【湖北・白山・若狭】あっちの山こっちの山
Posted: 2013年5月06日(月) 19:09
2010年の猛暑の夏以来ここ数年の間、ときどきは2ヵ月、長い時は4ヵ月間も山に行かない日があった。
「山に登りたい」と思わないわけじゃないが、
いざ休日前になると「家でゆっくりしてるほうがええわ。」の気分が勝ってしまう。
以前はほとんど毎週、山に行っていたのに、何がどうなったのか自分でもよくわからない。
しかし、そんなネガティブな期間をやっと抜けだしたのか、
最近、山へ向かう日が増えてきたようで、なんだか自分でもホッとしている。
きょうは、いつものように低山ばかりだが、久し振りに静かな山の最近レポートをアップいたします。
まずは「湖北の天吉寺山」から。
そして「白山周辺の大長山(途中まで)」、「若狭の小栗」と、三編続けてどうぞ。
********************************************************************************************************************
【湖北】天吉寺山
【日 付】 2013/4/20(土)
【山 域】 湖北 天吉寺山 (滋賀県長浜市・米原市)
【地形図】(1/25000)虎御前山
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れのち曇り
【ルート】 七廻り峠8:20---送電鉄塔104番9:50/10:00---登山道合流10:35---天吉寺山11:10/11:20
---昼食地12:00/12:55---送電鉄塔104番13:05---七廻り峠14:00
[attachment=4]s-R0018084.jpg[/attachment]
天吉寺山は、長浜市と米原市の境界尾根にある917.8mの山だ。
この山へは、長浜市側の野瀬から登山道を登るのが一般的だが、
今回は市境尾根を林道が越えている七廻り峠から、関電の巡視路を利用して登ることにした。
この市境尾根は、以前、七尾山からこの七廻り峠まで歩いているので、それに繋ぐ意味もある。
峠の少し下の関電の標識から、崩れて道の形をとどめていない巡視路を辿る。
そのうちに、道はどこかへ消えてしまったが、とりあえず、すぐ上に見える最初の送電鉄塔まで登った。
関西電力北近江線107番。
ここからも道はあやふやで、ときどき軽い藪こぎになって藪に埋もれる巡視路。
ca530mで主尾根に乗ったら、尾根上には明瞭な道があった。
雑木の尾根の快適な巡視路を進む。
ところどころ尾根が広がったりして、変化も楽しい。
やがて、608m標高点の先、尾根上の最後の送電鉄塔107番についた。
湖北の平野と琵琶湖が見える。
巡視路はここから送電線に沿って谷に降りて行き、尾根上は道がなくなった。
予測していたとおり、ここから登山道に出合うまでの区間は道がないようだ。
ところどころ、目をこらすと古い薄い道形が見て取れるところもあるが、
ほとんどは藪に帰っていて、おおむね軽い藪こぎとなる。
30分ほど進むと、急にテープが百花繚乱となった場所に来た。
登山道との合流点だ。
登山者が下山時に尾根を直進しないよう、これでもかというほどテープを下げて誘導してある。
そして、ここから先の登山道は、同じように、テープでぐちゃぐちゃになっていた。
広い尾根を、横に枝の張った灌木を避けて、道はクネクネと曲がりながら登って行く。
やがて、尾根上の通過点のようなふくらみだが、三角点標石の埋まる天吉寺山に着いた。
特に展望がいいわけでもない。
少し写真を撮って、食事場所を探しながら戻る。
野瀬に下る登山道を分けて、無粋なテープのない藪区間に入り、
静かな尾根の雰囲気のいいところで昼食にする。
昨日から寒気が入っていて空気が冷たいので、きょうはまだうどん鍋を継続だ。
ゆっくりと食事した後、すぐに鉄塔107番に着き、巡視路をもどる。
主尾根を離れるところから鉄塔104番まで、また藪こぎかと思っていたら、
この区間の登りはワシが勝手に巡視路を踏み外して藪斜面を登っていただけで、横にちゃんとした巡視路があった。
