2014年3月2日(日) 曇り後晴れ 五箇山 猿ケ山 単独
7:00 小瀬集落 → 8:50 標高907m → 9:50 1221.1m三角点 → 10:40~12:10 山頂 → 12:25 1221.1m三角点 → 12:45 標高907m → 13:25 小瀬集落
[attachment=4]1403sarugayama.gif[/attachment]
土曜日の夜、雨がパラつく中、大垣を出発した。五箇山ではこの雨もきっと雪だろうという期待もむなしく前泊予定の道の駅「上平」でも雨。このまま降り続けたら明日は山を諦め合掌村を見学してから下道を帰るかなどと思いながら車中でシュラフに包まった。
目覚めれば雨は止んで曇天が広がる。登り口の小瀬集落上空もガスがかかっている。しかし雨は降りそうにない。除雪終了点に車を止め出発。その先、林道の雪は繋がっている。そこに輪郭のボケたトレースが幾つか残っていた。
1月にここを訪れた時の事を思い出す。大雪が降り前泊する場所にも困った。それでも朝には小瀬集落まで除雪されており出発。出足から膝下のラッセル、高度を上げるに従って雪が深くなり標高700mを越えた辺りで引返した。ルートミスをしたのもいたかった。
今回、雪は十分締まっている。雨で多少緩んでいるが板は沈まない。登頂を果たすには好条件と言えるだろう。
一月に取り付いた斜面はとても行く気がしない。トレースも更に林道を辿っている。
地形図で目星を付けていた沢にトレースがあった。林道にもトレースが続いていたが迷わず沢筋に入る。直ぐに急斜面を登って尾根上に出た。雪が固ければちょっとヒヤヒヤするような斜面だったが今日は適度に緩んでいて助かった。
痩せ尾根を登り林道に出る。適当なところで斜面を登って植林の緩やかな尾根に入った。前回、この先でルートミスをした。要注意。トレースがあるが錯綜していて当てにはならない。
沢筋の右岸側を登って行く。前回は左岸側にルートをとって失敗したのだ。
ここは滑り頃の斜面になっていて下降時に期待できそうだ。上部がややきつかったが登りきって尾根筋に出た。
尾根筋では素敵なブナ林が迎えてくれた。一登りして標高907mに到着。前回、なんとかここまで辿り着きたいと思いながら叶わなかった事を考えると感無量だ。
[attachment=3]DSCN3959.JPG[/attachment]
しばらく穏やかな尾根が続く。ところどころブナに赤ペンキで目印がしてあるところを見ると夏道があるのだろうか。
尾根が痩せて今にも崩れそうな雪庇脇を過ぎると急斜面。その上部でブーンと唸る音が耳につくようになったと思うとガスの向こうに送電線鉄塔が現われた。
鉄塔脇の急斜面をトラバースして続くブナ斜面を登って行く。やがて二つ目の送電線鉄塔。
鉄塔をやや過ぎたところでガスが晴れ山頂に反射板が見える山が左手に現われた。1月にナカノさん達と登った大滝山だ。あの時は天候が悪く山頂からは何も見えなかった。
ブナの斜面を登りきると1221.1m三角点。そこからは広く穏やかな尾根が続く。晴れていればルンルンのスノーハイクになりそうだが再びガスがかかってきて残念だ。
複雑な地形の台地を抜けると滑り頃のブナ斜面が続く。滑降を楽しみに思いながら一登りすれば山頂稜線。
[attachment=2]DSCN3995.JPG[/attachment]
青空が広がっていてその下に広々とした山頂。思い描いていた場所にやっと辿り着く事ができた。
眼下には雲海が競り上がってきている。その上に姿を見せている幾つかのピーク。すばらしい。今日は期待していなかった風景だけに気分も上々。山に迎えてもらったという感が高まる。
[attachment=1]DSCN4004.JPG[/attachment]
南西に見える秀麗なピーク(大笠山らしい)を正面にして休憩。雪山で久し振りにのんびりとした。
一人風景に酔いしれていると背後に雪を踏む音。振り返ればワカンの登山者。しばらくするとお仲間が二人現われた。どちらかというと登山日和なのに出会ったのはこのパーティだけだった。
雲海がのぼり上からは雲が下がってきた。すばらしかった風景がすっかり隠されてそろそろ潮時かとスキーを履いた。
ややガスのかかった斜面を滑り降りて行く。緩んだ雪は滑るのに問題はないがターンの度に小雪崩。それが気になってところどころで立ち止まりながらの下降。
山頂であったパーティのトレースは僕の付けたトレースをほぼ忠実に辿っていた。ここまでしたんだったらそれなりの挨拶があってもいいと思うが交わしたのは普通の挨拶だけだった。と思っていたら1221.1m三角点のところでトレースは違う尾根からあがってきていた。これはこれですごいじゃん。
