【両白山地】白山-初冠雪と紅葉の端境期を楽しむ

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【両白山地】白山-初冠雪と紅葉の端境期を楽しむ

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2014年10月18日(土曜)
【天 候】 晴れ
【山 域】 両白山地
【メンバー】 N野、その妹、kitayama-walk

【コース】 6:30別当出合-7:20別当坂出合-7:45仙人窟-8:20殿ヶ池避難小屋(建築中)-8:45馬の立て髪-8:55蛇塚-9:00黒ボコ岩-9:30室堂センター9:40-10:10御前峰10:40-11:20剣ヶ峰12:10-12:40翠ヶ池-12:50血の池-12:55千蛇ヶ池-13:10室堂13:35-13:40展望歩道出合-14:00アルプス展望台-14:40南竜ヶ馬場-14:55砂防新道出合-15:05甚之助避難小屋15:15-15:30別当覗-15:50中飯場-16:10別当出合
http://kitayamawa.exblog.jp/22493375/
GPS軌跡図
GPS軌跡図
  今年も白山に登る機会を得た。とはいっても、6/1に次いで今年2回目の機会である。いつもよりは少々遅い時期であるだけに、10/7立山、10/16御嶽山と富士山が初冠雪を迎えているだけに、白山もそろそろ冠雪するのではないかと少し心配もした。未明2時過ぎに京都を出発し、友人のN野の実家近くの吉野工芸の里付近のローソンで5時に待ち合わせをして別当出合に向かった。今週末から交通規制がなくなり、別当出合まで車で入ることができる。別当出合からは当然のごとく観光新道を選択する。多くの登山者が眺望の乏しい砂防新道を登るが、今日のように晴天の日に尾根道で眺望のある観光新道を歩かないのが不思議だ。急登の別当坂を辛抱して尾根に出る。チブリ尾根に続く御舎利山と別山を見るとうっすらと雪化粧している。これは室堂以上は初冠雪しているだろう。

  観光新道の尾根は青空の下に伸びており急登ではあるが、疲れを感じさせない。仙人窟では左手に釈迦岳を望み、少し下降して登り返すと、殿ヶ池避難小屋が新築の真っ最中だった。現場監督に聞くと、少し予定が遅れているが、何とか積雪前に完成させてしまいたいとか。馬の立て髪から再び急登となるが、蛇塚あたりから傾斜が緩やかになったが、積雪が出始めて、砂防新道との合流点である黒ボコ岩に着いた。弥陀ヶ原からは、別山も御前峰も若干ではあるが、初冠雪していることがわかった。
観光新道は急登である、展望がよいので疲れを感じさせない
観光新道は急登である、展望がよいので疲れを感じさせない
  弥陀ヶ原の木道を通過し、五葉坂の石の坂も難なく通過すると、室堂センターに到着した。今日で閉鎖になるらしく、アルバイトたちが御用納めをしていた。ここにある白山奥宮の祈祷殿と社務所が建替工事が始まっていたが、まだ基礎ができたところだった。小休止の後、御前峰をめざして登る。途中で御嶽山は見えたが、未だ噴煙が上がっているのがわかった。10:10御前峰到着。別当出合から3時間40分とはいいペースである。
室堂センターから初冠雪した御前峰を望む
室堂センターから初冠雪した御前峰を望む
御嶽山には噴煙が見える
御嶽山には噴煙が見える
  御前峰山頂(2702m)はやはりたくさんの登山者がいて賑やかだ。ここで早いランチタイムは嫌なので、登山者のいないであろう剣ヶ峰に向かうことにした。お池めぐりコースを進み、紺屋ヶ池と油ヶ池の中間地点に下り、翠ヶ池の見えるところまで登り、ここから尾根伝いに剣ヶ峰に登った。少々岩場があったものの、そう苦労することもなく山頂に到達した。予想どおり誰もいない山頂を独占してランチタイムだった。
紺屋ヶ池(左)と翠ヶ池-色が違う
紺屋ヶ池(左)と翠ヶ池-色が違う
剣ヶ峰山頂にて
剣ヶ峰山頂にて
  1時間弱のランチタイムを楽しんだ後、翠ヶ池まで下り、再びお池めぐりコースに戻った。ここから大汝峰に直登する予定であったが、ちょっと道を間違えてしまい、血の池に出てしまった。ここからは大汝峰はピストンとなるので、その気が失せてしまい、大汝峰はカットしてしまった。千蛇ヶ池に来ると、この池だけは他の池と異なり、池そのものが前年に凍ったものがまだ溶けていないまま、再び凍って雪を被っていたように思われた。

