【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2016年7月10日(日)
【山 域】京都北山
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】中山谷出合7:20---9:50中山谷山10:25---10:40若丹国境ピーク---10:55中山谷山---11:50 P743m手前12:45---
     13:15奥ノ谷山13:40---14:15芦谷二俣--14:50-駐車地

 以前は芦生の京大演習林の沢へよく入っていた。数年前に入山規制が厳しくなり、須後以外からの入山禁止と歩道・林道以外が立入
禁止(黙って入山する人も多いようだが)になってからすっかり足が遠のいてしまった。
 由良川の支流である五波谷川のそのまた支流の中山谷は、芦生の手前の田歌から五波峠への道の途中で分岐する小さな谷である。
出合は植林の中、じじむさい流れで始まり、とても食指が動く渓相ではない。すぐに終わる廃林道から谷に入ると、直径1mはありそう
な土管のお出迎えを受ける。これはまたハズレ谷か・・・そう思っていると、植林が消える頃からにわかに谷が活気づいてきた。
この谷は意外に岩盤が発達しており河原の部分が少ない。直瀑はほとんどないが、連続するナメ滝はほとんどが流芯を直登できて楽しい。

[attachment=7]P7100030_1_1.JPG[/attachment][attachment=6]P7100034_1.JPG[/attachment][attachment=5]P7100036_1.JPG[/attachment][attachment=4]P7100043_1.JPG[/attachment] 一か所だけ冷や汗をかかされる高巻きがあったが、ここも頭からのシャワーを厭わなければもう少し楽に突破できたか
もしれない。
いったいあの出合はなんだったんだというぐらい楽しめる谷だった。連瀑帯から一転して穏やかな渓相に変わるとさすがに芦生の隣だけ
あって、芦生の森を歩いているような雰囲気に包まれた。
最後もヤブ無しで中山谷山のピークにほぼダイレクトで上がることができる。そのツメと尾根上はなかなかのブナ林が展開して非常に気
持ちのいいところだ。
 
[attachment=3]P7100106_1.JPG[/attachment]
 中山へ上がるから中山谷かと思ったら、中山谷山という名前が付けられている。それならその山頂へ上がる谷は中山谷山谷じゃないの
かと、非生産的なことを考えてみたりするのも得意技である。

[attachment=2]P7100122_1.JPG[/attachment]
 時間が早いので若丹国境稜線まで足を延ばしてみたが、国境稜線自体は林相に面白みが欠ける。
五波峠付近はいい森が続いているらしいが、まだ訪れる機会がないままである。
 中山谷山へ戻って奥ノ谷山への尾根に踏み出した。この尾根は部分的にいいところもあるが、総体的には可もなく不可もなしという
ところだろうか。
適当なところでランチタイムをと思っていたが、なかなか理想的な場所が現れなかった。結局P743mの手前で腰を降ろした。目の前に
大きなブナがあり、風も通って涼しい。
 実は今日は前代未聞の忘れ物をした。登山用のズボンを持って来るの忘れてしまったのである。仕方なくレインパンツを履いて遡行。
どうせ濡れるのだからこれは問題ないが、生地が伸びないので足が上がりにくい。遡行終了後は家から履いてきた街着のショートパン
ツに履き替えた。中はノーパンである。暑がりの自分としてはこれがいつもより涼しくて快適だったが、綿主体の生地なので汗でびし
ょ濡れだ。誰も来ないのをいいことに、下半身を開チンして風を通してやった。これがまた気持ちいいのだ。

[attachment=1]P7100165_1.JPG[/attachment]
 奥ノ谷山からの下りはもう少し期待していたのだが、まったくつまらない放置植林の尾根だった。美林で有名な北山でも放置植林が
あるのを知ったのが収穫?だろうか。

[attachment=0]P7100189_1.JPG[/attachment]
 地形図では尾根の末端でずいぶん等高線が詰まっている。ひょっとしたらガケかもしれないと、左側の谷へ急斜面を下りて行った。
芦谷の二俣で尾根の末端を見ると、何とも下りやすそうな斜面で、案ずるより産むが易しだった。
後は杣道を拾って芦谷林道へ出れば駐車地は近い。

                          山日和
添付ファイル
P7100189_1.JPG
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P7100122_1.JPG
P7100106_1.JPG
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんにちは

  以前は芦生の京大演習林の沢へよく入っていた。
  数年前に入山規制が厳しくなり、須後以外からの入山禁止と
  歩道・林道以外が立入禁止(黙って入山する人も多いようだが)になってから
  すっかり足が遠のいてしまった。


ワシも、芦生もそうですが西大台へも全く足が向かなくなりました。
ルール無視の輩は論外として、
「手続きをしないと入域できない。」「入域できても自由勝手に歩けない。」などの制約は、
個人的には「しかたないのかもしれんけど、もうちょっとどうにかならんのかな。」と思うものの、
そうやって規制地域の山から足が遠のいてしまった人はたくさんいるのでしょうから、
入山規制は、生態系保護の観点からは十分効果を上げているのでしょうね。

  由良川の支流である五波谷川のそのまた支流の中山谷は、
  芦生の手前の田歌から五波峠への道の途中で分岐する小さな谷である。


またマイナーな谷を……
どこからこんなところを探してくるんですか。

  出合は植林の中、じじむさい流れで始まり、とても食指が動く渓相ではない。
  すぐに終わる廃林道から谷に入ると、直径1mはありそうな土管のお出迎えを受ける。
  これはまたハズレ谷か・・・


ほらほら。

  そう思っていると、植林が消える頃からにわかに谷が活気づいてきた。
  この谷は意外に岩盤が発達しており河原の部分が少ない。
  直瀑はほとんどないが、連続するナメ滝はほとんどが流芯を直登できて楽しい。


あれれ?

  いったいあの出合はなんだったんだというぐらい楽しめる谷だった。
  連瀑帯から一転して穏やかな渓相に変わるとさすがに芦生の隣だけあって、
  芦生の森を歩いているような雰囲気に包まれた。


こうなるの、最初からわかってたんじゃないの。
すぐ隣は櫃倉谷みたいだし。
そうでなかったら、こんなマイナー谷に一見で入るなんて、満足度的にリスク大でしょ。

  中山へ上がるから中山谷かと思ったら、中山谷山という名前が付けられている。
  それならその山頂へ上がる谷は中山谷山谷じゃないのかと、
  非生産的なことを考えてみたりするのも得意技である。


ものごとは、生産性だけで割り切れるものではありません。
時には、あえて筋を通すことも必要です。
ここを流れる小沢のごとき川は、きっと中山谷山谷沢川なのでしょう。

  実は今日は前代未聞の忘れ物をした。
  登山用のズボンを持って来るの忘れてしまったのである。


これは、山準備の忘れものランキング第何位かな?

  仕方なくレインパンツを履いて遡行。
  どうせ濡れるのだからこれは問題ないが、生地が伸びないので足が上がりにくい。
  遡行終了後は家から履いてきた街着のショートパンツに履き替えた。
  中はノーパンである。


はいはい、レインパンツで行っちゃうんだ。
ノーパンは、職務質問で痴漢に間違われても知らんよ。
ワシの忘れものランキング1位の「登山靴」のときは、
山はやめて丘陵地の遊歩道歩きに変更してしまいました。

  奥ノ谷山からの下りはもう少し期待していたのだが、まったくつまらない放置植林の尾根だった。
  美林で有名な北山でも放置植林があるのを知ったのが収穫?だろうか。


ワシが先日行った美山かやぶきの里の周辺の尾根でも、放置植林がありましたよ。

  地形図では尾根の末端でずいぶん等高線が詰まっている。
  ひょっとしたらガケかもしれないと、左側の谷へ急斜面を下りて行った。
  芦谷の二俣で尾根の末端を見ると、何とも下りやすそうな斜面で、案ずるより産むが易しだった。


地形図には山も谷も名前が書いてないので、
結局、どこを登ってどこを降りてきたのかよくわからんが、こうですかいな。
田歌の県道から五波谷の林道へ入って800mくらいのところで、
東に直交している谷に入って、これを北東~北西に遡行して三角点791.8mに詰め上がり。
尾根を若丹国境まで往復したあと、766m、743mと辿り三角点811.0mへ。

811.0mから北西の尾根を755mへ。
その先、尾根なりに北へ50m下って(ca700m)再び北西方向へ。
地形図に水線の出てくる二股の手前で、ca450mの等高線の詰まった部分を避けて、
左側の谷に逃げる。
ca400mで林道に乗って終了。

しかし、この尾根末端はそんなに等高線が詰まってるという感じじゃないんだけど、
どちらかというと、743mから西に下る尾根のほうが末端全体が詰まってるし、
下りたのは743mからの尾根だったのかな。

いや、お疲れさんでした。
帰りは河鹿荘?

