【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

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zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by zipp »


[attachment=6]ZIPP0776_925.jpg[/attachment]
【 日 付 】2014年10月18~19日
【 山 域 】台高 奥ノ平谷周辺
【メンバー】zipp
【 天 候 】両日とも晴天
【 ルート 】≪千石林道ゲート~シャッポ山~奥ノ平谷大滝上~テン泊地
       泊地~大滝上~ワサビ[黒滝]谷飯場跡~奥ノ平~サスケ滝~駐車地≫
【ルート】
一日目:10:00 千石林道ゲート前駐車地--- 11:45~12:40 奥ノ平谷左岸山腹集材架線場跡(昼食)--- 13:35 シャッポ山図根点--- 13:55~14:05 1206ピーク--- 14:30~14:50 奥ノ平谷最後の5m滝上--- 15:20 赤倉山北ピーク北東尾根co1250m(泊場)
二日目:08:45 テン泊場--- 09:05 奥ノ平谷5m滝上--- 09:35~09:50 赤倉谷出合--- 10:20 ワサビ谷飯場跡--- 10:40~10:50 ワサビ[黒滝]谷二俣(co1110)--- 11:10~12:20 奥ノ平(co1220)昼食--- 黒滝谷[釜谷]左岸尾根--- 13:35~13:50 サスケ滝前--- 15:20 駐車地
 ※[]内は、昭文社「山高地図」の掲載地名。


 素晴らしい青空に刷毛ではいたような雲が浮かぶ。
そんな晴天なのにザックのパッキングが終わって歩きはじめたのは10時になって仕舞った、もったいない。
 奥ノ平谷出合の千石谷の渡渉は、砂防ダム下まで行って決意の!ジャンプでやっと渡渉だ、やれやれ。
山ノ神で二日間の安全をお願いして摂津道を奥へと進む。
シャッポ山に向かうのだが、今日は荷が重いため急登の尾根道を避け、南東側の集材架線場から取り付こうと考えた。わたしにとっては、初めて使うルートだ。
 まだ黄葉のはじまらぬカツラの大木の谷を越え、飯場手前の植林は腰の高さまで繁茂したイワヒメワラビに道が埋まっていて、漕ぎでればしっかりダニがウヨウヨ付いた。
飯場跡先の谷脇の湧水で昼食用の水を汲み、小尾根に登れば、サスケ滝道と集材架線場との分岐点。ここから延々急登のはじまりだ。

[attachment=4]ZIPP0711_800.jpg[/attachment]
 イワヒメワラビの中に木を組んで作られた盤台、錆びたワイヤロープに滑車、ドラム缶が無造作に転がっている。
上部のドラム缶転がる整地された小広場でシートを広げた。まだ続く急登に備えてアワワなしのランチである。
ここに来るのは何年振りだろう?対岸の景色が広がり気持ち良い場所だ。
奥ノ平谷上流部の伐り出した材や黒滝谷右岸の架線場からの材をここを経由して、茂高(こぶし平)の架線場へと材木を運んだのだろう。
 昼食を終えさらに上部にある打ち捨てられた大型のウインチ(集材機)を見て左の谷の二俣を覗きこみ登っていくと、ケモノ道と変わらぬ道が右方向へ延びそれを辿ると、マーキングが出て来た。小さな枯れ谷を越えて大きくジグザグを描いて続いてるようだ。
そしてその道が出たところは、見覚えのある1026標高点のあるヤセ尾根の基部だった、へぇ~である。
以前にこの尾根を登った時は、ここから崖縁を登ったが、この荷ではそんな元気もなくさらに道跡のようなものを辿って行くと、穏やかな谷筋を越えてシャッポ山南尾根に回り込んで行き、その先で不明瞭となった。道がわからないので尾根先に乗ってシャッポ山図根点へ。
 たぶん、この緩やかに登る道はこの周辺を伐採した「摂津」時代に仕事道として使われていたんだろうと思う。

