【奥美濃】初めてのブンゲン

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by Kasaya »

【 日 付 】14年3月15日
【 山 域 】奥美濃
【メンバー】Kasaya
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】奥伊吹スキー場駐車地8:20---10:10CA1080---10:51品又峠---12:00CA1220 12:42---13:08ブンゲン---
      北西尾根---15:02谷---15:20駐車地
「琵琶湖の北に連なる山」草川敬三著を見ていたら、ブンゲンが目に留まる。スキー場の近くだがその頂上付近は
なだらかで快適な雪原歩きが期待できそうな山稜が続いている。まだ行ったことは無いが、ネットで見ても周回コースは
難しくなさそう。スキー場からアプローチするのはうれしくないが、まあ初めてだし無難なところから始めようか。

 伊吹山を回り込んで車を進めるが一向に雪が現れない。雪はあるんかなと心配するが、スキー場が近くなると路肩にも
雪が見え始め少し期待が持てる。これはいいかと思って料金1000円なりを払い駐車場に着くと今度は雪が舞い視界が
ほとんど無い状態になった。アレー?今日は晴れのはずだがまたもや展望なしかと少々落胆する。まあ仕方ないかと
準備を始めるが廻りはスキースノボの客ばかり。どうも自分が浮いている感が否めない。駐車場はリフト乗り場より
ずいぶん下にある。あそこまで上がるのはみんな大変だなと思って歩き始めると目の前にベルトコンベアのようなものが
現れた。何だこれで上がればいいのか。このコンベアは無料のようなので他の客に混じってコンベアに乗る。
着いた先は色とりどりのウエアをまとった人が闊歩するゲレンデの玄関口だ。うーんこれはスノーシューで歩く人が来る
ところではない。足早にそこを離れゲレンデに向かう。途中キッズ用の緩やかな斜面を過ぎるとやっとゲレンデに出た。

 此処からなら歩けるかなと空いたスペースでスノーシューを装着する。さあ行こうか。ゲレンデの端を行くがなんとなく
しっくり来ない。左手のロープがはってある向こうは当然立ち入り禁止だが歩きよさそうな谷が広がっているので
そそくさとその谷に飛び込む。スキーヤの視界から没してやっと自由を得た気持ちとなる。ふーやれやれ。そんなため息が
でる。

 しばらくトレースの無い谷を行くがこのまま詰めるとちょっとコースから外れすぎる。そう思って谷から尾根に乗り
直す。ちょっと急登だがスノーシュの爪で難なく上がれる。するとそこからはゲレンデが良く見える。奥伊吹の北側の
尾根に乗ったようだ。まあこれでいいか、このまま行けばやがて品又峠に着くだろう。そう思ってそのまま尾根を
行くことにする。
ちょっと歩きづらい
ちょっと歩きづらい
 しかしこの尾根はまだ雪が少ない。ところどころヤブコギしながらの進行となる。まあそれでも先日の金糞の登りより
数段はましかとそんな思いである。標高が950mぐらいまでくると随分雪が出てきて格段に歩き良くなる。天気はいつの
まにか回復し目指すブンゲンも見えてきた。いいんでないの。気を良くして歩みを進めると県境尾根に到達した。
随分北のほうに出たなあ。まあいいか。

 そこから尾根通しに歩いていくとゲレンデが見える。正面のP1045の横がゲレンデになっているのだ。しかしこの尾根道は
両側が切り立っている。うまく降りられるんかな。不安な思いで行くと最後はちょっと急な道、スノーシューのエッジを
効かせて何とか降り立つ。やれやれ。此処まで2時間もかかったよ。リフトで上がれば10分もかからないだろう。
まったく何やってんだか。

