【越美】美濃俣丸から笹ヶ峰、天草山へ
Posted: 2011年4月12日(火) 22:39
【日 付】2011年4月10日(日)
【山 域】越美国境 美濃俣丸・笹ヶ峰周辺
【天 候】晴れ
【コース】二ツ屋導水施設6:30---6:58 449m尾根取付き---8:35北西尾根合流8:50---
9:27美濃俣丸9:45---10:39大河内山10:58---11:15ロボットピーク---
12:00笹ヶ峰13:04---14:12県境JP---15:14天草山---16:13大河内---17:19駐車地
広野ダム湖畔を抜けて、車は二ツ屋の導水施設まで入ることができた。先客が1台。人影は既にない。
出発の準備をしていると3人パーテイーがやってきた。地図を見てウロウロしているので「どちらへ」と聞くと「美濃俣丸で
す」
との答え。「それならこっちです」とダムを渡る道を教えてあげた。3人に先行して進む。雪は昨日の雨で緩んでいるが、
ツボ足で歩くのに支障はない。
今日はいつものルートではなく、鈴谷林道を少し奥まで進んで449m標高点のあたりから真っ直ぐに上がる尾根を使っ
てみよう。長丁場に備えて、まずは美濃俣丸へ最短ルートで到達しようという目論見である。
通常ルートの林道分岐から橋を渡って進んだが、振り返ると後続も橋を渡ったところで立ち止まって地図を見ていた。戻
ってこちらが通常のルートからでないことを伝える。
スノーシューを履いて449mから尾根に取り付いた。ツボ足でもいいが、スノーシューの方がグリップが効いて楽なのだ。
尾根は意外にヤブっぽくなく、無雪期でも歩けるのではという雰囲気だ。ピンクのテープもあった。
地図でも読み取れるように、初っ端は急傾斜。立木を掴んで体を引き上げる動作が連続するが、しばしの我慢で傾斜が
緩んでいい感じの疎林の登りとなった。
ブナが混じり出すと伐採跡だろうか展望が開けた。美濃俣丸の山頂と、右に連なるのは三周ヶ岳の頭と街道の尾の長い
稜線だ。先週と違って今日は朝から快晴。いやが上にも気分は盛り上がる。
ほどなくP912mからの北西尾根と合流。尾根の手前の斜面にはいいブナ林が広がる。
ここまでいいペースで来ることができた。通常ルートもいい樹林があっていいコースなのだが、下部の植林と林道歩きに
ちょっと難がある。このコースは急ぐ時には最適だ。
北西尾根最大の難所の急登は左からステップを刻んで巻き上がる。ここはアイゼンを着けて正面突破か右から巻くか
というところだが、左側もさほど苦労なく簡単にP1115mに立つことができた。
ここまで来れば山頂は目の前だ。ほぼ思惑通りの時間で美濃俣丸の山頂に立つ。展望は360度。
いつもならここでランチというところだが、今日の美濃俣丸は単なる通過点である。
未踏の美濃俣丸と1294mの通称ロボットピークの間の越美国境稜線を繋ぐのが第一の目的だ。
大河内山からロボットピークへ向けて魅力的な雪尾根が誘っている。
鞍部に向かって駆け下りる。途中からはシリセードに切替えて一気に滑り降りた。
ぶ厚い雪堤が続く雪の稜線を歩くのは実に楽しい。かなり割れ目ができ始めているが、安全と思われるところは外側を歩
いた。この雪堤が消え去るまではまだかなりの時間を要するだろう。
雪の大斜面をじっくり登れば大河内山1288mの山頂だ。この付近特有の「丸」という山名で呼ぶと「ヨセン谷丸」という名
前である。美濃俣丸と笹ヶ峰というビッグネームに挟まれた実に堂々たる山容を誇っている。
初めての山頂はうれしいものだが、ここもまた通過点。今度来る時はゆっくりしよう。
吊り尾根の向こうのロボットピークは指呼の間。15分ほどで着いた。このおかしな名前の由来は山がロボットみたいな形
