【飛騨】籾糠山…思わぬ好天に恵まれて
Posted: 2014年3月12日(水) 23:51
2014年3月9日(日) 晴れ 飛騨 籾糠山
Nakanoさん ミルクさん 兔夢
6:10 R360車止め → 6:35 尾根取付き → 9:05 オブジェのような枯れ木 → 9:50 1400.6三角点 → 10:40 1380m出合 → 11:55~12:45 山頂 → 13:50 1400.6三角点 → 14:50 尾根取付き → 15:05 車止め
振り返れば行動中の苦しさも忘れて、楽しかった、すばらしかった、という思いばかりが胸を占めまた足をのばしてしまう。そしてまた苦しい思いをしてもう来ないぞと思うのだけど帰ってみれば…。山って不思議だなって思う。 週末、どこに行こうか迷っていたところにNakanoさんからメールが入った。「猿ケ山か籾糠山に行きませんか?」誘っていただけるのがありがたい。ただ猿ケ山には単独で行ったばかり。ということで行き先は籾糠山に決まった。名前は知っていたけど僕には縁がない山だと思っていた。
ルートは皆目見当がつかない。前夜、待ち合わせ場所の飛騨川合SAで小宴会をした時に教えていただいた。あの金沢在住有名山スキーヤーが紹介しているルートだそうだ。距離があるルートだ。Nakanoさんは5時間って言うけど、???。
寒波がきて大雪が予想される週末だったが起きてみれば降雪した気配はない。白川郷からR360に入り最初のヘアピンを曲がったところの冬期通行止めのゲート手前に車を停め出発。
車道脇の雪を拾ってシール歩行。尾根取り付き点に出る。植林の急斜面だ。その中に昨日のものと思われる単独のスキートレース。ありがたい。
トレースを追って斜面を登って行く。すぐに植林帯は終わり斜度がきつくなる。それとともにトレースが固くなってきた。時折板がズルッと滑って歩きにくい。しかもトレースの主はかなりの急角度で登っている。何度もクトーを付けるかと思ったもののシールだけでで何とかクリア。
穏やかな尾根上に出た。右手の樹間に猿ケ馬場をみながら続くトレースを追う。
懐の携帯が鳴る。Nakanoさんからだ。どうやらミルクさんが急斜面で苦戦しているらしい。先に行ってくれという事だった。単独になるがトレースがあるから不安はない。
最初の小ピークを左手から巻いてわずかに進むと尾根上にすっくと立つ大木の枯れ木。まるで何かを記念するオブジェのようだ。 空が青い。予報では曇りで天候には全く期待していなかったが思わぬ好天。その下で穏やかな稜線歩きがしばらく続く。今期一番のスノーハイクだ。
わずかな急斜面を登ると1400.6三角点。ここからシールをはずして100mほど下る。その先のルート取りが不安だったがしっかりとしたトレースがある。
穏やかな沢筋を進む。この沢筋がいい。左右に広がる穏やかな山腹と樹林。無雪期に歩いても癒しの沢と言えるのではないだろうか。
沢筋は突然途絶える。その先は深い谷が横切っていた。ちょっと変わった地形で面白い。
深い谷沿いに山腹を進んで広々とした出合に出る。この出合がまたなんともゆったりとした地形だ。ここでテン泊してもいいなあ。そんな事を思いながら籾糠山へ向かう沢筋に入る。
沢筋は穏やかで斜度は無いに等しいがここまでの疲れが歩きを鈍くする。それでも左右のブナに励まされて進んで行く。特に右岸のなだらかな山腹に展開するブナの森はすばらしいの一言に尽きる。どこを切っても絵になりそうだ。あわよくばこの森の無垢の雪上を滑りたい。 上部に至るとシラビソが目立ち始める。雪量が少ないためかモンスターを形作るまでには至っていない。その中をトレースを辿り進んで行くと顕著なピークが雪原の向こうに現われた。籾糠山だ。
二つのピークを巻いて籾糠山ピークに取り付く。左手から巻くように登っていけばスノーシューのトレース。先ほどから見えていたパーティのもののようだ。
無木立の急斜面を登って狭い山頂に辿り着く。先行パーティは5人で風景を楽しんでいた。聞けば東側の某所から登ってきたそうだ。スキー二人とスノーシュー。なかなか賑やかなパーティだった。 北西は樹木が邪魔をしているもののほぼ360°の展望。北に先週登った猿ケ山や一月にNakanoさん達といった大滝山、西には野谷荘司、三方岩山、南を向けば猿ケ馬場のボリューム感たっぷりの山容。東に移って4月に行く予定の栗ケ岳、やや下方に川上岳、それに続く位山。あの稜線を歩いたのは何時の頃だったろうか。
