【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
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【 日 付 】
【 山 域 】
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【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
今回は、台高山脈の「池木屋山(いけごやさん)」へ周回コースで登ってきました。 宮の谷からの険路を敬遠して、県境稜線沿いに向かいましたが、後半の「水越」から「野江股ノ頭」への岩稜帯の通過と、「野江股ノ頭」から江馬小屋谷への下りに危険箇所が多く、最後まで気が抜けない登山となりました。 しかし、爽やかな秋空のもと、各ピークや稜線からは、遠くの山々や熊野灘などが見られ、充実した山行となりました。
【 日 付 】 2014年09月13日(土)
【 山 域 】 台高山脈
【メンバー】 1名
【 天 候 】 晴時々曇
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
05:45 365m 0.0Km 江馬小屋谷出合 出発
07:10 (01:25) 1104m 2.5Km 岩屋口山
08:20 (01:10) 1402m 5.6Km 桧塚
08:35 (00:15) 1420m 6.2Km 桧塚奥峰(10分休憩)
09:15 (00:40) 1432m 8.1Km 明神岳
09:35 (00:20) 1367m 9.2Km 笹ヶ峰
10:00 (00:25) 1380.3m 10.4Km 千石山
11:05 (01:05) 1394m 12.4Km 赤倉山 昼食休憩
11:25 (00:20) 1394m 12.4Km 赤倉山 出発
12:25 (01:00) 1395.9m 15.3Km 池木屋山(5分休憩)
13:05 (00:40) 1332m 15.3Km 1332ピーク
14:30 (01:25) 1269.6m 19.6Km 野江股ノ頭
15:55 (01:25) 420m 22.7Km 江馬小屋林道終点
16:20 (00:25) 365m 23.9Km 江馬小屋谷出合 到着
【 距離 】 23.9Km (内林道1.1Km)
【 累積標高 】+2549m -2549m
【 時間 】 10時間35分
Picasa(写真) : https://picasaweb.google.com/1058822305 ... /20140913#
ルートラボ : http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... f6560be054
実績コース(緑色は予定、赤色が実績): https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/ ... 13_map.jpg
今回の目的は、登山を初めて間もない頃から、その奥深さから憧れ?の山となっていた「池木屋山(いけごややま)」に登る事です。 通常であれば、途中までは整備された「宮の谷」から登るのが一般コースとなるようですが、滝の高巻きを嫌って周回コースを歩くことにしました。
世間では3連休となり、天気の良い日曜日に登りたい所ですが、生憎月曜日は通常通りの仕事なので、日曜日は休養日に取っておきます・・・。 また、帰路の四日市から鈴鹿までは万年渋滞エリアで、連休まっただ中では通常より数時間単位で時間が掛かりそうです。 これらを考慮して、快晴とはいかないまでも、晴れ間の期待できる土曜日に向かうことにしました。
いつもの様に、朝3時に起きて出発します。 連休初日で、東名阪道はいつもより混雑しており、関東方面のナンバーが目立ちます。 普段はあまり車の多くない伊勢道に入ってからも、それなりの交通量となっていました。 とは言え、渋滞とは無縁で予定通りの時間に「勢和多気IC」を出て、3度目となる奥香肌峡(おくかはだきょう)へと向かいます。
ホテルスメールを通過して、蓮(はちす)ダムを横目に県道569号線を奥へと走ります。 以前は、「辻堂橋」までしか来ませんでしたが、今回は更に奥へと進みます。 道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。
予定していた駐車地の江馬小屋林道との分岐は、路肩に4、5台分の駐車スペースがあるので、そこに停めていきます。
連休なのでもうすこし多くの車がいるかと思っていましたが、ここまで車の気配はありませんし、当然駐車地にも1台も止まっていません。(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました) 駐車地の前には、どこから引いているのか、水が勢い良く出ている水場があります。
早速出発の準備をしますが、ヒルが多いとのことなので、念の為忌避剤を掛けて出発しました。 駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
先ほどの水は対岸の山から引いている?
尾根沿いの道となると、踏跡も濃くなりテープも頻繁に付けられていたので、安心して登っていけました。 途中、右斜面が崩壊した所へ出ると、下に蓮川と林道、上を仰ぐと向かう「岩屋口山」と「ナメラ山」が見えていました。 その後も、尾根筋を歩いていきますが、所々藪が茂っているのでテープがあると助かります。
山頂まで約半分となる795m付近に到着すると、一旦傾斜が緩み岩が多く見られ出しました。 テープは10~20mお気に付いていますが、この辺りで踏跡とテープを見失います。 この辺りは、コース選定の際にも注意が必要と思っていた所ですが、思った通りの展開となりました。
右斜面をトラバースするように古い道が続いていますが、伐採木や岩が多くはっきりしません。 しかし、作業用のテープなどがついているのと、地図でそちらにも尾根があるので向かうことにします。 古い窯跡と思われる石垣を横目に尾根の末端へと向かうと、そこで道は消えているようです。 仕方が無いので、尾根沿いに上を目指しますが、急登となり骨が折れます。 足場の悪い斜面を無理やり登ると、次第に傾斜が緩み作業道らしき跡も見られ始めました。 そのまま上部へ向かうと、左から主尾根と合流し先ほどまでのテープも見られだし、一安心です。
植林帯から自然林へと植生が変わると、山頂まではひと登りでした。 ここまでは序盤で、ここからが本格的な縦走の開始となります。 以前、ここから「明神岳」までは歩いているので、この先のタイムや状態は分かっているので、暫くは余裕の歩きとなりました。
途中の展望地からは、今回縦走予定の稜線が南側すぐ近くに見えています。 この日は秋の空気が入り込み、朝から涼しい空気に覆われています。 その為、木々はまだ青いのですが草花は勢いが無くなり花などもあまり見られません。 そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。
白花のトリカブト
1214m付近に差し掛かると、標識が掛かっており夫婦滝方面の林道からの道と合流しました。 ここも今回のコースの予備案としてピックアップしてあったので、場所を確認して行きます。
ここから緩やかな登りとなり、「桧塚」へと向かっていきます。 この辺りは以前も鹿を見かけた所ですが、ここまでに既に3頭ほど見かけています。 草地の斜面が見られだすと、ここまでの尾根が一望できます。
良い雰囲気の樹林を越えて行くと、程なく「桧塚(ひのきづか)」に到着しました。 桧塚は、展望も悪く見るものもないので写真だけ撮ると、展望の良い「桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)」へと向かいます。
山頂の樹林を越えると西方面の様子が初めて確認できますが、雲が多く風に吹かれてこちらへと流れて来ています。 眺めの良い草地の道を歩いて行くと、桧塚奥峰に到着しました。 誰か居るかとも思いましたが、まだ8時半頃と言うこともあり、人影は全くありません。
桧塚奥峰から縦走予定の山々
南西に目をやると縦走予定の「笹ヶ峰」から「池木屋山」が間近に望めます。 また、その奥には春に訪れた大台ヶ原も見えていました。
縦走予定の山々(右から笹ヶ峰・千石山・赤倉山・池木屋山)、後に大台ヶ原
