【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

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skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2017年1月18日(水)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】水沢貯水池8:30>独標尾根>雲母峰Ⅱ峰12:30>往路>水沢貯水池

 大寒波が止んで一日おいた1月18日(水)は絶好のお天気だったので例年のように藤原岳スキーツアーに挑戦すべく出かけた。平日の朝渋滞を避けるべく6時半に鈴鹿の自宅を出てミルクロードに入り小山田温泉病院を過ぎて堂ヶ山町に入ると大渋滞に巻き込まれた。ノーマルタイヤのままノコノコ出てきた車が道を塞いでいるのだろう。全くいい迷惑だ。仕方なく一本西の306号線に乗り換える。
 ヤマギシ農場の前を通って306号線に向かうと一面の雪景色で正月に行った木曽スキーの時より雪が多い。何と皮肉なことだろう。
 306号線も最初は良かったが、水沢町を過ぎるとこちらも大渋滞。これでは藤原町まで行くのは不可能なのでUターンして近くの山に登ることにした。
 宮妻キャンプ場に向かって水沢町を走っていくと完全な雪国状態。前方に見える鎌尾根もアルプス状態だ。
IMGP5541.JPG
 宮妻口まで来ると林道に入って50mほどで轍が消えその先は深雪に埋まっていた。スタッドレスタイヤを付けていてもFFのフィットでは進めそうにない。どうしたものか思案して雲母峰に登ってみることにした。東海自然歩道の方に車を回してみるとこちらも進むのは難しそうだったので宮妻口に戻って取り付けそうなところがないか歩いて探ってみた。(8:30)
 水沢貯水池の方へ行ってみるとその横から植林帯の中へ入っていけるようになっていた。ダメ元で植林帯の中を登って行くが、ワカンを持ってこなかったので容赦なく足が雪に沈む。雪質は既に解け始めて重くなっている。ズボッ、ズボッと一歩一歩登るが、10m登るだけでもへこたれそうになる。この繰り返しを後何十回、何百回すればいいのだろう。1時間登ってみても稼いだ高度は150mほど。この調子では山頂まで5時間以上かかる計算なのでその前に潰れることは必至だ。
植林帯の傾斜がきつくなり上方が開けて青空が見えてきた。とにかく尾根に出てみよう。
 痩せた細い尾根に出ると左手に入道ヶ岳が見えた。考えてみれば椿神社に車を止めて北尾根から入道ヶ岳に登る方が楽だったかもしれないが、今さら遅い。さて、こちらの尾根には鹿たちが残したトレースが続いていた。鹿のトレースでも何もないよりはずっと楽でありがたく使わせてもらった。
尾根が広がり急な斜面を詰めたら本尾根に出た。たぶん独標尾根登山道に出たのだろう。この尾根は一度しか登ったことがないので記憶がない。尾根からは雪に覆われた伊勢平野と輝く伊勢湾が見渡せた。
 独標のひとつ手前のピークが近づくと鹿さん達は尾根を外れて山腹をトラバースしていた。ここからは一人ラッセルでトレースを刻む。ペースはぐっと落ちて本当にギブアップしたくなる。
天気が良くて尾根の展望も効くのが救いだ。
IMGP5548.JPG
樹間にⅡ峰のカタパルトが白く見えた。パラグライダーの発射台に使われるところだ。
雪は更に深くなり行く手を塞ぐ。
11時50分、何とか独標にたどり着いた。展望は良くないが、鎌ヶ岳が本場アルプスのようにキリっとした姿を見せつけていた。
IMGP5552.JPG
少し下って最後の登り返しが長く感じる。相変わらずのズボズボを続けていくと先が見えてきた。
12時30分、雲母峰Ⅱ峰に着いた。登り始めて4時間、殆ど休みも取らなかった。鹿さんトレースのお蔭で頂上に立てた。
鎌と御在所の間には雨乞岳が白く輝いていた。
釈迦ヶ岳も雪をかぶって引き締まって見える。
パラグライダーの発射台に使われる東斜面は開けていて展望抜群だ。伊勢平野は四日市市街まで真っ白になっている。
IMGP5558.JPG
ここが雲母峰とは信じられないような光景だ。もう十分、本峰は展望もないからここで引き返そう。
IMGP5559.JPG
 ハンバーガーとおにぎりで昼食を済ませたら往路を引き返して下山した。雪山の下山は簡単。何も考えずに柔らかな雪の感触を楽しみながら戯れるように下るだけだ。4時間かかったルートもたった1時間半で下山できた。
今日は番狂わせで登頂のあてもなく雲母峰に登ったが、鹿さんトレースのお蔭でピークを踏めた。おそらく二度と経験できないような異次元の雲母峰だった。
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

