【台高】春は足踏み 木梶林道からハッピノタワ、赤ゾレ山、木梶山周回
Posted: 2017年3月13日(月) 06:33
2月12日にこのコースを歩こうと出かけたのだが、降雪のため木梶林道に入ることができず、涙を飲んで高見山に転進した。標高では高見山の方がこのコースの最高地点より高いので、「涙を飲んで」という表現は高見山に失礼かもしれない。しかし、冬にあんなに人が多い山に登ったのは初めての経験で、どうも居心地が悪かった。人が少なければいい山なんだけどねえ。
【 山 域 】台高北部
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】鳴滝展望駐車場 7:14 --- 7:50 ハッピノタワ --- 8:15 ハンシ山 --- 8:25 地蔵谷の頭 --- 9:01 伊勢辻山 --- 9:30 赤ゾレ池 --- 9:49 馬駆け場辻 --- 10:47 木梶山 --- 11:15 P1086(昼食)12:03 --- 12:41 駐車地
鳴滝展望駐車場に車を停める。空は雲に厚く覆われ、上空は冷たい風が吹いているようだ。今日はいい天気になるはずだったんだけど、天気が変わったのかな?今日のコースはほぼ歩いたことがあるのだが、林道からハッピノタワ、木梶山からの下山道は初めてのコースだ。
駐車地からすぐに沢沿いの道に取り付く。後で分かったが、ここはハッピノタワへの本来の道ではなかったようだ。まあ、植林なのでどこでも歩ける。しばらく登ると本来の道らしい道形に出たので、その道に沿ってP1007の南斜面に出た。ここがハッピノタワなのだろうか。
ここは台高の縦走路なのだが、ここを最後に通ったのは10年前に初めて台高縦走をした時だ。10年ぶりの稜線。懐かしい。その時は、この先の伐採地の切り株に髭を生やした大柄の男性が座っていて、私も隣に腰を下ろした。しばらくするとその男性が道のない方向に降りていこうとするので、「そっちに道があるんですか?」と聞くと、「ここら辺はどこでも道があるんだよ」と答えて飄々と姿を消した。台高には仙人みたいな人がいるんだなあと思った。今から考えると木梶林道に降りたんだろうけど、その時は木梶林道のことも知らなかった。そんな状態でよく台高縦走をしようと思ったものだと思う。池木屋山以降に入るときは神の領域に入りこむようで、怖かった覚えがある。
縦走路上の吹きだまりには大足の踏み抜き跡がある。先週のグーさんの足跡だろう。高見山の頂上にはガスがかかり、冷たい風が吹いている。今朝の冷え込みで、雪は締まり歩きやすい。少し登るとハンシ山(1137m)。この縦走路はゆるゆると登っていて歩きやすい。地蔵谷の頭の頭を過ぎるとだんだんガスがかかってきた。伊勢辻山の近くになると、薄く積もった新雪の下に氷の層が隠れていたりして時々つるっとくる。チェンスパイクを履くことにする。このチェーンスパイク、履きやすいので最近は使い倒している。 地蔵谷の頭から赤ゾレ山まではミズナラやブナの大木があって雰囲気のいいところだ。天気が良ければ赤ゾレ池で昼食と考えていたのだが、赤ゾレ池の周囲はガスがかかり、冷たい風が吹き抜けている。何と言ってもまだ時刻は9時半なのだ。立ったままでパンを一つ頬張り、栄養を補給する。赤ゾレ池はまだ雪の下で、池があることだけが薄い雪から透けて見える。 馬駆け場辻を左折するとまだまだ40センチほどの積雪がある。気温が低いままなので、雪は硬く締まり歩きやすい。先週のものと思われるトレースがかすかに残っている。しばらくは平坦なお散歩道が続き、天気が良ければ気持ちのいい場所なのだと思う。この先の林道末端に道子さんの遭難碑があるはずだ。25歳だったというが、ガスや夜中だったりするとこの平坦な地形では道に迷ったりすることもあるだろう。当時はGPSもなかったろうし・・・などと考えながら歩く。グーさんのように挨拶する樹も知らないので、ただ歩くだけだ。 林道末端手前の標高1300m付近で北に進路を変え、緩い斜面を下って行くと不意に太陽が顔を覗かせる。