【鈴鹿】極上の雪上散歩 雨乞岳南尾根から雨乞岳、清水の頭周回

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿】極上の雪上散歩 雨乞岳南尾根から雨乞岳、清水の頭周回

投稿記事 by シュークリーム »

先日、綿向山から野洲川ダム方向を見ながら、この山域にこれまで足を踏み入れていないことに気づいた。私の家から野洲川ダムまでわずか1時間で来ることができるのだ。この山域を起点にしていくつかの周回ルートを作ることができるに違いない。この時に、この山域が私の中でロックオンされた。

【 日 付 】2017年3月4日(土)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】深山橋駐車地 7:17 --- 白倉谷林道(自転車)--- 7:45 白倉谷・清水が平谷分岐 --- 8:16 渡渉点 --- 9:03 P633 --- 9:33 P743 --- 9:50 P825 --- 11:50 南雨乞岳手前(昼食)12:50 --- 12:58 南雨乞岳 --- 13:08 雨乞岳 --- 13:47 清水の頭 --- 14:50白倉谷・清水が平谷分岐 15:05 ---白倉谷林道(自転車)--- 15:23深山橋駐車地

雨乞岳南尾根をキーワードサーチすると意外に多くの記録が出てきた。結構使われているルートのようだ。やぶこぎネットの記事ではkeikokuさんの記録が最も新しい。意外だったのは昨年大晦日にbiwacoさんが挑戦し、P966で引き返しているのだ。さすがにbiwa爺、こんなところを人知れず徘徊しているんだねえ。

鈴鹿スカイラインが冬季閉鎖中なので、冬季ゲートから深山橋までつなぐ予定で、自転車を積んで行く。ところが大河原の冬季ゲートがあっさり通過できてしまった。車1台が通れるように除雪してある。除雪は深山橋までだった。意外なことに白倉谷林道が除雪されている。どこまで除雪されているのか探るために林道に少し入って見ると、見える限りの範囲は除雪されているようだ。深山橋に車を置き、自転車で林道を入ることにする。南尾根の末端から入る手もあるが、今後のことを考えると白倉谷林道の様子を探っておくことも有効だろう。
愛車ケッタマシーン
愛車ケッタマシーン
私の愛車は、いつも通勤に使っているロードバイクだ。ガタガタの林道を走るような想定はされていない。しかし、私がご主人だとこんな林道も走らされることになる。幸いなことに白倉谷林道は舗装されていた。ほとんど平坦な林道を快適に走る。舗装は最初の分岐までで、その奥は未舗装だった。意外なことにその奥までずっと除雪されており、タイヤの跡がついている。どうも冬季も現役で使われているようだ。
白倉谷・清水の平谷分岐
白倉谷・清水の平谷分岐
30分ほどで白倉谷と清水が平谷の分岐に着く。白倉谷方面はさらに奥の方まで除雪されているようだが、清水が平谷方面の林道は除雪されておらず、40センチほどの積雪がある。分岐のやや下流に子尾根が降りてきているので、この末端から取り付くことにする。橋桁に自転車を固定し、林道を少し戻り、適当なところで河原に降りる。雪が腐っていて踏み抜き地獄だ。なんとか河原に降りるが、雪解け水で増水した川は渡渉できそうにない。渡渉できそうな場所を探してウロウロするが、どこも無理そうだ。こんなところで靴を濡らしたら即撤退になるので、無理はしたくない。仕切り直すことにする。

分岐の上流側は水流が少なくなるだろう。清水が平谷方向への林道を少し上流に向かい、河原を覗くと、堰堤の少し上が渡れそうだ。おそらくbiwacoさんが渡った場所と同じところだろう。飛び石伝いに渡渉することができた。この後は植林の中の急登になるが、公社営林地という看板が立っているところを見ると杣道が通っているのだろう。今は雪の下で単なる急斜面でしかない。雪が腐っているので、踏み抜き地獄となり、ツボ足では無理なようだ。スノーシューを履く。さすがにライトニングアッセントは強力で、こんな腐った雪でもしっかりグリップしてくれる。

取り付きの急斜面はスノー衆で慣れているが、それでも登っていると汗だくになってくる。上着を脱ぐ。最初に取り付こうとした小尾根に乗り、それを登って行くと南尾根上のP633に出た。稜線上に雪はないが、スノーシューを脱ぐのが面倒なので、スノーシューを付けたままで歩いて行く。しかし、いつまでたっても雪が出てこないのでP743で一旦脱ぐことにする。
P825北鞍部
P825北鞍部
やっぱりスノーシューを脱ぐと足は軽くなる。P825をすぎると右に高円山の鉄塔が見え、さらに鎌ヶ岳が見えてくる。稜線上には明瞭な踏み跡があり、テープも頻繁に付けられている。やはり、結構使われているルートのようだ。P825を過ぎた鞍部でスノーシューを履く。P933のピークを巻くように通過し、鞍部に降りるとようやく雪が安定するようになった。
気持ちの良い落葉樹林
気持ちの良い落葉樹林
この上は自然林となり、気持ちの良いスノーシュー歩きが楽しめそうだ。biwacoさんはP933で引き返したようだが、この上が本当にいい部分なので、もったいない。上は雲ひとつない青空で、風もなく、冬枯れの落葉樹林を歩くのは気持ちがいい・・・と思ったのだが、なぜか息切れがしてきてしばしば休憩しないと進めない。シャリバテかなと思い、行動食のナッツを補給するが、なかなか回復しない。こういう時は良質のグルコースを簡単に補給できる干し柿が有効なのだが、前回の山行で消費してしまって補給しないままになっていたのだ。足の筋肉は疲れていないようなので、疲れではなさそうだ。
快晴の稜線
快晴の稜線
南雨乞岳の手前で、めまいがし、貧血の症状も出てくる。南雨乞岳で昼食と考えていたのだが、早めに栄養を補給しておいたほうがよさそうだ。ちょうど平坦地で、昼食に絶好の場所なので、昼食休憩にする。正面に雨乞岳、右に鎌ヶ岳と御在所岳、左に綿向山が一望にできる絶好の休憩地だ。今日は、おでんに味付きゆで卵をトッピングする。いつもデザートがわりに飲む甘酒を切らしたので、残念。風もなく、アンダーだけでも少しも寒くない。すっかり春山だねえ。