残念ながら御嶽、乗鞍、北アルプスといったところは山頂を雲に隠している。それでも十分過ぎるくらいの眺めだ。
風があり寒い。あまり長居はできないなと思っていたところへ携帯が鳴った。遅れていたNakanoさんからだった。もうすぐ着くから待っていてほしいとの事だった。もっと離れたかと思っていたが流石Nakanoさん、速い。
間もなくNakanoさんが登頂。みるくさんは残念ながら1400m地点で待っているとの事だ。
寒くなってきたのですぐに滑降開始。山頂からの急斜面はそこそこのパウダー。楽しいが距離が短い。その後はやや登り返してからトレースを辿って下っていく。
ブナの森に入って登りの時に目星を付けていた地点から沢筋を離れて山腹にあがってみる。緩い斜面でスキーが滑らないのかなあと思いつつもブナの森の中へエントリー。ところが思いの外板が滑る。雪質もパウダーで上々だ。登りで思い描いたツリーランがかなった。僕に付き合った形のNakanoさんも「これは拾いものだ」。してやったり。 楽しいツリーランの後はちょっとトーンが下がる。特に登り返しは緩い斜度ながらきつい。
1400m地点にはすでにみるくさんの姿はなかった。先に下山を始めたようだ。それを追ってこちらも登路を下降。Nakanoさんは流石でタッタカと下っていくのに対してこちらは少し固めの波うつ雪面に這々の体。やれやれ。
みるくさんは急斜面上部の林道で待っていた。ここから下は徐々に斜度が増していく。そしていよいよ最後の急斜面。
登りで思っていたより斜面の巾が狭い。しかも薮が意外に出ている。雪質は腐った感じ。荷重を掛けると雪の固まりがゴロゴロと転がり出したちまち小規模雪崩。そんな中でもNakanoさんはスイスイ下りていく。すごいなあ。
思わぬ好天に恵まれた今回の山行。Nakanoさん達との同行も前回に続き楽しかった。辿ったルートも僕にとってはよかった。特にブナの森は何度も訪れる価値があると思えた。そこに至るまでの行程がきついがそれを越えてこそ出会える風景だと思えばそれもまたよし。何時かまた行ってみよう。
Nakanoさん ミルクさん 兔夢
6:10 R360車止め → 6:35 尾根取付き → 9:05 オブジェのような枯れ木 → 9:50 1400.6三角点 → 10:40 1380m出合 → 11:55~12:45 山頂 → 13:50 1400.6三角点 → 14:50 尾根取付き → 15:05 車止め
振り返れば行動中の苦しさも忘れて、楽しかった、すばらしかった、という思いばかりが胸を占めまた足をのばしてしまう。そしてまた苦しい思いをしてもう来ないぞと思うのだけど帰ってみれば…。山って不思議だなって思う。 週末、どこに行こうか迷っていたところにNakanoさんからメールが入った。「猿ケ山か籾糠山に行きませんか?」誘っていただけるのがありがたい。ただ猿ケ山には単独で行ったばかり。ということで行き先は籾糠山に決まった。名前は知っていたけど僕には縁がない山だと思っていた。
ルートは皆目見当がつかない。前夜、待ち合わせ場所の飛騨川合SAで小宴会をした時に教えていただいた。あの金沢在住有名山スキーヤーが紹介しているルートだそうだ。距離があるルートだ。Nakanoさんは5時間って言うけど、???。
寒波がきて大雪が予想される週末だったが起きてみれば降雪した気配はない。白川郷からR360に入り最初のヘアピンを曲がったところの冬期通行止めのゲート手前に車を停め出発。
車道脇の雪を拾ってシール歩行。尾根取り付き点に出る。植林の急斜面だ。その中に昨日のものと思われる単独のスキートレース。ありがたい。
トレースを追って斜面を登って行く。すぐに植林帯は終わり斜度がきつくなる。それとともにトレースが固くなってきた。時折板がズルッと滑って歩きにくい。しかもトレースの主はかなりの急角度で登っている。何度もクトーを付けるかと思ったもののシールだけでで何とかクリア。
穏やかな尾根上に出た。右手の樹間に猿ケ馬場をみながら続くトレースを追う。
懐の携帯が鳴る。Nakanoさんからだ。どうやらミルクさんが急斜面で苦戦しているらしい。先に行ってくれという事だった。単独になるがトレースがあるから不安はない。
最初の小ピークを左手から巻いてわずかに進むと尾根上にすっくと立つ大木の枯れ木。まるで何かを記念するオブジェのようだ。 空が青い。予報では曇りで天候には全く期待していなかったが思わぬ好天。その下で穏やかな稜線歩きがしばらく続く。今期一番のスノーハイクだ。
