台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

満開のミツバツツジ
満開のミツバツツジ
毎年恒例になりつつある大型連休のテン泊縦走.さて今年はどこへ行こうか.昨年は鈴鹿を縦走し,それが3回目の鈴鹿縦走だった.4回目となると首をかしげてしまう.大峰奥駆は数年前に2区間に分けてそれぞれ4日間ずつで縦走した.今回やるとなると吉野から本宮まで一挙に行く手だろうが,行動日数で6日,それに湯の峰温泉に1泊して完走祝いをするとなると都合7日間の休暇を取る必要がある.現役のうちはちょっと無理かな.とすると残るは台高縦走だ.これも4年前に高見山から大台ケ原まで縦走したことがあるので,今回は逆コースで大台ケ原から迷岳まで縦走してみよう.と決めてバス時刻を調べてみると大台ケ原線は4月27日開通となっている.4月30日は仕事の都合でどうしても出勤しなければならないので,行くとなると出発は4月26日しかない.それなら逆コースの迷岳~大台ケ原だな.ということで,今回のコースが決まった.

迷岳~池小屋山間は2年前,池木屋山~大台ケ原間は4年前にそれぞれテン泊装備で歩いているので,すべてその時の自分のコースタイムで設定し,地図のコースタイムはあてにしない.ある意味,これは過去の自分とのタイムトライアルなのだ.過去の自分と比べてどの程度体力が落ちているのか(体力が増しているとは考えられないので)知るいい機会になるだろう.

【 日 付 】2013年4月26日(金)~29日(月)
【 山 域 】台高・迷岳~池木屋山~大台ケ原
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 晴れのち曇り一時吹雪;2日目 曇りのち晴れ;3日目 晴れ;4日目 晴れ
【 ルート 】
(1日目)スメール前バス停 9:05 --- 10:15 唐谷林道終点 --- 11:30 唐谷渡渉点 --- 12:30 迷岳北尾根 --- 13:15 迷岳 13:35 --- 14:35 大熊谷の頭 --- 15:50 白倉山 --- 17:25 野江股の頭 --- 18:00 水越(行動時間 9時間;実行動時間 8時間40分)
(2日目)水越 5:15 --- 5:55 池小屋山東尾根 --- 6:40 P1232 --- 7:35 池木屋山 7:45 --- 10:00 弥次平峰 10:20 --- 11:25 霧の平 12:15 --- 13:20 馬ノ鞍峰 --- 13:50 P1164 --- 15:10 地池越(行動時間 10時間;実行動時間 8時間40分)
(3日目)地池越 5:15 --- 6:00 山ノ神ノ頭 --- 6:30 湯谷ノ頭 --- 7:40 ブナノ平--- 8:25 父ヶ谷の高 --- 10:00 杉又高 10:20 --- 10:50 振子辻 --- 12:15 引水サコ 12:45 --- 13:15 御座くら --- 13:50 添谷山 --- 14:15 テン泊地(行動時間 9時間;実行動時間 8時間10分)
(4日目)テン泊地 9:00 --- 9:45 大台辻 --- 10:35 金明水 --- 11:50 川上辻 --- 12:10 大台ケ原(行動時間 3時間10分;実行動時間 3時間10分)

1日目の記録:
出発前の計測ではザックの重量は18.5キロ.ストックも入れてなので,まあこの日程での標準の重さだろう.松阪駅前7時21分発のスメール行バスを待っていると私と同じグレゴリーのザックを担いだ若者がやってくる.聞いてみると大台ケ原へ行くという.同じ日に同じ行程で台高を縦走する人がいるとは思わなかった.岐阜の人で3日で縦走するという.私では3日での縦走はとても無理だ.やっぱり若者は違うなあと思う.しかし,話をしているとどうもつじつまが合わない.よくよく聞いてみると彼はタクシーで宮ノ谷林道の終点まで行って,そこから出発なのだという.な~んだ,だから3日なんだ.それだったら楽勝だねえ.でも「若いんだからスメールから歩けよなあ」と思ってしまう.

9時にスメール着.前回は6時40分に出発して15時30分に水越に着いているので,9時出発だと水越到着は17時を過ぎることになる.ある意味,初日のこの計画の成否が今回の核心なのだと思う.テン泊装備をしょって飯盛山を登る勇気はないので唐谷コースを行く予定なのだが,実はここ2回唐谷コースで迷岳へ行こうとしてなぜか口迷岳に登ってしまっているのだ.今回こそ道を間違えないようにしなければと思う.道を間違えている時間的余裕がないのだ.

唐谷林道終点を過ぎて歩いていくと,唐谷の本谷と左俣の分岐に出る.唐谷道を行くためにはどうしても本谷の方へ行く必要があるので,道を探すが登山道は左俣の方に進み,本谷には道がない.それでも本谷へ行かねばならないと思いこみ,沢登りの要領で谷を歩いていくと唐谷三の滝に出る.数十メートルの巨大な滝だ.いや~,これはとても越えられないし,登山靴では巻くこともできない.やっぱりここは道ではないと悟り,引き返すことにする.岩がぬるぬるして滑りそうだなあと思っていたら案の定すべってズボンをぬらしてしまう.幸い,一部がぬれただけで済んだが,ドボンだったら即撤退だなと思う.

もとの登山道に戻る.この時点ですでに30分以上の遅れだ.仕様がないので左俣の登山道を進むと渡渉点があり,ここを越えたところで道が二股に分かれていた.ここを右折すると小尾根を越えて本谷の方へ道が向かっていた.そうか,ここが唐谷道だったんだ.歩きやすい道をたどると簡単に三の滝の上に出た.

ここを渡渉して迷岳の北尾根に出るのだが,私の知識ではこの先水越まで水場はないはず.ここで水を補給していくが,荷物を軽くするために行動中の飲み水しか持参しないので,どうしても今日中に水越まで行かねばならない.この時点ですでに1リットルの水を消費している.日頃,水消費量の少ない自分にしては珍しいことだ.体調がいまいちなのだろうか.

迷岳北尾根への登り.ペースが上がらない.息が上がり,休み休み登っていく.迷岳に着いたのが午後1時過ぎ.12時に到着予定だったので,予定より1時間以上遅れている.道に迷って30分以上ロスしたとはいえ,これは通常の自分のペースじゃない.でも,まあこの先の難所は大熊谷の頭から白倉山へのアップダウンだけで,あとは厳しい登りはない.足を前に出していればいつかは着くだろう.
迷岳
迷岳
白倉山の手前で雨粒が当たってきた.今日は晴れの予報じゃなかったの?野江股の頭への途中で雨粒があられに変わる.水越へ降りる途中で風がさらに強くなり,あられが横から吹き付ける.これは完全に吹雪だ.水越峠では風が強くてとてもテントが張れない.風が弱い場所を探して水越谷方向に降りることにする.6時に水越着.予定より1時間遅れだ.
野江股ノ頭
野江股ノ頭
しかし,風は水越谷方向から吹いてきているのだ.下へ降りたって風が弱くなるはずがない.しばらく歩いていくと大岩があり,その風下側なら風がよけられそうだ.斜めだし,石も出ているが今はそんな贅沢は言っていられない.いいところは水場がすぐ近くだということだ.気温はもう0℃近くまで下がっている.かじかんだ手でテントを張る.

