【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2013年6月8日(土)
【山 域】湖北 長浜市余呉町針川周辺
【天 候】晴れ
【コース】大音波橋手前7:22---8:11針川---8:34二俣---12:20国境稜線13:40---13:48下谷山
     ---15:24大音波---16:10林道---16:20駐車地

 長い人生、当たりもあれば大ハズレの時もあるものだ。期待が大きければ大きいほど外れた時
の失望が大きいのが当然である。針川左俣。ずっと心に温めていた谷はまさにそんな谷だった。

 中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。
これは予想通りなので落胆はない。下山口が近いのでまったく問題はないのだ。
まだ涼しい県道を針川に向かう。梅雨入り以来まったく雨が降っていないので、高時川の水量も
ずいぶん控え目だ。
針川集落跡には釣り師のものだろうか、1台の車が止まっていた。菅並からは通れるのだろうか。

[attachment=4]P1140383_1.JPG[/attachment]
 ここから針川を上がるのは4年振りだ。草深い踏み跡を辿って二俣へ向かう。二俣手前に架かる
橋は見事に崩壊して見る影もなかった。ちょっとスリッピーで、健在な頃も恐る恐る渡っていた
橋だったが、なければ割り切って渡渉する方が安全だと言える。
 右俣に架かっていた橋の残骸は、前回来た時は辛うじて渡れたのだが、最早そこに橋があった
のかという状態で、1.5tという重量制限の標識だけが空しく立つのみである。

 満開のシャガの花を見ながら左俣に入った。地形図では「針川」の表記はこの左俣に書かれて
いるが、実質の本流は上谷山へ突き上げる右俣だろう。この左俣は下谷山と呼ばれているピーク
を源流としている。さしずめ、右俣が「上谷」で左俣が「下谷」というところだろうか。
 完全に崩壊した橋を二つやり過ごして、左岸に続く道を辿る。この左岸の尾根には江越国境稜
線まで送電線が走り、そこには当然巡視路が伸びている。この巡視路も何回か通ったが、まるで
スキー場のような送電線下の伐採地もあれば、なかなか目を引くブナ林もある評価の難しい尾根
だ。ただ展望には恵まれている。

 最終堰堤の手前で巡視路と別れて、堰堤上の河原に着地した。ずっと上流までずいぶん見晴ら
しがいいことに一抹の不安を覚える。
 地形図通りの平流が続いた。下部は植林もあるので別に期待はしていない。時折きれいな流れ
を見せてくれればいいという感じだった。ところが行けども行けども両岸は伐採跡の草が茂り、
いつまでも頭上は開けたままだ。たまに自然林に覆われたところが出てくるもすぐに息切れして
しまい5分と続かない。
両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないの
だ。

[attachment=3]P1140410_1.JPG[/attachment]
 中盤までの平流は地形図を見て織り込み済みだったが、やや等高線の詰まった源流部には少し
期待していた。もちろん目を瞠るような連瀑帯は期待していないが、トチやサワグルミ、ブナの
樹林の下を気持ち良く遡行できるのではと思っていた。しかし現実は非情である。
滝の姿を目にしない内に水流は痩せ細り、泥の詰まった溝状の流れはやがて消えてしまった。
既知の国境稜線のブナ林からすれば、せめて最源頭部だけでも気持ち良くとの希望も空しく泥溝
は続き、登りらしい登りもなく稜線に辿り着いた。反対側の斜面には素晴らしいブナ林が広がっ
ている。
ここまで来ると腹立たしいのを通り越して苦笑いするしかない。勝手な期待を抱いた自分が悪い
だけなのである。
沢登りを始めて30数年、ここまでガックリきた沢は初めてだ。若狭の滝の少ない谷でも数mの滝
が3つ4つはあるものだ。これだけ何もないというのもかえって感動ものかもしれない。

[attachment=2]P1140429_1.JPG[/attachment]
 この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。今詰め上げた鞍部を
反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。
その左側は滋賀県側の大音波谷へ、右に落ちる谷は福井県側の日野川の支流だ。
今鞍部を越えてきたばかりなのに、目の前にまた鞍部と呼ぶのが憚られるほどの鞍部がある。
いいところには違いないのでここでランチとしよう。

 蚊取り線香を点けて沢靴から足を解放してやる。せっかく冷凍室で冷やしたビールを家に忘れ
て来た。生ぬるいビールを飲むのも嫌なので、沢の水切れ寸前にスーパーのポリ袋に水を入れ、
その中にビールを仕込んでザックにぶら下げてきたのだ。冷え具合はと見てみると、まあなんと
か飲めるというレベルだった。
風がそよそよと吹いて涼しく、木漏れ日がうれしいぐらいの気持ちのいいランチタイムだった。

 食後、重たくなった体を下谷山まで持ち上げる。よく踏まれた道を10分足らずで山頂に到着。
YTCが設置したトーテムポール状の山名標識があった。
この山頂そのものは潅木帯であまり魅力的ではないが、開けた南側からは遡って来た針川左俣の
向こうに大黒、妙理、安蔵、横山といった湖北の山々の展望が得られた。

[attachment=1]P1140435_1.JPG[/attachment]
 下山は地形図に破線路の走る尾根を選んだ。この尾根を歩くのも3回目。ずっとブナ林が続く
尾根だとわかっているので期待を裏切られる心配はない。
ここも余呉トレイルの一環としてYTCによる整備が入っているが、登山道しか歩いたことのない
人にとっては道と呼べるレベルではない。整備以前から踏み跡はあったので、それに少し毛を生
やしたぐらいのものだ。道整備もこの程度が好ましい。
若い木が多いものの、ブナの純林と呼べる森が続き、本日も終盤になってやっと気持ちが盛り上
がって来た。