投稿記事 by kando1945 »

skywalkさん、こんばんは。

  大寒波が止んで一日おいた1月18日(水)は絶好のお天気だったので例年のように藤原岳スキーツアーに挑戦すべく出かけた。

この日は藤原岳もよかったでしょうね。

  平日の朝渋滞を避けるべく6時半に鈴鹿の自宅を出て

6時半はもう仕事の方が動き出しますので少し遅いのでは?私は池田を3:30に出て登山口には6時頃着くよう心がけます。

 306号線も最初は良かったが、水沢町を過ぎるとこちらも大渋滞。これでは藤原町まで行くのは不可能なのでUターンして近くの山に登ることにした。

306号そんなに渋滞起きるように見えませんが。三重側は雪が少ないのでスタッドレスにしない人が結構いるのですね。

  宮妻口まで来ると林道に入って50mほどで轍が消えその先は深雪に埋まっていた。スタッドレスタイヤを付けていてもFFのフィットでは進めそうにない。

こういう時は4駆だったらと恨めしくなります。

  ダメ元で植林帯の中を登って行くが、ワカンを持ってこなかったので容赦なく足が雪に沈む。

これだけ新雪があればツボ足はきついですね。

  考えてみれば椿神社に車を止めて北尾根から入道ヶ岳に登る方が楽だったかもしれないが、今さら遅い。

こういうとき本当に後悔しますね。気がつかない方がいいこともあります。


  12時30分、雲母峰Ⅱ峰に着いた。登り始めて4時間、殆ど休みも取らなかった。鹿さんトレースのお蔭で頂上に立てた。

不本意な登山を強いられても完登できれば達成感がわいてきますね。

  おそらく二度と経験できないような異次元の雲母峰だった。

本当にお疲れさまでした。
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

投稿記事 by 山日和 »

skywalkさん、こんばんは。

四日市付近の雪は凄かったようですね~。

平日の朝渋滞を避けるべく6時半に鈴鹿の自宅を出てミルクロードに入り小山田温泉病院を過ぎて堂ヶ山町に入ると大渋滞に巻き込まれた。ノーマルタイヤのままノコノコ出てきた車が道を塞いでいるのだろう。全くいい迷惑だ。仕方なく一本西の306号線に乗り換える。

この近辺では冬はスタッドレスに履き替えるのが普通なんでしょうか?

宮妻キャンプ場に向かって水沢町を走っていくと完全な雪国状態。前方に見える鎌尾根もアルプス状態だ。

ホントに北鎌尾根のようでカッコいいですね。 :lol:

ダメ元で植林帯の中を登って行くが、ワカンを持ってこなかったので容赦なく足が雪に沈む。雪質は既に解け始めて重くなっている。ズボッ、ズボッと一歩一歩登るが、10m登るだけでもへこたれそうになる。この繰り返しを後何十回、何百回すればいいのだろう。1時間登ってみても稼いだ高度は150mほど。この調子では山頂まで5時間以上かかる計算なのでその前に潰れることは必至だ。

ふもとの雪からして、ワカンやスノーシュー無しではこうなることは想定してなかったんですか? :mrgreen:

12時30分、雲母峰Ⅱ峰に着いた。登り始めて4時間、殆ど休みも取らなかった。鹿さんトレースのお蔭で頂上に立てた。

こうなると雲母峰も登り甲斐ありますねえ。 :D

今日は番狂わせで登頂のあてもなく雲母峰に登ったが、鹿さんトレースのお蔭でピークを踏めた。おそらく二度と経験できないような異次元の雲母峰だった。

雲母峰でこれだけ楽しめれば遠征する必要もないけど、もうないでしょうね。 :lol:

                       山日和
skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

投稿記事 by skywalk »

kandoさん、こんばんは。

[6時半はもう仕事の方が動き出しますので少し遅いのでは?私は池田を3:30に出て登山口には6時頃着くよう心がけます。
平日の朝7時までに鈴鹿市街を脱出できれば後は田舎道だけで渋滞しないはずだったのですが、道路の凍結とかで動けない車もいたのでしょうね。何せ雪には慣れてませんから。
 306号そんなに渋滞起きるように見えませんが。三重側は雪が少ないのでスタッドレスにしない人が結構いるのですね。
坂道で凍結していれば一発で動かなくなります。FF車なのに後ろのタイヤに鎖を巻いている人が結構いますからね。おそろしい。

  こういう時は4駆だったらと恨めしくなります。
SUVのような逞しい車もほしいですが、普段使いには燃費が悪すぎるし。セカンドカーでもう一台持てれば理想ですが。

これだけ新雪があればツボ足はきついですね。
登り始めてすぐにこれは登頂は無理だと思いました。尾根に出たところで鹿さんトレースがあったので助けられました。

  こういうとき本当に後悔しますね。気がつかない方がいいこともあります。
予期せぬ展開で検討が足りませんでした。仕方ないですね。

 
不本意な登山を強いられても完登できれば達成感がわいてきますね。

  スキーツアーはできませんでしたが、代わりに面白い経験ができました。転んでも只では起きないタイプなんです。
skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】異次元の雲母峰を激登

投稿記事 by skywalk »

山日和さん、こんばんは。
山日和 さんが書きました:四日市付近の雪は凄かったようですね~。
四日市付近は雪雲の通り道ができやすいのか、大雪が降ることがあります。
この近辺では冬はスタッドレスに履き替えるのが普通なんでしょうか?
306号線のような山沿いルートを走る人はちゃんと対策をして走ってもらいたいです。一台でも止まってしまうと路肩の雪で避けられずにみんな止まってしまいます。
ホントに北鎌尾根のようでカッコいいですね。
山もお化粧しだいで別人に変わりますね。
ふもとの雪からして、ワカンやスノーシュー無しではこうなることは想定してなかったんですか?
藤原岳のスキー周回ではいつもワカンを持っていかなかったので用意しませんでした。使う予定が無くても車に積んでおけば良かったのですが。
こうなると雲母峰も登り甲斐ありますねえ。
はい、もう存分に楽しみ(苦しみ?)ました。とにかく貴重な体験でした。
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