ガスが晴れ、高見山やさっき通ってきた台高縦走路を望むことができた。樹氷が輝いている。やっぱり雪山の美しさは晴れてなんぼのもんだろう。写真を撮りまくっていたら、また太陽が隠れた。 この辺りを最後に歩いたのは5年前の2012年4月だった。テン泊装備で、青田から登り明神平でテン泊した。それ以降は沢登りに転向し、稜線歩きをほとんどしていない。沢を詰めて登山道を横切ったり、下山路に使ったことはあるのだが、通しで歩くことはほとんどなくなった。この辺りも最近横切ったことは何度かあるのだが。
不意に前方から人の声がしたと思ったら、夫婦連れらしいカップルに出会った。木梶林道から木梶山経由で登ってきたという。赤ゾレ山までピストンするということなので、「私のトレースをそのまま辿れば行けますよ」と言って別れる。 木梶山の山頂は何の変哲も無いところなので、そのまま通過。帰りは先週のグールートを辿って降りることにする。地形図を見る限りでは歩きやすい尾根が鳴滝付近に向かって降りている。問題は末端の処理だけだろう。P1086で時計を見るとまだ11時過ぎ。このままいくと12時前に林道に降りてしまうのは間違いない。コースタイムを読み間違っている。こんなに短いコースだとは思わなかった。グーさんみたいにあちこち寄り道すれば間も持つんだろうけど。
まだ時間は早いけど、風下側の斜面に陣取り昼食休憩にする。今日は気温が低いとはいえやはり早春の山。風さえなければ寒いことはない。今日はカレーうどんに豚肉をどっさりトッピングする。今度は餅を入れてみようか。締めはいつものように甘酒。最近はこの甘酒がないと締まらない。
昼食後は鳴滝落ち口に向かって下降だ。この尾根、たまには使われているようで、時々テープもあり歩きやすい尾根だ。真っ直ぐにいくと鳴滝の下流に出てしまうので、途中で左側の子尾根を降りる。末端は等高線が混んでいるので降りられるかなと思ったが、もう下が見えているのでこのままいけそうだ。降りたら鳴滝の落ち口ではなくて、木梶川を渡る林道の橋のたもとだった。まあ、渡渉する必要も林道までの登り返しもないので、結果オーライといったところだろう。
時間も早いので、飯高の湯でのんびり時間をつぶして帰ることにしよう。
【 日 付 】2017年3月11日(土)【 山 域 】台高北部
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】鳴滝展望駐車場 7:14 --- 7:50 ハッピノタワ --- 8:15 ハンシ山 --- 8:25 地蔵谷の頭 --- 9:01 伊勢辻山 --- 9:30 赤ゾレ池 --- 9:49 馬駆け場辻 --- 10:47 木梶山 --- 11:15 P1086(昼食)12:03 --- 12:41 駐車地
鳴滝展望駐車場に車を停める。空は雲に厚く覆われ、上空は冷たい風が吹いているようだ。今日はいい天気になるはずだったんだけど、天気が変わったのかな?今日のコースはほぼ歩いたことがあるのだが、林道からハッピノタワ、木梶山からの下山道は初めてのコースだ。
駐車地からすぐに沢沿いの道に取り付く。後で分かったが、ここはハッピノタワへの本来の道ではなかったようだ。まあ、植林なのでどこでも歩ける。しばらく登ると本来の道らしい道形に出たので、その道に沿ってP1007の南斜面に出た。ここがハッピノタワなのだろうか。
ここは台高の縦走路なのだが、ここを最後に通ったのは10年前に初めて台高縦走をした時だ。10年ぶりの稜線。懐かしい。その時は、この先の伐採地の切り株に髭を生やした大柄の男性が座っていて、私も隣に腰を下ろした。しばらくするとその男性が道のない方向に降りていこうとするので、「そっちに道があるんですか?」と聞くと、「ここら辺はどこでも道があるんだよ」と答えて飄々と姿を消した。台高には仙人みたいな人がいるんだなあと思った。今から考えると木梶林道に降りたんだろうけど、その時は木梶林道のことも知らなかった。そんな状態でよく台高縦走をしようと思ったものだと思う。池木屋山以降に入るときは神の領域に入りこむようで、怖かった覚えがある。
