【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2014年3月16日(日)
【山 域】奥美濃 五蛇池山1147.5m、黒津山1193.5m、天狗山1149.2m
【天 候】晴れのち曇り一時みぞれ
【コース】親谷橋7:00---9:07 P918m---10:05 JP 10:25---12:21五蛇池山13:11---14:17黒津山---15:32天狗山15:50---17:29親谷橋

 道の駅ふじはしで朝のお勤めを済ませて車に戻ると、どこかで見たような車が横付けしていた。こんな広い駐車場なのになんでわざわざと視線を投げると、なんとたんぽぽさんが朝飯を食っているではないか。バーチャリさんと高丸へ登るためにここで待ち合わせらしい。そう言えば、向うの方に止っている車はよく見ればバーチャリさんの愛車だ。
先週の坂内の道の駅と言い、揖斐川町ではやぶメンバーとの遭遇が続いている。
地形図を忘れて来るというお粗末を演じたが、大よその地形は頭に入っているしGPSもある。明瞭な尾根歩きだからなんとかなるだろう。

 親谷橋の袂に駐車する前に林道を少し走って尾根の取り付きを確認した。予想通り中電巡視路の標識がある。これで鉄塔までの登路は確保された。問題はそこから先だ。

[attachment=8]P1170199_1.JPG[/attachment]
 雪のカケラもない巡視路を淡々と登る。今日はいい天気(途中まではそうだった)で気温も上がっているようで、いきなり汗が噴き出す。
下部は植林の中の登りだったが、最初の鉄塔あたりから雑木の疎林となり気分も上々である。2番目の鉄塔を過ぎても巡視路は続いていた。これはラッキーだがどこまで続くのやら。
 尾根が合流するところで巡視路は右へトラバースし始めた。そちらへ進んでみると今度は下り始めている。楽できるのはここまでか。
次の鉄塔へ続く道と別れて尾根を進む。幸いなことにヤブは薄く、それほど苦労することはないが、これまでの快適な歩きとは程遠い。尾根の幅が細いところでは尾根芯を進めずあの手この手で突破する。
ヤブをかわしながら高度を上げると、Ca800mを過ぎてやっと雪が現われた。早速スノーシューを装着。どこから履けるかと思っていたが、予想より遅い雪の出現だった。

[attachment=7]P1170211_1.JPG[/attachment]
 ブナ林を急登すれば918mピーク。スノー衆パート2で使った尾根との合流点である。こから木の間越しに見る五蛇池山や黒津山は遥か彼方だ。
気が遠くなりそうだが、とりあえずはミノマタと五蛇池山を繋ぐ尾根へ向かおう。スノー衆の時も雪は少なかったが、その時に気にならなかったヤブが出ていて、やはり季節が進んでいるのを感じる。いくつもの小ピークを越えて行くので距離の割に時間のかかるルートだ。
 そうこうしている内に空がだんだん暗くなってきた。午後からは曇り空を覚悟していたが、ちょっと早過ぎる展開にモチベーションが下がり始めた。
ミノマタへのJPに着く頃には五蛇池方面はどんよりした空気に包まれてしまった。

 弱気の虫が頭をもたげる。五蛇池まで突っ込めば予定のコースを歩き通すか、元来た道を引き返すかの二者択一。エスケープルートはない。
体調も万全とは言えない上にこの天気だ。それならランチを楽しんでからミノマタ経由で下りて長い国道歩きを我慢するか。
いずれにせよ、未踏のこの稜線を少し歩いてみよう。適当なところから引き返せばいいだろう。

[attachment=6]P1170271_1.JPG[/attachment]
 前の2回、惹かれながらも眺めただけで通り過ぎた尾根を歩く。期待通りのブナ林が続いた。晴れていればどんなにいいだろう。
広い尾根は真ん中に浅い谷が入る二重山稜のような複雑な地形となり、どこを歩けばいいのか迷ってしまう。
右手を見れば能郷白山と越美国境の山並みが墨絵のように浮かんでいる。
 とにかく次の1095mピークまでは行ってみることにした。ピーク手前から見ると結構な登りに思えたが、歩いてみると大したことはなく、あっさり着いてしまった。ここから見る五蛇池山はなんとなくずいぶん近付いたように感じる。
ええい、行ってしまおう。先週苦しめられた足の攣りは出る気配もない。
 南面に雪庇の残骸が延々と続く稜線を行く。この尾根もアップダウンはあるものの緩やかで、登りらしい登りは山頂への最後の詰めだけだ。振り返るとJPが遥かに遠ざかり、ここを戻るのも大変だなとうんざりする。
 