テントを張ったら次は夕食の準備だ.今日の夕食はいつものように煮込みうどんに牛肉のコマ切れをトッピングしたものだ.疲れた時はこのような汁ものがありがたい.楽に胃袋に入っていく.きっとご飯だと食べる気にならなかっただろう.牛肉の保冷剤代わりに持ってきたビールを飲みながら夕食を終える.

夕食後はすぐに就寝.3季用シュラフにシュラフカバー,上下ともダウンを着,テントシューズを履いて寝袋に入ると寒さ対策は完ぺきだった.地面が斜めなので,身体は自然にテントの隅に転がってしまうが,寝袋の中はぽかぽかで天国だった.身体は正直なもので,疲れとビールの酔いで知らないうちに意識を失ってしまった.7時半就寝.

2日目の記録:
朝3時に目が覚める.完全装備のおかげで安らかに眠ることができ,昨日の疲れもすっかりとれたようだ.朝食はいつものようにハムエッグとトースト.飲み物は紅茶オレだ.あとはミニトマト.こんな時はトマトがおいしい.

5時過ぎ出発.相変わらず強風が吹いているが昨日のような吹雪になるようなことはなさそうだ.気温は5℃を下回っている.防寒のため上下雨具をつけて出発.

最初の池木屋山東尾根への登り.相変わらずペースが上がらず,すぐ息が切れてしまう.休み休み登る.東尾根は比較的歩きやすい道だ.左手には去年登った大杉国見山がどっしりした姿を見せている.台高縦走路はこの国見山を巻くようにして走っているので,これからしばらくは国見山を常に左手に見ながら歩くことになる.
大杉国見山
大杉国見山
池小屋山で10分ほど休憩し,先を急ぐ.弥次平峰で休憩していると一人の若者が登ってきた.浜松から来た人で,昨日大又から入り大台ケ原へ縦走するという.とすると以後は同じコースだ.今日は地池越でテン泊するという.同じところに泊ることになりそうだ.若者が先に出発し,私もしばらくして歩き始める.
池木屋山
池木屋山
霧の平で昼食をとっていると逆方向から二人の男性がくる.奈良県側から馬の鞍峰を登って来たという.今日の昼食はにゅうめん.好日山荘で期限切れ寸前のものを安く買ってきたのだが,結構美味しかった.

滑落!!
それはあっという間だった.気がついたときは天地が逆さまになり,横向きに回転しながら斜面を転がり落ちていた.すぐに止まるだろうというお気楽な考えは瞬時に消え,止めなければと思った.朽木の株もとが目についたので,とっさに手を伸ばしてつかもうと思ったが,ちゃんとつかむ前に手から離れてしまう.しかし,これがブレーキとして効いたようで,さらに2,3回転して止まった.

幸いなことにどこも怪我をしていなかった.そのかわりストックがぐにゃりと折れ曲がっていた.これが岩場だったらと思うとぞっとする.ストックを元に戻し,なぜ滑落したのだろうかと滑落地点をチェックする.滑落した距離は3,4mくらいだった.岩場ではなく,落ち葉の堆積した斜面だったので,何の怪我もなかったのだ.ふと見ると,滑落したあたりに黄緑色の物体が.何だろうと見に行くとザックの外側につけていたテントポールをいれた袋だった.危ない危ない.もし気がつかなかったら今日はテントの布にくるまって寝て,明日は国見山経由で下山せざるを得ないところだった.

気を取り直して歩き始める.3時過ぎ,地池越着.ほぼ予定通りの時間だが,予定では朝6時出発だったので,やはりコースタイムよりも遅いペースだ.先の若者は2時頃に着いたという.ということは,私が5時間で歩いた距離をこの若者は4時間で歩いたことになる.やっぱり若者の足は違うねえ.

夕食を終え,持って来たブランデーを少し飲むとそのまま寝てしまった.相変わらず寝袋の中は暖かく,天国だ.翌朝までぐっすり寝てしまう.
最後に編集したユーザー シュークリーム [ 2013年5月04日(土) 07:20 ], 累計 2 回
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

3日目の記録:
朝3時半起床.朝食を終え,5時過ぎに出発.最初はきつい登りだが,今日は不思議に足が軽い.もう息も上がらないし,ペースは遅いが休まずに登っていくことができる.3日目で荷物が軽くなっていることも一つの要因だろうが,ようやく足が慣れてきたようだ.いつも縦走3日目から足が軽くなるのだ.身体がそういう状態に慣れてしまうのだろう.こうなるとあとは惰性で,何日間歩いても普通に歩けてしまうものなのだ.
朝日のあたる縦走路
朝日のあたる縦走路
山ノ神ノ頭から湯谷ノ頭間は両端が切れ込んだ岩稜帯だ.昨日の滑落があるのでひときわ慎重に進んでいく.ブナの平まで行けばもう危険箇所はないはずだ.ブナの平に7時40分着.予定では9時30分着になっているので,予定よりも2時間も早い.予定より1時間早く出発していることもあるが,それを勘定に入れてもなお1時間も早いのだ.足が軽く動いていることの証拠だろう.

ブナの平は何度来てもいいところだ.水場はすぐ近くにあるし,ふかふかの落ち葉の上にテントを張るとほんとに天国だね.でもまだ朝早いのでそのまま通過.途中,二組のご夫婦連れとすれ違う.やっぱり大型連休だけあって人が多いね.
ブナの平
ブナの平
父が谷の高は前回の縦走で道迷いしたところ.本来は右折しないといけないところをなぜか左折してそのまま登り続け,縦走路と平行して走っている尾根を降りてしまったのだ.間違えてから元に戻るのに2時間もかかってしまった.いまだにこの辺りを自分の生霊が真っ青な顔で歩き回っているような気がする.

杉又高で栄養補給の休憩.田部井淳子さんが推奨する行動食として今年は干し柿を愛用しているのだが,確かにこれはいい.疲れていても無理なく食べられて,しかも良質の糖分が補給できる.近所のマルヤスにいつも置いてあったのだが,もうシーズンが終わったのかこの前行ったらなかった.今年最後の干し柿を食べる.

