【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

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ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by ヒグラシ »

【日付】2017年1月18日(水)
【山域】御在所藤内沢
【メンバー】山仲間 A君、Tさん
【天候】晴
【ルート】スカイラインゲート前6:00~藤内小屋7:00~藤内沢9:30~11:00奥又ルンゼ15:00~カモシカルンゼ~16:00山頂16:30~裏道~藤内小屋19:00~ゲート前20:00

シュークリームさんの藤内沢レポに触発されて、私もちょっと古いですがレポUPいたします。

正月明けに三重県を襲った大寒波、付近住民の方には申し訳ないが、昨年の雪不足による不満を払しょくするには絶好の機会!。
急遽仕事休んだ3人での酔狂な山友との山行となりました。
ラッセル予測されるので、まだ暗い中ゲート前より出発。
スカイラインでの日の出
スカイラインでの日の出
うわさには聞いていたが、スカイライン上に残置された車の脇を通ってのアプローチ。
既に積雪は膝まであるが、藤内小屋の方が入っていたので時間はいつもと変わらない。
小屋に着くと、除雪作業で大わらわの主人が、何ちゅう物好きな?ときょとんとした顔で迎えて頂きました。掘り出して頂いたテーブル(小屋近辺で積雪1m?)を有り難く使わせて頂いた後、いよいよノントレースの雪原へ。
今回奥又の滝を登りたく、完全登攀装備のA君はワカン持たずに来てるので、全身埋まってのラッセル。ワカン装着の私(今回初使用!)とTさんはまだマシで膝上位で先導するが、踏み抜いたワカンが、岩やら枝やらに引っかかり、先が思いやられる。
小屋上部での胸ラッセル
小屋上部での胸ラッセル
北谷を恐る恐る横断し、藤内沢の分岐までで、全身汗でずぶ濡れ。
12時の時点で引き返そうと半ば諦めて藤内沢に突入する。
出合近辺は踏み抜き地獄で、紅一点背の低いTさんは肩まで埋まり悶絶状態。
でも傍から見ている分には愉快だ。
藤内沢出合の渡渉
藤内沢出合の渡渉
藤内滝の巻きも雪壁となっており、新雪の為アイゼンも効かない。かなり緊張して抜けたが、ロープ出すべきだったなあ。
滝を抜けた後はなぜか雪が締まっていて、先に希望が見えてくる。
程なくしてマイナスの滝20m あまりにも冷え込んでいて氷が付いてない。
御在所は染み出た水と溶けた水と寒風の条件が合わさって氷が発達するので、寒いばかりでは案外大きくならないのだ。
マイナスの滝 氷悪い
マイナスの滝 氷悪い
さっそくA君、取付くのだが、氷が薄いので、支点とするアイススクリューが真っ直ぐ打てず薄氷に斜めに入れている。いかほども強度で無いような気もするが・・・
Tさんも取付くが、初心者なので、ただでさえ少ない氷を蹴り落としてしまう。
しんがりの私が登る頃には、ボロボロの落ちかけの氷のみとなっており、肝を冷やしながらアイゼン掛ける。
落ち口を抜けると、奥又大滝50mが立派に成長して立ちはだかっている。
無雪期にも何度か藪漕いで来たけど、単にジュクジュク水が垂れて、苔むした岩肌が、冬にはこの様な立派な滝になるのは何とも不思議。
岩と違い、氷は厚ければどこでも支点取れるので沢登と比較すると有る意味安全かな?
受験生の息子の為、落ちる事も滑る事も許されない?私の代わりに再びA君がリード。
奥又の大滝
奥又の大滝
氷の状態はかなり良いが、上部は垂直になってる為、休憩入れながら1時間以上かかって気合いと共に抜ける。