[attachment=5]P1170357_1.JPG[/attachment]
 急登を一歩一歩上がって行くと、ついに待望の五蛇池山頂に飛び出した。19年振りの山頂。積雪期に立つのは初めてである。
蕎麦粒山と小蕎麦粒がツインタワーのように屹立して凄い迫力だ。ここから小蕎麦粒へ尾根が繋がっているのだが、そうは思えないほどのギャップが隔てている。小蕎麦粒を目指してここに到達すれば、心が折れてしまいそうな高度差がそこにはあった。
 風があるので寛げる場所がないが、妥協して雪面に腰を降ろした。今日は久しぶりに得正のカレーうどんである。
簡単にランチを済ませて出発の準備に掛かった。しるこもコーヒーも楽しんでいる余裕はない。もっともカレーうどんとしるこは最悪の食い合わせなので、食べていたら動けなくなっていたかもしれない。
もう既に来た道を戻るという選択肢はなかった。黒津山への200mと、天狗山への150mの登り返しが待っているが、地図で見てもどちらも緩やかだ。黒津まで行けばそこからは既知のルート。なんとか歩き切れるだろう。

[attachment=4]P1170359_1.JPG[/attachment]
 山頂から下り始めたと同時にパラパラと雨ともみぞれともつかないものが降り始めた。なんたることだ。暗澹たる気持ちになるが前進するしかない。
ひどくならないことを祈りながら黒津山への雪稜を辿る。この尾根もずっと長い間温めていた場所だ。快晴の日に歩きたかったが仕方がない。
最低鞍部付近はかなりのやせ尾根だが辛うじて雪は繋がっていた。雪の少ない時はブッシュに悩まされるらしい。ヤブ漕ぎを回避できるだけの雪はあるので助かる。それでも両側は切れ落ちているので慎重に通過した。
そして黒津山への登りに掛かると尾根は広がり、豊かなブナ林に包まれた。これはいい。黒津への歓迎としては持ってこいのブナ林だ。

[attachment=3]P1170425_1.JPG[/attachment]
 思ったより早く黒津山西肩のジャンクションに着いた。前日のバーチャリさん達のトレースがある。黒津山の山頂に立つと自然にガッツポーズが出た。天狗山はまだ遠くに見えるが、自分の中では完全にメドが付いた気分である。山頂の先にはトレースはなく、バーチャリパーティーはどうやらアラクラからの尾根の往復だったようだ。
 いつもは到達点の黒津山頂だが今日は通過点でしかない。それに晴れていればいい山頂なのだが、こういう状況ではあまり魅力的な場所とは言えない。振り返るとアラクラへ続く尾根にはおなじみの雪庇が残っていた。風の弱い東峰で天狗へのアプローチに備えてひと息入れる。

[attachment=2]P1170434_1.JPG[/attachment]
 黒津から天狗への尾根は黒津直下の急斜面を除けばアップダウンも少なく緩やかな斜面で構成されている。天狗山頂直下にわずかな急登を残すのみだ。
勝手知ったる気楽さに足取りも軽い。この尾根は一部を除いて延々とブナ林が続く素晴らしい尾根である。快晴の日を知っているだけに暗く沈んだブナの印象が残念ではあるが、これだけのブナの中を歩ける幸せを噛みしめよう。天気が悪いとつい速足になってしまうが、先を考えて抑え気味に歩いた。

 いよいよ天狗山への最後の登りが目の前に来た。少し見上げたところが山頂だ。ヒールリフターを効かせて軽快に上がると、すっかりおなじみになった天狗山頂に飛び出す。
今さらのように青空が覗き、山頂の雪原に日が差した。見慣れた山頂の標識も手の届かない高さにある。これまで見た中で一番積雪が少ないようだ。
ついにここまで来た。頑張った御褒美にお日様も少しだけ微笑みかけてくれたようだ。南側の雪壁の下で風を避けて最後の休憩を取る。ここは携帯の電波も全開だ。

