奥美濃マイナー沢 2題
Posted: 2017年5月31日(水) 22:28
只でさえマイナーな奥美濃の沢。
その中でも更にマイナーと思える沢に行ってきました。
物好きな方は読んで下さいまし。 2017年5月27日(土)曇り
奥美濃・揖斐川町西谷支流黒谷~銚子谷 単独
ホハレ峠8:00ー銚子谷出合8:40ー銚子の滝9:40ー
1075P11:40ー尾根分岐12:10~45ーホハレ峠14:20
旧徳山村門入の黒谷に蕎麦粒山から幾つかの谷が落ちている。
以前からそれらが気になっていた。
だが手に負えるものなのかどうか。
手始めにホハレ峠側からひとつ目の銚子谷を遡行してみた。
このところの高温続きに慣れた身体にはこの日のホハレ峠は妙に肌寒い。
曇り空がそれに追い打ちをかける。
服装も晴れる事前提だったが失敗だったか。
気分があがらないまま門入への道を辿った。
この道を踏むのはもう何度目になるのか。
すっかり馴染んだ感じだ。
崩れずに残っているのは門入の方々のおかげだろう。
感謝。
谷底を見ると随分大きな雪田が残っていた。
今冬の雪の多さを物語っているのだろうか。
標高540mの銚子谷出合は広々としている。
しかし合流している流れはまるで小川だ。
倒木があったりして少々あれ気味。
しかし少し入っていくと美しい流れに。
穏やかな沢筋がしばらく続く。
その中に時折現われる浅い淵に新緑が映える。
苔むした岩の合間の流れは清々しい。
癒される渓相だ。 銚子谷に入って40分、ようやく滝らしい滝が現われた。
4m、一番上には倒木が横たわっている。 岩の裂け目を斜めに落ちる変わった滝も現われた。
手前に岩が挟まっていてここを潜って登るのが楽しい。
660m二俣で右俣を見てギョ!
これまでの渓相からは思いもよらない大滝が! 銚子の滝と呼ばれているものだろう。
落差は17~8mといったところか。
正面から見ると岩肌にできた水流痕と
落口の描くラインが確かに銚子のようだ。
直登はもちろん無理だが巻くのは容易そうだ。
しかし今回進むのは左俣だ。
ここから谷は深く切れる。
その中に小滝が幾つか現われる。
登れない4m滝も。
前半の渓相とは打って変わったがそれもわずかの区間だった。 落ち着いた渓相に戻ったかと思うと現われた5m。
テクニシャンなら水流右脇を登れそうだ。
ひとりの僕は左岸を高巻き。
沢に戻るのがちょっと際どい。 840m付近でほぼ自然に返った感じの林道跡を越える。
更に高度を上げていくと黒い岩床が続くようになる。
登る分には小滝の連続といった感じだが
振り返って見下ろすと結構な高度感。
慎重にルートを選んで1075Pを目指す。
水流が切れてからは急な沢筋がブナ林の中に続く。
斜度はあるが比較的登りやすい。
登山道に出るまで同じ雰囲気が続いた。 登山道を左に進んで1075Pへ。
ここから蕎麦粒山が見えるが残念ながらガスがかかっていた。
登山道を南下して尾根分岐のブナ林へ。
ここで休憩。
久し振りにほぼ情報無しの沢をほぼ予定通り登りきり満足。
休憩を終えホハレ峠へ向かう。
この区間の状態を確認するのも今回の目的のひとつ。
場合によっては今後使えるだろう。
激薮漕ぎは覚悟の上だ。
しかし、考えていたより歩きやすかった。
登山道から離れて少しの間は切り開きがあった。
そこから990mまでの穏やかな尾根は
横ばいの灌木や笹を漕ぐ奥美濃らしい薮。
だがそれも手に負えない程ではない。
道型のような溝も確認できた。
かつては道があったのかもしれない。
その中にそこそこの池が現われたのには驚かされた。 尾根が下るようになると薮は薄くなり獣道が導いてくれるようになった。
まるで人の作った杣道のようだ。
このおかげで随分楽ができた。
810mで林道跡に出る。
古い(地形図に表示された)ホハレ峠を越えると林道の体をなさなくなった。
その中に薄い踏み跡が続いているのは利用する人が少なからずいるからだろう。
尾根分岐から駐車地まで1時間半。