 そこからさらに上を目指せば、使われていないリフトと誰も通らない林道状の道を行くことになる。けっこうしんどいなあ
などと思いながらいく。しかしリフトの末端まで来るともうほとんど上りは無い。尾根通しに行こうとするとかなり
複雑な地形だが、此処は雪もあるしどのようにも歩ける場所。雰囲気のいい林間の中をゆっくり歩く。トレースの無い
稜線は気持ちいい。
こんな道が好きだ
こんな道が好きだ
そしてP1266の南のピークに登ってみると一面の展望。このあたりの山に疎い自分に山の同定は難しいが
一面の雪景色。風もほとんど無くすこぶるいい気持ち。時間もいいしランチだなあ。今日も肉入り味噌煮込みと泡酒である。
うまいなあ。ゆっくりできるのも今日の行程が短いから。回り道してもほとんど問題ないのだ。
うれしい稜線
うれしい稜線
 さて飯が終わったらいよいよブンゲンへ。広い稜線から続くブンゲンへの道。これが今日の目的だった。そして稜線のみ
ならず廻りを見渡せば、緩やかに広がる地形が周りにいっぱいある。うーんここは春ごろ来て一帯を歩き回ったらどうだろうか。
又新たな発見がありそう。そう思わせるような稜線である。そしていよいよブンゲンへ。今日は誰も登ってきていないようだ。
伊吹山と金糞そして貝月山が近い。貝月山はその尾根道が緩やかですこぶる魅力的。今度はあっちに行こうかなあそんな気に
させる。天気は上々、しばし山頂からの景色を堪能する。先週の御池岳はほとんど何も見えない中の頂上彷徨だった。やっぱり
山は晴れて何ぼのものか。
頂上付近は居心地のいい場所
頂上付近は居心地のいい場所
 そして此処から県境尾根はさらに緩やかに続いている。思わずそちらへ行きたくなるが、予定ではここから西に向かって
降りることになっている。方向を見定めていけば緩やかな稜線が少しづつ狭まり尾根の形状をあらわして来る。すぐに
藪尾根に変わるかと思っていたが。意外に雪がついている。なかなかいい。赤テープがついているので夏道もあるようだ。
途中かなり急なところに出てスノーシューからアイゼンに変えたが、そこを過ぎればまた緩やかな斜面。最後は谷にでて
左岸に渡り返せば時期にスキー場の駐車地に飛び出した。

 登り始めのゲレンデはうっとうしいが、取り付きを今日のようにゲレンデの左端でなく右端を行けばもっと楽に品又峠に
出られ藪の無い快適な登山ができただろう。またいつかそんなルートで歩きたい。無雪期もいいらしいのでスキーヤーの
いなくなったころ静かに歩いてみたいものだ。
Kasaya
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by シュークリーム »

Kasayaさん、再びおはようさんです。

 伊吹山を回り込んで車を進めるが一向に雪が現れない。雪はあるんかなと心配するが、スキー場が近くなると路肩にも
雪が見え始め少し期待が持てる。これはいいかと思って料金1000円なりを払い駐車場に着くと今度は雪が舞い視界が
ほとんど無い状態になった。アレー?今日は晴れのはずだがまたもや展望なしかと少々落胆する。


鈴鹿も朝のうち雪が舞っていましたね。

あそこまで上がるのはみんな大変だなと思って歩き始めると目の前にベルトコンベアのようなものが
現れた。何だこれで上がればいいのか。このコンベアは無料のようなので他の客に混じってコンベアに乗る。
着いた先は色とりどりのウエアをまとった人が闊歩するゲレンデの玄関口だ。うーんこれはスノーシューで歩く人が来る
ところではない。


奥伊吹スキー場には昔よく通いました。以前はベルトコンベアーなんかなくてみんな下の駐車場からスキーを担いで歩いたんですけどねえ。
今はもうスキーよりも雪山の方が面白くて、すっかりご無沙汰です。


 さて飯が終わったらいよいよブンゲンへ。広い稜線から続くブンゲンへの道。これが今日の目的だった。そして稜線のみ
ならず廻りを見渡せば、緩やかに広がる地形が周りにいっぱいある。うーんここは春ごろ来て一帯を歩き回ったらどうだろうか。
又新たな発見がありそう。そう思わせるような稜線である。そしていよいよブンゲンへ。今日は誰も登ってきていないようだ。
伊吹山と金糞そして貝月山が近い。貝月山はその尾根道が緩やかですこぶる魅力的。今度はあっちに行こうかなあそんな気に
させる。天気は上々、しばし山頂からの景色を堪能する。先週の御池岳はほとんど何も見えない中の頂上彷徨だった。やっぱり
山は晴れて何ぼのものか。


