【日 付】2016年1月9日(土)
【山 域】台高南部の南側
【メンバー】単独
【天 候】晴れ
【ルート】07:02又口 ---- 09:09県境稜線高圧線鉄塔 ---- 09:52刈茂山 ---- 10:28アゲグチ峠 ---- 11:14 1080 m前後の小ピーク ---- 12:05アゲグチ峠 ---- 12:47出口道に合流 ---- 14:33又口
穏やかな晴天の冬の日、脚光を浴びている出口峠と比べ話題になることが少ないアゲグチ峠を見に行った。
酷道425号線は又口で通行止めが続いている。少し南側に高圧線鉄塔巡視路の吊り橋があり、又口川左岸に渡ると、石垣で造られた集落跡または棚田跡が薄暗い杉植林の中にある。そこから桃ノ木谷右岸の尾根筋に登り、高圧線鉄塔巡視路を辿る。約30分でシダ斜面になり、最初の高圧線鉄塔に到達するが、この辺りから背後に尾鷲沖の太平洋を垣間見ることができる。日陰の地面には霜柱や降雪跡があり、東紀州でも気温が低いことが分る。しかし、朝日を背に受けながら登っていると、徐々に身体が温かくなる。
高圧線鉄塔巡視路だけあって、道ははっきりしていて歩き易い。痩せ尾根で岩を越えることもあれば、梯子を登ることもあれば、段々を登ることもあれば、檜植林の間を歩くこともある。高圧線に沿った尾根筋なので、あちこちで木々が伐採されており、背後の東向きの景色は良い。但し、写真を撮る時には、高圧線が邪魔になるし、逆光で朝日が眩しい。北側には又口から西への尾根があり、その向こうに龍辻が見えている。
歩き始めて2時間程で、広葉樹林の枯れ木林があり、少しだけ北へトラバースすると県境稜線の鞍部に高圧線鉄塔があった。北西方向に雪を抱いた大峰山系が遠望できる。雲一つない青空と言いたいところだったが、大峰山系の山々にだけ雲が掛かって見える。
鞍部から一旦左折して県境稜線の南側の山頂へ登ってみると、山名表示は無く、町有山と彫られた石杭があったのみ。その後、鞍部の高圧線鉄塔に戻り、そこから県境稜線を北へ辿った。地理院地図では点線道が描かれているが道らしい地形は無い。歩く人も稀なのだろう、踏み跡ははっきりせず、時折倒木を跨いだり潜ったり、スズタケをポキポキ踏みながら掻き分けて、尾根筋を辿ることになった。右手・東側は広葉樹林の枯れ林が多く、左手・西側の檜植林の間から坂本貯水池を見下ろせることもあった。
09:52三角点がある刈茂山? (P 1077.1 m)に到着、腰を下ろしてサーモス紅茶とシリアルバーで休憩。尾鷲の南側にある熊野古道センター周辺を遠望できる。雲一つない晴天で、景色が良い。
更に県境稜線を北へ辿り、又口尾根の分岐点で又口へ下る点線道を探したが、はっきりした道構造は見当たらなかった。
更に檜植林の尾根を下り、倒木を跨ぎ・潜り・迂回し、10:28アゲグチ峠に到着。何の表示も無く、あちこちにある黄色いプラスチック杭が立っているだけ。道構造ははっきりしており、踏み跡が鞍部を通り越している。歩く道として機能しているのが分るが、歩いているのは人だか鹿だか不明。
地理院地図では点線道が稜線を北に辿っているので、もう少し北へ登ってみた。しかし、はっきりした道らしき構造は見当たらない。尾根は痩せており、北東側が岩の上になっている部分から柳ノ川の谷間と龍辻から南の県境尾根を樹間に見た。
尾根上の倒木を跨ぎ・潜り・迂回し、スズタケをポキポキ踏み分け、茨の棘を外し、ダニの心配をしながら急傾斜の尾根筋を辿り、11:14小ピーク(1080 m前後は誤り、1130 m前後)に到着した。地位院地図で地下水路の真上になっている小ピークである。10 m程北へ下ると東側に船津方向の海を遠望できた。石の上に腰を下ろして、サーモス紅茶とビスケットで休憩。
11:30に下山を開始し、さっき苦労して登って来た倒木と枯れ笹の斜面を激下る。下りでも点線道の旧道構造に気を付けていたが、稜線から分岐する道は見分けられなかった。ひょっとして、点線道は間違いで、アゲグチ峠の鞍部から北西方向へトラバースしながら下るのが峠道なのだろうか。
