【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

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kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by kando1945 »

【 日 付 】2014.2.11
【 山 域 】 鈴鹿、御池岳
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】山口ー白瀬峠ー真の谷ーP1194-東のボタンブチー青のドリーネー奥の平ーボタンブチー御池岳ーカタクリ峠ー白瀬峠ー山口

御池岳のレポが続いていますが、私も最高の青空のもとでテーブルランドでスノーシューハイクができましたのでレポします。

いつもは藤原簡易パーキングに止めますが、今日は白瀬峠経由の往復ですので、林道奥のチェーンの前の施設の横に止めました。
以前からここに止めているのを見て、ここからパーキングまでの往復の歩きを省略できるのはかなりのメリットだなと思って
いたからです。今日は、いい天気が確実な日ですので、もう何台か止まっているだろうと予想していましたが、私が最初でした。

車の中で支度をしていて左へ体をひねった時、左わき腹に嫌な痛みが走りました。しまった。ヘルニアの再発かそれとも単なる筋たがえ
なのか。不安を感じながら支度を整え外に出てザックを背負ってみると、違和感はありますが歩行には全く支障はありません。
どうやら単なる筋たがえのようです。これなら予定通り歩けるだろうとホッとしました。
まだ薄暗いながらもヘッデンは必要ない中、6:26出発しました。

白瀬峠道分岐への尾根に登りつくと冷たい風がゴーゴーと音を立て、寒さが身にしみます。しかし、これだけ寒ければ上では
樹氷が結構着いているのではないかという期待が出てきました。白瀬峠までのトラバース道が新雪で消えていると、慣れて
いないのでルートを探すのが心配でしたが、前日までのトレースがばっちりついていて全く心配ありませんでした。
今日は、一旦真の谷まで降りてそこから登りかえすので、いかに体力を温存しながら登るのかに注意をしました。
何かで読んだのですが、ベテランは息を切らさないよう、汗をかかないよう歩くそうです。私もなんとか息を切らさない
ペースは掴めたように思いますが、汗をかかないように歩くことはどうしてもできません。そんなことが可能でしょうか。
白瀬峠への途中、きれいな樹影
白瀬峠への途中、きれいな樹影
白瀬峠から真の谷へ下りるルートもいろいろ書いているレポがあり、どうなるか心配していましたが、まっすぐ谷真を降りていく
トレースが間違えようのないほどしっかりとついていてホッとしました。このトレースは少なくとも5~6人以上の踏み跡で、
谷底へ降りてからずっと上流へ向かっていました。しばらくトレースを辿りましたが、余り上まで行くのはつまらないし、早く
テーブルランドへ上がりたいので、しばらく辿った後、適当なところからテーブルランドへの登りにとりつきました。
とりついいた斜面
とりついいた斜面
斜面の下の方は登りやすい適度な傾斜で、上の方では少し急になるようですが登れない傾斜ではないと思いました。
始め快適に登っていましたが、斜度が付いてきて雪がウエハースのようになってくると登るのが大変になってきました。
表面が凍っていて凹まなければ、あるいは凹んでも数cmで下の堅い層にグリップすればいいのですが、間の柔らかい雪が
10~20cmになると、しかもサラサラの雪なのでアリ地獄のように滑ってなかなか進まなくなりました。
滑りを止めようと無理な姿勢で踏ん張ったり、あるいは一歩を3回ほど繰り返して踏み固めて進もうとすると両足の腿の筋肉に
普段はない負荷がかかり、右足が痙攣し始めました。先はまだまだあります。一瞬、諦めようかという弱気がもたげましたが、
木々の間から紺碧の空が見え、樹氷も着いている気配です。諦めるわけにはいきません。明日は仕事が休みなので、遅くなってもいい
時間をどんなに掛けてでも登ろうとがんばりました。上の方に行くと、表面が凍っていてズボることはなく、スノーシューが
ガリッと雪面をグリップし登りやすくなりました。