[attachment=1]P1170458_1.JPG[/attachment]
 北東尾根と東尾根のJPまで眺望を楽しみながら歩く。スタート地点のP918mから五蛇池山、黒津山と辿って来たスカイラインが一望だ。よく歩いたもんだ。ここからは歩き慣れた散歩道。往復を入れて6度目ともなれば目を瞑っていても歩けるというものだ。
 Ca800mあたりまでブナ林が続く。今日はここまでにいったい何千本、いやそれ以上のブナ達に出会っただろう。10数キロにも及ぶ、延々と続くブナの山旅だった。自分にとって特別な存在であるブナに一日中見守られてここまで歩いてきた。自分のそばには常にブナがあった。これを至福と言わずしてなんと言うのだろう。

[attachment=0]P1170485_1.JPG[/attachment]
 幸福な時間もやがては終わりを告げる。雪が次第に姿を消して、代わりにヤブがはびこりだした。しかし基本的には踏み跡があるのでさほどの苦労はない。
一日履き続けたスノーシューを脱いで、やがて鉄塔巡視路に着く。ここからは整備された道なのだがやたら滑りやすく油断できない。ただでさえ笑い始めたヒザで踏ん張ろうとするので、まるで老人のような腰の引けた姿になってしまった。
 階段を下りて国道に出る。親谷橋の向こうに愛車が見えた。先週のような何拍子も揃った演出には恵まれなかったが、ほぼ完全燃焼した満足感がじわっと心の中に広がった。
「終わった。」

                         山日和
添付ファイル
P1170485_1.JPG
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バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by バーチャリ »

山日和さん 今晩は
【山 域】奥美濃 五蛇池山1147.5m、黒津山1193.5m、天狗山1149.2m
【天 候】晴れのち曇り一時みぞれ
【コース】親谷橋7:00---9:07 P918m---10:05 JP 10:25---12:21五蛇池山13:11---14:17黒津山---15:32天狗山15:50---17:29親谷橋


へぇ~~~~ よう歩きますね。
けして後追いはしません


 道の駅ふじはしで朝のお勤めを済ませて車に戻ると、どこかで見たような車が横付けしていた。こんな広い駐車場なのになんでわざわざと視線を投げると、なんとたんぽぽさんが朝飯を食っているではないか。バーチャリさんと高丸へ登るためにここで待ち合わせらしい。そう言えば、向うの方に止っている車はよく見ればバーチャリさんの愛車だ。
先週の坂内の道の駅と言い、揖斐川町ではやぶメンバーとの遭遇が続いている。


前の日は会で一緒だつた熟女2人を誘い黒津を済ませた所に
お誘いが来ましたから
歳も考えずこのチャンスを逃す手はないと思いお願いしました。

地形図を忘れて来るというお粗末を演じたが、大よその地形は頭に入っているしGPSもある。明瞭な尾根歩きだからなんとかなるだろう。
 親谷橋の袂に駐車する前に林道を少し走って尾根の取り付きを確認した。予想通り中電巡視路の標識がある。これで鉄塔までの登路は確保された。問題はそこから先だ。


山日和さんだから忘れても大丈夫でしょうが

 そうこうしている内に空がだんだん暗くなってきた。午後からは曇り空を覚悟していたが、ちょっと早過ぎる展開にモチベーションが下がり始めた。
ミノマタへのJPに着く頃には五蛇池方面はどんよりした空気に包まれてしまった。


天気は今日は絶対保障されいると思ったのですが
天気は悪かったですね


弱気の虫が頭をもたげる。五蛇池まで突っ込めば予定のコースを歩き通すか、元来た道を引き返すかの二者択一。エスケープルートはない。
体調も万全とは言えない上にこの天気だ。それならランチを楽しんでからミノマタ経由で下りて長い国道歩きを我慢するか。
いずれにせよ、未踏のこの稜線を少し歩いてみよう。適当なところから引き返せばいいだろう


 それでも前進するのですか

急登を一歩一歩上がって行くと、ついに待望の五蛇池山頂に飛び出した。19年振りの山頂。積雪期に立つのは初めてである。


ヤッタ ヽ(^o^)丿
登頂おめでとうございます。

山頂から下り始めたと同時にパラパラと雨ともみぞれともつかないものが降り始めた。なんたることだ。暗澹たる気持ちになるが前進するしかない。
ひどくならないことを祈りながら黒津山への雪稜を辿る。この尾根もずっと長い間温めていた場所だ。快晴の日に歩きたかったが仕方がない。


