【両白山地】 妙法山から野谷荘司山ぐるりん周回

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kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【両白山地】 妙法山から野谷荘司山ぐるりん周回

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2015年4月26日(日)
【天 候】 晴れ
【山 域】 両白山地
【メンバー】 クロオ、kitayama-walk

【コース】 5:30ゲート(駐車地)-6:00くるみ谷出合-7:45P1128-9:00P1491-10:10美濃原山(P1756)-10:45▲妙法山12:00-12:30美濃原山-13:15P1780-13:50▲野谷荘司山14:00-14:15赤頭山分岐-14:35P1602-15:15P1324-16:30林道出合-16:50ゲート(駐車地)
GPS軌跡図
GPS軌跡図
 先週(4/18)猿ヶ馬場山に登ったが、帰雲山を経由して下山中に正面に白山スカイラインが浮かんでいた。白山本峰から北に連なる山々が印象的であり、「おいでおいで」と呼んでいるかのように思われた。お誂え向きに今週末が好天に恵まれるという予報である。こうなったら登らねばならぬという思いがむくむくとわき起こってきた。そこで日帰りで登れる山を調べたところ、三方岩岳(1736m)、野谷荘司山(1797.3m)、妙法山(1775.6m)が候補である。三つ一遍というわけにはいかないので、ピラミダルな山容が印象的だった妙法山と野谷荘司山の二つをセットにして周回できるコースを探った。野谷橋から荒谷に入り、途中のくるみ谷出合から少し入ったところから取り付き、P1128、P1491を経由して稜線に到達し、妙法山までピストン。その後、稜線伝いに野谷荘司山に向かい、鶴平新道を下り、途中でP1324を経由して駐車地に戻るという計画を立ててみた。