[attachment=0]P1140460_1.JPG[/attachment]
 標高817.6mの三角点が大音波だ。トレイルはここから右に分岐して、大音波谷出合の方向へ向
かっている。登山口の場所は朝確認済みだ。
これまでは巡視路を利用して南東の尾根から登ったことしかなかったので、新しいルートを辿る
のも今日の目的のひとつだった。
 南西へ下る尾根は少し進んだところでブナ林が切れ、思いの外雑木主体の細い尾根となった。
無理に付けたような道は急傾斜も多く、下りには不向きかもしれない。何度か滑って転倒してし
まった。最後は道を外してしまい、少し下流側に着地したが、登山口からの傾斜を見れば似たり
寄ったりだったかもしれない。

 このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、何より尾根に乗っ
てからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。
大音波から下谷山、音波、栃ノ木峠の周回を目指すなら、少々遠回りになってもぜひこちらから
のアプローチを試みてほしいものである。

                  山日和
添付ファイル
P1140460_1.JPG
P1140435_1.JPG
P1140429_1.JPG
P1140410_1.JPG
P1140383_1.JPG
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わりばし
記事: 1768
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

 ここから針川を上がるのは4年振りだ。草深い踏み跡を辿って二俣へ向かう。二俣手前に架かる
橋は見事に崩壊して見る影もなかった。ちょっとスリッピーで、健在な頃も恐る恐る渡っていた
橋だったが、なければ割り切って渡渉する方が安全だと言える。
 右俣に架かっていた橋の残骸は、前回来た時は辛うじて渡れたのだが、最早そこに橋があった
のかという状態で、1.5tという重量制限の標識だけが空しく立つのみである。

コンクリート橋は別にして橋は崩れかけると早いですね。
昔はたくさんの人が通っただろうに。


 最終堰堤の手前で巡視路と別れて、堰堤上の河原に着地した。ずっと上流までずいぶん見晴ら
しがいいことに一抹の不安を覚える。

悪い予感が・・ :twisted:

 両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないの
だ。

これだけ滝が無いのも珍しいですね。

 中盤までの平流は地形図を見て織り込み済みだったが、やや等高線の詰まった源流部には少し
期待していた。もちろん目を瞠るような連瀑帯は期待していないが、トチやサワグルミ、ブナの
樹林の下を気持ち良く遡行できるのではと思っていた。しかし現実は非情である。
滝の姿を目にしない内に水流は痩せ細り、泥の詰まった溝状の流れはやがて消えてしまった。
既知の国境稜線のブナ林からすれば、せめて最源頭部だけでも気持ち良くとの希望も空しく泥溝
は続き、登りらしい登りもなく稜線に辿り着いた。反対側の斜面には素晴らしいブナ林が広がっ
ている。

あらまあ、こんな事があるんですね。
植林は結構上部まで来ていましたか?


ここまで来ると腹立たしいのを通り越して苦笑いするしかない。勝手な期待を抱いた自分が悪い
だけなのである。
沢登りを始めて30数年、ここまでガックリきた沢は初めてだ。若狭の滝の少ない谷でも数mの滝
が3つ4つはあるものだ。これだけ何もないというのもかえって感動ものかもしれない。

ハハハ・・・ :mrgreen:

 蚊取り線香を点けて沢靴から足を解放してやる。

台高用にモスキートネットだけじゃなく蚊取り線香も出してこようと。

この山頂そのものは潅木帯であまり魅力的ではないが、開けた南側からは遡って来た針川左俣の
向こうに大黒、妙理、安蔵、横山といった湖北の山々の展望が得られた。

スノー衆で連れて行ってもらったあたりですね。
お疲れ様でした。
こういう事もあるんですね。
勉強になりました。

                                                     わりばし


 
シュークリーム
記事: 2066
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by シュークリーム »

山日和さん、おはようございます。
遡行記録がない谷歩きですね。もう遡行記録があるようなところは歩きつくしましたか。
私は今のところ遡行図があるような谷しか歩いていないので、はずれはありませんけど。まだまだ行っていないところばかりですので、遡行図のあるところを歩くだけで沢人生は完結しそうです。

今回ははずれだったみたいですが、はずれがあってこそ誰も知らない秀渓を見つけた時の喜びが倍増するというもの。いい谷があったら私も後追いさせてもらいます。
ではでは・・・
                         @シュークリーム@
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

梅雨入りどころかこの日はエエ天気でしたね。



【日 付】2013年6月8日(土)
【山 域】湖北 長浜市余呉町針川周辺
【天 候】晴れ
【コース】大音波橋手前7:22---8:11針川---8:34二俣---12:20国境稜線13:40---13:48下谷山
     ---15:24大音波---16:10林道---16:20駐車地

 長い人生、当たりもあれば大ハズレの時もあるものだ。期待が大きければ大きいほど外れた時
の失望が大きいのが当然である。針川左俣。ずっと心に温めていた谷はまさにそんな谷だった。


期待の時はわくわく楽しませてくれ、失望しても元気で歩かせてもらっただけ、人生生きてるだけで

丸儲け   とか。  ん 意味不明




 中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。
これは予想通りなので落胆はない。下山口が近いのでまったく問題はないのだ。
まだ涼しい県道を針川に向かう。梅雨入り以来まったく雨が降っていないので、高時川の水量も
ずいぶん控え目だ。
針川集落跡には釣り師のものだろうか、1台の車が止まっていた。


