【奥美濃】天狗山でシャワークライミング!

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】天狗山でシャワークライミング!

投稿記事 by 兔夢 »

2013年7月20日(土) 晴れ 奥美濃 二ノ谷~天狗山~天狗谷 沢登り 
単独
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P7200010.JPG (55.67 KiB) 閲覧された回数 856 回
7:40 川尻林道二ノ谷出合 → 8:50 二俣 → 10:15 左枝沢へ → 11:25 尾根道 → 12:10~12:55 天狗山山頂 → 16:00 10m滝 → 16:50 川尻林道 → 17:10 二ノ谷出合

 夏らしいいい天気だ。この天気に後押しされて天狗山の二ノ谷へ向かった。ずっと行きたいと思いながらなかなか足の向かなかった沢だ。
 R303から坂内川を渡ると川尻林道。東に進んでクレー射撃場を過ぎ一本目に出合う沢が二ノ谷だ。出合の舗装された広場に駐車して出発。
 奥の古い橋の袂から沢に下りる。天狗山から奥いび湖に落ちる谷のいずれにも堰堤があるのにこの二ノ谷にはそれがない。
 遡行を始めてすぐに8mほどの二条滝(V字滝)が現れる。のっけから大滝のお出迎えで一挙にテンションアップ。左脇から取り付いて途中からシャワークライミング。2、3日前の雨で増水しているようだが冷たくない。
 すぐに5m。腰下までつかって滝壺を渡りここも左から取り付く。すでに全身水浸し状態でカメラのレンズにも水滴がついた。
 息つく暇もなく10m。なかなか迫力のある滝だ。丸い滝壺も深そう。その脇を越えて右から取り付く。中段で更に右に逃げて落口へ巻き上がった。
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P7200018.JPG (53.71 KiB) 閲覧された回数 856 回
 10m滝を登り終えるまで入渓してから20分少々。奥美濃でこれほどわずかの間にこれだけの滝群が出迎えてくれる沢はざらにないだろう。テンションは上がりっ放しだ。
 10m滝以降はやや落ち着いた感じで左右に植林が見えたりする。その中にも小滝が幾つか現れ気持ちよく水流の中を登って行く。
 4mほどの岩壁のような滝はシャワーなら直登可能のようだ。取り付いて一段あがったところで頭からフルシャワー状態。手探りでホールドを探して何とか乗り切った。
 その後もシャワークライムできる小滝が続き二俣に出る。少し休憩した後、左の本流に進んで行く。
 二俣以降はゴーロが主体となる。時折現れる小滝がなかなか楽しい。
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P7200048.JPG (49.81 KiB) 閲覧された回数 856 回
 やがて両脇が立ち沢が細くなってきたところで下部がハングしている小滝が現れた。落差は3mに満たない程だがスタンスが乏しく越えるのが難しい。
 手前の右岸小尾根を登ってみたが巻くには草付きの急斜面をトラバースしなければならず自信が持てない。奥を見れば細い5m程の滝がかかっていてその先は更に深く切れ込んでいるようだ。ここは小尾根脇の枝沢を登って無雪期登頂のルートとして利用されている尾根にあがる事にした。
 枝沢とてそれほど甘いものではなかった。小尾根から下りたところにいきなり3mほどの滝。その後も急傾が続き途中8m程の滝は直登。岩の上からしずくが垂れているような滝は巻いて高度を上げて行く。薮はそれほどうるさくない。
 やがて背の低い木が茂った岩混じりの斜面に出た。岩の上から振り返れば小津権現山から花房山の稜線が見えた。
 岩場からわずかで尾根上の踏み跡に出た。薮が被っているものの思っていたよりも明確な踏み跡だった。踏み跡に出たら下山しようと思っていたがこれを見て考えが変わった。天狗山三角点を目指そう。
 被る薮をかき分け踏み跡を追って行く。急斜面もあるがそれほど苦にならない。途中、見晴らしのいい所があり小津三山が眺められた。
 樹林にブナが混じってくると山頂稜だ。しかしここからがやっかいだった。それまで明確だった踏み跡は笹薮の中で途切れ途切れとなり半ば感頼りで進んで行く。時折は笹薮を強引に突っ切って何とか「天狗山」の名板がつけられたブナの下に出た。三角点はその前方数メートル程のところだ。
 三角点周りは昨年より薮が成長している感じだ。三角点にも笹が覆い被さっている。ブナの前辺りを少し切り開いてそこで休憩。周りは薮だらけだが何故か落ち着く。
 休憩後、三角点から南に落ちている天狗谷を下降。
 三角点からしばらくは高密度の笹薮をGPSで位置を確認しつつ前進。やがて笹薮が消えて急斜面を降りるようになる。樹間からは真下に坂内川が見えた。それだけこの谷が立っているという事だ。
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P7200115.JPG (71.8 KiB) 閲覧された回数 856 回
 急傾の斜面を抜けて沢筋に下りても斜度はかなりきつい。ガレた沢筋に樹木は少なく草や岩に手を置いて下る。足で蹴飛ばした石がどこまでも転がり落ちていく。
 行く手に滝の気配を感じ左岸から巻いて下りると涸れ滝だった。
 その後は急傾のゴーロと小滝が交互に現れる。いずれも巻いたが下から見れば登り頃の滝が多かった。知っていればクライムダウンできたところも多そうだ。
 一ヶ所だけ巻く途中で懸垂をしたがそこも下から見ればなんてことのない滝だった。
 しかし、暑い。少しでも涼を求めてシャワークライムダウンを試みる。これで多少なりともクールダウンができた。
 沢筋が広くなってくると巨岩が目立つようになり滝は少なくなった。もう滝は終わりかと思いきや大岩を跨いでできた二条滝の下に10mほどの滝が現れた。
 一瞬、懸垂下降を考えたがよく見れば左岸から巻いて下りられそうだ。途中、スリングを使ったがなんとか巻いた。下から見れば登るのが難しそうな滝だった。
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P7200151.JPG (55.79 KiB) 閲覧された回数 856 回
 右岸に植林を見てわずかに下ると更に落差のありそうな滝が現れる。ここは左右も立っており巻くのは難しそうだ。かと言って懸垂下降の支点になりそうな樹木もない。
 先ほどからクレー射撃場の発砲音が鋭く聞こえるようになってきている。この先は射撃場内に入ってしまうのかもしれない。その事もありここは滝の下降をやめて植林帯から下山する事にした。
 少し戻って右岸の植林に入るとすぐに杣道があった。後はこれを辿ればいいだろうと思ったが途中見失い、結局尾根上まで登り返す事になった。
 尾根上からは植林帯の中を下って行くだけ。下部で明確な杣道がありそれに導かれて川尻林道に下りた。暑さと疲労のためか下山時間は予定より大幅に遅れた。
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【奥美濃】天狗山でシャワークライミング!