********************************************************************************************************************************
【白山】根倉尾根で大長山方面へ(途中まで)
【日 付】 2013/4/28(日)
【山 域】 白山 大長山 (石川県白山市)
【地形図】(1/25000)加賀市ノ瀬
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 駐車地6:40---1166m標高点9:20/9:30---1523m標高点下11:50/12:00
---鞍部12:15/12:25---昼食地13:00/13:45---1166m標高点14:40/14:50---駐車地16:30
[attachment=3]s-R0018284.jpg[/attachment]
数年前のokuさんの藪歩きレポートが気にかかっていた。
残雪期に、その根倉谷園地から大長山に登りたい。
県道白山公園線の根倉谷園地駐車場にクルマをとめる。
地形図では725m標高点のあるところだ。
水芭蕉が群生する根倉谷園地の遊歩道を進み、案内盤にある炭焼き窯跡まで来ると、
その先に薄い道が続いていた。
道は小尾根を伝い隣の支尾根の鞍部に上がったあと、尾根を忠実に登ってむいく。
「道」とは言っても「okuさんの道」だから覚悟はしているが、いまのところはまあまあの道形だ。
尾根上には、環境省のコンクリート杭が続いている。
ca830m、雪線はまだだが、そこそこのブナが出てきた。
ca890m、こんなところに石組みが……傾斜の尾根に小さなコバを形成している。
ここで、休憩しようとして問題が発覚した。
喉を潤そうとしたら、ザックのいつものところに、スポーツドリンクのペットボトルが入っていない。
あちゃ、入れ忘れやがな。
予備は1本持っていたので、なんとかそれでしのぐしかない。
雪の上で日差しであぶられるような天気だと水分不足になってしまうが、今日は気温が低いので暑くなくて助かった。
ca960m、杉林に入る。残雪が散見される。
ca1000m、ところどころ笹が出てくるが、密度が薄いので楽。
しかし、マーフィーの山の法則「どうしても、あっちのほうが藪が薄い。」ので、あっち行ったりこっち行ったりしてしまう。
ca1060m、残雪が繋がり、雪の上に乗る。
昨日から昨晩にかけてけっこう雪が積もったようで、
雪面は少し緩めだが、ほんとうにこの時期にはない純白で覆われ、美しい。
横には、先ほどから超弩級の迫力で、白山連峰から野伏山までワイドパノラマで、
これもこの時期にはない真っ白な山肌を見せている。
[attachment=2]s-R0018381.jpg[/attachment]
ca1370m、この平から、素晴らしいブナの森が始まった。
ca1430m、地形図の崖記号が迫るが、尾根上は緩斜面のブナの森が続く。
ca1500m、ブナの森は終わり、左上に見える1523m標高点の雪稜の向こう側は地形図どおりの急崖。
尾根のこちら側は立った斜面。
[attachment=1]s-R0018307.jpg[/attachment]
ここでアイゼン・ピッケルに換装して斜面をトラバース。
そして、1523m標高点先の鞍部に出て見たものは……
地形図どおりの急崖と、グンと立ち上がるヤセ尾根は無木立の急斜面にズレ落ちかけた雪。
すぐ一段上の台地までは行けそうだが、そこから先の核心部は危なそうで、自信が持てない。
何かあっても、この尾根は2万パーセント、人が来ないぞ。
「あきまへんわ。本日はここまで!」
時を同じくして洞吹本部からも緊急指令が届いた。
「アンゼンハ スベテニユウセンス、ケイカクヲウチキリ テンシンセヨ。」
わはは、これでゆっくり昼メシが食えるぞ。
ブナの森の上端まで戻り、白山の大パノラマを眺めながら昼メシにする。
今日は、ビールとゆで卵とおにぎり。
食後はブナの森をあっちこっちと彷徨いながら下っていきました。
頂上には行けなかったけど、
このブナの森と白山の展望だけで充分満足してお釣りのくる山でした。
