重の余野から滋賀の油日にたどり着ける。油日神社は油日岳を神体山としていて山頂には罔象女神(みつはのめのかみ)という水神を祀り、岳神社が奥宮として置かれている。雨乞い信仰の強い鈴鹿らしい神だ。油日の街並みに守られるように神社はあった。雨に濡れた楼門からは鎮護と書かれた拝殿とその奥の本殿が見え、これらが小宇宙のように回廊で囲まれている。どこを取っても絵になる不思議な世界だ。白洲正子の「かくれ里」で名をはせ、今や数多くの映画やドラマのロケに使われているのがわかるような気がする。とはいいつつも浮ついた感じを微塵も感じないのは、五百年以上ここに建ち続けた里宮の歴史とそれを支えてきたいとなみの力なのだろう。
[attachment=4]DSCF0111.jpg[/attachment]
雨も小降りになってきたので奥余野駐車場にもどる。沢の水が濁っていないので準備をはじめる。雷鳴はするものの青空も見えてきたので、駐車地から入渓する。花崗岩の沢なのだが両岸とも護岸工事がなされ堰堤も次々出てくる。めんどくさくなって三馬谷の東屋まで林道を歩き谷に入る。
[attachment=3]DSCF0124.jpg[/attachment]
3m斜瀑に迎えられしばらく進むと不動尊が祀らている7m滝に着く。登れそうな感じもするが、このタイミングで不動明王の滝を登る気にもなれず、右の登山道から巻く。直登できる滝ばかりで楽しい。10m滝も滝の左側を登った。そこかしこに窯跡が点在し炭焼き道を使って登山道が作られたようで、昔の道がそのまま残っておりいい感じだ。当時は自然林におおわれた明るい谷だったのだろう。
[attachment=2]DSCF0127.jpg[/attachment]
連瀑帯をすぎると谷は広がり油日岳からの道が下りてくるあたりは炭焼き窯が集まっておりさながら炭焼き基地のようだ。窯を見に行くと、足元でカンカラコーンとガラス瓶が落ちていく。底部は割れているものの桜のエンボスのついたインク瓶のようなもので、調べてみると戦前の醤油差しだった。密閉式で醤油を持ち歩くのに便利だったのだろう。以前、鈴鹿の窯跡でカゴメのノリの佃煮の瓶を見つけた。今回の醤油差しといい汗を大量にかく炭焼きの仕事にとって塩分をしっかりと取るというのは死活問題だったのだろう。
[attachment=0]DSCF0151.jpg[/attachment]
倒木で埋まった先の滝を越えると古い石積み堰堤。源頭の8m滝をこえ赤ナメの急登をつめると忍者岳横の稜線に出た。油日神社の奥宮のある油日岳に向かう。山頂手前に油日神社からの道が上がってきており、9月11日の岳ごもりには氏子たちがここを登ってくる。岳神社の先の小屋からは甲賀の街並みが良く見え、ここで休憩と思いきや、アブにからまれそれどころではない。結局、アブに追われながら山頂から三馬谷に下る道で炭焼き基地に合流し駐車地にもどった。