先も長いのですが、今回はゆっくり目に歩く予定なので山頂で10分ほど景色を眺めてから、奈良県との県境にある「明神岳」へと向かいます。 ここからは尾根が複雑に入り組んでどこでも歩ける所なので、ここで良いのか?と思いながら一番濃い踏跡を辿って歩いて行きます。 途中、前方からこの日はじめての単独登山者とスレ違いますが、山頂方面から戻る形で会ったからか、不思議そうな顔でジロジロと見られます…。 尾根沿いの道となると、前方に「明神岳」のピークが見えてきて、そこを登って行くと見覚えのある「明神岳」の山頂に到着しました。
「明神岳」からは、初めて歩くこととなる県境沿いに続く台高山脈の主稜線へと進みます。 まずは「笹ヶ峰(ささがみね)」へと向かいますが、道標はさらに奥の「千石山(せんごくやま)/奥ノ迷峰(おくのまよいみね)」となっています。 稜線沿いの眺めの良い道を進んでいきますが、風が強いのか何箇所かで倒木が見られます。
暫くは下り道となりますが、県境沿いは小ピークが多く幾つかのピークを越えて行きました。 天気も回復してきたのか、陽射しが強くなってきましたが、木陰の多い道で気持よく歩いて行けます。
広い尾根を進むと程なく「笹ヶ峰」に到着しました。 しかし、左奥にもピークらしい所が見えたので、そちらが山頂かと向かいかけますが、踏み跡もなくGPSで確認すると、手前がピークで間違いないので戻ります。
再度下りとなりますが、瀬戸越と呼ばれるピークを通過します。 ここからは廃道と書かれた古い道が分岐しているようですが、パッと見ではそれらしき踏跡は見られません。 細尾根を通り過ぎ「千石山」への登りとなります。 この辺りで休憩中のラジオを付けた単独登山者と会います。 「どちらまで」と聞かれたので、「池木屋山」と答えて先へ進みます。
初めの方は樹林を登っていきますが、途中から展望のよい草地となり、歩みが遅くなります。
周りの景色を眺めながら登って行くと、呆気無く「千石山」の山頂に到着しました。 山頂は展望が無いので休憩もほどほどに、次は「赤倉山/赤嵓山(あかぐらやま)/コクマタ山」へと向かいます。
山頂からすぐの所には、岩場があり迂回路が右下についていますが、練習がてら岩の上を歩いていきます。 その先に、ケルンが積まれ分岐の標識が立っていました。 ここは直進すると「シャッポ山」へと続く尾根となっていますが、県境は右斜面を降りた別の尾根へと降りていきます。
尾根沿いに下りる道となりますが、GPSで確認すると道は右へと向かっていました。 「おかしいな?」と思い、そちらへと向かいますがテープはおろか踏跡も無いので、先ほどの尾根にトラバースして戻ります。
結論からすると、この辺りの登山道は間違って記載されているようで、この後も記載ミスと思われる道が見られました。
痩せ尾根を進む道となり、左下の沢から水音が聞こえてきました。 今回のコースでは、唯一近くで水が確保出来る所なので貴重な水源でした。
この日は飲水2リットルとお茶を500ml持って来ており、ここまでは涼しいので水にはまだ困っていません。 ここも幾つかのピークを越えていきますが、樹林の薄いところからは前方高く「赤倉山」が見えていました。 緩やかな登りとなり、徐々に標高を上げていきます。
途中で急登となるところは、右からトラバースして尾根末端へと向かうと、鋼のケーブルが放置されており、それ沿いに登ることになりました。 傾斜が緩み稜線に乗ると目の前に山頂と、右手に赤倉山から登尾までの尾根が見えてきました。
ここも先ほどの「千石山」同様、草地の道となり再々度展望を眺めながら登って行けます。
コース中間点からの展望
千石山から展望の良い所で昼食にしようかと思っていましたが、山頂右手に草原が見えています。 そこで休憩をと思いそのまま山頂へと進みますが、山頂直下でシャクナゲが行く手を阻みます。 シャクナゲの下を踏み跡を辿り潜って進むと、程なく山頂に到着しました。 しかし、展望があるかと思われた山頂部からは、樹林が生い茂り何も見えません・・・。
展望も見たい所ですが、陽射しも強くなっていたので、山頂から少し降りた木の上に座り込み休憩とします。 休憩していると、ラジオの音が聞こえてきて、笹ヶ峰付近で会ったラジオの単独登山者が登って来て、山頂標識の辺りで休憩されていますが、お陰で鳥の囀りと秋の虫の音だけの静寂が途絶えてしまいます・・・。
短めの昼食後は、県境に沿って倒木などで荒れた斜面を降りていきます。 ここから本命の「池木屋山(いけごややま)」への縦走となりますが、手前には名前の付いた3つのピークが連なっていて、まだ見えてきません。
まずは「千里峰」と呼ばれるピークへ登りますが、特徴もなく標識が無いとそのまま通過してしまいそうです。
次のピークの「奥ノ平峰」が見えてきますが、そちらは草地で気持ちの良さそうに見えます。 その奥ノ平峰へは10分ほどで到着しますが、先ほど見た通り素晴らしい草地の展望地となっていました。
奥ノ平峰は三重方面に突き出ているので、東方面の展望が優れており、伊勢市街地やその奥に伊勢湾や渥美半島?なども見えていました。
右に迷岳(中央奥は伊勢市方面)
奥ノ平峰から南へと向かうと、すぐに「霜降山(しもふりやま)」へ到着します。 ここも展望がよく、エスケープルートとして考えていた尾根が下に望めます。
ここまで来ると「池木屋山」は目の前に見え、稜線沿いに続く道を歩いて行くだけです。 登山道が下草に隠れる尾根を進むと、次第に尾根幅が広がり二重山稜となっていきます。 その窪地には湿地帯が続いていますが、奥にあるのが「池木屋山」の山名の由来になった小屋池でしょうか?(水が少なく池という感じではありません・・・)
ここが小屋池?
湿地帯を通り過ぎると自然林の道となり、ひと登りで人のいない「池木屋山」に到着しました。 それなりに人気がある山で人がいるかと思いましたが、少なくともこの時間には登山者の姿や気配はありませんでした。 ここでいつものデザート を食べて、後半への活力を取り戻しておきます。 と言っても、今回はゆっくりペースで来ていたのが功を奏しているのか、ここまで大して疲れが出ていません。
ここからは下山となりますが、まだまだ先は長く気は抜けません。 東尾根へと進みますが、通常コースの「宮の谷」から外れるので警告の標識が立っていました。 東尾根は標高差はあまり無く、1245mピーク手前の尾根分岐まで続いています。 歩きやすい道が続きますし、テープもそれなりに付いています。 展望や青々と茂る樹林を見ながら歩いて行きますが、1332mピーク手前からは倒木帯の危険箇所を通ります。
危険箇所と言っても、無理しなければ問題ありませんが、南斜面から滑落したらただでは済みそうもありません。 ここは安全を見て、倒木帯の中心をくぐり抜けながら進んでいきました。
焼山谷を覗く
中には最近また倒れた木なのか、根がまだ湿っていました。 ピークを追加すると、再度「宮の谷は戻れ」の警告表示が出てきますが、この辺りで右の尾根へと入りかけます。 しかし、すぐに間違えに気付き左の尾根にトラバースして戻りました。
細尾根となり、岩場が現れそこに生える木の根をステップにして降りていきますが、急斜面なのでつまずき注意です。
途中、左の展望が開け、近くに「野江股ノ頭(のえまたのかしら)/江股ノ頭(えまたのかしら)」が見えてきました。 程なく1245mピーク手前の尾根分岐に到着しました。 しかし、それとはわかっていても分岐の目印らしきものは見えず(見落としていると思いますが)、薮をかき分け尾根へと直接降りて行きます。
斜面には、獣道や登山者と思われる踏跡が縦横に降りているので、それらを辿って降りて行きました。
明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。
前方が開けた所からは、間近に「野江股ノ頭」が見えてきますが、事前に調べていた通り岩稜帯が所々に見えています。 鞍部付近の右斜面に崩壊地があるので、その端から展望を望みます。 以前、「古ヶ丸山(こがまるやま)」から「迷岳」を周回した時に利用した、尾根が荒々しい姿で見えていました。
白倉山(左)と古ヶ丸山(中央右)
「水越」と呼ばれる鞍部に到着したところで、近くにある水場の様子を見ていくことにします。 水越谷へと降りて行くと、ガレた沢が2つ現れますが、100mほど下に歩いた所でも水音一つしてきません・・・。 幸い、水はまだ一リットルほど残っていたので、水場は諦め登り返すことにします。
尾根上部に向かって登って行くと、ここから核心部となる岩稜帯へと入っていきます。 大きな岩(岩盤)が前方に立ちふさがります。 道は左右に続いており、上部へと向かう右手から登っていきますが、これが間違えでした・・・。
岩場の横に到達しますが、ここから岩の上部までは10mほどの登りとなりました。 これも練習と登っていきますが、一部の岩が脆く、樹の枝や根も信用出来ないものがあるので、三点支持を心がけ慎重に登っていきます。 途中からは、荷重を分散するため這いずる様に登って行くと、何とか諏訪の上に到着しました。 そこから反対斜面を見下ろすと、それなりに傾斜はありますが、手がかりとなる木は多く左側から廻り込むのが正解だったと後悔します。
