【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

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kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2014年3月23日(日)
【天 候】 快晴
【山 域】 東美濃
【メンバー】クロオ、kitayama-walk

【コース】 立石キャンプ場(駐車地)-市境界峠(取付点)-P1279-▲鷲ヶ岳北(三角点峰)-▲鷲ヶ岳-P1653-P1677-▲白尾山-カワズ洞分岐点
-尾根末端-林道出合-車デポ地

GPS軌跡図
GPS軌跡図
 鷲ヶ岳にはこれまで積雪期に2度登ったことがある。最初は、ホワイトピアたかすスキー場のリフト上端から取り付こうとしたが、スキーかボードをもっていないと
リフトに乗せてもらえなかったので、林道を遡って立石キャンプ場手前の除雪最終地点から登山道を歩いてピストンした。2回目は、鷲ヶ岳スキー場からゲレンデ
端からホワイトピアたかすスキー場のリフト上端(見晴し平)まで登り、藤原頼保公の顕彰碑とお堂が祀られているいっぷく平を経由して山頂までピストンした。鷲
ヶ岳の山頂から眺めると南に延びる尾根は白尾山に続いている。いくつかのピークを越えながら白尾山まで縦走してみたいという思いを抱いた。

 鷲ヶ岳から白尾山まで縦走するには、①晴天が約束されていること、②車2台の確保が必要条件となる。そこで3月下旬の三連休に計画しようとクロオさんに
相談したところ、快諾していただいた。三連休の2日目か最終日か、どちらかに決めかねていたが、予想天気図からすると最終日の方がよさそうである。最終的
には三連休の初日に3/23に実施することを決めた。

 今日の待ち合わせは、午前7時に白鳥IC下車すぐのところにある道の駅しらお「ふれあいパーク」だ。午前4時過ぎに京都を出発し6:20に到着したら、もうクロオ
さんは着いていた。 朝から雲のない快晴の天気だ。 まずは白尾山からの下山口に車をデポしに行く。道の駅からしらおスキー場をめざすが、同スキー場はすで
に営業を終了していた。 スキー場入口を見送り、県道を進むと栃洞集落の外れから林道に入る。 細い林道を進むとすぐに左手に養鱒場があり、これも見送って
林道を上がって行くと、 大洞峠に県道白鳥明宝線を右に見送るところに車をデポすることにした。ここから登山口の立石キャンプ場までは結構距離がある。来た
道を戻り、鷲ヶ岳スキー場からホワイトピアたかすスキー場に向かうが、これも見送って県道を走る。どこまで除雪してあるのか心配したが、集落外れの通行止め
のゲートも簡単に開閉でき、結局立石キャンプ場まで除雪されていた(7:40)。

 身支度を整えて出発するが(7:50)、いきなりスノーシューを履くことができる。今日は立石キャンプ場から県道を高山市との境の峠まで歩き、そこから尾根に取
り付くことにしている。歩き出してすぐ右手に鷲ヶ岳への登山道入口がある。最初のときはこの登山道を使って登ったのであるが、今日はこれを見送り、雪に覆わ
れた県道を進んだ。まだ気温が上がっていないので雪面が固くスノーシューのクランボンがガシガシと食い込み歯切れがよい。県道は大きく左にカーブしてもう一
度右にカーブすると市境峠に到着した(8:10)。少し手前のところから山腹に取り付き、急な斜面を駆け上るとすぐに尾根に出た。尾根には雪があるものの少ない
ので、尾根芯より少し左側を歩くようになる。所々雪が切れている部分もある。何とかP1279までスノーシューのままたどり着いた(8:45)。

