【中国】広戸仙
Posted: 2015年6月05日(金) 20:45
【日 付】 2015/5/22(金)
【山域山名】 中国山地 広戸仙 1115m (岡山県津山市)
【地形図】(1/25000)楢、日本原
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 声ヶ乢登山口7:00---第二展望所8:05/8:10---第三展望所9:00/9:05---広戸仙9:10/9:25
---第三展望所9:35/9:55---兜神社跡10:45/11:20---金山林道11:40---声ヶ乢登山口12:35
[attachment=4]s-R0021975.jpg[/attachment]
2週間前の山行の浅漬けレポです。
タイトルの山域名が「中国」で、山の名もやや大陸風だが、当然のことながらワシが中華人民共和国の山に行くわけがない。
日本の中国山地のことだ。
去年、「加茂歯科」の写真を撮った近くで見た山がすごくカッコよくて、登りたいなと思っていたので、行ってみた。
山の名は広戸仙(ひろどせん)。
岡山県津山市街の北東にある那岐山の西に連なる山で、別名を爪ヶ城と呼ばれている。
説明はこれくらいにして、さっさと登ろう。
声ヶ乢(こえがたわ)の登山口はガランとしていて、クルマは他に一台もなかった。
登山口には大きな案内板や登山マップの入った書類入れなどがあり、登山道もよく整備されている。
週末はきっと賑わうのだろうが、静かなのが平日登山のメリットだ。
[attachment=3]s-R0021990.jpg[/attachment]
ワシも登山マップを一枚もらって登り始めた。
しばらく階段道が続く。
段差が低く、段の奥行も道幅も広いのだが、やはり階段はみんな歩きにくいのか、横に道ができている。
第一展望所に着くと、眼下に津山盆地が広がった。
盆地と言ってもけっこう広い。
さらに15分で873m標高点の第二展望所に着いた。
東屋とベンチがあるので休憩。
けっこう暑い日になった。
大汗かきのワシにとっては、これからは辛い季節だ。
スポーツドリンクで喉を湿らせて出発する。
「木陰の道なのでまだ助かるなあ」などと思いながら歩いていると、
突然「ダッダッダッダッダッダッ、ダッダッダッダッダッダッ」と豪快な機銃音に見舞われた。
こりゃいかん、敵に見つかってしまった。
急いでそばの立木に身を隠す。
昔、八風射撃場の射撃音を聞きながら大谷の尾根を登ったものだが、あんなものとは赤ん坊とプロレスラーほど迫力に差がある。
そうだ、助けを呼ぼう。
「チェックメイトキングツー、チェックメイトキングツー、こちらホワイトロック、どうぞっ!」
しかし、ここは圏外らしく糸電話が通じない。
「カービー、援護しろっ!」と叫んで次の立木に走る。
そのうちに「ドンッ!」「ドンッ!」と砲撃まで始まった。
腹にズシンと響く大迫力の音が山々にこだまする。
おお、すげえ。
そうなのだ。
この山の麓には陸上自衛隊の日本原演習場が広がっていて、
駐屯地には戦車中隊や地対空ミサイルを装備した高射特科隊などが配置されている。
機銃掃射と砲撃の音は、途切れながらもお昼近くまで続いた。
陸上自衛隊のみなさん、訓練ご苦労さま。
1050mの小ピーク先に「←岩場展望台」の標識があったので行ってみる。
細い道を進むとすぐ2畳敷くらいの岩のテラスがあって、その先は断崖絶壁になっていた。
いい眺めだ。
[attachment=2]s-R0022004.jpg[/attachment]
[attachment=1]s-R0022000.jpg[/attachment]
元の道に戻り、1075.5m三角点のある第三展望所に向かう。
ここには木製の展望デッキとベンチがあって、見晴らしは抜群だ。
行く手を望むと、すぐ先の広戸仙頂上の向こうには滝山・那岐山と連なる尾根が、
その後ろには遠く氷ノ山や後山・日名倉などの山々が、
そして眼下に広がる津山盆地の向こうには遥か四国山地の山影までが見える。
すばらしい眺めだ。
[attachment=0]s-R0021996.jpg[/attachment]
それからさらに5分で広戸仙の頂上に着いたが、
こちらは木立ちに囲まれて展望はわずかだったので、再び第三展望所に戻る。