雪は重さは感じないものの切る度に雪玉が転がり落ちて行く。それが気になってバランスを失いこけた。やれやれ。
最後まで登りのトレースを辿って下降。前回引返した辺りの斜面も楽しく滑り最後は林道へ。しかし林道はスキーが滑らずひと苦労。それでも登頂して滑り降りてきた事に満足して小瀬集落に辿り着いた。
[attachment=0]DSCN4025.JPG[/attachment]
【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
兎夢さんこんばんは。猿ヶ山東尾根なかなか良いでしょう。特に激パウなら最高ですよ。
小瀬までは確実に除雪されていますから、週末にはかなりの人で賑わうことも多いです。
ほかにもたくさんの尾根があり、いろいろなルートがとれますが、他のルートから登る方は
比較的少ないです。おそらく兎夢さんの後から来られた方は南尾根(漆谷から)登られたと
思われます。ここも雪が多いときは楽しいところです。
今週末もまたよろしくお願いいたします。
小瀬までは確実に除雪されていますから、週末にはかなりの人で賑わうことも多いです。
ほかにもたくさんの尾根があり、いろいろなルートがとれますが、他のルートから登る方は
比較的少ないです。おそらく兎夢さんの後から来られた方は南尾根(漆谷から)登られたと
思われます。ここも雪が多いときは楽しいところです。
今週末もまたよろしくお願いいたします。
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
兎夢さん こんばんは
無事リベンジおめでとうございます。
山頂からの日本海は素晴らしい眺めでしょう
青空で人も少なくてよかったですね。
多いときは山頂は人だらけです。
次回は是非パウダー時期に登頂して下さい。
みるく
無事リベンジおめでとうございます。
山頂からの日本海は素晴らしい眺めでしょう
青空で人も少なくてよかったですね。
多いときは山頂は人だらけです。
次回は是非パウダー時期に登頂して下さい。
みるく
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
なかのさん、こんばんは。
前回挑戦した時は大雪の後でそれこそ激パウでしたがその分ラッセルがきつく途中で引返す羽目になりました。
今回はもう春の雪となった中での山行でラッセルも踵上ぐらいで楽でした。
激パウを味わいたいですが僕の場合ラッセルが課題ですね。
いろんなルートがとれるという事なのでこれからも足をのばそうかと思います。
ただ地形図を見るとどこも痩せ尾根急斜面ですねえ。僕に行けるかなあ。
今週末、雪も新たに積もって楽しみです。
前回挑戦した時は大雪の後でそれこそ激パウでしたがその分ラッセルがきつく途中で引返す羽目になりました。
今回はもう春の雪となった中での山行でラッセルも踵上ぐらいで楽でした。
激パウを味わいたいですが僕の場合ラッセルが課題ですね。
いろんなルートがとれるという事なのでこれからも足をのばそうかと思います。
ただ地形図を見るとどこも痩せ尾根急斜面ですねえ。僕に行けるかなあ。
今週末、雪も新たに積もって楽しみです。
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
みるくさん、こんばんは。
人が多い、と聞いていたので覚悟をしていたのですがこの日は少なくてラッキーでした。
山頂で青空になったものの眼下は雲がかかっている状態でお勧めの日本海は見えず終い。
それでも気分のいい山頂は気に入りました。
次回はパウダーと日本海の2本立てで訪れたいと思います。
人が多い、と聞いていたので覚悟をしていたのですがこの日は少なくてラッキーでした。
山頂で青空になったものの眼下は雲がかかっている状態でお勧めの日本海は見えず終い。
それでも気分のいい山頂は気に入りました。
次回はパウダーと日本海の2本立てで訪れたいと思います。
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
兔夢さん、こんばんは。
猿ヶ山、いいですよね~。
1121.1m三角点から上部はゆったりとしてホントに素敵な場所が続きます。
兔夢さんが会ったパーティーは三角点の南尾根を上がって来たのでしょう。
こちらもいいブナ林が続いてGOODです。
大獅子山からの周回も素晴らしいコースですのでぜひ!!