 P1279で尾根は右に直角に曲がって下っていき、鞍部から登り返しになる。右は植林帯、左は自然林という感じであるが、次第に雪の量が増えてきたのでスノ
ーシューも快適となる。天気はよいし、スノーシューも軽くなり、るんるん気分で登っていく。尾根が緩く右にカーブしていくあたりから、右手に白い峰が見え出して
きた。白山や石徹白の山々であろう。もう少し登ったところに樹林が切り開かれたビューポイントがあった。三角点峰の鷲ヶ岳北(1399.7m)である(9:20)。白山
(御前峰・剣が峰)と別山がひときわ白く目立つ。そして、北には三方崩山、猿ヶ馬場山、御前岳、栗ヶ岳などの山々が見える。南にはダイナランド、スノーパーク
高鷲のスキー場の向こうに大日ヶ岳、そして野伏ヶ岳や小白山などの石徹白の峰々が広がっている。
鷲ヶ岳北から白山方面を望む
鷲ヶ岳北から白山方面を望む
 鷲ヶ岳北から尾根は一直線に南へ延びていて鷲ヶ岳山頂につながっている。しかし、このまま快適なスノーシューハイクで山頂到達とはいかなかった。Ca1480
m付近での急登だった。 最初のうちはスノーシューで踏ん張れば登れると思い、 そのまま登っていったが、途中で傾斜が50度を超えるようになり、斜面も固く滑
落の危険を感じた。そこでスノーシューを外してアイゼンに履き替えることにした。急斜面の途中での履き替えで難儀したが、我ながら首尾よく履き替えることが
できたと思った。アイゼンを履くと斜面を滑ることもなく、キックステップを刻んで難所を通過することができた。クロオさんには斜面の最下部からアイゼンに替える
ようにアドバイスした(10:00)。この急斜面の難所を通過すると、尾根が広がってきたので再びアイゼンからスノーシューに履き替えた。1500m、1550m、1600m
と高度を上げていくと、右手に見えていた白い峰々の姿がより大きくなってきた。さらに前方左手には薄いながらも御嶽山の姿も浮かんできた。
難所の傾斜はこれくらい。
難所の傾斜はこれくらい。
 山頂までもう少しであるが、山頂直下のところに鷲ヶ岳スキー場から上がってくる尾根(登山道)がよく見える場所があることを知っていた。尾根芯から少し右に
寄ったところだ。なるほどよく見える。正面には、荒島岳が尖った姿を見せている。その左には銀杏峰と部子山があり、さらに能郷白山も顔をのぞかせている。南
には正確には同定できないが、おそらく姥ヶ岳、屏風山、平家岳、滝波山などが続いているのであろう。このあたりには灌木もあり、早朝にはあった樹氷が、気温
が上がるにつれて落下していて、あとわずかに残っていた。一通り写真に収めてから山頂に着いた(10:30)。
鷲ヶ岳山頂
鷲ヶ岳山頂
鷲ヶ岳山頂から白山を望む
鷲ヶ岳山頂から白山を望む
 鷲ヶ岳の山頂は積雪期にはこんもり盛り上がった台地のようになっていて、南北に細長くなっている。ここには方位盤が設置してあるが、今は雪の下に隠れて
いて全く見えない。しかし、山頂は遮るもののない360度の大パノラマが展開し、素晴らしいの一言に尽きる。御嶽山と乗鞍岳は今日も見えていたが、最初に登
ったときには見ることのできた穂高の山々や槍ヶ岳、剣岳の姿はよく見えない。ダイナランドスキー場の上には大日ヶ岳、その左向こうには野伏ヶ岳、小白山(お
じろやま)、枇杷倉山などの山々、桧峠を挟んで毘沙門岳、そのほぼ真後ろに荒島岳があり、その左には銀杏峰と部子山だ。さらに左には、姥ヶ岳、能郷白山、
屏風山、左門岳、平家岳、滝波山が並んでいるが、同定は定かではない。一通りの写真撮影を終えてランチタイムにすることにした。今日は風もほとんどなく、
ぽかぽか陽気となっていてランチにはもってこいである。このところ得正のカレーうどんに凝っていたが、今日はちょっと変えて「無鉄砲」という豚骨スープのラー
メンにしてみた。カット野菜、豚バラ肉、練り天ぷらも入れて煮込むとなかなかうまい。もちろんビールは欠かせない。今日はプレモルだ。白き山々に乾杯!やは
り山は晴れてなんぼだと実感するときでもある。楽しいひとときはあっという間に過ぎてしまった。これから白尾山まで縦走しなければならないが、約1時間半を
見込んでいるので、そろそろ出発しなければならない(12:15)。