今日は雨が降るなんて想像もしていませんでしたが

 思ったより早く黒津山西肩のジャンクションに着いた。前日のバーチャリさん達のトレースがある。黒津山の山頂に立つと自然にガッツポーズが出た。天狗山はまだ遠くに見えるが、自分の中では完全にメドが付いた気分である。山頂の先にはトレースはなく、バーチャリパーティーはどうやらアラクラからの尾根の往復だったようだ。
 いつもは到達点の黒津山頂だが今日は通過点でしかない。それに晴れていればいい山頂なのだが、こういう状況ではあまり魅力的な場所とは言えない。振り返るとアラクラへ続く尾根にはおなじみの雪庇が残っていた。風の弱い東峰で天狗へのアプローチに備えてひと息入れる。


土曜も天気がイマイチで曇り小雪まで降り 黒津はあきらめていましたが
アラクラまで来たら雪庇の稜線の先は黒津じゃありませんか まだ10時45分でしたので
黒津向かいましたが素敵な黒津山でした。
 
勝手知ったる気楽さに足取りも軽い。この尾根は一部を除いて延々とブナ林が続く素晴らしい尾根である。快晴の日を知っているだけに暗く沈んだブナの印象が残念ではあるが、これだけのブナの中を歩ける幸せを噛みしめよう。天気が悪いとつい速足になってしまうが、先を考えて抑え気味に歩いた。

スノー衆のミノマタの時に稜線を眺めていましたがいつかは歩きたいと思っていますが
いつになるやら


 いよいよ天狗山への最後の登りが目の前に来た。少し見上げたところが山頂だ。ヒールリフターを効かせて軽快に上がると、すっかりおなじみになった天狗山頂に飛び出す。
今さらのように青空が覗き、山頂の雪原に日が差した。見慣れた山頂の標識も手の届かない高さにある。これまで見た中で一番積雪が少ないようだ。
ついにここまで来た。頑張った御褒美にお日様も少しだけ微笑みかけてくれたようだ。南側の雪壁の下で風を避けて最後の休憩を取る。ここは携帯の電波も全開だ。


天気が良くなって良かったですね


 北東尾根と東尾根のJPまで眺望を楽しみながら歩く。スタート地点のP918mから五蛇池山、黒津山と辿って来たスカイラインが一望だ。よく歩いたもんだ。ここからは歩き慣れた散歩道。往復を入れて6度目ともなれば目を瞑っていても歩けるというものだ。

散歩道ですか
あぁ~私はまだまだ修行が足りません


 Ca800mあたりまでブナ林が続く。今日はここまでにいったい何千本、いやそれ以上のブナ達に出会っただろう。10数キロにも及ぶ、延々と続くブナの山旅だった。自分にとって特別な存在であるブナに一日中見守られてここまで歩いてきた。自分のそばには常にブナがあった。これを至福と言わずしてなんと言うのだろう。


私もブナ林を歩かせていただいている時が一番幸せを感じています。


 階段を下りて国道に出る。親谷橋の向こうに愛車が見えた。先週のような何拍子も揃った演出には恵まれなかったが、ほぼ完全燃焼した満足感がじわっと心の中に広がった。
「終わった。」


 お疲れ様でした。
   
       バーチャリ
                      
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by たんぽぽ »

山日和さん、こんばんは。

道の駅ふじはしで朝のお勤めを済ませて車に戻ると、どこかで見たような車が横付けしていた。こんな広い駐車場なのになんでわざわざと視線を投げると、なんとたんぽぽさんが朝飯を食っているではないか。
雪隠から後光が射しているのが見えましたので横付けさせていただきました。

地形図を忘れて来るというお粗末を演じたが、大よその地形は頭に入っているしGPSもある。明瞭な尾根歩きだからなんとかなるだろう。
導師の脳ミソもたんぽぽ菌に侵されていますね。

 そうこうしている内に空がだんだん暗くなってきた。午後からは曇り空を覚悟していたが、ちょっと早過ぎる展開にモチベーションが下がり始めた。
たんぽぽは一人ならとっくに引き返しましたわ。
たんぽぽのお花はお日さまが出ないとダメざんす。

