【鈴鹿】炭焼き道を追いながら焼木谷 宮指路岳初登頂
Posted: 2013年6月09日(日) 08:23
【日 付】2013年6月8日(土)
【山 域】鈴鹿
【コース】大石橋P7:00---9:08640m二股---10:15宮指路岳11:00---13:00大石橋P
【メンバー】単独
鈴鹿南部には興味深い沢がいくつもあり、そのひとつ焼木谷を辿り宮指路岳に登ることにした。焼木谷は小岐須渓谷から宮指路岳へと詰めあがっている。日頃は通りすぎてしまうことの多い長沢から小岐須渓谷に向かい、大石橋の先にあるバリケード手前の駐車場に停める。
大石橋から登山道を歩き、最後の堰堤を越えた所で入渓する。ここは二股になっており右俣が合流してきている。宮指路岳の源頭部に突き上げているのは左俣なのでそのまま進む。登山道が横切るあたりから倒木に行く手をさえぎられる。倒木は意図的に切られたもので、登山道から沢に進まないようにしているようだ。それだけに密度も濃く通れない。いくつかの斜瀑は木の下にうもれてしまっている。しかたがないので、登山道に逃げ倒木がおさまったところで再び谷にもどった。
小滝をいくつか越え大岩をすぎると20m滝に突き当たる。ここは左岸の登山道まで上り返し巻く。だた、この上りは岩がもろいので注意する必要がある。谷にもどると炭焼窯跡とカツラの木が出迎えてくれる。焼木谷はその名が示すように炭焼きの谷のようで窯跡が多い。
釜を持つ小滝をいくつも越えていく。すると、左岸に支谷を分けたあたりからこれまでの黒い岩肌から花崗岩に岩質が変わってくる。ゴーロの谷を上っていくと末広がりの7m滝が新緑に包まれて美しい。この滝は直登した。滝の上にも窯跡があり下の窯跡と杣道でつながっていた形跡があった。
[attachment=4]IMG_7277.jpg[/attachment]
640mの二股に着く。見た目には直進する谷が本谷のように見えるが右に折れた花崗岩の大岩の裂け目から流れ出ているのが本谷になる。裂け目の上にはチョックストーンがクサビのように刺さっている。ここは滝手前のバンドを使い左岸を巻いていく。落ち葉がよく滑り落ち葉をどけて木をたよりにトラバースした。
[attachment=3]IMG_7284.jpg[/attachment]
花崗岩の大岩の表面をきれいに簾状に流れている滝に出会う。これがヤケギの大ナメの始まりだった。大きな一枚岩をナメが走り高度を上げながら40m続く。幅広く流れている所があるかと思えば大岩の傾斜を滝状に流れている所もあり楽しめる。陽に照らされた明るい大ナメが最後は新緑の森に吸い込まれていく。ここが、今回のハイライトだろう。
[attachment=2]IMG_7286.jpg[/attachment]
谷は落ち着き、森の中に入ると右手から人の気配がして驚いた。登山道が交流してきており4人組のパーティだった。登山道は谷を横切り尾根を上っていくが、谷はそのまま続いている。やがて赤土の谷が出てくると流れも小さくなり水流が途切れる。宮指路岳に向かうので本流をたどりながらも最後は右の谷を選んで進んだ。水流が途切れた所から尾根に取りつき上って行くと山頂付近の登山道に出た。
[attachment=1]IMG_7295.jpg[/attachment]
宮指路岳の初登頂をすませ、その先の大岩で休憩。独り占めで静寂そのもの。山頂には粘土で焼かれた小さなお地蔵さんが置かれていた。ここで沢靴を脱ぎスパイク地下足袋にはき替えた。20分程して先ほどのパーティが到着した。
ヤケギ谷道を下る。東海展望からは仙鶏尾根に仙ヶ岳に宮指路岳と気持ちの良い景色が広がっていた。ここから見る宮指路岳はガレや岩場を身にまといあらあらしい。山頂と東峰のスロープを源流とする焼木谷の穏やかな谷相からは想像できない姿を見せてくれる。
[attachment=0]IMG_7318.jpg[/attachment]
ヤケギ谷道は、尾根を巻き4人パーティに出会った地点で谷を横切る。それ以降は本流から離れ尾根をまたいだ支谷のたくさんの窯跡をつなぐように道がつけられている。昔は炭焼窯をつなぐ杣道だったようだ。急な斜面をトラバースしながら下っているがつづら折れを使いながら上手に作ってある。再び本谷に合流するのは20m滝の手前だった。
登山道で最後の堰堤の上部まで下り、右俣に入る。谷自体の面白みはないが法丁の滝という行者が修行したとされる滝と洞穴を見るために入った。ナメをすぎると左岸に穴が開いている。その上には窯跡とは違う石積みがある。なおも進むと右岸に石積みとその奥に洞穴があった。どちらの洞穴も水が満ちていて入れない。奥には2段15mの滝が流れていた。
洞穴や石積みはしっかりしており試掘した跡のようだ。行者の修行の場と洞穴を結びつける考えもあるようだが、時代が違うように思う。修験道は明治になり禁止されたので、行者が修行を行ったのはそれ以前で、試掘が行われたのはそれ以降で、たまたま両者が同じ場所だっただけのように思った。右俣の滝の上部は平凡なようなので、来た道をもどり駐車地に着いた。
焼木谷は変化にとんだ楽しめる谷だった。それとともに炭焼きの谷で、そこかしこに人々の昔の営みが感じられて充実した山行だった。
【山 域】鈴鹿
【コース】大石橋P7:00---9:08640m二股---10:15宮指路岳11:00---13:00大石橋P
