【台高】白倉又谷遡行~核心は凍えたキャニオニング
Posted: 2015年8月25日(火) 19:06
前回はズボンのお尻が擦り切れるほど滑ったので(ちっこい穴開いてました)
少し厚めのズボンに変えてキャニオニングにいざ参戦!
【 日 付 】2015年8月23日(日)
【 山 域 】台高 白倉又谷
【メンバー】Piccolo、ケルト、雨子庵、シュークリーム、とっちゃん、渓谷、はっち
【 天 候 】曇りと小雨のち晴れ
【 ルート 】筏場駐車地8:30---9:20廃林道終点---12:00湧水の滝---13:00大滝---16:20筏場駐車地
道の駅 杉の湯川上にAM6:30集合で皆さんと合流。
今回はじめましてのとっちゃんと渓谷さん。
二度目ましてのシュークリームさん、雨子庵さんが私を見るなり、アレ~また来たの~?とにんまり。
piccoroさんが「はっちちゃんは近いけど雨子庵さんは3時間やろ~」とつっこまれる。
お互い前回が楽しかったので今回もはっちゃける~とノコノコとやって来たワケですよね 。
自己紹介をしていると小雨がパラパラ、今日の天気は猛暑のはずが頭上の雲はどんよりと厚い。
雨が止むまでしばらくワイワイと談笑し1時半間ほどしてから出発する。
筏場駐車場に到着し早速、沢装束へと変身。
ム!ム!ム~!渓谷さんの足に注目。なんとワラジではないですか!
地元のお祭りで沢山余ったので頂いたそうです。
この谷の赤茶色のヌメヌメでスベる河床には適しているかも。
雨上がりの蒸し暑い中、廃林道終点地の広場までえっちら、おっちらと歩く。
汗ダクダク~早く水にはいりた~いと話しているなかで涼しいお顔の方が約1名。
寒いくらいとおしゃられるではあ~りませんか~
おもむろにザックから取り出したベストのウエットジャケットとその上にカッパも装着!!
チョットそれ着過ぎちゃいますのん・・・と怪しい目で眺める。
(渓降時のキャニオニングではやっぱりシューさんは正しかった)
朽ちた橋に掛けられた緑の暖簾をよっこらしょっと押しのけながらくぐり
いろんな要素がギュッと凝縮された見どころ満載の美しい谷へ
スリルと癒しと絶景と冒険を求めていざ入渓~!!
(この暖簾バランス崩しそうになるほど固いしめくりにくいねん)
ようやく噴き出た汗を流せるも入渓すぐ腰まで水に浸かるとやはり冷たい。
なるべく浸からないようにと川岸をヘツるが赤い川床と苔た岩がヌルヌルとスべる。
前回よりも水量が少なくコケも沢山ついている感じがした。
ラバーソールには恐怖のヌル床、スッテンしない様に慎重に足場を選んで歩く。
微妙に苔がついていてズルッとスベるいやらしいリッジの岩。
piccoloさんがトップで登り出してくれたロープをごぼうで登る。
前回1ヵ所どうしてもグリップが効かず踏ん張れないところがあったが
今回もまた同じ場所でスベって怖かった。
まだまだ修行が足りんです・・・
ここを頑張ってよじ登り降り立つとその先には15mの美瀑にお目にかかれる。
前回よりもかなり水量が少ない。ここは右岸より高まき滝の落ち口へと降り立つ。
高巻きもスラブに土が乗っているようなとこなので足場が悪く小石が沢山あって落石注意したい。
後足をはねないように抑え気味にソロリソロリと登る。
ここも見どころのひとつ2段15mの滝も圧巻。
ザックを下して上段の釜までみんなで覗きに行く。
苔むした岩と藍色に近い深い青みを帯びた淵の水の色はとても美しい。
前回は日差しが差し込み深い淵の色はコバルトブルーに輝いていた。