よい山旅を!
                   洞吹(どうすい)
pana
記事: 190
登録日時: 2011年3月07日(月) 19:16

Re: 【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

投稿記事 by pana »

山日和さんこんばんわ~
中山谷山は好きなところで、沢から、尾根からとよく行きました。

 
以前は芦生の京大演習林の沢へよく入っていた。数年前に入山規制が厳しくなり、須後以外からの入山禁止と歩道・林道以外が立入
禁止(黙って入山する人も多いようだが)になってからすっかり足が遠のいてしまった。


演習林事務所に申請すると、許可が下ります。
但し、登山道以外は許可されないと思います。
研究目的など、目的がはっきりしていたら許可範囲は広がります。
行く日以外に予備日を書いておくと、雨になっても安心です(^^)




 由良川の支流である五波谷川のそのまた支流の中山谷は、芦生の手前の田歌から五波峠への道の途中で分岐する小さな谷である。
出合は植林の中、じじむさい流れで始まり、とても食指が動く渓相ではない。すぐに終わる廃林道から谷に入ると、直径1mはありそう
な土管のお出迎えを受ける。これはまたハズレ谷か・・・そう思っていると、植林が消える頃からにわかに谷が活気づいてきた。
この谷は意外に岩盤が発達しており河原の部分が少ない。直瀑はほとんどないが、連続するナメ滝はほとんどが流芯を直登できて楽しい。


私も同じ思いでした。
だ゛んだんステキな谷になってきて・・・いい谷でしたね。

ヤブ無しで中山谷山のピークにほぼダイレクトで上がることができる。そのツメと尾根上はなかなかのブナ林が展開して非常に気
持ちのいいところだ。
 

大きなブナもあり、いいところですね。
私はここから芦生によく入りました。もう10年以上前の話ですが。


 奥ノ谷山からの下りはもう少し期待していたのだが、まったくつまらない放置植林の尾根だった。美林で有名な北山でも放置植林が
あるのを知ったのが収穫?だろうか。


 地元にお金を落とすという意味だけの植林だったのでしょうね。
植林しないで、お金だけ渡した方がよかったのではと内心思います。
林道を作って、植林をして、手入れはせずに森は荒れ放題・・・・悲しいですね。



                        
添付ファイル
ひと昔前に登った若かりし頃の写真です。水は少なかったです。
ひと昔前に登った若かりし頃の写真です。水は少なかったです。
201606b.jpg (31.29 KiB) 閲覧された回数 2000 回
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

ワシも、芦生もそうですが西大台へも全く足が向かなくなりました。
ルール無視の輩は論外として、
「手続きをしないと入域できない。」「入域できても自由勝手に歩けない。」などの制約は、
個人的には「しかたないのかもしれんけど、もうちょっとどうにかならんのかな。」と思うものの、
そうやって規制地域の山から足が遠のいてしまった人はたくさんいるのでしょうから、
入山規制は、生態系保護の観点からは十分効果を上げているのでしょうね。


仰せの通りですね。決まりきった登山道を歩くことの少ない我々みたいな登山者に取っては「自由に歩けない」
のは苦痛以外の何ものでもありません。

またマイナーな谷を……
どこからこんなところを探してくるんですか。

ほらほら。

あれれ?

こうなるの、最初からわかってたんじゃないの。
すぐ隣は櫃倉谷みたいだし。
そうでなかったら、こんなマイナー谷に一見で入るなんて、満足度的にリスク大でしょ。


まあね。 :lol:  一応ネタ元はありましたが、予想以上にいい谷でした。
でも松永川右俣とか針川左俣とか横谷川左俣とか、まったく情報なしで入った谷もありますよ。
たいていガックリ来てましたけど。 :mrgreen:

[attachment=1]P7100019_1.JPG[/attachment][attachment=0]P7100039_1.JPG[/attachment]
ものごとは、生産性だけで割り切れるものではありません。
時には、あえて筋を通すことも必要です。
ここを流れる小沢のごとき川は、きっと中山谷山谷沢川なのでしょう。


日本非生産性協会の会長にそう言っていただけると心強いデス。 :lol:

>実は今日は前代未聞の忘れ物をした。
  登山用のズボンを持って来るの忘れてしまったのである。

これは、山準備の忘れものランキング第何位かな?


