【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
easy pace
記事: 38
登録日時: 2012年9月06日(木) 23:29

【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by easy pace »


【 日 付 】2013年12月14日 (10月でなく12月でした、失礼、さらに2013年でした、あれ?)
【 山 域 】台高北部
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ時々小雪
【 ルート 】乳峯神社07:07---2番目の堰堤の上07:39---高鉢山山頂09:11---オヤトコ09:32---高鉢山山頂10:09---2番目の堰堤の上11:50---乳峯神社12:15


飯高の国道166号線を走っていると高鉢山登山道と書かれた道標が七日市の道端にあり、これが以前から気になっていた。結果として、この道標に従って登ると谷筋からのアプローチになり、登山道は数年以上前から崩落等で荒れて歩く人も少ない様子で、藪漕ぎすることになってしまった。

七日市の川俣郵便局から少し西側に高鉢山登山道の矢印標識があり、乳峯神社から七日市の集落を流れる川沿いにアスファルト舗装道路を登り、集落を抜けてからは高鉢山登山道の道標に従って林道を歩き、T字分岐でも道標に従って左折すると、すぐに林道終点となった。この林道の名前も沢の名前も分からない所が辛い。

林道終点の先で徒渉すると右手に堰堤が見えるので、これを1番目の堰堤と呼ぶ事にする(実は、下流にも堰堤はあるのだが)。1番目と呼ぶ事にした堰堤は、右岸の杣道をジグザグに登って高巻きして越える。1番目の堰堤の上では水が枯れ伏流となっており、この堰堤の上流で左岸へ渡る。左岸にはトラバース気味の杣道があり、2番目の堰堤を左岸から越えることが出来る。

2番目の堰堤の上では左岸が崩落して倒木が散乱し、登山道が途切れて3番目の堰堤を越えることが出来ず、その上流がどうなっているか予想出来なかった。
[attachment=4]a 3番目の堰堤の下.JPG[/attachment]

そこで、杉植林の中を右手・東側の斜面に向かって藪漕ぎして登り、工事中の林道に辿り着いた。大きなショベルカーが置いてあって、崩れた沢の改修工事をしている様子。林道の土は凍り付いてキャタピラ跡の上に足跡が残らない。朝早いので誰もおらず工事は未だ始まっていなかったが、8時過ぎになって工事の騒音が背後から聞こえて来た。

林道を登り、分岐で沢の上流に戻る支線を選ぶと、その先で右手に登る高鉢山登山道の道標を発見し、杉植林の中をジグザグに登った。この杉植林では、ジグザグの杣道らしき構造ははっきりしていたが、下草が繁って歩き難い。杉の倒木の下をくぐったり繁みをかき分けたりする必要があり、鹿は通れても人は通りたくない雰囲気で、ダニ等が心配な季節には通りたくない雰囲気に満ちていた。
[attachment=0]e 嫌な薮道.JPG[/attachment]

15分程で別の林道に登り着いた。林道を横切って杉檜植林帯に入ってジグザグに登ると、左手・西側に大きな崩壊地をコンクリート等で大規模補修工事した所があった。10分程でコンクリート舗装林道に登り着いて、高鉢山登山道の道標に従いY字分岐で右へ登り、東西に長く走る稜線を切り通しで越えると北側に雪を冠った三峰山に連なる山並みが大きく見えた。

稜線の北側に沿った林道を進むと、暫くしてから右手に高鉢山登山道(頂上まで20分)の道標があり、林道の左手の支尾根に登る踏み跡があった。赤松が多い支尾根を登り、良く手入れされた檜植林で広い未舗装林道に出た。その先で主尾根の切り通しの右手・西側に古い丸太階段を登り、稜線に沿った自然林を登る。落葉ではっきりしないが踏み跡がジグザグに登っている。雪で濡れた落葉が日射しで乾きつつある。
[attachment=3]b 山頂の東側の林.JPG[/attachment]