振子辻までの間に男女6人の中高年のグループとすれ違う.大台ケ原から池木屋山まで縦走するという.今日中に霧の平まで行く予定のようだが,ちょっと強行軍かな.ちゃんと行ければいいけど.引水サコに12時過ぎ着.前回は道迷いもあって午後4時過ぎに息も絶え絶えにたどり着いたところだ.それがお昼についてしまうとは.ちなみに予定では午後3時着になっている.引水サコで水を2ℓ補給して,出発する.さすがに2キロの重量が加わるとどすんという重みになる.今日は添谷山付近のブナ林で泊る予定なのだ.

御座くらまでの急登をこなし,さらに添谷山までも急登だ.この場所ってこんなに急斜面だったっけ.4年前のことだけどすっかり忘れている.ようやくのことで添谷山に到着.これ以降は大台ケ原まで急登も何もなく,ハイキングコースなのだ.

添谷山から歩いてきた台高縦走路を振り返る.ずっと向こうにかすんで見えるのは池木屋山の東尾根だろう.3日前に出発したのはさらにその向こうのスメールなのだ.3日間よく歩き続けたものだ.歩いているときは苦しかったけど,でも楽しい山旅だった.台高の縦走路と神様に向かって深々と頭を下げる.縦走は終わったのだ.
添谷山から縦走路を振り返る
添谷山から縦走路を振り返る
添谷山から歩きやすい縦走路をぶらぶら30分ほど歩き,左側にひろやかに傾斜したブナ林を少し下ってテン泊地にする.ここは前回来たときに一晩を過ごしてみたいと思っていたところなのだ.ブナの巨木に囲まれてふかふかの落ち葉の上にテントを張る.
ブナ林とmy tent
ブナ林とmy tent
明日はどんなにゆっくり歩いても大台ケ原まで4時間以内には着けるのだ.苔が付いてふわふわの岩の上で,熱したオイルサーディンに唐辛子を真っ赤になるまで振りかけ,ブランデーを飲みながらラジオを楽しんだり,本を読んだり.もう何をしてもいいのだ.今日は日差しが暖かく,薄着でもちっとも寒くない.ほろ酔い加減のいい気持ちで,なんて贅沢な時間なんだろうと思う.

4日目の記録:
いつものように3時に目が覚めるが,起きたくないので2度寝する.次に目が覚めたのが5時半.外はもうすっかり明るい.もうそろそろ起きようか.ゆっくりと朝ご飯を準備し,のんびり食べる.なんだか身体が疲れている.きっと昨日までの緊張が解けて,日常の自分に戻ってしまっているのだろう.
今日もうまく焼けました
今日もうまく焼けました
9時に出発しても1時には大台ケ原に着くだろう.大台ケ原の喧噪にいるよりはこの芳醇な森の中でなるべく長い時間を過ごしたいと思う.ここを少し下ると林道があるはずなんだけど.ブナ林をぶらぶら下ると水が流れている.ここにちゃんと水場があるじゃないか.これだったらわざわざ引水サコから重い水を担いでこなくちゃよかった.

どこから水が出ているのか確かめてみると,テントのすぐ近くから音もなく水が湧き出ていた.そうか,ここが宮川の水の最初の一滴が生まれる場所だったんだ.ここは水源の森だったのだ.どうりで芳醇な香りが漂っているはずだ.

少し下るとすぐに林道にでた.大台林道だ.もう使われていないだけに自然に戻りつつある林道.林道を少し歩いてみる.テントに戻って本を読んだり,ラジオを聞いたり.もうそろそろ行かなくっちゃ.テントをたたんで9時に大台ケ原に向かう.そう,もう縦走は終わったのだ.
最後に編集したユーザー シュークリーム [ 2013年5月04日(土) 07:22 ], 累計 1 回
                         @シュークリーム@
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
連絡する:

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by 落第忍者 »

シュークリームさん、こんばんは。

脱帽ですわ。
これまで縦走主体の山歩きをされてきたとお聞きしましたが、これがシュークリームさんの真骨頂なんですね。
準備から実動、そして事後のレポまで凄い気力を感じ取れます。
私もGW前半は3日とも山でしたけど、何れも短時間の単発ですから。

今回のコース中で私が判るのは池木屋山頂と大台ヶ原だけで、途中は完全に未踏なんです。
カシミールで追ってみましたが、まあ長いこと。
快適に熟睡出来ることが重要なんでしょうね。
眠りの浅い私は疲れ方が足りないのかもしれません。

アクシデントも大過なくて良かったですね。
それなりに人が入っているとは言え、単独ですから。

GW後半もとてつもない事を計画されているのでしょうか?


【重箱の隅】
池小屋山→池木屋山
biwakoさん→biwacoさん

(細かいことで申し訳ありませんが、何故か気になってしまって・・・)
最後に編集したユーザー 落第忍者 [ 2013年5月07日(火) 06:23 ], 累計 1 回
落第忍者
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池小屋山~大台ケ原

投稿記事 by 宮指路 »

シュークリームさん、こんばんは
毎年恒例になりつつある大型連休のテン泊縦走.さて今年はどこへ行こうか.昨年は鈴鹿を縦走し,それが3回目の鈴鹿縦走だった


鈴鹿の縦走はどこからどこまでの縦走だったのでしょうか?
大峰奥駆は数年前に2区間に分けてそれぞれ4日間ずつで縦走した.
大峰奥駆は憧れますね。テントを持っていない者には無理か