 鷲ヶ岳から白尾山までは小ピークが4つあり、5つ目のピークが白尾山だ。最も遠くに頭が小さく見える。鷲ヶ岳から見ると尾根はうねるようになっていて、小さ
いながらもアップダウンがあることがわかる。 果たして1時間半で白尾山まで行き着くことができるか。まずはゆっくりとした下りだ。お、前方に動物がいる。鹿で
なくカモシカだ。鹿は直ぐに逃げてしまうが、カモシカはじっとこっちを見て動かない。ならばと近づいていくとさすがにカモシカも遠ざかっていった。左手を見ると
台地のような烏帽子岳の向こうに御嶽山と乗鞍岳が浮かんでいる。最初の小ピークP1653への登り返しは緩やかであり、スノーシューで快適に登っていくことが
できる。P1653を越えると(12:35)、前方に尖った小ピークが見える。 遠目に見るとやはりスノーシューでは難しい感じに見える。次第に近づくとやはり傾斜が急
でありアイゼンに履き替えることにした。少し左側から巻くように登るとすぐにピークに立つことができた。ここから先はしばらく平坦な尾根が続いているので、再
びスノーシューを装着した。左に小さいながらも雪庇ができているので注意しながら進む。平坦な台地から尾根を下るとブナ林が続いている。気持ちがよいとこ
ろだ。 前方には最後の小ピークのP1667が見えている。 緩やかな登りなのでしんどいことはない。その後も少しだけ下ってから登り返すと白尾山の頂上に着い
た(13:45)。ちょうど1時間半かかった。予定どおりである。白尾山の山頂はブナの木が疎らにたっているので、白山方面の眺望がよく、御前岳や栗ヶ岳もよく見
える。また、御嶽山と乗鞍岳の姿も確認することができる。山頂から少し南に行ったところから振り返ると、鷲ヶ岳かからの尾根ラインと4つの小ピークが見える。
白尾山は期待した以上に展望も雰囲気もよいところだった。
白尾山に向かう尾根のピラミダルな小ピーク
白尾山に向かう尾根のピラミダルな小ピーク
 白尾山山頂には30分ほど滞在し、いよいよ下山にかかる(14:15)。ここで方向を確認し、まずは南に下る。山頂からの尾根は西に続いているので間違っては
いけない。最初は少し急斜面であるが、すぐに緩やかで幅広の尾根になってくる。尾根にはブナとシラカンバの若木が疎らに林立している。その間隙を縫うよう
に下っていくと、P1315の手前に「カワズ洞国有林」という標識があった。ここが下山予定にしていた尾根分岐点である(14:40)。雪が少なくなり急降下になるの
でスノーシューを外してツボ足となった。これからある程度ヤブこぎを覚悟したが、意外にもヤブはなく、尾根には杣道(作業道)の踏み跡がしっかりとついてい
て、境界標(杭)もあった。ラッキーと思いながらどんどんと下っていった。今日の下山は楽勝!と思ったが、そうは問屋が卸さなかった。尾根の末端まで下ると
渡渉があった(15:20)。少々苦労して渡渉し林道に出る予定であったが、林道は反対岸にあったのだ。見つけた橋は朽ちて落ちていたので渡ることができない。
仕方なく元に戻って渡渉し直すことになった。再渡渉を何とか無事に終えるとようやく林道に降り立つことができた(15:55)。本当は尾根の末端まで下るのでは
なく、少し手前から右に下って行く必要があったのだ。GPSのルート図にはそのように入力してあった。よく確認しないまま安易に下ったのがミスであった。10分
ほど林道を歩くと、車をデポした地点に戻ることができた(16:05)。
白尾山山頂から白山方面を望む
白尾山山頂から白山方面を望む
白尾山から鷲ヶ岳に続く稜線を望む
白尾山から鷲ヶ岳に続く稜線を望む
<コースタイム>
7:50立石キャンプ場(駐車地)-8:10市境界峠(取付点)-8:45P1279-9:20▲鷲ヶ岳北(三角点峰)-10:30▲鷲ヶ岳12:15-12:35P1653-13:20P1677-
13:45▲白尾山14:15-14:40カワズ洞分岐点-15:20尾根末端-15:55林道出合-16:05車デポ地
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2014年3月30日(日) 22:35 ], 累計 1 回
written by kitayama-walk
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by たんぽぽ »