  室堂センターまでに近道を通って戻ると、今度は南竜ヶ馬場に向かうことにした。室堂から南竜ヶ馬場へは3つのルートがあり、今回は今まで歩いたことのない展望歩道を行くことにした。大倉尾根を下る平瀬道に向かい、途中で南に分岐して展望歩道に入る。その名のとおり北アルプスの山並みを見渡すことにできるコースである。付近の山肌を見ると、高い部分ではダケカンバも落葉し、少し低いところで紅葉を迎えていた。
展望歩道から別山を望む
展望歩道から別山を望む
  南竜ヶ馬場からは徐々に登っていく。エコーライン出合、そして砂防新道と合流して少し下ると、最近新築された甚之助避難小屋である。ここから眺望できる向かいの尾根は崩壊が激しい。ここからの砂防新道の下りは降りやすいので、トレランすることにしている。登山者をどんどんと追い抜いていく。途中で見返りながら紅葉を楽しむことができた。今回は、初冠雪と紅葉を端境期であり、その両方を楽しむことができた。
白山の紅葉
白山の紅葉
written by kitayama-walk
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【両白山地】白山-初冠雪と紅葉の端境期を楽しむ

投稿記事 by 山日和 »

kitayama-walkさん、こんにちは。

10/7立山、10/16御嶽山と富士山が初冠雪を迎えているだけに、白山もそろそろ冠雪するのではないかと少し心配もした。

期待じゃなくて心配ですか?うっすら冠雪してくれたらうれしいじゃないですか。
吹雪だとイヤですけど。 :lol:

今週末から交通規制がなくなり、別当出合まで車で入ることができる。

チャンスですよね。連休までと比べたら登山者もグッと減るしね。

別当出合からは当然のごとく観光新道を選択する。多くの登山者が眺望の乏しい砂防新道を登るが、今日のように晴天の日に尾根道で眺望のある観光新道を歩かないのが不思議だ。

いきなりの急登が敬遠されるんでしょうか? こちらは花も多いし展望もあっていいんですけどね。

10:10御前峰到着。別当出合から3時間40分とはいいペースである。

砂防新道経由ですが、去年の私とまったく同じタイムでしたね。(^^)

お池めぐりコースを進み、紺屋ヶ池と油ヶ池の中間地点に下り、翠ヶ池の見えるところまで登り、ここから尾根伝いに剣ヶ峰に登った。少々岩場があったものの、そう苦労することもなく山頂に到達した。予想どおり誰もいない山頂を独占してランチタイムだった。

20年ほど前に1度だけ登ったことがあります。ここは登山禁止とかいう説もありますが、何も標識はありませんよね?ホントのところはどうなんでしょう?

千蛇ヶ池に来ると、この池だけは他の池と異なり、池そのものが前年に凍ったものがまだ溶けていないまま、再び凍って雪を被っていたように思われた。

溶けないってことはないでしょう~。雪はずっとそのままですけどね。

  南竜ヶ馬場からは徐々に登っていく。エコーライン出合、そして砂防新道と合流して少し下ると、最近新築された甚之助避難小屋である。

思わず泊まってみたくなる立派な小屋ですが、泊るには位置が中途半端ですね。

今回は、初冠雪と紅葉を端境期であり、その両方を楽しむことができた。

山上の紅葉を満喫するなら9月中ですね。その頃に思わぬ雪が降れば言うこと無しですが

                         山日和

東面台地からの白山もいいですよ
東面台地からの白山もいいですよ
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【両白山地】白山-初冠雪と紅葉の端境期を楽しむ

投稿記事 by kitayama-walk »

