【台高】摂津林道から赤倉山、シャッポ山周遊。
Posted: 2013年5月22日(水) 23:57
今日の目的は、まだ歩いていない赤倉山(1,394m)ピークを挟んで南北に対置する台高主稜ピークから奥ノ平谷に落ちる二つの尾根を歩くこと。
数年前にこの両尾根の間をトラバースしたことがある(未レポ)が、二次林ながら眺望も随所にあり伸びやかないい尾根だと感じたのだ。
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【 日 付 】2013年05月18日
【 山 域 】台高中部 奥ノ平谷、赤倉山(国股山)、シャッポ山
【メンバー】zipp
【 天 候 】晴のちくもり
【 ルート 】《摂津林道~赤倉山南p北東尾根~赤倉山北p北東尾根~奥ノ平谷~シャッポ尾根》
08:05 千石林道ゲート前駐車地--- 09:05 黒滝谷(金谷)展望飯場跡--- 09:25~09:35 サスケ滝前--- 10:15 摂津林道奥ノ平谷右岸道合流--- 10:40~10:50 ワサビ(黒滝)谷飯場跡~千里峰北p北東尾根~11:35 赤倉山南東コル--- 11:55 赤倉山北p--- 12:20~13:30奥ノ平谷・大きな釜を持った6m滝下(ランチ)--- 14:05~14:15 1206p(シャッポ尾根)--- 14:35 シャッポ山図根点--- 16:10 駐車地
※谷名は、松阪山岳会「奥香肌渓谷踏査報告書」(1964年)に拠る。カッコ内は昭文社の山高地図に掲載されている名称。
早朝の雲も何処へやら、千石林道のゲート前に着く頃には、真っ青な青空が広がった。陽に輝く新緑がまばゆひ。
奥ノ平谷左岸につけられた「摂津林道(歩道)」を進む。途中の山ノ神では、本日の無事をお願いし、谷から声高らかに囀るオオルリやミソッチョを聞きながら、ヒルチェックも怠りなく進む。
サスケ滝前の空間は、もう新緑に囲まれてしまっていて、自分も新緑に染まってしまいそうなほどの清々しさだ。大岩の上でしばし、その空気を吸った。
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「摂津林道」は、サスケ滝前で奥ノ平谷を渡り、右岸を高巻いてワサビ谷の飯場へと続いている。
しかしながら、サスケ滝前に右岸から流れ込む枝谷周辺は、崩壊が激しく、数年前に辿ろうとして辿れなかった。その為、ここからはショートカットだ。
枝谷二俣で、枝谷左岸に渡り、ザレ地に取り付き、右の子尾根を登る。この子尾根は上部は嵓なのでさらに右の子尾根に移り登って行く。すると古道の水平道が横切るはずなのだ。
が、こんなに登ったろうか?と不安になり、一端登った尾根を降りて確認に行くがそれらしきものはない(10分ロス)。そして再び、こんなに登らなかったよなぁ、と思った矢先に赤テープのマーキングを見つけ、古道が尾根を横切っていた。
このマーキングはわたしが数年前に付けたものであり、昨年の奥ノ平谷上の廊下を遡った時に、帰路はここを使っているにもかかわらず、この尾根の感触を覚えてないのだ。
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古道にのっても、谷筋は深く抉れて通るには難儀する。また中ノ滝あたりでは、道が落ちてしまっている。まぁ尾根(奥ノ平峯北尾根の末端)をのっこせば、古道に復帰するんだけど。
ワサビ谷の流れを右に見るようになると、大規模な山ヌケが連続して道は消滅し、崩壊地を適当に降りると、左岸の台地にキラキラと陽を反射する大量に打ち捨てられたビン類が残るワサビ谷の飯場跡だ。ここでランチ用の水を汲んだ。ニリンソウの残り花が咲いていた。
左岸尾根を登れば、右に材木の集積場&架線場、左にトロッコ道が続く。このトロ道は短いが、赤倉谷側の山腹を切って、小広場(集積場)で終わるようだ。きょうは、尾根芯を歩いていく。
最初は倒木やらで煩い尾根だったが、下草もなく快適な二次林の尾根だ。登る途中。カッコーの初鳴きを聞いた。まさしく初夏だ。
この尾根は、となりの奥ノ平峯への尾根ほどではないがシロヤシオも多く、すでに新葉は展開しているが、蕾も花も少ない。残念ながらシロヤシオは二年続きの不作のようだ。そして今年不作のシャクナゲは思い出したように花を付けている。
千石東峯から檜塚、蓮ダム方面の展望が開けた。南の宮川村方面から雲が湧きたち、迷岳の山頂部分は、ガスが隠している。
尾根は太くなっていき、co1300m辺りで右に谷地形が入り湧水を期待するがそれはない。しかし谷地形が無くなったあと尾根右側には、平らな台地・テントが十数張も張れそうなダイラが現れた。東南から北西の180度の眺望も得られいいテントサイトだ。ただ水は、ワサビ谷にでも降らなければ得られそうにないが。
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台高主稜ピークには向かわず、赤倉山南東のコルを目指してトラバースする。地形図の崩壊マークにはすでにイワヒメワラビが被っている。
主稜コルに登ると、ブナの樹の下をさわやかな西風が吹き抜けた。
赤倉山頂をブナの樹が多い奈良県側から巻こうとしはじめるが、山頂にポツポツとピンクの花があるのを見て、結局山頂に登ってしまう。日当たりの加減か、山頂には他と比べてシャクナゲの花は多い。が、それとて相対的なハナシであって、やはり僅かなハナしか咲いていないのだ。
赤倉山北ピークから縦走路を離れて、奥ノ平谷へ落ちる尾根を降りる。この尾根の末端は大滝下へと続いているが、末端の子尾根を選んで大滝上の釜を持った6m滝の滝口を目指す。
この尾根も眺望が良く、何故かススキの原があったりするのに驚いた。木梶吊尾根のススキも以前に比べススキが後退しているにもかかわらずだ。もしかしてこのあたりは、シカが少ないのかな?