  南面に雪庇の残骸が延々と続く稜線を行く。この尾根もアップダウンはあるものの緩やかで、登りらしい登りは山頂への最後の詰めだけだ。振り返るとJPが遥かに遠ざかり、ここを戻るのも大変だなとうんざりする。
あ~あ、もう前進あるのみですね。

 急登を一歩一歩上がって行くと、ついに待望の五蛇池山頂に飛び出した。19年振りの山頂。積雪期に立つのは初めてである。
たんぽぽも20年くらい前にクマザザを掻き分けながら登った覚えがあります。
あの道はまだ残っているのかなあ。

蕎麦粒山と小蕎麦粒がツインタワーのように屹立して凄い迫力だ。ここから小蕎麦粒へ尾根が繋がっているのだが、そうは思えないほどのギャップが隔てている。小蕎麦粒を目指してここに到達すれば、心が折れてしまいそうな高度差がそこにはあった。
コソムギが立派に見えるでしょうね。

 風があるので寛げる場所がないが、妥協して雪面に腰を降ろした。今日は久しぶりに得正のカレーうどんである。
簡単にランチを済ませて出発の準備に掛かった。

山日和さんへパエジャの出前がしたかったなあ~

 山頂から下り始めたと同時にパラパラと雨ともみぞれともつかないものが降り始めた。なんたることだ。暗澹たる気持ちになるが前進するしかない。
この天候の中よくやりますよ~、と言っても進むしかないですもんね。

今さらのように青空が覗き、山頂の雪原に日が差した。見慣れた山頂の標識も手の届かない高さにある。これまで見た中で一番積雪が少ないようだ。
2mくらい残雪がすくないのでしょうか。

 Ca800mあたりまでブナ林が続く。今日はここまでにいったい何千本、いやそれ以上のブナ達に出会っただろう。10数キロにも及ぶ、延々と続くブナの山旅だった。自分にとって特別な存在であるブナに一日中見守られてここまで歩いてきた。自分のそばには常にブナがあった。これを至福と言わずしてなんと言うのだろう。
シアワセいっぱいでしょうが、もっとシアワセなのは自分のそばには常にオ〇〇がいるときですね。

「終わった。」
最後の一行に今回のルートの長さが凝縮されてますね。
おつかれさま~!
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by kitayama-walk »

山日和さん こんばんは。

 3/16は、北八ヶ岳の帰りしなに、3時半に天狗山に到達というFBがあったので、アラクラ-黒津山-天狗山かなと思っていましたが、
それはど素人の考えるところでしかありませんでした。山日和さん曰く、想像もつかないようなコースだとか。実際に歩いたコースがわ
かって正直ぶったまげました。アラクラ-黒津山-五蛇池山-小蕎麦粒-蕎麦粒山という周回コースなら頭に浮かびましたが、今回
のコース取りは全く想像もつきませんでしたね。さすが、山日和さんらしいコース設定ですね。

> 弱気の虫が頭をもたげる。五蛇池まで突っ込めば予定のコースを歩き通すか、元来た道を引き返すかの二者択一。エスケープルー
> トはない。体調も万全とは言えない上にこの天気だ。それならランチを楽しんでからミノマタ経由で下りて長い国道歩きを我慢するか。


 こんなことは私にはよくあることなんですが、山日和さんでもあるんですねぇ。しかし、大抵の場合、突っ込んでしまうのですが、山日
和さんも同じでしたか。常に自分に厳しい課題を与えてしまうのは定めでしょうか。

> 待望の五蛇池山頂に飛び出した。積雪期に立つのは初めてである。蕎麦粒山と小蕎麦粒がツインタワーのように屹立して凄い迫力だ。

 積雪期の五蛇池山が未踏だとは山日和さんらしくないですね。もちろん、私は五蛇池山は全く未踏ですが。でも、そこからの眺望が
すごいことは想像がつきます。五蛇池山は近いうちに踏まなければと思っています。

> 今日は久しぶりに得正のカレーうどんで。簡単にランチを済ませて出発の準備に掛かった。しるこもコーヒーも楽しんでいる余裕はない。

得正のカレーうどんは久しぶりでしたか。私にとってはもう定番のようになっていますけれど。カレーうどん+コーヒーまではOKですが、
+しるこはNGですね。

> もう既に来た道を戻るという選択肢はなかった。黒津山への200mと、天狗山への150mの登り返しが待っているが、地図で見てもどち
> らも緩やかだ。黒津まで行けばそこからは既知のルート。なんとか歩き切れるだろう。


