【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

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skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2013年9月21日(土)
【 山 域 】鈴鹿 
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】菰野町切畑>大谷右岸道路>最後の堰堤>右俣>左俣>左俣>釈迦東尾根>三角点>東尾根>右岸道路>切畑

 9月の末から紅葉シーズンを迎えるので、9月21日の土曜日が今シーズンの沢納めということになる。今年は空梅雨で6月から毎週のように沢に出かけていたら、ネタが無くなって来た。釈迦ヶ岳の焼古谷辺りを考えていたが、今一乗り気がしない。前日の寝る前になっても決まらず、鈴鹿の地図を広げて見ていたら釈迦が岳の東に「大谷」と言うのがあって何となく気になる。「よし、ここへ行ってみよう。」と決めて何の下調べもせず出かけることにした。
 八風キャンプの手前、切畑から東海自然歩道に入れば大谷の右岸道路を遡っていけるはずだ。現地に来てみると東海自然歩道の入口にロープが張られ「○○建設管理地」の看板が出ている。そこから歩いていっても良かったのだが、もう少し先の採石場の取り付け道路を歩いていったら大谷にぶつかった。大谷は切畑の集落に直接流れ込んでいるせいか、下流は堰堤ばかりである。右岸道路で堰堤を八つ見送ってから沢に下りてみた。
 侵食されたスラブを流れ下るところなど悪くない雰囲気だったが、すぐに次の堰堤が現れた。
 結局、右岸道路が左岸に渡るところに新しい堰堤が二つ造られており、平成24年度事業の看板が出ていたので、これで打ち止めだろうと沢に下りてみるとスラブの小滝などあってやれやれと思ったのも束の間。
 また、古い堰堤と新しい堰堤が現れた。取り付け道路は新しい堰堤にぶち当たって途絶えていたので、今度こそ打ち止め。
 新しい堰堤を左から乗り越し、沢を進むとオーバーハングの岩壁から流れ落ちる勇壮な二条滝が迎えてくれた。
IMGP2095.JPG
侵食されたスラブ
淵を持った小滝もあった。

最初の二俣は地図どおり小滝が落ちる右股に入る。
ゴルジュっぽいところや
石垣のような節理の滝もあったが。
これといった滝は出てきません。

二つ目の二俣の水量は1対1で迷いますが、地図に従って左俣を進みます。
水量も減ってゴーロが続きます。

名も無い沢だしこんなものかなと思っていると地図には無い三つ目の二俣で左は面白そうなスラブ滝。ここは迷わず左俣へ入る。
両岩壁も迫ってきた。
ツルツル岩壁に挟まれた狭い廊下。果たして通過できるのだろうか。全く資料がないのでオンサイトで判断するしかない。
廊下の一番奥は切立った滝が行く手を阻んでいた。今なら引き帰して高巻くこともできるが、どうしたものだろう。廊下を通過するにはこの滝を正面突破するしかない。水量は少ないが、シャワーを浴びながらの直登になる。意を決して正面突破に挑んでみた。
IMGP2110.jpg
登り始めたらシャワーが落ちてくるのでのんびり考えている暇は無い。手がかりと足場を探しながらどんどん登る。
何とか滝上に出られた。通過した廊下を見下ろすとロードオブザリングに出てくる魔界のようだ。
IMGP2111.jpg
高度は800mを越えたがまだ流れが続いている。
細い流れがしつこく続く。
900mを越え流れが途絶える前にビールを冷やしてランチタイムにした。
釈迦ヶ岳の東斜面は傾斜がきつく源流を詰めるのは危険なので、1000m付近から適当に尾根に乗り登っていったら東尾根の踏み跡に合流した。
東尾根で稜線に出たら三角点に行ってみた。一組の年配のカップルがのんびり休んでいて「魔界」を通過してきた僕もようやく平穏な現実に戻れた気がした。
下りは東尾根を使って途中の分岐尾根で左へ下ったら大谷のゴーロ帯に出た。予定では右岸道路に直接下るつもりだったが、左折するのが早すぎた。右岸道路を歩いていくと車が2台止まっていた。東海自然歩道を南から入ったのだろう。物事には「裏の道」があるようだ。自然歩道に合流したら「八風の大石」というのがあって故事来歴も書かれていた。

 これで今シーズンの沢納めをすることが出来た。終盤の魔界のようなゴルジュ通過にはビビったけど思い出の沢納めになった。
 詳しい画像を見たい方はこちらでどうぞ。
http://blogs.yahoo.co.jp/lancer9jp/33158496.html
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

投稿記事 by シュークリーム »

skywalkさん、おはようございます。
もう沢納めですか。これからが錦秋のいい時期なのに。
鈴鹿のマイナー沢の探索ですか。たしかたろーさんやmichiさんもマイナー沢の探索をしていたような。地図を見ましたが、あの辺り堰堤の巣窟みたいなところですね。それでもやっぱり楽しめるところがあるというのが、沢の奥深いところですかね。

私はもう少し沢を楽しむつもりです。
またどこかの山で・・・
                         @シュークリーム@
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

投稿記事 by skywalk »