不肖Sも昔、リッカ谷とかその周辺や、針川の一本北の谷とかに竿かついではいりました。



本流は上谷山へ突き上げる右俣だろう。この左俣は下谷山と呼ばれているピーク
を源流としている。さしずめ、右俣が「上谷」で左俣が「下谷」というところだろうか。


なるほど、そうなんですね  下谷山すらしりませんでした。


 完全に崩壊した橋を二つやり過ごして、左岸に続く道を辿る。この左岸の尾根には江越国境稜
線まで送電線が走り、そこには当然巡視路が伸びている。この巡視路も何回か通ったが、まるで
スキー場のような送電線下の伐採地もあれば、なかなか目を引くブナ林もある評価の難しい尾根
だ。ただ展望には恵まれている。


是非、歩いてみようと思いますわ。

いつになるやらですけど・・・・。



両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないの
だ。


2m以上が滝、以下はたんなる落ち込み  その落ち込みもなく きぶんが落ち込んだんですな!!!

あれ biwakoさんになってもうた。




沢登りを始めて30数年、ここまでガックリきた沢は初めてだ。若狭の滝の少ない谷でも数mの滝
が3つ4つはあるものだ。これだけ何もないというのもかえって感動ものかもしれない。


そうりっぱな谷ですわいな 滝の一つもないのに山日和さんをゴキブリほいほいみたいに

おびきよせて、歩かせたんですから・・・・?

はまり込むような淵もなかったですか?





 この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。今詰め上げた鞍部を
反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。
その左側は滋賀県側の大音波谷へ、右に落ちる谷は福井県側の日野川の支流だ。
今鞍部を越えてきたばかりなのに、目の前にまた鞍部と呼ぶのが憚られるほどの鞍部がある。
いいところには違いないのでここでランチとしよう。


この辺、すごく興味そそられますね


 このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、何より尾根に乗っ
てからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。
大音波から下谷山、音波、栃ノ木峠の周回を目指すなら、少々遠回りになってもぜひこちらから
のアプローチを試みてほしいものである。

これはしっかり、地形図見て、シュミしておきます。

  では また 飛沫舞う連瀑帶の谷で

      SHIGEKI






 
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 越前 »

山日和さん、今晩は。
私は沢登りを始める前に、余呉トレイルとして秋と残雪期に二度下谷山へ行ってます。
久しぶりにトレイルマップを引っ張り出してきました。
長い人生、当たりもあれば大ハズレの時もあるものだ。期待が大きければ大きいほど外れた時の失望が大きいのが当然である。針川左俣。ずっと心に温めていた谷はまさにそんな谷だった。 
おいしいものを最後の楽しみに取っておいたら、傷んでしまったのか激マズ・・・みたいな?(ちょっと違うかも)
中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。 
この道の拡張工事ってのは、途中で切れたままどうなってるんでしょうね?
まあ、住民の実生活にはそんなには貢献しないような気もしますが・・・。
地形図では「針川」の表記はこの左俣に書かれているが、実質の本流は上谷山へ突き上げる右俣だろう。この左俣は下谷山と呼ばれているピークを源流としている。さしずめ、右俣が「上谷」で左俣が「下谷」というところだろうか。 
私には針川から上谷山へとゆるやかに続く歩きやすそうな尾根が気になっています。
手倉分岐でみたアノ激やぶを、上谷山山頂から下りで攻略できないかと・・・。
両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないのだ。 
レベルが全然違うと思いますが、沢を始めた昨年練習がてらに家の近くの短い谷を遡行してみたら、考えていたような滝が全然なくて、あ~そ~なのか、と学習しました。
目を瞠るような連瀑帯は期待していないが、トチやサワグルミ、ブナの樹林の下を気持ち良く遡行できるのではと思っていた。しかし現実は非情である。 
これでもか~、の連続攻撃に山日和さんもたじたじですね。
ここまで来ると腹立たしいのを通り越して苦笑いするしかない。勝手な期待を抱いた自分が悪いだけなのである。
イヤ、別に山日和さんは悪くは無いでしょう。(^^ゞ
この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。今詰め上げた鞍部を反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。
その左側は滋賀県側の大音波谷へ、右に落ちる谷は福井県側の日野川の支流だ。
今鞍部を越えてきたばかりなのに、目の前にまた鞍部と呼ぶのが憚られるほどの鞍部がある。 
四月にここから上谷山を目指した時に、見えている上谷山への中央分水嶺ルートが複雑で困った覚えがあります。
風がそよそよと吹いて涼しく、木漏れ日がうれしいぐらいの気持ちのいいランチタイムだった。 
ちなみにどのようなランチでしたか?
さしつかえなければ・・・。
この山頂そのものは潅木帯であまり魅力的ではないが、開けた南側からは遡って来た針川左俣の向こうに大黒、妙理、安蔵、横山といった湖北の山々の展望が得られた。 
ここらへんでは、無雪期には眺望の取れる場所はごく限られてしまいますね。
余呉トレイルの一環としてYTCによる整備が入っているが、登山道しか歩いたことのない人にとっては道と呼べるレベルではない。整備以前から踏み跡はあったので、それに少し毛を生やしたぐらいのものだ。道整備もこの程度が好ましい。
若い木が多いものの、ブナの純林と呼べる森が続き、本日も終盤になってやっと気持ちが盛り上がって来た。 
やっと少しだけでも溜飲を下げることが出来ましたね。確かに緑の季節はすばらしい尾根でした。
そしてここでワタシは、初めてのクマさんとの遭遇経験をしました・・・。
無理に付けたような道は急傾斜も多く、下りには不向きかもしれない。何度か滑って転倒してしまった。最後は道を外してしまい、少し下流側に着地したが、登山口からの傾斜を見れば似たり寄ったりだったかもしれない。 
登りではさほどの苦労は無かったのですが、登山口そのものの場所が近くを三.四回うろうろしてやっと分かりました。
このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、何より尾根に乗ってからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。
大音波から下谷山、音波、栃ノ木峠の周回を目指すなら、少々遠回りになってもぜひこちらからのアプローチを試みてほしいものである。
トレイルマップには巡視路は申し訳程度に、入り口もわからないような登山道には太い赤の実線表示が使われていますね。
越前
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