********************************************************************************************************************
【若狭】小栗
【日 付】 2013/5/3(金)
【山 域】 若狭 小栗 (福井県小浜市)
【地形図】(1/25000)遠敷、古屋
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 駐車地7:40---492m標高点9:25---絶妙地形の谷9:45/10:00---小栗10:40/10:45
---昼食地11:00/11:45---桜谷山12:55/13:00---木地山峠13:15/13:20---上根来14:35---駐車地15:45
[attachment=0]s-R0018654.jpg[/attachment]
「小栗」は、小浜市の東小浜駅から遠敷(おにゅう)川を遡り、
下根来(しもねごり)の集落の南東にある722.9mの三角点のある山だ。
地形図に山名は記載されていない。
以前から本で知って気になっていた山だが、
今回登るにあたっては、山日和氏が2007年~2008年にかけてそのあたりを登った記録を参考にさせていただいた。
(ヤブコギネットの足跡から)
下根来の八幡神社横の空地にクルマを止める。
神社にお参りしてから、右裏の階段を登って尾根に取り付いた。
植林を抜けると、明るい自然林の尾根になった。
岩場が出てきたが、まわりは緩い斜面の広がりで、なんでここだけ岩なの?と不思議に思う。
それを過ぎると、山日和氏が「日本の疎林百選」と称賛した林に入る。
なるほど、至言だ。
ほんとうに気持ちのいい林だ。
ザックをおろし、地面に座り込んで、しばし石ころになってみる。
小鳥の声、木漏れ日、新緑の木々が揺れて、鹿が駈け抜ける。
その先、尾根から谷までの高低差が7~8mしかない、絶妙地形のところに来た。
疎林の谷は広くて明るい。
きもちのいい場所なので、ちょっとウロウロする。
上部に炭焼き窯跡があった。
谷はここで小さい滝をかけている。
その右岸側の滝横が、いかにも「ここを通っておくれ」というふうに魅力的に誘っていたので、
そこから滝の上部に出た。
上部には、さらに疎林の広い谷が広がっていた。
そのまま左の尾根を登っていくと、傾斜が緩んだ疎林のコバに小さい池があった。
これが、山日和氏が稜線から見つけて駆け降りてきたという池だろう。
ほんとうにいい雰囲気だ。
山日和氏のときは、錦秋、晩秋の疎林だったのだろう。
ワシの今は、芽吹きと青葉の疎林だ。
疎林の斜面を登り切り、まるで土手のようになっている主尾根に乗る。
ここも素晴らしい尾根だ。
そして小栗の直下、疎林の広がる斜面は、これまた素晴らしい。
振り返ると、木の間越しに小浜湾や久須夜ヶ岳が見えた。
小栗の山頂は広々としていたが、広すぎて下界の展望はない。
さあ、ここから山日和氏絶賛の尾根に入る。
なるほど、いいだろう、いいだろう。
次の小ピークで、少し早いが昼メシにする。
素晴らしい雰囲気を味わいながら、おにぎりを味わうのじゃ。
今日はファミマで新発売の行楽おむすびセットだ。
鮭と昆布のおにぎり2個と、トリの唐揚げ、肉団子、ソーセージ、卵焼き、おひたし、沢庵が入って398円。
雰囲気のいい尾根を辿り、だんだん高度を上げて行く。
登山道に出たら左へすぐで、桜谷山(825m)に着いた。
ここには高島トレイルの標識が立てられていた。
南東方向が切り開かれていて展望がいい。
向こうに海が見えてるんだと思ったが、あとでよく考えると、あれは琵琶湖だったようだ。
景色を眺めていると、小入谷峠~百里ヶ岳から往復だという人が登ってきた。
入れ替わりに出発する。
木地山峠は、落ち着いた古道の雰囲気だった。
ここは一度来てみたいと思っていたのだが、今回やっと来られた。
ここから上根来へ下る道は、地形図の小径とは違う場所を通っていた。
下っていくはずなのに、高巻き道がどんどん登っていくので、どうなってるんだと思いながら歩く。
上根来まで思ったより時間がかかった。
今回はこのあたりのいいとこ取りをしたみたいなルートで、満足しました。