五蛇池山まで来ると、もう引き返すことはできないでしょうね。もう突っ込むしかありません。五蛇池山から黒津までは結構な登りでは
ないかと思っていましたが、そうでもないのですね。

 でも、よくまあ歩き切ったことです(感心!)。今回は、後追いしたくても、ちょっとやそっとでできるものではありませんね。
written by kitayama-walk
アバター
山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 山日和 »

バーチャリさん、どうもです。

前の日は会で一緒だつた熟女2人を誘い黒津を済ませた所に
お誘いが来ましたから
歳も考えずこのチャンスを逃す手はないと思いお願いしました。


いやいや、チャンスを逃さない姿勢が素晴らしいです。 :D

山日和さんだから忘れても大丈夫でしょうが

たんぽぽさんもよく忘れるようです。(^^ゞ

天気は今日は絶対保障されいると思ったのですが
天気は悪かったですね


ちょっと期待が外れてしまいましたね。残念でした。

 それでも前進するのですか

まだ10時過ぎだしねえ。(^_^;)

ヤッタ ヽ(^o^)丿
登頂おめでとうございます。


ありがとうございます。青空がないのが残念!!

[attachment=0]パノラマ 2_1_1.JPG[/attachment]
今日は雨が降るなんて想像もしていませんでしたが

昼から曇りは予想していたんですけどねえ。

土曜も天気がイマイチで曇り小雪まで降り 黒津はあきらめていましたが
アラクラまで来たら雪庇の稜線の先は黒津じゃありませんか まだ10時45分でしたので
黒津向かいましたが素敵な黒津山でした。


kitayama-walkさんとクロオさんは高丸~烏帽子でしたが、昼前から快晴になったようですね。黒津もいい天気だったのでは?
 
スノー衆のミノマタの時に稜線を眺めていましたがいつかは歩きたいと思っていますが
いつになるやら


そのまま前進すればよかったと思いますよ。戻るのと大して労力は変わりません。

天気が良くなって良かったですね

辛うじてという感じでした。(^^ゞ

散歩道ですか
あぁ~私はまだまだ修行が足りません


ちょっと筆が滑ったようで・・・・ :mrgreen:

私もブナ林を歩かせていただいている時が一番幸せを感じています。

バーチャリさんなら大喜びだろうなと思ってましたよ。 :D

             山日和
添付ファイル
黒津・五蛇池・蕎麦粒・小蕎麦粒
黒津・五蛇池・蕎麦粒・小蕎麦粒
アバター
山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、どうもです。

雪隠から後光が射しているのが見えましたので横付けさせていただきました。

キバっているのがバレてましたか。(^_^;)

>地形図を忘れて来るというお粗末を演じたが、大よその地形は頭に入っているしGPSもある。明瞭な尾根歩きだからなんとかなるだろう。

導師の脳ミソもたんぽぽ菌に侵されていますね。

もう廃人寸前ですわ。(T_T)

たんぽぽは一人ならとっくに引き返しましたわ。
たんぽぽのお花はお日さまが出ないとダメざんす。


家から近けりゃあきらめも早いんでしょうが・・・・

あ~あ、もう前進あるのみですね。

魚みたいなもんです。

たんぽぽも20年くらい前にクマザザを掻き分けながら登った覚えがあります。
あの道はまだ残っているのかなあ。


無雪期にこの尾根を歩いたんですか? :o

コソムギが立派に見えるでしょうね。

蕎麦粒本峰より立派でしたね。

[attachment=0]P1170289_1.JPG[/attachment]
山日和さんへパエジャの出前がしたかったなあ~

待ってたのに~ :mrgreen:

この天候の中よくやりますよ~、と言っても進むしかないですもんね。

進まないと帰れない・・・(^^ゞ

2mくらい残雪がすくないのでしょうか。

1mほど少ない感じですね。

[attachment=1]P1100932_1_1.JPG[/attachment]
シアワセいっぱいでしょうが、もっとシアワセなのは自分のそばには常にオ〇〇がいるときですね。

ほおー、たんぽぽさんはオトコ好きでしたか。 :mrgreen:

最後の一行に今回のルートの長さが凝縮されてますね。
おつかれさま~!