Rapido kita1さん、こんばんは。

白山や石徹白の山々であろう。もう少し登ったところに樹林が切り開かれたビューポイントがあった。三角点峰の鷲ヶ岳北(1399.7m)である(9:20)。白山(御前峰・剣が峰)と別山がひときわ白く目立つ。そして、北には三方崩山、猿ヶ馬場山、御前岳、栗ヶ岳などの山々が見える。南にはダイナランド、スノーパーク高鷲のスキー場の向こうに大日ヶ岳、そして野伏ヶ岳や小白山などの石徹白の峰々が広がっている。
いや~羨ましいです。
こちらは増税前の仕事ぎゅ~詰めで連日御前様。
日曜はもうヘトヘトで山へ出かける元気がありません。

高度を上げていくと、右手に見えていた白い峰々の姿がより大きくなってきた。さらに前方左手には薄いながらも御嶽山の姿も浮かんできた。
いいですね、川上岳も大きいでしょう。
山頂は遮るもののない360度の大パノラマが展開し、素晴らしいの一言に尽きる。御嶽山と乗鞍岳は今日も見えていたが、最初に登
ったときには見ることのできた穂高の山々や槍ヶ岳、剣岳の姿はよく見えない。ダイナランドスキー場の上には大日ヶ岳、その左向こうには野伏ヶ岳、小白山(おじろやま)、枇杷倉山などの山々、桧峠を挟んで毘沙門岳、そのほぼ真後ろに荒島岳があり、その左には銀杏峰と部子山だ。さらに左には、姥ヶ岳、能郷白山、屏風山、左門岳、平家岳、滝波山が並んでいるが、同定は定かではない。

すばらしい天気でしたね。

本当は尾根の末端まで下るのではなく、少し手前から右に下って行く必要があったのだ。GPSのルート図にはそのように入力してあった。よく確認しないまま安易に下ったのがミスであった。10分ほど林道を歩くと、車をデポした地点に戻ることができた(16:05)。
お疲れさまでした!

それから、揚げ足取りで申し訳ないですが一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰の表記が間違っておりますよ。
二ノ峰と表記してあるところが三ノ峰です。
そして一ノ峰と二ノ峰はもっと左下で、稜線に埋もれてしまってよくわかりませんね。
わかる人間はヘンタイかも。
失礼しました!
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by kitayama-walk »

たんぽぽしゃんさん、こんばんは。

> いや~羨ましいです。こちらは増税前の仕事ぎゅ~詰めで連日御前様。日曜はもうヘトヘトで山へ出かける元気がありません。

連日のお仕事お疲れ様です。「増税」前の午前様ももう終わりですね。消費税増税って、みんなが損することばかります(怒)。たとえば、山に行くために
ガソリン入れるにしても1リットル約5円も値上げになります。やっぱ口惜しいのに今日満タンにしてしまいました。またビール&発泡酒も4ケースまとめ買い
しました。

> 揚げ足取りで申し訳ないですが、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰の表記が間違っておりますよ。

 そうですよね。自分でもちょっと違うんじゃないかと思いつつも、アップしてしまいました。ご指摘を受けて訂正しておきました。
訂正した写真です
訂正した写真です
それからもう少し山座同定した写真をアップしておきますので、間違いがあれば、遠慮なくご指摘下さいませませ。
石徹白の峰々
石徹白の峰々
サイズ変更IMG_3868のコピー.jpg
IMG_3869.JPG
IMG_3871のコピー.jpg
P1040737のコピー.jpg
written by kitayama-walk
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by たんぽぽ »