出発前の計測ではザックの重量は18.5キロ.ストックも入れてなので,まあこの日程での標準の重さだろう.
この重量は多分私には無理ですね
唐谷林道終点を過ぎて歩いていくと,唐谷の本谷と左俣の分岐に出る.唐谷道を行くためにはどうしても本谷の方へ行く必要があるので,道を探すが登山道は左俣の方に進み,本谷には道がない.それでも本谷へ行かねばならないと思いこみ,沢登りの要領で谷を歩いていくと唐谷三の滝に出る.数十メートルの巨大な滝だ.いや~,これはとても越えられないし,登山靴では巻くこともできない.やっぱりここは道ではないと悟り,引き返すことにする.岩がぬるぬるして滑りそうだなあと思っていたら案の定すべってズボンをぬらしてしまう.幸い,一部がぬれただけで済んだが,ドボンだったら即撤退だなと思う.
のっけから難儀しますね~
迷岳北尾根への登り.ペースが上がらない.息が上がり,休み休み登っていく.迷岳に着いたのが午後1時過ぎ.12時に到着予定だったので,予定より1時間以上遅れている.道に迷って30分以上ロスしたとはいえ,これは通常の自分のペースじゃない.でも,まあこの先の難所は大熊谷の頭から白倉山へのアップダウンだけで,あとは厳しい登りはない.足を前に出していればいつかは着くだろう.
ザックを担いで初日の登りは辛いですね~
白倉山の手前で雨粒が当たってきた.今日は晴れの予報じゃなかったの?野江股の頭への途中で雨粒があられに変わる.水越へ降りる途中で風がさらに強くなり,あられが横から吹き付ける.これは完全に吹雪だ.水越峠では風が強くてとてもテントが張れない.
これは大変だ。
しかし,風は水越谷方向から吹いてきているのだ.下へ降りたって風が弱くなるはずがない.しばらく歩いていくと大岩があり,その風下側なら風がよけられそうだ.斜めだし,石も出ているが今はそんな贅沢は言っていられない.いいところは水場がすぐ近くだということだ.気温はもう0℃近くまで下がっている.かじかんだ手でテントを張る.
テント泊でこの天気は嫌になりますね
テントを張ったら次は夕食の準備だ.今日の夕食はいつものように煮込みうどんに牛肉のコマ切れをトッピングしたものだ.疲れた時はこのような汁ものがありがたい.楽に胃袋に入っていく.きっとご飯だと食べる気にならなかっただろう.牛肉の保冷剤代わりに持ってきたビールを飲みながら夕食を終える.
食事が凝っていますね。シュークリームさんのテント泊の楽しみはこれですね
夕食後はすぐに就寝.3季用シュラフにシュラフカバー,上下ともダウンを着,テントシューズを履いて寝袋に入ると寒さ対策は完ぺきだった.
私なら寒さ対策より嵩や重さを気にします。

2日目の記録:
朝3時に目が覚める.完全装備のおかげで安らかに眠ることができ,昨日の疲れもすっかりとれたようだ.朝食はいつものようにハムエッグとトースト.飲み物は紅茶オレだ.あとはミニトマト.こんな時はトマトがおいしい.
朝食も凝っていますね~。
それはあっという間だった.気がついたときは天地が逆さまになり,横向きに回転しながら斜面を転がり落ちていた.すぐに止まるだろうというお気楽な考えは瞬時に消え,止めなければと思った.朽木の株もとが目についたので,とっさに手を伸ばしてつかもうと思ったが,ちゃんとつかむ前に手から離れてしまう.しかし,これがブレーキとして効いたようで,さらに2,3回転して止まった.
雪面ならもっと怖かったですね。
幸いなことにどこも怪我をしていなかった.そのかわりストックがぐにゃりと折れ曲がっていた.これが岩場だったらと思うとぞっとする.
ストックが身代わりになってくれましたね。

                              宮指路
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池小屋山~大台ケ原

投稿記事 by zipp »

 
 シュークリさん、こんばんは。
相変わらず、お元気に活動持続されている様子で、凄いですね~。


それに湯の峰温泉に1泊して完走祝い
 湯の峰って高い!というイメージしかないのですが…、あれ?前にも書いたような気がしてきた(^^;。

すべてその時の自分のコースタイムで設定し,地図のコースタイムはあてにしない.ある意味,これは過去の自分とのタイムトライアルなのだ.過去の自分と比べてどの程度体力が落ちているのか(体力が増しているとは考えられないので)知るいい機会になるだろう.
 そうか、2度目となれば、こういうこともできますね~。


ザックの重量は18.5キロ.ストックも入れて
 3泊4日で、この重量は軽いような気がしますが、そんな連泊したことがないので想像も及びませんが。

 松阪駅前7時21分発のスメール行バスを待っていると私と同じグレゴリーのザックを担いだ若者がやってくる.聞いてみると大台ケ原へ行くという.同じ日に同じ行程で台高を縦走する人がいるとは思わなかった.
 このバスは使えそうですね。
以前、松阪駅前発三瀬谷、大台町営のバス乗り換えで宮川ダム、大和谷焼き山谷左岸尾根を登って池木屋山、帰路は飯高側に降りて、スメールから松阪駅行バス。という日帰り記録を読んだことがありますが、こんなことができるのかと驚いたもんです。

彼はタクシーで宮ノ谷林道の終点まで行って,そこから出発なのだという.な~んだ,だから3日なんだ.それだったら楽勝だねえ.でも「若いんだからスメールから歩けよなあ」と思ってしまう.
 タクシーとは、贅沢ですね、日程があるのなら、歩けよ!ですね(^^;。

唐谷コースを行く予定なのだが,実はここ2回唐谷コースで迷岳へ行こうとしてなぜか口迷岳に登ってしまっているのだ.今回こそ道を間違えないようにしなければと思う.
 唐谷右岸の枝谷渡渉後に左に入っちゃったんでしょうね。この枝道奥で間伐作業があった頃・後は、この枝道は登山ルートより明瞭でしたからね。

唐谷道を行くためにはどうしても本谷の方へ行く必要があるので,道を探すが登山道は左俣の方に進み,本谷には道がない.それでも本谷へ行かねばならないと思いこみ
沢登りの要領で谷を歩いていくと唐谷三の滝に出る.数十メートルの巨大な滝だ.
 げっ!三ノ滝まで行っちゃったんですか、重い荷物を背負って!! :o
お疲れ様です。

この時点ですでに1リットルの水を消費している.日頃,水消費量の少ない自分にしては珍しいことだ.体調がいまいちなのだろうか.
二日酔いで登っているとか(^^;。

白倉山の手前で雨粒が当たってきた.今日は晴れの予報じゃなかったの?野江股の頭への途中で雨粒があられに変わる.水越へ降りる途中で風がさらに強くなり,あられが横から吹き付ける.これは完全に吹雪だ.
 これは、厳しいですね。ゴールデンウィーク、寒い日が続いてますね。


3季用シュラフにシュラフカバー,上下ともダウンを着,テントシューズを履いて寝袋に入ると寒さ対策は完ぺきだった.
 この時期、ダウンの下やテントシューズをよく持っていかれてましたね、感心です。

霧の平で昼食をとっていると逆方向から二人の男性がくる.奈良県側から馬の鞍峰を登って来たという.
 ゴールデン・ウィーク、さすがにここ台高でも人に出会いますね。

滑落!!
 これは、唯一危険?箇所でのことでしょうか?
…て、行ったことないけど。

幸いなことにどこも怪我をしていなかった.そのかわりストックがぐにゃりと折れ曲がっていた.
 御無事で何よりです!

もし気がつかなかったら今日はテントの布にくるまって寝て,明日は国見山経由で下山せざるを得ないところだった.
 えっ、エスケープルートでも、父ヶ谷林道をとぼとぼではなしに、ひと山登るんですか(^^;。

いつも縦走3日目から足が軽くなるのだ.身体がそういう状態に慣れてしまうのだろう.こうなるとあとは惰性で,何日間歩いても普通に歩けてしまうものなのだ.
 そうか、シュークリさんにとって、一泊二日の山行は苦痛のまま終わっちゃう方が高いのですね。

御座くらまでの急登をこなし,さらに添谷山までも急登だ.
 御座嵓は、まだアケボノツツジには早いのかなぁ?