 長い人生、当たりもあれば大ハズレの時もあるものだ。
 期待が大きければ大きいほど外れた時の失望が大きいのが当然である。
 針川左俣。ずっと心に温めていた谷はまさにそんな谷だった。


なんだか、残念な谷だったみたいですね。

 中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。

最近は、あっちでもこっちでも、ガッチリ系のゲートが増えましたね。

 ずっと上流までずいぶん見晴らしがいいことに一抹の不安を覚える。
 地形図通りの平流が続いた。
 ところが行けども行けども両岸は伐採跡の草が茂り、いつまでも頭上は開けたままだ。
 たまに自然林に覆われたところが出てくるもすぐに息切れしてしまい5分と続かない。


夏は暑いんじゃないですか。

 滝の姿を目にしない内に水流は痩せ細り、泥の詰まった溝状の流れはやがて消えてしまった。
 既知の国境稜線のブナ林からすれば、せめて最源頭部だけでも気持ち良くとの希望も空しく泥溝は続き、
 登りらしい登りもなく稜線に辿り着いた。
 ここまで来ると腹立たしいのを通り越して苦笑いするしかない。
 勝手な期待を抱いた自分が悪いだけなのである。
 沢登りを始めて30数年、ここまでガックリきた沢は初めてだ。


よっぽどガックリなんですね。
ワシはなんか、昔、芦生のなんとか谷を遡行して杉尾坂峠付近に出たときの、源頭部の気持ちを思い出しました。
さぞ気持ちのいい源頭部になるのかと思いきや、植林とドロドロの沢床がお出迎え。
それ以上にガックリだった?

 この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。
 今詰め上げた鞍部を反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。
 その左側は滋賀県側の大音波谷へ、右に落ちる谷は福井県側の日野川の支流だ。
 今鞍部を越えてきたばかりなのに、目の前にまた鞍部と呼ぶのが憚られるほどの鞍部がある。
 いいところには違いないのでここでランチとしよう。


ここは、地形図を見ているだけで楽しくなる地形です。

 蚊取り線香を点けて沢靴から足を解放してやる。
 せっかく冷凍室で冷やしたビールを家に忘れて来た。


ついに、ビールを忘れてくるようになりましたか。
まあ、登山靴を忘れてくる御仁よりは、よっぽどましだとは思いますが。

 下山は地形図に破線路の走る尾根を選んだ。この尾根を歩くのも3回目。
 ずっとブナ林が続く尾根だとわかっているので期待を裏切られる心配はない。


ワシは、ここはまだ。
一度行ってみたいですね。

 このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
 尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、
 何より尾根に乗ってからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。
 大音波から下谷山、音波、栃ノ木峠の周回を目指すなら、
 少々遠回りになってもぜひこちらからのアプローチを試みてほしいものである。


なるほど。
こういう情報は、行った人の話を聞くのが一番確かですね。
参考にさせていただきます。

よい山旅を!
                                洞吹(どうすい)
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、どうもです。

コンクリート橋は別にして橋は崩れかけると早いですね。
昔はたくさんの人が通っただろうに。


手元にあるガイドでは二俣まで車で入ったとあります。ウソみたいな話です。

[attachment=0]P1140385_1.JPG[/attachment]
> 最終堰堤の手前で巡視路と別れて、堰堤上の河原に着地した。ずっと上流までずいぶん見晴ら
しがいいことに一抹の不安を覚える。

悪い予感が・・ :twisted:


この時はまだ楽観の方が勝ってましたが・・・・

[attachment=1]P1140400_1.JPG[/attachment]
これだけ滝が無いのも珍しいですね。

まあ、見事なものでした。横谷川左俣もそうでしたが、最初にちょっとしたゴルジュがあったのと、ヤブっぽさが
ないだけはるかにマシでした。

http://www.ejanaika.com/forum/4024.html

あらまあ、こんな事があるんですね。
植林は結構上部まで来ていましたか?


幸い植林は一部だけでした。ヤブが・・・ :oops:

台高用にモスキートネットだけじゃなく蚊取り線香も出してこようと。

今回、出がけにトップバリューの蚊取り線香を買って行ったのですが、金鳥より虫の忌避力が弱い感じがしました。
やっぱり性能は値段に比例するのかなあ?

