【鈴鹿】貸し切りのイブネ・銚子
Posted: 2014年1月27日(月) 00:02
【日 付】2014年1月25日(土)
【山 域】鈴鹿 イブネ周辺
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】鳴野橋8:07---9:32蓮如小屋---11:23アゲンギョ---11:51イブネ13:19---11:48銚子---14:19イブネ
---14:55杉峠---峠下の小屋15:26---15:59蓮如小屋---17:11鳴野橋
林道の雪は少なく、鳴野橋まで入ることができた。先客が3台。1台のカップルは今まさに出発しよ
うとしているところだった。「どちらへ?」と聞かれたので「イブネです。」と答えると感心したよ
うな顔をしていたので彼らは雨乞へ向かうのだろう。
林道上は先行者のトレースがあるので楽ができた。と言ってもさほど積もっているわけではないが。
下の小屋の扉が開いていた。さっきの2人連れが休憩しているのだろう。徐々に雪が増え、トレース
も歩幅が合いにくいのでスノーシューを装着。思ったより沈む感じだ。
[attachment=7]P1150919_1_1.JPG[/attachment]
ワンピッチで「蓮如上人一夜籠り」の小屋に到着。いろんな意見はあるだろうが、積雪期のこの小
屋はなかなかありがたい。エネルギー補給をしてアゲンギョへの登りに備える。
今日は杉峠経由ではなく、北谷左岸尾根を使ってアゲンギョへダイレクトに登るのである。
この尾根を使うのは10年振りだろうか。杉峠へ向かうトレースを離れて谷へ下りた。
大きな石が転がる谷を慎重に渡って尾根末端の台地に乗る。ここには大規模な石垣があり、かつて
作業が行われていたことを物語る。
いきなりの急登だが、日当たりのいい斜面は地肌が露出しており、一瞬スノーシューを脱ごうかと迷
った。結局雪のなかったのは100mほど、それからは雪が繋がったが、尾根の痩せた部分では立ち木の
トラップが鬱陶しい。天気ももっとスカッと晴れると踏んでいたのだが、予想よりも空の青い部分が
少ないようだ。
[attachment=6]P1150934_1.JPG[/attachment]
高度を上げるに連れ、右方向に雨乞から清水の頭の稜線がせり上がる。清水の頭付近は立ち木がな
いせいでひと際白さが目立っている。
雪は意外に重たく、ワンテンポ置いて沈み込む嫌な印象。それでも沈み量自体はたいしたことはない
のが救いだ。
[attachment=5]P1150942_1.JPG[/attachment]
1000mラインを超えればさすがに傾斜も緩み、左から北谷右俣の源頭部が緩やかに上がってくると
アゲンギョは近い。このあたりはそこそこのブナも散見され、いい雰囲気の樹林が広がっている。
杉峠からの尾根との合流点付近がアゲンギョと呼ばれている台地だ。疎林の緩斜面は無雪期でも自
由に歩くことができる。少しタイジョウ寄りに下ってイブネへの尾根に乗った。この下り出しは上重
谷源頭部の植林であまりいい雰囲気ではないが、それも少しの我慢。杉林を抜けると佐目峠劇場へ飛
び出し、御在所から鎌、仙ヶ岳へと続く鈴鹿主脈の大展望が広がる。
イブネに向かって最後の登りを一歩一歩刻む。振り返れば自分だけの足跡が綿々と続いている。
[attachment=4]P1150976_1.JPG[/attachment]
ミニ雪庇を回り込んでイブネ山頂台地の一角に乗った。風の加減なのか地肌が露出しているところ
もある。佐目峠では見えなかった御在所以北の鈴鹿の山々が一望のもとになった。霊仙の左奥には伊
吹山が白い。これで霧氷があれば役者は揃ったというところだろうが、それは贅沢というもの。少し
のタイムラグでホワイトアウトとなった先週の御池に比べれば極楽だ。
風の陰を探してうろうろと歩き回った。南側斜面の雪溜まりに腰を降ろす。若干風は吹いているが、
今日は3月中旬並みという気温もあり、さほど寒さは感じない。
顔を出したり隠れたりと忙しかった太陽も安定した光を届けてくれるようになった。今日もビール、
ちゃんこ鍋、コーヒーのフルコースに加えて文明堂の「懐中しるこ」のデザート付きである。