 午前5時に道の駅「白川郷」でクロオさんと待ち合わせて、R156(飛越峡合掌ライン)を荘川方向に向かう。途中、左手に鳩谷ダムを見ながら進むと間もなく野谷橋にやってきたので、その手前で右折するとすぐに荒谷林道のゲートだ。ここに車を置き、舗装された林道を歩き始めたが、すぐに雪が出てきた。左手の荒谷はかなり大きな谷である。20分ほどでくるみ谷出合にやってきた。ここからくるみ谷に入ったが、途中で林道が崩壊している箇所があり、通過するのに難儀した。少し回り込むようにして、尾根の突端付近から取り付くことにした。斜面には雪がついているものの、所々雪が途切れる箇所もあったが、かなりの急登で最初から脹ら脛に力が入る。
P1128付近のブナの木場
P1128付近のブナの木場
 次第に雪が繋がってくると、傾斜が少し緩んで細い若木のブナ林になってくる。やがてP1128に到着した。コバのような場所で太いブナも林立している。右手を見ると下山を予定している尾根が見える。P1128からは少し左に振りながら登っていくと前方に急斜面が現れた。大汗をかきながら急登していくと左手に展望が開け、三方崩山(2058.8m)、奥三方岳(2150m)、鎌ヶ峰(1980m)が並んで見える。急登を登り終えると束の間で次の急登が待ち構えていた。直登できない箇所がいくつかあり、右に左に巻きながら登ることになるが、ここも雪壁のような状態になっていて、アイゼンの前爪を蹴り込んで足場を作りながら登らなければならない。そして、ようやくP1491に到着した。ここから初めて妙法山の小さいながらもピラミダルな山容を見ることができるとともに、白山本峰の姿も現れた。
P1491からの展望
P1491からの展望
 P1491から稜線までは、さらに急登が続く。稜線上に樹木があり、右を巻かなければならないところがあり、これもまた雪壁になっていてイヤラしいところだ。慎重に足場を作りながら高度を上げていく。振り返ると、先日登った猿ヶ馬場山がドンと鎮座し、籾糠山も頭を覗かせている。その左手には三ヶ辻山と人形山も見える。ようやく傾斜が緩やかになってきたところで左手に進行し、小さな鞍部に下ってから登り返すと稜線に出た。前方の美濃原山に隠れて白山本峰は見えないが、右手には白山の北方に連なる山-笈ヶ岳、大笠山、奈良岳、大門山などが視野に入ってくる。美濃原山の山頂は樹木に覆われていて右手を迂回して通過すると、前方に妙法山、そしてその向こうには白山本峰が再び見えてきた。美濃原山から100mほど緩やかに下った鞍部から急斜面を120m登り返すと妙法山の山頂に着いた。山頂にはすでに雪はなく、三等三角点と標柱が露出していた。時刻は10:45。ここで少し早いが、ランチタイムとした。快晴・無風の中でのランチタイムが1時間15分しっかりと楽しんだ。春霞で遠望が望めないと思っていたが、よく見ると、猿ヶ馬場山の左方に北アルプスの山々(穂高連峰から剱岳まで)が比較的よくわかるように見えたのは僥倖であった。
美濃原山から妙法山を望む
美濃原山から妙法山を望む
妙法山山頂の三角点と標柱
妙法山山頂の三角点と標柱
槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰が見える
槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰が見える
剱岳と立山が見える
剱岳と立山が見える
 ランチタイム後は美濃原山まで引き返す。今度は急斜面を下り、緩斜面を登り返すので比較的楽である。ランチタイム後の重い体にはちょうどよい。美濃原山を通過すると左手に下っていき、鞍部から雪庇の下を通過し回り込むようにしてP1780に登り返した。ここまで来ると正面に野谷荘司山の姿がはっきりと見えてきた。しかし、距離的にはまだ結構あり、小さいアップダウンを繰り返した。妙法山から1時間50分かかって野谷荘司山に到着した。さすがに人気のある山でスノーシューやスキーのトレースがたくさん残っていた。山頂は、妙法山と同様に、遮るもののない360度パノラマが広がっている。前方近くに黒々とした岩肌を見せているのは三方岩山だ。車2台あるので、もっと体力と時間があれば三方岩山まで縦走し、白山スーパー林道入口まで下りてくるのだが。
野谷荘司山から北方を眺望する
野谷荘司山から北方を眺望する
 下山は、赤頭山分岐を通過する鶴平新道を下る。P1602を通過したところで、スキーを担いで登ってくる登山者に出会った。すでに14時半を過ぎているが、スキーなので下山はあっという間にできるのであろう。しかし、私たちは、鶴平新道の途中で右手の尾根を下らなければ車に戻れない。P1324を通過して下山するのが当初の計画である。分岐から真っ直ぐ下りられると思っていたら、そうではなかった。雪壁が切れ落ちていて迂回するしかない。左手から大きく迂回してトラバースすることにした。この斜面が結構傾斜があり、滑落するととんでもないことになる。慎重に足場を作りながら事なきを得た。P1324はブナの木場になっていた。ここからは急斜面の下りだ。やがてヤブが出てきたので、ストックをしまい、樹木をつかみながら下っていった。前方に動く動物を発見した。カモシカだ。ゆっくりと歩いている。すると、ザザザと黒いものが走った。小熊である。母熊が近くにいるかも知れないと足が鈍った。様子を見ながら下っていくと、カモシカも子熊の姿もなかった。その後、真っ直ぐ下りるのを止めて左手の林道に出ることにした。しかし、この林道が大きく迂回しているので、すぐに谷筋を下ることにしたが、途中で細くなり水も出てきて下れなくなった。そこで左に寄ると杣道があり、これを辿りながら適当に下っていくと荒谷林道に出ることができた。車までは5分とかからなかった。

 実は、このルートは山日和さんの後追いであった。どこかで見たような気がしていて、帰ってから調べてみたら、案の定そのとおりであった。山日和さんと同じようなことを考えるようになったことは山行レベルが上がったということであろうか。
viewtopic.php?f=4&t=2586
 こちらは、たんぽぽさんの山レポです。
http://old.yabukogi.net/forum/12871.html#12871
written by kitayama-walk
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クロオ
記事: 469
登録日時: 2011年2月20日(日) 09:08
お住まい: 愛知県海部郡大治町
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Re: 【両白山地】 妙法山から野谷荘司山ぐるりん周回

投稿記事 by クロオ »

kitayama-walkさん、こんにちは。
いつもお誘いありがとうございます。


 次第に雪が繋がってくると、傾斜が少し緩んで細い若木のブナ林になってくる。やがてP1128に到着した。コバのような場所で太いブナも林立している。


 真冬の霧氷の付いたブナがいいのですが、真っ青な空をバックにしたブナもとても気持ちがいい。遠くの方は霞んでいましたが、この日も、本当にいい天気でした。
くるみ谷右岸尾根のブナ
くるみ谷右岸尾根のブナ
 


 P1491から稜線までは、さらに急登が続く。稜線上に樹木があり、右を巻かなければならないところがあり、これもまた雪壁になっていてイヤラしいところだ。慎重に足場を作りながら高度を上げていく。