やっぱ、山は晴れてなんぼのもんですね。陽が出ていないと気力が萎えます。
ブンゲンは私は未踏ですが、今度沢伝いに行ってみようかと思っています。楽しそうな沢のようですよ。


 登り始めのゲレンデはうっとうしいが、取り付きを今日のようにゲレンデの左端でなく右端を行けばもっと楽に品又峠に
出られ藪の無い快適な登山ができただろう。またいつかそんなルートで歩きたい。無雪期もいいらしいのでスキーヤーの
いなくなったころ静かに歩いてみたいものだ。


そうですね、スキーヤーで騒然としていると気分も乗らないですね。今度は静かなブンゲンへどうぞ。
                         @シュークリーム@
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by Kasaya »

シュークリームさん こんばんは
Kasayaさん、再びおはようさんです
朝が早いですねえ。起きたらフル回転してるようですね。

鈴鹿も朝のうち雪が舞っていましたね。
そうでしたか。でもすぐに回復しましたね

奥伊吹スキー場には昔よく通いました。以前はベルトコンベアーなんかなくてみんな下の駐車場からスキーを担いで歩いたんですけどねえ。
今は少しでも便利にしないとお客さんが来ませんから

やっぱ、山は晴れてなんぼのもんですね。陽が出ていないと気力が萎えます。
天気が悪くても山は楽しいなどと言っていたときもありますが、やっぱり晴れがいい!

ブンゲンは私は未踏ですが、今度沢伝いに行ってみようかと思っています。楽しそうな沢のようですよ。
楽しくて簡単な沢なら行ってみたいな。

そうですね、スキーヤーで騒然としていると気分も乗らないですね。今度は静かなブンゲンへどうぞ。
遠い場所ではないので季節をたがえて何度でも行くのがいいようです。
Kasaya
アバター
山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by 山日和 »

kasayaさん、こんばんは。

【 山 域 】奥美濃

固いことを言うようですが、県境の山の場合登山口の方から見て呼ぶのがセオリーだと思っています。
この場合滋賀県側からのアプローチですから「湖北の山」ということになりますね。
それが登山口のある土地に対するリスペクトだと思っています。
岐阜県側から竹屋谷を遡行すれば当然「奥美濃の山」です。

着いた先は色とりどりのウエアをまとった人が闊歩するゲレンデの玄関口だ。うーんこれはスノーシューで歩く人が来る
ところではない。


これはちょっと居心地が悪いですねえ。(^_^;)
貝月山に登った時スノーシューを履いてリフトに乗りましたが、降りる時に引っ掛かってこけてしまいました。 :oops:

さて飯が終わったらいよいよブンゲンへ。広い稜線から続くブンゲンへの道。これが今日の目的だった。そして稜線のみ
ならず廻りを見渡せば、緩やかに広がる地形が周りにいっぱいある。うーんここは春ごろ来て一帯を歩き回ったらどうだろうか。
又新たな発見がありそう。そう思わせるような稜線である。


いいですねえ。実は私雪のブンゲンに登ったことないんですよ。山頂は4回踏んでますが、全部沢からです。
しかしブンゲンの北に広がる沢の源頭部のゆったりした地形は実に魅力的ですね。 :D

そして此処から県境尾根はさらに緩やかに続いている。思わずそちらへ行きたくなるが、予定ではここから西に向かって
降りることになっている。


ここから虎子山へ続く稜線にも心惹かれます。

方向を見定めていけば緩やかな稜線が少しづつ狭まり尾根の形状をあらわして来る。すぐに
藪尾根に変わるかと思っていたが。意外に雪がついている。なかなかいい。赤テープがついているので夏道もあるようだ。
途中かなり急なところに出てスノーシューからアイゼンに変えたが、そこを過ぎればまた緩やかな斜面。最後は谷にでて
左岸に渡り返せば時期にスキー場の駐車地に飛び出した。