ベンチに座り込んで機関銃と大砲の音を聞きながら、ゆっくりと大展望を堪能した。
まだ時間が早いので、昼メシはもうちょっとあとにしよう。
ここからは南の尾根を降りていく。
ここで今日はじめて登山者とすれ違った。
矢櫃城跡を通り777mの甲山を越えて、兜神社跡で昼食タイム。
道に座り込んでビールを飲む。
うまいっ。
明太子入りのコンビニおにぎりを食べながらふと地面を見ると、アリさんが何匹も動き回っている。
一匹のアリさんの進路にご飯粒を3粒落としてやった。
アリさんは降ってわいた食べ物を見つけて自分ひとりで運ぼうとしていたが、力不足なのか、うまく運べない。
ご飯粒を置いたまま少し戻ると、後続のアリさんに行きあった。
アリA「あっちにご飯粒があるねん。ちょっと運ぶの手伝うてんか。」
アリB「ほんまかいな。ええで。どこや。」
アリA「こっちや、こっちや。」
アリB「ほんまや、ぎょうさんあるやんか。手伝い、もっと呼んでこなあかんで。」
そうするうちにあっちからこっちから援助隊が現れて、みんなで力を合わせてご飯粒を運んでいきましたとさ。
アリさんってすごい。
てなことで食事を終えて出発。
傾斜の強い山腹にジグザグに付けられた道をしばらく下ると舗装林道に出た。
金山林道というらしい。
登山口の写真を撮っていると、さっきすれ違った人がもう降りてきて、
そばの広場に止めてあった軽トラに乗って帰って行った。
早っ。
こちらからのピストンコースのようだ。
林道を歩き出すと、うらめしいことに帰り方向がまさかの登り坂になっている。
尾根の鼻を回りこんでやっと下りに変わった道をポクポクと歩いていると、
うしろから青年がスタスタと追い越して行った。
早っ。
彼はワシと同じ声ヶ乢に戻る周回コースなのだろう。
声ヶ乢のすぐ下の空き地に車が2台止めてあるのを見ながら峠の広場に戻りつくと、
そこは車5台が並んで満車になっていた。
だから下にも止めてあったのか。
さっきの青年の車が出ていく。
登山道のほうから下って来る人の声がする。
意外や意外。
平日だというのに、ヒマな人はけっこういるもんだ。
帰りに道の駅で地場の野菜を買って帰ろう。
アンパンマン洞吹(どうすい)
【山域山名】 中国山地 広戸仙 1115m (岡山県津山市)
【地形図】(1/25000)楢、日本原
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 声ヶ乢登山口7:00---第二展望所8:05/8:10---第三展望所9:00/9:05---広戸仙9:10/9:25
---第三展望所9:35/9:55---兜神社跡10:45/11:20---金山林道11:40---声ヶ乢登山口12:35
[attachment=4]s-R0021975.jpg[/attachment]
2週間前の山行の浅漬けレポです。
タイトルの山域名が「中国」で、山の名もやや大陸風だが、当然のことながらワシが中華人民共和国の山に行くわけがない。
日本の中国山地のことだ。
去年、「加茂歯科」の写真を撮った近くで見た山がすごくカッコよくて、登りたいなと思っていたので、行ってみた。
山の名は広戸仙(ひろどせん)。
岡山県津山市街の北東にある那岐山の西に連なる山で、別名を爪ヶ城と呼ばれている。
説明はこれくらいにして、さっさと登ろう。
声ヶ乢(こえがたわ)の登山口はガランとしていて、クルマは他に一台もなかった。
登山口には大きな案内板や登山マップの入った書類入れなどがあり、登山道もよく整備されている。
週末はきっと賑わうのだろうが、静かなのが平日登山のメリットだ。
[attachment=3]s-R0021990.jpg[/attachment]
ワシも登山マップを一枚もらって登り始めた。
しばらく階段道が続く。
段差が低く、段の奥行も道幅も広いのだが、やはり階段はみんな歩きにくいのか、横に道ができている。
第一展望所に着くと、眼下に津山盆地が広がった。
盆地と言ってもけっこう広い。
さらに15分で873m標高点の第二展望所に着いた。
東屋とベンチがあるので休憩。
けっこう暑い日になった。
大汗かきのワシにとっては、これからは辛い季節だ。
スポーツドリンクで喉を湿らせて出発する。
「木陰の道なのでまだ助かるなあ」などと思いながら歩いていると、
