【北ア】お!兔夢が赤木沢!!
Posted: 2013年8月22日(木) 19:56
えっと、珍しい出来事です。
夏の北アなんて全く縁のない世界で一生関係ないだろうなあ、なんて思ってたのに行ってしまいました。
山をやっているのでそっぽ向いていても赤木沢の名くらいは聞いていましたがどこにあるのか知らなかった。
今回、やっとその場所が分かりました。
今回はその赤木沢のレポを中心に報告します。 2013年8月14日(水)~16(金) 晴れ
北ア 赤木沢、薬師岳 STさん、クライマーさん、兔夢
8月14日
8:40 折立登山口 → 10:20 青淵(点名) → 12:45 太郎平小屋
8月15日
5:20 太郎平小屋 → 7:10~7:35 薬師沢小屋 → 8:35 赤木沢出合 → 9:55 30m大滝 → 10:20 中俣出合 → 12:05 稜線登山道 → 13:05 北ノ俣岳 → 14:35 太郎平小屋
8月16日
5:05 太郎平小屋 → 6:45 薬師岳山荘 → 7:40~8:15 薬師岳 → 10:20~50 太郎平小屋 → 13:40 折立登山口
初日は宿泊予定の太郎平小屋まで。お盆休みと晴天が重なって多くの登山者で賑わっていた。 運がいい事に3畳の個室が割り当てられ回りを気にせず楽しい時間を過ごした。外で見た夕陽もきれいだった。 二日目はいよいよ赤木沢遡行。名に聞く沢だけにどんなところか興味がある。
まだ薄暗さを感じる時間に小屋を出発。今晩も太郎平小屋に宿泊予定なので遡行に必要ない荷物は小屋に置いていく。
薬師沢小屋までの登山道を歩いていくと道々にはまだ朝早いというのに何人かの登山者が歩いていた。中には僕らと同じように赤木沢に向かうパーティも。この登山道沿いの花々が豊かだった。
最後に意外と急な坂をおりて薬師沢小屋に到着。小屋前のテラスは多くの登山者で賑わっていた。
ここで沢装束になってテラスから黒部川本流に下りる。今回はハーネス無しでの遡行で比較的身軽だ。
しばらくゴーロが続く。左岸の石の上は踏み跡でしっかり汚れていた。ゴーロの川原に踏み跡が明確にあるというのも妙なもんだと思いながらそれを追っていく。
中程で先行する男女のパーティに追いついた。その辺りに深みがあり彼らはそのまま進んでいったが我々は深みを嫌い右岸へ渡った。
水流に足をつけると流石に雪融け水は冷たい。しばらく浸かっていると痺れるくらいだ。
右岸をしばらく歩きその後左岸へ一旦戻って再び右岸に移った辺りから渓相がやや険しくなった。赤木沢に近づいたところの岩場越えではバランスをとるのが難しいところもあった。後から考えればもっと簡単に巻けたのかもしれない。
赤木沢出合の手前は沈下橋のようになっておりそこを渡って出合に至る。出合では先行男性二人が岩場を越えて赤木沢に入っていった。こちらも後を追うように赤木沢に入っていく。
すぐに赤茶けた滑床が現れる。そこからわずかで最初の滑滝。青々とした深い渕を持っている。ここは簡単に直登。ただ滑っていて気を抜くと足下をすくわれそうだ。 赤い岩肌の滑を過ぎると連瀑帯。最初の滝は直登。その上は深い淵があり取り付くのが難しい。左岸の踏み跡を辿って巻いていく。 次の二条滝も渕が深い。しかし右端の巾が狭くなったところに浸かって渡れば何とかなりそうだ。STさん、クライマーさんは水に浸かるのを嫌がって左岸巻き。僕は折角来たのだからと胸まで浸かって滝の右側に取り付き登った。
その上の滝も渕が深いがここは右端を何とか跨いで渡れそうでSTさんが挑戦。しかし後わずかのところで足が滑りドボン。続くクライマーさんは小柄ながらここを見事跨いで渡った。