山頂は広く、NTT高鉢山反射板、大きな赤松、たわわに実った柿の木が1本、屋根だけの小さな東屋などがあり、山頂広場の北西方向に高鉢山の三角点(788.1 m)があった。山頂表示が見当たらないのは、誰かが除去したのだろうか?
[attachment=2]c 山頂の柿の木.JPG[/attachment]
屏風岩200 mの道標があったので、稜線を西へ下って歩いてみると、山頂への林道が西側から上がって来ていた。屏風岩は稜線から南側に向かって張り出している岩の様だが、その眼の前に高い檜の植林があって景色は良くない。稜線に沿って林道があるので西に進み、霜柱をサクサクと踏みながら歩き、適当な所から林道を逸れ左手のピークに登り、09:32オヤトコ(西高鉢山: 788.2 m)山頂に到着した。ここで引き返す。

高鉢山山頂に戻って、冷たい西風を避けるべく東屋へ行ってみた。コンクリートの床にタヌキの糞が幾つか落ちていたが、それを慎重に避けて腰を下ろして休憩し、サーモス紅茶・チョコレートシリアルバーを頂く。山頂の南側に迷岳の方向を遠望するが、雪雲が掛かり降雪中らしく逆光ということもあり、はっきりは見えない。

下山では、来た道を戻る事にする。自然林の稜線を下り、林道から支尾根に下って、高鉢山登山道(頂上まで20分)の道標の前で林道に戻り、稜線の北側に沿って東へ戻る。途中で稜線の南斜面を見下ろすと、ここにも別の大規模崩落をコンクリート修復した斜面があった。

林道を歩いて切り通しから南斜面に戻り、林道を逸れて杉檜植林をジグザグに下り、別の林道を横切って、薮が多い杉植林をジグザグに下り、工事中林道に繋がる林道に降り立った。この右手・南側・谷側・下り方向に杣道構造を発見したので、林道を逸れて杉植林に下り、杣道構造とテープ印を確認しながら下る。

杉植林の中で杣道を少し下ると、堰堤の左岸の上に居る事に気付いた。これが5番目の堰堤だった様子で、左岸を高巻いていることになる。その支尾根先の急傾斜を降り5番目の堰堤の下の沢に降り立った。沢の水は少なく歩き易いが、倒木が歩くのを困難にしている。沢筋を頑張って歩いて下流に行くと、4番目の堰堤があり、これは右岸に踏み跡とテープ印があり、難なく下る事が出来た。再び沢筋を歩いて下流に向かうと、杉の倒木が数本行く手を塞いでおり、潜ったり越えたりした。

その下流に3番目の堰堤があり、これが問題の堰堤である。つまり、往路で越える方法が分からず左岸の上の工事現場へ逃げた所だ。上から見ても、2番目の堰堤と3番目の堰堤との間の左岸が崩れ倒木の散乱となった様子で、左岸の崩壊が激しく登山道が途切れていると考えられた。上から見て、辿れるルートを見定め、3番目の堰堤の左岸のコンクリート崩壊部分ギリギリの所を通って崩壊斜面を下り、数本の杉倒木を潜ったり越えたりして2番目の堰堤の上の沢に着地した。斜面が崩落したり倒木が動いたりしなくて良かった、ホッ。こうして後で書くのは簡単だが、その時は結構な決断を必要としたのだ。後は、来た道を戻るだけである。
[attachment=1]d 3番目の堰堤の左岸.JPG[/attachment]

次回の為の忘備録として、往路では、林道終点で徒渉して1番目の堰堤は右岸を高巻きし、1番目の堰堤の上で徒渉して左岸のトラバース杣道を辿って2番目の堰堤の上に左岸から辿り着き、3番目の堰堤は杉倒木をくぐったりして堰堤左岸ギリギリのコンクリート崩壊部分の上で登って越え、3番目の堰堤の上は河床を歩いて4番目の堰堤は右岸から越え、5番目の堰堤の手前で左岸の尾根先の急斜面を登ると、杣道の構造があって、林道の右手に登る高鉢山登山道の道標に辿り着く筈。安全の保証は無い。

尾根道に比べ谷道は厳しい。手入れされていないと斜面崩壊や間伐材で行き止まりになっていることが多いのだ。しかし、七日市区の高鉢山登山道の道標が飄然と残っており、道標を頼りに登る者を危険を曝している可能性がある。

