【奥美濃】2015スノー衆パート4 左門岳~大平:やっぱ日本の山はええなあ
Posted: 2015年3月24日(火) 05:32
しばらくして山日和さんからスノー衆パート4の通達が.これって山日和さんのやさしさだよねえ.これは参加しないわけにはいかないだろう.幸い21,22日ともまだ予定が入っていなかったので,早速参加の意思表明をする.奥美濃の山は私にとっては遠い印象がある.左門岳は私が行ったことがある数少ない奥美濃の山の一つで,1年半前にたろーさんと一緒に沢ノ又から大平へ周回したことがある.その時は,山の頂上近くにあるにもかかわらず,ほとんど高低差のない開けた場所を蛇行しながら水が流れていたり,沢のすぐ目の前に稜線がある不思議な光景が印象的だった.冬はどんなふうになるんだろうか.
【 日 付 】2015年3月21日(土)
【 山 域 】奥美濃・左門岳
【メンバー】山日和・クロオ・落第忍者・Kasaya・kitayama-walk・biwaco・バーチャリ・おど・シュークリーム(順不同)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】道の駅 6:30 --- 上大須ダム奥 7:35 --- 9:30 P973稜線 --- 11:40 左門岳(昼食)13:00 --- 大平散策 13:45 --- 16:00 上大須ダム
集合地点の道の駅まで3時間とみて朝3時に家を出る.途中吉野家で朝食を食べたにもかかわらず5時半に道の駅に着いてしまった.ふ~ん,奥美濃って意外に近いんだ.これなら十分日帰り圏内だ.集合時刻10分前の6時20分には全員がそろったので,車に分乗して登山口の上大須ダムに向かう.上を見ると快晴の空.気温も上がりそうだし,絶好の春山日和になりそうだ.
幸い除雪してあって,ダム奥の橋のところまで車で行くことができた.ここは標高約500m.左門岳まで標高差700mで,グーさんでも十分標的圏内だ.出発前に落第忍者さんの新しいアイテム,濡れても大丈夫なコピー用紙が披露される.これなら沢でもそのまま持って行けて便利そうだ. 落第忍者さんといえば,道の駅で「某勤労者山岳会」の名前入りのテントで泊まっていた人に行先を聞こうとあいさつしたが無視されたという.落第忍者さんが緻密な頭脳と人一倍やさしい心を持った人であることは,やぶメンであればだれでも知っている.しかし,実践的経験に裏打ちされた土木作業員風ファッションとその上に乗っかっているいかつい顔を見て,その外見のみからあいさつを無視するという選択をした「某勤労者山岳会」の人にも多少の同情を感じなくはない.
除雪終了地点で山日和さんからスノーシュー着用の指令が下る.このあとは植林の尾根を,いつものように稜線に出るまでひたすら激登りだ.おどさんが切り込み隊長だ.おどさんとは初対面だが,私よりちょうど一回り若い.もう少し年配の方かと想像していたのだが.これくらいの年だとあれだけの長距離山行をこなす体力は十分あるのだろう. クロオさんがしんがりをやってくれている.写真が趣味のようなので,最後尾で山の写真を撮りがてらフォローもできるということで,最適な配置かもしれない.落第忍者さんはbiwacoさんのフォローに回っている.指示しなくても,めいめいが最適な位置と役割をとれるところがスノー衆メンバーのいいところかもしれない.
結局,登り始めから約500m登ってようやくP973の稜線に出る.目の前,すぐ近くに屏風山の素晴らしい眺めが展開する.その左には姥ヶ岳と能郷白山の白い峰が広がる.私が名前を知る山はそれくらいだが,山日和さんにはほとんどすべてのピークの名前が浮かんでいることだろう.ここでクロオさんからデコポンの差し入れがある.ごちそうさまでした. これからはお楽しみ,素晴らしい光景を楽しみながらのルンルン尾根歩きだ.Kasayaさんはスノーシューが壊れたとかでワカンを履いている.この時期ならスノーシューよりもワカンのほうが歩きやすいだろう.バーチャリさんは元気に先頭グループを歩いている.メンバー最年長のはずだが,まだまだいけそうだ.この人を見ていると女性のほうが長生きするということが素直に納得できる. ふと後ろを見るとkitayama-walkさんが苦しそうな顔で歩いている.ノロウイルスによる食中毒で,二日間何も食べていないという.この人が他人のつけたトレースをそのままたどるのを見るのは初めてのことだ.体調の悪さを心配すると同時に,こんな体調でもスノー衆に参加する精神力の強さに驚嘆する.私だったら迷うことなくキャンセルしているところだろう.頂上への最終鞍部のところで,皆でkitayama-walkさんの荷物を分担して持つことにする.私はビールを持たせてもらう. 12時前に頂上着.無雪期は木々にさえぎられて全く展望のない頂上なのだが,木が雪の下になっているのでよい展望の山に変わっている.頂上で昼食にする.風が全くなく,ぽかぽかしていい気持ちだ.食事前に私の出所祝いの乾杯.ありがとうございました.私は持ち上げたkitayama-walkさんのビールをいただく.日頃,山ではあまりビールを飲まないのだが,このビールは美味しかった.癖になるかもしれない. 昼食後,ルートを多少変更して大平に直接降りる.年を忘れてシリセードだ.大平は鞍部になっているのでまだ2mほども積雪がある.蛇行する水の流れと,美しいブナ林を眺めながら山日和さんの言う「桃源郷」を実感する.稜線が最も近くまで迫ったところで記念写真を撮り,下山路につく. スノー衆では毎回山日和さんのアトラクションがもれなくついて来る.根尾東谷と東河内谷の出会いに降りる最後の急斜面と川の渡渉が今回の最大のアトラクションだった.メンバーそれぞれがアトラクションを十分に堪能して,駐車地にたどりつく.最後にバーチャリさんから心づくしのイチゴが配られる.ありがとうございましたm(__)mおいしゅうございました.
いつものように温泉に入った後,夕食を食べる.私はこのまま車中泊なので,生ビールをいただいた.生ビールが胃袋に収まる前に吸収されてなくなってしまう感じ.こんなにおいしいビールがあるなんて.皆を送り出した後,温泉に入りなおし,そのあと車に戻ってバタンキュウで寝てしまった.やっぱ日本の山はええなあ