【鈴鹿】 青川から藤原岳(麓歩きは恐ろしい)
Posted: 2011年5月09日(月) 00:59
先の三池岳では、クシャミをしながらの下山となったが、息子は喉がおかしくなり10日間の医者通い、鼻血を垂らすことも日課になってしまった。
原因は、ヒミツと言うことで息子との間に暗黙の了解が成立していたようだ。サンチョはどうでも良かったのだが、山行き禁止命令が出て息子に恨まれるのも面白くないと思った次第である。
再び自粛せざるを得ない状態が続き、待ちに待ったGWに突入・・・・だが、前半は雨、待ちきれず雨中の八曽山を徘徊(5/1)したおかげで5/4まで再び自粛ムードにドップリ浸かるハメになった。
そして5/5である。県境尾根で息子が歩いていない最後の区間、『治田峠~藤原岳(展望丘)間』を訪問することに、息子とコソコソ準備をしていると、娘に見つかり『また山~、僕は行かないけど・・・・』とのことだ(興味が無ければダマっとれ!)。
息子の県境尾根訪問区間は、仙ヶ岳~鞍掛峠間でまだまだ両側に不足区間が続いているが、サンチョにとって縁の薄い地域なので、後は自分で好きにすればいいのである(ガハハ・・・・)。
【 日 付 】2011.5.5
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】息子,サンチョ(計2名)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】6:00青川峡(キャンプ場下駐車場)~(治田峠)~8:00迷い尾根~10:00藤原岳(展望丘)~多志田山~(孫太尾根)~13:00下山(福岡谷?取水堰堤)~(?????)~15:00駐車地
早朝4:30に自宅発、すき家多度店で『ネギ玉牛丼』をかき込んで、青川キャンプ場下流側の駐車場から歩き出す。
GW最終日でキャンプ場は盛況のようだが未だ寝静まっている。何時ものゲート前には車1台のみ、大堰堤は完成しているが、施工中よりも小さく感じるのは不思議だ。
作業道の流失地点からは、水量が少ないため苦もなく徒渉できる。途中蜘蛛の巣の写真撮影に没頭している人がいた。
青川は、休みコバを過ぎた辺りから旧銚子谷合流点の先まで水流が途絶えている(今夏は水不足が深刻になるのでは・・・・・?)。
治田峠への溝道は、昨春のオフ会帰りに苦労させられたが、今回は苦もなく登ることができた(気候のせいか?)。途中、中尾地蔵の社は完全倒壊だが中のお地蔵様は御無事のようだ。
治田峠も体調が良いので通過・・・・・迷い尾根を目指す。
迷い尾根でお気に入りの木の根のベンチで寛いでいると、藤原方面から現れた単独者がそのままフラリと茨川方面へ・・・・慌てて
サ『治田はあちらですよ』
単『茨川へ降ります・・・・』
大人しそうな感じだが、屈強な好青年だ。
氏は、大貝戸道で藤原へ上がり迷い尾根まで来たとのこと、このまま茨川まで下り真の谷を遡行して木和田尾から下山を考えているとのこと(ウ~ム、中々のロングコースじゃないですか)。
サ『迷い尾根は下ったことありませんが、真の谷の三筋滝から先はかなり荒れでますョ』
単『エッ!そうなんですか、私も初めてです。取りあえず様子をみて、藤原の西尾根から戻るかもしれません』
サ『迷い尾根は途中不明瞭な所があるような・・・・』と言いつつ、息子に地図を出すよう促すと、
息『無い!入れたつもりたけど』(家に帰ると、机上にサンチョが置いたままの状態でありましたケド)
サ『オマエナ~、帰りに困るゾ~』
今回の行程は、山中では谷や尾根の記憶を頼りに何とか歩けそうだけど・・・・・麓に降りてから悪い予感。高度計とコンパスを持参しているのに・・・・・、箸と食器を持って、食べ物が無い・・・・・と言うような状態である(マア、何とかなるカイナ)。
サ『時間も早いし、土倉から御池を回られては・・・・』と無茶な提案を追加し
単『貴重な情報ありがとうございました』と爽やかに去っていくのでした。
迷い尾根を後に歩き出すと、息子がいきなり鼻血である。特に刺激的なものがあったわけでもないが・・・、ティッシュで鼻栓をしてスタスタ歩く後ろ姿が可笑しい。 変化に富んだ尾根道を刻一刻と変わる孫太尾根の展望と小さなカタクリの花を楽しみながら歩くと牛道の分岐点まできた。ちらほらと藤原から降りてくる人と挨拶を交わし、多志田山のトラバース道へ入る。 このトラバース道は片斜面で歩きにくいためか踏み跡が明瞭だ。多志田山を通り過ぎ急登に入ると、
