竜の羊さがし 太尾より竜ヶ岳・静ヶ岳を経て又川右岸尾根をおりる
Posted: 2011年6月06日(月) 20:49
【日 時】2011年6月5日(日)
【山 域】鈴鹿
【コース】折戸トンネルP7:15---9:43白谷越---11:05竜ヶ岳---静ヶ岳12:20---14:22茶屋川橋---14:545折戸トンネルP
【メンバー】単独
竜ヶ岳へ羊をさがしに行くことにした。しかし、先週台風もどきが通過したので楽しみを羊一本にしぼるのは危ない。そこで、これまで行けていない茶屋川から竜ヶ岳に登ろうと考えた。
石榑トンネルをすぎ茨川林道に入る。折戸トンネルの手前に駐車。ここが焼野で、山本素石がツチノコを捕獲したと書いた場所になる。今は植林におおわれツチノコが出てきそうな雰囲気すらない。植林を登り尾根に取り付く。古語録谷側は自然林で緑がまぶしい、しかし焼野側の植林で風が通らず蒸し暑い。暗い林ではギンリョウソウがそこかしこに見られる。尾根には古語録谷の別々の支尾根から焼野に導く白テープが3箇所あった。だれがこんな所登ってくるんだろう?釣り師か?
C684から登って来ている尾根と合流する。ここには松の古木が残されている。ここで植林は終わり、太尾の核心部に入っていく。自然林の尾根歩きにかわり汗が引いていく。自然林はやはり涼しい。この入口では立派なブナが出迎えてくれる。太尾では昔炭焼きが盛んに行われたようだ。ポイントには大木が残され、秩序を持って伐採がおこなわれたことがよくわかる。人がかかわりながら二次林として再生させていくための秩序が守られてきたのだろう。鈴鹿らしい美しい尾根だ。長池のあたりも大木が残されコバとしての役割をしていたことがわかる。西尾寿一氏が絶賛するはずだ。
太尾をすぎ伐採地に出る。ここは太い尾根ではなく竜方向に向かう細い尾根を下る。下りきると白谷越の峠に出る。石榑峠を通る旧道が出来るまで、石榑峠から古語録谷に下ってこの峠を越え又川に至るルートは伊勢からの炭焼や政所への出稼ぎに使われた山稼衆の生活の道だった。当時の雰囲気を白谷越は今なお残している。ここには、どこかで見かけた焼板のプレートがかかっている。お金明神参拝道を辿ったときにあった拝坂尻のプレートの主だ。拝坂尻といい白谷越といい古道に興味をもたれているようだ。拝坂尻のプレートは場所が間違っていたが、こちらは合っている。
上っていくと白谷の名前の由来となった白い岩のガレ場を通過する。白砂のガレなので歩きにくいが危険な場所ではない。ここから竜ヶ岳への急登がはじまる。先週の雨のおかげでよく滑る。木をつかみながら上っていく。鹿の滑った跡もたくさん残っている状態だから、人間が滑るのは当然かと思いながら歩く。最後の上りにさしかかった所、人が下りてくる。人に会うのは初めて。こんな所歩く人いるんだと思いながら見ると、TrailWalkerさんだった。まあヤブメンぐらいしかこの時期にこんわなと妙に納得してしまう。羊を見に来たようだが、1匹もいなかったとの事だった。しばらく立ち話をしてわかれる。