洞吹(どうすい)
「山に登りたい」と思わないわけじゃないが、
いざ休日前になると「家でゆっくりしてるほうがええわ。」の気分が勝ってしまう。
以前はほとんど毎週、山に行っていたのに、何がどうなったのか自分でもよくわからない。
しかし、そんなネガティブな期間をやっと抜けだしたのか、
最近、山へ向かう日が増えてきたようで、なんだか自分でもホッとしている。
きょうは、いつものように低山ばかりだが、久し振りに静かな山の最近レポートをアップいたします。
まずは「湖北の天吉寺山」から。
そして「白山周辺の大長山(途中まで)」、「若狭の小栗」と、三編続けてどうぞ。
********************************************************************************************************************
【湖北】天吉寺山
【日 付】 2013/4/20(土)
【山 域】 湖北 天吉寺山 (滋賀県長浜市・米原市)
【地形図】(1/25000)虎御前山
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れのち曇り
【ルート】 七廻り峠8:20---送電鉄塔104番9:50/10:00---登山道合流10:35---天吉寺山11:10/11:20
---昼食地12:00/12:55---送電鉄塔104番13:05---七廻り峠14:00
[attachment=4]s-R0018084.jpg[/attachment]
天吉寺山は、長浜市と米原市の境界尾根にある917.8mの山だ。
この山へは、長浜市側の野瀬から登山道を登るのが一般的だが、
今回は市境尾根を林道が越えている七廻り峠から、関電の巡視路を利用して登ることにした。
この市境尾根は、以前、七尾山からこの七廻り峠まで歩いているので、それに繋ぐ意味もある。
峠の少し下の関電の標識から、崩れて道の形をとどめていない巡視路を辿る。
そのうちに、道はどこかへ消えてしまったが、とりあえず、すぐ上に見える最初の送電鉄塔まで登った。
関西電力北近江線107番。
ここからも道はあやふやで、ときどき軽い藪こぎになって藪に埋もれる巡視路。
ca530mで主尾根に乗ったら、尾根上には明瞭な道があった。
雑木の尾根の快適な巡視路を進む。
ところどころ尾根が広がったりして、変化も楽しい。
やがて、608m標高点の先、尾根上の最後の送電鉄塔107番についた。
湖北の平野と琵琶湖が見える。
巡視路はここから送電線に沿って谷に降りて行き、尾根上は道がなくなった。
予測していたとおり、ここから登山道に出合うまでの区間は道がないようだ。
ところどころ、目をこらすと古い薄い道形が見て取れるところもあるが、
ほとんどは藪に帰っていて、おおむね軽い藪こぎとなる。
30分ほど進むと、急にテープが百花繚乱となった場所に来た。
登山道との合流点だ。
登山者が下山時に尾根を直進しないよう、これでもかというほどテープを下げて誘導してある。
そして、ここから先の登山道は、同じように、テープでぐちゃぐちゃになっていた。
広い尾根を、横に枝の張った灌木を避けて、道はクネクネと曲がりながら登って行く。
やがて、尾根上の通過点のようなふくらみだが、三角点標石の埋まる天吉寺山に着いた。
特に展望がいいわけでもない。
少し写真を撮って、食事場所を探しながら戻る。
野瀬に下る登山道を分けて、無粋なテープのない藪区間に入り、
静かな尾根の雰囲気のいいところで昼食にする。
昨日から寒気が入っていて空気が冷たいので、きょうはまだうどん鍋を継続だ。
ゆっくりと食事した後、すぐに鉄塔107番に着き、巡視路をもどる。
主尾根を離れるところから鉄塔104番まで、また藪こぎかと思っていたら、
この区間の登りはワシが勝手に巡視路を踏み外して藪斜面を登っていただけで、横にちゃんとした巡視路があった。
********************************************************************************************************************************
【白山】根倉尾根で大長山方面へ(途中まで)