右から登るが選択ミス
ここは選択ミスで苦労しましたが、この先にも似たような岩場があります。 しかし、こちらは木にテープが付けられていたので、中央突破して行きますが、傾斜はキツく木や根、それに岩にしがみつきながら慎重に登ります。
無事通過すると、手前のピークに到着しました。 結局、ここの岩稜帯は「左」「左」「中央」の順に通過するのが安全なようですが、ロープなど一切付いていないので、雨の時の通過や下山には使いたくない所です。
ピークから少し進むと、南側の景色が望める所があったので、緊張し疲れた体を休めていきます。
仙千代ヶ峰(中央)、奥に熊野灘が広がる
出発しますが、10分と掛からずに「野江股ノ頭」の山頂に到着しました。 目印以外見るところも無いので、すぐに下山へとはいります。 ここからは下り基調となるので体力的には楽なはずです。
1226mとの鞍部に到着すると、ここからは地図の指示に従って「江馬小屋谷」方面へとトラバース気味に降りていきます。 しかしこれが間違いでした、GPSに点線の登山道がある通りに巡っていきますが、いきなり前方に岩稜帯が現れます・・・。
その下を歩いていきますが、明らかに難度が高めなので途中で尾根上に向かって乗り越します。 しかし、その先にも岩稜が行く手を阻み、ここは先ほどよりは傾斜が緩いので下から回り込みますが、明らかに経路ミスでした。
正解は分かりませんが、1226mピークまで登り、そこから普通に尾根伝いに歩いたほうが楽そうです・・・。
岩稜帯を通過すると緩やかな上りとなり、「ナンノキ平」と呼ばれる休憩やテントには最適な平坦地に到着しました。
ここで最後の休憩をして行きますが、ここからは一気に下るので林道出会いまでは1時間程度と見て降りて行きます。
ここまでGPSの登山道を信用しては迷っているので、ここからのコースはテープと踏跡を信じて歩くことにします。
以外なことに、ここからの道は分かりやすく、通常のテープと主要道に付けられている「登山道」の黄色テープも多く付けられていました。 また、直進しそうな分岐点には、トラロープが付けられ安心して降りて行けます。
標高1000mより下からは植林帯となり、作業道をつづら折れで降りていきます。 この辺りで前方に、逃げ惑うイノシシを見かけますが、この後も同じイノシシか2頭ほど見かけます。 2回め以降は、威嚇の唸り声(ブヒー?)をあげていたので、突進されないよう少し休憩(時間を開け)してから歩き始めます。
そのイノシシ用なのか、途中に捕獲用の箱わなの鉄柵が置かれていますが、今は動作していません。
ここからも作業道のわかりやすい道を巡っていきますが、それも巨石が現れるまででした。
大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。
濡れていると危険か
幸い、下山の沢までは50mほどで下に水が流れているのが見えています。 また、先ほどの岩の脇からガレの涸れ沢が下まで続いているので、その中を落石に気をつけながら降りて行きました。
無事、沢まで降りると本来の登山口までは目と鼻の先です。 登山口に向かうと、倒れた登山届と先ほど見失った登山道が斜面へと延びていました。
ここまで来れば一安心です。 しかし、林道へと向かう道はなく、大きな岩が沢の中に立っているので、その上を飛びながら、崩壊した林道(江馬小屋林道)へと登っていきます。
林道(中央上)へ岩を渡る
林道から先ほどの登山口を見返しますが、昔はここに赤い橋が掛かっていたと後で知りビックリです。 林道終点には駐車スペースもありますが、後でここまで車で来るのはこんなんだと知ります。
林道から岩谷口山(左)とナメラ山(右)
駐車地までは1Kmほどしか離れていないので、気は楽です。 途中、斜面の岩から水がドボドボと湧き出ており、水汲みの為か下にタンクを置くためのパレットが敷かれていました。 ここで冷たい湧き水を飲み、自宅用にペットボトルに汲んでいきます。(冷たくて美味しかったです) この先にもこの水が滴る所が多く、小さな滝も2つほど見られました。
右下に真新しい堰堤が見えてきて、その奥の斜面は伐採されています。
この辺りから林道を土砂が流れた跡が見られ、道は石で車高の高い4WDしか通れないような状態です。 また、路肩も一部細くなっていたので、たかだか1Kmの歩きなので奥に車で入るのは諦めたほうが良さそうです。
水場でゆっくりした事もありますが、登山口から25分ほどで駐車地に無事到着しました。
おど+
【 日 付 】 2014年09月13日(土)
【 山 域 】 台高山脈
【メンバー】 1名
【 天 候 】 晴時々曇
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
05:45 365m 0.0Km 江馬小屋谷出合 出発
07:10 (01:25) 1104m 2.5Km 岩屋口山
08:20 (01:10) 1402m 5.6Km 桧塚
08:35 (00:15) 1420m 6.2Km 桧塚奥峰(10分休憩)
09:15 (00:40) 1432m 8.1Km 明神岳
09:35 (00:20) 1367m 9.2Km 笹ヶ峰
10:00 (00:25) 1380.3m 10.4Km 千石山
11:05 (01:05) 1394m 12.4Km 赤倉山 昼食休憩
11:25 (00:20) 1394m 12.4Km 赤倉山 出発
12:25 (01:00) 1395.9m 15.3Km 池木屋山(5分休憩)
13:05 (00:40) 1332m 15.3Km 1332ピーク
14:30 (01:25) 1269.6m 19.6Km 野江股ノ頭
15:55 (01:25) 420m 22.7Km 江馬小屋林道終点
16:20 (00:25) 365m 23.9Km 江馬小屋谷出合 到着
【 距離 】 23.9Km (内林道1.1Km)
【 累積標高 】+2549m -2549m
【 時間 】 10時間35分
Picasa(写真) : https://picasaweb.google.com/1058822305 ... /20140913#
ルートラボ : http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... f6560be054
実績コース(緑色は予定、赤色が実績): https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/ ... 13_map.jpg
今回の目的は、登山を初めて間もない頃から、その奥深さから憧れ?の山となっていた「池木屋山(いけごややま)」に登る事です。 通常であれば、途中までは整備された「宮の谷」から登るのが一般コースとなるようですが、滝の高巻きを嫌って周回コースを歩くことにしました。
世間では3連休となり、天気の良い日曜日に登りたい所ですが、生憎月曜日は通常通りの仕事なので、日曜日は休養日に取っておきます・・・。 また、帰路の四日市から鈴鹿までは万年渋滞エリアで、連休まっただ中では通常より数時間単位で時間が掛かりそうです。 これらを考慮して、快晴とはいかないまでも、晴れ間の期待できる土曜日に向かうことにしました。
いつもの様に、朝3時に起きて出発します。 連休初日で、東名阪道はいつもより混雑しており、関東方面のナンバーが目立ちます。 普段はあまり車の多くない伊勢道に入ってからも、それなりの交通量となっていました。 とは言え、渋滞とは無縁で予定通りの時間に「勢和多気IC」を出て、3度目となる奥香肌峡(おくかはだきょう)へと向かいます。
ホテルスメールを通過して、蓮(はちす)ダムを横目に県道569号線を奥へと走ります。 以前は、「辻堂橋」までしか来ませんでしたが、今回は更に奥へと進みます。 道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。
予定していた駐車地の江馬小屋林道との分岐は、路肩に4、5台分の駐車スペースがあるので、そこに停めていきます。
連休なのでもうすこし多くの車がいるかと思っていましたが、ここまで車の気配はありませんし、当然駐車地にも1台も止まっていません。(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました) 駐車地の前には、どこから引いているのか、水が勢い良く出ている水場があります。
早速出発の準備をしますが、ヒルが多いとのことなので、念の為忌避剤を掛けて出発しました。 駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
先ほどの水は対岸の山から引いている?
