【比良】安曇川支流荒谷から釣瓶岳
Posted: 2015年9月09日(水) 00:07
【日 付】2015年9月5日(土)
【山 域】比良山系 釣瓶岳周辺
【天 候】晴れ
【コース】細川休憩所6:40---6:55入渓点---8:30二俣---10:15稜線---10:25釣瓶岳11:50---12:10ヒクワタ峠---
13:10栃生—13:25-駐車地
朝晩はめっきり涼しくなった。日中は暑くなることがわかっていても、沢へ入るモチベーションは下がり気味で
ある。更に沢に向き合う気持ちが以前とは変わっている。目を瞠るような大滝や度肝を抜かれるようなゴルジ
ュを目にしたいという想いが薄れてしまった。それよりは癒し系の谷で簡単に登れる滝を楽しむ方が今の自分
には合っていると感じる。
今回向かったのは比良山系安曇川支流の荒谷。裏比良と呼ばれる、琵琶湖と反対側に落ちる谷のひとつだ。
この比良西面には沢登りに向いた滝の多い谷が数多くある。初めて荒谷を訪れたのは1982年だから、今回が
33年振りということになる。
昔は明王谷上流の奥ノ深谷、口ノ深谷、白滝谷やヘク谷、貫井谷、猪谷、八幡谷等々、よく通ったものだ。
家から1時間チョイのアプローチで取り付ける便利でかつ楽しめる沢が集まっているのが安曇川流域である。
スタートは細川休憩所と名付けられた建物。ここにはトイレもあり、荒谷や八幡谷のスタート地点にとしてうっ
てつけだ。手押し車を押したお婆さんに挨拶して、国道の側道を少し歩けば荒谷橋。右岸の荒れた林道を進む。
林道がカーブする地点から入渓。西面の谷ということで、朝の早い時間には日が差さず、陰鬱な印象を受ける。
どうも気が乗らない。仕方なく入渓するような感じで、積極的に水の中に入ろうという気も起きない。
これがパーティーなら気分もずいぶん違うのだろうが。
しかし先週の横見谷のようなハズレ谷からすれば、名前に反して谷の荒れも少なくスッキリした谷だ。直登で
きる滝も多い。
[attachment=7]P9050041_1_1.JPG[/attachment]
倒木が覆い被さる5m滝を直登。深い釜に落ちる5m滝は左から巻いたが、大岩の張り出す2段15mの斜瀑は
左を快適に直登。やっと興が乗って来た。だが、ちょっと手こずりそうなところや腰まで浸かりそうなところはす
ぐに断念。ギャラリーがいないと頑張る気にもならないのだ。
[attachment=6]P9050062_1.JPG[/attachment]
この谷最大の2段18m滝と対面。手前のリッジ状に張り出した岩をかわして正面に立つ。そこそこの水量があ
り、なかなか見事な姿である。左岸にルートを探るが、単独では無理は禁物。右岸の小さな流れを辿って大き
く巻く。落ち口を越えたところから眼下の流れに簡単に復帰することができた。
しかしその上の2mほどの滝は深い渕を前衛に進入を拒むようだ。すぐにあきらめて、その上の8m滝共々巻い
てしまった。ちょっとイージー過ぎたか。こういう時は誰か一緒なら攻めようという気も起るのだが。
[attachment=5]P9050096_1.JPG[/attachment][attachment=1]P9050093_1.JPG[/attachment]
右からの支流を入れると間もなくCa640mの二俣に着いた。ここは右を取る。このあたりは傾斜が緩んで谷は
広がりを見せる。これまでは自然林と植林が半々の谷筋だったがカツラの大木を中心に、自然林が目立つ癒し
の空間が広がる。比良の谷の良さを再認識させられた。
5~8mの連瀑帯を直登して溝状の瀑流も流芯を上がる。さらに2段6m、2段8mと快調に直登して行くと流れ
は落ち着きを見せた。
トチやカツラの老木、緑から途中で赤に色を変える美しい岩(チャートらしい)、倒木に生えるキノコと、いろいろ
目を楽しませてくれた。
[attachment=0]P9050107_1.JPG[/attachment][attachment=4]P9050141_1.JPG[/attachment]
いよいよ谷は源頭の装い。チョロチョロの流れがやがて消え、谷の形が斜面に吸収された。