藪漕ぎで疲れてしまったこともあり、近道をすることにして、アゲグチ峠から東側の又口方向へ下ることにする。
峠では踏み跡だけに見えたが、斜面では巾1-2 m程度の道構造が明瞭に追えた。峠の直下でトラバース気味にジグザグを切って下り、東の方向へ尾根を越え、ジグザグに下り、また尾根を越え、ジグザグに下り、を繰り返している。
路面は白っぽいガレ石で歩き辛いが、道構造は明瞭で薮も無く、檜植林の中を結構スタスタ歩いて下れた。鹿道にもなっている様で足跡が沢山見える部分もあるが、鹿はジグザグを無視して斜面を直進してしまっている。
峠付近の急斜面では檜植林だったが、少し下ると杉植林になる。杉の茶色い落ち枝を踏みながら歩くと、時折、枝が飛び上がって脛を打つ。
下るに連れて植林の下草に緑葉を付けた灌木が混じる様になり、峠道の真ん中にも木やシダが生えている。アゲグチ峠直下の峠道はきれいで歩き易かったが、下るに連れて荒れている。これは、峠道の維持管理が西側の住人によってなされていた為か、標高で植生が変わったのか、峠の近くにシカが多いのか、よく分らない。
灌木は生えているものの、尾根先でもトラバースでも道構造はしっかり続いており、何度もジグザグを切って傾斜をなだらかに下っている。牛馬が通ることを想定しているのかも知れないが、出口道には石段があるので大八車を想定したものではないだろう。
出口道との合流点には、石地蔵が道しるべになっている。その直ぐ先に錆びたトタン板らしき建物残骸が路上に潰れていた。
アゲグチ道は、道型ははっきりしていたが、石垣は目立たなかった。それと比較すると、出口道には石垣が多用されている。また、出口道は、沢で崩れていたり、道の中に灌木やシダが生えていたりして歩き難い。疲れて来たので、藪の中をズイズイ無理矢理通ってしまうが、冬も居ると言うダニが心配。
出口道を辿り、沢で崩れた部分を幾つも渡り、水がチョロチョロしかない滝構造の沢で崩れた部分を通過し、沢で崩れた部分を幾つも渡り、広大な皆伐斜面では倒木を乗り越えて無理矢理通過し、更に道構造を追って突き進む。しかし、薮が濃くなり道構造を見分けられなくなった時点で、左下に見えていた林道に下った。
又口林道の庚申塚では、正月で新しいお供え物が供えられていた。又口の廃屋上の小さな社にも、新しい注連飾りとお供え物が供えられていた。
【台高】刈茂山とアゲグチ峠
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【台高】刈茂山とアゲグチ峠
最後に編集したユーザー easy pace [ 2016年1月15日(金) 19:59 ], 累計 1 回
Re: 【台高】刈茂山とアゲグチ峠
easy pace さん、お久!にこんばんは。
日は違えど、近くの山域に出没されていたみたいですね。
穏やかな晴天の冬の日、脚光を浴びている出口峠と比べ話題になることが少ないアゲグチ峠を見に行った。出口峠にしろアゲグチ峠にしろ、マイナーな今は使われなくなった峠です。
「出口峠」で検索すると、わたしのレポ以外にも二つほどレポがヒットするようになりましたね。
少し南側に高圧線鉄塔巡視路の吊り橋があり、又口川左岸に渡ると、石垣で造られた集落跡または棚田跡が薄暗い杉植林の中にある。この吊橋は、山仕事のための吊橋では無くて、鉄塔巡視路のためのものなんだ。
高圧線鉄塔巡視路だけあって、道ははっきりしていて歩き易い。痩せ尾根で岩を越えることもあれば、梯子を登ることもあれば、段々を登ることもあれば、檜植林の間を歩くこともある。高圧線に沿った尾根筋なので、あちこちで木々が伐採されており、背後の東向きの景色は良い。この尾根から、桃ノ木谷(本当は、「ヤマモモ谷」が地元の呼び名だそうです)の大滝は見えないのかな?