大長谷の左岸尾根ですね。ここには登山道があります。私は前回大長谷を下降してこの駐車場に出ました。

無雪期もいいらしいのでスキーヤーのいなくなったころ静かに歩いてみたいものだ。

夏は沢以外はやめといた方がいいでしょう。日陰が少ないので暑い!! 秋がいいでしょうね。
大長谷は易しい沢で、ツメもヤブ漕ぎなしで山頂直下に出られるのでおススメですね。
沢としては断然東面の竹屋谷ですが。

viewtopic.php?f=4&t=422&hilit=%E5%A4%A7 ... 7%E8%B0%B7
viewtopic.php?f=4&t=1076&hilit=%E3%83%9 ... 2%E3%83%B3

                       山日和
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by 宮指路 »

Kasayaさん、こんにちは

冬のブンゲンは私も以前に登っていますが駐車料金1000円が勿体ないので有給を取って平日に行きました。
ここは登山者はリフト使用禁止で必ず警備棟に登山届を出して、15時までに戻るように言われました。その後、途中でも2回くらい呼び止められて登山届を出したかとか地図とコンパスを持っているかとかうるさく聞かれました。
最近はスキー場からの登山は禁止されているようですが、kasayaさんはスグに谷に入ったので警備隊に見つからなかったのですね。
金糞山にも登ったようですが私も最近登りました。
鳥越林道からなので藪もなく快適でした。
ただ林道は途中で落石がありそこからの登りになりました。

                              宮指路
P3160007_640.jpg
P3160031_640.jpg
白倉岳にも登りました。
白倉岳にも登りました。
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by Kasaya »

山日和さん こんばんは
固いことを言うようですが、県境の山の場合登山口の方から見て呼ぶのがセオリーだと思っています。この場合滋賀県側からのアプローチですから「湖北の山」ということになりますね。
それが登山口のある土地に対するリスペクトだと思っています。

上記の考え方は知りませんでした。県境の山は見方によってどちらにも属しますからね。今回も湖北の
山のガイドを見て登ったので見方からすれば湖北ですね。でもこの山域というのは難しい。どれがどこに
属するか。杓子定規には決まらないのでしょう。
山自体は太古の昔からそこにあり「俺はそんなのどうでもいい」と言っているような気がしますが。

これはちょっと居心地が悪いですねえ。(^_^;)
メジャーな登山口で藪に突っ込むのと同じ気持ちです。
いいですねえ。実は私雪のブンゲンに登ったことないんですよ。山頂は4回踏んでますが、全部沢からです。
しかしブンゲンの北に広がる沢の源頭部のゆったりした地形は実に魅力的ですね。

面白そうな地形をしています。

大長谷の左岸尾根ですね。ここには登山道があります。私は前回大長谷を下降してこの駐車場に出ました。
大長谷というのですか。なるほど

日陰が少ないので暑い!! 秋がいいでしょうね。
余呉トレイルもそうですが、低い山は夏はだめですね
Kasaya
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【奥美濃】初めてのブンゲン

投稿記事 by Kasaya »

宮指路さん こんばんは

冬のブンゲンは私も以前に登っていますが駐車料金1000円が勿体ないので有給を取って平日に行きました。
ここは登山者はリフト使用禁止で必ず警備棟に登山届を出して、15時までに戻るように言われました。その後、途中でも2回くらい呼び止められて登山届を出したかとか地図とコンパスを持っているかとかうるさく聞かれました。
最近はスキー場からの登山は禁止されているようですが、kasayaさんはスグに谷に入ったので警備隊に見つからなかったのですね。

私の見たHPではリフトに強引に乗ったとかゲレンデを歩いていたら端に寄れと怒られたとは書いていましたが
登山禁止とは書かれていなかったので、問題ないだろうと思ってました。
こういう情報を得ると、次回は考えてしまいます。

金糞山にも登ったようですが私も最近登りました。
登ろうとは思ったのですが、途中敗退です。

鳥越林道からなので藪もなく快適でした。
鳥越林道は冬場も入れるのでしょうか。そんなルートもいいのかも。
でも来年また金糞は狙いたいと思っています。
Kasaya
返信する