をしているというわけではなく、かつて自動気象観測装置が設置されていたことによる。その頃はここまでちゃんと道があ
ったわけだ。
今日は貸切かと思っていたら、源平谷山の尾根からトレースが上がってきていた。ここまで来れば笹ヶ峰までの時間は
読める。昼までには着けるだろう。
3年前、去年とこの稜線を歩いているが、今年の雪はケタ違いに多い。露出したササを踏む場面もほとんどなく、ルート
を選ばずとも雪面を歩いていける。
1294mの夏小屋丸も雪が割れることもなく、完全な雪堤を抱いたピークが残っていた。
その手前でトレースが突然Uターンして、笹ヶ峰方面へはまっさらの雪面が続いていた。
これはひょっとしてとトレースを追ってUターンすると、予想通り不動山方面にその足跡は続いていた。朝の先客の主はこ
れか。もし日帰りで不動・千回沢山なら相当な使い手である。
テントを担いでいずれはと思いながらも実現していないルート。今年の雪の状態ならヤブも出ておらずチャンスだろう。
軽い羨望を覚えながら笹ヶ峰へと歩を進めた。
夏小屋丸から次のピークへは30m以上はあろうかという広大な雪尾根が続く。振り返れば自分のトレースが足元から
山頂へ真っ直ぐに伸びていた。
ひとつ前衛ピークを越えれば1284.6mの笹ヶ峰山頂。長い間ずっと憧れていた久遠の山頂もこの3年で3度訪れることと
なった。なんとか目標だった昼までに到着。
今日は春霞が漂いあまり遠望は利かないが、いつもの儀式でまず山座同定を楽しんだ。
ランチの準備をしていると南から2人パーティーが近付いてきた。早足で山頂に到達するとそのまま北へ歩いて行った。
天草山への周回組かと思ったが、北峰まで行ってすぐに引き返してきた。
「美濃俣丸からですか?」と聞かれる。「そうです」と答えると、「私らはこれから回ります」と返ってきた。
「こっちへ周回ですか?」と北の方を指すので「ええ」とうなずく。
実はどうするかは笹ヶ峰に着いてメシを食ってから考えるつもりだった。今日の目的はすでに達したし、天草山への尾根は
去年歩いたばかりだ。しかしさっきの返事で気持ちは固まった。行こう。
登りらしい登りは1169mピークへの登り返しだけだ。3時間もあれば大河内の集落跡まで下りられるだろう。
北峰からの下りは素晴らしい高度感だ。深く切れ込んだギャップの向うに1169mピークが盛り上がる。
一気に200mを駆け下りて、ヤブが露出した尾根芯を避けて浅い谷を越えて左側の広い支尾根に乗った。
100mほど登り返せば本日のアルバイトはほぼ終了だ。ザックを降ろしてひと息入れる。
美濃俣丸の登り以来遠ざかっていたブナ林が再び姿を見せ始めた。揖斐川源流赤谷の支流ミノグサの源頭には素晴
らしいブナ林が展開している。展望の雪尾根を満喫した後にブナ林を味わえるとはなんとも贅沢である。
県境を離れる960mJPからは注意が必要だ。ここから西に天草山への尾根に乗ってしまえば地図では読み取れない岩
壁に行く手を阻まれてしまう。
ここは昨年逆回りで来た時に学習済みである。県境稜線をわずかに下ったところから折り返してトラバース気味に下りて
行くのが正解だ。スノーシューを脱げば楽なのに、ズボラしてそのまま下りたので少し苦労させられた。
県境直下のコルからはブナ林が続く。900mにも満たない尾根だが、十分に楽しませてくれるところである。日野川源
頭の向うには、歩いてきた稜線がもうはるか高くに浮かんでいた。
逆コースでここから笹ヶ峰を見て闘志が沸くかげんなりするかはその日の体調と気力次第だろう。
そして最後のピーク、天草山。静かな山頂だ。あわよくば赤谷山まで足を延ばして林道歩きを回避、二ツ屋の駐車地の