Kitaさん、こんばんは。

それからもう少し山座同定した写真をアップしておきますので、間違いがあれば、遠慮なくご指摘下さいませませ。
ハ~イ、では遠慮なく・・・
薙刀山は経ヶ岳の誤りですよ。

それにしてもこの眺望はうらやましいな~
では、おやすみなさ~い。
経ヶ岳東面攻めは夢で終わりそう・・・
経ヶ岳東面攻めは夢で終わりそう・・・
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by kitayama-walk »

 たんぽぽしゃんさん、こんばんは。

> ハ~イ、では遠慮なく・・・薙刀山は経ヶ岳の誤りですよ。
経ヶ岳に訂正しました
経ヶ岳に訂正しました
あれは福井の経ヶ岳(1625m)でしたか。ちょっと遠いので気づきもしませんでした。
 実は、3/29に経ヶ岳に登ってきました。もちろん、ルートは無雪期を同じ保月山-杓子岳-中岳でした。この日の天気予報は
あまりよくなかったのですが、実際には午後からの方がよく晴れてきて、もうけたという思いがしました。
経ヶ岳を望む(中岳の東斜面から)
経ヶ岳を望む(中岳の東斜面から)
太陽ギラギラでした
太陽ギラギラでした
written by kitayama-walk
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クロオ
記事: 469
登録日時: 2011年2月20日(日) 09:08
お住まい: 愛知県海部郡大治町
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Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by クロオ »

kitayama-walk さん、こんばんは


 鷲ヶ岳から白尾山まで縦走するには、①晴天が約束されていること、②車2台の確保が必要条件となる。そこで3月下旬の三連休に計画しようとクロオさんに相談したところ、快諾していただいた。


 いつもお世話になります。
 私は2回目の鷲ヶ岳でした。前回は、桑ヶ谷林道の駐車地に車を停め、いっぷく平から登りました。


 三連休の2日目か最終日か、どちらかに決めかねていたが、予想天気図からすると最終日の方がよさそうである。最終的には三連休の初日に3/23に実施することを決めた。


 最終日で正解でしたね。
DSC04451.jpg

 今日の待ち合わせは、午前7時に白鳥IC下車すぐのところにある道の駅しらお「ふれあいパーク」だ。午前4時過ぎに京都を出発し6:20に到着したら、もうクロオさんは着いていた。 朝から雲のない快晴の天気だ。 まずは白尾山からの下山口に車をデポしに行く。道の駅からしらおスキー場をめざすが、同スキー場はすでに営業を終了していた。 スキー場入口を見送り、県道を進むと栃洞集落の外れから林道に入る。 細い林道を進むとすぐに左手に養鱒場があり、これも見送って林道を上がって行くと、大洞峠に県道白鳥明宝線を右に見送るところに車をデポすることにした。ここから登山口の立石キャンプ場までは結構距離がある。来た
道を戻り、鷲ヶ岳スキー場からホワイトピアたかすスキー場に向かうが、これも見送って県道を走る。どこまで除雪してあるのか心配したが、集落外れの通行止めのゲートも簡単に開閉でき、結局立石キャンプ場まで除雪されていた(7:40)。


 デポ地から、登山口まで、車で結構な距離がありました。こんな長い距離、道路を歩くとなったら絶対歩きたくないのに、山の上は歩くことができる。よく、こんな長い距離、それも山の中を歩けるものだと、車をデポするときはいつも思います。


 県道は大きく左にカーブしてもう一度右にカーブすると市境峠に到着した(8:10)。少し手前のところから山腹に取り付き、急な斜面を駆け上るとすぐに尾根に出た。尾根には雪があるものの少ないので、尾根芯より少し左側を歩くようになる。所々雪が切れている部分もある。何とかP1279までスノーシューのままたどり着いた(8:45)。