後を続く我々、途中嫌なトラバースは上部のツララから頭上シャワー(なぜ水が?)
早く抜けたいが、足の入れ替えやら、支点の回収やらでまごついている間にずぶ濡れとなる。
「今年初のシャワーだなあ!」と冗談の一つも言ってみるが、全身に浴びた飛沫が凍って冷凍エビの様にグレーズ(氷衣)状態のTさんは無言。沢の経験も無いのに無理もないか・・・
冷凍マグロの如くなった3人滝上にて集合。
シャワー浴びながら・・・
シャワー浴びながら・・・
撤収するか上に抜けるか? 私としては上部の雪壁が今日の目玉だったので、ラッセル先頭条件にて承諾してもらう。
まずは残りのナメ滝100m。ここは先頭いかせてもらいサクッと。
何度来ても美しい所だが、今日は余裕が無い。
40度近い150m程の雪壁。雪質は安定しているので、尾根に逃げたがる2人をなだめながら中央突破。いろいろな泳法?試せて楽しいのだ。意外とここも雪締まっていて、無事中道、3ルンゼ終了点脇に出る。
ロープウェイ駅で、終電を見送りながら、遅い昼食取りながらまったりする。
あとはトレース伝って裏道下るだけ!
と、ヘッデン出して遊歩道を歩くと・・・なんとトレースが無い!!
平日の事も有り、中道も裏道もノートレースでした。
標識も埋もれていて、夕闇が迫る中、右往左往、北谷に入ってもルート不明で、というか
ルート自体意味を成さないので、左岸に沿ってひたすら腰ラッセル。
もはや道でない裏道
もはや道でない裏道
ときおり枝に足を取られる以外は、下りラッセルは楽しい!
樹間で見える四日市の夜景も目に染みる。年明けから既に3度目だが・・・
目に染みる四日市の夜景
目に染みる四日市の夜景
小屋で留守宅に下山報告し、ゲート前までの長い帰路に付きました。
この様な残業山行出来るのも、場慣れした仲間とアプローチ恵まれた近郊の山のおかげ。
夏に岩、冬にアイスと隙無く遊ばせてもらえる藤内沢に感謝です。
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by ハリマオ »

ひぐらしさん こんにちは
はじめましてかも
1月18日というと1回目の大雪の直後ですね。

マイナス滝というと2ルンゼだったかな。
マイナスとか奥又はクライマーの世界なので、なかなか具体的なレスはつきにくいのではないでしょうか。
私も覗いただけで、具体的なことは知りません。
アイスやめた人にバイル2本もらったのですが死蔵してます。
それにしてもあの大雪のなか、取り付き点へ行くだけでも大変だったでしょう。
日が落ちるまで頑張るとはすごい根性ですね。
心技体揃った素晴らしい山行だと思います。
あ、夜景きれいですね。私も初日の出を見るため夜中に登ったことがあり
四日市の夜景も捨てたのんじゃないと思いました。

ハリマオ
ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by ヒグラシ »

ひぐらしさん こんにちは
はじめましてかも
1月18日というと1回目の大雪の直後ですね。

ハリマオさんはじめまして。(^-^)
そうです。週末寒波で四日市が大変な事になった翌週です。

マイナス滝というと2ルンゼだったかな。
マイナスとか奥又はクライマーの世界なので、なかなか具体的なレスはつきにくいのではないでしょうか。
私も覗いただけで、具体的なことは知りません


そうです。2ルンゼと3ルンゼの合流点がマイナスの滝です。
もともと、谷間をうろつくのが好きで(山に抱かれてる感覚ですかね?)冬も稜線の風とかが怖くて、谷沿いで遊んでるうちに
自然に凍った滝も登るようになりました。
青白く光る凍った滝を見ると吸い込まれそうになります。笑

アイスやめた人にバイル2本もらったのですが死蔵してます。[/i]

それはもったいない!ぜひ利用しなくては!