真上に出ようかなんてことも考えていたが、もう満腹だ。
南西へ大河内集落跡への尾根を辿る。この尾根もブナと雑木の素敵な尾根だが、伐採地を過ぎて最後の下りに入ると
雪が極端に減り、ヤブが繁り出して気持ち良く歩かせてくれない。古い道型ははっきり残っているが、まともに歩ける状態
ではない。イバラに引っかかれないよう注意しながら大河内神社の鳥居をくぐれば谷間の別天地、大河内集落跡だ。
後は林道をハイペースで飛ばすだけだと思っていたのが甘かった。2人パーティーが笹ヶ峰山頂で「林道にもたっぷり雪
がありますよ」と言っていた意味を知ることになる。
彼らの登りの足跡と、真新しいアイゼンを履いた単独の足跡が雪面に残されていた。こちらはスノーシューである。ツボ足
でくるぶしあたりまで潜るならスノーシューを履く方がはるかに消耗が少ない。
前谷の出合いを過ぎて谷あいが狭まってくると、林道上の雪はデブリで5m近く盛り上がっていた。
足元の日野川は雪融け水が勢い良く走っている。スノーシューを脱いで念のためピッケルを出す。手前から見ているとどこ
を通過できるのかという感じだったが、そばまで来ればさほどでもない。
何より3人が川に落ちることなく通過しているという安心感がある。
もう1箇所同じような難所をクリアして、やっと平穏な林道歩きに戻った。二ツ屋のダム湖端まで来ると人の通れる巾だけ
雪融けが進んでいた。やはりアスファルトの上は速い。
駐車地まで戻ると朝と同じく自分の車以外には1台だけ。不動山へ向かったと思われる登山者の車が残っていた。
泊まりなのか、これから下りてくるのか。
昨年は逆コースで周回を試みながら、強風のためロボットピークで断念したルートを歩き通すことができた。
心地よい疲労と満足感は、温泉の湯に溶け出して全身を包んでくれることだろう。越美国境稜線はまだまだ旬だ。
山日和
【山 域】越美国境 美濃俣丸・笹ヶ峰周辺
【天 候】晴れ
【コース】二ツ屋導水施設6:30---6:58 449m尾根取付き---8:35北西尾根合流8:50---
9:27美濃俣丸9:45---10:39大河内山10:58---11:15ロボットピーク---
12:00笹ヶ峰13:04---14:12県境JP---15:14天草山---16:13大河内---17:19駐車地
広野ダム湖畔を抜けて、車は二ツ屋の導水施設まで入ることができた。先客が1台。人影は既にない。
出発の準備をしていると3人パーテイーがやってきた。地図を見てウロウロしているので「どちらへ」と聞くと「美濃俣丸で
す」
との答え。「それならこっちです」とダムを渡る道を教えてあげた。3人に先行して進む。雪は昨日の雨で緩んでいるが、
ツボ足で歩くのに支障はない。
今日はいつものルートではなく、鈴谷林道を少し奥まで進んで449m標高点のあたりから真っ直ぐに上がる尾根を使っ
てみよう。長丁場に備えて、まずは美濃俣丸へ最短ルートで到達しようという目論見である。
通常ルートの林道分岐から橋を渡って進んだが、振り返ると後続も橋を渡ったところで立ち止まって地図を見ていた。戻
ってこちらが通常のルートからでないことを伝える。
スノーシューを履いて449mから尾根に取り付いた。ツボ足でもいいが、スノーシューの方がグリップが効いて楽なのだ。
尾根は意外にヤブっぽくなく、無雪期でも歩けるのではという雰囲気だ。ピンクのテープもあった。
地図でも読み取れるように、初っ端は急傾斜。立木を掴んで体を引き上げる動作が連続するが、しばしの我慢で傾斜が
緩んでいい感じの疎林の登りとなった。