やっとの思いでP1194の北の鞍部に登りつきました。東を見ると伊吹山、白山、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、
恵那山がパノラマのようにくっきり見えます。疲れはどこかへ飛んでしまいました。何事も気の持ちようですっかり変わりますね。
人生も同じです。まずは東のボタンブチへ向かいました。そこまでは雲が流れてきてときどき視界が遮られましたが、
その後は最後まで晴天でした。
御嶽山、乗鞍岳がくっきり
御嶽山、乗鞍岳がくっきり
T字尾根の下り口に来ると登ってきた跡がありましたが、君ヶ畑から入ることができたのでしょうか。
風も収まり、寒さも一息ついて陽を浴びながら樹氷花咲くテーブルランドをスノーシューで歩きまわるのは、これぞ天国。
青のドリーネに来ましたが、今日のものと思われるトレースが周りに残っていて、ちょっと残念でした。私がつけたトレースも
加わってさらに無粋になり、ある方のブログでトレースが邪魔だったと書かれていました。
青のドリーネ
青のドリーネ
奥の平に向かう間も右手には、白く輝く霊仙山、白山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスがずっと見え続けていました。
奥の平では360度の大展望です。これだけの展望は山日和さんとお会いした時以来です。ここで3人組みのシニアの方と
すれ違いました。テーブルランドへの登りで疲れていて、大展望も楽しめたのでボタンブチはパスして御池岳に行こうかなと
思っていましたが、シニアの方が「こんな天気のいい日は年に一度あるかないかだと」言われたので、思い直してボタンブチにも
寄っていくことにしました。天狗の鼻から御池岳に向かっていると、単独の壮年の男性二人とすれ違い、その先でシニアの
男女ペアが食事をしていました。今日出会った人はこの7人で、思っていたより少なく皆さんどこへ行かれたのでしょうか。
ボタンブチから奥の平を振り返る
ボタンブチから奥の平を振り返る
御池岳山頂から鈴ヶ岳まで散歩してもよかったのですが、疲れもたまってきているし、3時までには降りたいので、そのまま
北尾根をカタクリ峠に向かって下りて行きました。白瀬峠に向かう尾根道もトレースがしっかり付いていたので迷うこともなく
2:38には駐車地に戻ることができました。
御池岳から下る時の展望
御池岳から下る時の展望
こんな素晴らしい晴天の下でテーブルランドをスノーシューハイクでき、大満足の一日でした。
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
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Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by 落第忍者 »

kando1945さん、おはようございます。

この日、やぶメンが最低でも4人は入っていたことになりますね。
私はテーブルランドで遊んでいませんので除外されるかもしれませんが。
946さんのレポも挙がるといいのですけど。

大型トラックが疾走する国道の往復を考えますと、山口配水施設まで乗り入れたいところですが、私はいつも藤原簡易パーキングです。
駐車枠が書かれていないところはどうも苦手なもので・・・
6時ごろに到着でしょうか、十分に一番乗りの時間だと思いますよ。
車種にもよるでしょうけど、車中での支度は手間がかかりますね。
私もヘルニア持ちですから判りますが、何でもない拍子に痛めることもありますから要注意です。
腰が痛くてもザックを担いで歩き出すと痛みが消えてしまうことが多々あって、毎回不思議だと思っています。

白船峠から真の谷に降り、そのままカタクリ峠まで歩いたことが1回あるだけで、テーブルランドへの直登は経験がありません。
地形図を見るだけでも嫌になるくらいの斜度だと判りますが、皆さん登られていますね。
雪の状態とスノーシューの効果が噛み合うといいのでしょうけど。
私は急傾斜でスノーシューが滑る時は、一歩ずつ階段を作りながら歩くことを覚えました。
それなりに時間もかかりますし、どんな場面でも使えるかどうかは判りませんけどね。
爪先に力を込めて鉛直方向に何回か踏めば水平な段が出来るので、それで身体を持ち上げる感じです。

息が上がってしまうとその後の行程にも影響しますので私も気をつけるようにしていますが、冬でも毎回薄着の割にはたっぷりの汗をかきますよ。
そしてショルダーベルトに付けている象印で常にお湯の補給も怠りません。
汗を抑えるために飲まないとなると、多分動けなくなると思うからです。

あの日のあの展望と霧氷が見られたら、満腹になってしまいます。
私は軟弱ですからそれだけで満足してしまって速攻で下山にかかりましたが、kando1945さんはしっかり8時間行動されていて日頃の鍛錬の賜物だろうと感心しています。
落第忍者
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by kando1945 »

落第忍者さん、おはようございます。


大型トラックが疾走する国道の往復を考えますと、山口配水施設まで乗り入れたいところですが、私はいつも藤原簡易パーキングです。
駐車枠が書かれていないところはどうも苦手なもので・・・

