【鈴鹿】 竜ヶ岳で雪山講習(初心者向け記事)

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おど+
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登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
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【鈴鹿】 竜ヶ岳で雪山講習(初心者向け記事)

投稿記事 by おど+ »

今回の山行は、初心者向きでこの掲示板にはふさわしくないかもしれません。 しかし、登山初心者の方や雪山に登ったことの無い方もいるかと思うので、記載することにしました。

【 日 付 】 2014年1月11日(土)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】 2名
【 天 候 】 晴れのち曇り
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
07:25 230m 0.0Km 宇賀渓無料駐車場 出発
07:50 (00:25) 330m 1.6Km 遠足尾根登山口
08:35 (00:45) 745m 2.7Km 遠足尾根合流
10:05 (01:30) 1030m 4.9Km 金山尾根分岐
10:40 (00:35) 1099.3m 5.9Km 竜ヶ岳山頂 (15分滞在)
11:05 (00:25) 1022m 6.1Km 休憩地 昼食休憩
11:30 (00:25) 1022m 6.1Km 休憩地 出発
11:45 (00:15) 1030m 6.9Km 金山尾根分岐 下山
12:50 (01:05) 387m 8.9Km 金山尾根登山口
13:05 (00:15) 330m 9.3Km 遠足尾根登山口
13:35 (00:30) 230m 11.1Km 宇賀渓無料駐車場 到着
【 距離 】 11.1Km
【 累積標高 】+1048m -1048m
【 時間 】 6時間10分

実績コース(緑色は予定、赤色が実績): http://yama-kioku.c.blog.so-net.ne.jp/_ ... 11_map.jpg

※今回は、一般コースなので詳細は省きます。 また、文中の技術に関しては自分も素人なので、正確ではありません 。

 今回の主目的は、最近何度か一緒に登っている同行者に雪山を経験して貰う事です。 同行者は、夏山(雪の無い山)しか登ったことがないということなので、ワカンやピッケルはまだしも軽アイゼンすら持っていません・・・。 しかも、同行者は当日の夕方には用事があるとのことなので、近場の鈴鹿へ向かうことにしました。
 そこで、雪山初心者でも安心して?登れる竜ヶ岳に向かうことにしました。 前日まで冷え込んで、麓では冷たい雨となっていたので山の上は期待できそうです。
 当日朝は、思ったよりも冷え込みが緩み(麓で0度)朝から天気もまずまずの様です。 竜ヶ岳の登山口となる宇賀渓(うがけい)に7時過ぎに到着するよう、6時に出発しました。
 正月気分もすっかり明けて、早朝の道路はトラックなどが多くなりました。 道路の凍結などもほとんどなく、宇賀渓の道路脇にある無料駐車場に、予定通り7時過ぎに到着しました。 既に2台車が停まっており、3名ほどのグループが出発して行きます。

 こちらも準備をしていきますが、今回は色々と持っていく(軽アイゼン・ピッケル・ワカン・スノーシュー・ダブルステッキ・簡易ソリ)ので分担して持っていきます。
 道路は所々が凍っているので、滑らない様に注意しながら観光案内所まで歩いて行きました。 ここで入山料の200円を払って出発します。 暫くは林道歩きですが、ここも濡れた所は凍っているので乾いた所を見つけながら進みました。

 20分ほど進むと以前(2012年夏)は無かった(と思います)「竜の雫」と書かれた滝がありました。 しかし、この名前誰がつけたのでしょうか?

 その先で遠足尾根分岐に到着しました。 ここから急登となりますが、下の方は雪も少なく普通に歩いていけました。

 心配していた岩場の通過も、先行者がいることもありその足跡を利用させてもらいます。 同行者は当然雪の岩場は初めてなので、足の置き方を支持しながら通過しました。 この岩場の上からは、真っ白な山頂が拝めます。
山頂方面は真っ白
画像
 遠足尾根の上部が見えてくると、そのままピークは迂回して左斜面をトラバース気味に進んでいきますが、同行者は慣れない雪の斜面の通過が怖いようでした。

 ここからは遠足尾根沿いに登っていきます。  積雪は5cm以下ですが、2箇所ほど細尾根の通過と、右斜面の急なトラバースがあるので、注意しながら通過します。

 同行者は、矢張り慣れない雪道で足場のグリップが弱くツルツルと滑りながらの登りとなります。 フラットフッティングを心がけて登るように指示を出しますが、中々要領を得ないのでここで同行者だけチェーンアイゼンを履いて歩いていきます。
 チェーンアイゼンは、以前「編笠山」の下山時にも使っているので問題なく歩いていけるようです。 程なく視界が明けて、山頂方面や鈴鹿南部の山々が見えてきました。