山日和さん、こんばんは。

> 期待じゃなくて心配ですか?うっすら冠雪してくれたらうれしいじゃないですか。吹雪だとイヤですけど。

 結果的にはよかったのですが、実は2009/10/10に立山に登ったことがあるのです。このとき初冠雪していて、アイゼンを
持っていなかったので、一の越までは何とか上がったのですが、雄山まで行けなかったという苦い経験がありました。今回
はちょうどいいくらいの積雪だったので、結果オーライでした。
初冠雪していた立山(2009/10/10)
初冠雪していた立山(2009/10/10)
> (今週末から交通規制がなくなり、別当出合まで車で入ることができる)チャンスですよね。連休までと比べたら登山者も
> グッと減るしね。


 それはそのとおりでした。交通規制が解除になった直後でしたが、天気がよかったので、まだたくさんいるのではないかと
思いました。しかし、1週間前のkasayaさんのレポに比べると登山者はぐっと減ったと思います。

> (観光新道は)いきなりの急登が敬遠されるんでしょうか? こちらは花も多いし展望もあっていいんですけどね。

 そうなんでしょうね。別当出合からはもう何度も登っているのですが、砂防新道を登ったのは1回だけで、あとは全部
観光新道を登っています。いきなりの急登と言ったて、そんなにしんどいわけじゃない。ウォーミングアップにちょうどい
いくらいですね。やはり眺望がいいのが何よりです。
観光新道の仙人窟にて
観光新道の仙人窟にて
> (10:10御前峰到着。別当出合から3時間40分とはいいペース)砂防新道経由ですが、去年の私とまったく同じタイム
> でしたね。


 え、砂防新道を登ったんですか? どうして観光新道をチョイスしなかったのかな。
 友人の妹さんが一緒だったので、スローペースかなと思ったのですが、何のなんの。彼女が先頭に立って歩いてこの
ペースでした。結構は健脚でしたね。

> (剣ヶ峰に登った。誰もいない山頂を独占してランチタイムだった。)20年ほど前に1度だけ登ったことがあります。
> ここは登山禁止とかいう説もありますが、何も標識はありませんよね?ホントのところはどうなんでしょう?


 最近は3回くらい登っています。御前峰は登山者がたくさんいるので、落ち着いてランチできません。だから、ついつい
剣ヶ峰に登ってしまいます。しかし、登山禁止とは聞いていませんが、どうなんでしょうね。今年の6/1に登ったときには
他に3人がいました。山頂にプレートがあるものの、登り口には何もありません。どこから登るのかは、いろいろあると
思います。紺屋ヶ池の手前から直登する登山者を見かけましたが、私はいつも翠ヶ池と紺屋ヶ池の中間地点から登り
ます。
剣ヶ峰に向かうところ
剣ヶ峰に向かうところ
剣ヶ峰山頂から大汝峰を望む
剣ヶ峰山頂から大汝峰を望む
> (千蛇ヶ池は池そのものが前年に凍ったものがまだ溶けていない)溶けないってことはないでしょう。雪はずっとその
> ままですけどね。


 どうしてなんでしょう。他の池は凍っていなかったのに、千蛇ヶ池だけ凍ったままになっているのは?
 蛇の呪いだとか。 :lol:
凍っている千蛇ヶ池
凍っている千蛇ヶ池
> (最近新築された甚之助避難小屋)思わず泊まってみたくなる立派な小屋ですが、泊るには位置が中途半端ですね。

 積雪期にはいいかも知れませんが、無雪期にはやはり中途半端な位置にあります。それは、今度新築される殿ヶ池
避難小屋も同じでしょうね。
建築中の殿ヶ池避難小屋の内部を見せてもらいました
建築中の殿ヶ池避難小屋の内部を見せてもらいました
> 山上の紅葉を満喫するなら9月中ですね。その頃に思わぬ雪が降れば言うことなしです。