それにしてもあの大雪のなか、取り付き点へ行くだけでも大変だったでしょう。
日が落ちるまで頑張るとはすごい根性ですね。
心技体揃った素晴らしい山行だと思います。
あ、夜景きれいですね。私も初日の出を見るため夜中に登ったことがあり
四日市の夜景も捨てたのんじゃないと思いました。


はい。てっきり取付までで終了かと・・・初めてのワカン、感触を楽しんでました。
ツボ足の時は泳いで登ってました。笑
冬の御在所は遊び過ぎて(終電に乗り遅れて)いつも夜景見ながらになります。
雪山でもがいてる自分、町の暖かい光のギャップがたまりません。

ハリマオ[/quote]
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by シュークリーム »

【日付】2017年1月18日(水)
【山域】御在所藤内沢


もう1ヶ月近く前ですが、確か低気圧が過ぎ去った後の絶好の山日和だったような気が。

急遽仕事休んだ3人での酔狂な山友との山行となりました。
ラッセル予測されるので、まだ暗い中ゲート前より出発。


元気ですねえ。皆さんまだ若いんですね。


12時の時点で引き返そうと半ば諦めて藤内沢に突入する。
出合近辺は踏み抜き地獄で、紅一点背の低いTさんは肩まで埋まり悶絶状態。
でも傍から見ている分には愉快だ。


先週の本谷と同じような状態ですね。私はさっさと撤退しましたが、3人いるとやっぱ交代でラッセルできますね。
藤内滝の巻きも雪壁となっており、新雪の為アイゼンも効かない。かなり緊張して抜けたが、ロープ出すべきだったなあ。

そうですね、新雪の時はここはアイゼンが効かなくて結構緊張しますね。過去に死亡事故も起きているし。私は下りだったのでなおさら怖かったです。
岩と違い、氷は厚ければどこでも支点取れるので沢登と比較すると有る意味安全かな?
受験生の息子の為、落ちる事も滑る事も許されない?私の代わりに再びA君がリード。


以前鎌ヶ岳でお会いした息子さんももう受験生ですか。高校受験かな?
アイスは両手足で引っ掛けて登って行けるので、岩登りよりも楽に登れそうな気がしますが、どうなんかいな。やったことないけど。


後を続く我々、途中嫌なトラバースは上部のツララから頭上シャワー(なぜ水が?)
早く抜けたいが、足の入れ替えやら、支点の回収やらでまごついている間にずぶ濡れとなる。
「今年初のシャワーだなあ!」と冗談の一つも言ってみるが、全身に浴びた飛沫が凍って冷凍エビの様にグレーズ(氷衣)状態のTさんは無言。沢の経験も無いのに無理もないか・・・
冷凍マグロの如くなった3人滝上にて集合。


ひえ〜、真冬にシャワーですかあ :o
想像もできんなあ。


あとはトレース伝って裏道下るだけ!
と、ヘッデン出して遊歩道を歩くと・・・なんとトレースが無い!!
平日の事も有り、中道も裏道もノートレースでした。


そら、週末の大寒波の後の平日だから、そんなこともあるでしょうなあ。


小屋で留守宅に下山報告し、ゲート前までの長い帰路に付きました。
この様な残業山行出来るのも、場慣れした仲間とアプローチ恵まれた近郊の山のおかげ。
夏に岩、冬にアイスと隙無く遊ばせてもらえる藤内沢に感謝です。


お疲れさんでした。無事のご帰還、おめでとうございます。
それにしても、最近のヘッドランプって明るいんですねえ・・・と変なところで感心しています。
                         @シュークリーム@
ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by ヒグラシ »

シュークリームさん こんばんは。
確かに当日は朝からよく晴れてました。(どうせ藤内沢は陽が射しませんが・・・)
今回のメンバー、20代1人、50代2人の3人パーティ。決して若くない様な・・・
先週末も入ってましたが、藤内滝の巻きは相変わらず悪く、大きく巻くか、懸垂で降りちゃうパーティーも見受けられました。
そうです。鎌ヶ岳で松山谷から詰めてきたシュークリさんと、初めて会った時一緒だった小学生がもう大学受験です。
時が経つのは早いですね。
ヘッデンは確かに明るくなりましたが、雪上だったのと、コンデジの多写合成機能が優れてきたのもあるのでしょう。
今年は寒波に恵まれ、既に6日も御在所で遊ばせてもらってます♪
aya
記事: 12
登録日時: 2016年10月24日(月) 21:21
お住まい: 岐阜