[attachment=3]ZIPP0737_925.jpg[/attachment] 
 1206標高点の東の森は、小さな面積だけどブナ・ミズナラ・ツガの大木が立ち並び気持ちの良い場所だ。水さへ得られるならテントを張るにもいい場所だ。
ザックを降ろして一服。
 稜線は、カエデの類がきれいに紅葉している木は見られるが、盛りはまだ先。シャッポ山西コルのアケボノツツジ等の紅葉は、葉が落ちたり枯れていて余りよくない。
なんにしろ、台高の紅葉は例年通りの10月第4週末が見ごろになる感じだ(1,300~1,400m付近)。
 1206から三つめのコブ(co1230m)に登ると西側の視界が開け、大峰もしっかり見え、今日は青空ばかりか眺望もいい。
 ここから、南東尾根を降りにかかる。奥ノ平谷の大滝上に降りる尾根だ。
大滝上はナメがありその上には大きな釜を持った5mの奥平谷の最後の滝らしい滝があり、その釜へ北から枝谷が流れ込んでいるところだ。
この枝谷の出合上流もいいテントサイトだが、5m滝を回り込んだ右岸の平地は沢ヤさん御用達のテントサイトで、焚火跡も残っていた。ただ、ここはすでに陽が陰りつつあるのだった。
 焚火を見ながら酒を呑むのもいいが、いまだ風呂を薪で焚いている身には、炎見るよりもこんな天気の良い日は、暮れなずむ風景を見ながら酒を呑むのがいい(^^)。この右岸尾根を登ったところには、ススキが繁茂する展望地があったはずだ。
右岸に入る枝谷の右岸尾根を登る。明日辿る予定の尾根を横切る道を越え、今日最後の辛抱の登りだ。
 ススキの展望地に来てみれば、テントを張るには平地は少々狭い。それでも無理やりテントを張っていると、人の声。台高主稜線を歩く人だろう、明神平から池木屋山ピストンの復路だろうか。
 テントを張り終え、北の枝谷で水を汲んで一段落。迷岳方面の風景を見ながらアワワを開けた。一休さんの寝場も見えているはずだが、今宵はお留守のようだ。
陽が陰ると思いのほか寒く、テントに入りシュラフにくるまないと寒いほどだ。

[attachment=5]ZIPP0752_925.jpg[/attachment]
 朝日は、海から登って見えるギリギリの場所だった。実際には水平線上の雲の上から朝日は昇ってきたのだが、よくぞここにテントを張ったものだ。
 朝からご飯を炊いたり、テントを乾かしている間に、足元の尾根を越えて南の奥ノ平峰方面へ山腹に沿って、100羽程の小鳥の群れが間を置いて何陣も飛翔し、最後は千羽規模の群れが飛翔して驚いた。今回ワシ・タカの渡りも見えるかとも思ったが、それが見えない替わりに小鳥たちの渡りが見えたのだった。
 そんなこんなしてたら、歩きだしはじめたのは9時前になってしまった。
昨日に比べると湿気が入ったようで、南の迷岳や白倉方面にはガスが被ったりして眺望もかすみがちだ。

 昨日登った子尾根より東の小尾根を降りて、5m滝滝口。ここから道を拾って本谷右岸を下り降りる。
道は予想よりしっかり残っていて、大滝前に落ちる枝谷部分が少し危ういだけで問題ない道だ。そうしてその道は、赤倉谷出合の尾根先まで来て折り返すように赤倉谷左岸山腹に続いていた。思うにその道は、赤倉谷を渡渉し右岸尾根を登って、ワサビ谷の飯場に向かうのであろう。このあたりを伐採した「摂津」時代の道跡だ。
沢遡行であっても、この大滝の左(もしくは、大滝前に入るルンゼの右岸)を登れば、大滝の巻は容易となるだろう。ただ滝口に降りるには懸垂下降が必要かも。