尾根沿いの道となると、踏跡も濃くなりテープも頻繁に付けられていたので、安心して登っていけました。 途中、右斜面が崩壊した所へ出ると、下に蓮川と林道、上を仰ぐと向かう「岩屋口山」と「ナメラ山」が見えていました。 その後も、尾根筋を歩いていきますが、所々藪が茂っているのでテープがあると助かります。
山頂まで約半分となる795m付近に到着すると、一旦傾斜が緩み岩が多く見られ出しました。 テープは10~20mお気に付いていますが、この辺りで踏跡とテープを見失います。 この辺りは、コース選定の際にも注意が必要と思っていた所ですが、思った通りの展開となりました。
右斜面をトラバースするように古い道が続いていますが、伐採木や岩が多くはっきりしません。 しかし、作業用のテープなどがついているのと、地図でそちらにも尾根があるので向かうことにします。 古い窯跡と思われる石垣を横目に尾根の末端へと向かうと、そこで道は消えているようです。 仕方が無いので、尾根沿いに上を目指しますが、急登となり骨が折れます。 足場の悪い斜面を無理やり登ると、次第に傾斜が緩み作業道らしき跡も見られ始めました。 そのまま上部へ向かうと、左から主尾根と合流し先ほどまでのテープも見られだし、一安心です。
植林帯から自然林へと植生が変わると、山頂まではひと登りでした。 ここまでは序盤で、ここからが本格的な縦走の開始となります。 以前、ここから「明神岳」までは歩いているので、この先のタイムや状態は分かっているので、暫くは余裕の歩きとなりました。
途中の展望地からは、今回縦走予定の稜線が南側すぐ近くに見えています。 この日は秋の空気が入り込み、朝から涼しい空気に覆われています。 その為、木々はまだ青いのですが草花は勢いが無くなり花などもあまり見られません。 そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。
白花のトリカブト
1214m付近に差し掛かると、標識が掛かっており夫婦滝方面の林道からの道と合流しました。 ここも今回のコースの予備案としてピックアップしてあったので、場所を確認して行きます。
ここから緩やかな登りとなり、「桧塚」へと向かっていきます。 この辺りは以前も鹿を見かけた所ですが、ここまでに既に3頭ほど見かけています。 草地の斜面が見られだすと、ここまでの尾根が一望できます。
良い雰囲気の樹林を越えて行くと、程なく「桧塚(ひのきづか)」に到着しました。 桧塚は、展望も悪く見るものもないので写真だけ撮ると、展望の良い「桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)」へと向かいます。
山頂の樹林を越えると西方面の様子が初めて確認できますが、雲が多く風に吹かれてこちらへと流れて来ています。 眺めの良い草地の道を歩いて行くと、桧塚奥峰に到着しました。 誰か居るかとも思いましたが、まだ8時半頃と言うこともあり、人影は全くありません。
桧塚奥峰から縦走予定の山々
南西に目をやると縦走予定の「笹ヶ峰」から「池木屋山」が間近に望めます。 また、その奥には春に訪れた大台ヶ原も見えていました。
縦走予定の山々(右から笹ヶ峰・千石山・赤倉山・池木屋山)、後に大台ヶ原
先も長いのですが、今回はゆっくり目に歩く予定なので山頂で10分ほど景色を眺めてから、奈良県との県境にある「明神岳」へと向かいます。 ここからは尾根が複雑に入り組んでどこでも歩ける所なので、ここで良いのか?と思いながら一番濃い踏跡を辿って歩いて行きます。 途中、前方からこの日はじめての単独登山者とスレ違いますが、山頂方面から戻る形で会ったからか、不思議そうな顔でジロジロと見られます…。 尾根沿いの道となると、前方に「明神岳」のピークが見えてきて、そこを登って行くと見覚えのある「明神岳」の山頂に到着しました。
「明神岳」からは、初めて歩くこととなる県境沿いに続く台高山脈の主稜線へと進みます。 まずは「笹ヶ峰(ささがみね)」へと向かいますが、道標はさらに奥の「千石山(せんごくやま)/奥ノ迷峰(おくのまよいみね)」となっています。 稜線沿いの眺めの良い道を進んでいきますが、風が強いのか何箇所かで倒木が見られます。
暫くは下り道となりますが、県境沿いは小ピークが多く幾つかのピークを越えて行きました。 天気も回復してきたのか、陽射しが強くなってきましたが、木陰の多い道で気持よく歩いて行けます。
広い尾根を進むと程なく「笹ヶ峰」に到着しました。 しかし、左奥にもピークらしい所が見えたので、そちらが山頂かと向かいかけますが、踏み跡もなくGPSで確認すると、手前がピークで間違いないので戻ります。
再度下りとなりますが、瀬戸越と呼ばれるピークを通過します。 ここからは廃道と書かれた古い道が分岐しているようですが、パッと見ではそれらしき踏跡は見られません。 細尾根を通り過ぎ「千石山」への登りとなります。 この辺りで休憩中のラジオを付けた単独登山者と会います。 「どちらまで」と聞かれたので、「池木屋山」と答えて先へ進みます。
初めの方は樹林を登っていきますが、途中から展望のよい草地となり、歩みが遅くなります。
周りの景色を眺めながら登って行くと、呆気無く「千石山」の山頂に到着しました。 山頂は展望が無いので休憩もほどほどに、次は「赤倉山/赤嵓山(あかぐらやま)/コクマタ山」へと向かいます。
山頂からすぐの所には、岩場があり迂回路が右下についていますが、練習がてら岩の上を歩いていきます。 その先に、ケルンが積まれ分岐の標識が立っていました。 ここは直進すると「シャッポ山」へと続く尾根となっていますが、県境は右斜面を降りた別の尾根へと降りていきます。
尾根沿いに下りる道となりますが、GPSで確認すると道は右へと向かっていました。 「おかしいな?」と思い、そちらへと向かいますがテープはおろか踏跡も無いので、先ほどの尾根にトラバースして戻ります。
結論からすると、この辺りの登山道は間違って記載されているようで、この後も記載ミスと思われる道が見られました。
痩せ尾根を進む道となり、左下の沢から水音が聞こえてきました。 今回のコースでは、唯一近くで水が確保出来る所なので貴重な水源でした。
この日は飲水2リットルとお茶を500ml持って来ており、ここまでは涼しいので水にはまだ困っていません。 ここも幾つかのピークを越えていきますが、樹林の薄いところからは前方高く「赤倉山」が見えていました。 緩やかな登りとなり、徐々に標高を上げていきます。
途中で急登となるところは、右からトラバースして尾根末端へと向かうと、鋼のケーブルが放置されており、それ沿いに登ることになりました。 傾斜が緩み稜線に乗ると目の前に山頂と、右手に赤倉山から登尾までの尾根が見えてきました。
ここも先ほどの「千石山」同様、草地の道となり再々度展望を眺めながら登って行けます。
コース中間点からの展望
千石山から展望の良い所で昼食にしようかと思っていましたが、山頂右手に草原が見えています。 そこで休憩をと思いそのまま山頂へと進みますが、山頂直下でシャクナゲが行く手を阻みます。 シャクナゲの下を踏み跡を辿り潜って進むと、程なく山頂に到着しました。 しかし、展望があるかと思われた山頂部からは、樹林が生い茂り何も見えません・・・。
展望も見たい所ですが、陽射しも強くなっていたので、山頂から少し降りた木の上に座り込み休憩とします。 休憩していると、ラジオの音が聞こえてきて、笹ヶ峰付近で会ったラジオの単独登山者が登って来て、山頂標識の辺りで休憩されていますが、お陰で鳥の囀りと秋の虫の音だけの静寂が途絶えてしまいます・・・。
短めの昼食後は、県境に沿って倒木などで荒れた斜面を降りていきます。 ここから本命の「池木屋山(いけごややま)」への縦走となりますが、手前には名前の付いた3つのピークが連なっていて、まだ見えてきません。
まずは「千里峰」と呼ばれるピークへ登りますが、特徴もなく標識が無いとそのまま通過してしまいそうです。
次のピークの「奥ノ平峰」が見えてきますが、そちらは草地で気持ちの良さそうに見えます。 その奥ノ平峰へは10分ほどで到着しますが、先ほど見た通り素晴らしい草地の展望地となっていました。
奥ノ平峰は三重方面に突き出ているので、東方面の展望が優れており、伊勢市街地やその奥に伊勢湾や渥美半島?なども見えていました。
右に迷岳(中央奥は伊勢市方面)
奥ノ平峰から南へと向かうと、すぐに「霜降山(しもふりやま)」へ到着します。 ここも展望がよく、エスケープルートとして考えていた尾根が下に望めます。
ここまで来ると「池木屋山」は目の前に見え、稜線沿いに続く道を歩いて行くだけです。 登山道が下草に隠れる尾根を進むと、次第に尾根幅が広がり二重山稜となっていきます。 その窪地には湿地帯が続いていますが、奥にあるのが「池木屋山」の山名の由来になった小屋池でしょうか?(水が少なく池という感じではありません・・・)
ここが小屋池?
