【別府】温泉の源 伽藍岳

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六右衛門(YaS)
記事: 159
登録日時: 2011年5月11日(水) 20:34
お住まい: 大阪府三島郡島本町山崎
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【別府】温泉の源 伽藍岳

投稿記事 by 六右衛門(YaS) »

【 日 付 】  2017年3月11日(土)
【 山 域 】  別府
【メンバー】 六右衛門 単独
【 天 候 】  快晴
【 ルート 】  3/11 別府駅西口 8:50 (亀の井バス41系統)→ 9:40 明礬 → 9:55 鍋山ゲート → 10:10 尾根道分岐 → (兎落し)
          → 11:05 塚原越 → 11:25 伽藍岳 11:45 → 11:56 塚原越 →(尾根道)→ 12:40 尾根道分岐 → 12:52
         鍋山ゲート → 13:13 鶴の湯 13:40 → 14:13 海地獄 → 15:35 別府駅
         →(亀の井バス26系統)別府観光港 19:35 →(さんふらわあ号)
       3/12 → 7:45 大阪南港ATC

 別府に1泊したあと、今日は由布岳+鶴見岳のプランや鶴見岳〜内山〜伽藍岳の縦走プランも考えたが、鶴見岳にはロープウェイもあるのでマイナーな山好きな(ひねくれ者?の)六右衛門は、伽藍岳(硫黄山)に登ってみました。
今日のルート
今日のルート
 関西の人はほとんど登ったことがないと思われる伽藍岳だが、この山は別府市街の背後にあって別府に豊かな温泉を供給している活火山で、867年に小規模ながら爆発をしているようだ。西側の塚原温泉(約800m)まで車で行って登るのが一般的だが、六右衛門は車がないので東側山麓の明礬温泉(約300m)から登る。

 別府駅西口から亀の井バスに乗ると土曜日のせいか地獄めぐりの人で満員で、その人達は鉄輪温泉の海地獄のあたりで降りていった。バスは国道500号線を走り、明礬バス停でPitapaカードで降りようとしたら、ピンポーン:エラー不足額360円となってしまった。関西の私鉄やバスはクレジットで後払いだが、ここはそれと違ってカードにチャージしておかないといけなかったようだ。まるで無賃乗車のようでいきなり大恥をかいてしまったが、気を取り直して進む。

 バス停すぐ上を左手の車道に入ってゆく。明礬温泉の奥には「鍋山湯」「鶴の湯」「へびん湯(蛇ん湯)」の3つの秘湯があり、(他に真っ黒な湯「カラス湯」?)これも今回の狙いの一つだ。車道を歩くと「へびん湯」への道を分け、更に少し行くと鍋山温泉のゲートがある。過去に殺人事件?があったようで、鍋山温泉は立入禁止、入湯禁止が続いているようで、その表示があり封鎖されていた。
(過去に事件があったからといって閉鎖しても、事件は他の場所で起こると思うが)
別府湾とお猿で有名な高崎山を望む
別府湾とお猿で有名な高崎山を望む
 伽藍岳への登山道はゲートの左手から始まる。まず沢を渡って右岸の尾根に取り付く。いきなりなかなかの急登で15分ほど登ると「兎落し」コースと「尾根道」の分岐に出る。「兎落し」が沢沿いの道なのでこちらを登りに取った。堰堤を高巻いてから沢身に降りるが火山の岩ごろごろの急な涸れ沢だ。ルートはあまり明確ではないが、赤テープが親切で拾っていけば迷うことはない。ただ落石が起こりそうな沢で危なっかしいところや崩れているところもある。沢の上部は相当急で下りには使いたくないルートだった。沢は狭いので兎狩りに使ったのだろうか。まさに兎が落ちそうな道だ。雪は全くなかった。
 だいぶ汗をかいて稜線の「塚原越」に出ようとする時、登山道から湯気が上がっているところが二三ヶ所あってビックリだ。
登山道から湯気が!
登山道から湯気が!
 塚原越に着いた時ちょうど反対側塚原温泉から登ってきた3人のパーティ(女性2人)に出会った。塚原越からは砂利道の車道をゆるやかに登るが、行く手には伽藍岳、背後には由布岳、左手下には火口と塚原温泉の駐車場、近くの崖からは噴煙が見られた。やがて車道を離れてススキの生えている細い道に入るとまもなく山頂だった。
山頂で 背景は由布岳
山頂で 背景は由布岳
山頂からのパノラマ 左端:高崎山 中央奥左:鶴見岳 手前:内山 右:由布岳
山頂からのパノラマ 左端:高崎山 中央奥左:鶴見岳 手前:内山 右:由布岳
 山頂は非常に展望に優れていて由布岳の双耳峰がきりりと立っていて、その山裾を自動車道がめぐっている。また別府湾方面は杵築から大分市までと、小さく高崎山が見える。南側には内山から鶴見岳に続く稜線が大きい。(九重は見えません。)
先の3人組の他、あとからもう2人来られて、お互いに写真撮影をした。今日はだいぶ暖かく、山頂はのどかだ。満足して下山する。本当は日本一濃いと言われる酸性の温泉「塚原温泉」に入りたかったが、200mの登り降りを嫌って遺憾ながらパスした。

塚原越から少し内山の方に登ったところから尾根道が始まる。はじめのうちは尾根がわかりづらいが、しばらく下るとはっきりとした細い尾根になり真っ直ぐに下ってゆく。こちらもある程度急だが、火山灰が積もった尾根なので滑らず下りには向いていた。こちらにも赤テープが多数ある。

 鍋山ゲートまで戻り、更に少し進んで右手に「へびん湯」を目指す。車道が谷を大きく迂回していて、「へびん湯」と思われる建物はずいぶん遠い。そう思っていたら途中で谷の下流に「鶴の湯」へ続く道が見えたので、そちらに入ってみた。入口にパラグライダーの練習場なので無断で入るなと書かれていたが、パラグライダーは飛んでいないし、道が崩れている様子もなかったので、ごめんなさい、入っちゃいました。

 ゴルフ場の縁を通って少しで「鶴の湯」に着いた。「鶴の湯」は青い透き通ったお湯が美しい露天湯で男性がお一人入浴されていた。脱衣場となる小屋があり、とても綺麗に掃除されていて、ボランティアによる運営とのこと、しかも入浴料無料だ。先客にお断りして入ると、温度はやや熱めであるが本当に開放的な気分になれる素晴らしい温泉だった。お湯は溢れて川になって流れている。観光地別府にこんな原始的なお湯が存在するとは。皆さんの努力によってここが守られていることがよくわかる。
鶴の湯
鶴の湯
 入浴後は鶴見霊園さんの道路を通って(お借りして)下ってゆく。時間があったのでどんどん歩いて結局別府駅まで歩いてしまった。考えてみるともう1ヶ所温泉に入れたなあ。(はしご湯は趣味ではありませんが)

 帰りの船は土曜日なので結構混んでいたが、復路の特典で「ツーリストベッド」にグレードアップされた。船内では別の大分県産日本酒「薫長」を。悪い酒では全然ないが、言葉は悪いが地味で特徴のないお酒でした。(もちろん全部飲みましたが。)
皆が携帯を操作するのでWiFiはほとんど繋がらず、寝るしかなし。こうして3日間の九州遠征が終わっていった。

        六右衛門(YaS)
 
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