スノー衆で連れて行ってもらったあたりですね。
お疲れ様でした。
こういう事もあるんですね。
勉強になりました。


人生楽ありゃ苦もあるさ・・・ですわ。(^^ゞ

                 山日和
添付ファイル
P1140385_1.JPG
P1140400_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

シュークリームさん、どうもです。

遡行記録がない谷歩きですね。もう遡行記録があるようなところは歩きつくしましたか。

いやいや、とんでもございません。 :D

私は今のところ遡行図があるような谷しか歩いていないので、はずれはありませんけど。まだまだ行っていないところばかりですので、遡行図のあるところを歩くだけで沢人生は完結しそうです。

その通りだと思いますよ。私はもう昔みたいに神経がヒリヒリするような沢へ行きたいと思わなくなったので、
こんな沢でお茶を濁しているだけです。 :mrgreen:

[attachment=0]P1140401_1.JPG[/attachment]
今回ははずれだったみたいですが、はずれがあってこそ誰も知らない秀渓を見つけた時の喜びが倍増するというもの。いい谷があったら私も後追いさせてもらいます。

ところがねえ・・・秀渓は必ず紹介されているんですよ。
記録が見当たらないイコール見向きもされないということなんです。
まあ、そういう日の当らない沢にも少しはいいところを見つけて密かな喜びにしたいってとこでしょうか。(^^ゞ

                山日和
添付ファイル
これが一番いいところ・・・かな?
これが一番いいところ・・・かな?
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

梅雨入りどころかこの日はエエ天気でしたね。

1週間前の予報がまったくアテにならない今日この頃、いかがお過ごしですか?

期待の時はわくわく楽しませてくれ、失望しても元気で歩かせてもらっただけ、人生生きてるだけで

丸儲け   とか。  ん 意味不明


笑顔のまんまで歩かんといかんっちゅうことですね。

不肖Sも昔、リッカ谷とかその周辺や、針川の一本北の谷とかに竿かついではいりました。

針川の一本北というのは大音波谷ですね。上流にスキー場ができる前でしょうか。

なるほど、そうなんですね  下谷山すらしりませんでした。

この名前はYTCが呼び始めたんだと思いますよ。私も知りませんでしたから。
ちなみに妙理山の三角点名が「下谷」です。

[attachment=0]P1140433_1.JPG[/attachment]
是非、歩いてみようと思いますわ。

いつになるやらですけど・・・・。


ここは簡単に行けますよ。その気になりさえすれば・・・

2m以上が滝、以下はたんなる落ち込み  その落ち込みもなく きぶんが落ち込んだんですな!!!

あれ biwakoさんになってもうた。


チャラ瀬も立つ瀬もありませんでしたわ。 :mrgreen:

そうりっぱな谷ですわいな 滝の一つもないのに山日和さんをゴキブリほいほいみたいに

おびきよせて、歩かせたんですから・・・・?

はまり込むような淵もなかったですか?


知らないということはいいことですねえ。(^_^;)
寝転ばん限り水没するような場所はありません。

> この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。今詰め上げた鞍部を
反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。

この辺、すごく興味そそられますね


実にいいところですよ。

[attachment=1]P1140428_1.JPG[/attachment]
これはしっかり、地形図見て、シュミしておきます。

登り口はほぼ破線の位置です。プラ階段もきれいに付け替えられて、余呉トレイルの登山口よりはるかに歩きやすそう
に見えますよ。

                   山日和

P1140379_1.JPG
添付ファイル
P1140433_1.JPG
P1140428_1.JPG
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by Kasaya »

山日和さん こんばんは
【山 域】湖北 長浜市余呉町針川周辺
最近湖北の山に2回ばかり行った所為か湖北という名前に気になって出てきました。

【コース】大音波橋手前7:22---8:11針川---8:34二俣---12:20国境稜線13:40---13:48下谷山
     ---15:24大音波---16:10林道---16:20駐車地

こういう風に書かれてもさっぱりルートが分かりません。地図と首っ引きでルートを追って見ました。

 長い人生、当たりもあれば大ハズレの時もあるものだ。期待が大きければ大きいほど外れた時
の失望が大きいのが当然である。針川左俣。ずっと心に温めていた谷はまさにそんな谷だった。

面白い書き出しですねえ。それでも投稿するんだからすごい。自分なら書かずにしまいこんでしまうかも

 中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。
ふーん。普通ならここは通れるんですね。

この左俣は下谷山と呼ばれているピークを源流としている。
余呉トレイルマップではこの左俣に下谷川と書かれています。そのまんまですね

 地形図通りの平流が続いた。下部は植林もあるので別に期待はしていない。時折きれいな流れ
を見せてくれればいいという感じだった。ところが行けども行けども両岸は伐採跡の草が茂り、
いつまでも頭上は開けたままだ。たまに自然林に覆われたところが出てくるもすぐに息切れして
しまい5分と続かない。
両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないの
だ。

地形図を見ていると何かありそうですけどねえ。行ってみないと分かりませんねえ。

せめて最源頭部だけでも気持ち良くとの希望も空しく泥溝
は続き、登りらしい登りもなく稜線に辿り着いた。反対側の斜面には素晴らしいブナ林が広がっ
ている。

地形図ではそれなりに登っているように見えますが、そんな感じもしないとはどういうこと?

 この3つの谷の源頭が絡み合う江越国境稜線は非常に複雑な地形を見せる。今詰め上げた鞍部を
反対側に少し下るとそのまま栃ノ木峠への国境稜線に続いているのだ。
その左側は滋賀県側の大音波谷へ、右に落ちる谷は福井県側の日野川の支流だ。
今鞍部を越えてきたばかりなのに、目の前にまた鞍部と呼ぶのが憚られるほどの鞍部がある。
いいところには違いないのでここでランチとしよう。

たどり着いた鞍部がどこか正確にはわかりませんが確かにごちゃごちゃしてますね。何か面白そう

この山頂そのものは潅木帯であまり魅力的ではないが、開けた南側からは遡って来た針川左俣の
向こうに大黒、妙理、安蔵、横山といった湖北の山々の展望が得られた。

マップにも好展望の印が書かれています。

ここも余呉トレイルの一環としてYTCによる整備が入っているが、登山道しか歩いたことのない
人にとっては道と呼べるレベルではない。整備以前から踏み跡はあったので、それに少し毛を生
やしたぐらいのものだ。道整備もこの程度が好ましい。