【日 付】 2013/4/28(日)
【山 域】 白山 大長山 (石川県白山市)
【地形図】(1/25000)加賀市ノ瀬
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 駐車地6:40---1166m標高点9:20/9:30---1523m標高点下11:50/12:00
---鞍部12:15/12:25---昼食地13:00/13:45---1166m標高点14:40/14:50---駐車地16:30
[attachment=3]s-R0018284.jpg[/attachment]
数年前のokuさんの藪歩きレポートが気にかかっていた。
残雪期に、その根倉谷園地から大長山に登りたい。
県道白山公園線の根倉谷園地駐車場にクルマをとめる。
地形図では725m標高点のあるところだ。
水芭蕉が群生する根倉谷園地の遊歩道を進み、案内盤にある炭焼き窯跡まで来ると、
その先に薄い道が続いていた。
道は小尾根を伝い隣の支尾根の鞍部に上がったあと、尾根を忠実に登ってむいく。
「道」とは言っても「okuさんの道」だから覚悟はしているが、いまのところはまあまあの道形だ。
尾根上には、環境省のコンクリート杭が続いている。
ca830m、雪線はまだだが、そこそこのブナが出てきた。
ca890m、こんなところに石組みが……傾斜の尾根に小さなコバを形成している。
ここで、休憩しようとして問題が発覚した。
喉を潤そうとしたら、ザックのいつものところに、スポーツドリンクのペットボトルが入っていない。
あちゃ、入れ忘れやがな。
予備は1本持っていたので、なんとかそれでしのぐしかない。
雪の上で日差しであぶられるような天気だと水分不足になってしまうが、今日は気温が低いので暑くなくて助かった。
ca960m、杉林に入る。残雪が散見される。
ca1000m、ところどころ笹が出てくるが、密度が薄いので楽。
しかし、マーフィーの山の法則「どうしても、あっちのほうが藪が薄い。」ので、あっち行ったりこっち行ったりしてしまう。
ca1060m、残雪が繋がり、雪の上に乗る。
昨日から昨晩にかけてけっこう雪が積もったようで、
雪面は少し緩めだが、ほんとうにこの時期にはない純白で覆われ、美しい。
横には、先ほどから超弩級の迫力で、白山連峰から野伏山までワイドパノラマで、
これもこの時期にはない真っ白な山肌を見せている。
[attachment=2]s-R0018381.jpg[/attachment]
ca1370m、この平から、素晴らしいブナの森が始まった。
ca1430m、地形図の崖記号が迫るが、尾根上は緩斜面のブナの森が続く。
ca1500m、ブナの森は終わり、左上に見える1523m標高点の雪稜の向こう側は地形図どおりの急崖。
尾根のこちら側は立った斜面。
[attachment=1]s-R0018307.jpg[/attachment]
ここでアイゼン・ピッケルに換装して斜面をトラバース。
そして、1523m標高点先の鞍部に出て見たものは……
地形図どおりの急崖と、グンと立ち上がるヤセ尾根は無木立の急斜面にズレ落ちかけた雪。
すぐ一段上の台地までは行けそうだが、そこから先の核心部は危なそうで、自信が持てない。
何かあっても、この尾根は2万パーセント、人が来ないぞ。
「あきまへんわ。本日はここまで!」
時を同じくして洞吹本部からも緊急指令が届いた。
「アンゼンハ スベテニユウセンス、ケイカクヲウチキリ テンシンセヨ。」
わはは、これでゆっくり昼メシが食えるぞ。
ブナの森の上端まで戻り、白山の大パノラマを眺めながら昼メシにする。
今日は、ビールとゆで卵とおにぎり。
食後はブナの森をあっちこっちと彷徨いながら下っていきました。
頂上には行けなかったけど、
このブナの森と白山の展望だけで充分満足してお釣りのくる山でした。
********************************************************************************************************************
【若狭】小栗