 少し登りつらい場所がありましたが、アイゼンもよく利いて、さほど危険を感じるところも無く、まわりの山を眺めながらの尾根登攀でした。
稜線への急登
稜線への急登


 前方の美濃原山に隠れて白山本峰は見えないが、右手には白山の北方に連なる山-笈ヶ岳、大笠山、奈良岳、大門山などが視野に入ってくる。美濃原山の山頂は樹木に覆われていて右手を迂回して通過すると、前方に妙法山、そしてその向こうには白山本峰が再び見えてきた。美濃原山から100mほど緩やかに下った鞍部から急斜面を120m登り返すと妙法山の山頂に着いた。


 稜線は巾が広く、標高差もあって複雑な地形でした。妙法山手前のアップダウンは、ちょっと標高差があり、らくちんな稜線歩きとはいかず、少し気合が必要でした。
妙法山手前のアップダウン
妙法山手前のアップダウン
 

 山頂にはすでに雪はなく、三等三角点と標柱が露出していた。時刻は10:45。ここで少し早いが、ランチタイムとした。快晴・無風の中でのランチタイムが1時間15分しっかりと楽しんだ。春霞で遠望が望めないと思っていたが、よく見ると、猿ヶ馬場山の左方に北アルプスの山々(穂高連峰から剱岳まで)が比較的よくわかるように見えたのは僥倖であった。 


 まわりの山を眺めながら、まったりでした。白山は大きな山塊ということをあらためて感じました。妙法山は、白山までの道のりの半分も来ていないので、中宮道で白山に登るのは相当気合がいりそうです。三方崩山はまだ未踏なので是非登りたくなりました。白山スーパー林道から北の山々も未踏なのでいつか登ってみようと思います。
白山 妙法山山頂から
白山 妙法山山頂から


 ランチタイム後は美濃原山まで引き返す。今度は急斜面を下り、緩斜面を登り返すので比較的楽である。ランチタイム後の重い体にはちょうどよい。美濃原山を通過すると左手に下っていき、鞍部から雪庇の下を通過し回り込むようにしてP1780に登り返した。ここまで来ると正面に野谷荘司山の姿がはっきりと見えてきた。しかし、距離的にはまだ結構あり、小さいアップダウンを繰り返した。妙法山から1時間50分かかって野谷荘司山に到着した。


 妙法山から野谷荘司山は、思っていたよりも長かったです。アップダウンもそこそこあり、歩きごたえがあったのですが、快晴のもとパノラマ展望を眺めながらの雪上歩きは最高でした。
稜線歩き
稜線歩き


 さすがに人気のある山でスノーシューやスキーのトレースがたくさん残っていた。山頂は、妙法山と同様に、遮るもののない360度パノラマが広がっている。前方近くに黒々とした岩肌を見せているのは三方岩山だ。車2台あるので、もっと体力と時間があれば三方岩山まで縦走し、白山スーパー林道入口まで下りてくるのだが。


 車2台あったので、1台は白山スーパー林道料金所に置いておけば良かったですね。あ、今は、白山スーパー林道と言わないのですね。白山白川郷ホワイトロードと言うのですね。
三方岩山 野谷荘司山山頂から
三方岩山 野谷荘司山山頂から


 前方に動く動物を発見した。カモシカだ。ゆっくりと歩いている。すると、ザザザと黒いものが走った。小熊である。母熊が近くにいるかも知れないと足が鈍った。様子を見ながら下っていくと、カモシカも子熊の姿もなかった。


 カモシカもいたのですね。子熊もカモシカも全く気付かず、降りられる斜面のことばかり考えて降りていました。遭遇しなくて良かった。


 真っ直ぐ下りるのを止めて左手の林道に出ることにした。しかし、この林道が大きく迂回しているので、すぐに谷筋を下ることにしたが、途中で細くなり水も出てきて下れなくなった。そこで左に寄ると杣道があり、これを辿りながら適当に下っていくと荒谷林道に出ることができた。車までは5分とかからなかった。


 ほとんどどんぴしゃでした。途中で横切った林道、以前、大窪から車で通ったことのある林道でした。
 花の群生にも出会え、またまた、思い出深い山歩きになりました。
下山
下山

                                    クロオ
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【両白山地】 妙法山から野谷荘司山ぐるりん周回

投稿記事 by 山日和 »

kitayama-walkさん、こんばんは。
去年の私と同じ周回ルートでしたね。 :D

ここからくるみ谷に入ったが、途中で林道が崩壊している箇所があり、通過するのに難儀した。少し回り込むようにして、尾根の突端付近から取り付くことにした。斜面には雪がついているものの、所々雪が途切れる箇所もあったが、かなりの急登で最初から脹ら脛に力が入る。

