ツボ足おやじは今年もスキーの聖地に踏み込んだ

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たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: ツボ足おやじは今年もスキーの聖地に踏み込んだ

投稿記事 by たんぽぽ »

ふ~さん、こんばんは。

大津波はすぐに来たらしいけど、ふ~さんツナミは忘れた頃に次々と押し寄せるんやね。
おおっ、こわ~っ!

「水を引いた水田と残雪のコンビネーションが絶妙のハーモニーだね」とたんぽぽちゃん。いつから詩人になったのだろう。
ぽぽんたはずっと前から詩人でやんす、何か勘違いしてまへん?

つづら折りの林道をショートカットして高みから見る大平の水田は、墨絵に沈んで渋い。私と一緒で「いぶし銀の味」と言えよう。
ふ~さんの場合はいぶし過ぎて炭化してるでしょうに。

勝手知ったる焼山川沿いの道。
一度歩けばオレの山、一度デートすればオレのオンナ??
編隊BC
編隊BC
今年は軽量化のためにプラティパスの中味は空っぽにしてきた。アマナ平で雪解け水を2リットル+500PET分、汲み上げる。
モーレツに雪が多いんで、沢水に出会えるまでは心配だったなあ。

今宵の宿が決まると、定番『居酒屋たんぽぽ』の開店だ。ネギマに椎茸、シシトウを肴にほろ酔い気分。ま、シシトウなんて旬でもないのに、何故かうまいのがたんぽぽマジックだ。加えて、薄闇に沈みゆく焼山と火打山の、贅を尽くした借景が鼻血もの。
贅沢な時間でしたね。
メニューが代わり映えしないのはご容赦あれ~。

夜半、容赦なくツェルトに侵入する冷気に何度も何度も目が覚める。さすがに、ツェルトは無謀だった。サーマレストすら装備から省いてきた私。雪の冷気が直接しんしんと伝わってくる。これも北面台地の歓待を示す余興のひとつと思えば、無上の喜びとせねば。ガタガタ震えながらトイレに起き出すと満天の星。
シュラフを強化したぽぽんたは暖かくて熟睡でした・・・スミマセン。
やっぱ暖かいのがいちばんシアワセだなあ。

効率を求めて御法度のGPSを出し、賽の河原の岩溝を最短で歩いていく。たんぽぽちゃんが『ミクロの決死圏』に例える岩溝歩き。胎内歩きにも似た超現実感覚は「決死圏」というより、原題の"Fantastic Voyage"に近いものがある。
へぇ~、そんな原題がついてるんだあ。
それにしてもあの胎内歩きは退屈しないね、次々と現れるオブジェにヘンな名前つけたりして・・・

それは焼山が優美なおっぱい山に姿形を変える頃、クライマックスを迎える。
ここは北面台地のベストポイントかもね。

昨年の私たちのグランド・デザインは、焼山に西面から登頂後、胴枝切戸を経て火打山を目指そうという荒唐無稽だった。
まさしく荒唐無稽でした。

しかし今年は北面台地からキレットに登るルートを分け、影火打の北面直下に通ずる一筋の雪渓を選んで火打を狙おうという計画だ。
1年前からの悲願でやんした。

昨年、焼山山頂から既に偵察済みとは言え、このコースは多分に緊張感を伴うルート取りに思えた。影火打の北面の雪渓は下部で数本の岩溝に分岐している。そのうちの一本が途中ですっぽり切れ落ちているのが撮影した写真から見て取れた。殊に下降時の選択ミスは許されない。
焼山から見るこのルートは迫力あったもんね。
ひとめ惚れしましたわ!
ファンタスティックボイジャー
ファンタスティックボイジャー
登路として選んだ影火打北面に這い上がる雪渓の問題点は、一体それがどの程度の急傾斜だろうかという懸念だった。だが、登ってみればそれなりだ。ほっと胸をなで下ろす。
ほっとするというか、がっかりもしたような・・・
そのクセひーひー言いながら登ってました。

先行者が見えたのも安堵する材料の一つだ。前方に見える二人のスキーヤーのうち、女性はつぼ足で高度を稼いでいる。
編隊長!右舷前方に山ガを捕捉!!

影火打と火打山のコルでは、強烈な風に悩まされた。時折ガスが這い登ってくる。それでも、ガスが切れると、久しぶりの北信の山々が私たちを歓迎してくれるのがわかった。妙高や黒姫だけでなく、去年の夏に家族で登った飯縄山の元気な姿(?)も嬉しい。
風の強さはハンパじゃなかったね、あんな強いの去年の小白山以来でした。
北信はふ~さんの思い出深いところなんやね。

「妙高に入れなかったんで、こちらに来たんです。来て良かったぁ!」百名山を視野に奮闘中のその青年、しばらく山頂で余韻を楽しんでいたかと思ううち、あっという間にぴょんぴょん跳びはねて下山して行った。う~む、若い!
とても仲良しになってましたね。
そうか~、ぴょんぴょん仲間っだったのかな?

優美な焼山と、訪問したばかりの火打・影火打を何度も何度も振り返りながら、BCに帰還。パッキングを済ませて帰途につく。
いつまでもここにいたいな・・・北面台地。
昨年よりケタ違いに多い残雪
昨年よりケタ違いに多い残雪
しかし、厚い霧に阻まれて、途中、私とたんぽぽちゃんは、ロミオとジュリエット状態。互いに熱くラブコールを交わしながらも生き別れ。結局は、駐車地で再会して、めでたしめでたしである。
霧に裂かれたふ~たん編隊をロミオとジュリエットに例えるとは、さすがは鬼才のふ~さん。
では、吉田都演じるジュリエットをどうぞ・・・
曲はもちろんプロコフィエフですゾ!
http://www.youtube.com/watch?v=EZ7HDX6AL44

焼山温泉は格別だ。桧づくりの露天風呂に息を吹き返す。
この温泉、リーズナブルな桧露天風呂でサイコ~

糸魚川の夜をチャリで疾走して糸魚川駅前へ。目指すは、たんぽぽちゃんご推薦の海鮮居酒屋だ。これまた美味美味。ゲンゲ(下魚)を食べてさえ、ほっぺが落ちる。
ゲンゲで女性をコロリといかす虎の巻も伝授いたしましたゾ。

たんぽぽちゃんには何から何までお世話になりました。
いえいえ、ふ~さんに引かれて登頂できた火打山でございます。
ありがとうございました。
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