 痩せ尾根のアップダウンや、雪の無くなっているところもありましたが、概ね順調でした。


 尾根が緩く右にカーブしていくあたりから、右手に白い峰が見え出してきた。白山や石徹白の山々であろう。もう少し登ったところに樹林が切り開かれたビューポイントがあった。


 白い山並みがきれいで印象的でした。
DSC04452.jpg

 鷲ヶ岳北から尾根は一直線に南へ延びていて鷲ヶ岳山頂につながっている。しかし、このまま快適なスノーシューハイクで山頂到達とはいかなかった。Ca1480m付近での急登だった。 最初のうちはスノーシューで踏ん張れば登れると思い、 そのまま登っていったが、途中で傾斜が50度を超えるようになり、斜面も固く滑落の危険を感じた。そこでスノーシューを外してアイゼンに履き替えることにした。急斜面の途中での履き替えで難儀したが、我ながら首尾よく履き替えることができたと思った。アイゼンを履くと斜面を滑ることもなく、キックステップを刻んで難所を通過することができた。クロオさんには斜面の最下部からアイゼンに替えるようにアドバイスした(10:00)。


 とんでもない急登でした。一歩一歩、アイゼンを確実に利かせながら登りました。表面の雪は比較的硬かったのですが、中の方は、ボロボロで、ピッケルは、突き刺しても利かない感じでした。よく途中までスノーシューで登られました。


 鷲ヶ岳の山頂は積雪期にはこんもり盛り上がった台地のようになっていて、南北に細長くなっている。ここには方位盤が設置してあるが、今は雪の下に隠れていて全く見えない。しかし、山頂は遮るもののない360度の大パノラマが展開し、素晴らしいの一言に尽きる。


 前回登ったときも、快晴でした。360°の大パノラマです。ただ、奥美濃と違うのは、西側の山との間に街が見えること。


 一通りの写真撮影を終えてランチタイムにすることにした。今日は風もほとんどなく、ぽかぽか陽気となっていてランチにはもってこいである。このところ得正のカレーうどんに凝っていたが、今日はちょっと変えて「無鉄砲」という豚骨スープのラーメンにしてみた。カット野菜、豚バラ肉、練り天ぷらも入れて煮込むとなかなかうまい。


 今回も天候に恵まれました。山頂でも全く寒くない。ラーメンの名前、kitayamaさんそのもの?


 鷲ヶ岳から白尾山までは小ピークが4つあり、5つ目のピークが白尾山だ。最も遠くに頭が小さく見える。鷲ヶ岳から見ると尾根はうねるようになっていて、小さいながらもアップダウンがあることがわかる。 果たして1時間半で白尾山まで行き着くことができるか。まずはゆっくりとした下りだ。


 ここからは、快適な稜線歩きでした。


 お、前方に動物がいる。鹿でなくカモシカだ。鹿は直ぐに逃げてしまうが、カモシカはじっとこっちを見て動かない。ならばと近づいていくとさすがにカモシカも遠ざかっていった。


 カモシカ、今回、2頭見ました。
IMG_1437.jpg

 左手を見ると台地のような烏帽子岳の向こうに御嶽山と乗鞍岳が浮かんでいる。最初の小ピークP1653への登り返しは緩やかであり、スノーシューで快適に登っていくことができる。P1653を越えると(12:35)、前方に尖った小ピークが見える。 遠目に見るとやはりスノーシューでは難しい感じに見える。


 履き替えるのが面倒だったので、ずっとアイゼンのままでしたが、やはりスノーシューに履き替えるべきでした。


 白尾山の山頂はブナの木が疎らにたっているので、白山方面の眺望がよく、御前岳や栗ヶ岳もよく見える。また、御嶽山と乗鞍岳の姿も確認することができる。山頂から少し南に行ったところから振り返ると、鷲ヶ岳かからの尾根ラインと4つの小ピークが見える。白尾山は期待した以上に展望も雰囲気もよいところだった。



 気持ちのいいところでした。槍がはっきり見えたらもっと良かったのですが、雲が少し掛かっていてよく分からなかったのが残念でした。
DSC04480.jpg
DSC04481.jpg

