【鈴鹿】ツメカリ谷から赤坂谷へ 敢えて核心部を通らないヘソ曲がり的源流行
Posted: 2016年6月22日(水) 23:28
【日 付】2016年6月18日(土)
【山 域】鈴鹿中部 釈迦ヶ岳周辺
【天 候】晴れ
【コース】朝明6:30---7:27県境稜線---8:21ツメカリ谷下降点---10:37赤坂谷本流---11:09二俣11:55---12:40釈迦ヶ岳---13:22庵座滝---13:58朝明
赤坂谷とツメカリ谷。鈴鹿を代表する沢登りのゲレンデであり、通常はこの二つの谷の核心部を繋ぎ合わせた下半部の周回コース
を取る。
沢登りの面白さが凝縮された鉄板コースであり、ほとんどの遡行者はこのコースを選ぶ。従って、その源流域に鈴鹿らしさが凝縮さ
れた森があることを知る登山者は少ないのではないかと思う。敢えて核心部をカットして、源流から源流へ。究極のヘソ曲がり沢行
を試みた。
自分自身は鉄板コースも何回か周回しているし、下流から源流まで通して遡行したこともある。特に赤坂谷源流は、釈迦ヶ岳周辺へ
来た時に稜線からランチのために下りることもしばしばあるお気に入りの場所なのだ。
[attachment=7]P6180006_1.JPG[/attachment][attachment=6]P6180011_1.JPG[/attachment]
朝明から羽鳥峰への林道経由で県境稜線を目指す。この林道はやたら曲がりくねってなかなか近付かない。しかしほとんどが樹林
の中で涼しく、さほど退屈はしなかった。猫谷対岸の尾根近くからの崩壊が目を惹く。
猫岳に近付くと樹林が切れ、ササがすっかり衰退した稜線では直射日光の歓迎を受けた。山頂から少し下ったコルがツメカリ谷の
源頭だ。
[attachment=5]P6180027_1.JPG[/attachment][attachment=4]P6180038_1.JPG[/attachment]
真夏のような日差しから逃れるように谷に下りれば空気が変わった。稜線ではブンブンとまとわりついてきた虫の攻撃もない。
穏やかな水流に足を踏み入れる前に渓流シューズに履き替える。ツメカリ谷・赤坂谷とも花崗岩の白い岩盤を迸る眩いばかりの水流
が持ち味である。しかしこの源頭部ではその片鱗も窺えず、いかにも鈴鹿らしい二次林の森の中を穏やかに流れる谷は、下流とはま
るで別人(別谷?)のようだ。
しばらくナメ床が続くと、突然頭上がポッカリと空いて、ツメカリ谷の流れは陽光に晒された。このままじっくり味わいながら歩
きたいところだが、今日は夕方から中学の同窓生と飲み会の予定が入っている。逆算すると、2時には朝明に下山したい。
しかし、ここまで予定よりも時間が経過している。本当なら核心部の端をかすめて周回したいところ、少し早めに右の支流に入って
尾根越えを図った。ところがこの支流の奥が曲者で、地形図に表れない小谷や小尾根が複雑に入り組んで、まるで迷路に入ったよう
だった。分水の尾根に向かっているつもりが、その先に同じツメカリ谷の支流があったりしてわけがわからなくなってきた。
[attachment=3]P6180061_1.JPG[/attachment]
なんとか脱出して支谷を下ると植林帯の台地が現れた。面白くないが、時間を稼ぐために植林の中を早足で歩く。ようやく赤坂谷
本流に下り立った。北アルプスの赤木沢ばりのナメ滝が続く核心部のかなり上流だろう。まったくの平流が続き、この下流にあの連
瀑帯があることなど想像もできない。植林がちだった林相は、進むにつれて自然林の深い森に包まれ、ポツポツとながら見栄えのす
る小滝も現れた。
[attachment=0]P6180092_1.JPG[/attachment][attachment=2]P6180098_1.JPG[/attachment]
八風峠への谷を分ける二俣でランチタイムとする。少し短めに切り上げればなんとか予定通り下山できそうだ。渓流シューズから
足を開放して、真夏の定番、ビールとおろしそばの昼餉を楽しむ。
食後は再び登山靴に履き替えて水流沿いの踏み跡を辿る。すぐそこに見えている県境稜線に上がれば5分足らずで釈迦ヶ岳の山頂に
到着。日陰もない暑苦しい山頂で数パーティーが休憩していたが、いかにも暑そうだ。
こんなところでメシを食わなくてもと思うのだが。
ちなみに私が鈴鹿で一番好きでない山頂が釈迦ヶ岳である。ここをパスして赤坂谷源流へ下りることもよくあるぐらいだ。
いや、本当は山頂をパスするべく、谷を最後まで詰めるはずだったのだが、あまりに近くに見える稜線につい引き込まれてしまった
のである。
[attachment=1]P6180132_1.JPG[/attachment]
さて、山頂からはどの下山路にするか。と考えるまでもなく、とにかく直射日光から逃れられるコースと言えば必然的に庵座谷と
なる。最高点から急降下して谷に下る。ほとんど日に当たることもなく、1時間余りで朝明に到着。時計を見れば2時2分前だった。