[attachment=2]ZIPP0801_800.jpg[/attachment]
 赤倉谷出合末端は嵓だが、バンドを辿れば本谷側に降りられ、しばらく出合のテン泊適地にザックを置き思案。
「摂津」時代には、出合下の本谷に橋が架かっていたようだ。橋を渡り道はシャッポ山へと続いていたという。その道を辿るのも一興だが、あまりにも早く帰着してしまいそうだ。
やはり、ワサビ谷右岸の広い台地「奥ノ平」co1220mを目指そう。
 出合から本谷右岸尾根を登り、架線場。道を辿ってワサビ谷左岸の湧水湧く飯場跡。
飯場跡の対岸の崩壊地からは、ドウドウと湧水が湧き出している。
ここから二俣まで谷を詰めるのだが、崩壊して倒れこんだ木が煩わしい。二俣はすぐ谷水が合流することなく、中間部の河原を挟んで平行に流れている。
そうして、その右岸山腹には湧水が谷となって流れ落ちていた。

 大量の湧水湧きだすところは谷筋の左岸で、ここもまた崩壊がすでに始まりさらなる崩壊がいまにもおこりそうなところだ。
昼食用の水を汲み、谷筋をはさみながらウロウロと紅葉を見ながら台地のピークを目指す。
 倒れこんでもなお葉を茂らせているブナを背もたれと代わりにして、昼食にとシートを広げた。
何度来ても、ここは心地よい場所だ。水場も確認したし、今度はここでテントを張ろう。時折、風に乗り獣臭が漂うのが気になるが…。

[attachment=1]ZIPP0815_925.jpg[/attachment]
 帰路は、30m程南東に登り返して黒滝谷左岸尾根だ。
この尾根は随分前に一度登りで使ったことがあり、一部厭らしいところがあったという印象だ。
尾根の分岐を右にとると、初っ端から岩崖状で重い荷物を背負って降るルートじゃなかったと後悔する。さらにコウヤマキの生えるヤセ尾根(足元はふわふわ!!)。
尾根はいったん広がり、確か以前に破線道の分岐点にマーキングしてた筈だと探すも見つけられずに先に進むと、また岩なども出てくるヤセ尾根になってしまった。
どうも、記憶と違うような気がして途中登り返したりする。しかし岩など出るヤセ尾根を下るに従い記憶が甦ってきた。そうそう、破線道と違って左斜面がなだらかな斜面になってからトラバースしさえすればよかったのだ。
 上下ともガラガラの石積み道を越えて、滝音に向かって降りていけば、サスケ滝だ。
サスケ滝前で、岩に寝っころがり、しばしの休息。

 サスケ滝から、往路の分岐点までは、重荷だとバランス崩すとヤバイのでそれなりに慎重に歩いたことは云うまでもない。
 山ノ神に無事を感謝し、千石谷出合。
往路はあまり注意してみてなかったが、千石谷左岸が水流で削られてしまっている。そのため植えられていた植林が倒れてもいる。
この原因は、伐採作業で河川内に作業道を作って川の流れを変えたためだろう。その上伐採作業が済んだにもかかわらず、河川内の作業道もそのままなのである。
 これっておかしくない?河川は行政が管理してるはずなのだが?

[attachment=0]ZIPP0842_925.jpg[/attachment]
 林道への最後の登りを耐えて、駐車地だ。
気にかかってた大滝の右岸道を確認でき、台高の静かな秋山が満喫できた二日間だった。名のあるピークらしいピークは一切踏んではいませんけどね(^^)。


添付ファイル
サスケ滝。
サスケ滝。
二日間で一番の紅葉(奥ノ平)。
二日間で一番の紅葉(奥ノ平)。
赤倉谷出合のナメ。
赤倉谷出合のナメ。
右・千石東峯、奥は大峰。
右・千石東峯、奥は大峰。
奥ノ平谷左岸の架線場から。
奥ノ平谷左岸の架線場から。
テン泊地から。
テン泊地から。
あさひ。
あさひ。
最後に編集したユーザー zipp [ 2014年11月01日(土) 14:38 ], 累計 2 回
   zipp
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by シュークリーム »

zippさん,おひさです.
10月最後の日曜日の午前3時に夏時間が終わって,いきなり時計が1時間遅くなりました.