まあ、それはさておき、ダニやヒルの季節を避け、かつ、積雪に因る困難を避け、良いタイミングで高鉢山を経験することが出来て良かった。
添付ファイル
嫌な薮道
嫌な薮道
3番目の堰堤の左岸
3番目の堰堤の左岸
山頂の柿の木
山頂の柿の木
山頂の東側の林
山頂の東側の林
3番目の堰堤の下
3番目の堰堤の下
最後に編集したユーザー easy pace [ 2013年12月18日(水) 08:04 ], 累計 3 回
アバター
通風山
管理人
記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by 通風山 »

easy pace さん、こんにちは。
高鉢山あたりのことは良く分かりませんが、取りつきがすごく荒れていて大変そうなところから登り始めていますね。
砂防ダムのかつての工事用の道など見つけられると何とかなりそうですが、それもなかったのかもしれません。
よく知らない場所なので、こんなコメントしかつけられませんが、これに懲りず、またいろんなところのレポをぜひご紹介くださいね。

    通風山
通風山
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by zipp »


 easy pace  さん、こんばんは。
御無沙汰です。

飯高の国道166号線を走っていると高鉢山登山道と書かれた道標が七日市の道端にあり、これが以前から気になっていた。結果として、この道標に従って登ると谷筋からのアプローチになり、登山道は数年以上前から崩落等で荒れて歩く人も少ない様子で、藪漕ぎすることになってしまった。
 台高の行き帰りに高鉢山(香肌富士)を見ていますが、未だ登ったことがありません(^^;。
easy space さんは、台高へは、宮本(つるや)経由のショートカット道を使われないんですね。
 このルートが、林道無き時代?の本来のルートだっと思いますが…(^^;。

2番目の堰堤の上では左岸が崩落して倒木が散乱し、登山道が途切れて3番目の堰堤を越えることが出来ず、その上流がどうなっているか予想出来なかった。
 砂防堤越えの植林谷道歩きは、ちと避けたい気分ですね。

鹿は通れても人は通りたくない雰囲気で、ダニ等が心配な季節には通りたくない雰囲気に満ちていた。
 10月でしょ、ダニはいるんではないかい?

三峰山に連なる山並みが大きく見えた。
 三峰山の北奥林道(でしたっけ?)の分岐から高鉢山に近くまで行ったことがあったような。
左手のピークに登り、09:32オヤトコ(西高鉢山: 788.2 m)山頂に到着した
 高鉢山の西のピークは、オヤトコと云うのですか。

下山では、来た道を戻る事にする。
 林道を歩けば、換えれるでしょうが?
往路の道を検証してみたかったのかな?

その下流に3番目の堰堤があり、これが問題の堰堤である。つまり、往路で越える方法が分からず左岸の上の工事現場へ逃げた所だ。上から見ても、2番目の堰堤と3番目の堰堤との間の左岸が崩れ倒木の散乱となった様子で、左岸の崩壊が激しく登山道が途切れていると考えられた。上から見て、辿れるルートを見定め、3番目の堰堤の左岸のコンクリート崩壊部分ギリギリの所を通って崩壊斜面を下り、数本の杉倒木を潜ったり越えたりして2番目の堰堤の上の沢に着地した。斜面が崩落したり倒木が動いたりしなくて良かった、ホッ。こうして後で書くのは簡単だが、その時は結構な決断を必要としたのだ。
 検証できましたね(^^)。
しかし、このルートを通る人はおらんやろね~。

尾根道に比べ谷道は厳しい。手入れされていないと斜面崩壊や間伐材で行き止まりになっていることが多いのだ。しかし、七日市区の高鉢山登山道の道標が飄然と残っており、道標を頼りに登る者を危険を曝している可能性がある。
 たぶん昔の道を利用して登山道としたんだろうけど(蓮ダムの電源補助金など利用して)、その後の砂防堰堤建設で分断されちゃったのでは?と思うのだ。

 easy space さん、ごくろうさまでした!
   zipp
easy pace
記事: 38
登録日時: 2012年9月06日(木) 23:29

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by easy pace »