湿地帯を通り過ぎると自然林の道となり、ひと登りで人のいない「池木屋山」に到着しました。 それなりに人気がある山で人がいるかと思いましたが、少なくともこの時間には登山者の姿や気配はありませんでした。 ここでいつものデザート を食べて、後半への活力を取り戻しておきます。 と言っても、今回はゆっくりペースで来ていたのが功を奏しているのか、ここまで大して疲れが出ていません。
ここからは下山となりますが、まだまだ先は長く気は抜けません。 東尾根へと進みますが、通常コースの「宮の谷」から外れるので警告の標識が立っていました。 東尾根は標高差はあまり無く、1245mピーク手前の尾根分岐まで続いています。 歩きやすい道が続きますし、テープもそれなりに付いています。 展望や青々と茂る樹林を見ながら歩いて行きますが、1332mピーク手前からは倒木帯の危険箇所を通ります。
危険箇所と言っても、無理しなければ問題ありませんが、南斜面から滑落したらただでは済みそうもありません。 ここは安全を見て、倒木帯の中心をくぐり抜けながら進んでいきました。
焼山谷を覗く
中には最近また倒れた木なのか、根がまだ湿っていました。 ピークを追加すると、再度「宮の谷は戻れ」の警告表示が出てきますが、この辺りで右の尾根へと入りかけます。 しかし、すぐに間違えに気付き左の尾根にトラバースして戻りました。
細尾根となり、岩場が現れそこに生える木の根をステップにして降りていきますが、急斜面なのでつまずき注意です。
途中、左の展望が開け、近くに「野江股ノ頭(のえまたのかしら)/江股ノ頭(えまたのかしら)」が見えてきました。 程なく1245mピーク手前の尾根分岐に到着しました。 しかし、それとはわかっていても分岐の目印らしきものは見えず(見落としていると思いますが)、薮をかき分け尾根へと直接降りて行きます。
斜面には、獣道や登山者と思われる踏跡が縦横に降りているので、それらを辿って降りて行きました。
明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。
前方が開けた所からは、間近に「野江股ノ頭」が見えてきますが、事前に調べていた通り岩稜帯が所々に見えています。 鞍部付近の右斜面に崩壊地があるので、その端から展望を望みます。 以前、「古ヶ丸山(こがまるやま)」から「迷岳」を周回した時に利用した、尾根が荒々しい姿で見えていました。
白倉山(左)と古ヶ丸山(中央右)
「水越」と呼ばれる鞍部に到着したところで、近くにある水場の様子を見ていくことにします。 水越谷へと降りて行くと、ガレた沢が2つ現れますが、100mほど下に歩いた所でも水音一つしてきません・・・。 幸い、水はまだ一リットルほど残っていたので、水場は諦め登り返すことにします。
尾根上部に向かって登って行くと、ここから核心部となる岩稜帯へと入っていきます。 大きな岩(岩盤)が前方に立ちふさがります。 道は左右に続いており、上部へと向かう右手から登っていきますが、これが間違えでした・・・。
岩場の横に到達しますが、ここから岩の上部までは10mほどの登りとなりました。 これも練習と登っていきますが、一部の岩が脆く、樹の枝や根も信用出来ないものがあるので、三点支持を心がけ慎重に登っていきます。 途中からは、荷重を分散するため這いずる様に登って行くと、何とか諏訪の上に到着しました。 そこから反対斜面を見下ろすと、それなりに傾斜はありますが、手がかりとなる木は多く左側から廻り込むのが正解だったと後悔します。
右から登るが選択ミス
ここは選択ミスで苦労しましたが、この先にも似たような岩場があります。 しかし、こちらは木にテープが付けられていたので、中央突破して行きますが、傾斜はキツく木や根、それに岩にしがみつきながら慎重に登ります。
無事通過すると、手前のピークに到着しました。 結局、ここの岩稜帯は「左」「左」「中央」の順に通過するのが安全なようですが、ロープなど一切付いていないので、雨の時の通過や下山には使いたくない所です。
ピークから少し進むと、南側の景色が望める所があったので、緊張し疲れた体を休めていきます。
仙千代ヶ峰(中央)、奥に熊野灘が広がる
出発しますが、10分と掛からずに「野江股ノ頭」の山頂に到着しました。 目印以外見るところも無いので、すぐに下山へとはいります。 ここからは下り基調となるので体力的には楽なはずです。
1226mとの鞍部に到着すると、ここからは地図の指示に従って「江馬小屋谷」方面へとトラバース気味に降りていきます。 しかしこれが間違いでした、GPSに点線の登山道がある通りに巡っていきますが、いきなり前方に岩稜帯が現れます・・・。
その下を歩いていきますが、明らかに難度が高めなので途中で尾根上に向かって乗り越します。 しかし、その先にも岩稜が行く手を阻み、ここは先ほどよりは傾斜が緩いので下から回り込みますが、明らかに経路ミスでした。
正解は分かりませんが、1226mピークまで登り、そこから普通に尾根伝いに歩いたほうが楽そうです・・・。
岩稜帯を通過すると緩やかな上りとなり、「ナンノキ平」と呼ばれる休憩やテントには最適な平坦地に到着しました。
ここで最後の休憩をして行きますが、ここからは一気に下るので林道出会いまでは1時間程度と見て降りて行きます。
ここまでGPSの登山道を信用しては迷っているので、ここからのコースはテープと踏跡を信じて歩くことにします。
以外なことに、ここからの道は分かりやすく、通常のテープと主要道に付けられている「登山道」の黄色テープも多く付けられていました。 また、直進しそうな分岐点には、トラロープが付けられ安心して降りて行けます。
標高1000mより下からは植林帯となり、作業道をつづら折れで降りていきます。 この辺りで前方に、逃げ惑うイノシシを見かけますが、この後も同じイノシシか2頭ほど見かけます。 2回め以降は、威嚇の唸り声(ブヒー?)をあげていたので、突進されないよう少し休憩(時間を開け)してから歩き始めます。
そのイノシシ用なのか、途中に捕獲用の箱わなの鉄柵が置かれていますが、今は動作していません。
ここからも作業道のわかりやすい道を巡っていきますが、それも巨石が現れるまででした。
大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。
濡れていると危険か
幸い、下山の沢までは50mほどで下に水が流れているのが見えています。 また、先ほどの岩の脇からガレの涸れ沢が下まで続いているので、その中を落石に気をつけながら降りて行きました。
無事、沢まで降りると本来の登山口までは目と鼻の先です。 登山口に向かうと、倒れた登山届と先ほど見失った登山道が斜面へと延びていました。
ここまで来れば一安心です。 しかし、林道へと向かう道はなく、大きな岩が沢の中に立っているので、その上を飛びながら、崩壊した林道(江馬小屋林道)へと登っていきます。
林道(中央上)へ岩を渡る
林道から先ほどの登山口を見返しますが、昔はここに赤い橋が掛かっていたと後で知りビックリです。 林道終点には駐車スペースもありますが、後でここまで車で来るのはこんなんだと知ります。
林道から岩谷口山(左)とナメラ山(右)
駐車地までは1Kmほどしか離れていないので、気は楽です。 途中、斜面の岩から水がドボドボと湧き出ており、水汲みの為か下にタンクを置くためのパレットが敷かれていました。 ここで冷たい湧き水を飲み、自宅用にペットボトルに汲んでいきます。(冷たくて美味しかったです) この先にもこの水が滴る所が多く、小さな滝も2つほど見られました。
右下に真新しい堰堤が見えてきて、その奥の斜面は伐採されています。
この辺りから林道を土砂が流れた跡が見られ、道は石で車高の高い4WDしか通れないような状態です。 また、路肩も一部細くなっていたので、たかだか1Kmの歩きなので奥に車で入るのは諦めたほうが良さそうです。
水場でゆっくりした事もありますが、登山口から25分ほどで駐車地に無事到着しました。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
おど+さん、はじめまして。
雨子庵と言います。
一気に読ませていただきました。蓮側ではなく、青田側に秘密基地を作って遊んでいます。
この行程を一日で歩いたのにはビックリ。
ただただスゴイなと思うだけです。私が何回かに分けてトレースしたところです。
またゆっくり読ませていただきます。
スゲ―ナ。
雨子庵
雨子庵と言います。
一気に読ませていただきました。蓮側ではなく、青田側に秘密基地を作って遊んでいます。
この行程を一日で歩いたのにはビックリ。
ただただスゴイなと思うだけです。私が何回かに分けてトレースしたところです。
またゆっくり読ませていただきます。
スゲ―ナ。
雨子庵
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- 記事: 2231
- 登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
- 連絡する:
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
おど+さん、こんばんは。
養老院化しつつあるヤブネットに活を入れてくれるいいレポですねぇ~。
こんな歩きをされるには・・・グーの考えるおど+さんのイメージは
身長165cm 体重53kg 年齢35才
ドーでしょうか? 11/9オフ会に顔を出して下さいな。
(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました)
ん? 私かな? 5:45 私じゃないわ。
先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
そーなんですか。 どこから引いているのでしょうかね?
桧塚奥峰に到着しました。 誰か居るかとも思いましたが、まだ8時半頃と言うこともあり、人影は全くありません。
さもありなん。
奥ノ平峰から南へと向かうと、すぐに「霜降山(しもふりやま)」へ到着します。
松阪牛のような山名です。土地柄にピッタリですが「霧降山」ですね。
「池木屋山」の山名の由来になった小屋池でしょうか?(水が少なく池という感じではありません・・・)
ここが小屋池?