歩き始めて2時間程で、広葉樹林の枯れ木林があり、少しだけ北へトラバースすると県境稜線の鞍部に高圧線鉄塔があった。北西方向に雪を抱いた大峰山系が遠望できる。稜線に登り上がったのかな?
「広葉樹林の枯れ木林」・・・?木が枯れているのじゃなくって、葉が落ちた木のこと?
鞍部から一旦左折して県境稜線の南側の山頂へ登ってみると、山名表示は無く、町有山と彫られた石杭があったのみ。co980mピークの事かな?
尾根分岐の984標高点までは行かなかったんだね。
地理院地図では点線道が描かれているが道らしい地形は無い。このあたりの尾根、破線が多いよね。
けどやっぱ、道型はないんだね。
スズタケをポキポキ踏みながら掻き分けて、尾根筋を辿ることになった。この辺りも、スズタケの枯れ棹になりましたか。
枯れ棹にダニはよくいますから、棹を踏んで歩くのが正解です(^^)。
09:52三角点がある刈茂山? (P 1077.1 m)に到着、腰を下ろしてサーモス紅茶とシリアルバーで休憩。尾鷲の南側にある熊野古道センター周辺を遠望できる。雲一つない晴天で、景色が良い。わたしの地理院地図にも「刈茂山」と書き込んであります。点名だったろうか?
そうか、この辺りの山も尾鷲市街から見えてるんですね。
更に県境稜線を北へ辿り、又口尾根の分岐点で又口へ下る点線道を探したが、はっきりした道構造は見当たらなかった。やっぱそうなんだ。ヤマモモ谷を遡行してこの尾根を降った記録を読んだことがあるけど、どこかで滑落したようなレポを読んだような…。
アゲグチ峠に到着。何の表示も無く、あちこちにある黄色いプラスチック杭が立っているだけ。道構造ははっきりしており、踏み跡が鞍部を通り越している。歩く道として機能しているのが分るが、歩いているのは人だか鹿だか不明。出口峠も尾根を道型が越えてるだけでした。いまは、山仕事の人が使ってればいい方でしょうね。
小ピーク(1080 m前後)に到着した。地位院地図で地下水路の真上になっている小ピークである。ん?1130mのピークですよね?
地理院地図では点線道が稜線を北に辿っているので、もう少し北へ登ってみた。しかし、はっきりした道らしき構造は見当たらない。ひょっとして、点線道は間違いで、アゲグチ峠の鞍部から北西方向へトラバースしながら下るのが峠道なのだろうか。
地理院の破線道はいい加減ですからねぇ~。
藪漕ぎで疲れてしまったこともあり、近道をすることにして、アゲグチ峠から東側の又口方向へ下ることにする。本来は、何処を下ろうとされてたんです?
出口道との合流点には、石地蔵が道しるべになっている。その直ぐ先に錆びたトタン板らしき建物残骸が路上に潰れていた。この道しるべの地蔵があるので、峠にはまた何かあるのでは?と期待しますが、何もないんですよね。
アゲグチ道は、道型ははっきりしていたが、石垣は目立たなかった。それと比較すると、出口道には石垣が多用されている。また、出口道は、沢で崩れていたり、道の中に灌木やシダが生えていたりして歩き難い。疲れて来たので、藪の中をズイズイ無理矢理通ってしまうが、冬も居ると言うダニが心配。アゲグチ道には、石垣をするようなところもなかったからでは?