崩壊地の手前斜面に赤ペンキの付いた立ち木のラインが見えませんでしたか。まあ、どこから上がっても急登には違いないんですけど。(^^ゞ

[attachment=3]P1180010_1.JPG[/attachment]
 次第に雪が繋がってくると、傾斜が少し緩んで細い若木のブナ林になってくる。やがてP1128に到着した。コバのような場所で太いブナも林立している。右手を見ると下山を予定している尾根が見える。

ここは実にいいブナ林です。モチベーションが上がる場所ですね。

[attachment=2]パノラマ 3_1.JPG[/attachment]
直登できない箇所がいくつかあり、右に左に巻きながら登ることになるが、ここも雪壁のような状態になっていて、アイゼンの前爪を蹴り込んで足場を作りながら登らなければならない。

私もここではさすがにスノーシューのまま上がれずアイゼンに履き替えました。 :lol:

美濃原山から100mほど緩やかに下った鞍部から急斜面を120m登り返すと妙法山の山頂に着いた。
山頂にはすでに雪はなく、三等三角点と標柱が露出していた。


私は2週ばかり早かったですけど、ずいぶん違いますね。
しかしこの下りは緩やかじゃなかったと思いますけど。kitayama-walkにかかったら緩斜面でしたか。(^_^;)

[attachment=1]P1180171_1.JPG[/attachment]
しかし、距離的にはまだ結構あり、小さいアップダウンを繰り返した。妙法山から1時間50分かかって野谷荘司山に到着した。

この稜線は長いですが、展望が素晴らしくて長く感じませんでしたね。雪の造形も変化があって楽しいセクションでした。

車2台あるので、もっと体力と時間があれば三方岩山まで縦走し、白山スーパー林道入口まで下りてくるのだが。

三方岩まではたいしたアップダウンもなく1時間ほどだから、車さえ配置しとけば十分行けましたね。単独だと無理ですが。

 P1324を通過して下山するのが当初の計画である。分岐から真っ直ぐ下りられると思っていたら、そうではなかった。雪壁が切れ落ちていて迂回するしかない。左手から大きく迂回してトラバースすることにした。この斜面が結構傾斜があり、滑落するととんでもないことになる。

ここはその通り、左から回り込まないとダメですね。確かに急ですが、間の谷を滑り降りても早いと思いました。

[attachment=0]P1180270_1.JPG[/attachment]
 実は、このルートは山日和さんの後追いであった。どこかで見たような気がしていて、帰ってから調べてみたら、案の定そのとおりであった。山日和さんと同じようなことを考えるようになったことは山行レベルが上がったということであろうか。

私のレポを忘れていたとはケシカラン!! :mrgreen:
まあ、いろいろやってれば似たようなことを考えるようになりますよね。
私もたんぽぽさんのレポがなければ妙法山へ登ろうとは思いませんでした。:lol:

                               山日和
添付ファイル
P1180270_1.JPG
P1180171_1.JPG
パノラマ 3_1.JPG
P1180010_1.JPG
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【両白山地】 妙法山から野谷荘司山ぐるりん周回

投稿記事 by kitayama-walk »

 クロオさん、こんばんは。
 レスが遅くなってしまいました。山に登りすぎて?

> 真冬の霧氷の付いたブナがいいのですが、真っ青な空をバックにしたブナもとても気持ちがいい。
> 遠くの方は霞んでいましたが、この日も、本当にいい天気でした。


 この時期は端境期なので、残雪期の山も春霞となり、ブナには樹氷はほとんどありませんね。それでも、青空と雪を
バックにしたブナ林はいいもんですね。今回の山行も天気に恵まれました。遠望がきかないといっても、北アルプスの
山々が確認できたのですから、よしとしましょう。
 
> (P1491から稜線まではさらに急登が続く。稜線上に樹木があり、右を巻かなければならないところがあり、これもまた
> 雪壁になっていてイヤラしいところだ。)少し登りつらい場所がありましたが、アイゼンもよく利いて、さほど危険を感じ
> るところもなく、まわりの山を眺めながらの尾根登攀でした。


 そうでしたか。やっぱり傾斜のある雪壁を登るときは、ピッケルがあれば心丈夫だったですね。アイゼンの前爪を蹴り
込みをしっかりとやったことで何とかクリアできました。
三方崩山、奥三方岳、鎌ヶ峰、白山(御前峰、剣ヶ峰、大汝峰)、妙法山
三方崩山、奥三方岳、鎌ヶ峰、白山(御前峰、剣ヶ峰、大汝峰)、妙法山
> 稜線は巾が広く、標高差もあって複雑な地形でした。妙法山手前のアップダウンは、ちょっと標高差があり、らくちんな
> 稜線歩きとはいかず、少し気合が必要でした。