ありがとうございます。実感でした。 :D

                     山日和
添付ファイル
P1170289_1.JPG
去年のスノー衆の時はこんな感じ
去年のスノー衆の時はこんな感じ
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 宮指路 »

山日和さん、こんばんは

 道の駅ふじはしで朝のお勤めを済ませて車に戻ると、どこかで見たような車が横付けしていた。こんな広い駐車場なのになんでわざわざと視線を投げると、なんとたんぽぽさんが朝飯を食っているではないか。バーチャリさんと高丸へ登るためにここで待ち合わせらしい。そう言えば、向うの方に止っている車はよく見ればバーチャリさんの愛車だ。
先週の坂内の道の駅と言い、揖斐川町ではやぶメンバーとの遭遇が続いている。


この付近の道の駅で夜間駐車している車は十中八九、ヤブメンと見て間違いないでしょう
でも意外な組み合わせ???

 親谷橋の袂に駐車する前に林道を少し走って尾根の取り付きを確認した。予想通り中電巡視路の標識がある。これで鉄塔までの登路は確保された。問題はそこから先だ。

へ~、巡視路の存在を予想できるんですか?
藪道は取り付きが核心になることがありますからね~

ヤブをかわしながら高度を上げると、Ca800mを過ぎてやっと雪が現われた。早速スノーシューを装着。どこから履けるかと思っていたが、予想より遅い雪の出現だった。

先週のアラクラ・黒津山の登りでも800mくらいからやっとスノーシューを履けました、

 急登を一歩一歩上がって行くと、ついに待望の五蛇池山頂に飛び出した。19年振りの山頂。積雪期に立つのは初めてである。

前回はどんなコースで登ったのでしょうか?

蕎麦粒山と小蕎麦粒がツインタワーのように屹立して凄い迫力だ。ここから小蕎麦粒へ尾根が繋がっているのだが、そうは思えないほどのギャップが隔てている。小蕎麦粒を目指してここに到達すれば、心が折れてしまいそうな高度差がそこにはあった。

おどさんはここを突破したのですね

簡単にランチを済ませて出発の準備に掛かった。しるこもコーヒーも楽しんでいる余裕はない。

ビールもお預けとは山日和さんにしては珍しいですが今回は致し方ありませんね

ひどくならないことを祈りながら黒津山への雪稜を辿る。この尾根もずっと長い間温めていた場所だ。快晴の日に歩きたかったが仕方がない。
最低鞍部付近はかなりのやせ尾根だが辛うじて雪は繋がっていた。雪の少ない時はブッシュに悩まされるらしい。ヤブ漕ぎを回避できるだけの雪はあるのでかる。それでも両側は切れ落ちているので慎重に通過した。


先週はここを行く予定でしたが行かなくて正解でした。

 思ったより早く黒津山西肩のジャンクションに着いた。前日のバーチャリさん達のトレースがある。

私のものではないですか?

黒津山の山頂に立つと自然にガッツポーズが出た。天狗山はまだ遠くに見えるが、自分の中では完全にメドが付いた気分である。山頂の先にはトレースはなく、バーチャリパーティーはどうやらアラクラからの尾根の往復だったようだ。

やはり私のトレースだと思いますが

 北東尾根と東尾根のJPまで眺望を楽しみながら歩く。スタート地点のP918mから五蛇池山、黒津山と辿って来たスカイラインが一望だ。よく歩いたもんだ。

いや~こんな長いコースをよくも考えたものです。
お疲れ様でした。

                                                          宮指路
アバター
山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 山日和 »

kitayama-walkさん、どうもです。

 3/16は、北八ヶ岳の帰りしなに、3時半に天狗山に到達というFBがあったので、アラクラ-黒津山-天狗山かなと思っていましたが、
それはど素人の考えるところでしかありませんでした。山日和さん曰く、想像もつかないようなコースだとか。実際に歩いたコースがわ
かって正直ぶったまげました。アラクラ-黒津山-五蛇池山-小蕎麦粒-蕎麦粒山という周回コースなら頭に浮かびましたが、今回
のコース取りは全く想像もつきませんでしたね。さすが、山日和さんらしいコース設定ですね。


しかし高丸~烏帽子の翌日に八ツへ遠征とは恐れ入りやのクリヤキンです。 :mrgreen:
これはずっと温めていたコースでした。晴れた日に歩きたかったなあ。晴れるはずだったんだけど。
土曜日にすればよかった。それなら黒津でバーチャリさん御一行とバッタリでした。 :lol:

[attachment=1]P1170198_1.JPG[/attachment]
 こんなことは私にはよくあることなんですが、山日和さんでもあるんですねぇ。しかし、大抵の場合、突っ込んでしまうのですが、山日
和さんも同じでしたか。常に自分に厳しい課題を与えてしまうのは定めでしょうか。


日常茶飯事です。別に課題を与えているわけではなく、ただのアホだからです。(^_^;)

 積雪期の五蛇池山が未踏だとは山日和さんらしくないですね。もちろん、私は五蛇池山は全く未踏ですが。でも、そこからの眺望が
すごいことは想像がつきます。五蛇池山は近いうちに踏まなければと思っています。


らしくないですか?五蛇池山は周りの山より低いので、どうしてもと思ってませんでした。それだけを目的に行くつもりはなかったですね。
でも行ってみればいい山でした。無雪期は木が繁って何も見えなかったですから。

[attachment=0]P1170336_1.JPG[/attachment]
得正のカレーうどんは久しぶりでしたか。私にとってはもう定番のようになっていますけれど。カレーうどん+コーヒーまではOKですが、
+しるこはNGですね。


以前はよく食べてました。kitayamaさんを撃退するにはしるこが一番効果的というわけですね。 :mrgreen:

五蛇池山まで来ると、もう引き返すことはできないでしょうね。もう突っ込むしかありません。五蛇池山から黒津までは結構な登りでは
ないかと思っていましたが、そうでもないのですね。


歩いて来た道ですから引き返すことができないわけではないですが、労力が大して変わらないとなれば前進するしかないですね。
黒津までジャスト1時間ですから、思ったより楽でした。

 でも、よくまあ歩き切ったことです(感心!)。今回は、後追いしたくても、ちょっとやそっとでできるものではありませんね。

kitayamaさんなら問題なく周回できるでしょう。成否は雪の条件次第ですね。

                         山日和
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五蛇池山は近い
五蛇池山は近い
取付きの尾根からの天狗~黒津
取付きの尾根からの天狗~黒津
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山日和
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Re: 【奥美濃】五蛇池・黒津・天狗 ブナの山旅

投稿記事 by 山日和 »

宮指路さん、どうもです。

この付近の道の駅で夜間駐車している車は十中八九、ヤブメンと見て間違いないでしょう
でも意外な組み合わせ???


十中八九とはオーバーな(^_^;)

へ~、巡視路の存在を予想できるんですか?
藪道は取り付きが核心になることがありますからね~


送電線と鉄塔がこの近辺の500mラインあたりを通ってるのがわかってますからね。
昨年の天狗山スノー衆でも今年のミノマタでも利用しました。

[attachment=1]P1170197_1.JPG[/attachment]
先週のアラクラ・黒津山の登りでも800mくらいからやっとスノーシューを履けました、

そんなもんでしょうね。

前回はどんなコースで登ったのでしょうか?

西俣出合からそのまま谷を五蛇池峠まで詰めての往復です。沢登りではありません。
当時はまだ道がハッキリしてましたね。

おどさんはここを突破したのですね

天狗から黒津、蕎麦粒、湧谷の周回ですからちょっとマネできません。

>簡単にランチを済ませて出発の準備に掛かった。しるこもコーヒーも楽しんでいる余裕はない。

ビールもお預けとは山日和さんにしては珍しいですが今回は致し方ありませんね


しるこもコーヒーもとは書きましたが、ビールがお預けとはひと言も書いてませんよ。 :mrgreen:

[attachment=0]P1170358_1.JPG[/attachment]
先週はここを行く予定でしたが行かなくて正解でした。

時間に余裕がないと行く気になりませんね。

>思ったより早く黒津山西肩のジャンクションに着いた。前日のバーチャリさん達のトレースがある。

私のものではないですか?

やはり私のトレースだと思いますが


足跡に名前が書いてなかったのでわかりませんが、バーチャリさんパーティーが前日に歩いてますからね。 :lol:

いや~こんな長いコースをよくも考えたものです。
お疲れ様でした。


ありがとうございます。コースを考えるのが登山の大きな楽しみでもありますね。(^^♪

                       山日和 
添付ファイル
P1170358_1.JPG
P1170197_1.JPG
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