訪れる度に色の変化で見方が変わる妖艶な淵だ。
ここも大きく右岸を高巻き、木や根っこに手がかりを探しながら
長くいやらしい斜面をトラバースぎみに巻き慎重に超えていくも足元が崩れやすく渋い巻きとなった。
渋い巻の後は大岩くぐりのアトラクションが待っている。
長い長い高巻きでかいた汗をきれいさっぱりと流しましょ。
トンネルになった左の岩棚の上を歩けるが、滝の落ちている所は小さな釜があり腰までの深さがある。
2mほどの滝も勢いよく水しぶきが上がっている。
ドボンするもよし、浸からないように取り付くもよし、シャワークライムするもよし。
おのおの好きなルートで大岩を潜り抜ける。
ここを越えると穏やかな流れとなり癒しの渓となる。
浸食された奇岩の穴から湧水が流れていたり、ゆったりと流れる淵をへつったりして
木漏れ日の中を周りの景色を眺めながら湧き滝のあるところまでのんびりと歩く。
湧き滝でお昼用の水を調達、ここの水で入れるコーヒーはさぞかし美味しいだろうなぁと思いつつも
前回と同様ガスを持ってきていないことを悔やむ。次回こそ!!
湧水の滝を這い上がり薄い踏み跡を辿りしばらくテクテク歩く。
ほどなく沢に戻りいくつかのナメを越え白倉又谷本流出合いに辿り着く。
左岸の本流にかかる扇状に広がる15mのしなやかな流れの滝。
その釜はとても深く美しい、この日は日差しが差し込まず残念ながらエメラルド色にはならなかった。
Piccoloさんと私以外の方はこの淵で泳いだり、飛び込んだり、滝をいただいたりして楽しむが
私は前回ここで溺そうになりかけたので、皆さんの楽しむ姿を眺めるだけとする。
前回は余計なガチャ類が重たく平泳ぎでかけどもかけども前に進まず沈みそうになって怖かった・・・
(そんな必死な顔した私の姿を岸から眺めていたpiccoloさんのにんまりした顔もそら恐ろしかった)
太陽の姿は木々の間から見えるもこの淵までは届きそうにありません。
水に浸かった方々は寒いらしくボチボチと引き揚げて本日のメンエベントへと向かうことにする。
15mの滝を少し戻り左岸の苔むしたルンゼを登ると、左手に明瞭な踏み跡が付いている。
踏み跡は本日のメ~ンエベトの大滝への入り口へと続くのだ。
初参加の方を先頭に笹をくぐり抜けてもおうとpiccoloさんのからの素敵なサプライズ。
背が伸びた笹を払いのけ辿っていくと目の前の視界がパッと広がり
その広場にぐるりと囲まれた岩壁から流れ落ちる30mの滝を仰ぎ見る。
しばらくその場で立ち尽くして仰ぎ見るとっちゃん。
涼やかな風にのって舞い上がる水しぶきを浴びてマイナスイオンを満喫。
日頃の疲れを癒しましょうね、とここでまったり昼食とする。
大滝の前をトンボがたくさん舞っている。
ジブリ映画に出てくるような素敵な空間にいつまでもいつまでも眺めていられる。
と、うっとりしている横でケルトさんと雨子庵さんとシュークリームさんが
倒れるように大の字になり甲羅干しを始めていた。
時間も過ぎ大滝をあとにし残すアトラクション、キャニオニングを目指し下山開始。
この時点では気持ちはキャニオニング~♪
今回の核心はこの渓降のキャニオニングにありと知る由もなく・・・
駐車場を出発するときにケルトさんが、今日は駐車場まで降れるかなぁ~と楽しそうに言ってましたが
どうか今日のところはご勘弁を~と今回はあまりの冷たさに、早めに林道に這い上がることとなりましたが
凍えながらも最後まで余すとこなくいっぱい遊んでしまいました。
同行された皆様、楽しい1日をありがとうございました。