【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

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山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2013年4月14日(日)
【山 域】飛騨 栗ヶ岳1728.5m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】駐車地6:30---7:20とうぞう谷・はげくら谷出合---8:40尾根に乗る---11:05 P1614m---12:00栗ヶ岳12:15
     ---12:30 P1740m 13:45---16:15廃林道---17:30駐車地

 栗ヶ谷の林道は完全に除雪されていた。車でサーッと走り抜けるのもいいが、川の流れや少し時期遅れのふき
のとうを目で追いながら歩くのも悪くはない。
ひいちゃんは天狗山のスノー衆パート1以来の山らしく、自分の体力に自信が無さげで不安が拭えないようだ。

 横谷の出合には飯場が出来、重機も止めてあった。看板を見ると「横谷(とうぞう谷)治山事業」と書かれてい
たのには驚いた。本流を渡る沈下橋の先にはブルドーザーで切り開かれた真新しい林道が続いていた。
以前来た時は荒れ果てた林道の残骸しかなかったのだが、久しく見ない内に変わったものだ。
とうぞう谷とはげくら谷の出合手前で新しい林道は終わっていた。とうぞう谷の治山工事ということは、これか
らとうぞう谷の方へ延びて行くのだろうか。
いつも思うのだが、出合と栗ヶ谷本流の間はとうぞう谷なのかはげくら谷なのか。

 先行パーティーがはげくら谷を渡渉していた。大人数で少し手間取っているようだ。
我々は下流で渡渉して合流した。スキーが1名とワカンが6名ほどのパーティーで、できれば御前岳と栗ヶ岳の両
方を狙いたいと言う。我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。

 1740mJPへの尾根へ向かうパーティーと別れてはげくら谷へ入る。
たんぽぽさんのレポから2週間が経過しており、標高の低いこのあたりではすっかり雪も消えているのではと心配
していたのだが杞憂だった。
 上部で地図にある林道の形が再び現われたところでスノーシューを履く。はげくら谷の右俣をぐるっと回り込
んだところから尾根に取り付いた。なかなかの急斜面である。末端まで行った方が楽だったかもしれない。
 尾根に乗ってしまえばこちらのものだ。最初の内は痩せて雪も少なく林相も貧弱だったが、しばらく登るうち
にブナ林が広がり始めた。
ここ1~2日で新雪が積もったようで、この時期特有の雪の汚れもなく雪面は美しい。重たい雪ながらスノーシュ
ーの沈みは10センチ程度で、ラッセルというほどでもなく快適な登りだ。

[attachment=4]P1120938_1.JPG[/attachment]
 真新しい大きな足跡があった。紛れもなくクマである。谷へ向かって下りて行ったようだ。進行方向でなくて
良かったと顔を見合わせた。

 1614m標高点へ突き上げるこの尾根は実にいい尾根だ。前回御前岳への登りに使った隣の尾根よりもブナが多
くスッキリしている。Ca1490mピークまで来ると後方の視界が開け、人形山から金剛堂山、白木峰と並ぶ山嶺は
真っ白だ。見上げる1614mピークも白いドームで雪はたっぷり残っている。この山域の賞味期限はまだまだ終わ
っていないようだ。

[attachment=3]P1120997_1.JPG[/attachment]
 広い雪面に気持ちよくトレースを刻んで1614mピークに立った。これから歩く栗ヶ岳方面の稜線は、一部にサ
サが出ているものの快適な雪尾根歩きを約束してくれている。
 東を見れば霞みがちながら御岳と北アルプスの山並みが見える。ただ、山の形がはっきりせず、どれがどの山
か特定できない程度の視程だ。
 ここまではノートレースだったが、このピークには栗ヶ岳から往復したのか登りと下りのトレースが残ってい
た。
 このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持って
来たのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。

[attachment=2]P1130060_1.JPG[/attachment]
 途中でツボ足の単独者とすれ違った。御前岳を往復してきたのだするとずいぶん足が速い。
先ほどのパーティーは1740mJPから栗ヶ岳へ向かっていた。御前岳はあきらめたようだ。
稜線上は風が強く、油断すると体がふらつくほどだ。ゆっくりランチを楽しむ場所があるだろうか。
 次の小ピークへの登りで判断を誤り、直進してササの中を歩けばいいものを、左側に雪を繋ごうとして落とし
穴にはまってしまった。
結局しないでも済んだヤブを漕ぐはめになって尾根に復帰。この時期は雪の状態の見極めを含むルート取りの判
断が重要だ。