パーキングと施設までの間の歩きを省略できるのは大きな誘惑です。
私も登山口で止める時は邪魔にならないよう気を使いますが、ここは十分スペ-スがあり現地の方の邪魔にはならないと思います。


6時ごろに到着でしょうか、十分に一番乗りの時間だと思いますよ。

私は落第忍者さんと同じように、できるだけ早く登って、早く帰るというスタイルですのでたいてい最初になることが多く
雪でトレースがない時はラッセルになりしんどいです。今回も、テーブルランドへの登りのトレースがあることを期待したのですが
残念ながらなかったのでしんどいのぼりになりました。


私もヘルニア持ちですから判りますが、何でもない拍子に痛めることもありますから要注意です。
腰が痛くてもザックを担いで歩き出すと痛みが消えてしまうことが多々あって、毎回不思議だと思っています。

ヘルニアとその再発を経験してから、登山もテニスもコルセットを予防的に使用しています。その御かげか再発は今のところありません。
ヘルニアの場合、重いものを持った時に起きやすいと言われますが、私の場合全く何でもなく、イスに座って後ろを振り返っただけで起きています。
ヘルニアの場合は、違和感の後、確実に時間とともに症状が悪化していきます。悪化しないか、消えるのは単なる筋たがえだと思います。


白船峠から真の谷に降り、そのままカタクリ峠まで歩いたことが1回あるだけで、テーブルランドへの直登は経験がありません。
地形図を見るだけでも嫌になるくらいの斜度だと判りますが、皆さん登られていますね。

真の谷をカタクリ峠まで歩く時間と距離、早くテーブルランドへ上がることを考えると直登をせざるをません。
特に樹氷を目指す時は、10時頃までには上に上がりたいです。


雪の状態とスノーシューの効果が噛み合うといいのでしょうけど。
私は急傾斜でスノーシューが滑る時は、一歩ずつ階段を作りながら歩くことを覚えました。
それなりに時間もかかりますし、どんな場面でも使えるかどうかは判りませんけどね。
爪先に力を込めて鉛直方向に何回か踏めば水平な段が出来るので、それで身体を持ち上げる感じです。


雨乞岳での奥の平谷から清水頭の尾根への登りでも経験しましたが、固い層の間の柔らかい層が厚いと本当にしんどいです。


息が上がってしまうとその後の行程にも影響しますので私も気をつけるようにしていますが、冬でも毎回薄着の割にはたっぷりの汗をかきますよ。
そしてショルダーベルトに付けている象印で常にお湯の補給も怠りません。
汗を抑えるために飲まないとなると、多分動けなくなると思うからです。

私は雪山でもお湯を持っていくことはまだありません。ザックにつるしたスポーツ飲料が凍って飲めなかったこともあります。
今の時期ですと500ml2本で済みますが、お湯もとなると3本になってしまいます。


あの日のあの展望と霧氷が見られたら、満腹になってしまいます。
私は軟弱ですからそれだけで満足してしまって速攻で下山にかかりましたが、kando1945さんはしっかり8時間行動されていて日頃の鍛錬の賜物だろうと感心しています。

この日は本当に満腹になりましたね。撮った写真の数も800枚近くになりました。
でも、少しでもきれいな写真を撮ろうとあちこち歩き回りたくなります。
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

20140211-22.jpg

kando1945さん、こんにちは。

汗をかかないように歩くことはどうしてもできません。そんなことが可能でしょうか。

可能も可能。極めて簡単なことです。
汗をかかないところまでスピードを落とすことです。
グーは汗が出そうだなと感じたら、歩くことを止めます。
だからグーの山行は時間の割りに距離がいきません。
いつもzippさんに「ドーしてそんなに時間が掛かるの?」と笑われています。

サラサラの雪なのでアリ地獄のように滑ってなかなか進まなくなりました。
滑りを止めようと無理な姿勢で踏ん張ったり、あるいは一歩を3回ほど繰り返して踏み固めて進もうと


雪質によってシンドさも時間も随分違いますね。ここの斜面はキックステップで登りたいトコです。

明日は仕事が休みなので、遅くなってもいい

kandoさんはまだお仕事しているのですか。
曜日に関係なくお天気を見て山に行っている人がうらやましくないですか?