【メンバー】単独
鈴鹿南部には興味深い沢がいくつもあり、そのひとつ焼木谷を辿り宮指路岳に登ることにした。焼木谷は小岐須渓谷から宮指路岳へと詰めあがっている。日頃は通りすぎてしまうことの多い長沢から小岐須渓谷に向かい、大石橋の先にあるバリケード手前の駐車場に停める。
大石橋から登山道を歩き、最後の堰堤を越えた所で入渓する。ここは二股になっており右俣が合流してきている。宮指路岳の源頭部に突き上げているのは左俣なのでそのまま進む。登山道が横切るあたりから倒木に行く手をさえぎられる。倒木は意図的に切られたもので、登山道から沢に進まないようにしているようだ。それだけに密度も濃く通れない。いくつかの斜瀑は木の下にうもれてしまっている。しかたがないので、登山道に逃げ倒木がおさまったところで再び谷にもどった。
小滝をいくつか越え大岩をすぎると20m滝に突き当たる。ここは左岸の登山道まで上り返し巻く。だた、この上りは岩がもろいので注意する必要がある。谷にもどると炭焼窯跡とカツラの木が出迎えてくれる。焼木谷はその名が示すように炭焼きの谷のようで窯跡が多い。
釜を持つ小滝をいくつも越えていく。すると、左岸に支谷を分けたあたりからこれまでの黒い岩肌から花崗岩に岩質が変わってくる。ゴーロの谷を上っていくと末広がりの7m滝が新緑に包まれて美しい。この滝は直登した。滝の上にも窯跡があり下の窯跡と杣道でつながっていた形跡があった。
[attachment=4]IMG_7277.jpg[/attachment]
640mの二股に着く。見た目には直進する谷が本谷のように見えるが右に折れた花崗岩の大岩の裂け目から流れ出ているのが本谷になる。裂け目の上にはチョックストーンがクサビのように刺さっている。ここは滝手前のバンドを使い左岸を巻いていく。落ち葉がよく滑り落ち葉をどけて木をたよりにトラバースした。
[attachment=3]IMG_7284.jpg[/attachment]
花崗岩の大岩の表面をきれいに簾状に流れている滝に出会う。これがヤケギの大ナメの始まりだった。大きな一枚岩をナメが走り高度を上げながら40m続く。幅広く流れている所があるかと思えば大岩の傾斜を滝状に流れている所もあり楽しめる。陽に照らされた明るい大ナメが最後は新緑の森に吸い込まれていく。ここが、今回のハイライトだろう。
[attachment=2]IMG_7286.jpg[/attachment]
谷は落ち着き、森の中に入ると右手から人の気配がして驚いた。登山道が交流してきており4人組のパーティだった。登山道は谷を横切り尾根を上っていくが、谷はそのまま続いている。やがて赤土の谷が出てくると流れも小さくなり水流が途切れる。宮指路岳に向かうので本流をたどりながらも最後は右の谷を選んで進んだ。水流が途切れた所から尾根に取りつき上って行くと山頂付近の登山道に出た。
[attachment=1]IMG_7295.jpg[/attachment]
宮指路岳の初登頂をすませ、その先の大岩で休憩。独り占めで静寂そのもの。山頂には粘土で焼かれた小さなお地蔵さんが置かれていた。ここで沢靴を脱ぎスパイク地下足袋にはき替えた。20分程して先ほどのパーティが到着した。
ヤケギ谷道を下る。東海展望からは仙鶏尾根に仙ヶ岳に宮指路岳と気持ちの良い景色が広がっていた。ここから見る宮指路岳はガレや岩場を身にまといあらあらしい。山頂と東峰のスロープを源流とする焼木谷の穏やかな谷相からは想像できない姿を見せてくれる。
[attachment=0]IMG_7318.jpg[/attachment]
ヤケギ谷道は、尾根を巻き4人パーティに出会った地点で谷を横切る。それ以降は本流から離れ尾根をまたいだ支谷のたくさんの窯跡をつなぐように道がつけられている。昔は炭焼窯をつなぐ杣道だったようだ。急な斜面をトラバースしながら下っているがつづら折れを使いながら上手に作ってある。再び本谷に合流するのは20m滝の手前だった。
登山道で最後の堰堤の上部まで下り、右俣に入る。谷自体の面白みはないが法丁の滝という行者が修行したとされる滝と洞穴を見るために入った。ナメをすぎると左岸に穴が開いている。その上には窯跡とは違う石積みがある。なおも進むと右岸に石積みとその奥に洞穴があった。どちらの洞穴も水が満ちていて入れない。奥には2段15mの滝が流れていた。
洞穴や石積みはしっかりしており試掘した跡のようだ。行者の修行の場と洞穴を結びつける考えもあるようだが、時代が違うように思う。修験道は明治になり禁止されたので、行者が修行を行ったのはそれ以前で、試掘が行われたのはそれ以降で、たまたま両者が同じ場所だっただけのように思った。右俣の滝の上部は平凡なようなので、来た道をもどり駐車地に着いた。
焼木谷は変化にとんだ楽しめる谷だった。それとともに炭焼きの谷で、そこかしこに人々の昔の営みが感じられて充実した山行だった。
花崗岩の大岩の表面をきれいに簾状に流れている滝に出会う。これがヤケギの大ナメの始まりだった。大きな一枚岩をナメが走り高度を上げながら40m続く。幅広く流れている所があるかと思えば大岩の傾斜を滝状に流れている所もあり楽しめる。陽に照らされた明るい大ナメが最後は新緑の森に吸い込まれていく。ここが、今回のハイライトだろう。