 広大な雪尾根を歩いて、稜線上の突起でしかない栗ヶ岳の山頂に立った。三角点が露出しており、南斜面はサ
サが出ていた。目の前には御前岳と猿ヶ馬場、その横には籾糠がひと目見ればわかる鋭角のピークを誇っている。
西にはうっすらと白山が見え、手前に三方崩と奥三方、左に振れば日照と馴染みの山々が迎えてくれた。
ちょっと心配していた天気もなんとか持ってくれそうである。
 ひいちゃんも3ヶ月ぶりの山にしてはよく頑張った。
ここでゆっくりするにはあまりにも風が強過ぎるので1740mピーク付近でランチ場を探そう。

[attachment=1]P1130041_1.JPG[/attachment]
 大人数に踏み荒らされた雪尾根を広大な1740mピークへ。
この北東面にはしっかり雪庇が残っていた。とうぞう谷とはげくら谷の二俣に落ちる尾根へ入ったところにブナ
林があり、比較的風も弱そうなのでランチ場とする。
風がないことはないのだが、気温は高くさすがに春を感じさせる風なので冷たさはない。
展望が利かないのは残念だがいいところだ。振り返ればさっきの雪庇が真上に続いてなかなかの見ものである。

[attachment=0]パノラマ 5_1_1.JPG[/attachment]
 下りの尾根は最上部はブナもあり、展望のいい尾根なのだが、少し下ると尾根芯にヒノキの巨木が次々に現わ
れてすっきりしているとは言い難い。それはそれで見ものではあるが、あまり心踊る尾根とは言えないだろう。
多数のトレースで荒れた雪面は歩きにくく、できるだけトレースを外してツボ足で下りた。
 それにしてもスキーヤーは別として、我々以外は登りも下りも全員ツボ足で歩いている。スノーシューを履い
た方が断然快適なのに不思議なことだ。
でもよく考えてみたら、数年前なら自分もツボ足で歩いていただろうなと思い返す。

 1320m標高点からはたんぽぽレポにならって右の尾根を選ぶ。
さすがに雪も腐ってきて、時折ズボッとはまってしまうが、地肌が露出しているところもあって歩きやすい尾根
だった。
廃林道へ下りると栗ヶ岳の手前ですれ違った単独者のトレースがあった。
 再び渡渉をこなしてまだ食べられそうなふきのとうを探しながら林道を歩けば、満足感あふれる今日の山行の
終わりも近い。

                      山日和
添付ファイル
パノラマ 5_1_1.JPG
P1130041_1.JPG
P1130060_1.JPG
P1120997_1.JPG
P1120938_1.JPG
ひいちゃん
記事: 25
登録日時: 2011年5月11日(水) 10:24

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by ひいちゃん »

山日和さん、ご一緒ありがとうございました。

【日 付】2013年4月14日(日)
【山 域】飛騨 栗ヶ岳1728.5m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】駐車地6:30---7:20とうぞう谷・はげくら谷出合---8:40尾根に乗る---11:05 P1614m---12:00栗ヶ岳12:15
     ---12:30 P1740m 13:45---16:15廃林道---17:30駐車地

 栗ヶ谷の林道は完全に除雪されていた。車でサーッと走り抜けるのもいいが、川の流れや少し時期遅れのふき
のとうを目で追いながら歩くのも悪くはない。
ひいちゃんは天狗山のスノー衆パート1以来の山らしく、自分の体力に自信が無さげで不安が拭えないようだ。


肩関節や指関節の調子が悪く山を休んでいたら、あっという間に3ケ月も経ってしまって足も体も浦島太郎状態でした。
引っ張り出して貰ってありがとうございました。
当初計画して頂いた山に自信がなく急遽変更のお願い、東に振ってもらって助かりました。
地図がなくても頭に入ってるから大丈夫とは、流石の山日和さん。

林道をまっすぐ行くと籾糠山と猿ケ馬場山。
もう一昨年の事になりますね、月日の経つのは早~いです。
お猿さん
お猿さん
先行パーティーがはげくら谷を渡渉していた。大人数で少し手間取っているようだ。
我々は下流で渡渉して合流した。スキーが1名とワカンが6名ほどのパーティーで、できれば御前岳と栗ヶ岳の両
方を狙いたいと言う。我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。