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、こんばんは。

 奥美濃 二ノ谷~天狗山~天狗谷 沢登り 

天狗山の南面は地形図で見ると強烈な傾斜ですねえ。一度冬にこの間の尾根を下りましたが、転げるようでしたよ。
あの尾根の両サイドの沢だから、上から下まで滝しかないような状態なんでしょうねえ。
やっぱり沢は水量が多い方が見栄えしますね。遡行の困難度は上がりますが。

 樹林にブナが混じってくると山頂稜だ。しかしここからがやっかいだった。それまで明確だった踏み跡は笹薮の中で途切れ途切れとなり半ば感頼りで進んで行く。時折は笹薮を強引に突っ切って何とか「天狗山」の名板がつけられたブナの下に出た。三角点はその前方数メートル程のところだ。
 三角点周りは昨年より薮が成長している感じだ。三角点にも笹が覆い被さっている。ブナの前辺りを少し切り開いてそこで休憩。周りは薮だらけだが何故か落ち着く。


この辺がヤブ嫌いの私には向いてないところです。 :mrgreen:

 休憩後、三角点から南に落ちている天狗谷を下降。

いつもながら初見の沢でも平気で下る兔夢さんには感服です。 :lol:

                  山日和
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】天狗山でシャワークライミング!

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。
返信、遅くなっちゃいましたね。

天狗山の南面は地形図で見ると強烈な傾斜ですねえ。一度冬にこの間の尾根を下りましたが、転げるようでしたよ。

OSKのメンバーにも同じような事言われました。冬期の尾根を下るだけで大変だったって。

上から下まで滝しかないような状態なんでしょうねえ。

残念ながらゴーロというかガレの部分が結構ありました。滝は登り頃が多くて楽しかったです。

この辺がヤブ嫌いの私には向いてないところです。

嘘つきは泥棒の始まりと言いますが…

いつもながら初見の沢でも平気で下る兔夢さんには感服です。

いつもながら平気では下ってませんよ。滝が現れる度に心臓バクバクです。
山頂から何時ものように山日和さんにメールをしようとしたんですが今回は電波が上手く拾えませんでした。

            兔夢

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