小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

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兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

投稿記事 by 兔夢 »

2015年10月4日(日)曇り 富山県南砺市五箇山・梨谷川美ケ谷
とっちゃん、そばつる、兔夢
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20151005205140.jpg (48.83 KiB) 閲覧された回数 3195 回
林道駐車地8:40ー入渓8:45ー20m大滝9:05~50ー
760m二俣10:40ー1065.6三角点12:15ー
鉄塔(休憩)12:25~13:25ー下降点13:55ー
林道15:25ー駐車地15:40

がおろさんの記録を見てから気になっていた美ケ谷へ行ってきた。

大垣を5時に出発。
ほぼ予定通り目的地に到着。
近くのたいらスキー場では何かのイベントが行われていた。

3人とも今日は晴天と決めつけていたが意外や曇っている。
それどころが移動中には雨も落ちていた。
スマホで予報を見ればこの周辺、朝は雨。
でも回復傾向にあるようなのでそれを信じよう。
林道の適当な広場に車を停め出発。
美ケ谷両岸に見えるスラブになった山腹が目を引いた。

草に埋もれたような橋の袂から入渓。
小川のようなゴーロの左右は草むらに覆われている。
この先に本当にいい沢があるのだろうか。
少し不安になったがすぐに3mほどの滑滝が現われた。

滝上は滑床が続いていた。
巾はないけど文様と彩りが美しい。
水流を踏みながらニコニコ顔で歩いていく。
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DSCN2239.JPG (43.77 KiB) 閲覧された回数 3195 回
やがて小滝が幾つか現われた。
越えていくのが楽しい。
と、その先に見えたのは…大滝!

20mという情報だったが下からはそうは見えない。
左岸を巻けそうな気もするがここは直登しよう。
濡れないようカッパを着て取り付いてみた。
だけど最初がなかなか上がれない。
最後はそばつるにお尻を押してもらった。
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DSCN2254.jpg (47.86 KiB) 閲覧された回数 3195 回
最初の何手かでカッパの中までヌレヌレ。
無我夢中で登っていく。
途中、古い残置ハーケンがあった。
ランニングビレーを取ろうかと思ったけど何となくやり過ごした。
がその上が難しかった。
逆相の上に水流。
右端を恐る恐る登る。
上から延びていた細木を掴んでテラスに上がった。

テラスで後続を確保しようかと思ったけどいい場所がない。
で更に落口まで上がる。
がこの一段も逆相のヌルヌルで手強い。
中央の凸が何とかなりそうな感じだが危険はおかしたくない。
右岸の樹木を引っ掴んで這い上がった。

落口付近もいい場所がなく結局、右岸の細木にセルフビレー。
取付きは左岸側だからロープがクロスする形になってしまった。
それでもとっちゃん、そばつると頑張って登ってきた。
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20151006211626.jpg (42.27 KiB) 閲覧された回数 3195 回
ロープの出具合からしてやっぱり20mはあったようだ。
登っているうちに周囲にガスがかかってきた。
濡れた上にこの天候で寒さを感じる。

意外な手応えの大滝を終えてホッ!
上には小滝や滑床が続く。
何段にも重なった小滝が美しい。

小さな渕も今日はなるべく濡れないようにへつっていく。
でもズルズル滑って誰かさんが半身浸かっちゃった。
「そばつるちゃん、気をつけて」

小規模ながら手足を突っ張って進むアトラクションも楽しめた。
左右が立った小さなゴルジュもあった。
小さな釜が連続して現われいい雰囲気。
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DSCN2282.JPG (35.96 KiB) 閲覧された回数 3195 回
760m二俣は3:2で普通に考えれば左。
だけど右に進む事が多いらしい。
で、右に進んでみる。
すると…
いきなり小滝!
その後、2~4mの小滝が次々と。
水量は多くないものの楽しい。
どこまで続くのかと思うほど現われた。
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DSCN2302.JPG (30.86 KiB) 閲覧された回数 3195 回
右俣は意外と急傾だった。
上部、ちょうど送電線の真下に1:2の二俣。
ここを右にとったがこれは失敗。
三角点ピークよりかなり手前で稜線上の鉄塔巡視路に出てしまった。
これを辿っていくと途中で道が消えた。
そこから再び沢筋を辿る。