山岳会のメンバーさんのようでしたね。
私くらいの年齢の女性もいらっしゃいました。

1740mJPへの尾根へ向かうパーティーと別れてはげくら谷へ入る。
たんぽぽさんのレポから2週間が経過しており、標高の低いこのあたりではすっかり雪も消えているのではと心配
していたのだが杞憂だった。
 上部で地図にある林道の形が再び現われたところでスノーシューを履く。はげくら谷の右俣をぐるっと回り込
んだところから尾根に取り付いた。なかなかの急斜面である。末端まで行った方が楽だったかもしれない。


末端まで行かなくてもここも上がれそうなんて、えらそうな事言っちゃって 笑。

尾根に乗ってしまえばこちらのものだ。最初の内は痩せて雪も少なく林相も貧弱だったが、しばらく登るうち
にブナ林が広がり始めた。
ここ1~2日で新雪が積もったようで、この時期特有の雪の汚れもなく雪面は美しい。重たい雪ながらスノーシュ
ーの沈みは10センチ程度で、ラッセルというほどでもなく快適な登りだ。


いよいよ始まりましたね~
雪がないかもと心配されていましたが、とても綺麗な雪でした。
快適 かいてき♪

真新しい大きな足跡があった。紛れもなくクマである。谷へ向かって下りて行ったようだ。進行方向でなくて
良かったと顔を見合わせた。


結構大きなクマちゃんの足跡はまだ崩れていなかったので時間的にそう早いものではなさそうでしたね。
会いたかったかもですが、私は遭遇しなくて助かりました。
熊さん
熊さん
1614m標高点へ突き上げるこの尾根は実にいい尾根だ。前回御前岳への登りに使った隣の尾根よりもブナが多
くスッキリしている。Ca1490mピークまで来ると後方の視界が開け、人形山から金剛堂山、白木峰と並ぶ山嶺は
真っ白だ。見上げる1614mピークも白いドームで雪はたっぷり残っている。この山域の賞味期限はまだまだ終わ
っていないようだ。


綺麗な気持ちの良い尾根でしたねー♪
P1614まで来るともうそれはそれはパラダイス。
苦手な登りも心ウキウキワクワク、しんどくても久しぶりに登れて気持ちはハイでした。
s-P1080083.jpg
広い雪面に気持ちよくトレースを刻んで1614mピークに立った。これから歩く栗ヶ岳方面の稜線は、一部にサ
サが出ているものの快適な雪尾根歩きを約束してくれている。
 東を見れば霞みがちながら御岳と北アルプスの山並みが見える。ただ、山の形がはっきりせず、どれがどの山
か特定できない程度の視程だ。
 ここまではノートレースだったが、このピークには栗ヶ岳から往復したのか登りと下りのトレースが残ってい
た。
 このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持って
来たのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。


ずいぶん離れて歩いていたのでスノーシューの状態はお昼に言われるまで分かりませんでした。
道理で、ここから笹薮に突っ込んだら良いのにと思ってましたがトラバースしてたのね。
雪が割れたらと怖かったです。

途中でツボ足の単独者とすれ違った。御前岳を往復してきたのだするとずいぶん足が速い。
先ほどのパーティーは1740mJPから栗ヶ岳へ向かっていた。御前岳はあきらめたようだ。
稜線上は風が強く、油断すると体がふらつくほどだ。ゆっくりランチを楽しむ場所があるだろうか。
 次の小ピークへの登りで判断を誤り、直進してササの中を歩けばいいものを、左側に雪を繋ごうとして落とし
穴にはまってしまった。
結局しないでも済んだヤブを漕ぐはめになって尾根に復帰。この時期は雪の状態の見極めを含むルート取りの判
断が重要だ。


想定外の強風にはビックリでしたね。
時々耐風姿勢で忍耐でしたのに、スイスイお気楽に歩いてましたね。
安定してる。

広大な雪尾根を歩いて、稜線上の突起でしかない栗ヶ岳の山頂に立った。三角点が露出しており、南斜面はサ
サが出ていた。目の前には御前岳と猿ヶ馬場、その横には籾糠がひと目見ればわかる鋭角のピークを誇っている。
西にはうっすらと白山が見え、手前に三方崩と奥三方、左に振れば日照と馴染みの山々が迎えてくれた。
ちょっと心配していた天気もなんとか持ってくれそうである。
 ひいちゃんも3ヶ月ぶりの山にしてはよく頑張った。
ここでゆっくりするにはあまりにも風が強過ぎるので1740mピーク付近でランチ場を探そう。