やっぱりこの時期は雪が白くていいですね。
山日和
猿ヶ山、いいですよね~。
1121.1m三角点から上部はゆったりとしてホントに素敵な場所が続きます。
兔夢さんが会ったパーティーは三角点の南尾根を上がって来たのでしょう。
こちらもいいブナ林が続いてGOODです。
大獅子山からの周回も素晴らしいコースですのでぜひ!!
やっぱりこの時期は雪が白くていいですね。
山日和
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
兎夢さん、こんばんは。
土曜日の夜、雨がパラつく中、大垣を出発した。五箇山ではこの雨もきっと雪だろうという期待もむなしく前泊予定の道の駅「上平」でも雨。このまま降り続けたら明日は山を諦め合掌村を見学してから下道を帰るかなどと思いながら車中でシュラフに包まった。
すごい根性ですね、とてもマネできまへんわ。
今回、雪は十分締まっている。雨で多少緩んでいるが板は沈まない。登頂を果たすには好条件と言えるだろう。
一月に取り付いた斜面はとても行く気がしない。トレースも更に林道を辿っている。
今年は寡雪なので取付きに雪があるのかなと思いましたが、さすがに五箇山ですね。
南西に見える秀麗なピーク(大笠山らしい)を正面にして休憩。雪山で久し振りにのんびりとした。
白山北方稜線勢揃いの眺めがいいですね~
山頂であったパーティのトレースは僕の付けたトレースをほぼ忠実に辿っていた。ここまでしたんだったらそれなりの挨拶があってもいいと思うが交わしたのは普通の挨拶だけだった。
スキーのトレースではカンジキ組にはあまり恩恵がないでしょう。
たんぽぽは二度目の猿ヶ山に導師と同じ時計回りをしましたが、ナメかかっていたら新雪でヘロヘロになりました。
しかし林道はスキーが滑らずひと苦労。それでも登頂して滑り降りてきた事に満足して小瀬集落に辿り着いた。
ICを下りたらすぐに登れるってのもこの山の魅力のひとつですね。
お疲れさまでした。
土曜日の夜、雨がパラつく中、大垣を出発した。五箇山ではこの雨もきっと雪だろうという期待もむなしく前泊予定の道の駅「上平」でも雨。このまま降り続けたら明日は山を諦め合掌村を見学してから下道を帰るかなどと思いながら車中でシュラフに包まった。
すごい根性ですね、とてもマネできまへんわ。
今回、雪は十分締まっている。雨で多少緩んでいるが板は沈まない。登頂を果たすには好条件と言えるだろう。
一月に取り付いた斜面はとても行く気がしない。トレースも更に林道を辿っている。
今年は寡雪なので取付きに雪があるのかなと思いましたが、さすがに五箇山ですね。
南西に見える秀麗なピーク(大笠山らしい)を正面にして休憩。雪山で久し振りにのんびりとした。
白山北方稜線勢揃いの眺めがいいですね~
山頂であったパーティのトレースは僕の付けたトレースをほぼ忠実に辿っていた。ここまでしたんだったらそれなりの挨拶があってもいいと思うが交わしたのは普通の挨拶だけだった。
スキーのトレースではカンジキ組にはあまり恩恵がないでしょう。
たんぽぽは二度目の猿ヶ山に導師と同じ時計回りをしましたが、ナメかかっていたら新雪でヘロヘロになりました。
しかし林道はスキーが滑らずひと苦労。それでも登頂して滑り降りてきた事に満足して小瀬集落に辿り着いた。
ICを下りたらすぐに登れるってのもこの山の魅力のひとつですね。
お疲れさまでした。
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
山日和さん、こんばんは。
猿ケ山、山スキーのレポを幾つか読んで何時かはと思い今シーズン2度の挑戦。
