【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2015年7月12日(日曜)
【天 候】 晴れ一時曇り
【山 域】 加賀白山
【メンバー】 クロオ、kitayama-walk

【コース】 5:20別当出合(1260m)-5:45中飯場-6:20別当覗-6:50甚之助避難小屋(1970m)-7:20南竜道分岐-7:35エコーライン分岐-7:45南竜ヶ馬場(2070m)-8:25赤谷鞍部-8:55油坂の頭(2256m)-9:20天池-9:45大屏風の頭(2276m)-10:45▲別山(2399.4m)11:05-11:20別山平(2208m)11:40-12:05▲別山13:05-13:15御舎利山(2372m)-14:10チブリ尾根避難小屋(1900m)14:20-15:50水飲場(上段床)16:00-16:45猿壁登山口-17:05市ノ瀬(820m)
GPS軌跡図
GPS軌跡図
 先月7日は白山(御前峰・剣ヶ峰)に登ったので、次は別山狙いだ。この時期は別山平にある御手洗池も残雪が溶け、周辺にはハクサンコザクラやハクサンイチゲが咲き乱れている。これを見たいがための山行を計画した。これまで別山には6回登っているが、南竜経由で2回(2008/7/12、2013/9/23)、上小池から三ノ峰経由で3回(2009/6/27、2013/6/1、2014/5/31)、石徹白道経由で1回(2011/8/14)である。今回は、❶上小池から三ノ峰経由で登り、チブリ尾根を下る、❷チブリ尾根を登り、三ノ峰経由で杉峠から下山するという2つのプランを立ててみたが、❶は車2台が必要で移動時に時間がかかる、❷はコースタイムで11時間を超えるということで、いずれも難点があった。そこで、別当出合から南竜経由で登り(5:10)、別山平まではピストンして(1:00)、チブリ尾根を下る(3:50)というルートでも10時間である。山行日が日曜ということもあって、午前中はマイカー規制があるのでシャトルバスで別当出合まで行ける。折からも暑さが予想されたので最後のプランで登ることにした。

<プロローグ>
 クロオさんと市ノ瀬で午前5時に待ち合わせにしたので、午前1時に京都の自宅を出発した。市ノ瀬には4:20に到着した。市ノ瀬センターの手前の道路には前日の登山者(宿泊)の路上駐車が目立ったが、市ノ瀬には4:20に到着した。すでに始発バスを待つ登山者の行列ができている。午前5時の始発バスは3台やってきたが、最初のバスに乗ることができた。始発バスは少し早く出発したので、別当出合には5:10頃に到着した。登山者の8割方は砂防新道に、残り2割は観光新道に向かった。私たちも今回は南竜ヶ馬場をめざすので砂防新道を選択した。