いつもの温泉で汗を流して、旧友と夜の部を楽しむとしよう。
山日和
【山 域】鈴鹿中部 釈迦ヶ岳周辺
【天 候】晴れ
【コース】朝明6:30---7:27県境稜線---8:21ツメカリ谷下降点---10:37赤坂谷本流---11:09二俣11:55---12:40釈迦ヶ岳---13:22庵座滝---13:58朝明
赤坂谷とツメカリ谷。鈴鹿を代表する沢登りのゲレンデであり、通常はこの二つの谷の核心部を繋ぎ合わせた下半部の周回コース
を取る。
沢登りの面白さが凝縮された鉄板コースであり、ほとんどの遡行者はこのコースを選ぶ。従って、その源流域に鈴鹿らしさが凝縮さ
れた森があることを知る登山者は少ないのではないかと思う。敢えて核心部をカットして、源流から源流へ。究極のヘソ曲がり沢行
を試みた。
自分自身は鉄板コースも何回か周回しているし、下流から源流まで通して遡行したこともある。特に赤坂谷源流は、釈迦ヶ岳周辺へ
来た時に稜線からランチのために下りることもしばしばあるお気に入りの場所なのだ。
[attachment=7]P6180006_1.JPG[/attachment][attachment=6]P6180011_1.JPG[/attachment]
朝明から羽鳥峰への林道経由で県境稜線を目指す。この林道はやたら曲がりくねってなかなか近付かない。しかしほとんどが樹林
の中で涼しく、さほど退屈はしなかった。猫谷対岸の尾根近くからの崩壊が目を惹く。
猫岳に近付くと樹林が切れ、ササがすっかり衰退した稜線では直射日光の歓迎を受けた。山頂から少し下ったコルがツメカリ谷の
源頭だ。
[attachment=5]P6180027_1.JPG[/attachment][attachment=4]P6180038_1.JPG[/attachment]
真夏のような日差しから逃れるように谷に下りれば空気が変わった。稜線ではブンブンとまとわりついてきた虫の攻撃もない。
穏やかな水流に足を踏み入れる前に渓流シューズに履き替える。ツメカリ谷・赤坂谷とも花崗岩の白い岩盤を迸る眩いばかりの水流
が持ち味である。しかしこの源頭部ではその片鱗も窺えず、いかにも鈴鹿らしい二次林の森の中を穏やかに流れる谷は、下流とはま
るで別人(別谷?)のようだ。
しばらくナメ床が続くと、突然頭上がポッカリと空いて、ツメカリ谷の流れは陽光に晒された。このままじっくり味わいながら歩
きたいところだが、今日は夕方から中学の同窓生と飲み会の予定が入っている。逆算すると、2時には朝明に下山したい。
しかし、ここまで予定よりも時間が経過している。本当なら核心部の端をかすめて周回したいところ、少し早めに右の支流に入って
尾根越えを図った。ところがこの支流の奥が曲者で、地形図に表れない小谷や小尾根が複雑に入り組んで、まるで迷路に入ったよう
だった。分水の尾根に向かっているつもりが、その先に同じツメカリ谷の支流があったりしてわけがわからなくなってきた。
[attachment=3]P6180061_1.JPG[/attachment]
なんとか脱出して支谷を下ると植林帯の台地が現れた。面白くないが、時間を稼ぐために植林の中を早足で歩く。ようやく赤坂谷
本流に下り立った。北アルプスの赤木沢ばりのナメ滝が続く核心部のかなり上流だろう。まったくの平流が続き、この下流にあの連
瀑帯があることなど想像もできない。植林がちだった林相は、進むにつれて自然林の深い森に包まれ、ポツポツとながら見栄えのす
る小滝も現れた。
[attachment=0]P6180092_1.JPG[/attachment][attachment=2]P6180098_1.JPG[/attachment]
八風峠への谷を分ける二俣でランチタイムとする。少し短めに切り上げればなんとか予定通り下山できそうだ。渓流シューズから
足を開放して、真夏の定番、ビールとおろしそばの昼餉を楽しむ。
食後は再び登山靴に履き替えて水流沿いの踏み跡を辿る。すぐそこに見えている県境稜線に上がれば5分足らずで釈迦ヶ岳の山頂に
到着。日陰もない暑苦しい山頂で数パーティーが休憩していたが、いかにも暑そうだ。
こんなところでメシを食わなくてもと思うのだが。
ちなみに私が鈴鹿で一番好きでない山頂が釈迦ヶ岳である。ここをパスして赤坂谷源流へ下りることもよくあるぐらいだ。
いや、本当は山頂をパスするべく、谷を最後まで詰めるはずだったのだが、あまりに近くに見える稜線につい引き込まれてしまった
のである。
[attachment=1]P6180132_1.JPG[/attachment]
さて、山頂からはどの下山路にするか。と考えるまでもなく、とにかく直射日光から逃れられるコースと言えば必然的に庵座谷と
なる。最高点から急降下して谷に下る。ほとんど日に当たることもなく、1時間余りで朝明に到着。時計を見れば2時2分前だった。
いつもの温泉で汗を流して、旧友と夜の部を楽しむとしよう。
山日和
【日 付】2016年6月19日(日)