「喜平小屋谷のzippさんランチ場まで行きませんか？」
「行きません。モウ歩けない。昼食にしましょう」
昨年は軟弱グーがダダをこねて行かなかったzippさんランチ場を目指す。
【 日 付 】 平成26年1月11日（土）
【 山 域 】 台高
【 天 候 】 ガス のち 曇り チラチラ日差しも
【 ルート 】 大又7：50---12：00喜平小屋谷zippさんランチ場（昼食）13：50---17：25駐車地
【メンバー】 ナズナさん グー
今年の台高は雪がタップリだ。
水曜日の雨も雪を融かし消すほどには降らなかっただろう。
大又駐車場の先着車５台は間隔を広く空けて停めている。
隙間に１台停めるにはチョット狭いか。
「モットつめて停めればいいのに」
「雪で車が横滑りすることを考慮してでしょ」
ゲートに一番近い場所にバックでラッシュを放り込んだ。
根雪の上に新雪が数cm。サクサクと滑ることも無く歩くことができる。
気温は低いがほとんど無風。熱くなってきた。ニットキャップを手ぬぐいに換える。
「コチラから登りますか？」右方向にもトレースが付いている。
踏み跡に足を乗せても全く沈まない。かなり締まっている。
こうなるとキックステップを楽しみたい。トレースを外す。
途端に股下まで踏み抜いた。モナカ雪はグーの体重を支えてはくれません。
「もう明神平の高さまで登りましたよ。平坦になったからスノーシューを履きましょう」
トレースは林の中に続いているが、ナズナさんは左に折れてゆく。
林から抜け出ると、そこは明神平から三塚へ10mほど登った登山道だった。
明神平にも冬道があるとは知らなかった。
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周りはガス。あしび山荘は全く見えない。スキー場跡の木々もかすんでいる。
明神岳への登りは強烈な西風にさらされた。樹氷もゴッテリと付いている。
展望も無くモクモクと歩く。稜線の東側には雪庇が張り出している。
「この下なら雪洞が掘れますよ」
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末っ子、次男、長男と笹ヶ峰３兄弟を越えて植林失敗尾根へ左折する。
桧塚裏劇場もガスに包まれている。迷岳方面の展望も無い。
喜平小屋谷中俣へシリセードで下りる。
谷中の雪は良く締まっていて、整地の必要もなくツエルトを張る。
単独行の時はメンドウだからツエルトを張ることはほとんど無いが、
ナズナさんとのデート山行はツエルトを張るために山を歩いている（？）
前回、強風にあおられ背中側のツエルトの裾がまくられたため、ちょっと細工した。
側壁中央下の紐通しにＳ金具をセットし、底幕のループに結んだ紐を引っ掛けた。
結果は大成功。強風に煽られることも無く、居住快適性は増しました。
密室の中で時間をかけてナズナさんの手料理を頂く。
「ごちそうさま～。おいしかった～！！」
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ツエルトを撤収して片ハゲ尾根に登る。ガスはすっかり上がっていた。
迷岳もはっきりと見え、桧塚劇場裏には日が当たった。
帰り道、風も随分収まり、時折り日も差すようになった。
遠望を楽しみシャッターを押しながらブラブラと戻る。
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明神平からは子供たちの声が聞こえてきた。今晩はテント泊なのだろう。
登った冬道に入ると、ナズナさんのトレースを多くの人が歩いていた。
ナズナさんの下りは速い。汗をかきながら後を追う。１時間１０分で下山できた。
駐車場には10台近い車が残っていた。快適なテント泊を楽しんでください～。
グー（伊勢山上住人）
「喜平小屋谷のzippさんランチ場まで行きませんか？」