<別当出合~南竜ヶ馬場>
 身支度を整えて、みんな一斉に出発した。木製の大きな鳥居をくぐり、吊橋を渡って、尾根筋につけられた急な石階段を登る。階段が一息つくとブナ林の中の緩やかな登りとなる。やがて水場とトイレのある中飯場にやってくる。続いてダケカンバなどの樹林が出てくる。ついで別当覗と呼ばれる別当谷の大崩れが見られるとことにやってきた。向こう正面には観光新道の尾根が見える。ここから先は樹林の中に登山道がつけられていて、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、キヌガサソウ、センジュガンピなどの花が見られると、甚之助避難小屋に到着した。ここからはこれから歩く油坂の頭から別山に連なる尾根が見えるが、別山は御舎利山の右奥に小さく見えるにすぎない。甚之助避難小屋からはすぐに南竜道分岐に着き、多くの登山者が左に取って黒ボコ岩をめざすことになるが、南竜へはここを右に取る。トラバースした道を少し進むと左手にはお花畑があり、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、テガタチドリ、カラマツソウ、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどの花が咲き乱れている。振り返ると遠景には、荒島岳、赤兎山、経ヶ岳、大長山、さらには能郷白山、銀杏峰、部子山などの山並みが見える。さらに進むと前方には再び油坂の頭から御舎利山に続く山並みが見えてくる。ここからは緩やかに下りになるが、エコーライン分岐があり、ここで左に登っていけば弥陀ヶ原の五葉坂手前に出る。この分岐を左に見送って万才谷を渡ると前方に南竜山荘が見えてきて程なく着いた。
能郷白山、荒島岳、赤兎山、経ヶ岳、大長山などの眺望
能郷白山、荒島岳、赤兎山、経ヶ岳、大長山などの眺望
<南竜ヶ馬場~別山>
 南竜山荘の周辺はまだ残雪があり、そこから右手に雪渓を登るとテント場(ケビン)である。このテント場にはミヤマキンポウゲが群生していて黄色いお花畑を呈している。最も奥のケビンの右横を通り抜けるようにして少し下ると湿原に出た。ここは南竜庭園と呼ばれるところで木道が敷かれている。湿地の池塘の周辺を見るとピンク色になっている。よく見るとハクサンコザクラが群生している。木道から少し離れているので近くで見ることができないのが残念だ。しかし、これだけ咲いていると別山平でも期待できると希望が大きく膨らんできた。庭園を過ぎると急斜面を下っていく。今年は雪が多くまだ雪渓が残っていた。滑落しないように慎重に下り、赤谷鞍部ではスノーブリッジになっている雪渓を踏み抜かないように遠回りして渡った。ここからは標高差150mの油坂の登りである。急登ではあるが、登山道はジグザグを切っているので、さほどしんどくもない。途中、クルマユリやコイワカガミなどの花も咲いている。油坂の上部では残雪が登山道を隠しており、雪渓の上を歩くことになる。振り返ると白山の主峰・御前峰がそそり立ち、エコーラインの登山道や南竜山荘などが視野に入ってくる。鞍部から30分で油坂の頭が到着した。今日は空気が澄み切っているのか、北アルプスの山々の眺望がくっきりと見える。薬師岳あたりから槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰、乗鞍岳の山並みが素晴らしい。槍ヶ岳に至っては小槍まで峻別することができる。さらに昨年突然噴火した御嶽山も少し白煙が見られる。御嶽山の左側には甲斐駒もくっきりと見える。油坂の頭からは稜線歩きとなるが、尾根の東側(右側)は切れ落ちているが、お花畑が続いているような感じになっている。ニッコウキスゲ、コバイウケイソウ、ハクサンコザクラ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、バイカオーレンなどが咲き競っている感じだ。特に今年はコバイケイソウがたくさん咲いているように思われる。しばらく歩くとまだ雪解けの最中である天池があった。池の周囲にはハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが咲いていた。行く手には大屏風と呼ばれる尾根筋が見え、その頭に向かってジグサグの登山道が見える。大屏風の頭を越えると登山道は尾根の東側をトラバースするようになる。再びお花畑に出会う。ハクサンコザクラ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ、アオノツガザクラ、ハクサンシャクナゲ、オオバキスミレ、キヌガサソウ、オンタデ、ハクサンボウフウなど数え切れないくらいの花の数々。やはり白山は花の宝庫であることを再認識させられた。振り返ると歩いてきた尾根の向こうに御前峰、その右手には三方崩山がある。前方にはP2342と御舎利山が見える。P2342はピークを通過せず左を巻く。次の御舎利山も東側の雪渓を歩いて巻き、チブリ尾根の分岐に着く。ここからは別山までは指呼の距離だ。緩やかに下り緩やかに登る。途中、高山植物ではよく見かける白い花。そう、チングルマが咲いていた。そしてハクサンコザクラが点在している。さらにミヤマクロユリも見つけた。花の写真を撮っているとなかなか山頂に着かないが、これも花の山の特徴と言えよう。
南竜湿原から見た白山主峰
南竜湿原から見た白山主峰
油坂上部から見た白山主峰群
油坂上部から見た白山主峰群
槍ヶ岳と穂高連峰
槍ヶ岳と穂高連峰
コバイケイソウの向こうに白山主峰
コバイケイソウの向こうに白山主峰
<別山平往復>
 別山に到着した時点ではガスってきて周囲の眺望はなくなった。せっかく別山に登ってきて別山平に下ろうというときにである。テンションが急降下し、別山平はパスしようかという思いが頭を擡げる。クロオさんは別山平に行こうとしきりに言う。ガスも時々切れているので、もしかしたらという期待を込めて別山平に下ることにした。ランチタイムは別山に戻ってからにするということにして、空身でピストンすることにした。山頂からの標高差は200mであるが、途中でハクサンシャクナゲ、ハクサンタイゲキ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ヨツバシオガマ、アカモノなどの花の写真を撮り、前方には三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰と続く稜線を見ながら下っても20分ほどで別山平に降り立った。予想どおり御手洗池は完全に雪解けになっていて、その周囲にはコバイケイソウがたくさん咲いていた。お目当てのハクサンコザクラも結構咲いていたが、クロオさんに言わせるとまだまだこれからだそうだ。ほかにもハクサンイチゲ、イワイチョウ、ミヤマクロユリも見ることができた。しばらく待つと別山のガスが取れて、太平壁と呼ばれる岩壁をまとった秀麗な別山が御手洗池(みたらしいけ)に逆さに写る。これが見たいがために別山にやってきたようなものであったから、別山平に下りてきてよかったと思った瞬間であった。別山平に20分ほどの滞在の後、別山に登り返したが、空身のため25分で山頂に戻ることができた。
御手洗池から別山を望む
御手洗池から別山を望む
<別山山頂~ランチタイム>
 別山に戻ると、さっきいた10人くらいの中高年の団体さんもいなくなって静かになっていたので落ち着いてランチタイムを迎えることができた。私たち以外には4、5人くらいの山頂である。福井県を通ってやってくるため越前おろし蕎麦と焼き鯖寿司のメニューである。もちろんお中元でいただいたスペシャルなアワワも欠かせない。ランチタイムの間も雲は切れたり晴れたりして、南方向の三ノ峰から銚子ヶ峰にかけての美濃禅定道は見えたり隠れたりで、時折御手洗池も見ることができる。北方向の御前峰や大汝峰はずっと雲に覆われていて三方崩山だけが見える。チブリ尾根に目をやると、ここだけはずっと陽が当たっている。小一時間のランチタイムを終えて午後1時に下山開始だ。
本日のランチメニュー
本日のランチメニュー
<別山~チブリ尾根>
 別山山頂(2399m)から市ノ瀬(820m)の下りは標高差約1600mの下りで距離にして約9㎞の長丁場である。山頂からはやってきた登山道を少し戻り、チブリ尾根分岐から少し登ると御舎利山の山頂である。ここから見下ろすと尾根には赤い屋根のチブリ避難小屋が小さく見えている。ジグザグを切りながら急降下していくが、北方の白山主峰群は雲に隠れて見えない。避難小屋までの道には背丈の低い樹木しかないので日が照りつけて暑いてたまらない。道端に時折咲いているコイワカガミやキヌガサソウに慰めながら我慢して下ると1時間ほどで避難小屋に到着した。余りにも暑かったので日影で小休止だ。別山は見えるが、白山主峰群が相変わらず姿が見えないのが残念だ。小屋から少し進むと尾根筋の低い笹原にやってきた。ここにはニッコウキズゲ、ササユリ、オオバギボシなどが混じり合って咲き乱れている。ちょうど風も吹いてきて暑さが凌げていい感じだ。さらに下っていくとダケカンバやオオシラビソの林の中に入っていく。登山道は尾根を回り込むようにして尾根を乗り替えていく。やがてブナの木も混じってくると次第にその数が増えてきてブナの原生林を呈してくる。このあたりは白山のブナの原生林として有名なところである。今日は日差しを遮ってくれるので助かる。長い下りもそろそろ飽き飽きしてきた頃に上段床と呼ばれる水飲場にやってきた。登山道からわずかに右手に入ったところに沢が流れていて冷たい水が汲める。一休みしてさらにどんどん高度を下げてくと、カツラ、トチ、サワグルミなどの大木が次々と現れてきて度肝を抜かれる。巨樹に感嘆しながら、なおも下っていくと猿壁登山口にポンと飛び出した。ここからも河畔林の中に続く登山道を歩いてようやく車道に出ると間もなく市ノ瀬センターの駐車場に到着した。すでに午後5時を回っていた。長い一日であったが、最後の締め括りは白峰温泉「総湯」で2時間ほどゆっくりとした。
written by kitayama-walk
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
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Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by 落第忍者 »