突然「ダッダッダッダッダッダッ、ダッダッダッダッダッダッ」と豪快な機銃音に見舞われた。
こりゃいかん、敵に見つかってしまった。
急いでそばの立木に身を隠す。
昔、八風射撃場の射撃音を聞きながら大谷の尾根を登ったものだが、あんなものとは赤ん坊とプロレスラーほど迫力に差がある。
そうだ、助けを呼ぼう。
「チェックメイトキングツー、チェックメイトキングツー、こちらホワイトロック、どうぞっ!」
しかし、ここは圏外らしく糸電話が通じない。
「カービー、援護しろっ!」と叫んで次の立木に走る。
そのうちに「ドンッ!」「ドンッ!」と砲撃まで始まった。
腹にズシンと響く大迫力の音が山々にこだまする。
おお、すげえ。
そうなのだ。
この山の麓には陸上自衛隊の日本原演習場が広がっていて、
駐屯地には戦車中隊や地対空ミサイルを装備した高射特科隊などが配置されている。
機銃掃射と砲撃の音は、途切れながらもお昼近くまで続いた。
陸上自衛隊のみなさん、訓練ご苦労さま。
1050mの小ピーク先に「←岩場展望台」の標識があったので行ってみる。
細い道を進むとすぐ2畳敷くらいの岩のテラスがあって、その先は断崖絶壁になっていた。
いい眺めだ。
[attachment=2]s-R0022004.jpg[/attachment]
[attachment=1]s-R0022000.jpg[/attachment]
元の道に戻り、1075.5m三角点のある第三展望所に向かう。
ここには木製の展望デッキとベンチがあって、見晴らしは抜群だ。
行く手を望むと、すぐ先の広戸仙頂上の向こうには滝山・那岐山と連なる尾根が、
その後ろには遠く氷ノ山や後山・日名倉などの山々が、
そして眼下に広がる津山盆地の向こうには遥か四国山地の山影までが見える。
すばらしい眺めだ。
[attachment=0]s-R0021996.jpg[/attachment]
それからさらに5分で広戸仙の頂上に着いたが、
こちらは木立ちに囲まれて展望はわずかだったので、再び第三展望所に戻る。
ベンチに座り込んで機関銃と大砲の音を聞きながら、ゆっくりと大展望を堪能した。
まだ時間が早いので、昼メシはもうちょっとあとにしよう。
ここからは南の尾根を降りていく。
ここで今日はじめて登山者とすれ違った。
矢櫃城跡を通り777mの甲山を越えて、兜神社跡で昼食タイム。
道に座り込んでビールを飲む。
うまいっ。
明太子入りのコンビニおにぎりを食べながらふと地面を見ると、アリさんが何匹も動き回っている。
一匹のアリさんの進路にご飯粒を3粒落としてやった。
アリさんは降ってわいた食べ物を見つけて自分ひとりで運ぼうとしていたが、力不足なのか、うまく運べない。
ご飯粒を置いたまま少し戻ると、後続のアリさんに行きあった。
アリA「あっちにご飯粒があるねん。ちょっと運ぶの手伝うてんか。」
アリB「ほんまかいな。ええで。どこや。」
アリA「こっちや、こっちや。」
アリB「ほんまや、ぎょうさんあるやんか。手伝い、もっと呼んでこなあかんで。」
そうするうちにあっちからこっちから援助隊が現れて、みんなで力を合わせてご飯粒を運んでいきましたとさ。
アリさんってすごい。
てなことで食事を終えて出発。
傾斜の強い山腹にジグザグに付けられた道をしばらく下ると舗装林道に出た。
金山林道というらしい。
登山口の写真を撮っていると、さっきすれ違った人がもう降りてきて、
そばの広場に止めてあった軽トラに乗って帰って行った。
早っ。
こちらからのピストンコースのようだ。
林道を歩き出すと、うらめしいことに帰り方向がまさかの登り坂になっている。
尾根の鼻を回りこんでやっと下りに変わった道をポクポクと歩いていると、
うしろから青年がスタスタと追い越して行った。
早っ。
彼はワシと同じ声ヶ乢に戻る周回コースなのだろう。
声ヶ乢のすぐ下の空き地に車が2台止めてあるのを見ながら峠の広場に戻りつくと、
そこは車5台が並んで満車になっていた。
だから下にも止めてあったのか。
さっきの青年の車が出ていく。
登山道のほうから下って来る人の声がする。
意外や意外。
平日だというのに、ヒマな人はけっこういるもんだ。
帰りに道の駅で地場の野菜を買って帰ろう。
アンパンマン洞吹(どうすい)
説明はこれくらいにして、さっさと登ろう。