【奥伊勢・沢登り】犬戻峡滝ヤ谷 右俣遡行、左俣下降
Posted: 2014年3月30日(日) 11:42
滝ヤ谷は大紀町大内山にある中ノ又川の支谷である。この付近のzippさんの記録を読んでいるときに滝ヤ谷の記述がある事に気付き、ずっと気になっていた。記述と言っても遡行したということが書いてあるだけで、谷の中の状況についての記載は何もない。他には遡行記録は見当たらない。どんな谷なんだろうか。わりばしさんとたろーさんを誘って行ってみることにした。
【 日 付 】2014年3月29日(土)
【 山 域 】奥伊勢・犬戻峡
【メンバー】わりばし、たろー、シュークリーム
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】犬戻峡公園駐車場 8:30 --- 8:55 滝ヤ谷出会い --- 10:05 二俣 --- 右俣 --- 11:40 島尾越 12:10 --- 左俣 --- 13:30 二俣 --- 14:00滝ヤ谷出会い --- 14:15 駐車地 大内山村に来ると桜がほぼ満開に近い。やっぱり暖かいんだねえ。私の自宅から伊勢自動車道経由で1時間ほどだ。「近いですねえ」とたろーさんが感心している。南紀もずっと近くなったし、たろーさんは南紀の沢に意欲を持っているようだ。
犬戻峡公園駐車場に車を置き、沢装備を装着する。どんな谷かわからないので40mロープ+フル装備だ。とりあえず沢に降りてみるが、しばらく平流が続きそうなので一旦林道に上がり、垂直な岩嵓に挟まれた林道を歩いていく。滝ヤ谷出会いの手前で山の神を見つけてわりばしさんが喜んでいる。このあたりの山の神は自然石を利用したもので、ほとんどが世話する人もなく苔むしているが、ここの山の神は現役のようで真新しいワンカップが何個も供えられている。 滝ヤ谷出会いで再度沢に降りる。入渓してすぐに2段15mのすてきな滝がお出迎えだ。これは期待できそう。ここは左側から越える。この谷の滝はほぼすべて黒色の岩でできていて、フリクションが良く効くので快適だ。 沢のすぐ横には杣道がずっと走っていて、ときに杣道に上がりながら進んで行く。炭焼き釜の後も良く見られる。石組がまだしっかりしているので、比較的最近まで現役として使われていたようだ。人々の生活のにおいが濃い山域だ。
次に現れた6m滝も左側を越える。このあと滝が連続しそうな雰囲気で期待が高まる。次は大きい釜を持つ10m滝。ここは右側のピンクテープの所から越える。たろーさんが念のためロープを出そうかと言ってくれるが、手がかりがあるのでフリーで登る。最後の詰めがちょっといやらしかった。 だんだん大きな岩が多くなり、大岩の間を登っていく。「台高の沢らしいですねえ」とたろーさん。大きな釜を持った3m滝。「夏だったら泳ぐんところだけどねえ」。次も大きな釜を持った2段10m滝。ここは右側を越えていく。 右俣と左俣の合流点では両方とも滝が見え、どっちも面白そう。ここは右俣へ向かう。このあとも大岩と滝が続く。10mの大岩滝を越えると源流の雰囲気になり、あとは稜線へひたすら登るだけだ。途中で地形図の破線道に出会ったので、この破線道に沿って左折し、島尾越(地形図では鳥尾越)で昼食休憩。すぐ近くには南亦山ののっぺりした山頂が見えている。ここから20分といったところだろう。 昼食後、送電線巡視路に沿ってP901の南側山腹を巻き、左俣に降りる。ここには沢沿いに滝ヤ谷道が走っており、赤テも沢山あるので、赤テに沿って降りていくとすぐに右俣との分岐点に到着。左俣はほとんどが伏流になっていて、遡行には面白みのない谷だ。右俣に行って正解だろう。この滝ヤ谷道。昔は整備された道だったようだが、木橋など皆崩壊していて荒れた感じになっている。わりばしさんが「ワイルドだぜ―」と喜んでいる。 二俣からも滝ヤ谷道をたどり、駐車地に戻った。犬戻峡公園駐車場の桜は朝は五分咲きだったのが、帰りには七分咲きになっていた。