kitayama-walkさん、こんばんは。

お二人らしいロングコースですね。
私は南竜ヶ馬場と御舎利山の間は未踏ですから判りませんが、なかなか厳しい登りだと聞いたことがあります。
その上、別山と別山平のピストンを追加する辺りは流石ですね。
でも、様子が判っているとは言え空身で往復するには少し長いような。

当初の第二案は私も歩いていますが、お二人なら楽勝だったのではないでしょうか。
市ノ瀬から別山までジャスト5時間でした。
あの辺りを歩き慣れている人はもっと速くて、結構抜かれるんですよね。
暑い時期はどちらにしても大変ですから、紅葉狙いで涼しい季節がいいかもしれません。

私も暫く見ていない花に会いに行きたい気持ちはあるのですがどうなりますやら。
沢山の花と巨樹に巡りあえた素晴らしい山歩きになりましたね。
落第忍者
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by kitayama-walk »

 落第忍者さん、こんばんは。

> お二人らしいロングコースですね。

 コースの長さという点では、山日和さんやkasayaさんの歩いた、観光新道-釈迦新道の方が長いですね。また、❷のコースについても長いと思いますね。

> 私は南竜ヶ馬場と御舎利山の間は未踏ですから判りませんが、なかなか厳しい登りだと聞いたことがあります。

 いや、それほどではないと思います。南竜から赤谷鞍部に下るのが約80m、そこから油坂の頭に登るのが約250mです。このコースの最大の登りが油坂の登りなのですが、登山道がジグザグに切ってあるので、意外と簡単に登れます。その後は大屏風の頭の登りが約80mほどなので、これも大したことはありません。それから別山までの登りは120mほどありますが、これも急登ではないので比較的楽と言えるでしょう。
南竜湿原のハクサンコザクラの群生
南竜湿原のハクサンコザクラの群生
南竜湿原から油坂の頭を望む
南竜湿原から油坂の頭を望む
赤谷鞍部の雪渓を渡る
赤谷鞍部の雪渓を渡る
> その上、別山と別山平のピストンを追加する辺りは流石ですね。でも、様子が判っているとは言え空身で往復するには少し長いような。

 もともと別山平に行くのが目的のひとつでしたからね。しかし、別山山頂に着いたときには、ガスが出てきて視界が悪くなったので、別山平に下りても眺望が得られないのではないかと思い、一時は躊躇しました。クロオさんはどうしても別山平に下りて、そこでランチにしたいというのですね。私は、ちょっと躊躇したのですが、別山平からの登りが約200mあるので、ランチ後の登りは避けたいと思い、結局折衷案ということで、空身で別山平をピストンすることになりました。
御手洗池から別山を望む
御手洗池から別山を望む
 結果としてはオーライでしたね。別山平に下ったときに、ちょうど別山にかかっていたガスが切れてくれて、御手洗池に逆さ別山が映った写真を撮ることができました。それに御手洗池の周辺にはハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウの群落を見ることができましたから。クロオさんは、以前に来たときは、ハクサンコザクラがもっとたくさん咲いていたと言います。時期的にはもう1週間後くらい方がよかったのかも知れません。今回の山行では、コバイケイソウがたくさん咲いていたことが印象的でした。コバイケイソウは豊年になる周期があるそうですね。今年は豊年に当たる年かも知れません。
御手洗池の周辺のハクサンコザクラ
御手洗池の周辺のハクサンコザクラ
今年はコバイケイソウが豊年かも
今年はコバイケイソウが豊年かも
> 当初の第二案❷は私も歩いていますが、お二人なら楽勝だったのではないでしょうか。