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by aya »

ヒグラシサン、こんばんは。
先日は藤内沢ご一緒させていただきありがとうございました^^

>出合近辺は踏み抜き地獄で、紅一点背の低いTさんは肩まで埋まり悶絶状態。

踏み抜き地獄・・
私も昔、足の根本までの踏み抜き地獄を体験して
なかなか先に進むことができず、気が滅入りそうになりましたが肩までとは・・;


>程なくしてマイナスの滝20m あまりにも冷え込んでいて氷が付いてない。
>御在所は染み出た水と溶けた水と寒風の条件が合わさって氷が発達するので、寒いばかりでは案外大きくならないのだ。


どこの滝も、冷え込めば冷え込む程、
氷は成長するもんだとと勝手に思っていましたが御在所の滝は違うのですね。


>氷が薄いので、支点とするアイススクリューが真っ直ぐ打てず薄氷に斜めに入れている。

想像しただけで恐怖です。ここでは絶対落ちれないですね^^;

>ボロボロの落ちかけの氷のみとなっており、肝を冷やしながらアイゼン掛ける。

少しアイスクライミングの体験をさせてもらったので
どんな状況か想像できますが、薄くなった氷はヒヤヒヤですよね・・;

>岩と違い、氷は厚ければどこでも支点取れるので沢登と比較すると有る意味安全かな?

確かに、沢登りのようなヌルヌル岩や、もろくて取れてしないそうな不安定な岩や
掴む場所がない・・手が届かない・・って場所の岩場と比べると
好きな場所に打ち込めば良いので、難しい岩場より簡単なのかな?

ちなみに垂直の壁のアイスは、まだ体験した事がないので
機会があったら、垂直のアイスを登ってみたいです。


>まずは残りのナメ滝100m。ここは先頭いかせてもらいサクッと。
>何度来ても美しい所だが、今日は余裕が無い。


いいですね~!いつかナメ滝の景色見てみたいです.

>奥又大滝

実際に見ましたが、凄い迫力で見とれてしまいました。
こんな大滝を登るクライマーがいるなんてビックリしました。
教えていただいた中又も迫力のある場所だったし
御在所の冬は、見ても楽しいし、遊べるスポットが盛りだくさんですね。

無雪期の御在所には何度も行った事がありますが
冬期は初めてだったのでいろいろと感動しました。


私は雪山や、バリエーションルート(とくに沢登)に興味があるのですが
技術・知識・身体能力など、全てにおいて未熟で、
同行してくれる人達に迷惑をかけてしまう要素がいっぱいなので
日々精神して、楽しく安全に山を楽しめるように頑張ろうと思っています!

ヒグラシさんや、皆さんと一緒に沢登りに行けるのを楽しみにしています♪

aya
ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

Re: 【鈴鹿】豪雪の藤内沢にて初シャワー?

投稿記事 by ヒグラシ »

ayaさん
レスありがとうです。
ご一緒したのはこの2週後だったね。

まだまだ雪深い中での藤内沢。
藤内沢氷瀑ツアー?楽しかったですね。
奥又大滝
奥又大滝
1ルンゼの小滝に続いて、奥又より上のナメ沢でのアイス体験頑張ってましたね。いやはやパワフル!
P2040832.jpg
確かに夏の沢より滑りますが(笑) 支点をセットし易い分、リードは気楽です。
ただ、落氷の危険が高いので、今後行く機会有りましたら、上部からは目を離さないで下さいね。
垂直の滝とは・・・やる気十分ですね♪
これからは水辺が楽しい季節。
ロープワーク勉強したら、また皆さんと沢に行きましょう♪
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