ブナが混じり出すと伐採跡だろうか展望が開けた。美濃俣丸の山頂と、右に連なるのは三周ヶ岳の頭と街道の尾の長い
稜線だ。先週と違って今日は朝から快晴。いやが上にも気分は盛り上がる。
ほどなくP912mからの北西尾根と合流。尾根の手前の斜面にはいいブナ林が広がる。
ここまでいいペースで来ることができた。通常ルートもいい樹林があっていいコースなのだが、下部の植林と林道歩きに
ちょっと難がある。このコースは急ぐ時には最適だ。
北西尾根最大の難所の急登は左からステップを刻んで巻き上がる。ここはアイゼンを着けて正面突破か右から巻くか
というところだが、左側もさほど苦労なく簡単にP1115mに立つことができた。
ここまで来れば山頂は目の前だ。ほぼ思惑通りの時間で美濃俣丸の山頂に立つ。展望は360度。
いつもならここでランチというところだが、今日の美濃俣丸は単なる通過点である。
未踏の美濃俣丸と1294mの通称ロボットピークの間の越美国境稜線を繋ぐのが第一の目的だ。
大河内山からロボットピークへ向けて魅力的な雪尾根が誘っている。
鞍部に向かって駆け下りる。途中からはシリセードに切替えて一気に滑り降りた。
ぶ厚い雪堤が続く雪の稜線を歩くのは実に楽しい。かなり割れ目ができ始めているが、安全と思われるところは外側を歩
いた。この雪堤が消え去るまではまだかなりの時間を要するだろう。
雪の大斜面をじっくり登れば大河内山1288mの山頂だ。この付近特有の「丸」という山名で呼ぶと「ヨセン谷丸」という名
前である。美濃俣丸と笹ヶ峰というビッグネームに挟まれた実に堂々たる山容を誇っている。
初めての山頂はうれしいものだが、ここもまた通過点。今度来る時はゆっくりしよう。
吊り尾根の向こうのロボットピークは指呼の間。15分ほどで着いた。このおかしな名前の由来は山がロボットみたいな形
をしているというわけではなく、かつて自動気象観測装置が設置されていたことによる。その頃はここまでちゃんと道があ
ったわけだ。
今日は貸切かと思っていたら、源平谷山の尾根からトレースが上がってきていた。ここまで来れば笹ヶ峰までの時間は
読める。昼までには着けるだろう。
3年前、去年とこの稜線を歩いているが、今年の雪はケタ違いに多い。露出したササを踏む場面もほとんどなく、ルート
を選ばずとも雪面を歩いていける。
1294mの夏小屋丸も雪が割れることもなく、完全な雪堤を抱いたピークが残っていた。
その手前でトレースが突然Uターンして、笹ヶ峰方面へはまっさらの雪面が続いていた。
これはひょっとしてとトレースを追ってUターンすると、予想通り不動山方面にその足跡は続いていた。朝の先客の主はこ
れか。もし日帰りで不動・千回沢山なら相当な使い手である。
テントを担いでいずれはと思いながらも実現していないルート。今年の雪の状態ならヤブも出ておらずチャンスだろう。
軽い羨望を覚えながら笹ヶ峰へと歩を進めた。
夏小屋丸から次のピークへは30m以上はあろうかという広大な雪尾根が続く。振り返れば自分のトレースが足元から
山頂へ真っ直ぐに伸びていた。
ひとつ前衛ピークを越えれば1284.6mの笹ヶ峰山頂。長い間ずっと憧れていた久遠の山頂もこの3年で3度訪れることと
なった。なんとか目標だった昼までに到着。
今日は春霞が漂いあまり遠望は利かないが、いつもの儀式でまず山座同定を楽しんだ。
ランチの準備をしていると南から2人パーティーが近付いてきた。早足で山頂に到達するとそのまま北へ歩いて行った。
天草山への周回組かと思ったが、北峰まで行ってすぐに引き返してきた。
「美濃俣丸からですか?」と聞かれる。「そうです」と答えると、「私らはこれから回ります」と返ってきた。