 確かにそうかも知れません。❷のコースは歩いたことはないのですが、六本檜-別山は上小池から登ったときに歩いていますし、杉峠-三ツ谷は赤兎山・大長山を周回したときに歩いていますので、杉峠-六本檜の間だけが未踏になっています。この間はコースタイムで1時間なので、そう大したことはないと思いますが、全体のコースタイムを考えたときにちょっと長いかなと思ってしまいました。車2台あったのですから、三ツ谷の杉峠登山口まで車を入れてしまえば、楽だったのかも知れませんね。

> 市ノ瀬から別山までジャスト5時間でした。あの辺りを歩き慣れている人はもっと速くて、結構抜かれるんですよね。
> 暑い時期はどちらにしても大変ですから、紅葉狙いで涼しい季節がいいかも知れません。


 市ノ瀬道(市ノ瀬-別山)のチブリ尾根は、コースタイムで5時間半なので、5時間であれば早い方だと思います。ただ、避難小屋から上部は遮るものがないので、日差しの強い日は大変だと思います。

> 私も暫く見ていない花に会いに行きたい気持ちはあるのですがどうなりますやら。沢山の花と巨樹に巡りあえた素晴らしい山歩きになりましたね。

 花好きの落忍さんには、白山は羨望の山でしょう。7月から8月にかけては花が咲き乱れるのですから。私も、結構花が好きでして、最近は白山には年2回くらい登るようになりました。
 そうそう、「白山」の名がつく花々はたくさんあります。今回の山行で出会ったものは、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンタイゲキ、ハクサンチドリ、ハクサンオミナエシ、ハクサンボウフウ、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロです。
written by kitayama-walk
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by 山日和 »

Kitayama-walkさん、こんばんは。

この時期は別山平にある御手洗池も残雪が溶け、周辺にはハクサンコザクラやハクサンイチゲが咲き乱れている。これを見たいがための山行を計画した。❷チブリ尾根を登り、三ノ峰経由で杉峠から下山するという2つのプランを立ててみたが、

私も6年前のこの時期にこの周回プランをやりました。1週間早かったけど、雪が少ない年だったので別山平の花はちょうど満開でした。

❷はコースタイムで11時間を超えるということで、いずれも難点があった。

一般道のコースタイムはかなり甘めの設定なので、kitayama-さんなら難なくこなせるでしょう。しかも車が2台あるんだから1時間近く稼げます。

市ノ瀬センターの手前の道路には前日の登山者(宿泊)の路上駐車が目立ったが、市ノ瀬には4:20に到着した。すでに始発バスを待つ登山者の行列ができている。

土曜日の早朝は路上にはクルマはゼロ。始発のバスも大した行列ではなかったと思います。

階段が一息つくとブナ林の中の緩やかな登りとなる。やがて水場とトイレのある中飯場にやってくる。続いてダケカンバなどの樹林が出てくる。

砂防新道は歩きやすくてペースを作りやすいですね。

甚之助避難小屋からはすぐに南竜道分岐に着き、多くの登山者が左に取って黒ボコ岩をめざすことになるが、南竜へはここを右に取る。

ここから急に静かになりますね。

 南竜山荘の周辺はまだ残雪があり、そこから右手に雪渓を登るとテント場(ケビン)である。このテント場にはミヤマキンポウゲが群生していて黄色いお花畑を呈している。

南竜はホントにいいところですね。小川があちこちに流れてる風景が大好きです。 :D

[attachment=1]P1140486_1.JPG[/attachment]
今日は空気が澄み切っているのか、北アルプスの山々の眺望がくっきりと見える。薬師岳あたりから槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰、乗鞍岳の山並みが素晴らしい。

前日より空気が澄んでいたようですね。土曜日は霞がちでした。

ニッコウキスゲ、コバイウケイソウ、ハクサンコザクラ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、バイカオーレンなどが咲き競っている感じだ。特に今年はコバイケイソウがたくさん咲いているように思われる。

確かにコバイケイソウが目立ちました。

やはり白山は花の宝庫であることを再認識させられた。

釈迦新道同様、この時期は素晴らしいものがあります。

花の写真を撮っているとなかなか山頂に着かないが、これも花の山の特徴と言えよう。

その通り!! :lol:

 別山に到着した時点ではガスってきて周囲の眺望はなくなった。せっかく別山に登ってきて別山平に下ろうというときにである。

それは残念でしたねえ。

テンションが急降下し、別山平はパスしようかという思いが頭を擡げる。クロオさんは別山平に行こうとしきりに言う。ガスも時々切れているので、もしかしたらという期待を込めて別山平に下ることにした。

まあ、ガスが晴れなくても花が確約されてればいいんじゃないですか?