なんとか山頂に辿り着く事ができました。
なんといってもブナ林がこれでもかと続く尾根がすばらしいですね。
周回はどうなのかなあ。スキーではきついですよね。
恐ろしげなトラバースがあるとも聞きましたよ。
大人しく一般的なルートしか歩けないですから。
[attachment=0]DSCN4001.JPG[/attachment]
猿ケ山、山スキーのレポを幾つか読んで何時かはと思い今シーズン2度の挑戦。
なんとか山頂に辿り着く事ができました。
なんといってもブナ林がこれでもかと続く尾根がすばらしいですね。
周回はどうなのかなあ。スキーではきついですよね。
恐ろしげなトラバースがあるとも聞きましたよ。
大人しく一般的なルートしか歩けないですから。
[attachment=0]DSCN4001.JPG[/attachment]
- 添付ファイル
-
- DSCN4001.JPG (22.33 KiB) 閲覧された回数 2040 回
Re: 【五箇山】再挑戦に山が微笑む…猿ケ山
たんぽぽさん、こんばんは。
たんぽぽさんの得意山域なのでひょっとして書き込んでくれるかなあと期待していました。
ありがとうございます。
すごい根性ですね、とてもマネできまへんわ。
根性があったら雨でも登るぞってなるんじゃないですかね。
雨が降ったら観光に変えようと思ってたんで軟弱ものです。
今年は寡雪なので取付きに雪があるのかなと思いましたが、さすがに五箇山ですね。
あれほど雪が残っているとは思いませんでした。流石に合掌の里は違う!
白山北方稜線勢揃いの眺めがいいですね~
もう少し晴れてれば、っていう気がしないでもなかったですが山頂で晴れたってだけで幸せです。
スキーのトレースではカンジキ組にはあまり恩恵がないでしょう。
ガスがかかっていたのでスキーのトレースでもかなり助かっていると思いますよ。
本当にこんなところもっていう程忠実に辿ってました。明らかにトレースだよりで登ってます。
まあいいんですけどね。お互い様だから。
ICを下りたらすぐに登れるってのもこの山の魅力のひとつですね。
お疲れさまでした。
大垣からだと2時間とかからず辿り着くので行きやすいところです。
もっと早く行ってれば良かった。高速料金1000円の頃に行ってればもっと楽しめたのにな
兔夢
たんぽぽさんの得意山域なのでひょっとして書き込んでくれるかなあと期待していました。
ありがとうございます。
すごい根性ですね、とてもマネできまへんわ。
根性があったら雨でも登るぞってなるんじゃないですかね。
雨が降ったら観光に変えようと思ってたんで軟弱ものです。
今年は寡雪なので取付きに雪があるのかなと思いましたが、さすがに五箇山ですね。
あれほど雪が残っているとは思いませんでした。流石に合掌の里は違う!
白山北方稜線勢揃いの眺めがいいですね~
もう少し晴れてれば、っていう気がしないでもなかったですが山頂で晴れたってだけで幸せです。
スキーのトレースではカンジキ組にはあまり恩恵がないでしょう。
ガスがかかっていたのでスキーのトレースでもかなり助かっていると思いますよ。
本当にこんなところもっていう程忠実に辿ってました。明らかにトレースだよりで登ってます。
まあいいんですけどね。お互い様だから。
ICを下りたらすぐに登れるってのもこの山の魅力のひとつですね。
お疲れさまでした。
大垣からだと2時間とかからず辿り着くので行きやすいところです。
もっと早く行ってれば良かった。高速料金1000円の頃に行ってればもっと楽しめたのにな
兔夢
- 添付ファイル
-
- DSCN4005.JPG (26.7 KiB) 閲覧された回数 2038 回