添谷山から歩きやすい縦走路をぶらぶら30分ほど歩き,左側にひろやかに傾斜したブナ林を少し下ってテン泊地にする.ここは前回来たときに一晩を過ごしてみたいと思っていたところなのだ.ブナの巨木に囲まれてふかふかの落ち葉の上にテントを張る.
 いいですね~この辺り。
こんなところでテント張るのさぞいいでしょうね。

苔が付いてふわふわの岩の上で,熱したオイルサーディンに唐辛子を真っ赤になるまで振りかけ,ブランデーを飲みながらラジオを楽しんだり,本を読んだり.もう何をしてもいいのだ.今日は日差しが暖かく,薄着でもちっとも寒くない.ほろ酔い加減のいい気持ちで,なんて贅沢な時間なんだろうと思う.
 最上の豊かな時間ですね、いいなぁ~。

テントに戻って本を読んだり,ラジオを聞いたり.もうそろそろ行かなくっちゃ.テントをたたんで9時に大台ケ原に向かう.そう,もう縦走は終わったのだ.
 大台ケ原の喧騒を塗れる前に、シュークリさんの縦走は終わったのですね!
いいですね~。

 せっかくなので、縦走完了お祝いに?カタクリの花でも貼っておこう(^^)
カタクリ
カタクリ
   zipp
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池小屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

忍者さん、おはようございます。
長いレポにお付き合いいただいてありがとうございます。


脱帽ですわ。
これまで縦走主体の山歩きをされてきたとお聞きしましたが、これがシュークリームさんの真骨頂なんですね。
準備から実動、そして事後のレポまで凄い気力を感じ取れます。
私もGW前半は3日とも山でしたけど、何れも短時間の単発ですから。


自分の心の中の熱気が冷めないうちにと思って一気にレポを仕上げてしまいました。
昨年は鈴鹿をやはり3泊4日で縦走しましたが、縦走後の達成感が全く違いました。鈴鹿の場合は常にエスケープが可能なのであまり緊張感はないのですが、台高はエスケープするにしても1日はかかるので、一旦入ってしまうと後戻りできないという緊張感がずっとありました。


今回のコース中で私が判るのは池木屋山頂と大台ヶ原だけで、途中は完全に未踏なんです。
カシミールで追ってみましたが、まあ長いこと。
快適に熟睡出来ることが重要なんでしょうね。
眠りの浅い私は疲れ方が足りないのかもしれません。


忍者さんは私よりずっと若いし、スノー衆での歩き方を見ていても体力はあるはずですから、機会があったら一度縦走してみてください。きっと新しい山との付き合い方に気付くと思います。

アクシデントも大過なくて良かったですね。
それなりに人が入っているとは言え、単独ですから。


谷に落ちてしまうとなかなか見つけてもらえませんから危なかったです。40年山を歩いていて初めての滑落でした。

GW後半もとてつもない事を計画されているのでしょうか?

GW後半は娘のプッチンプリンが結婚前の最後の帰郷をするので、娘との時間を大事にしようと思っています。短時間の日帰り登山だけです。
と言いながら、昨日と一昨日は岩をよじよじしてましたけど(^^;)


【重箱の隅】
池小屋山→池木屋山
biwakoさん→biwacoさん


ありがとうございます。訂正しておきます。
biwacoさんの最後のcoはbiwacoさんなりのこだわりなんですかね。
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

宮指路さん、おはようございます。
長いレポを読んでいただいてありがとうございます。


鈴鹿の縦走はどこからどこまでの縦走だったのでしょうか?

昨年は鞍掛峠から雲母峰まででした。

大峰奥駆は憧れますね。テントを持っていない者には無理か

大峰は避難小屋が点々とありますので、テントなしでも大丈夫です。でも大型連休のときはアルプスの山小屋並みに混みますので避けた方がいいかも。

この重量は多分私には無理ですね

これは慣れの問題だと思います。何度かこの重量を背負っているとだんだん慣れてきます。宮指路さんだったら大丈夫だと思いますが。

ザックを担いで初日の登りは辛いですね~

初日はたいてい登りになるので、いつもは4,5時間程度で終了するようにしているんですが、なにせ水場まで行く必要があったので厳しい歩きになりました。道を間違えなければ多少は楽だったんですが。初日からやらかしてしまいました(^^;)

テント泊でこの天気は嫌になりますね

まあ、このような状況も想定して装備を持ってきていますので、大丈夫なんですけど。ぬくぬくと寝られたのでよかったです。

食事が凝っていますね。シュークリームさんのテント泊の楽しみはこれですね

はい、テン泊はテントでどれだけ楽しめるかが長く続けるのに大事だと思っていますので、食事や防寒には気を使っています。
生卵は必ず持っていきます。生卵があると食事のメニューに幅が出てきますので。
炊き立てご飯を使った卵ご飯なんて最高ですねえ。あ~、こんどやってみよっと ;)


私なら寒さ対策より嵩や重さを気にします。

嵩はそれほど問題ではないですが、やっぱり軽い方がいいですね。

朝食も凝っていますね~。

なるべく手作りで、温かい食事を作るようにしています。私のこだわりです。
                         @シュークリーム@
Amagami
記事: 44
登録日時: 2011年12月15日(木) 11:21

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by Amagami »

シュークリームさん

初めまして。ネットではいつも拝見してます。
4月28日(日)山ノ神の頭で4時間違いのニアミスですね。10時過ぎに山ノ神の頭に着き縦走路のP1125の次のピークから父ヶ谷林道の北谷隧道へ下りました。縦走路で出会った人の話では昨晩は雪が降って寒かったと言ってましたが、シュークリームさんはさすがです。防寒対策が万全ですね。水込みでは20kgのザックで4日間通しとは恐れ入ります。僕には到底まねの出来ない芸当です。僕は日帰りをつないで台高縦走を目論んでいるのですが、未踏区間は池木屋山ー馬ノ鞍峰と北谷隧道下り口ー振り子辻です。その点でシュークリームさんのレポ参考になりました。
これからもレポ楽しみにしてます。