鈴鹿中部の山々を眺めながらまったりとした時間を過ごした。
[attachment=3]P1150981_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1150986_1.JPG[/attachment]
このまま下山するのも芸がないので銚子まで足を延ばしてみよう。イブネ北端(昔は東端と呼んでい
たような気がするのだが)からクラシ方面へ向かい、熊ノ戸平の外輪山を歩くような感じで銚子へ。
銚子のブナ林もなかなかいい。ここからクチクマ谷の源流へ駈け下りて流れを渡り、対岸の尾根を上
がった。再び台地に乗る寸前に門番のように立つ2本のブナが実に美しい。
[attachment=1]P1160020_1.JPG[/attachment]
イブネに戻っていよいよ下山モードに入る。おとなしく杉峠から下りるか。この頃には空からは青
さが消え、天気は下り坂に入っていることを予感させた。アゲンギョまで戻って雨乞岳を真正面に見
ながら杉峠へ向かう。
すっかり寂しくなった峠の杉が見えたと思ったら意外なものが目に入った。青いテントが張られて
いる。中から登山者が出て来たのでしばらく話し込んだ。普段は大峰と南アルプスへ行くことが多く、
鈴鹿は年に一度ぐらいだと言う。峠下のトラバースが恐くてワカンをアイゼンに履き替えたという彼
にMSRのスノーシューとやぶこぎネットの宣伝をしておいた。そして越美の雪山の良さも。
[attachment=0]P1160040_1.JPG[/attachment]
急斜面ではトレースを辿るより適当に下りる方が楽だ。峠下の小屋に向かって自分でトレースを付
けて歩く。小屋で改めてザックを降ろして最後の腹ごしらえ。この小屋も冬は利用価値が高い。
この千種街道は大好きな道である。フジキリ谷源頭の穏やかな流れの周囲に展開する、ミズナラ、
シデなどの巨木が林立する豊かな森は鈴鹿随一と言ってもいいのではないだろうか。
数人分の往復トレースで完全に「道」ができている。蓮如小屋でスノーシューを脱いで、後は坦々と
林道を戻るだけだ。
山日和
【山 域】鈴鹿 イブネ周辺
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】鳴野橋8:07---9:32蓮如小屋---11:23アゲンギョ---11:51イブネ13:19---11:48銚子---14:19イブネ
---14:55杉峠---峠下の小屋15:26---15:59蓮如小屋---17:11鳴野橋
林道の雪は少なく、鳴野橋まで入ることができた。先客が3台。1台のカップルは今まさに出発しよ
うとしているところだった。「どちらへ?」と聞かれたので「イブネです。」と答えると感心したよ
うな顔をしていたので彼らは雨乞へ向かうのだろう。
林道上は先行者のトレースがあるので楽ができた。と言ってもさほど積もっているわけではないが。
下の小屋の扉が開いていた。さっきの2人連れが休憩しているのだろう。徐々に雪が増え、トレース
も歩幅が合いにくいのでスノーシューを装着。思ったより沈む感じだ。
[attachment=7]P1150919_1_1.JPG[/attachment]
ワンピッチで「蓮如上人一夜籠り」の小屋に到着。いろんな意見はあるだろうが、積雪期のこの小
屋はなかなかありがたい。エネルギー補給をしてアゲンギョへの登りに備える。
今日は杉峠経由ではなく、北谷左岸尾根を使ってアゲンギョへダイレクトに登るのである。
この尾根を使うのは10年振りだろうか。杉峠へ向かうトレースを離れて谷へ下りた。
大きな石が転がる谷を慎重に渡って尾根末端の台地に乗る。ここには大規模な石垣があり、かつて
作業が行われていたことを物語る。
いきなりの急登だが、日当たりのいい斜面は地肌が露出しており、一瞬スノーシューを脱ごうかと迷
った。結局雪のなかったのは100mほど、それからは雪が繋がったが、尾根の痩せた部分では立ち木の
トラップが鬱陶しい。天気ももっとスカッと晴れると踏んでいたのだが、予想よりも空の青い部分が
少ないようだ。
[attachment=6]P1150934_1.JPG[/attachment]