皆さんのレポは読んでいるんですが,なかなかレスできなくて,久しぶりにzippさんのレポを見つけたんで,のこのこ出てきました.
今は朝の10時頃,仕事をちょっとおサボリです.のんびりテン泊,いいですねえ.私も来年はぜひテントを担いでのんびりしたいもんです.


 1206標高点の東の森は、小さな面積だけどブナ・ミズナラ・ツガの大木が立ち並び気持ちの良い場所だ。水さへ得られるならテントを張るにもいい場所だ。
ザックを降ろして一服。
 稜線は、カエデの類がきれいに紅葉している木は見られるが、盛りはまだ先。シャッポ山東コルのアケボノツツジ等の紅葉は、葉が落ちたり枯れていて余りよくない。
なんにしろ、台高の紅葉は例年通りの10月第4週末が見ごろになる感じだ(1,300~1,400m付近)。
 1206から三つめのコブ(co1230m)に登ると西側の視界が開け、大峰もしっかり見え、今日は青空ばかりか眺望もいい。
 ここから、南東尾根を降りにかかる。奥ノ平谷の大滝上に降りる尾根だ。
大滝上はナメがありその上には大きな釜を持った5m、奥平谷の最後の滝らしい滝があり、その釜へ北から枝谷が流れ込んでいるところだ。
この枝谷の出合上流もいいテントサイトだが、5m滝を回り込んだ右岸の平地は沢ヤさん御用達のテントサイトで、焚火跡も残っていた。ただ、ここはすでに陽が陰りつつあるのだった。
 焚火を見ながら酒を呑むのもいいが、いまだ風呂を薪で炊いている身には、炎見るよりもこんな天気の良い日は、暮れなずむ風景を見ながら酒を呑むのがいい(^^)。この右岸尾根を登ったところには、ススキが繁茂する展望地があったはずだ。
右岸に入る枝谷の右岸尾根を登る。明日辿る予定の尾根を横切る道を越え、今日最後の辛抱の登りだ。
 ススキの展望地に来てみれば、テントを張るには平地は少々狭い。それでも無理やりテントを張っていると、人の声。台高主稜線を歩く人だろう、明神平から池木屋山ピストンの復路だろうか。
 

地理院の地図を見ながらなんとかルートをたどれました.この辺り等高線も混んでいなくて,歩きやすそうですね.大滝というのは,沢ナビの遡行図で25m2段滝となっているところかな?
私も主稜線縦走路近くのテン場で2回ほど泊った事がありますけど,主稜線から外れると人にも会わなくていいでしょうね.


10月23日は1989年に共和国宣言をしたハンガリーの建国記念日でした.ソ連兵に約2万人のハンガリー人が殺された1956年のハンガリー動乱もちょうどこの時期に起きていて,ハンガリー人にとっては深い思いを感じる時期でもあります.
通勤途中にあるマムートというショッピンセンターの一角にハンガリー動乱の記念碑があるのですが,多くの花束や(動乱でなくなった?)人たちの遺影が飾ってありました.近くの空き地には動乱の時の写真と現在の写真が並べて展示してありました.
これを見るとブダペストの現在の風景が昔そのままではなくて,ハンガリーの人たちが苦労して復元したものである事がよくわかります.