シュークリームさん、こんばんは。
シュークリーム さんが書きました:もう沢納めですか。これからが錦秋のいい時期なのに
今日も暑いですね。沢納めしたけど、アンコールでもう一度行こうかしら。
鈴鹿のマイナー沢の探索ですか。たしかたろーさんやmichiさんもマイナー沢の探索をしていたような。地図を見ましたが、あの辺り堰堤の巣窟みたいなところですね。それでもやっぱり楽しめるところがあるというのが、沢の奥深いところですかね。
私は沢屋さんじゃないから、手近な鈴鹿の沢に限定して登っていたら行くところが無くなってきました。大谷の下部は堰堤ばかりですが、後半にびっくり、どっきりの仕掛けが待っていました。他にも未踏沢で面白いところがあるかも知れません。いいところがあったら教えてください。
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

投稿記事 by ハリマオ »

ルーク・スカイウォーカーさん こんにちは
鈴鹿の地図を広げて見ていたら釈迦が岳の東に「大谷」と言うのがあって何となく気になる。「よし、ここへ行ってみよう。」と決めて何の下調べもせず出かけることにした。
これはまたマイナーな谷に目をつけましたね。
私は地元なので何度か入ったことがあります。数年前の豪雨の前と後では全く違う谷になってしまいました。
 八風キャンプの手前、切畑から東海自然歩道に入れば大谷の右岸道路を遡っていけるはずだ。現地に来てみると東海自然歩道の入口にロープが張られ「○○建設管理地」の看板が出ている。
ロープの脇から入れたのですが、今はどうかな。以前は発破をかけていた採石場までクルマで行っていました。その後豪雨で道が欠け、補修工事でまた道が付いたのです。

 
新しい堰堤を左から乗り越し、沢を進むとオーバーハングの岩壁から流れ落ちる勇壮な二条滝が迎えてくれた。
これは大谷の象徴で、西尾氏の本にも写真がありますね。
最初の二俣は地図どおり小滝が落ちる右股に入る。
これを左にとって釈迦東尾根に出たことがあります。
二つ目の二俣の水量は1対1で迷いますが、地図に従って左俣を進みます。
どこだろう、580m付近かな? 大谷はどちらにするか、そう迷うような所はなかったように思いますが。
名も無い沢だしこんなものかなと思っていると地図には無い三つ目の二俣で左は面白そうなスラブ滝。ここは迷わず左俣へ入る。
東尾根へ出たということは、720m付近でしょうか? これは入ったことがありません。
今なら引き帰して高巻くこともできるが、どうしたものだろう。廊下を通過するにはこの滝を正面突破するしかない。水量は少ないが、シャワーを浴びながらの直登になる。意を決して正面突破に挑んでみた。
なかなか勇敢ですね。勇敢過ぎて夕刊の事故欄に載っちゃ大変ですからご自愛を。
何とか滝上に出られた。通過した廊下を見下ろすとロードオブザリングに出てくる魔界のようだ。
なるほど。レポのタイトルは「ホビット 思いがけない冒険」に掛けてあるのですね。
東尾根で稜線に出たら三角点に行ってみた。一組の年配のカップルがのんびり休んでいて「魔界」を通過してきた僕もようやく平穏な現実に戻れた気がした。
この気持ち、よく分かります。
歩道に合流したら「八風の大石」というのがあって故事来歴も書かれていた。
石の上で長時間の寄合相談をしたら、痔になりそうです(^◇^)

大谷は本流に切れ切れながら道があり、普通は岩ガ峰西鞍部に出るのですが
ユニークなコースをとられましたね。
本流にこんな石、なかったですか?
巨大リンゴ
巨大リンゴ
ハリマオ
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳大谷を巡る冒険

投稿記事 by skywalk »

ハリマオさん、こんばんは。
ハリマオ さんが書きました:これはまたマイナーな谷に目をつけましたね。
私は地元なので何度か入ったことがあります。数年前の豪雨の前と後では全く違う谷になってしまいました。
私の沢登りはあくまでアルバイトなので危険手当も出なければ、交通費もでません。手近に鈴鹿で楽しんでいたらネタが尽きてきました。マイナーな谷でも、もしやしてというスケベ心で行ってみました。行く前にハリマオ情報を仕込んでおけば良かったですね。
これは大谷の象徴で、西尾氏の本にも写真がありますね。
そうでしょうね。カッコいい滝でしたもん。
これを左にとって釈迦東尾根に出たことがあります。
後でネット検索したらハリマオさんのレポが出てきました。
ハリマオ さんが書きました:なかなか勇敢ですね。勇敢過ぎて夕刊の事故欄に載っちゃ大変ですからご自愛を。
新聞ネタにはならずに済みました。あそこだと新聞に載るのは1年位後になりそうです。白骨遺体発見なんて書かれて。
なるほど。レポのタイトルは「ホビット 思いがけない冒険」に掛けてあるのですね。
そういうのもありましたか。村上春樹の「羊を巡る冒険」のつもりでしたが。
東尾根へ出たということは、720m付近でしょうか? これは入ったことがありません。
ぴったりです。右俣を進めば岩ヶ峰に出られたと思いますが。
本流にこんな石、なかったですか?
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