何事も気の持ちようですっかり変わりますね。人生も同じです。

このコツを掴んでいる人と、ソウでない人の差は大きな人生の差と思いますね。

風も収まり、寒さも一息ついて陽を浴びながら樹氷花咲くテーブルランドをスノーシューで歩きまわるのは、これぞ天国。

鈴鹿では風が収まりましたか。グーは湖北で暴風体験をしていました。

2:38には駐車地に戻ることができました。

タップリと歩いても早い下山ですこと。汗をかくはずです。

撮った写真の数も800枚近くになりました。

これもスゴイ!! チェックするだけでも大変だ。


               グー(伊勢山上住人)
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by kando1945 »

グーさん、こんばんは。

可能も可能。極めて簡単なことです。
汗をかかないところまでスピードを落とすことです。
グーは汗が出そうだなと感じたら、歩くことを止めます。
だからグーの山行は時間の割りに距離がいきません。
いつもzippさんに「ドーしてそんなに時間が掛かるの?」と笑われています。

なるほど。コロンブスのタマゴですね。
私の山登りの目的の一つがきれいな写真を撮ることです。
写真の腕がないので、シャッターさえ押せばきれいな写真が撮れるポイントがたくさん要ります。
その数は距離に比例しますので距離を稼がねばならないのです。


雪質によってシンドさも時間も随分違いますね。ここの斜面はキックステップで登りたいトコです。

スノーシューのキックステップで下の堅い層までまっすぐ前にけりこめるのですか。
私の経験では、斜め上にけりこみますが下の堅い層までは喰い込まないのですが。


kandoさんはまだお仕事しているのですか。
曜日に関係なくお天気を見て山に行っている人がうらやましくないですか?

今年31と29になる息子と娘は、一向に身を固める気配がありません。
私に死ぬまで働けと言っているのではないかと邪推しております。
一時、土曜日が快晴で、日曜日が天気が良くないという意地悪なパターンが続きましたが
うらやましいどころか呪っておりました。


何事も気の持ちようですっかり変わりますね。人生も同じです。

このコツを掴んでいる人と、ソウでない人の差は大きな人生の差と思いますね。

そうなんです。しかし、子供たちにこんなことを言っても、現実に社会の不条理に怒りながら
必死で仕事をする彼らには分かってもらえないでしょう。私も、30代に親からこんなことを
いわれたって理解できなかったと思います。この年になってやっと言えるようになったという
ところでしょうか。こうやって各世代が同じようなパターンを繰り返しているのでしょうね。
先人に学べというのは、やさしいようで難しいです。


2:38には駐車地に戻ることができました。

タップリと歩いても早い下山ですこと。汗をかくはずです。

これが私の登山パターンなのです。4、5時など暗くなっての下山は怖いです。

撮った写真の数も800枚近くになりました。

これもスゴイ!! チェックするだけでも大変だ。

写真を仕事場に飾るのですが、以前は月に200~300枚くらいでじっくり選んでプリントアウトしていましたが
今は多すぎてじっくり選んでいる間がありません。家内は私の写真に興味ありませんので、たくさん
撮ってきても結局日の目を見ることなく灰になるでしょう。
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

kando1945さん、再訪です。

スノーシューのキックステップで下の堅い層までまっすぐ前にけりこめるのですか。
私の経験では、斜め上にけりこみますが下の堅い層までは喰い込まないのですが。


私の書いたキックステップはスノーシューもなにも付けないツボ足キックステップです。
サクッと蹴り込んで体重を乗せても沈まない雪質をさしています。

グーはこのキックステップが大好きなのです。
無雪期には登れないような急斜面も安全に楽々と登れますし、
ゾクゾクとする高度感がタマリマセン。


            グー(伊勢山上住人)
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【鈴鹿】御池岳でスノーシューハイク

投稿記事 by kando1945 »

グーさん、こんばんは。

私の書いたキックステップはスノーシューもなにも付けないツボ足キックステップです。
サクッと蹴り込んで体重を乗せても沈まない雪質をさしています。

グーはこのキックステップが大好きなのです。
無雪期には登れないような急斜面も安全に楽々と登れますし、
ゾクゾクとする高度感がタマリマセン。

私はてっきりスノーシューで蹴り込むのかと思いました。
今回の雪の斜面は、ツボ足のキックステップで登るのは難しそうに見えましたが。
慣れてなく、コツが解らないためかもしれませんね。
一度それらしき雪質の時に練習してみます。
ありがとうございました。
            
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