【日 付】 2013/5/3(金)
【山 域】 若狭 小栗 (福井県小浜市)
【地形図】(1/25000)遠敷、古屋
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 駐車地7:40---492m標高点9:25---絶妙地形の谷9:45/10:00---小栗10:40/10:45
---昼食地11:00/11:45---桜谷山12:55/13:00---木地山峠13:15/13:20---上根来14:35---駐車地15:45
[attachment=0]s-R0018654.jpg[/attachment]
「小栗」は、小浜市の東小浜駅から遠敷(おにゅう)川を遡り、
下根来(しもねごり)の集落の南東にある722.9mの三角点のある山だ。
地形図に山名は記載されていない。
以前から本で知って気になっていた山だが、
今回登るにあたっては、山日和氏が2007年~2008年にかけてそのあたりを登った記録を参考にさせていただいた。
(ヤブコギネットの足跡から)
下根来の八幡神社横の空地にクルマを止める。
神社にお参りしてから、右裏の階段を登って尾根に取り付いた。
植林を抜けると、明るい自然林の尾根になった。
岩場が出てきたが、まわりは緩い斜面の広がりで、なんでここだけ岩なの?と不思議に思う。
それを過ぎると、山日和氏が「日本の疎林百選」と称賛した林に入る。
なるほど、至言だ。
ほんとうに気持ちのいい林だ。
ザックをおろし、地面に座り込んで、しばし石ころになってみる。
小鳥の声、木漏れ日、新緑の木々が揺れて、鹿が駈け抜ける。
その先、尾根から谷までの高低差が7~8mしかない、絶妙地形のところに来た。
疎林の谷は広くて明るい。
きもちのいい場所なので、ちょっとウロウロする。
上部に炭焼き窯跡があった。
谷はここで小さい滝をかけている。
その右岸側の滝横が、いかにも「ここを通っておくれ」というふうに魅力的に誘っていたので、
そこから滝の上部に出た。
上部には、さらに疎林の広い谷が広がっていた。
そのまま左の尾根を登っていくと、傾斜が緩んだ疎林のコバに小さい池があった。
これが、山日和氏が稜線から見つけて駆け降りてきたという池だろう。
ほんとうにいい雰囲気だ。
山日和氏のときは、錦秋、晩秋の疎林だったのだろう。
ワシの今は、芽吹きと青葉の疎林だ。
疎林の斜面を登り切り、まるで土手のようになっている主尾根に乗る。
ここも素晴らしい尾根だ。
そして小栗の直下、疎林の広がる斜面は、これまた素晴らしい。
振り返ると、木の間越しに小浜湾や久須夜ヶ岳が見えた。
小栗の山頂は広々としていたが、広すぎて下界の展望はない。
さあ、ここから山日和氏絶賛の尾根に入る。
なるほど、いいだろう、いいだろう。
次の小ピークで、少し早いが昼メシにする。
素晴らしい雰囲気を味わいながら、おにぎりを味わうのじゃ。
今日はファミマで新発売の行楽おむすびセットだ。
鮭と昆布のおにぎり2個と、トリの唐揚げ、肉団子、ソーセージ、卵焼き、おひたし、沢庵が入って398円。
雰囲気のいい尾根を辿り、だんだん高度を上げて行く。
登山道に出たら左へすぐで、桜谷山(825m)に着いた。
ここには高島トレイルの標識が立てられていた。
南東方向が切り開かれていて展望がいい。
向こうに海が見えてるんだと思ったが、あとでよく考えると、あれは琵琶湖だったようだ。
景色を眺めていると、小入谷峠~百里ヶ岳から往復だという人が登ってきた。
入れ替わりに出発する。
木地山峠は、落ち着いた古道の雰囲気だった。
ここは一度来てみたいと思っていたのだが、今回やっと来られた。
ここから上根来へ下る道は、地形図の小径とは違う場所を通っていた。
下っていくはずなのに、高巻き道がどんどん登っていくので、どうなってるんだと思いながら歩く。
上根来まで思ったより時間がかかった。
今回はこのあたりのいいとこ取りをしたみたいなルートで、満足しました。
洞吹(どうすい)
2010年の猛暑の夏以来ここ数年の間、ときどきは2ヵ月、長い時は4ヵ月間も山に行かない日があった。