慣れればもう少し早くなるだろう。
今後利用価値が出てくるかもしれない。
その中でも更にマイナーと思える沢に行ってきました。
物好きな方は読んで下さいまし。 2017年5月27日(土)曇り
奥美濃・揖斐川町西谷支流黒谷~銚子谷 単独
ホハレ峠8:00ー銚子谷出合8:40ー銚子の滝9:40ー
1075P11:40ー尾根分岐12:10~45ーホハレ峠14:20
旧徳山村門入の黒谷に蕎麦粒山から幾つかの谷が落ちている。
以前からそれらが気になっていた。
だが手に負えるものなのかどうか。
手始めにホハレ峠側からひとつ目の銚子谷を遡行してみた。
このところの高温続きに慣れた身体にはこの日のホハレ峠は妙に肌寒い。
曇り空がそれに追い打ちをかける。
服装も晴れる事前提だったが失敗だったか。
気分があがらないまま門入への道を辿った。
この道を踏むのはもう何度目になるのか。
すっかり馴染んだ感じだ。
崩れずに残っているのは門入の方々のおかげだろう。
感謝。
谷底を見ると随分大きな雪田が残っていた。
今冬の雪の多さを物語っているのだろうか。
標高540mの銚子谷出合は広々としている。
しかし合流している流れはまるで小川だ。
倒木があったりして少々あれ気味。
しかし少し入っていくと美しい流れに。
穏やかな沢筋がしばらく続く。
その中に時折現われる浅い淵に新緑が映える。
苔むした岩の合間の流れは清々しい。
癒される渓相だ。 銚子谷に入って40分、ようやく滝らしい滝が現われた。
4m、一番上には倒木が横たわっている。 岩の裂け目を斜めに落ちる変わった滝も現われた。
手前に岩が挟まっていてここを潜って登るのが楽しい。
660m二俣で右俣を見てギョ!
これまでの渓相からは思いもよらない大滝が! 銚子の滝と呼ばれているものだろう。
落差は17~8mといったところか。
正面から見ると岩肌にできた水流痕と
落口の描くラインが確かに銚子のようだ。
直登はもちろん無理だが巻くのは容易そうだ。
しかし今回進むのは左俣だ。
ここから谷は深く切れる。
その中に小滝が幾つか現われる。
登れない4m滝も。
前半の渓相とは打って変わったがそれもわずかの区間だった。 落ち着いた渓相に戻ったかと思うと現われた5m。
テクニシャンなら水流右脇を登れそうだ。
ひとりの僕は左岸を高巻き。
沢に戻るのがちょっと際どい。 840m付近でほぼ自然に返った感じの林道跡を越える。
更に高度を上げていくと黒い岩床が続くようになる。
登る分には小滝の連続といった感じだが
振り返って見下ろすと結構な高度感。
慎重にルートを選んで1075Pを目指す。
水流が切れてからは急な沢筋がブナ林の中に続く。
斜度はあるが比較的登りやすい。
登山道に出るまで同じ雰囲気が続いた。 登山道を左に進んで1075Pへ。
ここから蕎麦粒山が見えるが残念ながらガスがかかっていた。
登山道を南下して尾根分岐のブナ林へ。
ここで休憩。
久し振りにほぼ情報無しの沢をほぼ予定通り登りきり満足。
休憩を終えホハレ峠へ向かう。
この区間の状態を確認するのも今回の目的のひとつ。
場合によっては今後使えるだろう。
激薮漕ぎは覚悟の上だ。
しかし、考えていたより歩きやすかった。
登山道から離れて少しの間は切り開きがあった。
そこから990mまでの穏やかな尾根は
横ばいの灌木や笹を漕ぐ奥美濃らしい薮。
だがそれも手に負えない程ではない。
道型のような溝も確認できた。
かつては道があったのかもしれない。
その中にそこそこの池が現われたのには驚かされた。 尾根が下るようになると薮は薄くなり獣道が導いてくれるようになった。
まるで人の作った杣道のようだ。
このおかげで随分楽ができた。
810mで林道跡に出る。
古い(地形図に表示された)ホハレ峠を越えると林道の体をなさなくなった。
その中に薄い踏み跡が続いているのは利用する人が少なからずいるからだろう。
尾根分岐から駐車地まで1時間半。
慣れればもう少し早くなるだろう。
今後利用価値が出てくるかもしれない。