P1080559.jpg
P1080565.jpg
P1080572.jpg
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by zipp »


 シュークリさん、こんばんは。

10月最後の日曜日の午前3時に夏時間が終わって,いきなり時計が1時間遅くなりました.
 ハンガリーの冬は寒そうですね。
お体に気を付けてお過ごしください。

[attachment=1]ZIPP0793_800.jpg[/attachment]
地理院の地図を見ながらなんとかルートをたどれました.この辺り等高線も混んでいなくて,歩きやすそうですね.大滝というのは,沢ナビの遡行図で25m2段滝となっているところかな?
 ハンガリーからよくルートを辿れましたね(^^;
沢ナビ、拝見しました。
大滝は、25m2段となってますね。上の滝は、わたしは5mと書いたけど、8mになってますね。
以前、サワナビと同じようにこの滝を左岸から大巻きしたことがありますが、右岸から巻くの易しいようです。滝下からはそうも見えないんですけどね。

私も主稜線縦走路近くのテン場で2回ほど泊った事がありますけど,主稜線から外れると人にも会わなくていいでしょうね.
 静かなものです(^^)。
この辺りでは、クマに遇うより人に遇う方がびっくりします(笑)。

10月23日は1989年に共和国宣言をしたハンガリーの建国記念日でした.ソ連兵に約2万人のハンガリー人が殺された1956年のハンガリー動乱もちょうどこの時期に起きていて,ハンガリー人にとっては深い思いを感じる時期でもあります.
 スターリニズムへの蜂起だったんだったっけ?この手の事、どんどん忘却しつつあることを改めて思い知らされます(^^;。

近くの空き地には動乱の時の写真と現在の写真が並べて展示してありました.
これを見るとブダペストの現在の風景が昔そのままではなくて,ハンガリーの人たちが苦労して復元したものである事がよくわかります.

 昔の街並みそのままじゃなかったんですね。修復復元されての姿だったのですね。
それで思い出したのが、愛知県庁・名古屋市役所の先日の文化財の登録。ビルの上に城が載ってるアレです。
わたしは趣味が悪いとしか見えないんだけど・・・。
つひでに思い出しましたが、わが地区の秘仏が現在県の博物館で熊野古道10周年展示に合わせて公開中です(11月3日まで)。

[attachment=0]ZIPP0789_800.jpg[/attachment]

 
添付ファイル
大滝の巻道です。
大滝の巻道です。
右岸道から見た大滝。
右岸道から見た大滝。
   zipp
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
連絡する:

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

zippさん、おっはよう~さん。
この3連休のお天気はドーにかならないのだろうか。

さて、カシミールを立ちあげてっと。

 奥ノ平谷出合の千石谷の渡渉は、砂防ダム下まで行って決意の!ジャンプでやっと渡渉だ、やれやれ。

・866東尾根じゃなくって、こちらでしたか。トーゼンですね。

南東側の集材架線場から取り付こうと考えた。わたしにとっては、初めて使うルートにだ。

わぁ~い。zippさんよりグーの方が先に歩いたんだ! ちょっと嬉しい。

シャッポ山東コルのアケボノツツジ等の紅葉は、葉が落ちたり枯れていて余りよくない。

またまたジュウバコのスミつつきです。シャッポ山「西」コルですよね。

大滝上はナメがありその上には大きな釜を持った5m、奥平谷の最後の滝らしい滝があり、その釜へ北から枝谷が流れ込んでいるところだ。

うんうん。奥の谷源流テン泊のときにグーも歩いたところだ。

こんな天気の良い日は、暮れなずむ風景を見ながら酒を呑むのがいい(^^)。

憧れだなぁ~。265日休日になったらやってみよう。ああ、グーは飲めなかったんだ。

この右岸尾根を登ったところには、ススキが繁茂する展望地があったはずだ。

前に一休さんと話していた場所ですね。

右岸に入る枝谷の右岸尾根を登る。明日辿る予定の尾根を横切る道を越え、

地図読み出来ているつもりで読んでいます。

 ススキの展望地に来てみれば、テントを張るには平地は少々狭い。

標高1230mの等高線の広がっているところですか?

一休さんの寝場も見えているはずだが、今宵はお留守のようだ。

25日もお留守でした。ドコに行っているのだろう?