 山頂の紅葉というのはまだ見たことがありません。白山に登るのはほとんど8月中なもので。あとは、6月に2回、7月に
1回、10月に1回ですね。もちろん、積雪を前提にアイゼン等の装備をもって登れば、雪の白山もいいですね。本当は11
月初め頃に登ってみたいと思っています。砂防新道の吊り橋の板が外された頃です。今年は、6/1と10/18の2回で登り
納めになりますね。
白山の紅葉
白山の紅葉
written by kitayama-walk
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【両白山地】白山-初冠雪と紅葉の端境期を楽しむ

投稿記事 by 越前 »

kitayama-walkさん、今晩は。

本来なら、私もよく訪れる白山へのレポとしてレスを返すべきところなのですが・・・実は一点だけ気になる箇所があり書き込みを躊躇していました。
その点について全く触れずに普通にレスを返すか、何もしないでこのまま流すことも考えましたが、思い直してその一点についてのみ書くことにします。

山日和さんも指摘されていますように「剣ヶ峰」へは登山禁止、などという具体的な標識や指示を私も見たことも聞いたこともありません。
いったいなぜ、白山主峰部で剣ヶ峰だけに登山道が無いのかその理由を私は知りません。
しかし誰でもその気にさえなれば道は無くても登山レベルは比較的容易なので、アルプスの岩場が歩ければさほど難儀することもなく山頂に立つことが可能だと思われます。

そんな状況の中でも歩く人などいない証拠のごとく、現在のところ「踏み跡」らしきものは全く見当たりません。
(特に高山においては)登山道を外して歩いてはならない・・・それは、日本の一般登山者にとって極めて当たり前な「常識」なのです。
大多数の登山者にとって、登山道の存在しない剣ヶ峰は登ろうという発想さえしないでしょう。
でも恐らく御前峰へと登ってきた登山者の中にも、登山道さえあれば機会をとらえて剣ヶ峰のピークを踏みしめたいと思う人って多いのではないでしょうか?
「登山道が無いんじゃあね。」とあきらめてしまうのでしょう。

しかし一部の人間にとっては、本当に登山禁止なら剣ヶ峰山頂標識は誰が持ち上がった?
などとへ理屈を考えてどうしても登ってしまいます。かくゆう私も残雪期に登りました。

雪があるときなら良くて無雪期はダメだ。
なんてハナシではありません。
登山者の多い時期の、「山では登山道以外を歩かない」ことが当たり前だと思っている一般登山者の「目」を気にして欲しいのです。

ホントは剣ヶ峰登ってみたいけど俺は登山道ないからあきらめてるのになんだアレは? とか、
こんな高山での踏みつけによる植生への悪影響を考えないのか、とか、
単純に登山道を外していることによる憤り・不快感、とか・・・。

予想どおり誰もいない山頂を独占してランチタイムだった。
誰もいないのは、誰もが登ってはいけないと「知って」いるからかも・・・
私をも含め、この「やぶこぎ」へ興味を持たれている方にはもっと「一般登山者の目」を自覚して山を楽しんでいただきたく思うのです。
恐らくkitaさんの行動はやぶメンの一般的なものなのでしょうね。


いわゆるトレイルランナーと私たち登山者との間に摩擦が生じていると聞きます。
登山者側からは「走る」彼らに不快感を、逆にトレラン側からは「歩く」私たちが正直邪魔なのかもしれません。
根本的な装備や入山の考え方が全く違うことに、お互いが慣れていくことが必要でしょう。

最近は摩擦回避に向けて新参者とか登山道の既得権?とかを思う登山者に対して、新興勢力たるトレラン者はおのずとへりくだり、まるで登山者を「いたわっている」かの如く思えるような接し方も見受けられるようです。
彼らの本心がどうであれ、「いがみ合う」のではなく同じ登山道を使う「共存」へと良い方向へ向かっていると思われます。

速いことが山で優れているとは限りませんが、走るトレラン者が歩く登山者をいたわるという図式を
やぶ「も」歩く我々が、登山道しか歩かない一般登山者を混乱させないという図式で考えてはどうでしょうか?

いつも当然のように「登山道だけ」を歩いている者にとっては、時には我々「やぶメン」の歩き方というものは非常に不快な思いをするのだと意識していただければと思います。
越前
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