 先行者は、途中からピーク(の雪)を嫌ってか左斜面をトラバースして行きますが、こちらは練習も兼ねて稜線沿いを進みます。

積雪量は少なめ
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 2011年に雪の竜ヶ岳を登った時とは違い、積雪量は少なめ(以前は腰まで埋まりました・・・)ですが、左斜面の吹き溜まりにはそれなりに雪があるようです。 まずは、ツボ足で雪の上を歩きますが、膝上まで埋まり前進するのが困難です。 ここで同行者は持ってきたワカンを、自分はスノーシューを装着して、深い雪の上を歩きます。 すると、スノーシューではまったく問題とならない雪の上も、ワカンでは倍以上沈み込むことが分かります。
 ここから1042mピークまで、同行者にはワカンで登ってもらいました。 1042mピークへの登りは急斜面となっているので、スノーシューは前回も利用したヒールリフターを使い登っていきますが、同行者のワカンは雪に埋もれて苦労していました。

 同行者に、急斜面時のワカンの使い方(カニ歩きやジグを切る)の指示を出しますが、これも簡単には行きません。 苦労しながら登った所で、今度はワカンとスノーシューを交換し付け替えて進みます。

 途中、前方から4名の登山者が下山してくるのが見えましたが、もう山頂までピストンして来たのでしょうか? この辺りまで登ると、強い風とガスで育った樹氷が綺麗に見られました。

 スノーシューに履き替えた同行者は、上手く歩けないながらもその快適さ(沈み込まない)に夢中です。 その先の急斜面で、今度はスノーシュー(ヒールリフターを利用)で登って貰います。
 ここも傾斜がキツくなると大きなスノーシューでは、登りづらくなるようで雪の斜面に蹴りいれながら進むよう指示を出します。 同じ斜面を、こちらはワカンで難なく登っていきました。

 色々な雪の状態を試しながら歩いていきますが、スノーシューが苦手?な雪の斜面のトラバースも経験してもらいます。 山頂直下に到着すると、ここからはヒールリフターを利用して一気に登って貰います。

 こちらはワカンですが、硬い雪面を目視で探しながらグングン登っていきます。 同行者は、疲れが出てきたのか遅れ気味ですが、何とか山頂まで登ることが出来ました。 当初は静ヶ岳までとも思っていましたが、今の同行者では難しそうなので止めとします。

頑張る同行者
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 山頂到着時は、ほぼ同時に登っていた登山者2名と、先行していたのかもう2名の登山者が石榑峠方面の様子を見ていました。 山頂からの眺めはそこそこありましたが、北方面は雪雲で覆われています。

 ここは風が強くて長時間はいられないので、少しおりた所で休憩していくことにします。 自分は持ってきた簡易ソリで、斜面を滑って降りていきますが、雪がふかふかで思うように滑っていけません・・・。 しかし、下の方が凍った斜面となっており、一気に加速して笹の雪面に突っ込んでいきました・・・。(いつもの事で、怪我はありません 笑)</p><p> 同行者も同じ斜面をスノーシューで降りていきますが、ここでハプニングが起こります。 事前に下り斜面はスノーシューが苦手と伝えていましたが、勢い良く降りてきたため滑って前方360度の宙返りでズッコケます・・・。(笑ってはいけませんが、漫画でしか見たことのないような、見事な転げ方でした)
 大丈夫かと声を掛けますが、同行者は直ぐには何が起こったのか理解できないようでした。 幸い怪我は無く一安心ですが、もう少し注意しておくべきでした。 少し降りた傾斜が緩く風が弱いところで、昼食休憩として行きます。

 ここでも、氷点下時の休憩の注意点など説明しますが、ここで氷点下5度となっており余り低くはありません。 もっと低い(氷点下10度以下)場合、手袋を取るのも危険だと釘を差しておきます。
 食事後は、静ヶ岳は諦めて予定通り金山尾根から下山することにします。 食事の間に7名の団体グループや、単独登山者などで山頂方面は大賑わいとなっている様です。

 金山尾根分岐から入っていきますが、ここにも山頂を目指す登山者が4名ほどいました。 以前(2011年1月)、この尾根を登りに利用した時は、途中の岩尾根で苦労(腰まで踏み抜きながら通過)しましたが、この日は雪も少なく岩でのスリップを気にするほどでした。

 遠足尾根もそうですが、この尾根も入山料を取るようになってからは、テープ目印や場所確認用の番号も異常に増えて、踏跡も濃くなり面白さが半減です。 二箇所ほど急斜面の下りに気をつけながら降りて行くと、次第に雪の量は少なくなり地肌が見えてきました。 こうなると一気に降りて行けます。

 滝方面との分岐まで降りて来ると、ここからは駐車場へと戻っていきます。 吊り橋を2つ渡ると遠足尾根の登山口に合流し、後は溶けて泥濘んだ林道を歩いていきます。 その少し前から風に吹かれてパラパラと雨が待っていましたが、山頂付近は雪となるのでしょうか?

 こうして同行者の初雪山の練習が終わりましたが、また一緒に雪山へ登る機会があるのかは不明です・・・。

おど+
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