わずかな急斜面を登ると1400.6三角点。ここからシールをはずして100mほど下る。その先のルート取りが不安だったがしっかりとしたトレースがある。
穏やかな沢筋を進む。この沢筋がいい。左右に広がる穏やかな山腹と樹林。無雪期に歩いても癒しの沢と言えるのではないだろうか。
沢筋は突然途絶える。その先は深い谷が横切っていた。ちょっと変わった地形で面白い。
深い谷沿いに山腹を進んで広々とした出合に出る。この出合がまたなんともゆったりとした地形だ。ここでテン泊してもいいなあ。そんな事を思いながら籾糠山へ向かう沢筋に入る。
沢筋は穏やかで斜度は無いに等しいがここまでの疲れが歩きを鈍くする。それでも左右のブナに励まされて進んで行く。特に右岸のなだらかな山腹に展開するブナの森はすばらしいの一言に尽きる。どこを切っても絵になりそうだ。あわよくばこの森の無垢の雪上を滑りたい。 上部に至るとシラビソが目立ち始める。雪量が少ないためかモンスターを形作るまでには至っていない。その中をトレースを辿り進んで行くと顕著なピークが雪原の向こうに現われた。籾糠山だ。
二つのピークを巻いて籾糠山ピークに取り付く。左手から巻くように登っていけばスノーシューのトレース。先ほどから見えていたパーティのもののようだ。
無木立の急斜面を登って狭い山頂に辿り着く。先行パーティは5人で風景を楽しんでいた。聞けば東側の某所から登ってきたそうだ。スキー二人とスノーシュー。なかなか賑やかなパーティだった。 北西は樹木が邪魔をしているもののほぼ360°の展望。北に先週登った猿ケ山や一月にNakanoさん達といった大滝山、西には野谷荘司、三方岩山、南を向けば猿ケ馬場のボリューム感たっぷりの山容。東に移って4月に行く予定の栗ケ岳、やや下方に川上岳、それに続く位山。あの稜線を歩いたのは何時の頃だったろうか。
残念ながら御嶽、乗鞍、北アルプスといったところは山頂を雲に隠している。それでも十分過ぎるくらいの眺めだ。
風があり寒い。あまり長居はできないなと思っていたところへ携帯が鳴った。遅れていたNakanoさんからだった。もうすぐ着くから待っていてほしいとの事だった。もっと離れたかと思っていたが流石Nakanoさん、速い。
間もなくNakanoさんが登頂。みるくさんは残念ながら1400m地点で待っているとの事だ。
寒くなってきたのですぐに滑降開始。山頂からの急斜面はそこそこのパウダー。楽しいが距離が短い。その後はやや登り返してからトレースを辿って下っていく。
ブナの森に入って登りの時に目星を付けていた地点から沢筋を離れて山腹にあがってみる。緩い斜面でスキーが滑らないのかなあと思いつつもブナの森の中へエントリー。ところが思いの外板が滑る。雪質もパウダーで上々だ。登りで思い描いたツリーランがかなった。僕に付き合った形のNakanoさんも「これは拾いものだ」。してやったり。 楽しいツリーランの後はちょっとトーンが下がる。特に登り返しは緩い斜度ながらきつい。
1400m地点にはすでにみるくさんの姿はなかった。先に下山を始めたようだ。それを追ってこちらも登路を下降。Nakanoさんは流石でタッタカと下っていくのに対してこちらは少し固めの波うつ雪面に這々の体。やれやれ。
みるくさんは急斜面上部の林道で待っていた。ここから下は徐々に斜度が増していく。そしていよいよ最後の急斜面。
登りで思っていたより斜面の巾が狭い。しかも薮が意外に出ている。雪質は腐った感じ。荷重を掛けると雪の固まりがゴロゴロと転がり出したちまち小規模雪崩。そんな中でもNakanoさんはスイスイ下りていく。すごいなあ。
思わぬ好天に恵まれた今回の山行。Nakanoさん達との同行も前回に続き楽しかった。辿ったルートも僕にとってはよかった。特にブナの森は何度も訪れる価値があると思えた。そこに至るまでの行程がきついがそれを越えてこそ出会える風景だと思えばそれもまたよし。何時かまた行ってみよう。
6:10 R360車止め → 6:35 尾根取付き → 9:05 オブジェのような枯れ木 → 9:50 1400.6三角点 → 10:40 1380m出合 → 11:55~12:45 山頂 → 13:50 1400.6三角点 → 14:50 尾根取付き → 15:05 車止め