ここでチェーンスパイクを履いてツメに入る。少し急だがほとんどヤブ無しの気持のいい自然林を進めば釣瓶
岳南のコルに飛び出す。ここから南下すれば比良最高峰の武奈ヶ岳だ。
左手へひと登りで1098mの釣瓶岳に到着。背の高い杉に囲まれあり見晴らしもないのでランチ場としてはイマ
イチである。距離にして50mほど下ったところに1本のブナが立つ台地があり、右には琵琶湖方面の展望が開
けている。これは絶好のロケーションだ。躊躇なくシートを広げてランチの準備に取り掛かった。
手前の谷間に広がる緑色のブロックは日本の棚田百選にも選ばれている「畑の棚田」だ。その向こうにリトル
比良と呼ばれる山並みがあり、奥には琵琶湖が広がる。湖の向こうには伊吹山のとんがった山容がすぐにそ
れと分かる。その横には霊仙の姿も。こういう景色があればビールのアテも不要というものだ。
[attachment=3]P9050177_1.JPG[/attachment]
中高年のトレラン体験ツアーのようなパーティーがやってきたがほとんど走ってないのが印象的だった。
北へ続く尾根は展望の縦走路だ。正面に蛇谷ヶ峰のずんぐりした姿を眺めながら、琵琶湖のゆったりとした風
景を楽しむ。木陰がなく暑いのはその展望と引き換えだから仕方がない。
下山はイクワタ峠からコメカイ道と名付けられた古くからの道を辿る。この道は旧朽木村の人々が畑の集落
へ米を買うために歩いたという峠越えの道である。道の付け方が実に優しく、一定の緩い傾斜を保ってジグザ
グを切りながら続いている。ピークは巻くようにトラバースしているので登り返しは一切ない。
とは言うものの、重い米を担いでこの道を歩くのは楽な仕事ではないだろう。
[attachment=2]P9050196_1.JPG[/attachment]
植林主体のつまらない道を予想していたが、コメカイ道は思わぬ収穫だった。この道は栃生(とちゅう)の集落
手前までほとんど自然林の中を歩ける優れた登山コースだ。
栃生からはすぐ横をビュンビュン走り過ぎる車に気を遣いながら、アスファルトの照り返しに焼かれて国道を歩いた。
山日和
【山 域】比良山系 釣瓶岳周辺
【天 候】晴れ
【コース】細川休憩所6:40---6:55入渓点---8:30二俣---10:15稜線---10:25釣瓶岳11:50---12:10ヒクワタ峠---
13:10栃生—13:25-駐車地
朝晩はめっきり涼しくなった。日中は暑くなることがわかっていても、沢へ入るモチベーションは下がり気味で
ある。更に沢に向き合う気持ちが以前とは変わっている。目を瞠るような大滝や度肝を抜かれるようなゴルジ
ュを目にしたいという想いが薄れてしまった。それよりは癒し系の谷で簡単に登れる滝を楽しむ方が今の自分
には合っていると感じる。
今回向かったのは比良山系安曇川支流の荒谷。裏比良と呼ばれる、琵琶湖と反対側に落ちる谷のひとつだ。
この比良西面には沢登りに向いた滝の多い谷が数多くある。初めて荒谷を訪れたのは1982年だから、今回が
33年振りということになる。
昔は明王谷上流の奥ノ深谷、口ノ深谷、白滝谷やヘク谷、貫井谷、猪谷、八幡谷等々、よく通ったものだ。
家から1時間チョイのアプローチで取り付ける便利でかつ楽しめる沢が集まっているのが安曇川流域である。
スタートは細川休憩所と名付けられた建物。ここにはトイレもあり、荒谷や八幡谷のスタート地点にとしてうっ
てつけだ。手押し車を押したお婆さんに挨拶して、国道の側道を少し歩けば荒谷橋。右岸の荒れた林道を進む。
林道がカーブする地点から入渓。西面の谷ということで、朝の早い時間には日が差さず、陰鬱な印象を受ける。
どうも気が乗らない。仕方なく入渓するような感じで、積極的に水の中に入ろうという気も起きない。
これがパーティーなら気分もずいぶん違うのだろうが。
しかし先週の横見谷のようなハズレ谷からすれば、名前に反して谷の荒れも少なくスッキリした谷だ。直登で
きる滝も多い。
[attachment=7]P9050041_1_1.JPG[/attachment]
倒木が覆い被さる5m滝を直登。深い釜に落ちる5m滝は左から巻いたが、大岩の張り出す2段15mの斜瀑は