 出合から本谷右岸尾根を登り、架線場。道を辿ってワサビ谷左岸の湧水湧く飯場跡。

う~ん。飯場跡の標高を教えて。

二俣はすぐ谷水が合流することなく、中間部の河原を挟んで平行に流れている。

あかん。道迷いした。時間切れです。ビバーク。


                     グー(伊勢山上住人)
アバター
わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、zippさん。

奥ノ平谷上流部の伐り出した材や黒滝谷右岸の架線場からの材をここを経由して、茂高(こぶし平)の架線場へと材木を運んだのだろう。
 昼食を終えさらに上部にある打ち捨てられた大型のウインチ(集材機)を見て左の谷の二俣を覗きこみ登っていくと、ケモノ道と変わらぬ道が右方向へ延びそれを辿ると、マーキングが出て来た。小さな枯れ谷を越えて大きくジグザグを描いて続いてるようだ。

このマーキングは尾根までは続いていないんですね。

そしてその道が出たところは、見覚えのある1026標高点のあるヤセ尾根の基部だった、へぇ~である。
以前にこの尾根を登った時は、ここから崖縁を登ったが、この荷ではそんな元気もなくさらに道跡のようなものを辿って行くと、穏やかな谷筋を越えてシャッポ山南尾根に回り込んで行き、その先で不明瞭となった。道がわからないので尾根先に乗ってシャッポ山図根点へ。
 たぶん、この緩やかに登る道はこの周辺を伐採した「摂津」時代に仕事道として使われていたんだろうと思う。

ウインチの大きさといい伐採の規模の大きさがわかります。
摂津道は、搬出方法が木馬道からウインチに変わる分かれ目の時期に使われたようですね。

 1206から三つめのコブ(co1230m)に登ると西側の視界が開け、大峰もしっかり見え、今日は青空ばかりか眺望もいい。
 ここから、南東尾根を降りにかかる。奥ノ平谷の大滝上に降りる尾根だ。
大滝上はナメがありその上には大きな釜を持った5mの奥平谷の最後の滝らしい滝があり、その釜へ北から枝谷が流れ込んでいるところだ。

なるほど良さげな尾根ですばい。

 昨日登った子尾根より東の小尾根を降りて、5m滝滝口。ここから道を拾って本谷右岸を下り降りる。
道は予想よりしっかり残っていて、大滝前に落ちる枝谷部分が少し危ういだけで問題ない道だ。そうしてその道は、赤倉谷出合の尾根先まで来て折り返すように赤倉谷左岸山腹に続いていた。思うにその道は、赤倉谷を渡渉し右岸尾根を登って、ワサビ谷の飯場に向かうのであろう。このあたりを伐採した「摂津」時代の道跡だ。
沢遡行であっても、この大滝の左(もしくは、大滝前に入るルンゼの右岸)を登れば、大滝の巻は容易となるだろう。ただ滝口に降りるには懸垂下降が必要かも。

何かに画かれていた摂津道の上部の道ですね。

 帰路は、30m程南東に登り返して黒滝谷左岸尾根だ。
この尾根は随分前に一度登りで使ったことがあり、一部厭らしいところがあったという印象だ。
尾根の分岐を右にとると、初っ端から岩崖状で重い荷物を背負って降るルートじゃなかったと後悔する。さらにコウヤマキの生えるヤセ尾根(足元はふわふわ!!)。
尾根はいったん広がり、確か以前に破線道の分岐点にマーキングしてた筈だと探すも見つけられずに先に進むと、また岩なども出てくるヤセ尾根になってしまった。
どうも、記憶と違うような気がして途中登り返したりする。しかし岩など出るヤセ尾根を下るに従い記憶が甦ってきた。そうそう、破線道と違って左斜面がなだらかな斜面になってからトラバースしさえすればよかったのだ。
 上下ともガラガラの石積み道を越えて、滝音に向かって降りていけば、サスケ滝だ。
サスケ滝前で、岩に寝っころがり、しばしの休息。