Amagami
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

zippさん、長いレポにお付き合いいただきありがとうございます。

 湯の峰って高い!というイメージしかないのですが…、あれ?前にも書いたような気がしてきた(^^;。

湯の峰は民宿がほとんどですので、一泊二食付きで7,8千円程度ですね。お手頃な値段だと思いますけど。

 そうか、2度目となれば、こういうこともできますね~。

はい、結果的には4年前とそれほど違わないタイムだったので、安心しました。山岳地図のコースタイムがあまりあてにならないこともわかりました。

 3泊4日で、この重量は軽いような気がしますが、そんな連泊したことがないので想像も及びませんが。

昔と較べると山道具は軽くなってきていますので、これくらいが標準だろうと思います。もっと軽くしようと思えばいくらでも軽くはできますが、その分快適性も失われていきます。浜松から来たという青年のザックはすごく小さくてびっくりしましたが、それでも3泊4日で縦走することはできるのだなと思いました。聞くと夏用の寝袋と、食料はアルファ米とインスタントラーメンの類だけということでした。それだと10キロちょっとくらいで収まりそうです。

 このバスは使えそうですね。
以前、松阪駅前発三瀬谷、大台町営のバス乗り換えで宮川ダム、大和谷焼き山谷左岸尾根を登って池木屋山、帰路は飯高側に降りて、スメールから松阪駅行バス。という日帰り記録を読んだことがありますが、こんなことができるのかと驚いたもんです。


なるほど、健脚であればそのコースを日帰りできるんですね。一泊二日だと楽しく歩けそうです。
松阪駅ースメール間のバスは1日に何本か出ていますので、高見山や大又から入るよりも公共交通機関としては便利ですね。
今は大台ケ原から大杉谷に降りられるので、三重県側からの周回ルートがいくつも考えられて楽しそうですね。


 タクシーとは、贅沢ですね、日程があるのなら、歩けよ!ですね(^^;。

はい、そう思ってしまいました。
でも、台高には詳しくなさそうだったので、下手に入ってもらって遭難されても困りますけど。


 唐谷右岸の枝谷渡渉後に左に入っちゃったんでしょうね。この枝道奥で間伐作業があった頃・後は、この枝道は登山ルートより明瞭でしたからね。

はい、何も考えずに登山道沿いに行くと口迷岳に登る尾根に入り込んでしまいます。時間があるときはそれでもいいんですけどね(^^;)

 げっ!三ノ滝まで行っちゃったんですか、重い荷物を背負って!!
お疲れ様です。


そうなんですよ。我ながらテン泊装備を背負ってよくあんな所を歩くなと思ってしまいました。

二日酔いで登っているとか(^^;。

zippさんじゃあるまいし、そんなことはありません。
私でも体調が悪いこともありますねん。


 この時期、ダウンの下やテントシューズをよく持っていかれてましたね、感心です。

この時期、平地で最低気温が7,8度だと、千二三百メートルの山の上では0度になります。この時期としては決して例外的な状況ではありませんので、その程度の装備は必要です。ダウンの類はそれなりにかさばりますが、重量としては軽いので持っていってもそれほど大変な負担にはならないですね。

 ゴールデン・ウィーク、さすがにここ台高でも人に出会いますね。

4年前の縦走では池木屋山から大台ケ原の区間では誰ひとりとして出会いませんでした。さすがにゴールデンウイークは人が多いです。

 これは、唯一危険?箇所でのことでしょうか?
…て、行ったことないけど。


山ノ神ノ頭から湯谷ノ頭までの岩稜帯が一番の難所だと思いますが、そこではありません。もしそこで滑落していたら死んでいたと思います。
本当に危険なところでは神経を集中していますのであまり落ちることはないのですが、なんでもないところで、漫然と歩いていて落ちてしまいました。


 御無事で何よりです!

はい、ラッキーだったとしかいいようがありません。

 えっ、エスケープルートでも、父ヶ谷林道をとぼとぼではなしに、ひと山登るんですか(^^;。

私、国見山経由のルートしか知らないので父ヶ谷林道歩きは思い浮かびませんでした。
zippさんのようにあの辺りの地理に精通していればいろいろなルートが考えられるんでしょうけど。


 そうか、シュークリさんにとって、一泊二日の山行は苦痛のまま終わっちゃう方が高いのですね。

一泊二日の山行はたいていまったりが多いのですが、それなりに楽しいですよ。

 御座嵓は、まだアケボノツツジには早いのかなぁ?

アケボノツツジにはまだちょっと早かったようですね。

 いいですね~この辺り。
こんなところでテント張るのさぞいいでしょうね。


はい、最高ですねえ :D
苦労の末に目的を達成して、そのあとのまったりテン泊ですからねえ。
何にも代えがたい素晴らしい時間でした。


 大台ケ原の喧騒を塗れる前に、シュークリさんの縦走は終わったのですね!
いいですね~。


最初から、添谷山までくればあとは難所はないことが分かっていましたので、添谷山までたどり着いたときに縦走は終わったと感じました。
あと、添谷山が台高の縦走路を一望できる最後の場所なんです。それで、台高の神様に縦走させていただいたお礼を言ったら、気持ちの上で一区切りになってしまいました。
残りはご褒美の時間でした。


 せっかくなので、縦走完了お祝いに?カタクリの花でも貼っておこう(^^)

ありがとうございます。お祝いありがたく頂戴しました(^_^)
                         @シュークリーム@
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by biwaco »

シュークリさん、お疲れさま。ホンマ、ようやりますねえ(@_@;)
読む前から心臓バクバク、ヒザはガクガクですがな。

迷岳~池小屋山間は2年前,池木屋山~大台ケ原間は4年前にそれぞれテン泊装備で歩いているので,すべてその時の自分のコースタイムで設定し,地図のコースタイムはあてにしない.ある意味,これは過去の自分とのタイムトライアルなのだ.過去の自分と比べてどの程度体力が落ちているのか(体力が増しているとは考えられないので)知るいい機会になるだろう.

それって、正解ですね。ひとが歩いた(書いた)タイムより自分の足のほうが信用できるのは当たり前ですから。問題はどれだけ上達、逆に衰退してるかです。ワタシなど前者はないから、後者の加速度をどう読むかがポイントですワ。(@_@;)

【 ルート 】
(1日目)スメール前バス停 9:05 --- 10:15 唐谷林道終点 --- 11:30 唐谷渡渉点 --- 12:30 迷岳北尾根 --- 13:15 迷岳 13:35 --- 14:35 大熊谷の頭 --- 15:50 白倉山 --- 17:25 野江股の頭 --- 18:00 水越(行動時間 9時間;実行動時間 8時間40分)
(2日目)水越 5:15 --- 5:55 池小屋山東尾根 --- 6:40 P1232 --- 7:35 池木屋山 7:45 --- 10:00 弥次平峰 10:20 --- 11:25 霧の平 12:15 --- 13:20 馬ノ鞍峰 --- 13:50 P1164 --- 15:10 地池越(行動時間 10時間;実行動時間 8時間40分)
(3日目)地池越 5:15 --- 6:00 山ノ神ノ頭 --- 6:30 湯谷ノ頭 --- 7:40 ブナノ平--- 8:25 父ヶ谷の高 --- 10:00 杉又高 10:20 --- 10:50 振子辻 --- 12:15 引水サコ 12:45 --- 13:15 御座くら --- 13:50 添谷山 --- 14:15 テン泊地(行動時間 9時間;実行動時間 8時間10分)
(4日目)テン泊地 9:00 --- 9:45 大台辻 --- 10:35 金明水 --- 11:50 川上辻 --- 12:10 大台ケ原(行動時間 3時間10分;実行動時間 3時間10分)