息『あのトラバース道は嫌い!』とのことだ。
藤原と多志田山を繋ぐ釣り尾根に接近すると傾斜が益々強くなり、アキレス腱がとても痛い。健康には良いのだろうが・・・・・
サ『さっきのトラバース道の方がマシだ!』とボヤキながら歩く。
18番の標識辺り(多分標高900~950m位だろうか)から、突然バイケイ草の緑が目立つようになる。
アキレス腱は痛いが、青空がみるみる近づくので張り合いのある登りだ。
肩まで登り切ると先着者がおり、暫し歓談そして休息。展望丘はちょっと立ち寄るつもりだったが、すばらしい好展望に長居をすることになった。昼食は孫太尾根でノンビリ取ることにしよう。 下山は途中まで来た道を戻るがバイケイ草が途絶える辺りから尾根に乗る。最低暗部には立派な案内版があり、孫太尾根方面は危険とのことである。
多志田山の意外に広々したピークを通過し急降下、傾斜が緩むと牛道が合流し別世界のような穏やかな尾根道になる。 歩きやすいのでペースも上がり草木ピークを通り過ぎてしまった。お昼には随分早いが、昼食タイムとする。
2週前の三池ではほとんど昆虫を見かけなかったが、蜂が蜜を集め,アリは忙しく働いている。季節の移りは早いものだ。
昼食後暫く歩くと、単独者とであった。
単2『下山ですか?』
サ 『そうです。これから山頂ですか?』
単2『まさか!近所に住んでいるので散歩です。すぐその辺りまで・・・・』
いくら近所とは言え、スゴイ散歩・・・・・羨ましい限りだ。
牛道を左に分けると間もなく丸山ピーク、先はヤブっぽくなる。今回は地図も無いことだし、分岐まで戻り牛道を下る・・・・・がアラレもない方へ進みだす。幸いH=590m付近で軌道修正できそうな踏み跡に入る。あまり人通りのなさそうな踏み跡を下ると、突然の林道!(自宅の地図にはチャンと書き込んでありました)。今度は林道を歩くと又もとんでもない方向へ進み出すが、暫くで鋭角に戻る林道がありこれをチョイス。途中、先ほど辿った踏み跡の延長らしき尾根を通過すると林道は終点、下の谷に次の林道が見えたのでヤブを掻き分け強引に下り出したが、気力が続かず先ほどの尾根までスゴスゴと林道を戻る。
尾根は勾配が緩く薄いものの明らかに踏み跡があり谷に無事着地、丁度農業用の取水口のある堰堤上だった。
自宅に帰って解ったことだが、想定箇所にピッタリ着地していたことになる(福岡谷)。
しかし、地図で確認できない悲しさ・・・・自分の位置に自信が持てず。
『想定だと、この道を右に行くと新町だけど、よう解らんから・・・・』と息子に言いつつ林道を下る。
暫くで立派な溜池の脇を通る。
『想定だと、やっぱりさっきの道が正しいような気がする・・・・』と息子に言いつつどんどん進む。
山裾を右に回り込むと、舗装路の分岐があり方角としては理想的だ。農作業の軽トラの後に続く、道を尋ねる積もりがタイミングを逸してそのまま進む。
すると右方に三重用水(多分)があるじゃありませんか!喜び勇んで用水沿いに進むといきなり暗渠、林道は右手の山中に進みとても怪しげである。
仕方ないので先ほど軽トラまで戻り、農作業中のおじさんに尋ねる。
サ『新町へ抜けるにはどう行けば・・・・』
話し終わらないうちに、
農『エッ!戻って来ちゃったの?あのまま行けるのに・・・・』
心配して頂いていたようだ。
サ『あの怪しげな林道ですか?』
農『最近、使う人も少ないし・・・・。こっちからでも行けるけど、遠いよ。』
サ『ありがとうございます。助かりました。』
怪しげな林道を抜けると新町の舗装路に出た。あのおじさんは狐の類ではなかったようだ。
すぐに、農作業中の老夫婦がいたので、念のため訪ねる。
サ『青川のキャンプ場は、ここを真っ直ぐで良いでしょうか?』
老父は、ニヤリとして、
老『良いよ、直線にして2km!でも遠いよ』
とのことである。
息子が
息『コーラでも飲みたい!』
ワシもジャ!と思いながら何時しか自販機を探してキョロキョロしているのが悲しい。コミュニティーバスは1日5本のみのようだ。
青川に出た所の工場横にディスカウント自販機を発見し大休止、駐車地まで残すところ1km足らずだった。
しかし、山中は地図なしでもある程度の地形を記憶出来ていれば歩く事ができるが、麓では地形のメリハリが少なくなるので旨く行かないようだ。妙な見栄を張らずにサッサと道を聞く努力をした方が良いようである。