ダントツの一位です~。ちなみに私は靴下は忘れても靴を忘れたことはありません。

はいはい、レインパンツで行っちゃうんだ。
ノーパンは、職務質問で痴漢に間違われても知らんよ。


こういうこともあろうかと、一番古いレインウェアを持って行ってました。
ノーパンって、警官はレインパンツの中までチェックしますか? :mrgreen:

ワシが先日行った美山かやぶきの里の周辺の尾根でも、放置植林がありましたよ。

そうでしたか。北山にはないもんだと思ってました。

地形図には山も谷も名前が書いてないので、
結局、どこを登ってどこを降りてきたのかよくわからんが、こうですかいな。
田歌の県道から五波谷の林道へ入って800mくらいのところで、
東に直交している谷に入って、これを北東~北西に遡行して三角点791.8mに詰め上がり。
尾根を若丹国境まで往復したあと、766m、743mと辿り三角点811.0mへ。

811.0mから北西の尾根を755mへ。
その先、尾根なりに北へ50m下って(ca700m)再び北西方向へ。
地形図に水線の出てくる二股の手前で、ca450mの等高線の詰まった部分を避けて、
左側の谷に逃げる。
ca400mで林道に乗って終了。


ちょっと違います。その谷はレポにもあるように芦谷です。次の谷が中山谷。山頂の北側に出ます。
後はご推察の通りです。 :D

[attachment=2]中山谷.jpg[/attachment]
しかし、この尾根末端はそんなに等高線が詰まってるという感じじゃないんだけど、
どちらかというと、743mから西に下る尾根のほうが末端全体が詰まってるし、
下りたのは743mからの尾根だったのかな。


二俣手前の標高差2~30mぐらいがかなり詰まってますね。
743mからの西尾根には林道が上がっているようです。

いや、お疲れさんでした。
帰りは河鹿荘?


いや、あそこは温泉じゃないんで、この方面の時はいつもスプリングスひよしです。
メシも食えるしね。
そうそう、こないだ教えてもらったアプローチルートを初めて使ってみました。
早くて安くて快適でしたわ。 :lol:

                山日和
添付ファイル
曇りのち晴れ
曇りのち晴れ
P7100019_1.JPG
中山谷.jpg
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【京都北山】中山谷から中山谷山・奥ノ谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

panaさん、どうもです。

中山谷山は好きなところで、沢から、尾根からとよく行きました。

さすが芦生の主ですね~ :lol:

演習林事務所に申請すると、許可が下ります。
但し、登山道以外は許可されないと思います。
研究目的など、目的がはっきりしていたら許可範囲は広がります。
行く日以外に予備日を書いておくと、雨になっても安心です(^^)


もちろんわかってるんですが、研究しに行くわけじゃないしねえ。
そこまでするんならもういいやって気になってしまいます。
面倒くさくても好きなところを歩けるなら我慢もしますが・・・

私も同じ思いでした。
だ゛んだんステキな谷になってきて・・・いい谷でしたね。


最初の印象から激変しますね~ :D

[attachment=0]P7100116_1.JPG[/attachment]
大きなブナもあり、いいところですね。
私はここから芦生によく入りました。もう10年以上前の話ですが。


御意!! ここから櫃倉谷へ下ったらいいでしょうねえ。

[attachment=1]P7100179_1.JPG[/attachment]
地元にお金を落とすという意味だけの植林だったのでしょうね。
植林しないで、お金だけ渡した方がよかったのではと内心思います。
林道を作って、植林をして、手入れはせずに森は荒れ放題・・・・悲しいですね。


なるほど、そうだったんですね。自然林のままならどんなによかったかと思いますね。 :oops:

               山日和
添付ファイル
P7100116_1.JPG
P7100179_1.JPG
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