わお、見るだけで目が回りそう。(@_@;)

9時にスメール着.前回は6時40分に出発して15時30分に水越に着いているので,9時出発だと水越到着は17時を過ぎることになる.ある意味,初日のこの計画の成否が今回の核心なのだと思う.テン泊装備をしょって飯盛山を登る勇気はないので唐谷コースを行く予定なのだが,実はここ2回唐谷コースで迷岳へ行こうとしてなぜか口迷岳に登ってしまっているのだ.今回こそ道を間違えないようにしなければと思う.道を間違えている時間的余裕がないのだ.

まあ、どっちから登るにせよ、同じ標高差なんですから…。biwa爺は20kgも背負ったら、近くの近江富士(432m)もよう登りません。(>_<)

迷岳北尾根への登り.ペースが上がらない.息が上がり,休み休み登っていく.迷岳に着いたのが午後1時過ぎ.12時に到着予定だったので,予定より1時間以上遅れている.道に迷って30分以上ロスしたとはいえ,これは通常の自分のペースじゃない.でも,まあこの先の難所は大熊谷の頭から白倉山へのアップダウンだけで,あとは厳しい登りはない.足を前に出していればいつかは着くだろう.

1日目から遅れ気味ではちょっと焦りますね…。
ダメなら池小屋辺りで一人宴会して下山すればいい。

しかし,風は水越谷方向から吹いてきているのだ.下へ降りたって風が弱くなるはずがない.しばらく歩いていくと大岩があり,その風下側なら風がよけられそうだ.斜めだし,石も出ているが今はそんな贅沢は言っていられない.いいところは水場がすぐ近くだということだ.気温はもう0℃近くまで下がっている.かじかんだ手でテントを張る.

寒かったもんね、このGWは。
水越から
水越から
P5060123.jpg (52.39 KiB) 閲覧された回数 4051 回
テントを張ったら次は夕食の準備だ.今日の夕食はいつものように煮込みうどんに牛肉のコマ切れをトッピングしたものだ.疲れた時はこのような汁ものがありがたい.楽に胃袋に入っていく.きっとご飯だと食べる気にならなかっただろう.牛肉の保冷剤代わりに持ってきたビールを飲みながら夕食を終える.

ちょっとだけ明日の荷物も軽くなる~♪
とにかく初日クリア~ですね。お休みなさい。(^.^)/~~~

朝3時に目が覚める.完全装備のおかげで安らかに眠ることができ,昨日の疲れもすっかりとれたようだ.朝食はいつものようにハムエッグとトースト.飲み物は紅茶オレだ.あとはミニトマト.こんな時はトマトがおいしい.

biwa爺の家での朝食より豪華! まあ、トーストと珈琲だけだもんねえ…(@_@;)

最初の池木屋山東尾根への登り.相変わらずペースが上がらず,すぐ息が切れてしまう.休み休み登る.東尾根は比較的歩きやすい道だ.左手には去年登った大杉国見山がどっしりした姿を見せている.

そうやなあ、この辺りは昨年歩いたなあ。

滑落!!
それはあっという間だった.気がついたときは天地が逆さまになり,横向きに回転しながら斜面を転がり落ちていた.すぐに止まるだろうというお気楽な考えは瞬時に消え,止めなければと思った.朽木の株もとが目についたので,とっさに手を伸ばしてつかもうと思ったが,ちゃんとつかむ前に手から離れてしまう.しかし,これがブレーキとして効いたようで,さらに2,3回転して止まった.

ありゃー! どないしたの?

幸いなことにどこも怪我をしていなかった.そのかわりストックがぐにゃりと折れ曲がっていた.これが岩場だったらと思うとぞっとする.ストックを元に戻し,なぜ滑落したのだろうかと滑落地点をチェックする.滑落した距離は3,4mくらいだった.岩場ではなく,落ち葉の堆積した斜面だったので,何の怪我もなかったのだ.

まあ、とりあえずは無事でしたか。で、原因はなんだったの?

夕食を終え,持って来たブランデーを少し飲むとそのまま寝てしまった.相変わらず寝袋の中は暖かく,天国だ.翌朝までぐっすり寝てしまう.

ブランデーでヤバイ記憶は忘れましょう。(^.^)/~~~
で、続編に移るんですね。
では、レスもこのへんで~。(^^)/
        
 ~biwaco
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わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

毎年恒例になりつつある大型連休のテン泊縦走.さて今年はどこへ行こうか.昨年は鈴鹿を縦走し,それが3回目の鈴鹿縦走だった.4回目となると首をかしげてしまう.大峰奥駆は数年前に2区間に分けてそれぞれ4日間ずつで縦走した.今回やるとなると吉野から本宮まで一挙に行く手だろうが,行動日数で6日,それに湯の峰温泉に1泊して完走祝いをするとなると都合7日間の休暇を取る必要がある.現役のうちはちょっと無理かな.とすると残るは台高縦走だ.これも4年前に高見山から大台ケ原まで縦走したことがあるので,今回は逆コースで大台ケ原から迷岳まで縦走してみよう.と決めてバス時刻を調べてみると大台ケ原線は4月27日開通となっている.4月30日は仕事の都合でどうしても出勤しなければならないので,行くとなると出発は4月26日しかない.それなら逆コースの迷岳~大台ケ原だな.ということで,今回のコースが決まった.

毎年恒例ですか。それにしてもよく歩かれます。 :mrgreen:


唐谷林道終点を過ぎて歩いていくと,唐谷の本谷と左俣の分岐に出る.唐谷道を行くためにはどうしても本谷の方へ行く必要があるので,道を探すが登山道は左俣の方に進み,本谷には道がない.それでも本谷へ行かねばならないと思いこみ,沢登りの要領で谷を歩いていくと唐谷三の滝に出る.数十メートルの巨大な滝だ.いや~,これはとても越えられないし,登山靴では巻くこともできない.やっぱりここは道ではないと悟り,引き返すことにする.岩がぬるぬるして滑りそうだなあと思っていたら案の定すべってズボンをぬらしてしまう.幸い,一部がぬれただけで済んだが,ドボンだったら即撤退だなと思う.