行きついた先は稜線上のシャクナゲの薮。
四苦八苦して漕ぎ進む。
やがて開けたと思ったらまた巡視路だった。
消えたと思ったのは雨で崩れてしまっていたからのようだ。
よく探せば続きが見つかっていたのだろう。
巡視路をわずかに進むと傍らの木が赤く塗られていた。
そこを右手に少し入ったところに三角点があった。

展望はなく休憩するにもちょっと狭い。
先に見えていた鉄塔まで移動した。
鉄塔に着くと曇っていた空が晴れてきた。
諦めていた景色も眺められるようになった。
近くに猿ケ山、遠くには笈ケ岳。
それらを眺めながらゆっくりと休んだ。
が1時間程すると再びガスがかかってきた。
これを契機に下山開始。
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20151008200113.jpg (26.16 KiB) 閲覧された回数 3195 回
下降点はP1028手前の鞍部。
そこまでは薮の中に薄い踏み跡が続いていた。
周辺の木々は色付きはじめていた。

下降からしばらくは結構きつい薮漕ぎが続いた。
一旦沢筋へ出たと思ったらすぐにまた笹薮になった。

再び出た沢筋はかろうじて薮沢を免れている。
下り易いが流木が時折邪魔をする。
滝といったものはほとんどない。
唯一滝らしかった滑り台状の滝は左岸を巻いた。

下部では空が開ける。
右岸の斜面はスラブが草付になったような感じだ。

林道に出ると駐車地までわずか。
今日の遡行を振り返りながら歩いた。
規模の割に登り応えがある沢だった。
遠いところまできた甲斐があった。
りんご畑
記事: 19
登録日時: 2011年12月04日(日) 17:20
お住まい: 三重県名張市

Re: 小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

投稿記事 by りんご畑 »

兎夢さん初めまして

五箇山付近は境川しか知りませんが、美ケ谷は滑もあって綺麗で感じの良い谷ですね。
来年の紅葉時期の候補にあげます。
兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

投稿記事 by 兔夢 »

りんご畑さん、こんばんは。はじめまして。
返信が遅くなってすみません。

五箇山近辺はあまり詳しくないのですががおろさんのブログで面白そうだなと思い行ってみました。
小さな沢ですが期待に違わず楽しい沢でした。
紅葉がプラスされればなおのこといいでしょうね。
ただ、大滝は意外と強敵でなめていたと思い知らされました。

機会があればご一緒したいですね。

     兎夢
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

投稿記事 by とっちゃん »

兎夢さん、超亀レスです。

晴天と思いこんでいたので、まさかの曇天に小雨の五箇山美しケ谷でしたね。
知らない谷でしたが、ガオロさんの記録や富山の山岳会の記録など読んでいました。紅葉の時期もよさそうですね。

最初の滑と20m大滝がこの谷の見どころでしたが、その後もかなり上部まで小滝があって楽しめましたね。
核心は、やっぱり20m滝、なかなか渋い登りとなりました。
最後は、やっぱりヤブコギでしたが。

しかし、ランチの時間だけだけど、青空とお日様でよかったね。やっぱりお日様には、ほっこりします。
そばつるちゃんとも久々の沢で楽しませてもらいました。
ありがとうございました。

☆とっちゃん~
兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 小さくても美しく魅力的な沢…五箇山・梨谷川美ケ谷

投稿記事 by 兔夢 »

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DSCN2303.JPG (39 KiB) 閲覧された回数 3003 回
とっちゃん、こんばんは。
晴天と思いこんでいたので、まさかの曇天に小雨の五箇山美しケ谷でしたね。


大垣を出発する時は晴天だったし予報もいい感じだったし。
ただ北部がねえ、怪しかったのでまさかとは思ったけど、龍神様の威力かな。

知らない谷でしたが、ガオロさんの記録や富山の山岳会の記録など読んでいました。


がおろさんの記録を読んでから是非行ってみたいと思ってました。

紅葉の時期もよさそうですね。


少し早かったようですね。

最初の滑と20m大滝がこの谷の見どころでしたが、その後もかなり上部まで小滝があって楽しめましたね。


20mは思っていた以上に手を焼きました。その後の小滝連続はは予想外で楽しかった〜

最後は、やっぱりヤブコギでしたが。


ちょっとルートを間違えていらぬ薮漕ぎをしちゃいましたね。面目ない。

そばつるちゃんとも久々の沢で楽しませてもらいました。


そばつるも久々のとっちゃんとの同行で楽しかったようです。
これからも一緒に行けるといいね。

         兔夢

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