白木峰、金剛堂山、猪臥山、籾糠山、猿ケ馬場山、日照岳、三方崩山、白山と、向こうに見えるは北アルプスに乗鞍岳と。
長野県、富山県、石川県、岐阜県と・・・
風は強かったですが、今まで登った山々の屏風絵に見とれてたっぷり至福の時の流れでした。
やっぱり、山は良いですね。
気持ちいいですね。
山再開の気持ちになれましたです。

大人数に踏み荒らされた雪尾根を広大な1740mピークへ。
この北東面にはしっかり雪庇が残っていた。とうぞう谷とはげくら谷の二俣に落ちる尾根へ入ったところにブナ
林があり、比較的風も弱そうなのでランチ場とする。
風がないことはないのだが、気温は高くさすがに春を感じさせる風なので冷たさはない。
展望が利かないのは残念だがいいところだ。振り返ればさっきの雪庇が真上に続いてなかなかの見ものである。


P1740に向かう登りかえしも気持ち良かったね。
眺める景色の良さよ~でしたね。
残念ながら今回は御前岳には行かず、ではなく、私の為に行けずでしたが前回歩かれたルートに繋がりましたね。
おめでとう。
別に繋がらんでも良いけどとは仰ってたけど繋げたら嬉しいじゃない。
s-P1080100.jpg
少々風のあるランチ場でしたが、お天気が良かったから背中ポカポカ良い感じでした。
珍しくコーヒーはカットだったので次回風のない時にね。

下りの尾根は最上部はブナもあり、展望のいい尾根なのだが、少し下ると尾根芯にヒノキの巨木が次々に現わ
れてすっきりしているとは言い難い。それはそれで見ものではあるが、あまり心踊る尾根とは言えないだろう。
多数のトレースで荒れた雪面は歩きにくく、できるだけトレースを外してツボ足で下りた。
 それにしてもスキーヤーは別として、我々以外は登りも下りも全員ツボ足で歩いている。スノーシューを履い
た方が断然快適なのに不思議なことだ。
でもよく考えてみたら、数年前なら自分もツボ足で歩いていただろうなと思い返す。


昔はツボ足、わかんだったよね。
雪の多い湧谷山で山スキー、スノーシューそして我々のわかん組が一緒になり、同じ条件での比較が出来て目からウロコだったね。
それから、即お買い上げ 笑。
お試しして頂いてみんなもご購入。
もうこの武器はなくてはならない存在になりましたね。
あれからもう8年も経ち2台目ご購入ですね。
行ってる回数に格段の差があるので、私のはまだまだ健在で助かりますわ。
1320m標高点からはたんぽぽレポにならって右の尾根を選ぶ。
さすがに雪も腐ってきて、時折ズボッとはまってしまうが、地肌が露出しているところもあって歩きやすい尾根
だった。
廃林道へ下りると栗ヶ岳の手前ですれ違った単独者のトレースがあった。


ここにもべっぴんさんのブナちゃんが多かったですね。
時々足を取られ身動き出来ずが何回あったことか。
一度はスノーシューを引っ張り抜いてもらってありがとうございました。
最後の下りは難行苦行・・・苦手で時間かかってしまいごめんなさいでした。
こんなところはどんどん行っちゃうのでずいぶん早い!
たんぽぽさんも得手分野なんだろうな~
s-P1080105.jpg
再び渡渉をこなしてまだ食べられそうなふきのとうを探しながら林道を歩けば、満足感あふれる今日の山行の
終わりも近い。


余韻を楽しみながらも目はふきのとう探し。
最後の最後まで山を楽しみました。
天狗ではもう山やめなきゃ~状態でしたが、引っ張り出してもらったお陰でもう少し歩いてみようかなと思えるようになりました。

ブナに癒され、真っ白い雪を歩き眺望にも恵まれた素晴らしい山行となり心から感謝しました。
いつもいつも、ありがとございます(^-^)/                     
最後に編集したユーザー ひいちゃん [ 2013年4月19日(金) 16:37 ], 累計 1 回
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by たんぽぽ »