予想どおり御手洗池は完全に雪解けになっていて、その周囲にはコバイケイソウがたくさん咲いていた。お目当てのハクサンコザクラも結構咲いていたが、クロオさんに言わせるとまだまだこれからだそうだ。

なるほど。まだちょっと早かったですか。

[attachment=0]P1010800_1.JPG[/attachment]
しばらく待つと別山のガスが取れて、太平壁と呼ばれる岩壁をまとった秀麗な別山が御手洗池(みたらしいけ)に逆さに写る。これが見たいがために別山にやってきたようなものであったから、別山平に下りてきてよかったと思った瞬間であった。
別山平に20分ほどの滞在の後、別山に登り返したが、空身のため25分で山頂に戻ることができた。


よかったじゃないですか~。しかし荷物の心配はしませんでした?近頃の山は善人ばかりじゃないですからね。
前に三ノ峰に行った時、空身で別山へ向かう人がいたのには驚きましたが。

 別山に戻ると、さっきいた10人くらいの中高年の団体さんもいなくなって静かになっていたので落ち着いてランチタイムを迎えることができた。

私なら別山平でランチですね~。食後はしんどいったって、30分の我慢だし。

避難小屋までの道には背丈の低い樹木しかないので日が照りつけて暑いてたまらない。道端に時折咲いているコイワカガミやキヌガサソウに慰めながら我慢して下ると1時間ほどで避難小屋に到着した。余りにも暑かったので日影で小休止だ。

土曜日も暑かったけど、日曜も同じでしたね。帽子がなかったらエライことでした。

やがてブナの木も混じってくると次第にその数が増えてきてブナの原生林を呈してくる。このあたりは白山のブナの原生林として有名なところである。

このブナ林は釈迦同様素晴らしいです。

長い一日であったが、最後の締め括りは白峰温泉「総湯」で2時間ほどゆっくりとした。

締めくくりがまた長い~ :mrgreen:

                               山日和
添付ファイル
P1010800_1.JPG
秋の南竜
秋の南竜
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by kitayama-walk »

 山日和さん、こんばんは。

> (❷チブリ尾根を登り、三ノ峰経由で杉峠から下山する)私も6年前のこの時期にこの周回プランをやりました。
> 1週間早かったけど、雪が少ない年だったので別山平の花はちょうど満開でした。


 やはりこの時期に別山平に行ってみたいと思いました。前に一度上小池から別山をピストンしたことがありましたが、6月初めと6月末のことでした。6月初めはまだ残雪がかなりあって、御手洗池は雪で埋もれていました。しかし、1か月後の6月末には雪がすっかりなくなって、御手洗池は水を湛え、周辺にはハクサンイチゲのお花畑が広がっていました。さらに半月経てば、ハクサンコザクラが咲き乱れると聞いたので、今回の山行となりました。
6月初めの別山平-御手洗池が雪に埋もれている
6月初めの別山平-御手洗池が雪に埋もれている
6月末の別山平-御手洗池の周辺にはハクサンイチゲのお花畑ができていた
6月末の別山平-御手洗池の周辺にはハクサンイチゲのお花畑ができていた
> (❷はコースタイムで11時間を超える)一般道のコースタイムはかなり甘めの設定なので、kitayamaさんなら難なくこなせるでしょう。
> しかも車が2台あるんだから1時間近く稼げます。


 確かに、それはそうですね。コースタイムの80%程度で歩けるのが一般的ですから。しかし、どうしてか、これを躊躇してしまいましたね。

> (市ノ瀬センターの手前の道路には前日の登山者の路上駐車が目立った)
> 土曜日の早朝は路上にはクルマはゼロ。始発のバスも大した行列ではなかったと思います。


 そうすると、土曜は、室堂で宿泊する登山者が次々とやってきて、市ノ瀬の駐車場が満杯になって溢れてしまい、手前の道路の路肩に長々と駐車していたことになりますね。始発バスはやはり3台やってきましたか?バスは立ち客も出たでしょう。

> 砂防新道は歩きやすくてペースを作りやすいですね。

 確かに、最初の石畳の急登を過ぎれば、緩やかに登っていくことと、中飯場、別当覗、甚之助避難小屋と適当に休憩地もありますからね。しかし、私は別当出合から白山に登るのは、圧倒的に観光新道が多いです。やはり、眺望がよいことと、花が多いのが理由ですね。

> (南竜道分岐)ここから急に静かになりますね

 今回、登山者の動向を見ていたら、確かに黒ボコ岩をめざす人が8割方です。それから、エコーラインを経由する人も結構いました。そして南竜に下る人が最も少ないと思いました。ま、人が少ないと静かでいいのです。それに眺望が開けてきて、チブリ尾根から別山の頭も見えてきます。

> 南竜はホントにいいところですね。小川があちこちに流れてる風景が大好きです。

 南竜ヶ馬場には白山唯一のテント場がありますね。ここに泊まったことがありますか?私には通過点でしかありませんでしたが。南竜湿原からの眺めがいいですね。それに、この時期、ハクサンコザクラもたくさん咲いていました。もっとも木道からちょっと離れたところに咲いていたので近づけませんでしたが。


> (北アルプスの山々の眺望がくっきりと見える)前日より空気が澄んでいたようですね。土曜日は霞がちでした。

 土曜は快晴で、日曜は下り坂かなと思っていました。油坂の頭から別山に至るまでの尾根歩きのときには北アルプス方面の眺望が得られたので満足しました。槍ヶ岳の小槍までくっきりと見えたのは初めてでしたね。それに御嶽山の白煙も少なかったです。
御嶽山-剣ヶ峰左の白煙が小さい-左端に見えるのが甲斐駒
御嶽山-剣ヶ峰左の白煙が小さい-左端に見えるのが甲斐駒
> (今年はコバイケイソウがたくさん咲いているように思われる)確かに、コバイケイソウが目立ちました。

 釈迦新道も同じようにコバイケイソウガ目立ちましたか。確か、2013年もコバイケイソウガ豊年だったように思います。ちょっと周期が短いような気がしますね。

> (別山に到着した時点ではガスってきて周囲の眺望はなくなった)それは残念でしたねえ。

 これからというときにガスってきたので、テンションが急降下しました。実は、これまで別山山頂に何度も登っているのですが、快晴というのは一度もありません。これに対して、御前峰の方はよく晴れていたことが多かったですね。
別山山頂から白山主峰群を望む
別山山頂から白山主峰群を望む
別山山頂から御手洗池と三ノ峰が見える
別山山頂から御手洗池と三ノ峰が見える
> (ガスも時々切れているので、もしかしたらという期待を込めて別山平に下る) ガスが晴れなくても花が確約されてればいいんじゃないですか?