その後一旦沢が細くなり小規模なゴルジュ。ここを抜けるとしばらくゴーロ状が続く。途中、男性二人が腰を下ろして休憩していた。これで沢で出会ったのは6人。奥美濃ではまず考えられない。 再び空が開けてくると小滝、滑が現れ続いて快適に登れる階段状の滝。広々とした頭上には夏空が広がり左右の草付き斜面には夏の花々が咲き乱れる。 まさに桃源郷と言えるこの沢の魅力は何人をも拒まないところにあるのかもしれない。沢の初心者であっても経験者とともに訪れればこのすばらしさを十分味わう事ができるだろう。
更に続く階段状の滑滝を登り滑床を進んでいくと前方に岩壁が立っていた。険悪な地形が展開する時のお決まりのパターンだ。
壁まで進むと予想通り岩壁の奥にこの沢最大の30m滝。狭隘な岩の割れ目に落ちる滝の飛沫が冷たい。
ここは滝右側の岩場に踏み跡があり辿っていけば簡単に巻く事ができた。途中で滝を覗くと虹がかかっていた。
上にあがると下からは見えない滝がありこの滝が2段滝である事が分かった。上の滝もそれなりの規模だ。
遡行後に稜線で出会った4人パーティはこの大滝を左から巻いたそうだ。かなりきつかったらしく巻くのに1時間半かかったと言って後悔していた。
大滝を越えるとすぐに右からの沢に出合うがここはパスしてもうひとつ上の出合を目指す。こちらの方が赤木岳に近い。本流を真っすぐ進んでしまうと中俣乗越の方に行ってしまう。
小滝を二つ越えると目的の出合に出た。そこには3m程の滝がかかっていて登るのがやっかいそうに見えたが取り付いてみるとあっけないほど簡単だった。
沢は当然のように水量が減り規模も小さくなったがそれなりの小滝、滑が現れ楽しませてくれる。左右の斜面に咲く花も賑わしい。小さなサンショウウオが岩の上にできた水たまりで泳いでいた。
進むに連れて空が開けてくる。振り返れば北アの稜線が次第に広がっていく。薮といったものは全くない。
最後にわずかなガレ場を抜けて沢筋が途切れると花々が咲き乱れる草原へと出た。後は形のいいピークを目指しひたすら草原を進んでいく。
稜線上の登山道を横切り積み重なった岩を登っていくとピークに辿り着いた。
ピークには岩を積み重ねた祠の中にお札が収められていた。ここで万歳三唱。しかし帰宅後確認したところここは「赤木岳」ではなかった。「赤木岳」はこのピークの隣のP2622だった。残念ながらこのP2622は雪田を通って巻いてしまった。
最後が今一の結果に終わったが赤木沢自体は明るく開けていてすばらしい滑滝が続く聞いていた通りのすばらしい沢だった。
北ノ俣岳を経由して太郎平小屋へ帰る途中で曇り始めていた空からとうとう雨粒が落ち始めた。小屋も近いからとそのまま歩いたが意外と距離があり気が急いた。小屋につくと更に雨脚が強くなった。しかしこの雨はすぐに止み夜には星空も見えてきた。最終日もいい天気である事を祈って眠りについた。
最終日は空荷状態で百名山、薬師岳へ向かった。早朝に関わらず登山者が多い。
行程の中程にある薬師岳山荘はまだ新しくモダンな感じだった。クライマーさんはここに泊まってみたいと言っていた。
小屋を過ぎるとガレ斜面が続き足下に注意しながら登っていく。一登りで愛知大学山岳部遭難を幾に建てられたケルンに出る。二度と同じような遭難が繰り返されないようにと祈りを込めてこのケルンが建てられたらしい。愛知大学は僕の母校だ。50年前に起きた遭難という事だが調度僕は今年50歳を迎えた。何か複雑な思いに駆られる。
山頂稜線は穏やかでわずかに歩いて祠の建つ山頂へ。東側へ落ちているカールがすばらしい。ここのカール群は天然記念物に指定されているようだ。
天候がよく北アの峰々がよく見える。ただ夏でもやっていてシルエット状だが。それでも剣岳、立山、槍、穂高くらいは北ア音痴の僕でも分かる。 太郎平小屋に戻って荷物を回収するとかなりの重量になった。それでも下山途中で出会った350mlビール4ケースを担いで登ってくる太郎平小屋スタッフに比べれば羽毛程の重たさしかないだろう。ビール一本500円は決して高くない値段と言えそうだ。