ダニは、アセビなんかに潜んでるでしょう(^^;。
出口道を辿り、沢で崩れた部分を幾つも渡り出口道というか、共用道は、そんなに崩れてましたか?
広大な皆伐斜面では倒木を乗り越えて無理矢理通過し、更に道構造を追って突き進む。しかし、薮が濃くなり道構造を見分けられなくなった時点で、左下に見えていた林道に下った。なんかこのあたり、わたしが歩いた頃より酷くなってそうだな。
又口林道の庚申塚では、正月で新しいお供え物が供えられていた。又口の廃屋上の小さな社にも、新しい注連飾りとお供え物が供えられていた。もう放ったらかしかと思ってました(^^;。
又口の祠は山ノ神ですが、随分いたんだままだったんだけど、お供え物がありましたか。
それはいいことです。
又口から出口峠~アゲグチ峠の周回は、いまだ宿題になってます。
[attachment=0]DSCN3275_800.jpg[/attachment]
zipp
Re: 【台高】刈茂山とアゲグチ峠
zipさん、こんにちは。
高圧線鉄塔巡視路だけあって、道ははっきりしていて歩き易い。痩せ尾根で岩を越えることもあれば、梯子を登ることもあれば、段々を登ることもあれば、檜植林の間を歩くこともある。高圧線に沿った尾根筋なので、あちこちで木々が伐採されており、背後の東向きの景色は良い。この尾根から、桃ノ木谷(本当は、「ヤマモモ谷」が地元の呼び名だそうです)の大滝は見えないのかな?
-- 桃ノ木谷に水音が聞こえる所はありましたが、滝は見えませんでした。
歩き始めて2時間程で、広葉樹林の枯れ木林があり、少しだけ北へトラバースすると県境稜線の鞍部に高圧線鉄塔があった。北西方向に雪を抱いた大峰山系が遠望できる。稜線に登り上がったのかな?
「広葉樹林の枯れ木林」・・・?木が枯れているのじゃなくって、葉が落ちた木のこと?
-- 葉が落ちた木です。
自然林?薪炭林?二次林?落葉樹林?広葉樹林?何と表現すれば良いのか迷います。
鞍部から一旦左折して県境稜線の南側の山頂へ登ってみると、山名表示は無く、町有山と彫られた石杭があったのみ。co980mピークの事かな?
尾根分岐の984標高点までは行かなかったんだね。
-- そこまで行ってません。高圧線鉄塔尾根のてっぺんまでです。
ここまでなら、とても良い快適なコースです。
地理院地図では点線道が描かれているが道らしい地形は無い。このあたりの尾根、破線が多いよね。
けどやっぱ、道型はないんだね。
-- 一部、防火帯かなという部分はありましたが、スズタケとか灌木とか茂み帯でした。
小ピーク(1080 m前後)に到着した。地位院地図で地下水路の真上になっている小ピークである。ん?1130mのピークですよね?
-- あ!1130mのピークの誤りでした。
藪漕ぎで疲れてしまったこともあり、近道をすることにして、アゲグチ峠から東側の又口方向へ下ることにする。本来は、何処を下ろうとされてたんです?
-- 本来は来た道を戻る積もりでした。ダニが少なそうなルートだし、
巡視路を東向きに下ると、伐採されてるし順光だし景色が良い筈。
または、又口尾根筋の点線道でもいいかなとか、思っていました。
が、又口尾根分岐に道を見付けられず、点線道不審に陥ってます。
出口道との合流点には、石地蔵が道しるべになっている。その直ぐ先に錆びたトタン板らしき建物残骸が路上に潰れていた。この道しるべの地蔵があるので、峠にはまた何かあるのでは?と期待しますが、何もないんですよね。
-- 石仏とか石彫とか何かあるかと探したのですが、見付けられませんでした。
何かあって然るべきと思うのですが、どこかに引っ越したのでしょうか、
東ノ川の人々と一緒に・・・