 ダメ元という気持ちもあったのですが、もしかしたらという期待もあったので、当初の予定どおり、別山平に下ることにしました。別山平に下ったときには、別山にはまだガスがかかっていましたが、ハクサンコザクラやコバイケイソウなどの花を見ながら待っていると、ちょうどうまい具合に別山にかかっていたガスが切れてくれたので、御手洗池に映る逆さ別山の写真も撮ることができました。
御手洗池の周辺にコバイケイソウの群落
御手洗池の周辺にコバイケイソウの群落
> (空身で別山平に下る)荷物の心配はしませんでした?近頃の山は善人ばかりじゃないですからね。

 そう心配はしませんでしたが、財布などの貴重品は持っていきました。そういえば、一眼レフカメラはザックの中に置いたままでしたね。

> 私なら別山平でランチですね~。食後はしんどいったって、30分の我慢だし。

 当初は別山山頂でのランチは、団体さんがいてうるさかったので、御免蒙りたいと思いました。別山平に下って暫くすると、その団体さんが下ってきて、またうるさくなりました。それで山頂に戻ったのです。山頂に戻ったときは、登山者は4、5人だったので、比較的静かなランチタイムを過ごすことができました。
越前おろし蕎麦がうまい!
越前おろし蕎麦がうまい!
> 土曜日も暑かったけど、日曜も同じでしたね。帽子がなかったらエライことでした。

 暑くてたまらないと思ったのは、チブリ尾根の御舎利山からチブリ避難小屋までの間でしたね。私は帽子はほとんどかぶりませんが、このときは汗防止のためのバンダナでした。頭頂部は隠せませんでした。

> (チブリ尾根下部は白山のブナの原生林として有名なところである)このブナ林は釈迦同様素晴らしいです。

 白山は、花もブナもいいところですね。だから、度々訪れたくなってしまいます。最近は年に2回は登っています。昨年は3回も登りました。

> (最後の締め括りは白峰温泉「総湯」で2時間ほどゆっくりとした)締めくくりがまた長い~

 「総湯」は小さいけれど、比較的きれいで、露天風呂があって、サウナもあります。露天風呂→サウナ→水風呂→露天風呂の繰り返しで時間が経過しました。惜しむらくは食事ができないことでしたね。帰りの勝山市内で台湾料理店で「酢豚定食」をいただきました。前回biwacoさんと一緒に入ったお店でした。
白峰温泉「総湯」
白峰温泉「総湯」
written by kitayama-walk
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クロオ
記事: 469
登録日時: 2011年2月20日(日) 09:08
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Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by クロオ »

kitayama-walkさん、こんにちは


 先月7日は白山(御前峰・剣ヶ峰)に登ったので、次は別山狙いだ。この時期は別山平にある御手洗池も残雪が溶け、周辺にはハクサンコザクラやハクサンイチゲが咲き乱れている。これを見たいがための山行を計画した。


 またまたお誘いありがとうございました。ずっと、別山平に行きたいと思っていました。先月の白山以来、雨や用事で、この一か月ほとんど山を歩いておらず、お誘いがなかったら近場の山でお茶を濁していたかもしれません。


 これまで別山には6回登っているが、南竜経由で2回(2008/7/12、2013/9/23)、上小池から三ノ峰経由で3回(2009/6/27、2013/6/1、2014/5/31)、石徹白道経由で1回(2011/8/14)である。


 私は今回が5回目。市ノ瀬から2回。一回はチブリ尾根を登り南竜経由で別当出合に戻る、今回の逆回り(2006/9/3)。一回はチブリ尾根をピストン(2011/7/14)。この時は御舎利山あたりでkasayaさんに会いました。上小池から2回(2010/7/5、2012/6/30)。石徹白からは三ノ峰で帰っていました。


 ❶上小池から三ノ峰経由で登り、チブリ尾根を下る、❷チブリ尾根を登り、三ノ峰経由で杉峠から下山するという2つのプランを立ててみたが、❶は車2台が必要で移動時に時間がかかる、❷はコースタイムで11時間を超えるということで、いずれも難点があった


 どちらも面白そうですが大変そうです。市ノ瀬、上小池間は直線距離は短いのだけど、ルート検索で調べると76km、2時間51分となっていました。車のデポ、回収で5時間くらい掛かりそうです。杉峠はまだ行ったこと無いので、歩いてみたいところ。でも、周回となると、長い。