 今日の下山は楽勝!と思ったが、そうは問屋が卸さなかった。尾根の末端まで下ると渡渉があった(15:20)。少々苦労して渡渉し林道に出る予定であったが、林道は反対岸にあったのだ。見つけた橋は朽ちて落ちていたので渡ることができない。仕方なく元に戻って渡渉し直すことになった。再渡渉を何とか無事に終えるとようやく林道に降り立つことができた(15:55)。本当は尾根の末端まで下るのではなく、少し手前から右に下って行く必要があったのだ。GPSのルート図にはそのように入力してあった。よく確認しないまま安易に下ったのがミスであった。10分ほど林道を歩くと、車をデポした地点に戻ることができた(16:05)。



 いつも最後の詰めが甘い?GPSでもっとよく確認すればよかったですね。


 それからもう少し山座同定した写真をアップしておきますので、間違いがあれば、遠慮なくご指摘下さいませませ。


 間違いの指摘ではないのですが、いつもレポの改行がおかしくなっています。どこからかコピぺされているのでしょうが、私はメモ帳に書いて、最後に、書式で右端で折り返すのチェックを外しています。

 今回も、お世話になり、ありがとうございました。

                                                     クロオ
最後に編集したユーザー クロオ [ 2014年4月04日(金) 23:50 ], 累計 1 回
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【東美濃】鷲ヶ岳・白尾山-快晴下の縦走実現!

投稿記事 by kitayama-walk »

 クロオさん、おはようございます(朝に投稿するは珍しい私)。

> 私は2回目の鷲ヶ岳でした。前回は、桑ヶ谷林道の駐車地に車を停め、いっぷく平から登りました。

それは無雪期のことですね。桑ヶ谷林道は、鷲ヶ岳スキー場の東側にある林道ですね。
 いっぷく平には、鷲退治の伝説がある藤原頼保公の顕彰碑とお堂がありますね。
桑ヶ谷林道からいっぷく平に上がってくるところ
桑ヶ谷林道からいっぷく平に上がってくるところ
藤原頼保公のお堂
藤原頼保公のお堂
> 最終日で正解でしたね。

天気図を見ていたら、三連休最終日の23日が最もよさそうだったからですね。22日はまだ雲が多く、風も強かったみたいですね。

> デポ地から、登山口まで、車で結構な距離がありました。こんな長い距離、道路を歩くとなったら絶対歩きたくないのに、山の上は歩くことができる。
> よく、こんな長い距離、それも山の中を歩けるものだと、車をデポするときはいつも思います。


 今回のデポ地から登山口までの距離が結構あり、車でも30分以上かかるであろうことは織り込み済みでした。歩くコースはほぼ
直線的に北から南へ歩くことになりますが、車での移動はかなり迂回して曲がりくねっているので、走行距離としては相当なもの
になりますね。

> (市境峠からP1279まで)痩せ尾根のアップダウンや、雪の無くなっているところもありましたが、概ね順調でした。

 予想では、もう少し雪があると思っていましたが、やはり今年は寡雪でしたね。でも、まあヤブで往生するようなことはありません
でしたね。

> (鷲ヶ岳北の樹林が切り開かれたビューポイントから)白い山並みがきれいで印象的でした。

 今回の山行では、初めて見ることのできた山々の眺めでした。もちろん、晴天の下だったので、白さが印象的でしたね。今日一日の
素晴らしい山行が約束されるなと思いましたよ。

> (Ca1480m付近での急登だった。 最初のうちはスノーシューで登っていったが、途中で傾斜が50度を超えるようになり、スノーシュー
> を外してアイゼンに履き替えることにした。)とんでもない急登でした。一歩一歩、アイゼンを確実に利かせながら登りました。表面の
> 雪は比較的硬かったのですが、中の方は、ボロボロで、ピッケルは、突き刺しても利かない感じでした。よく途中までスノーシューで
> 登られました。