「こっちへ周回ですか?」と北の方を指すので「ええ」とうなずく。
実はどうするかは笹ヶ峰に着いてメシを食ってから考えるつもりだった。今日の目的はすでに達したし、天草山への尾根は
去年歩いたばかりだ。しかしさっきの返事で気持ちは固まった。行こう。
登りらしい登りは1169mピークへの登り返しだけだ。3時間もあれば大河内の集落跡まで下りられるだろう。
北峰からの下りは素晴らしい高度感だ。深く切れ込んだギャップの向うに1169mピークが盛り上がる。
一気に200mを駆け下りて、ヤブが露出した尾根芯を避けて浅い谷を越えて左側の広い支尾根に乗った。
100mほど登り返せば本日のアルバイトはほぼ終了だ。ザックを降ろしてひと息入れる。
美濃俣丸の登り以来遠ざかっていたブナ林が再び姿を見せ始めた。揖斐川源流赤谷の支流ミノグサの源頭には素晴
らしいブナ林が展開している。展望の雪尾根を満喫した後にブナ林を味わえるとはなんとも贅沢である。
県境を離れる960mJPからは注意が必要だ。ここから西に天草山への尾根に乗ってしまえば地図では読み取れない岩
壁に行く手を阻まれてしまう。
ここは昨年逆回りで来た時に学習済みである。県境稜線をわずかに下ったところから折り返してトラバース気味に下りて
行くのが正解だ。スノーシューを脱げば楽なのに、ズボラしてそのまま下りたので少し苦労させられた。
県境直下のコルからはブナ林が続く。900mにも満たない尾根だが、十分に楽しませてくれるところである。日野川源
頭の向うには、歩いてきた稜線がもうはるか高くに浮かんでいた。
逆コースでここから笹ヶ峰を見て闘志が沸くかげんなりするかはその日の体調と気力次第だろう。
そして最後のピーク、天草山。静かな山頂だ。あわよくば赤谷山まで足を延ばして林道歩きを回避、二ツ屋の駐車地の
真上に出ようかなんてことも考えていたが、もう満腹だ。
南西へ大河内集落跡への尾根を辿る。この尾根もブナと雑木の素敵な尾根だが、伐採地を過ぎて最後の下りに入ると
雪が極端に減り、ヤブが繁り出して気持ち良く歩かせてくれない。古い道型ははっきり残っているが、まともに歩ける状態
ではない。イバラに引っかかれないよう注意しながら大河内神社の鳥居をくぐれば谷間の別天地、大河内集落跡だ。
後は林道をハイペースで飛ばすだけだと思っていたのが甘かった。2人パーティーが笹ヶ峰山頂で「林道にもたっぷり雪
がありますよ」と言っていた意味を知ることになる。
彼らの登りの足跡と、真新しいアイゼンを履いた単独の足跡が雪面に残されていた。こちらはスノーシューである。ツボ足
でくるぶしあたりまで潜るならスノーシューを履く方がはるかに消耗が少ない。
前谷の出合いを過ぎて谷あいが狭まってくると、林道上の雪はデブリで5m近く盛り上がっていた。
足元の日野川は雪融け水が勢い良く走っている。スノーシューを脱いで念のためピッケルを出す。手前から見ているとどこ
を通過できるのかという感じだったが、そばまで来ればさほどでもない。
何より3人が川に落ちることなく通過しているという安心感がある。
もう1箇所同じような難所をクリアして、やっと平穏な林道歩きに戻った。二ツ屋のダム湖端まで来ると人の通れる巾だけ
雪融けが進んでいた。やはりアスファルトの上は速い。
駐車地まで戻ると朝と同じく自分の車以外には1台だけ。不動山へ向かったと思われる登山者の車が残っていた。
泊まりなのか、これから下りてくるのか。
昨年は逆コースで周回を試みながら、強風のためロボットピークで断念したルートを歩き通すことができた。
心地よい疲労と満足感は、温泉の湯に溶け出して全身を包んでくれることだろう。越美国境稜線はまだまだ旬だ。
山日和