美濃原山の通過は、大シラビソの樹林が邪魔して、その中を縫うようにして通過しましたね。樹林から出ると正面に妙
法山がデンと鎮座していました。事前に分かっていたことですが、100m下って120mを登り返さなければならない。下り
は楽ちんでしたが、登り返しはまた結構きつかったですね。それに一部ヤブが露出していて巻いたりしながらの急登で
した。ようやく山頂に到達したときはほっとしました。
美濃原山から下った鞍部から妙法山を見上げている
美濃原山から下った鞍部から妙法山を見上げている
妙法山山頂にて-バックは白山
妙法山山頂にて-バックは白山
> (妙法山山頂で)まわりの山を眺めながら、まったりでした。白山は大きな山塊ということをあらためて感じました。
> 妙法山は、白山までの道のりの半分も来ていないので、中宮道で白山に登るのは相当気合がいりそうです。
> 三方崩山はまだ未踏なので是非登りたくなりました。


 妙法山という山は、ピラミダルな山容の割にはあまり目立たない不遇の山だと、誰かが言っていました。白山スカイ
ラインにあってさほど標高が高くないので、遠くから見ると目立たない存在でなのでしょう。しかし、近くから見ると、実
にカッコいい。その点では籾糠山にも似ていると思います。今回は、野谷荘司山と妙法山の間だけ歩いたのですが、
結構アップダウンもある登山道になっていると思いました。白山も北からのアプローチは長く、しんどい道のりになる
のですね。
不遇の山-妙法山
不遇の山-妙法山
> 妙法山から野谷荘司山は、思っていたよりも長かったです。アップダウンもそこそこあり、歩きごたえがあったので
> すが、快晴のもとパノラマ展望を眺めながらの雪上歩きは最高でした。


 同感です。しかし、さすがに天気もよく、周囲の山々が見渡せる雪稜歩きなので、あっという間に野谷荘司山に着い
た感じがしました。特に、笈ヶ岳、大笠山、奈良岳、大門山方面の眺望が印象的でしたね。
正面に野谷荘司山、左に三方岩山、右向こうに三ヶ辻山
正面に野谷荘司山、左に三方岩山、右向こうに三ヶ辻山
> 車2台あったので、1台は白山スーパー林道料金所に置いておけば良かったですね。
> 今は、白山スーパー林道と言わないのですね。白山白川郷ホワイトロードと言うのですね。


 それはしまったと思いましたが、後悔先に立たずでした。最初から3つ歩こうという思いがなかったのがいけなかった
です。野谷荘司山から三方岩山までは1時間くらいでしょうし、そこからの下山も一般登山道なので苦労することもない
でしょうから。実に惜しいことをしました。

 白山スーパー林道の名称が変わったことは知りませんでした。「林道」というのが野暮ったいイメージなんでしょうね。
林道はforestry roadですから、白山フォレストリーロードと言えばいいところを、わざわざ白川郷を付け足してホワイト
にしています。白川郷が世界遺産に登録されたので、これを追加し、白山・白川郷で白(ホワイト)のイメージを考えた
のでしょう。
白山白川郷ホワイトロードのポスター
白山白川郷ホワイトロードのポスター
> カモシカもいたのですね。子熊もカモシカも全く気付かず、降りられる斜面のことばかり考えて降りていました。
> 遭遇しなくて良かった。


 あのときは、ボクは立ち止まってクロオさんを呼んだのですが、まるで聞こえないかのようにどんどんと下って行って
しまいました。カモシカだけならよかったのですが、小熊の姿を見たので足が止まってしまいました。それで叫んだの
ですが。親熊が近くにいたかも知れませんが、遭遇しなくてよかったです。

> ほとんどどんぴしゃでした。途中で横切った林道、以前、大窪から車で通ったことのある林道でした。
> 花の群生にも出会え、またまた、思い出深い山歩きになりました。


 最後がどうなっているか心配していましたが、案の定ヤブになっていました。そのままやぶこぎをして下るのはしんど
いので、左手の林道に逃げたのは正解でした。しかし、この林道も大きく迂回しているので、適当なところで荒谷林道
に下れないかと考えたことも正解でした。最後のカタクリの群生は見事でした。
カタクリの群生に出会う
カタクリの群生に出会う
written by kitayama-walk
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