 市ノ瀬には4:20に到着した。市ノ瀬センターの手前の道路には前日の登山者(宿泊)の路上駐車が目立ったが、市ノ瀬には4:20に到着した。市ノ瀬センターの手前の道路には前日の登山者(宿泊)の路上駐車が目立ったが、市ノ瀬には4:20に到着した。すでに始発バスを待つ登山者の行列ができている。午前5時の始発バスは3台やってきたが、最初のバスに乗ることができた。


 かなり長い距離、路上駐車が停まっていました。あんなのを見たのは初めてです。駐車場は緑地にもたくさん停まっていました。
 我々の乗ったバスのすぐ後のバスは見ましたが、もう一台いたのですね。


 トラバースした道を少し進むと左手にはお花畑があり、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、テガタチドリ、カラマツソウ、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどの花が咲き乱れている。


 以前、花房山のイワウチワの話をしても、興味を示されなかったので、てっきり、花には興味が無いと思っていました。花の先生、花博士でした。
 

 南竜山荘の周辺はまだ残雪があり、そこから右手に雪渓を登るとテント場(ケビン)である。このテント場にはミヤマキンポウゲが群生していて黄色いお花畑を呈している。最も奥のケビンの右横を通り抜けるようにして少し下ると湿原に出た。ここは南竜庭園と呼ばれるところで木道が敷かれている。湿地の池塘の周辺を見るとピンク色になっている。よく見るとハクサンコザクラが群生している。


 この辺り景色のいいところでした。池塘のまわりのハクサンコザクラの群生、少し遠くて残念でした。もう少し木道に近かったら良かったです。
南竜湿原
南竜湿原

 鞍部から30分で油坂の頭が到着した。今日は空気が澄み切っているのか、北アルプスの山々の眺望がくっきりと見える。薬師岳あたりから槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰、乗鞍岳の山並みが素晴らしい。槍ヶ岳に至っては小槍まで峻別することができる。さらに昨年突然噴火した御嶽山も少し白煙が見られる。御嶽山の左側には甲斐駒もくっきりと見える。


 油坂の雪の斜面を延々と登り、その先のこぶを越えたらピークかと思いきや、まだまだ斜面が続いている。足元を見ながら我慢して登り続け、ふと、左を見たら、紫色した山並が幾重か重なって、まるで絵に描いたように見えました。感激しました。
北アルプス
北アルプス

 しばらく歩くとまだ雪解けの最中である天池があった。池の周囲にはハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが咲いていた。行く手には大屏風と呼ばれる尾根筋が見え、その頭に向かってジグサグの登山道が見える。大屏風の頭を越えると登山道は尾根の東側をトラバースするようになる。


 油坂の頭で、結構休んだのだけど、気合が入らない。よくよく考えたら、朝起きてから何も食べていない。こういうのをシャリバテと言うんだと思いました。パンを食べたら歩けるようになりました。もっとも、ここから先のアップダウンはたいしたこと無かったです。
天池
天池

 そしてハクサンコザクラが点在している。さらにミヤマクロユリも見つけた。花の写真を撮っているとなかなか山頂に着かないが、これも花の山の特徴と言えよう。


 御舎利山山頂付近にも、ハクサンコザクラ沢山咲いていました。
 1輪だけ咲いていた小さなクロユリ、よく見つけられました。
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラ

 別山に到着した時点ではガスってきて周囲の眺望はなくなった。せっかく別山に登ってきて別山平に下ろうというときにである。テンションが急降下し、別山平はパスしようかという思いが頭を擡げる。


 よくあることですが、山頂に着いたら、急にガスが出てしまいました。
 やっぱり、別山平で食事にすればよかったかも・・・。


 予想どおり御手洗池は完全に雪解けになっていて、その周囲にはコバイケイソウがたくさん咲いていた。お目当てのハクサンコザクラも結構咲いていたが、クロオさんに言わせるとまだまだこれからだそうだ。


 御手洗池まわりのハクサンコザクラ、前に沢山咲いていたのを見たのは2010年7月5日でした。日にち的には早すぎないのだけれど、裏年なのか、残雪が多かったからなのか、その時よりははるかに少なかったです。御舎利山近辺も以前来た時はもっと咲いていたはずです。


 別山山頂(2399m)から市ノ瀬(820m)の下りは標高差約1600mの下りで距離にして約9㎞の長丁場である。山頂からはやってきた登山道を少し戻り、チブリ尾根分岐から少し登ると御舎利山の山頂である。ここから見下ろすと尾根には赤い屋根のチブリ避難小屋が小さく見えている。


 長かったです。チブリ尾根避難小屋が、ずっと見えているのに、なかなか近づいてこなかったです。
下山。白山はもうガスの中。
下山。白山はもうガスの中。

 一休みしてさらにどんどん高度を下げてくと、カツラ、トチ、サワグルミなどの大木が次々と現れてきて度肝を抜かれる。巨樹に感嘆しながら、なおも下っていくと猿壁登山口にポンと飛び出した。


 花だけでなく、木も詳しいですね。
 登山口から、駐車場までも、結構長かったです。
 
 久々の南竜ヶ馬場、久々の別山平でした。
 たくさん花が見られました。

                                         クロオ
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【加賀白山】 別山-南竜ヶ馬場経由、チブリ尾根を下る

投稿記事 by kitayama-walk »

クロオさん、こんにちは。

> またまたお誘いありがとうございました。ずっと、別山平に行きたいと思っていました。
> 先月の白山以来、雨や用事で、この一か月ほとんど山を歩いておらず、お誘いがなかったら近場の山でお茶を濁していたかもしれません。