だと思います。
と言っても、今回はゆっくりペースで来ていたのが功を奏しているのか、ここまで大して疲れが出ていません。
うらやましい身体です。
これからもヤブネットの若返りのためにガンガン歩いて下さいな。
グー(伊勢山上住人)
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
はじめまして、おどさん。1日違いで東尾根を歩いておりました。
ホテルスメールを通過して、蓮(はちす)ダムを横目に県道569号線を奥へと走ります。 以前は、「辻堂橋」までしか来ませんでしたが、今回は更に奥へと進みます。 道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。
一応、現在も蓮には個別の郵便番号があります。
途中の展望地からは、今回縦走予定の稜線が南側すぐ近くに見えています。 この日は秋の空気が入り込み、朝から涼しい空気に覆われています。 その為、木々はまだ青いのですが草花は勢いが無くなり花などもあまり見られません。 そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。
このあたり白いトリカブトの群生があったりします。
斜面には、獣道や登山者と思われる踏跡が縦横に降りているので、それらを辿って降りて行きました。
明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。
台高はこんなところだらけです。
岩場の横に到達しますが、ここから岩の上部までは10mほどの登りとなりました。 これも練習と登っていきますが、一部の岩が脆く、樹の枝や根も信用出来ないものがあるので、三点支持を心がけ慎重に登っていきます。 途中からは、荷重を分散するため這いずる様に登って行くと、何とか諏訪の上に到着しました。 そこから反対斜面を見下ろすと、それなりに傾斜はありますが、手がかりとなる木は多く左側から廻り込むのが正解だったと後悔します。
私の時はホワイトアウトだったので、岩場を登りましたが、どこをのぼったのやら?
ここからも作業道のわかりやすい道を巡っていきますが、それも巨石が現れるまででした。
大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。
ルートの方向が変わっていたり、ヤブの先にルートがあったりする場所がありますからねえ。
右下に真新しい堰堤が見えてきて、その奥の斜面は伐採されています。
この辺りから林道を土砂が流れた跡が見られ、道は石で車高の高い4WDしか通れないような状態です。 また、路肩も一部細くなっていたので、たかだか1Kmの歩きなので奥に車で入るのは諦めたほうが良さそうです。
水場でゆっくりした事もありますが、登山口から25分ほどで駐車地に無事到着しました。
おどさんの駐車された三軒家までは大昔に三重交通バス路線が来ていて、林道沿いの対岸にも木地師の集落がありました。
高速も伸びたことですし、また台高に足を運んでくださいな。
わりばし
ホテルスメールを通過して、蓮(はちす)ダムを横目に県道569号線を奥へと走ります。 以前は、「辻堂橋」までしか来ませんでしたが、今回は更に奥へと進みます。 道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。
一応、現在も蓮には個別の郵便番号があります。
途中の展望地からは、今回縦走予定の稜線が南側すぐ近くに見えています。 この日は秋の空気が入り込み、朝から涼しい空気に覆われています。 その為、木々はまだ青いのですが草花は勢いが無くなり花などもあまり見られません。 そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。
このあたり白いトリカブトの群生があったりします。
斜面には、獣道や登山者と思われる踏跡が縦横に降りているので、それらを辿って降りて行きました。
明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。
台高はこんなところだらけです。
岩場の横に到達しますが、ここから岩の上部までは10mほどの登りとなりました。 これも練習と登っていきますが、一部の岩が脆く、樹の枝や根も信用出来ないものがあるので、三点支持を心がけ慎重に登っていきます。 途中からは、荷重を分散するため這いずる様に登って行くと、何とか諏訪の上に到着しました。 そこから反対斜面を見下ろすと、それなりに傾斜はありますが、手がかりとなる木は多く左側から廻り込むのが正解だったと後悔します。
私の時はホワイトアウトだったので、岩場を登りましたが、どこをのぼったのやら?
ここからも作業道のわかりやすい道を巡っていきますが、それも巨石が現れるまででした。
大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。
ルートの方向が変わっていたり、ヤブの先にルートがあったりする場所がありますからねえ。
右下に真新しい堰堤が見えてきて、その奥の斜面は伐採されています。
この辺りから林道を土砂が流れた跡が見られ、道は石で車高の高い4WDしか通れないような状態です。 また、路肩も一部細くなっていたので、たかだか1Kmの歩きなので奥に車で入るのは諦めたほうが良さそうです。
水場でゆっくりした事もありますが、登山口から25分ほどで駐車地に無事到着しました。
おどさんの駐車された三軒家までは大昔に三重交通バス路線が来ていて、林道沿いの対岸にも木地師の集落がありました。
高速も伸びたことですし、また台高に足を運んでくださいな。
わりばし
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
雨子庵さん、はじめまして。
>蓮側ではなく、青田側に秘密基地を作って遊んでいます。
青田川ですか? そちらのフナクボ山からアマネ山も歩いてみたい所ですね。
>この行程を一日で歩いたのにはビックリ。
貧乏性?なので、遠出の際には一気に歩いておきたかっただけです・・・。
おど+
>蓮側ではなく、青田側に秘密基地を作って遊んでいます。
青田川ですか? そちらのフナクボ山からアマネ山も歩いてみたい所ですね。
>この行程を一日で歩いたのにはビックリ。
貧乏性?なので、遠出の際には一気に歩いておきたかっただけです・・・。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
グーさん、こん**は。
>こんな歩きをされるには・・・グーの考えるおど+さんのイメージは
>身長165cm 体重53kg 年齢35才
>ドーでしょうか? 11/9オフ会に顔を出して下さいな。
背格好と歳はご想像にお任せしますが、余り若くはありませんよ。(苦笑)
オフ会ですが、前日土曜日はどこかに行くと思うので、その余力で行けるところであれば、参加させていただくかも知れません。(一応、当日は開けておきます)
>松阪牛のような山名です。土地柄にピッタリですが「霧降山」ですね。
あーっ、老眼?で見間違えてました。(笑) まあ、この辺りの山名は昔からのものではないようなので、適当?でしょうね。(日本山名辞典には載っていませんね)
>うらやましい身体です。
>これからもヤブネットの若返りのためにガンガン歩いて下さいな。
皆さんの足元にも及びませんが、歩ける内に沢山歩こうかと思っています。
おど+
>こんな歩きをされるには・・・グーの考えるおど+さんのイメージは
>身長165cm 体重53kg 年齢35才
>ドーでしょうか? 11/9オフ会に顔を出して下さいな。
背格好と歳はご想像にお任せしますが、余り若くはありませんよ。(苦笑)
オフ会ですが、前日土曜日はどこかに行くと思うので、その余力で行けるところであれば、参加させていただくかも知れません。(一応、当日は開けておきます)
>松阪牛のような山名です。土地柄にピッタリですが「霧降山」ですね。
あーっ、老眼?で見間違えてました。(笑) まあ、この辺りの山名は昔からのものではないようなので、適当?でしょうね。(日本山名辞典には載っていませんね)
>うらやましい身体です。
>これからもヤブネットの若返りのためにガンガン歩いて下さいな。
皆さんの足元にも及びませんが、歩ける内に沢山歩こうかと思っています。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
わりばしさん、こん**は。
>1日違いで東尾根を歩いておりました。
そのようですね。 記録読まさせて頂きましたが、とても真似できませんね…。 滝の谷の東尾根は、歩いてみたくなる景観ですが、ザレがひどくて道を誤ると滑落必死でしょうか・・・。
>このあたり白いトリカブトの群生があったりします。
白花のトリカブト、見たのも群生していたので同じものを見たのだと思います。 しかし、珍しいので貴重ですね?
>私の時はホワイトアウトだったので、岩場を登りましたが、どこをのぼったのやら?
テープはありますが、雨風で落ちていたので正解が分かりませんね。 兎に角、進退窮まるようなことのないよう経験が要求される所でした。(問題のないコース取りで登れば、楽勝ですね)
>おどさんの駐車された三軒家までは大昔に三重交通バス路線が来ていて、林道沿いの対岸にも木地師の集落がありました。
バスが来ていたのですか・・・。 確かに、ダムが出来る前には、集落があったのだから当たり前でしょうか。
>高速も伸びたことですし、また台高に足を運んでくださいな。
台高の東側は比較的近い(と言っても自宅から2時間以上ですが・・・)ので、これからも訪れたい所です。 まだ、高見山から明神までと、今回の池木屋山から、以前歩いた振子辻までのメインルートも残っていますしね。
おど+
>1日違いで東尾根を歩いておりました。
そのようですね。 記録読まさせて頂きましたが、とても真似できませんね…。 滝の谷の東尾根は、歩いてみたくなる景観ですが、ザレがひどくて道を誤ると滑落必死でしょうか・・・。
>このあたり白いトリカブトの群生があったりします。
白花のトリカブト、見たのも群生していたので同じものを見たのだと思います。 しかし、珍しいので貴重ですね?
>私の時はホワイトアウトだったので、岩場を登りましたが、どこをのぼったのやら?