高度を上げるに連れ、右方向に雨乞から清水の頭の稜線がせり上がる。清水の頭付近は立ち木がな
いせいでひと際白さが目立っている。
雪は意外に重たく、ワンテンポ置いて沈み込む嫌な印象。それでも沈み量自体はたいしたことはない
のが救いだ。
[attachment=5]P1150942_1.JPG[/attachment]
1000mラインを超えればさすがに傾斜も緩み、左から北谷右俣の源頭部が緩やかに上がってくると
アゲンギョは近い。このあたりはそこそこのブナも散見され、いい雰囲気の樹林が広がっている。
杉峠からの尾根との合流点付近がアゲンギョと呼ばれている台地だ。疎林の緩斜面は無雪期でも自
由に歩くことができる。少しタイジョウ寄りに下ってイブネへの尾根に乗った。この下り出しは上重
谷源頭部の植林であまりいい雰囲気ではないが、それも少しの我慢。杉林を抜けると佐目峠劇場へ飛
び出し、御在所から鎌、仙ヶ岳へと続く鈴鹿主脈の大展望が広がる。
イブネに向かって最後の登りを一歩一歩刻む。振り返れば自分だけの足跡が綿々と続いている。
[attachment=4]P1150976_1.JPG[/attachment]
ミニ雪庇を回り込んでイブネ山頂台地の一角に乗った。風の加減なのか地肌が露出しているところ
もある。佐目峠では見えなかった御在所以北の鈴鹿の山々が一望のもとになった。霊仙の左奥には伊
吹山が白い。これで霧氷があれば役者は揃ったというところだろうが、それは贅沢というもの。少し
のタイムラグでホワイトアウトとなった先週の御池に比べれば極楽だ。
風の陰を探してうろうろと歩き回った。南側斜面の雪溜まりに腰を降ろす。若干風は吹いているが、
今日は3月中旬並みという気温もあり、さほど寒さは感じない。
顔を出したり隠れたりと忙しかった太陽も安定した光を届けてくれるようになった。今日もビール、
ちゃんこ鍋、コーヒーのフルコースに加えて文明堂の「懐中しるこ」のデザート付きである。
鈴鹿中部の山々を眺めながらまったりとした時間を過ごした。
[attachment=3]P1150981_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1150986_1.JPG[/attachment]
このまま下山するのも芸がないので銚子まで足を延ばしてみよう。イブネ北端(昔は東端と呼んでい
たような気がするのだが)からクラシ方面へ向かい、熊ノ戸平の外輪山を歩くような感じで銚子へ。
銚子のブナ林もなかなかいい。ここからクチクマ谷の源流へ駈け下りて流れを渡り、対岸の尾根を上
がった。再び台地に乗る寸前に門番のように立つ2本のブナが実に美しい。
[attachment=1]P1160020_1.JPG[/attachment]
イブネに戻っていよいよ下山モードに入る。おとなしく杉峠から下りるか。この頃には空からは青
さが消え、天気は下り坂に入っていることを予感させた。アゲンギョまで戻って雨乞岳を真正面に見
ながら杉峠へ向かう。
すっかり寂しくなった峠の杉が見えたと思ったら意外なものが目に入った。青いテントが張られて
いる。中から登山者が出て来たのでしばらく話し込んだ。普段は大峰と南アルプスへ行くことが多く、
鈴鹿は年に一度ぐらいだと言う。峠下のトラバースが恐くてワカンをアイゼンに履き替えたという彼
にMSRのスノーシューとやぶこぎネットの宣伝をしておいた。そして越美の雪山の良さも。
[attachment=0]P1160040_1.JPG[/attachment]
急斜面ではトレースを辿るより適当に下りる方が楽だ。峠下の小屋に向かって自分でトレースを付
けて歩く。小屋で改めてザックを降ろして最後の腹ごしらえ。この小屋も冬は利用価値が高い。
この千種街道は大好きな道である。フジキリ谷源頭の穏やかな流れの周囲に展開する、ミズナラ、
シデなどの巨木が林立する豊かな森は鈴鹿随一と言ってもいいのではないだろうか。
数人分の往復トレースで完全に「道」ができている。蓮如小屋でスノーシューを脱いで、後は坦々と
林道を戻るだけだ。
山日和
けっこう手前の塩津のあたりから離れるんですね。