マップには赤線でしっかりとした道のように書かれていますが、藪道ですか。行くのは止めよかな。

 このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、何より尾根に乗っ
てからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。

なるほど。尾根に乗ると後は楽そうですね。この尾根はさらに614に向かってなだらかに続いていますが
いかれたことはありますか。

大音波から下谷山、音波、栃ノ木峠の周回を目指すなら、少々遠回りになってもぜひこちらから
のアプローチを試みてほしいものである。

なんだかぜひ行けと炊きつけられているような気が勝手にします。でもこれは車2台ないと難しそうですねえ。

アプローチも含めてちょっと勉強になりました。
行ってみたいけど、これからの季節はちょっと暑いですねえ。
Kasaya
                  
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

越前さん、どうもです。

私は沢登りを始める前に、余呉トレイルとして秋と残雪期に二度下谷山へ行ってます。
久しぶりにトレイルマップを引っ張り出してきました。


「余呉トレイル」の名前を聞いた時、「高島トレイル」を思い浮かべてぞっとしましたが、さりげない整備だけだったので
ホッとしました。

おいしいものを最後の楽しみに取っておいたら、傷んでしまったのか激マズ・・・みたいな?(ちょっと違うかも)

:lol: そりゃだいぶ違うでしょう~。

この道の拡張工事ってのは、途中で切れたままどうなってるんでしょうね?
まあ、住民の実生活にはそんなには貢献しないような気もしますが・・・。


基本的には丹生ダム建設のための工事ですからね。ほぼ中止となった今では廃村を通過する道を整備する
意味もないでしょう。

私には針川から上谷山へとゆるやかに続く歩きやすそうな尾根が気になっています。
手倉分岐でみたアノ激やぶを、上谷山山頂から下りで攻略できないかと・・・。


いい尾根ですよ。積雪期も無雪期も。 ;)

http://www.ejanaika.com/forum/19331.html
http://www.ejanaika.com/patio/read.cgi? ... past&no=80

P1041mと上谷山の間もどうしようもないというほどではありません。

[attachment=0]RIMG0133_1.JPG[/attachment]
レベルが全然違うと思いますが、沢を始めた昨年練習がてらに家の近くの短い谷を遡行してみたら、考えていたような滝が全然なくて、あ~そ~なのか、と学習しました。

滝のできやすい地質・地形というのがあるようです。もちろん逆も。

これでもか~、の連続攻撃に山日和さんもたじたじですね。

何もないだけならまだしも、ヤブと流倒木攻撃もありーの 、クモの巣攻撃もあったりして・・・ :oops:

[attachment=2]P1140414_1.JPG[/attachment]
イヤ、別に山日和さんは悪くは無いでしょう。(^^ゞ

沢と私のどちらがと言えば、私しかないわなあ。(^_^;)

四月にここから上谷山を目指した時に、見えている上谷山への中央分水嶺ルートが複雑で困った覚えがあります。

ここはまったく稜線歩きという感じがしない不思議な場所ですよね。

ちなみにどのようなランチでしたか?
さしつかえなければ・・・。


至って平凡ですよ。ソーセージをアテにビールを飲んで、カップラーメン、最後はコーヒーで仕上げのいつも通りの
コースです。 :lol:

ここらへんでは、無雪期には眺望の取れる場所はごく限られてしまいますね。

そうですね。逆に展望がいいのは伐採地か鉄塔だったりするから良し悪しですね。

やっと少しだけでも溜飲を下げることが出来ましたね。確かに緑の季節はすばらしい尾根でした。
そしてここでワタシは、初めてのクマさんとの遭遇経験をしました・・・。


そりゃいい経験をしましたね。 :mrgreen:  紅葉の時期もいいですよ。

登りではさほどの苦労は無かったのですが、登山口そのものの場所が近くを三.四回うろうろしてやっと分かりました。
トレイルマップには巡視路は申し訳程度に、入り口もわからないような登山道には太い赤の実線表示が使われていますね。


どちらかと言えば登り向きでしょうねえ。結構滑りやすいし。登山口にはわかりやすい標識が付いてました。

                 山日和

P1140375_1_1.JPG
添付ファイル
2010年4月末の上谷山手前の様子 西側にややヤブのうすいところあり
2010年4月末の上谷山手前の様子 西側にややヤブのうすいところあり
P1140414_1.JPG
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

なんだか、残念な谷だったみたいですね。

まあ、自分で勝手に期待を膨らませてただけで・・・

最近は、あっちでもこっちでも、ガッチリ系のゲートが増えましたね。

昔は「さあ、どうぞ」ってな感じのバリケードが多かったですけどね。

[attachment=1]P1140371_1.JPG[/attachment]
夏は暑いんじゃないですか。

十分暑いです。沢だけど。

よっぽどガックリなんですね。
ワシはなんか、昔、芦生のなんとか谷を遡行して杉尾坂峠付近に出たときの、源頭部の気持ちを思い出しました。
さぞ気持ちのいい源頭部になるのかと思いきや、植林とドロドロの沢床がお出迎え。
それ以上にガックリだった?