最後の斜面を登ると登山道に出た。竜ヶ岳の山頂に着くが羊はいない、どこに逃げていったのだろうかと思いながら、セキオノコバに向かう。ここも大井谷乗越を通る山稼衆が中継地として利用したとされる場所で、太尾と同じ風情を感じさせる。いつ来ても静かだ。羊はここにもいないが、新緑に映えるアカヤシオがきれいだ。山で見るアカヤシオには華やかな存在感がある。新緑の背景あっての美しさだと思う。セキオノコバの池には白いカエルの卵が花盛りだ。静ヶ岳の手前ではイワカガミが最後の花を咲かせていた。
静ヶ岳でゆっくりしようと山頂に向かう。コンビニのスイーツ売上No1のプレミアムロールケーキを買ってきたのでコーヒーを飲みながらスプーンで食べようと思っていた。なんとリッチな時間・・・ただのミーハーである。山頂に着いたのはいいがハエがよってきてうるさい。リッチなコーヒータイムどころではない。しかたがないので又川谷右岸尾根を下る。
この尾根の上部はヤブっぽいが途中からは白テープと赤いビニールテープがあらわれてくる。とはいうものの人はあまり歩いていないようで獣の足跡だらけの獣臭ただよう尾根だ。ふと竜ヶ岳の大井谷左岸の下部を見ると羊がいました。台風もどきの来襲で羊は大井谷方面に逃げたようだ。
右岸尾根は、支尾根がいくつも出てきてルートファインディングに苦労する尾根だと思う。ただポイントには太尾で見かけた白テープがマジックの矢印付きでつけられている。これで、だいぶ楽をさせてもらった。ただC1047地点では、C826の尾根に下ろそうとするテープがあるだけなのでC814の又川谷右岸尾根を下る場合は要注意だ。この尾根は最後まで自然林で植林のない貴重な尾根だが、太尾とは雰囲気が違う。太い木は無く、同じような太さの木の雑木林といった感じだ。茨川の廃村の時期を早めた大伐採の際に切られたのだろうか。それでも奇形の木だけは何本か残されていた。山では大木と奇形の木は山の神の怒りを恐れて切らずに残しておく風習がある。大木はお金になるので切られたようだが、奇形の木はお金にならないのと風習の二つの理由で残されたようだ。
尾根の下部は再びヤブっぽくなるもののどうにか茶屋川橋たもとの林道に軟着陸できた。この時期、人があまり歩いていない尾根だけに下部のビニールテープはありがたかった。念願のプレミアムロールケーキはハエがうるさく結局C716地点まで下りて、味わうことができた。
【山 域】鈴鹿
【コース】折戸トンネルP7:15---9:43白谷越---11:05竜ヶ岳---静ヶ岳12:20---14:22茶屋川橋---14:545折戸トンネルP
【メンバー】単独
竜ヶ岳へ羊をさがしに行くことにした。しかし、先週台風もどきが通過したので楽しみを羊一本にしぼるのは危ない。そこで、これまで行けていない茶屋川から竜ヶ岳に登ろうと考えた。
石榑トンネルをすぎ茨川林道に入る。折戸トンネルの手前に駐車。ここが焼野で、山本素石がツチノコを捕獲したと書いた場所になる。今は植林におおわれツチノコが出てきそうな雰囲気すらない。植林を登り尾根に取り付く。古語録谷側は自然林で緑がまぶしい、しかし焼野側の植林で風が通らず蒸し暑い。暗い林ではギンリョウソウがそこかしこに見られる。尾根には古語録谷の別々の支尾根から焼野に導く白テープが3箇所あった。だれがこんな所登ってくるんだろう?釣り師か?
