【若狭】直登天国!! 耳川うつろ谷から三国山
Posted: 2011年7月26日(火) 18:56
【日 付】2011年7月24日(日)
【山 域】若狭 三国山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】とっちゃん・山日和
【コース】うつろ谷出合9:05---11:45二俣手前12:45---13:45三国山14:25---14:50鉄塔--- 15:40林道---16:05駐車地
うつろ谷の出合に着くと、単独者が出発しようとしてるところだった。年季の入った雰囲気はいかにも沢慣れしているという感じだ。
二言三言交わして見送る。うつろ谷へ入るのはもう4回目。7年振りである。今古川と並んで若狭を代表する面白い沢だ。
右岸の踏み跡を辿って堰堤をふたつ越せば入渓点。左の支流に滝が架かるのを見送ればすぐに最初のゴルジュに入る。
2mの斜瀑を越えて、流れが90度右折するところに8m滝が落ちる。水量多くかなりの迫力だ。いつもは右から取り付いて中間部を左
へ渡るのだが、水量のせいなのか、流れが変わったのか中間部の渡れそうな地点が見当たらない。釜を胸まで浸かって右岸へ渡る。
早くも涼味満点、真夏の暑さとは無縁の世界である。ぬめり気味の岩場を上がって滝頭へ出る。
[attachment=4]P1100948_1.JPG[/attachment]
次の10m滝の手前左から支流が入り、その流れは少し先で右折して見えなくなっていた。
気になったので支流へはいってみると、右折した先には2段12mほどのきれいな斜瀑布が架かっていた。下段を登って右へトラバース、
本流の10m滝の落ち口へ出た。
続く2段10mの上段を、立ち木に頭を抑えられながら突破すると、うつろ谷最大の20m滝とご対面だ。ここはロープを出して、右の岩壁
からトラバース気味に進む。ホールド自体は非常にしっかりしているが、ややぬめっているのが気持ち悪く、慎重にならざるを得ない。
とっちゃんも無難に上がってきた。
[attachment=3]P1100978_1.JPG[/attachment]
そこから先はまさに直登天国。ご他聞に漏れず、流倒木で荒れ気味なのが残念ではあるが、核心部はすべて健在なのがうれしい。
5m~8mの滝が次々と現われ、息も付かせぬという感じである。とにかく片っ端から水線沿いに突破。すべて直登だ。
流れも落ち着き、連瀑帯も終了かと思いきや、またもゴルジュに突入した。右にスラブの大岩のある5mチョックストン滝が登場。
スラブを窺うも微妙なフリクションに自信が持てず、左から攻めて流芯へ。チョックストンをかわしてなんとか這い上がる。
すぐに右から10m滝を架けて支流が入る。これは赤坂山へ突き上げる沢のようだ。まったく紹介されていないが出合いの雰囲気はなか
なかいい。
本流は廊下の奥に2段15m滝を落とす。傾斜の緩い下段を左から右へ渡り上段を見上げる。頭上には残置ハーケンにスリングがぶら下
がっている。水流の右のラインを上がるが、勢い良く落ちる流芯に踏み込んでスタンスを取らざるを得ない。
際どいバランスで滝頭へ抜けて、とっちゃんをお助けスリングで確保。ちょっと苦労しながらも上がってきた。
ここで核心部は終了。あとは平流のナメが続く。
[attachment=2]P1110053_1.JPG[/attachment]
三国山と明王禿を分ける二俣の手前でランチタイムとする。ここが最後の食適地だろう。ブナ林を背景にしたナメの脇にごく小さな台地
があり、落ち着ける場所だ。
例によってとっちゃんのザックからはいろんなものが登場。ありがたく頂く。最近はずっとざるそばだが、今日はあったかいものでもよかった。
体は完璧にクールダウン状態で、日差しがうれしいほどである。
それにしても虫が少ないのはどういうわけだろう。少ないというよりは「いない」と言う方が適切だ。「あっ、そこに1匹いる。」と、虫を探す
ような状態である。今シーズン初めて蚊取り線香なしでランチタイムを過ごすことができた。
二俣からは左を取った。前3回はいずれも右へ取り、明王禿でフィニッシュとしたのだが、今回は初めて三国山へダイレクトに上がって
みようと試みた。
沢筋は大して期待できるものではなく、チョロチョロの水流にナメと小滝が時折現われるといった風情。流木も多くスッキリしないが、まあ
それなりというところだろう。
それより源頭部のヤブがどの程度のものなのかが気になっていた。山頂へ最短距離の支流を右に見送って直進するといよいよ水が切れ