夏の北アなんて全く縁のない世界で一生関係ないだろうなあ、なんて思ってたのに行ってしまいました。
山をやっているのでそっぽ向いていても赤木沢の名くらいは聞いていましたがどこにあるのか知らなかった。
今回、やっとその場所が分かりました。
今回はその赤木沢のレポを中心に報告します。 2013年8月14日(水)~16(金) 晴れ
北ア 赤木沢、薬師岳 STさん、クライマーさん、兔夢
8月14日
8:40 折立登山口 → 10:20 青淵(点名) → 12:45 太郎平小屋
8月15日
5:20 太郎平小屋 → 7:10~7:35 薬師沢小屋 → 8:35 赤木沢出合 → 9:55 30m大滝 → 10:20 中俣出合 → 12:05 稜線登山道 → 13:05 北ノ俣岳 → 14:35 太郎平小屋
8月16日
5:05 太郎平小屋 → 6:45 薬師岳山荘 → 7:40~8:15 薬師岳 → 10:20~50 太郎平小屋 → 13:40 折立登山口
初日は宿泊予定の太郎平小屋まで。お盆休みと晴天が重なって多くの登山者で賑わっていた。 運がいい事に3畳の個室が割り当てられ回りを気にせず楽しい時間を過ごした。外で見た夕陽もきれいだった。 二日目はいよいよ赤木沢遡行。名に聞く沢だけにどんなところか興味がある。
まだ薄暗さを感じる時間に小屋を出発。今晩も太郎平小屋に宿泊予定なので遡行に必要ない荷物は小屋に置いていく。
薬師沢小屋までの登山道を歩いていくと道々にはまだ朝早いというのに何人かの登山者が歩いていた。中には僕らと同じように赤木沢に向かうパーティも。この登山道沿いの花々が豊かだった。
最後に意外と急な坂をおりて薬師沢小屋に到着。小屋前のテラスは多くの登山者で賑わっていた。
ここで沢装束になってテラスから黒部川本流に下りる。今回はハーネス無しでの遡行で比較的身軽だ。
しばらくゴーロが続く。左岸の石の上は踏み跡でしっかり汚れていた。ゴーロの川原に踏み跡が明確にあるというのも妙なもんだと思いながらそれを追っていく。
中程で先行する男女のパーティに追いついた。その辺りに深みがあり彼らはそのまま進んでいったが我々は深みを嫌い右岸へ渡った。
水流に足をつけると流石に雪融け水は冷たい。しばらく浸かっていると痺れるくらいだ。
右岸をしばらく歩きその後左岸へ一旦戻って再び右岸に移った辺りから渓相がやや険しくなった。赤木沢に近づいたところの岩場越えではバランスをとるのが難しいところもあった。後から考えればもっと簡単に巻けたのかもしれない。
赤木沢出合の手前は沈下橋のようになっておりそこを渡って出合に至る。出合では先行男性二人が岩場を越えて赤木沢に入っていった。こちらも後を追うように赤木沢に入っていく。
すぐに赤茶けた滑床が現れる。そこからわずかで最初の滑滝。青々とした深い渕を持っている。ここは簡単に直登。ただ滑っていて気を抜くと足下をすくわれそうだ。 赤い岩肌の滑を過ぎると連瀑帯。最初の滝は直登。その上は深い淵があり取り付くのが難しい。左岸の踏み跡を辿って巻いていく。 次の二条滝も渕が深い。しかし右端の巾が狭くなったところに浸かって渡れば何とかなりそうだ。STさん、クライマーさんは水に浸かるのを嫌がって左岸巻き。僕は折角来たのだからと胸まで浸かって滝の右側に取り付き登った。
その上の滝も渕が深いがここは右端を何とか跨いで渡れそうでSTさんが挑戦。しかし後わずかのところで足が滑りドボン。続くクライマーさんは小柄ながらここを見事跨いで渡った。
その後一旦沢が細くなり小規模なゴルジュ。ここを抜けるとしばらくゴーロ状が続く。途中、男性二人が腰を下ろして休憩していた。これで沢で出会ったのは6人。奥美濃ではまず考えられない。 再び空が開けてくると小滝、滑が現れ続いて快適に登れる階段状の滝。広々とした頭上には夏空が広がり左右の草付き斜面には夏の花々が咲き乱れる。 まさに桃源郷と言えるこの沢の魅力は何人をも拒まないところにあるのかもしれない。沢の初心者であっても経験者とともに訪れればこのすばらしさを十分味わう事ができるだろう。