テープはありますが、雨風で落ちていたので正解が分かりませんね。 兎に角、進退窮まるようなことのないよう経験が要求される所でした。(問題のないコース取りで登れば、楽勝ですね)
>おどさんの駐車された三軒家までは大昔に三重交通バス路線が来ていて、林道沿いの対岸にも木地師の集落がありました。
バスが来ていたのですか・・・。 確かに、ダムが出来る前には、集落があったのだから当たり前でしょうか。
>高速も伸びたことですし、また台高に足を運んでくださいな。
台高の東側は比較的近い(と言っても自宅から2時間以上ですが・・・)ので、これからも訪れたい所です。 まだ、高見山から明神までと、今回の池木屋山から、以前歩いた振子辻までのメインルートも残っていますしね。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
こんばんは、おど+さん
おお、我があこがれの台高縦走ですね。
池木屋山ですかー。まさに台高の交差点とでも言うべきスポットですね。
うちも鈴鹿縦走が終わりそうなので
こちらにも目を向けたいところですね。
ちなみに同じ日にまだこんなところでヒーコラ縦走してました。
http://www.yamareco.com/modules/yamarec ... 10667.html
おお、我があこがれの台高縦走ですね。
池木屋山ですかー。まさに台高の交差点とでも言うべきスポットですね。
うちも鈴鹿縦走が終わりそうなので
こちらにも目を向けたいところですね。
ちなみに同じ日にまだこんなところでヒーコラ縦走してました。
http://www.yamareco.com/modules/yamarec ... 10667.html
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
ブロードさん、こん**は。
>おお、我があこがれの台高縦走ですね。
>池木屋山ですかー。まさに台高の交差点とでも言うべきスポットですね。
縦走は、一気には出来そうもないので。 今後は、懸案の高見山から明神の縦走を予定しています。
>うちも鈴鹿縦走が終わりそうなので
逆に夏場は鈴鹿から遠ざかっていた(遠ざけていた?)ので、ヒルも鳴りを潜める10月からはまた再開する予定です。
おど+
>おお、我があこがれの台高縦走ですね。
>池木屋山ですかー。まさに台高の交差点とでも言うべきスポットですね。
縦走は、一気には出来そうもないので。 今後は、懸案の高見山から明神の縦走を予定しています。
>うちも鈴鹿縦走が終わりそうなので
逆に夏場は鈴鹿から遠ざかっていた(遠ざけていた?)ので、ヒルも鳴りを潜める10月からはまた再開する予定です。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
おど+さん
こんにちは
雨子庵です。
せっかくなので小ネタを。
連休なのでもうすこし多くの車がいるかと思っていましたが、ここまで車の気配はありませんし、当然駐車地にも1台も止まっていません。(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました) 駐車地の前には、どこから引いているのか、水が勢い良く出ている水場があります。
早速出発の準備をしますが、ヒルが多いとのことなので、念の為忌避剤を掛けて出発しました。 駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
先ほどの水は対岸の山から引いている?
オジヤン(この辺の生き字引担当)に聞いたところ、この水はこの辺にかつて有った集落(5軒程度とのこと)の生活水です。
対岸のちょっとした湧き水(この辺では『でみず(出水)』と言います)からひいているそうです。
以前、オジヤンの軽トラに乗っていて、『美味しい水が有るから飲んで行こう』と言われここで休憩したこともあります。
少なくとも私が知っている限りでは、枯れたことはありません。
ということで、正解は、ワイヤーを使ってでも引いて飲みたい美味しい水、でした。
雨子庵
こんにちは
雨子庵です。
せっかくなので小ネタを。
連休なのでもうすこし多くの車がいるかと思っていましたが、ここまで車の気配はありませんし、当然駐車地にも1台も止まっていません。(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました) 駐車地の前には、どこから引いているのか、水が勢い良く出ている水場があります。
早速出発の準備をしますが、ヒルが多いとのことなので、念の為忌避剤を掛けて出発しました。 駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
先ほどの水は対岸の山から引いている?
オジヤン(この辺の生き字引担当)に聞いたところ、この水はこの辺にかつて有った集落(5軒程度とのこと)の生活水です。
対岸のちょっとした湧き水(この辺では『でみず(出水)』と言います)からひいているそうです。
以前、オジヤンの軽トラに乗っていて、『美味しい水が有るから飲んで行こう』と言われここで休憩したこともあります。
少なくとも私が知っている限りでは、枯れたことはありません。
ということで、正解は、ワイヤーを使ってでも引いて飲みたい美味しい水、でした。
雨子庵
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
雨子庵さん、こん**は。
>オジヤン(この辺の生き字引担当)に聞いたところ、この水はこの辺にかつて有った集落(5軒程度とのこと)の生活水です。
>対岸のちょっとした湧き水(この辺では『でみず(出水)』と言います)からひいているそうです。
>以前、オジヤンの軽トラに乗っていて、『美味しい水が有るから飲んで行こう』と言われここで休憩したこともあります。
>少なくとも私が知っている限りでは、枯れたことはありません。
>
>ということで、正解は、ワイヤーを使ってでも引いて飲みたい美味しい水、でした。
調べると、ダムで65戸が水没となっていたので、昔(30年前?)はそれなりに人が住んでいたようですね。
写真にも写っていますが、貯水槽?があるので、昔からこの辺りで水を一旦貯めていたのでしょう。 ここの水は飲みませんでしたが、江馬小屋林道沿いの水場は美味しかったです。
おど+
>オジヤン(この辺の生き字引担当)に聞いたところ、この水はこの辺にかつて有った集落(5軒程度とのこと)の生活水です。
>対岸のちょっとした湧き水(この辺では『でみず(出水)』と言います)からひいているそうです。
>以前、オジヤンの軽トラに乗っていて、『美味しい水が有るから飲んで行こう』と言われここで休憩したこともあります。
>少なくとも私が知っている限りでは、枯れたことはありません。
>
>ということで、正解は、ワイヤーを使ってでも引いて飲みたい美味しい水、でした。
調べると、ダムで65戸が水没となっていたので、昔(30年前?)はそれなりに人が住んでいたようですね。
写真にも写っていますが、貯水槽?があるので、昔からこの辺りで水を一旦貯めていたのでしょう。 ここの水は飲みませんでしたが、江馬小屋林道沿いの水場は美味しかったです。
おど+
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
おど+さん、こんばんは。
レス、おそくなりました。
相変わらず、よく歩かれてます(^^)。
今回の目的は、登山を初めて間もない頃から、その奥深さから憧れ?の山となっていた「池木屋山(いけごややま)」に登る事です。
ムカシのわたしにとっても、「池木屋山」と「迷岳」は、このあたりの山では難しそうな気がしたものです(^^;。
道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。
蓮集落までは、「県道」ですもんね。
駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。
へぇ、この尾根を登る人がいるのですね。この尾根を利用した1泊周回レポ(おどさんとほぼ同じルート)のレポを読んだ記憶がありますが、日帰りではここを登ろうと云う気にはならないところですね。
弧の水場は、近くの石灰岩地の湧水から引いてるのかと思ったら、蓮川を挟んだ対岸からでしたか!
右斜面をトラバースするように古い道が続いていますが、伐採木や岩が多くはっきりしません。 しかし、作業用のテープなどがついているのと、地図でそちらにも尾根があるので向かうことにします。 古い窯跡と思われる石垣を横目に尾根の末端へと向かうと、そこで道は消えているようです。
1144pの南東尾根を降りて、尾根を蓮集落へ降りたことがあります。
このしっかりした道(木馬道?)に出合い、タララ谷方面へ降りる道かと思ったのですが、再度尾根と合流していたのですね。
そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。
サンヨウブシですね。
途中、前方からこの日はじめての単独登山者とスレ違いますが、山頂方面から戻る形で会ったからか、不思議そうな顔でジロジロと見られます…。
おど+さんの顔にお弁当でも付けいてたかも…。
…たぶん、奈良県側の大又の駐車地に一番乗り(池木屋山の人ともあってるのでしょう)で山に登った人だったんでしょう。
三重県側から登れることを知らない人は多いようです(^^;。
しかし、左奥にもピークらしい所が見えたので、そちらが山頂かと向かいかけますが、踏み跡もなくGPSで確認すると
ここから、千石林道へ降りるマーキングルートがあります。
、手前がピークで間違いないので戻ります。
ここからは廃道と書かれた古い道が分岐しているようですが、パッと見ではそれらしき踏跡は見られません。
この古道は、三重県側奈良県側ともに辿ることは不可能です。
結論からすると、この辺りの登山道は間違って記載されているようで、この後も記載ミスと思われる道が見られました。
おど+さんは、昭文社の山高地図を参照されてるのかな?