た。ここで少し右に振る。ツメは意外にも下生えの少ないブナの疎林が待っていた。これは楽チンだ。しつこい潅木のヤブを予想していた
のだが、うれしい誤算である。
三国山の南側は曲がりくねった潅木に覆われているが、西側斜面はブナ林でヤブもほとんどないようだ。
尾根に上がった地点の南側は上がってきた斜面とは違う種類の植生で、最短距離の支流を詰めていたらヤブに捕まっていたことだろう。
一般登山道に出ればすぐそこが三国山の頂上だ。とっちゃんはダイレクトに山頂に出たいのか、わざわざヤブの中を直進してきた。
この山域では野坂岳に次ぐ標高を持つ三国山だが、ここを目標として登ることは少なく、今日でやっと3回目である。
あまり展望も利かない平凡な山頂からは、高曇りの空の向うに乗鞍岳(北アルプスではない)と琵琶湖が望まれる程度だ。
それでも新しいルートから辿り着けばうれしいものである。
靴を履き替えるとサッパリした。とっちゃんはなんと履き替えの靴もラバーソールの渓流シューズである。
稜線を北へ向かう。山頂の南側と違い、北尾根にはブナ林が広がっている。特に東面の黒河谷側はかなり伐採されたとはいえ、かなり
まとまったブナ林が残されている。
ヌタ場とも池ともつかない水たまりに、ナツツバキの花が点々と落ちていた。
827mピーク手前の右側斜面にはブナの台地があり、ひと際形のいい立派なブナがあった。思わず駆け寄って愛でたことは言うまでもない。
[attachment=1]P1110087_1.JPG[/attachment]
2本目の送電鉄塔から巡視路の下りとなる。折戸谷林道終点付近に下るこの道は以前にも使っている。毎度おなじみのプラ階段が多い
道だが仕事は早い。
林道に出る手前、谷へ下りたところで見事なトチが出迎えてくれた。対岸にも5mはありそうなトチが谷を挟んで対峙している。
午後の斜光線に照らされて実に絵になる風景だ。
[attachment=0]P1110101_1.JPG[/attachment]
すぐに林道に降り立つと、以前は湯ノ花谷の出合にあった養蜂場がこちらに移動していた。ミツバチがわんわんと飛び回っている。
日差しに焼かれて暑い林道を歩く。車までもうすぐだ。
山日和
【山 域】若狭 三国山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】とっちゃん・山日和
【コース】うつろ谷出合9:05---11:45二俣手前12:45---13:45三国山14:25---14:50鉄塔--- 15:40林道---16:05駐車地
うつろ谷の出合に着くと、単独者が出発しようとしてるところだった。年季の入った雰囲気はいかにも沢慣れしているという感じだ。
二言三言交わして見送る。うつろ谷へ入るのはもう4回目。7年振りである。今古川と並んで若狭を代表する面白い沢だ。
右岸の踏み跡を辿って堰堤をふたつ越せば入渓点。左の支流に滝が架かるのを見送ればすぐに最初のゴルジュに入る。
2mの斜瀑を越えて、流れが90度右折するところに8m滝が落ちる。水量多くかなりの迫力だ。いつもは右から取り付いて中間部を左
へ渡るのだが、水量のせいなのか、流れが変わったのか中間部の渡れそうな地点が見当たらない。釜を胸まで浸かって右岸へ渡る。
早くも涼味満点、真夏の暑さとは無縁の世界である。ぬめり気味の岩場を上がって滝頭へ出る。
[attachment=4]P1100948_1.JPG[/attachment]
次の10m滝の手前左から支流が入り、その流れは少し先で右折して見えなくなっていた。
気になったので支流へはいってみると、右折した先には2段12mほどのきれいな斜瀑布が架かっていた。下段を登って右へトラバース、
本流の10m滝の落ち口へ出た。
続く2段10mの上段を、立ち木に頭を抑えられながら突破すると、うつろ谷最大の20m滝とご対面だ。ここはロープを出して、右の岩壁
からトラバース気味に進む。ホールド自体は非常にしっかりしているが、ややぬめっているのが気持ち悪く、慎重にならざるを得ない。
とっちゃんも無難に上がってきた。
[attachment=3]P1100978_1.JPG[/attachment]
そこから先はまさに直登天国。ご他聞に漏れず、流倒木で荒れ気味なのが残念ではあるが、核心部はすべて健在なのがうれしい。
5m~8mの滝が次々と現われ、息も付かせぬという感じである。とにかく片っ端から水線沿いに突破。すべて直登だ。