中のツボ谷ですね。あれは源頭に失望しただけで、それまでは素晴らしい渓相で楽しませてくれましたからね。
ガックリのレベルが違います。

ここは、地形図を見ているだけで楽しくなる地形です。

地形図を読んでも読み取れない地形ですね。

ついに、ビールを忘れてくるようになりましたか。
まあ、登山靴を忘れてくる御仁よりは、よっぽどましだとは思いますが。


いや、それは以前からちょいちょいありました。入山前に気付いてコンビニで調達できただけマシです。

ワシは、ここはまだ。
一度行ってみたいですね。


ぜひおススメしたい尾根ですね。

[attachment=0]P1140449_1.JPG[/attachment]
なるほど。
こういう情報は、行った人の話を聞くのが一番確かですね。
参考にさせていただきます。


ぜひぜひです。(^^)/

              山日和
添付ファイル
P1140449_1.JPG
P1140371_1.JPG
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

kasayaさん、どうもです。

最近湖北の山に2回ばかり行った所為か湖北という名前に気になって出てきました。

いいことです。 :lol:

こういう風に書かれてもさっぱりルートが分かりません。地図と首っ引きでルートを追って見ました。

すぐに「ハハーン」とわかるようになりますよ。

面白い書き出しですねえ。それでも投稿するんだからすごい。自分なら書かずにしまいこんでしまうかも

まあ、なんでもその気になれば書けるもんです。遡行中はまったく書こうと思ってませんでしたが。(^_^;)

>中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。
ふーん。普通ならここは通れるんですね。


いやいや、普通は通れないんですって。

余呉トレイルマップではこの左俣に下谷川と書かれています。そのまんまですね

ああ、そうでしたか。私も持ってるけど全然見てないなあ。

[attachment=1]P1140392_1.JPG[/attachment]
地形図を見ていると何かありそうですけどねえ。行ってみないと分かりませんねえ。

馬には乗ってみよ。沢は遡行してみよです。 :mrgreen:

地形図ではそれなりに登っているように見えますが、そんな感じもしないとはどういうこと?

源頭部の手前はやや傾斜の強いところが続いて高度を稼いでいます。でも滝はありません。

たどり着いた鞍部がどこか正確にはわかりませんが確かにごちゃごちゃしてますね。何か面白そう

初めて来たら「なんじゃこれは」と思いますよ。 :lol:

マップには赤線でしっかりとした道のように書かれていますが、藪道ですか。行くのは止めよかな。

kasayaさんらしからぬお言葉ですねえ。妙理山とたいして変わらないですよ。

[attachment=0]P1140450_1.JPG[/attachment]
なるほど。尾根に乗ると後は楽そうですね。この尾根はさらに614に向かってなだらかに続いていますが
いかれたことはありますか。


それが行ったことないんですよ。なんとなく良さげな感じですが。針川から取付くのもいいと思いますよ。

なんだかぜひ行けと炊きつけられているような気が勝手にします。でもこれは車2台ないと難しそうですねえ。

炊き付けるじゃご飯になっちゃいますよ。(^^ゞ その通り、焚き付けてるんです。 :mrgreen:
チャリかあれば栃ノ木峠からはほとんど下りです。

http://www.ejanaika.com/forum/25187.html

アプローチも含めてちょっと勉強になりました。
行ってみたいけど、これからの季節はちょっと暑いですねえ。


秋の方がいいかもね。

               山日和
添付ファイル
P1140450_1.JPG
これも橋でした
これも橋でした
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by biwaco »

導師サマ、周回遅れのレスです、こんにちは~

当て外れの沢行ってどんなんかな~(@_@。
ちょこっと覗いてみます。

 中河内から菅並へ抜ける県道は、情報の通り大音波谷の手前でガッチリと施錠されていた。
これは予想通りなので落胆はない。下山口が近いのでまったく問題はないのだ。
まだ涼しい県道を針川に向かう。梅雨入り以来まったく雨が降っていないので、高時川の水量も
ずいぶん控え目だ。
針川集落跡には釣り師のものだろうか、1台の車が止まっていた。菅並からは通れるのだろうか。

春に田戸まで行ったとき、尾羽梨への入り口は開いてましたけど…。
通り抜けはできんのですね。

 ここから針川を上がるのは4年振りだ。草深い踏み跡を辿って二俣へ向かう。二俣手前に架かる
橋は見事に崩壊して見る影もなかった。ちょっとスリッピーで、健在な頃も恐る恐る渡っていた
橋だったが、なければ割り切って渡渉する方が安全だと言える。
 右俣に架かっていた橋の残骸は、前回来た時は辛うじて渡れたのだが、最早そこに橋があった
のかという状態で、1.5tという重量制限の標識だけが空しく立つのみである。

すごい世界ですね。こういうの見るだけでも行ったかいがあると思うんだけど。
この辺はまだ「期待」感のほうが大きかった?

 最終堰堤の手前で巡視路と別れて、堰堤上の河原に着地した。ずっと上流までずいぶん見晴ら
しがいいことに一抹の不安を覚える。
 地形図通りの平流が続いた。下部は植林もあるので別に期待はしていない。時折きれいな流れ
を見せてくれればいいという感じだった。ところが行けども行けども両岸は伐採跡の草が茂り、
いつまでも頭上は開けたままだ。たまに自然林に覆われたところが出てくるもすぐに息切れして
しまい5分と続かない。
両岸から支流が合する度に、もうそろそろと思うが、谷は一向に変化を見せず何ごとも起らない。
滝の定義を「2m以上の落差を持つ水流」とするならば、この谷にはたったひとつの滝すらないの
だ。

おや、いいじゃないですか(^.^)/~~~
何事も起こらないのは結構なことではありませんか。
これならbiwa爺でも登れそうだわ。

 中盤までの平流は地形図を見て織り込み済みだったが、やや等高線の詰まった源流部には少し
期待していた。もちろん目を瞠るような連瀑帯は期待していないが、トチやサワグルミ、ブナの
樹林の下を気持ち良く遡行できるのではと思っていた。しかし現実は非情である。
滝の姿を目にしない内に水流は痩せ細り、泥の詰まった溝状の流れはやがて消えてしまった。