この山域の山高地図の間違いは多いよ(^^;。
山頂標識の辺りで休憩されていますが、お陰で鳥の囀りと秋の虫の音だけの静寂が途絶えてしまいます・・・。
これには、わたしもちょっと…!って云いたい。
その窪地には湿地帯が続いていますが、奥にあるのが「池木屋山」の山名の由来になった小屋池でしょうか?(水が少なく池という感じではありません・・・)
思うに、「小屋池」ではなく、「木屋池」で小屋があったわけではないと思う。
池木屋山の名称由来は、木地師の池のある山じゃないかと思うのです。
池は湿地で飲み水には適してないしね。
東尾根へと進みますが、通常コースの「宮の谷」から外れるので警告の標識が立っていました。
東尾根に入り込み、宮川方面へ下ったりする人もいるようで。
しかし、それとはわかっていても分岐の目印らしきものは見えず(見落としていると思いますが)、
明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。
「水越」と呼ばれる鞍部に到着したところで、近くにある水場の様子を見ていくことにします。 水越谷へと降りて行くと、ガレた沢が2つ現れますが、100mほど下に歩いた所でも水音一つしてきません・・・。
最近水越付近に足を運んでませんが、分岐にはマーキングがあるかと思います。
マーキングは、尾根をそのまま行くのではなくトラバースして、水越に向かってたかと思います。
そして、水場はその途上にあったと記憶してます。
水越の鞍部から水を求めて谷に降ると、二俣辺りまで降らないと無いんじゃないかな。
尾根上部に向かって登って行くと、ここから核心部となる岩稜帯へと入っていきます。
滝見尾根(宮ノ谷右岸尾根?野江俣谷左岸尾根?)のco1210へ続くトラバースマーキングルートもあります。
1226mとの鞍部に到着すると、ここからは地図の指示に従って「江馬小屋谷」方面へとトラバース気味に降りていきます。 しかしこれが間違いでした、GPSに点線の登山道がある通りに巡っていきますが、いきなり前方に岩稜帯が現れます・・・。
明らかな間違いですね。
co1200ピークを踏んでから、トラバースすべきだったでしょう。
上記ピークの岩場下を回り込んじゃったのですね(^^;。
岩稜帯を通過すると緩やかな上りとなり、「ナンノキ平」と呼ばれる休憩やテントには最適な平坦地に到着しました。
ナンノキ平より、この岩稜帯の上の平は、天泊適地なんです(^^)。
ここまでGPSの登山道を信用しては迷っているので、ここからのコースはテープと踏跡を信じて歩くことにします。
地形図とマーキング、踏み跡ですね(^^)。
また、直進しそうな分岐点には、トラロープが付けられ安心して降りて行けます。
この春、歩きましたが、ウザったい!今度来た時外そうかと思ってましたけど(^^;;
そのイノシシ用なのか、途中に捕獲用の箱わなの鉄柵が置かれていますが
植林のカワハギ対策の熊檻です。
それも巨石が現れるまででした。
大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。
ここ、崩壊しちゃってますね。
大岩沿いのトラバース先に道が続いてます。
途中、斜面の岩から水がドボドボと湧き出ており、水汲みの為か下にタンクを置くためのパレットが敷かれていました。 ここで冷たい湧き水を飲み、自宅用にペットボトルに汲んでいきます。(冷たくて美味しかったです)
この水も美味しいですね~(^^)。
おど+さん、おつかれさまでした(^^)。
zipp
Re: 【台高】 憧れの池木屋山へ周回縦走
zippさん、こん**は。
>ムカシのわたしにとっても、「池木屋山」と「迷岳」は、このあたりの山では難しそうな気がしたものです(^^;。
昔とイワず、今でも池木屋山は難しいですね。
>へぇ、この尾根を登る人がいるのですね。この尾根を利用した1泊周回レポ(おどさんとほぼ同じルート)のレポを読んだ記憶がありますが、日帰りではここを登ろうと云う気にはならないところですね。
危険箇所も無く、普通に通れる尾根ですが、やはり下山に使うのが普通なのでしょうか。
> おど+さんの顔にお弁当でも付けいてたかも…。
>…たぶん、奈良県側の大又の駐車地に一番乗り(池木屋山の人ともあってるのでしょう)で山に登った人だったんでしょう。
>三重県側から登れることを知らない人は多いようです(^^;。
怪しいカッコウだったかも知れませんね・・・。 地図にも登山道は幾つか書いてあるので、それほど不思議ではないと思うのですが、確かに三重県川からの道は限られますね。 ましてや今回のコースは想像不能ですね。(苦笑)
> おど+さんは、昭文社の山高地図を参照されてるのかな?
>この山域の山高地図の間違いは多いよ(^^;。
山と高原地図です。 確かに、春の大台ヶ原の時も、地図の記載に間違いに惑わされましたねぇ・・・。
>これには、わたしもちょっと…!って云いたい。
山深いところなので、この時は文句はいいませんでしたが、翌週登った百名山の山頂でも、五月蝿くラジオを鳴らしながら休憩していた人がいました。 この件で敏感になっていたので、消すように言ったばかりです。
>最近水越付近に足を運んでませんが、分岐にはマーキングがあるかと思います。
>マーキングは、尾根をそのまま行くのではなくトラバースして、水越に向かってたかと思います。
>そして、水場はその途上にあったと記憶してます。
> 水越の鞍部から水を求めて谷に降ると、二俣辺りまで降らないと無いんじゃないかな。
水場ありますか? マーキングは、風雨の影響か結構落ちていたので、取れていたのかも知れません。 水音に注意しながら歩いていたので、見逃しは無いと思いますが。
>明らかな間違いですね。
>co1200ピークを踏んでから、トラバースすべきだったでしょう。
>上記ピークの岩場下を回り込んじゃったのですね(^^;。
計画する時にも、険しそうなトラバースだなと思っていましたが、現場でも無理なコースだと再確認しました・・・。 まあ、トラバース出来ないことはありませんが、滑落の危険が大きいですね。
>この春、歩きましたが、ウザったい!今度来た時外そうかと思ってましたけど(^^;;
一度でも通った方は良いのかもしれませんが、初めては確かに間違えやすい道ですね。 林道も荒れているので、その内に廃道となりそうですねぇ。
おど+
>ムカシのわたしにとっても、「池木屋山」と「迷岳」は、このあたりの山では難しそうな気がしたものです(^^;。
昔とイワず、今でも池木屋山は難しいですね。
>へぇ、この尾根を登る人がいるのですね。この尾根を利用した1泊周回レポ(おどさんとほぼ同じルート)のレポを読んだ記憶がありますが、日帰りではここを登ろうと云う気にはならないところですね。
危険箇所も無く、普通に通れる尾根ですが、やはり下山に使うのが普通なのでしょうか。
> おど+さんの顔にお弁当でも付けいてたかも…。
>…たぶん、奈良県側の大又の駐車地に一番乗り(池木屋山の人ともあってるのでしょう)で山に登った人だったんでしょう。
>三重県側から登れることを知らない人は多いようです(^^;。
怪しいカッコウだったかも知れませんね・・・。 地図にも登山道は幾つか書いてあるので、それほど不思議ではないと思うのですが、確かに三重県川からの道は限られますね。 ましてや今回のコースは想像不能ですね。(苦笑)
> おど+さんは、昭文社の山高地図を参照されてるのかな?
>この山域の山高地図の間違いは多いよ(^^;。
山と高原地図です。 確かに、春の大台ヶ原の時も、地図の記載に間違いに惑わされましたねぇ・・・。
>これには、わたしもちょっと…!って云いたい。
山深いところなので、この時は文句はいいませんでしたが、翌週登った百名山の山頂でも、五月蝿くラジオを鳴らしながら休憩していた人がいました。 この件で敏感になっていたので、消すように言ったばかりです。
>最近水越付近に足を運んでませんが、分岐にはマーキングがあるかと思います。
>マーキングは、尾根をそのまま行くのではなくトラバースして、水越に向かってたかと思います。
>そして、水場はその途上にあったと記憶してます。
> 水越の鞍部から水を求めて谷に降ると、二俣辺りまで降らないと無いんじゃないかな。
水場ありますか? マーキングは、風雨の影響か結構落ちていたので、取れていたのかも知れません。 水音に注意しながら歩いていたので、見逃しは無いと思いますが。
>明らかな間違いですね。
>co1200ピークを踏んでから、トラバースすべきだったでしょう。
>上記ピークの岩場下を回り込んじゃったのですね(^^;。
計画する時にも、険しそうなトラバースだなと思っていましたが、現場でも無理なコースだと再確認しました・・・。 まあ、トラバース出来ないことはありませんが、滑落の危険が大きいですね。
>この春、歩きましたが、ウザったい!今度来た時外そうかと思ってましたけど(^^;;
一度でも通った方は良いのかもしれませんが、初めては確かに間違えやすい道ですね。 林道も荒れているので、その内に廃道となりそうですねぇ。
おど+