ここわかりにくいです。
左俣の道の方がはっきりしてますからね。


白倉山の手前で雨粒が当たってきた.今日は晴れの予報じゃなかったの?野江股の頭への途中で雨粒があられに変わる.水越へ降りる途中で風がさらに強くなり,あられが横から吹き付ける.これは完全に吹雪だ.水越峠では風が強くてとてもテントが張れない.風が弱い場所を探して水越谷方向に降りることにする.6時に水越着.予定より1時間遅れだ.

私もこのあたりで降られました。
風が通りやすいのかな?


しかし,風は水越谷方向から吹いてきているのだ.下へ降りたって風が弱くなるはずがない.しばらく歩いていくと大岩があり,その風下側なら風がよけられそうだ.斜めだし,石も出ているが今はそんな贅沢は言っていられない.いいところは水場がすぐ近くだということだ.気温はもう0℃近くまで下がっている.かじかんだ手でテントを張る.
夕食後はすぐに就寝.3季用シュラフにシュラフカバー,上下ともダウンを着,テントシューズを履いて寝袋に入ると寒さ対策は完ぺきだった.地面が斜めなので,身体は自然にテントの隅に転がってしまうが,寝袋の中はぽかぽかで天国だった.身体は正直なもので,疲れとビールの酔いで知らないうちに意識を失ってしまった.7時半就寝.

寒さの中も、完全防備で楽勝ですね。

それはあっという間だった.気がついたときは天地が逆さまになり,横向きに回転しながら斜面を転がり落ちていた.すぐに止まるだろうというお気楽な考えは瞬時に消え,止めなければと思った.朽木の株もとが目についたので,とっさに手を伸ばしてつかもうと思ったが,ちゃんとつかむ前に手から離れてしまう.しかし,これがブレーキとして効いたようで,さらに2,3回転して止まった.

幸いなことにどこも怪我をしていなかった.そのかわりストックがぐにゃりと折れ曲がっていた.これが岩場だったらと思うとぞっとする.ストックを元に戻し,なぜ滑落したのだろうかと滑落地点をチェックする.滑落した距離は3,4mくらいだった.岩場ではなく,落ち葉の堆積した斜面だったので,何の怪我もなかったのだ.ふと見ると,滑落したあたりに黄緑色の物体が.何だろうと見に行くとザックの外側につけていたテントポールをいれた袋だった.危ない危ない.もし気がつかなかったら今日はテントの布にくるまって寝て,明日は国見山経由で下山せざるを得ないところだった.

滑落はほんの一瞬ですね。
私も雪の小津権現で同じようにストックを曲げてしまいました。
そう考えるとストックはこういう場面では有効なのかも。


夕食を終え,持って来たブランデーを少し飲むとそのまま寝てしまった.相変わらず寝袋の中は暖かく,天国だ.翌朝までぐっすり寝てしまう.

お疲れ様でした。
大事にならなくて良かったです。

                                                                 わりばし
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

biwacoさん、おはようございます。
そういえば、biwacoさんも昨年の同時期に池木屋山周辺をテン泊装備で歩いたんだったですね。どうだったのかなとブログを読ませていただきました。私も2年前の同時期に迷岳から池木屋山を経て青田の発電所まで2泊3日で歩いたことがありますが、その時の印象では頑張れば1泊2日でも行けるだろうなと思いました。でも、まあ、ラビットkitaさんは別にしてそんなに急がなくてものんびり山歩きすればええんやないのと思いますが。


シュークリさん、お疲れさま。ホンマ、ようやりますねえ(@_@;)
読む前から心臓バクバク、ヒザはガクガクですがな。


と書きながら、今度歩いたこのコース、結構タフなコースでした。言行不一致なことをやっています(^^;) 50m前後の小さなアップダウンが数え切れないほど連続していて、体力を奪っていきます。地形図ではそれほどには見えないのですが、結構大変だったですね。

それって、正解ですね。ひとが歩いた(書いた)タイムより自分の足のほうが信用できるのは当たり前ですから。問題はどれだけ上達、逆に衰退してるかです。ワタシなど前者はないから、後者の加速度をどう読むかがポイントですワ。(@_@;)

私も同じですけど、結果的には4年前とほとんど同じコースタイムで一安心しました。やっぱ、山を歩き続けているおかげですね。

1日目から遅れ気味ではちょっと焦りますね…。
ダメなら池小屋辺りで一人宴会して下山すればいい。


池木屋山までは「撤退」という悪魔のささやきがずっと頭に響いていました。でも、池木屋山を過ぎたらもう後戻りできませんから、覚悟を決めて最後まで行くしかないと思いました。

biwa爺の家での朝食より豪華! まあ、トーストと珈琲だけだもんねえ…(@_@;)

山での食事は美味しいものがいいですよね。やっぱ、アルファ米とかインスタントラーメンだけでは楽しくないし。私は漬物をよく持っていきます。これがあればご飯がいくらでも食べられます。

そうやなあ、この辺りは昨年歩いたなあ。

いいところでしょ。地図に載っていない道を使えば周回コースが幾通りもできて楽しいところです。

まあ、とりあえずは無事でしたか。で、原因はなんだったの?

いまだに原因はわかりません。まあ、注意力散漫だったんですね。

ブランデーでヤバイ記憶は忘れましょう。(^.^)/~~~
で、続編に移るんですね。
では、レスもこのへんで~。(^^)/


3日目以降の記録は同じ板の続きに自己レスの形で載せていますので、よかったら読んでくださいねm(__)m        
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 台高縦走3泊4日:迷岳~池木屋山~大台ケ原

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、おはようございます。

毎年恒例ですか。それにしてもよく歩かれます。

今年のゴールデンウィークは前、後半とも好天が続いてよかったですね。山にスポーツに家族サービスにと充実した時間を過ごすことができました。おかげで久しぶりの出勤の昨日は大変だったですけど。

ここわかりにくいです。
左俣の道の方がはっきりしてますからね。


そうですね。特に唐谷道へ右折しているところがちょっとがれているので、気をつけないと見落としてしまいます。まあ、これからは見落とすことはないでしょうが。

私もこのあたりで降られました。
風が通りやすいのかな?


風の通り道になりやすいところですよね。

寒さの中も、完全防備で楽勝ですね。

はい、何度も痛い目に会ってきていますので、これくらいはすべて想定内です。

滑落はほんの一瞬ですね。
私も雪の小津権現で同じようにストックを曲げてしまいました。
そう考えるとストックはこういう場面では有効なのかも。


ほんとにね。滑落して死んで行く人って自分では何が起こったのかも分からずに死んで行くんだなと思いました。一瞬の出来事なので、怖いですね。
                         @シュークリーム@
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