流れも落ち着き、連瀑帯も終了かと思いきや、またもゴルジュに突入した。右にスラブの大岩のある5mチョックストン滝が登場。
スラブを窺うも微妙なフリクションに自信が持てず、左から攻めて流芯へ。チョックストンをかわしてなんとか這い上がる。
すぐに右から10m滝を架けて支流が入る。これは赤坂山へ突き上げる沢のようだ。まったく紹介されていないが出合いの雰囲気はなか
なかいい。
本流は廊下の奥に2段15m滝を落とす。傾斜の緩い下段を左から右へ渡り上段を見上げる。頭上には残置ハーケンにスリングがぶら下
がっている。水流の右のラインを上がるが、勢い良く落ちる流芯に踏み込んでスタンスを取らざるを得ない。
際どいバランスで滝頭へ抜けて、とっちゃんをお助けスリングで確保。ちょっと苦労しながらも上がってきた。
ここで核心部は終了。あとは平流のナメが続く。
[attachment=2]P1110053_1.JPG[/attachment]
三国山と明王禿を分ける二俣の手前でランチタイムとする。ここが最後の食適地だろう。ブナ林を背景にしたナメの脇にごく小さな台地
があり、落ち着ける場所だ。
例によってとっちゃんのザックからはいろんなものが登場。ありがたく頂く。最近はずっとざるそばだが、今日はあったかいものでもよかった。
体は完璧にクールダウン状態で、日差しがうれしいほどである。
それにしても虫が少ないのはどういうわけだろう。少ないというよりは「いない」と言う方が適切だ。「あっ、そこに1匹いる。」と、虫を探す
ような状態である。今シーズン初めて蚊取り線香なしでランチタイムを過ごすことができた。
二俣からは左を取った。前3回はいずれも右へ取り、明王禿でフィニッシュとしたのだが、今回は初めて三国山へダイレクトに上がって
みようと試みた。
沢筋は大して期待できるものではなく、チョロチョロの水流にナメと小滝が時折現われるといった風情。流木も多くスッキリしないが、まあ
それなりというところだろう。
それより源頭部のヤブがどの程度のものなのかが気になっていた。山頂へ最短距離の支流を右に見送って直進するといよいよ水が切れ
た。ここで少し右に振る。ツメは意外にも下生えの少ないブナの疎林が待っていた。これは楽チンだ。しつこい潅木のヤブを予想していた
のだが、うれしい誤算である。
三国山の南側は曲がりくねった潅木に覆われているが、西側斜面はブナ林でヤブもほとんどないようだ。
尾根に上がった地点の南側は上がってきた斜面とは違う種類の植生で、最短距離の支流を詰めていたらヤブに捕まっていたことだろう。
一般登山道に出ればすぐそこが三国山の頂上だ。とっちゃんはダイレクトに山頂に出たいのか、わざわざヤブの中を直進してきた。
この山域では野坂岳に次ぐ標高を持つ三国山だが、ここを目標として登ることは少なく、今日でやっと3回目である。
あまり展望も利かない平凡な山頂からは、高曇りの空の向うに乗鞍岳(北アルプスではない)と琵琶湖が望まれる程度だ。
それでも新しいルートから辿り着けばうれしいものである。
靴を履き替えるとサッパリした。とっちゃんはなんと履き替えの靴もラバーソールの渓流シューズである。
稜線を北へ向かう。山頂の南側と違い、北尾根にはブナ林が広がっている。特に東面の黒河谷側はかなり伐採されたとはいえ、かなり
まとまったブナ林が残されている。
ヌタ場とも池ともつかない水たまりに、ナツツバキの花が点々と落ちていた。
827mピーク手前の右側斜面にはブナの台地があり、ひと際形のいい立派なブナがあった。思わず駆け寄って愛でたことは言うまでもない。
[attachment=1]P1110087_1.JPG[/attachment]
2本目の送電鉄塔から巡視路の下りとなる。折戸谷林道終点付近に下るこの道は以前にも使っている。毎度おなじみのプラ階段が多い
道だが仕事は早い。
林道に出る手前、谷へ下りたところで見事なトチが出迎えてくれた。対岸にも5mはありそうなトチが谷を挟んで対峙している。
午後の斜光線に照らされて実に絵になる風景だ。
[attachment=0]P1110101_1.JPG[/attachment]
すぐに林道に降り立つと、以前は湯ノ花谷の出合にあった養蜂場がこちらに移動していた。ミツバチがわんわんと飛び回っている。
日差しに焼かれて暑い林道を歩く。車までもうすぐだ。
山日和
うつろ谷へ入るのはもう4回目。7年振りである。今古川と並んで若狭を代表する面白い沢だ。