 通風山さん、こんにちは。
 コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
通風山 さんが書きました: 高鉢山あたりのことは良く分かりませんが、取りつきがすごく荒れていて大変そうなところから登り始めていますね。
砂防ダムのかつての工事用の道など見つけられると何とかなりそうですが、それもなかったのかもしれません。
 ちょっと昔、砂防ダムの工事道路が生き残っていた頃には、谷筋からの登山道が主要ルートだったので、その頃の道標が生き残っていたのではないかと推測します。山頂に神社かなにかあれば参道として整備する人が居るかもしれませんが高鉢山には見当たらず、地元の人達は林道でガタゴト登ってしまうので登山道を整備することもないのかも知れませんが。
 道標が残っているので、他の登山者が迷い込まないか心配ではあります。
easy pace
記事: 38
登録日時: 2012年9月06日(木) 23:29

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by easy pace »

 zippさん、こんにちは。
 御無沙汰しています。今年は諸般の事情で紅葉や茸のタイミングを逃してしまいました。
 御指摘ありがとうございます、10月と12月を間違えてしまいました、申し訳ないです。
zipp さんが書きました:
下山では、来た道を戻る事にする。
 林道を歩けば、帰れるでしょうが?往路の道を検証してみたかったのかな?
 遠回りですが、林道も使えます。尾根道も別にあります。でも、さすがの御指摘通り、道標の登山道を確認してみたかったのです。
zipp さんが書きました:
尾根道に比べ谷道は厳しい。手入れされていないと斜面崩壊や間伐材で行き止まりになっていることが多いのだ。しかし、七日市区の高鉢山登山道の道標が飄然と残っており、道標を頼りに登る者を危険を曝している可能性がある。
 たぶん昔の道を利用して登山道としたんだろうけど(蓮ダムの電源補助金など利用して)、その後の砂防堰堤建設で分断されちゃったのでは?と思うのだ。
 砂防ダムの工事道路を利用して登山道にしたのではないかと推測しましたが、よくわかりません。古道か杣道があったのでしょうか?
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by シュークリーム »

easy paceさん、おはようございます。
高鉢山? 聞いたことがあるなあと思っていたら、去年の3月に登っていました。私も途中までは同じようなコースで行きましたが、行き詰ったので右岸側の尾根に逃げ、そのあとは尾根沿いに登りました。帰りは途中まで林道沿いに下り、途中から堰堤方面にショートカットしました。
このようなマイナーな山は道がなくなっていることが多くて、鈴鹿などの整備された山よりは苦労することが多いですね。

上の方は平坦になっていて、ちょうどいいお散歩コースのようで気持ちよかったことを覚えています。


【 日 付 】2012年12月14日 (10月でなく12月でした、失礼)

ついでに年号も2013年に訂正してはどうですか。

そこで、杉植林の中を右手・東側の斜面に向かって藪漕ぎして登り、工事中の林道に辿り着いた。大きなショベルカーが置いてあって、崩れた沢の改修工事をしている様子。林道の土は凍り付いてキャタピラ跡の上に足跡が残らない。朝早いので誰もおらず工事は未だ始まっていなかったが、8時過ぎになって工事の騒音が背後から聞こえて来た。

ふ~ん、あそこの林道を改修しているんですか。去年歩きましたけど、林道がどうなっていたのかあまり記憶にないですね。

まあ、それはさておき、ダニやヒルの季節を避け、かつ、積雪に因る困難を避け、良いタイミングで高鉢山を経験することが出来て良かった。

私もこの季節、日頃は行かないようなマイナーな山へ行くことが多いです。といっても、最近は沢専になっていますが。
お疲れさんでした。
添付ファイル
高鉢山の三角点
高鉢山の三角点
                         @シュークリーム@
easy pace
記事: 38
登録日時: 2012年9月06日(木) 23:29

Re: 【台高】高鉢山に谷筋からアプローチ

投稿記事 by easy pace »

シュークリームさん、こんにちは。
御指摘ありがとうございます、年月日修正しました。
シュークリーム さんが書きました:このようなマイナーな山は道がなくなっていることが多くて、鈴鹿などの整備された山よりは苦労することが多いですね。
私もこの季節、日頃は行かないようなマイナーな山へ行くことが多いです。といっても、最近は沢専になっていますが。
えーっと、私は基本的に道を歩くことにしています、が、たいてい道を外して藪漕ぎになってしまいます。
今回の様に迂回さざるを得ない場合もあれば、道の方で私を迷わせている場合もある様な気もしますが。
地形図の点線道には苦労しますね。
返信する