山中よりも、麓歩きが応えた1日になってしまった。
by サンチョ
原因は、ヒミツと言うことで息子との間に暗黙の了解が成立していたようだ。サンチョはどうでも良かったのだが、山行き禁止命令が出て息子に恨まれるのも面白くないと思った次第である。
再び自粛せざるを得ない状態が続き、待ちに待ったGWに突入・・・・だが、前半は雨、待ちきれず雨中の八曽山を徘徊(5/1)したおかげで5/4まで再び自粛ムードにドップリ浸かるハメになった。
そして5/5である。県境尾根で息子が歩いていない最後の区間、『治田峠~藤原岳(展望丘)間』を訪問することに、息子とコソコソ準備をしていると、娘に見つかり『また山~、僕は行かないけど・・・・』とのことだ(興味が無ければダマっとれ!)。
息子の県境尾根訪問区間は、仙ヶ岳~鞍掛峠間でまだまだ両側に不足区間が続いているが、サンチョにとって縁の薄い地域なので、後は自分で好きにすればいいのである(ガハハ・・・・)。
【 日 付 】2011.5.5
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】息子,サンチョ(計2名)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】6:00青川峡(キャンプ場下駐車場)~(治田峠)~8:00迷い尾根~10:00藤原岳(展望丘)~多志田山~(孫太尾根)~13:00下山(福岡谷?取水堰堤)~(?????)~15:00駐車地
早朝4:30に自宅発、すき家多度店で『ネギ玉牛丼』をかき込んで、青川キャンプ場下流側の駐車場から歩き出す。
GW最終日でキャンプ場は盛況のようだが未だ寝静まっている。何時ものゲート前には車1台のみ、大堰堤は完成しているが、施工中よりも小さく感じるのは不思議だ。
作業道の流失地点からは、水量が少ないため苦もなく徒渉できる。途中蜘蛛の巣の写真撮影に没頭している人がいた。
青川は、休みコバを過ぎた辺りから旧銚子谷合流点の先まで水流が途絶えている(今夏は水不足が深刻になるのでは・・・・・?)。
治田峠への溝道は、昨春のオフ会帰りに苦労させられたが、今回は苦もなく登ることができた(気候のせいか?)。途中、中尾地蔵の社は完全倒壊だが中のお地蔵様は御無事のようだ。
治田峠も体調が良いので通過・・・・・迷い尾根を目指す。
迷い尾根でお気に入りの木の根のベンチで寛いでいると、藤原方面から現れた単独者がそのままフラリと茨川方面へ・・・・慌てて
サ『治田はあちらですよ』
単『茨川へ降ります・・・・』
大人しそうな感じだが、屈強な好青年だ。
氏は、大貝戸道で藤原へ上がり迷い尾根まで来たとのこと、このまま茨川まで下り真の谷を遡行して木和田尾から下山を考えているとのこと(ウ~ム、中々のロングコースじゃないですか)。
サ『迷い尾根は下ったことありませんが、真の谷の三筋滝から先はかなり荒れでますョ』
単『エッ!そうなんですか、私も初めてです。取りあえず様子をみて、藤原の西尾根から戻るかもしれません』
サ『迷い尾根は途中不明瞭な所があるような・・・・』と言いつつ、息子に地図を出すよう促すと、
息『無い!入れたつもりたけど』(家に帰ると、机上にサンチョが置いたままの状態でありましたケド)
サ『オマエナ~、帰りに困るゾ~』
今回の行程は、山中では谷や尾根の記憶を頼りに何とか歩けそうだけど・・・・・麓に降りてから悪い予感。高度計とコンパスを持参しているのに・・・・・、箸と食器を持って、食べ物が無い・・・・・と言うような状態である(マア、何とかなるカイナ)。
サ『時間も早いし、土倉から御池を回られては・・・・』と無茶な提案を追加し
単『貴重な情報ありがとうございました』と爽やかに去っていくのでした。
迷い尾根を後に歩き出すと、息子がいきなり鼻血である。特に刺激的なものがあったわけでもないが・・・、ティッシュで鼻栓をしてスタスタ歩く後ろ姿が可笑しい。 変化に富んだ尾根道を刻一刻と変わる孫太尾根の展望と小さなカタクリの花を楽しみながら歩くと牛道の分岐点まできた。ちらほらと藤原から降りてくる人と挨拶を交わし、多志田山のトラバース道へ入る。 このトラバース道は片斜面で歩きにくいためか踏み跡が明瞭だ。多志田山を通り過ぎ急登に入ると、
息『あのトラバース道は嫌い!』とのことだ。