途中からは以前上った道だな。
下りの場合は違えそうな場所ですね。

 林道への最後の登りを耐えて、駐車地だ。
気にかかってた大滝の右岸道を確認でき、台高の静かな秋山が満喫できた二日間だった。名のあるピークらしいピークは一切踏んではいませんけどね(^^)。

重い荷物担いでの古道探索お疲れ様でした。
沢登では味わえない蜜の味です。 :mrgreen:

                                                    わりばし
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by zipp »


 グーさん、こんにちは。

この3連休のお天気はドーにかならないのだろうか。
 雨です。なのでおでん用のコンニャクつくりです。
グーさんのオハコの「傘さして・・・」のでばんですね。

わぁ~い。zippさんよりグーの方が先に歩いたんだ! ちょっと嬉しい。
 遠回りと思えるシャッポ山南東ルートは、わたしには無縁かと思いましたが、使う機会が巡ってきました。
案外使いいいルートですね。

またまたジュウバコのスミつつきです。シャッポ山「西」コルですよね。
 ありがとさん、あとで修正しておきます。

うんうん。奥の谷源流テン泊のときにグーも歩いたところだ。
 へぇー、あの時大滝上まで降りてきてたんだ。

前に一休さんと話していた場所ですね。
 一休さんと話してた場所じゃないです。
その場所は、赤倉谷右岸尾根。テントを張る平地が広いところです。

[attachment=1]ZIPP0784_800.jpg[/attachment]
標高1230mの等高線の広がっているところですか?
 1230mのところは平地がありますが、展望がよろしくない。
1250mのところです。・・・あっ、これも間違ってた!!修正します。

25日もお留守でした。ドコに行っているのだろう?
 この紅葉時期に現れないなんて・・・。海辺のドライブでしょうか?

う~ん。飯場跡の標高を教えて。
 ワサビ谷左岸の飯場の標高は、1050~60mでしょうか。
そうそう、グーさんのブログに張った写真には、ワサビ谷左岸尾根先の裸地の架線場が写ってます。

あかん。道迷いした。時間切れです。ビバーク。
 ハイ、獣臭漂う谷中でいつまでもビバークしててくださいまし(^^)。

[attachment=0]ZIPP0826_925.jpg[/attachment]
添付ファイル
奥ノ平。
奥ノ平。
テン泊地。
テン泊地。
   zipp
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】テン泊装備でふら~りふらら奥ノ平谷周辺。

投稿記事 by zipp »


 わりばしさん、こんちは。

このマーキングは尾根までは続いていないんですね。
 どうなんでしょ?架線場から1026の基部までは続いてましたが、たぶんその後わたしは別ルートで登りました。
随分前だけど、上から続いてるのを見たけど、もう無くなっちゃたのかな?

[attachment=0]ZIPP0715_800.jpg[/attachment]
ウインチの大きさといい伐採の規模の大きさがわかります。
摂津道は、搬出方法が木馬道からウインチに変わる分かれ目の時期に使われたようですね。

 この大きさのウインチが、台高の山にコレを含めて確認できただけで3台眠ってます。
トロも水越谷上流や赤倉谷、黒滝谷で併用してます。

何かに画かれていた摂津道の上部の道ですね。
 松阪山岳会の「奥香肌峡探査報告書」には、この道は描かれてませんよ。

途中からは以前上った道だな。
下りの場合は違えそうな場所ですね。

 わりばしさん、サスケからこの尾根を登ったんでしたね。
破線の尾根との分岐点には何回か行ってたんですが、記憶が薄れてました(^^;。

重い荷物担いでの古道探索お疲れ様でした。
沢登では味わえない蜜の味です。 :mrgreen:

 今夏は、雨多く、沢に入れない日が多くてちょっと欲求不満でしたよね~

[attachment=1]ZIPP0780_925.jpg[/attachment]
添付ファイル
大型ウィンチ(集材機)。
大型ウィンチ(集材機)。
朝、迷岳に笠雲?
朝、迷岳に笠雲?
   zipp
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