きっかり1時間の昼食休憩をとり、出発する。昼食前には遠いと思っていた南雨乞の頂上に10分足らずで着いてしまった。栄養を補給したせいか元気が出たようだ。南雨乞の頂上には雨乞岳からきているツボ足のトレースがあった。ついさっき通過したばかりのようだ。元気が出たので、ザックを置いて雨乞岳まで空身で往復することにする。
南雨乞岳から雨乞岳への稜線
南雨乞岳から雨乞岳への稜線
いつも邪魔になる笹が雪の下になり、極上の雪上散歩コースだ。ここをこんなに快適に歩けるのはこの時期ならではだろう。10分ほどで雨乞岳着。トレースの主はもう下山したようで、人影はない。2、3分頂上を楽しんだあと、戻る。戻っている途中、南雨乞の頂上に二人の人影が現れた。私と同様にザックを置いて空身で頂上まで往復するつもりのようだ。すれ違うと中高年のカップルだった。歳は私より少し上かな?南尾根の末端から上がってきて、そのままピストンで下るという。
雨乞岳頂上付近
雨乞岳頂上付近
私の方は南雨乞の頂上からそのまま清水の頭に向かって降りて行く。ツボ足のトレースがある。清水の頭周辺は極上の散歩コースだ。先日、綿向山の頂上からこの辺りを見ながら歩いてみたいと思っていたのだが、その夢が実現できて大満足。トレースは清水の頭で折り返している。清水の頭でしばらく景色を楽しんだあと、南尾根を下山にかかる。しばらくは雪が安定していて、気持ちの良い尾根歩きだ。標高900m付近をすぎると植林地となり地肌が見えてきたので、スノーシューを脱ぎチェーンスパイクを履く。
清水の頭から雨乞岳を望む
清水の頭から雨乞岳を望む
あとは植林地をひたすら下るだけだ。急斜面はなく、歩きやすい尾根だ。尾根末端まで行くと崖になって降りられないことは確認してあったので、末端手前の子尾根を左に降って行く。林道手前は急斜面になったが、無事に林道に降り立つ。朝は雪がしまっていたのだが、気温が上がって腐った雪は踏み抜き地獄だ。スノーシューを履くのも面倒なので、ツボ足のままで自転車のところまで戻った。

白倉谷林道には朝見なかった車のタイヤ痕がついている。やはり、林道奥で何らかの作業が行われているようだ。自転車の威力は抜群で、20分足らずで深山橋まで戻る。ドロヨケがついていないので、自転車も私のウエアも泥だらけになったけど。南鈴鹿はもうすっかり春山の雰囲気で、こんな気持ちのいい雪上散歩を楽しめるのももう少しだろう。初めてのコースを存分に楽しんだ充実した1日だった。
最後に編集したユーザー シュークリーム [ 2017年3月06日(月) 06:51 ], 累計 2 回
                         @シュークリーム@
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
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Re: 【鈴鹿】極上の雪上散歩 雨乞岳南尾根から雨乞岳、清水の頭周回

投稿記事 by 落第忍者 »

シュークリームさん、おはようございます。

私の拙レポにレスを頂いていましたのに、忘却の彼方だったでしょうか?

viewtopic.php?f=4&t=2475&p=14354

このルートの成否は、深山橋まで車で入れるか?笹の上を踏み抜くことなく歩けるか?にかかっているのかもしれません。

私はここで自転車を使ったことはありませんが、今回の周回ルートですと効果がありますね。
雪がなくなっても楽しく歩けるコースですから、また行ってみたいと思っています。
落第忍者
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
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Re: 【鈴鹿】極上の雪上散歩 雨乞岳南尾根から雨乞岳、清水の頭周回

投稿記事 by シュークリーム »

落忍さん、こんにちは。

私の拙レポにレスを頂いていましたのに、忘却の彼方だったでしょうか?

いや、そんなことないですよ。落人さんが上げてくれたルート図を印刷して持参しました。最後の林道への下りは落忍さんのルート路を参考にさせていただきました

私はここで自転車を使ったことはありませんが、今回の周回ルートですと効果がありますね。
雪がなくなっても楽しく歩けるコースですから、また行ってみたいと思っています。


色々な周回コースが取れそうですね。
機会があれば綿向山へも行ってみたいと思っています。
                         @シュークリーム@
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
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Re: 【鈴鹿】極上の雪上散歩 雨乞岳南尾根から雨乞岳、清水の頭周回

投稿記事 by 落第忍者 »

シュークリームさん、こんばんは。

あらら、それは失礼しました。
GPS軌跡図を載せることは賛否両論あるようですが、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいことです。

私はそれなりに入っている山域ではありますが、尾根ばかりですからね。
シュークリームさんなら沢を絡めた周回ルートもありでしょうから、それこそ無数にコースは考えられるのではないでしょうか?
近くのいいところとして紹介して頂けることもあるかもしれませんね。
落第忍者
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