あらら、一縷の望みもアワと消え、期待が失望に変わった瞬間ですね~(-。-)y-゜゜゜

ここまで来ると腹立たしいのを通り越して苦笑いするしかない。勝手な期待を抱いた自分が悪い
だけなのである。
沢登りを始めて30数年、ここまでガックリきた沢は初めてだ。若狭の滝の少ない谷でも数mの滝
が3つ4つはあるものだ。これだけ何もないというのもかえって感動ものかもしれない。

現役30数年で初めてのノーヒットノーラン達成!と思えばまさに感動もんでっせ(^.^)/~~~

 蚊取り線香を点けて沢靴から足を解放してやる。せっかく冷凍室で冷やしたビールを家に忘れ
て来た。生ぬるいビールを飲むのも嫌なので、沢の水切れ寸前にスーパーのポリ袋に水を入れ、
その中にビールを仕込んでザックにぶら下げてきたのだ。冷え具合はと見てみると、まあなんと
か飲めるというレベルだった。
風がそよそよと吹いて涼しく、木漏れ日がうれしいぐらいの気持ちのいいランチタイムだった。

それはそれは、なんともイジラシイ努力が報われましたか~(^_-)

 食後、重たくなった体を下谷山まで持ち上げる。よく踏まれた道を10分足らずで山頂に到着。
YTCが設置したトーテムポール状の山名標識があった。
この山頂そのものは潅木帯であまり魅力的ではないが、開けた南側からは遡って来た針川左俣の
向こうに大黒、妙理、安蔵、横山といった湖北の山々の展望が得られた。

眺望は南側だけ?

 下山は地形図に破線路の走る尾根を選んだ。この尾根を歩くのも3回目。ずっとブナ林が続く
尾根だとわかっているので期待を裏切られる心配はない。
ここも余呉トレイルの一環としてYTCによる整備が入っているが、登山道しか歩いたことのない
人にとっては道と呼べるレベルではない。整備以前から踏み跡はあったので、それに少し毛を生
やしたぐらいのものだ。道整備もこの程度が好ましい。

ほんま、YTCのトレイル図には赤実線が引いてありますけど、S社マップの赤線ルートと思ったら大間違い。(@_@。

 標高817.6mの三角点が大音波だ。トレイルはここから右に分岐して、大音波谷出合の方向へ向
かっている。登山口の場所は朝確認済みだ。

 このYTCのルートより前述した巡視路からの南東尾根の方がはるかに優れていると思う。
尾根に乗るまでの巡視路はジグザクに付けられており、意外に楽に登れるし、何より尾根に乗っ
てからのブナ林の広がりが素晴らしいのだ。


嗚呼…、ここも一度行ってみたくなってきましたワ~(@_@;)
南東尾根の・614から針川の二股あたりへ下るのは無理ですか?

          ~今年はまだ失望していないbiwaco
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】期待と失望の狭間で 針川左俣から下谷山へ

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです~。

春に田戸まで行ったとき、尾羽梨への入り口は開いてましたけど…。
通り抜けはできんのですね。


ゲートはこちら側だけみたいですね。

すごい世界ですね。こういうの見るだけでも行ったかいがあると思うんだけど。
この辺はまだ「期待」感のほうが大きかった?


何回か行ってますが、行くたびに少しずつ崩れてたように思います。
ここまではわかってるのでね。 :D

[attachment=1]P1000709_1.JPG[/attachment]
おや、いいじゃないですか(^.^)/~~~
何事も起こらないのは結構なことではありませんか。
これならbiwa爺でも登れそうだわ。


いやいや、そうじゃなくて・・・何かがあるのを求めて行ってるんだから・・・ :oops:

あらら、一縷の望みもアワと消え、期待が失望に変わった瞬間ですね~(-。-)y-゜゜゜

後はアワワでカバーするしかありません。 :mrgreen:

現役30数年で初めてのノーヒットノーラン達成!と思えばまさに感動もんでっせ(^.^)/~~~

これでビール忘れてたらパーフェクトでした。(+_+)

>せっかく冷凍室で冷やしたビールを家に忘れて来た。生ぬるいビールを飲むのも嫌なので、沢の水切れ寸前にスーパーのポリ袋に水を入れ、その中にビールを仕込んでザックにぶら下げてきたのだ。冷え具合はと見てみると、まあなんとか飲めるというレベルだった。

それはそれは、なんともイジラシイ努力が報われましたか~(^_-)


これはたまにやります。雪なら完ぺきなんだけど。

眺望は南側だけ?

南以外は樹林の衝立てです。

ほんま、YTCのトレイル図には赤実線が引いてありますけど、S社マップの赤線ルートと思ったら大間違い。(@_@。

実線の基準はなんなんでしょうねえ?

[attachment=0]R0012190_1.JPG[/attachment]
嗚呼…、ここも一度行ってみたくなってきましたワ~(@_@;)
南東尾根の・614から針川の二股あたりへ下るのは無理ですか?


ぜひどうぞ。下りられないことはないと思うけど、あまり意味ないんじゃないですか?
針川の集落跡へ下りる方が順当だと思うけど・・・(^_^;)

               山日和          
添付ファイル
大音波南東尾根のブナ林
大音波南東尾根のブナ林
2007年の右俣出合の橋 まだ健在です
2007年の右俣出合の橋 まだ健在です
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