co1250m辺りになる針葉樹やらシャクナゲが多くなり、岩稜帯に生える植物となった。
間違わないようにと子尾根にのり降りて行くと、右側から滝音が近づいてくるのに安心して降りていくと、ドンピシャ!6m滝の滝口だ。
滝を巻き降り、新緑に包まれた釜に突き出た平な岩にシートを広げた。風は大滝滝口から谷を登るように吹き、蟲に煩わされることなく極楽な新緑ランチ場だ。
復路(?)は、このままシャッポ山の稜線に向かう尾根にそのまま登ると遠回りなので、シャッポ山の稜線に切れ込む谷を辿ったりして、1206pへと向かう。
太い切株が今も残る二次林を彷徨いながら歩いていると、ヤマシャクの群生に出合ったりする。
1206pの南尾根に登ると、太いブナにシロヤシオの古木が多い。このピークの東側は、ブナ・ミズナラ・ツガの大木が多くいい感じのところで、いつも休まずにはいられないところ。
初めてここを訪れた時は、稜線から少し外れたツガの巨木は、なんとか立っていたのだが、いまや中ほどで倒れてしまった。そうしてその倒木には、びっしりとブナの落花が積もっている。
そう云えば、この間花付の良いブナ、ブナの落花をいたるところで見ているのを思い出した。アケボノツツジ、シャクナゲ、シロヤシオ、それにサラサドウダン(もたぶん?)などのツツジ類の花付が今年は悪いが、ブナの花付はわたしの記憶にない程今年は良かったように思う。
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シャッポ山へと、僅かなアケボノツツジやシャクナゲの落花を見ながら登り、降ってトラバース道に行こうとすると、鮮やかな朱色の山ツツジが何本も咲き目を瞠る。遠巻きに山ツツジを見ながら尾根を降りて行こうとして、間違いに気づいた。このままいけば1026標高点に向かってしまう、トラバース道へは、道を照らすように咲くヤマツツジに沿って降りなくてはいけないのだった。
トラバースを越え行くと、その後はブナ、トガサワラなどの大木の尾根だ。ヤマツツジもよく咲いている。
817標高点周辺には、タカノツメの樹があり、どれもクマの爪痕だらけ。新たについたものはないかと見るが、見つけられない。
ここからは、岩尾根を下るのだが、左に巻きつつ降り…あれ?わたしが付けたマーキングってここのことだったろうか?と思ってると、岩尾根が一段落したところに逸れはあった(^^;。文字は読めないけど、左に巻いて降るが、ちょっと小巻にして尾根芯に戻ったせいで少し難儀する。ここはもっと大巻きすべし!だな。
このまま下界に降りるのは忍びなく、最後のシャクナゲ生える明るい岩場で休憩すると、いつの間にか空は曇ってしまい、笹ヶ峰にはガスが漂ってしまっている。それに千石林道には、人影。この時間から小さなザックを背負って林道を登って行くよ、なんだろうね?
この二週間ほどの間に、台高主稜線まで新緑が駆け上った。
芽吹きの遅いヒメシャラはまだだけど、主稜線のブナの花はこれからかな。
しかし、アケボノツツジもシャクナゲも、それにシロヤシオ、お前もか!…と今年は不作なツツジ類です。
今日の目的は、まだ歩いていない赤倉山(1,394m)ピークを挟んで南北に対置する台高主稜ピークから奥ノ平谷に落ちる二つの尾根を歩くこと。