藤原と多志田山を繋ぐ釣り尾根に接近すると傾斜が益々強くなり、アキレス腱がとても痛い。健康には良いのだろうが・・・・・
サ『さっきのトラバース道の方がマシだ!』とボヤキながら歩く。
18番の標識辺り(多分標高900~950m位だろうか)から、突然バイケイ草の緑が目立つようになる。
アキレス腱は痛いが、青空がみるみる近づくので張り合いのある登りだ。
肩まで登り切ると先着者がおり、暫し歓談そして休息。展望丘はちょっと立ち寄るつもりだったが、すばらしい好展望に長居をすることになった。昼食は孫太尾根でノンビリ取ることにしよう。 下山は途中まで来た道を戻るがバイケイ草が途絶える辺りから尾根に乗る。最低暗部には立派な案内版があり、孫太尾根方面は危険とのことである。
多志田山の意外に広々したピークを通過し急降下、傾斜が緩むと牛道が合流し別世界のような穏やかな尾根道になる。 歩きやすいのでペースも上がり草木ピークを通り過ぎてしまった。お昼には随分早いが、昼食タイムとする。
2週前の三池ではほとんど昆虫を見かけなかったが、蜂が蜜を集め,アリは忙しく働いている。季節の移りは早いものだ。
昼食後暫く歩くと、単独者とであった。
単2『下山ですか?』
サ 『そうです。これから山頂ですか?』
単2『まさか!近所に住んでいるので散歩です。すぐその辺りまで・・・・』
いくら近所とは言え、スゴイ散歩・・・・・羨ましい限りだ。
牛道を左に分けると間もなく丸山ピーク、先はヤブっぽくなる。今回は地図も無いことだし、分岐まで戻り牛道を下る・・・・・がアラレもない方へ進みだす。幸いH=590m付近で軌道修正できそうな踏み跡に入る。あまり人通りのなさそうな踏み跡を下ると、突然の林道!(自宅の地図にはチャンと書き込んでありました)。今度は林道を歩くと又もとんでもない方向へ進み出すが、暫くで鋭角に戻る林道がありこれをチョイス。途中、先ほど辿った踏み跡の延長らしき尾根を通過すると林道は終点、下の谷に次の林道が見えたのでヤブを掻き分け強引に下り出したが、気力が続かず先ほどの尾根までスゴスゴと林道を戻る。
尾根は勾配が緩く薄いものの明らかに踏み跡があり谷に無事着地、丁度農業用の取水口のある堰堤上だった。
自宅に帰って解ったことだが、想定箇所にピッタリ着地していたことになる(福岡谷)。
しかし、地図で確認できない悲しさ・・・・自分の位置に自信が持てず。
『想定だと、この道を右に行くと新町だけど、よう解らんから・・・・』と息子に言いつつ林道を下る。
暫くで立派な溜池の脇を通る。
『想定だと、やっぱりさっきの道が正しいような気がする・・・・』と息子に言いつつどんどん進む。
山裾を右に回り込むと、舗装路の分岐があり方角としては理想的だ。農作業の軽トラの後に続く、道を尋ねる積もりがタイミングを逸してそのまま進む。
すると右方に三重用水(多分)があるじゃありませんか!喜び勇んで用水沿いに進むといきなり暗渠、林道は右手の山中に進みとても怪しげである。
仕方ないので先ほど軽トラまで戻り、農作業中のおじさんに尋ねる。
サ『新町へ抜けるにはどう行けば・・・・』
話し終わらないうちに、
農『エッ!戻って来ちゃったの?あのまま行けるのに・・・・』
心配して頂いていたようだ。
サ『あの怪しげな林道ですか?』
農『最近、使う人も少ないし・・・・。こっちからでも行けるけど、遠いよ。』
サ『ありがとうございます。助かりました。』
怪しげな林道を抜けると新町の舗装路に出た。あのおじさんは狐の類ではなかったようだ。
すぐに、農作業中の老夫婦がいたので、念のため訪ねる。
サ『青川のキャンプ場は、ここを真っ直ぐで良いでしょうか?』
老父は、ニヤリとして、
老『良いよ、直線にして2km!でも遠いよ』
とのことである。
息子が
息『コーラでも飲みたい!』
ワシもジャ!と思いながら何時しか自販機を探してキョロキョロしているのが悲しい。コミュニティーバスは1日5本のみのようだ。
青川に出た所の工場横にディスカウント自販機を発見し大休止、駐車地まで残すところ1km足らずだった。
しかし、山中は地図なしでもある程度の地形を記憶出来ていれば歩く事ができるが、麓では地形のメリハリが少なくなるので旨く行かないようだ。妙な見栄を張らずにサッサと道を聞く努力をした方が良いようである。
山中よりも、麓歩きが応えた1日になってしまった。
by サンチョ