滝ヤ谷は直登できる滝がほとんどであり、フリクションも良く効くので楽しい谷だった。ただし、左俣は滝がほとんどないので遡行には不向きだろう。持参した登攀具は結局使用しなかった。足の揃った3人組で楽しい遡行だった。わりばしさん、たろーさん、お付き合いありがとうございました。
【 日 付 】2014年3月29日(土)
【 山 域 】奥伊勢・犬戻峡
【メンバー】わりばし、たろー、シュークリーム
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】犬戻峡公園駐車場 8:30 --- 8:55 滝ヤ谷出会い --- 10:05 二俣 --- 右俣 --- 11:40 島尾越 12:10 --- 左俣 --- 13:30 二俣 --- 14:00滝ヤ谷出会い --- 14:15 駐車地 大内山村に来ると桜がほぼ満開に近い。やっぱり暖かいんだねえ。私の自宅から伊勢自動車道経由で1時間ほどだ。「近いですねえ」とたろーさんが感心している。南紀もずっと近くなったし、たろーさんは南紀の沢に意欲を持っているようだ。
犬戻峡公園駐車場に車を置き、沢装備を装着する。どんな谷かわからないので40mロープ+フル装備だ。とりあえず沢に降りてみるが、しばらく平流が続きそうなので一旦林道に上がり、垂直な岩嵓に挟まれた林道を歩いていく。滝ヤ谷出会いの手前で山の神を見つけてわりばしさんが喜んでいる。このあたりの山の神は自然石を利用したもので、ほとんどが世話する人もなく苔むしているが、ここの山の神は現役のようで真新しいワンカップが何個も供えられている。 滝ヤ谷出会いで再度沢に降りる。入渓してすぐに2段15mのすてきな滝がお出迎えだ。これは期待できそう。ここは左側から越える。この谷の滝はほぼすべて黒色の岩でできていて、フリクションが良く効くので快適だ。 沢のすぐ横には杣道がずっと走っていて、ときに杣道に上がりながら進んで行く。炭焼き釜の後も良く見られる。石組がまだしっかりしているので、比較的最近まで現役として使われていたようだ。人々の生活のにおいが濃い山域だ。
次に現れた6m滝も左側を越える。このあと滝が連続しそうな雰囲気で期待が高まる。次は大きい釜を持つ10m滝。ここは右側のピンクテープの所から越える。たろーさんが念のためロープを出そうかと言ってくれるが、手がかりがあるのでフリーで登る。最後の詰めがちょっといやらしかった。 だんだん大きな岩が多くなり、大岩の間を登っていく。「台高の沢らしいですねえ」とたろーさん。大きな釜を持った3m滝。「夏だったら泳ぐんところだけどねえ」。次も大きな釜を持った2段10m滝。ここは右側を越えていく。 右俣と左俣の合流点では両方とも滝が見え、どっちも面白そう。ここは右俣へ向かう。このあとも大岩と滝が続く。10mの大岩滝を越えると源流の雰囲気になり、あとは稜線へひたすら登るだけだ。途中で地形図の破線道に出会ったので、この破線道に沿って左折し、島尾越(地形図では鳥尾越)で昼食休憩。すぐ近くには南亦山ののっぺりした山頂が見えている。ここから20分といったところだろう。 昼食後、送電線巡視路に沿ってP901の南側山腹を巻き、左俣に降りる。ここには沢沿いに滝ヤ谷道が走っており、赤テも沢山あるので、赤テに沿って降りていくとすぐに右俣との分岐点に到着。左俣はほとんどが伏流になっていて、遡行には面白みのない谷だ。右俣に行って正解だろう。この滝ヤ谷道。昔は整備された道だったようだが、木橋など皆崩壊していて荒れた感じになっている。わりばしさんが「ワイルドだぜ―」と喜んでいる。 二俣からも滝ヤ谷道をたどり、駐車地に戻った。犬戻峡公園駐車場の桜は朝は五分咲きだったのが、帰りには七分咲きになっていた。
滝ヤ谷は直登できる滝がほとんどであり、フリクションも良く効くので楽しい谷だった。ただし、左俣は滝がほとんどないので遡行には不向きだろう。持参した登攀具は結局使用しなかった。足の揃った3人組で楽しい遡行だった。わりばしさん、たろーさん、お付き合いありがとうございました。