更に続く階段状の滑滝を登り滑床を進んでいくと前方に岩壁が立っていた。険悪な地形が展開する時のお決まりのパターンだ。
壁まで進むと予想通り岩壁の奥にこの沢最大の30m滝。狭隘な岩の割れ目に落ちる滝の飛沫が冷たい。
ここは滝右側の岩場に踏み跡があり辿っていけば簡単に巻く事ができた。途中で滝を覗くと虹がかかっていた。
上にあがると下からは見えない滝がありこの滝が2段滝である事が分かった。上の滝もそれなりの規模だ。
遡行後に稜線で出会った4人パーティはこの大滝を左から巻いたそうだ。かなりきつかったらしく巻くのに1時間半かかったと言って後悔していた。
大滝を越えるとすぐに右からの沢に出合うがここはパスしてもうひとつ上の出合を目指す。こちらの方が赤木岳に近い。本流を真っすぐ進んでしまうと中俣乗越の方に行ってしまう。
小滝を二つ越えると目的の出合に出た。そこには3m程の滝がかかっていて登るのがやっかいそうに見えたが取り付いてみるとあっけないほど簡単だった。
沢は当然のように水量が減り規模も小さくなったがそれなりの小滝、滑が現れ楽しませてくれる。左右の斜面に咲く花も賑わしい。小さなサンショウウオが岩の上にできた水たまりで泳いでいた。
進むに連れて空が開けてくる。振り返れば北アの稜線が次第に広がっていく。薮といったものは全くない。
最後にわずかなガレ場を抜けて沢筋が途切れると花々が咲き乱れる草原へと出た。後は形のいいピークを目指しひたすら草原を進んでいく。
稜線上の登山道を横切り積み重なった岩を登っていくとピークに辿り着いた。
ピークには岩を積み重ねた祠の中にお札が収められていた。ここで万歳三唱。しかし帰宅後確認したところここは「赤木岳」ではなかった。「赤木岳」はこのピークの隣のP2622だった。残念ながらこのP2622は雪田を通って巻いてしまった。
最後が今一の結果に終わったが赤木沢自体は明るく開けていてすばらしい滑滝が続く聞いていた通りのすばらしい沢だった。
北ノ俣岳を経由して太郎平小屋へ帰る途中で曇り始めていた空からとうとう雨粒が落ち始めた。小屋も近いからとそのまま歩いたが意外と距離があり気が急いた。小屋につくと更に雨脚が強くなった。しかしこの雨はすぐに止み夜には星空も見えてきた。最終日もいい天気である事を祈って眠りについた。
最終日は空荷状態で百名山、薬師岳へ向かった。早朝に関わらず登山者が多い。
行程の中程にある薬師岳山荘はまだ新しくモダンな感じだった。クライマーさんはここに泊まってみたいと言っていた。
小屋を過ぎるとガレ斜面が続き足下に注意しながら登っていく。一登りで愛知大学山岳部遭難を幾に建てられたケルンに出る。二度と同じような遭難が繰り返されないようにと祈りを込めてこのケルンが建てられたらしい。愛知大学は僕の母校だ。50年前に起きた遭難という事だが調度僕は今年50歳を迎えた。何か複雑な思いに駆られる。
山頂稜線は穏やかでわずかに歩いて祠の建つ山頂へ。東側へ落ちているカールがすばらしい。ここのカール群は天然記念物に指定されているようだ。
天候がよく北アの峰々がよく見える。ただ夏でもやっていてシルエット状だが。それでも剣岳、立山、槍、穂高くらいは北ア音痴の僕でも分かる。 太郎平小屋に戻って荷物を回収するとかなりの重量になった。それでも下山途中で出会った350mlビール4ケースを担いで登ってくる太郎平小屋スタッフに比べれば羽毛程の重たさしかないだろう。ビール一本500円は決して高くない値段と言えそうだ。
山をやっているのでそっぽ向いていても赤木沢の名くらいは聞いていましたがどこにあるのか知らなかった。