C684から登って来ている尾根と合流する。ここには松の古木が残されている。ここで植林は終わり、太尾の核心部に入っていく。自然林の尾根歩きにかわり汗が引いていく。自然林はやはり涼しい。この入口では立派なブナが出迎えてくれる。太尾では昔炭焼きが盛んに行われたようだ。ポイントには大木が残され、秩序を持って伐採がおこなわれたことがよくわかる。人がかかわりながら二次林として再生させていくための秩序が守られてきたのだろう。鈴鹿らしい美しい尾根だ。長池のあたりも大木が残されコバとしての役割をしていたことがわかる。西尾寿一氏が絶賛するはずだ。
太尾をすぎ伐採地に出る。ここは太い尾根ではなく竜方向に向かう細い尾根を下る。下りきると白谷越の峠に出る。石榑峠を通る旧道が出来るまで、石榑峠から古語録谷に下ってこの峠を越え又川に至るルートは伊勢からの炭焼や政所への出稼ぎに使われた山稼衆の生活の道だった。当時の雰囲気を白谷越は今なお残している。ここには、どこかで見かけた焼板のプレートがかかっている。お金明神参拝道を辿ったときにあった拝坂尻のプレートの主だ。拝坂尻といい白谷越といい古道に興味をもたれているようだ。拝坂尻のプレートは場所が間違っていたが、こちらは合っている。
上っていくと白谷の名前の由来となった白い岩のガレ場を通過する。白砂のガレなので歩きにくいが危険な場所ではない。ここから竜ヶ岳への急登がはじまる。先週の雨のおかげでよく滑る。木をつかみながら上っていく。鹿の滑った跡もたくさん残っている状態だから、人間が滑るのは当然かと思いながら歩く。最後の上りにさしかかった所、人が下りてくる。人に会うのは初めて。こんな所歩く人いるんだと思いながら見ると、TrailWalkerさんだった。まあヤブメンぐらいしかこの時期にこんわなと妙に納得してしまう。羊を見に来たようだが、1匹もいなかったとの事だった。しばらく立ち話をしてわかれる。
最後の斜面を登ると登山道に出た。竜ヶ岳の山頂に着くが羊はいない、どこに逃げていったのだろうかと思いながら、セキオノコバに向かう。ここも大井谷乗越を通る山稼衆が中継地として利用したとされる場所で、太尾と同じ風情を感じさせる。いつ来ても静かだ。羊はここにもいないが、新緑に映えるアカヤシオがきれいだ。山で見るアカヤシオには華やかな存在感がある。新緑の背景あっての美しさだと思う。セキオノコバの池には白いカエルの卵が花盛りだ。静ヶ岳の手前ではイワカガミが最後の花を咲かせていた。
静ヶ岳でゆっくりしようと山頂に向かう。コンビニのスイーツ売上No1のプレミアムロールケーキを買ってきたのでコーヒーを飲みながらスプーンで食べようと思っていた。なんとリッチな時間・・・ただのミーハーである。山頂に着いたのはいいがハエがよってきてうるさい。リッチなコーヒータイムどころではない。しかたがないので又川谷右岸尾根を下る。
この尾根の上部はヤブっぽいが途中からは白テープと赤いビニールテープがあらわれてくる。とはいうものの人はあまり歩いていないようで獣の足跡だらけの獣臭ただよう尾根だ。ふと竜ヶ岳の大井谷左岸の下部を見ると羊がいました。台風もどきの来襲で羊は大井谷方面に逃げたようだ。
右岸尾根は、支尾根がいくつも出てきてルートファインディングに苦労する尾根だと思う。ただポイントには太尾で見かけた白テープがマジックの矢印付きでつけられている。これで、だいぶ楽をさせてもらった。ただC1047地点では、C826の尾根に下ろそうとするテープがあるだけなのでC814の又川谷右岸尾根を下る場合は要注意だ。この尾根は最後まで自然林で植林のない貴重な尾根だが、太尾とは雰囲気が違う。太い木は無く、同じような太さの木の雑木林といった感じだ。茨川の廃村の時期を早めた大伐採の際に切られたのだろうか。それでも奇形の木だけは何本か残されていた。山では大木と奇形の木は山の神の怒りを恐れて切らずに残しておく風習がある。大木はお金になるので切られたようだが、奇形の木はお金にならないのと風習の二つの理由で残されたようだ。
尾根の下部は再びヤブっぽくなるもののどうにか茶屋川橋たもとの林道に軟着陸できた。この時期、人があまり歩いていない尾根だけに下部のビニールテープはありがたかった。念願のプレミアムロールケーキはハエがうるさく結局C716地点まで下りて、味わうことができた。
【コース】折戸トンネルP7:15---9:43白谷越---11:05竜ヶ岳---静ヶ岳12:20---14:22茶屋川橋---14:545折戸トンネルP