縦走路上の吹きだまりには大足の踏み抜き跡がある。先週のグーさんの足跡だろう。高見山の頂上にはガスがかかり、冷たい風が吹いている。今朝の冷え込みで、雪は締まり歩きやすい。少し登るとハンシ山(1137m)。この縦走路はゆるゆると登っていて歩きやすい。地蔵谷の頭の頭を過ぎるとだんだんガスがかかってきた。伊勢辻山の近くになると、薄く積もった新雪の下に氷の層が隠れていたりして時々つるっとくる。チェンスパイクを履くことにする。このチェーンスパイク、履きやすいので最近は使い倒している。 地蔵谷の頭から赤ゾレ山まではミズナラやブナの大木があって雰囲気のいいところだ。天気が良ければ赤ゾレ池で昼食と考えていたのだが、赤ゾレ池の周囲はガスがかかり、冷たい風が吹き抜けている。何と言ってもまだ時刻は9時半なのだ。立ったままでパンを一つ頬張り、栄養を補給する。赤ゾレ池はまだ雪の下で、池があることだけが薄い雪から透けて見える。 馬駆け場辻を左折するとまだまだ40センチほどの積雪がある。気温が低いままなので、雪は硬く締まり歩きやすい。先週のものと思われるトレースがかすかに残っている。しばらくは平坦なお散歩道が続き、天気が良ければ気持ちのいい場所なのだと思う。この先の林道末端に道子さんの遭難碑があるはずだ。25歳だったというが、ガスや夜中だったりするとこの平坦な地形では道に迷ったりすることもあるだろう。当時はGPSもなかったろうし・・・などと考えながら歩く。グーさんのように挨拶する樹も知らないので、ただ歩くだけだ。 林道末端手前の標高1300m付近で北に進路を変え、緩い斜面を下って行くと不意に太陽が顔を覗かせる。ガスが晴れ、高見山やさっき通ってきた台高縦走路を望むことができた。樹氷が輝いている。やっぱり雪山の美しさは晴れてなんぼのもんだろう。写真を撮りまくっていたら、また太陽が隠れた。 この辺りを最後に歩いたのは5年前の2012年4月だった。テン泊装備で、青田から登り明神平でテン泊した。それ以降は沢登りに転向し、稜線歩きをほとんどしていない。沢を詰めて登山道を横切ったり、下山路に使ったことはあるのだが、通しで歩くことはほとんどなくなった。この辺りも最近横切ったことは何度かあるのだが。
不意に前方から人の声がしたと思ったら、夫婦連れらしいカップルに出会った。木梶林道から木梶山経由で登ってきたという。赤ゾレ山までピストンするということなので、「私のトレースをそのまま辿れば行けますよ」と言って別れる。 木梶山の山頂は何の変哲も無いところなので、そのまま通過。帰りは先週のグールートを辿って降りることにする。地形図を見る限りでは歩きやすい尾根が鳴滝付近に向かって降りている。問題は末端の処理だけだろう。P1086で時計を見るとまだ11時過ぎ。このままいくと12時前に林道に降りてしまうのは間違いない。コースタイムを読み間違っている。こんなに短いコースだとは思わなかった。グーさんみたいにあちこち寄り道すれば間も持つんだろうけど。
まだ時間は早いけど、風下側の斜面に陣取り昼食休憩にする。今日は気温が低いとはいえやはり早春の山。風さえなければ寒いことはない。今日はカレーうどんに豚肉をどっさりトッピングする。今度は餅を入れてみようか。締めはいつものように甘酒。最近はこの甘酒がないと締まらない。
昼食後は鳴滝落ち口に向かって下降だ。この尾根、たまには使われているようで、時々テープもあり歩きやすい尾根だ。真っ直ぐにいくと鳴滝の下流に出てしまうので、途中で左側の子尾根を降りる。末端は等高線が混んでいるので降りられるかなと思ったが、もう下が見えているのでこのままいけそうだ。降りたら鳴滝の落ち口ではなくて、木梶川を渡る林道の橋のたもとだった。まあ、渡渉する必要も林道までの登り返しもないので、結果オーライといったところだろう。
時間も早いので、飯高の湯でのんびり時間をつぶして帰ることにしよう。