今回山行では一番の難所でしたね。これも事前の情報で得てはいたのですが、これほどの急斜面だとは思いませんでした。斜面の
ボトムから見上げたときは、スノーシューでも何とか登れるのではないかと思ったのですが、ちょうど半分くらいのところで、滑落の危険
を感じてアイゼンに履き替えました。でも、あとから考えると、あの急斜面の途中で、よく履き替えることができたなと思います。
難所を通過した後には素晴らしい眺望が待っていた
難所を通過した後には素晴らしい眺望が待っていた
> (鷲ヶ岳の山頂は遮るもののない360度の大パノラマが展開し、素晴らしいの一言に尽きる。)前回登ったときも、快晴でした。360°の
> 大パノラマです。ただ、奥美濃と違うのは、西側の山との間に街が見えること。


 鷲ヶ岳の山頂の眺望は素晴らしいですね。ぐるりと見渡せます。もう少し空気が澄んでいたら(寒い時期であったら)、北アルプスの山々、穂高、槍ヶ岳、
白馬岳、剱岳なども見えていたと思います(最初登ったときには見ることができました)。今回は笠ヶ岳までがやっとでしたね。
北アルプスの山々も見えた(2010/3/14)
北アルプスの山々も見えた(2010/3/14)
> (ランチタイムにすることにした。今日はちょっと変えて「無鉄砲」という豚骨スープのラーメンにしてみた。)
> 今回も天候に恵まれました。山頂でも全く寒くない。ラーメンの名前、kitayamaさんそのもの?

「無鉄砲」なランチです
「無鉄砲」なランチです
 いいえ、ちゃんと緻密に調査、計算された計画ですよ。時々予想も計算も外れることもありますがね。

> (鷲ヶ岳から白尾山までは小ピークが4つあり、5つ目のピークが白尾山だ。)ここからは、快適な稜線歩きでした。

 これは、予想どおりでした。以前から歩いてみたいと思っていた稜線漫歩?でしたっけ。

> カモシカ、今回、2頭見ました。

 そうでしたね。2頭というより、2回見ました。つまり、違うカモシカを違う場所で見ました。
あ、カモシカだ!こっちを見ている。
あ、カモシカだ!こっちを見ている。
> (最初の小ピークP1653への登り返しは緩やかであり、スノーシューで快適に登っていくことができる。P1653を越えると、前方に尖った
> 小ピークが見える。 遠目に見るとやはりスノーシューでは難しい感じに見える。) 履き替えるのが面倒だったので、ずっとアイゼンの
> ままでしたが、やはりスノーシューに履き替えるべきでした。


面倒くさがらすに、どうしたら快適に歩くことができるのかを考えなければなりません。この尖った小ピークだけはスノーシューを外して
登りましたが、登り終えるとまたスノーシューに履き替えました。

> (白尾山の山頂はブナの木が疎らにたっているので、白山方面の眺望がよく、御前岳や栗ヶ岳もよく見える。また、御嶽山と乗鞍岳の
> 姿も確認することができる。)気持ちのいいところでした。槍がはっきり見えたらもっと良かったのですが、雲が少し掛かっていてよく分
> からなかったのが残念でした。

白尾山の山頂付近のブナ林
白尾山の山頂付近のブナ林
白尾山は、岐阜百山にも入っていないということですが、眺望はよかったですね。しらおスキー場経由で登れば、ヤブこぎもなく楽に
登れるでしょう。
独立峰の御嶽山、その右には中央アルプスの山々が繋がっている
独立峰の御嶽山、その右には中央アルプスの山々が繋がっている
> (今日の下山は楽勝!と思ったが)いつも最後の詰めが甘い?GPSでもっとよく確認すればよかったですね。

 いえいえ、いつもというこじゃありませんよ。今回は、最後はやぶこぎを覚悟していたのですが、意外と尾根伝いに杣道があって、それが
尾根末端まで続いていたものだから、ラッキーと思い、つられて最後まで下りてしまいました。本当は、尾根末端手前で右に下って、林道
に降り立つのが正解でしたね。まあご愛敬ってところですね。
written by kitayama-walk
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