 それはようござんした。この時期、別山平に行きたいと前々から思っていたのですが、天気とにらめっこでした。梅雨の合間だったのですが、7/11と12のどちらがよかったのでしょうか?11日は仕事があったのでだめだったので、12日しか選択肢がありませんでした。山日和さんやkasayaさんは11日でしたよね。山日和さんによれば、遠景は12日の方がよかったと思います。

> (❶上小池から三ノ峰経由で登り、チブリ尾根を下る、❷チブリ尾根を登り、三ノ峰経由で杉峠から下山する)どちらも面白そうですが大変そうです。
> 杉峠はまだ行ったことないので、歩いてみたいところ。でも、周回となると、長い。


 杉峠自体は特筆すべきようなところではありませんね。山日和さんから指摘を受けましたが、❷の方なら十分歩けただろうと。車2台あったので、三ツ谷の登山口まで車をデポしておけば下山してから楽だったと思います。別山から下って三ノ峰への登り返しがきついと言われますが、意外とそうでもないように思います。私も六本檜と杉峠の間は未踏です。

> かなり長い距離、路上駐車が停まっていました。あんなのを見たのは初めてです。駐車場は緑地にもたくさん停まっていました。

 土曜日も朝早い時間はそうたくさん駐車していなかったと言います。だから、当日室堂に泊まる予定の登山者が次々と登ってきたのでしょうね。

> 以前、花房山のイワウチワの話をしても、興味を示されなかったので、てっきり、花には興味が無いと思っていました。花の先生、花博士でした。 

 花にもかなり興味を持った時期がありました。初めの頃でした。デジカメで写真を撮って帰って、図鑑やネットで調べて、花の名前を覚えました。花には漢字があるので一緒にして覚えたものです。イワウチワ(岩団扇)、チングルマ(稚児車)、コバイケイソウ(小梅蕙草)のように。ですから、山で出会った花なら大抵はわかります。が、最近は名前がなかなか出てこない。この前もナナマナド(七竈)の名前がなかなか思い出しませんでしたね。それから似たような花は一緒にして覚え、その区別も覚えました。クルマユリとコオニユリの違い。ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ミヤマダイコンソウの違いなどなど。

> (南竜庭園)この辺り景色のいいところでした。池塘のまわりのハクサンコザクラの群生、少し遠くて残念でした。もう少し木道に近かったら良かったです。

 別山平よりも南竜庭園の方がたくさん咲いていましたね。木道から離れたところだったので、ちょっと残念でした。私には、トムラウシの北沼のほとりでエゾコザクラの群生を見たことの印象が強く残っています。

> 油坂の雪の斜面を延々と登り、その先のこぶを越えたらピークかと思いきや、まだまだ斜面が続いている。
> 足元を見ながら我慢して登り続け、ふと、左を見たら、紫色した山並が幾重か重なって、まるで絵に描いたように見えました。感激しました。


 油坂の登りはジグザグを切ってあるので、意外と簡単に登れてしまうと思うのですが。それも次第に眺望が開けてくるので、気分的もいい感じになります。その日は遠景がよく見えましたね。北アルプスの槍ヶ岳から乗鞍岳まで、そして御嶽山もくっきりと見えましたね。

> 油坂の頭で、結構休んだのだけど、気合が入らない。よくよく考えたら、朝起きてから何も食べていない。こういうのをシャリバテと言うんだと思いました。
> パンを食べたら歩けるようになりました。もっとも、ここから先のアップダウンはたいしたことなかったです。


 そうでしたか。あまりそんなふうにも見えなかったのですがね。油坂の頭からは稜線歩きなので、多少のアップダウンがあるものの、そう大したことはありません。大屏風の頭を越えてからはお花畑も出てきて気持ちよく歩けます。稜線の左側をトラバースしていくので楽ですね。

> 御舎利山山頂付近にも、ハクサンコザクラ沢山咲いていました。1輪だけ咲いていた小さなクロユリ、よく見つけられました。

 クロユリはたまたま見つけたようなものです。1輪でも見つけたらうれしいものです。別山平の御手洗池の周辺でも見つけました。

> よくあることですが、山頂に着いたら、急にガスが出てしまいました。やっぱり、別山平で食事にすればよかったかも・・・。

 いえいえ、ランチは別山山頂で正解でした。空身でのピストンなので負担が少なかったこと、食後の急登を避けられたこと、別山山頂に戻ったときは登山者が少なくなっていたことなどが理由ですね。

> 御手洗池まわりのハクサンコザクラ、前に沢山咲いていたのを見たのは2010年7月5日でした。日にち的には早すぎないのだけれど、裏年なのか、
> 残雪が多かったからなのか、その時よりははるかに少なかったです。御舎利山近辺も以前来た時はもっと咲いていたはずです。


 多分、今年は雪が多かったことが影響しているのではないかと思います。ハクサンコザクラについて、裏年というのは聞いたことがありません。

> 長かったです。チブリ尾根避難小屋が、ずっと見えているのに、なかなか近づいてこなかったです。

チブリ尾根が長いというならば、釈迦新道はもっと長いですよ。標高差も150mほど違います。

> 花だけでなく、木も詳しいですね。

木の方はさほどでもありませんね。木は特徴が花ほどはっきりしていないので覚えにくいのです。
written by kitayama-walk
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