左を快適に直登。やっと興が乗って来た。だが、ちょっと手こずりそうなところや腰まで浸かりそうなところはす
ぐに断念。ギャラリーがいないと頑張る気にもならないのだ。
[attachment=6]P9050062_1.JPG[/attachment]
この谷最大の2段18m滝と対面。手前のリッジ状に張り出した岩をかわして正面に立つ。そこそこの水量があ
り、なかなか見事な姿である。左岸にルートを探るが、単独では無理は禁物。右岸の小さな流れを辿って大き
く巻く。落ち口を越えたところから眼下の流れに簡単に復帰することができた。
しかしその上の2mほどの滝は深い渕を前衛に進入を拒むようだ。すぐにあきらめて、その上の8m滝共々巻い
てしまった。ちょっとイージー過ぎたか。こういう時は誰か一緒なら攻めようという気も起るのだが。
[attachment=5]P9050096_1.JPG[/attachment][attachment=1]P9050093_1.JPG[/attachment]
右からの支流を入れると間もなくCa640mの二俣に着いた。ここは右を取る。このあたりは傾斜が緩んで谷は
広がりを見せる。これまでは自然林と植林が半々の谷筋だったがカツラの大木を中心に、自然林が目立つ癒し
の空間が広がる。比良の谷の良さを再認識させられた。
5~8mの連瀑帯を直登して溝状の瀑流も流芯を上がる。さらに2段6m、2段8mと快調に直登して行くと流れ
は落ち着きを見せた。
トチやカツラの老木、緑から途中で赤に色を変える美しい岩(チャートらしい)、倒木に生えるキノコと、いろいろ
目を楽しませてくれた。
[attachment=0]P9050107_1.JPG[/attachment][attachment=4]P9050141_1.JPG[/attachment]
いよいよ谷は源頭の装い。チョロチョロの流れがやがて消え、谷の形が斜面に吸収された。
ここでチェーンスパイクを履いてツメに入る。少し急だがほとんどヤブ無しの気持のいい自然林を進めば釣瓶
岳南のコルに飛び出す。ここから南下すれば比良最高峰の武奈ヶ岳だ。
左手へひと登りで1098mの釣瓶岳に到着。背の高い杉に囲まれあり見晴らしもないのでランチ場としてはイマ
イチである。距離にして50mほど下ったところに1本のブナが立つ台地があり、右には琵琶湖方面の展望が開
けている。これは絶好のロケーションだ。躊躇なくシートを広げてランチの準備に取り掛かった。
手前の谷間に広がる緑色のブロックは日本の棚田百選にも選ばれている「畑の棚田」だ。その向こうにリトル
比良と呼ばれる山並みがあり、奥には琵琶湖が広がる。湖の向こうには伊吹山のとんがった山容がすぐにそ
れと分かる。その横には霊仙の姿も。こういう景色があればビールのアテも不要というものだ。
[attachment=3]P9050177_1.JPG[/attachment]
中高年のトレラン体験ツアーのようなパーティーがやってきたがほとんど走ってないのが印象的だった。
北へ続く尾根は展望の縦走路だ。正面に蛇谷ヶ峰のずんぐりした姿を眺めながら、琵琶湖のゆったりとした風
景を楽しむ。木陰がなく暑いのはその展望と引き換えだから仕方がない。
下山はイクワタ峠からコメカイ道と名付けられた古くからの道を辿る。この道は旧朽木村の人々が畑の集落
へ米を買うために歩いたという峠越えの道である。道の付け方が実に優しく、一定の緩い傾斜を保ってジグザ
グを切りながら続いている。ピークは巻くようにトラバースしているので登り返しは一切ない。
とは言うものの、重い米を担いでこの道を歩くのは楽な仕事ではないだろう。
[attachment=2]P9050196_1.JPG[/attachment]
植林主体のつまらない道を予想していたが、コメカイ道は思わぬ収穫だった。この道は栃生(とちゅう)の集落
手前までほとんど自然林の中を歩ける優れた登山コースだ。
栃生からはすぐ横をビュンビュン走り過ぎる車に気を遣いながら、アスファルトの照り返しに焼かれて国道を歩いた。
山日和
朝晩はめっきり涼しくなった。