山日和さん、こんばんは。

先週はどちらへお出かけかと思ったら、なんと!クリちゃんだったんですか。
たんぽぽと後追いごっこの週末だったようですね。

 栗ヶ谷の林道は完全に除雪されていた。車でサーッと走り抜けるのもいいが、川の流れや少し時期遅れのふき
のとうを目で追いながら歩くのも悪くはない。

“駐車地”は朝の勤行ポイントなんですが、山日和カーは見なかったなあと思ったら日曜日だったんですね。
土曜日も関東からの大所帯パーティーが来ておりましたよ。

 横谷の出合には飯場が出来、重機も止めてあった。看板を見ると「横谷(とうぞう谷)治山事業」と書かれてい
たのには驚いた。本流を渡る沈下橋の先にはブルドーザーで切り開かれた真新しい林道が続いていた。

沈下橋のすぐ先で林道は崩落してましたが、もう修復してあるとは仕事が早いです。

我々は下流で渡渉して合流した。スキーが1名とワカンが6名ほどのパーティーで、できれば御前岳と栗ヶ岳の両
方を狙いたいと言う。我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。

なかなか人気の山域ですね、もう少し静かだとうれしいのですが。

 上部で地図にある林道の形が再び現われたところでスノーシューを履く。はげくら谷の右俣をぐるっと回り込
んだところから尾根に取り付いた。なかなかの急斜面である。末端まで行った方が楽だったかもしれない。

あの等高線が混んだところから登ったんですか?
たんぽぽはもう少し先の平坦地から緩く尾根に上がりましたが、山さんはやはり壁に立ち向かいたくなる性分なんですね。

 真新しい大きな足跡があった。紛れもなくクマである。谷へ向かって下りて行ったようだ。進行方向でなくて
良かったと顔を見合わせた。

たんぽぽと一緒でなくてよかったです。
どういうワケかこの頃のクマしゃんはたんぽぽめがけて駆けてくるヤツが多いですからね。

 東を見れば霞みがちながら御岳と北アルプスの山並みが見える。ただ、山の形がはっきりせず、どれがどの山
か特定できない程度の視程だ。

前日もボンヤリ気味で、立山、薬師、黒部五郎を見分けるのがやっとくらいでした。

 ここまではノートレースだったが、このピークには栗ヶ岳から往復したのか登りと下りのトレースが残ってい
た。
 
ここまで頑張って登ってきてトレースだらけってのは面白くないですね。

このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持って
来たのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。

あの強靭なMSR斡旋徒を履き潰すとはさすがに導師さま!!
恐れ入り参りました~

 途中でツボ足の単独者とすれ違った。御前岳を往復してきたのだするとずいぶん足が速い。
この界隈を徘徊する人はツワモノが多いんじゃないでしょうか。

 次の小ピークへの登りで判断を誤り、直進してササの中を歩けばいいものを、左側に雪を繋ごうとして落とし
穴にはまってしまった。
結局しないでも済んだヤブを漕ぐはめになって尾根に復帰。この時期は雪の状態の見極めを含むルート取りの判
断が重要だ。

体力を奪われますね、見極めたつもりでもはまる時ははまるもんです。

 広大な雪尾根を歩いて、稜線上の突起でしかない栗ヶ岳の山頂に立った。三角点が露出しており、南斜面はサ
サが出ていた。

ほ~う、露出してササが出ておりましたか。
ナニか意味あるのでしょうか。

目の前には御前岳と猿ヶ馬場、その横には籾糠がひと目見ればわかる鋭角のピークを誇っている。
西にはうっすらと白山が見え、手前に三方崩と奥三方、左に振れば日照と馴染みの山々が迎えてくれた。

今日は出席者が少なくて残念ですね。

この北東面にはしっかり雪庇が残っていた。とうぞう谷とはげくら谷の二俣に落ちる尾根へ入ったところにブナ
林があり、比較的風も弱そうなのでランチ場とする。

南風を避けるにはいい場所です、目の前のブナみごとです。

 下りの尾根は最上部はブナもあり、展望のいい尾根なのだが、少し下ると尾根芯にヒノキの巨木が次々に現わ
れてすっきりしているとは言い難い。

ヒノキ君が登場するまではサイコーっすね。

 再び渡渉をこなしてまだ食べられそうなふきのとうを探しながら林道を歩けば、満足感あふれる今日の山行の
終わりも近い。

二番煎じになるとクリの味ではなく新雪の味になってしまったのが残念ですね。
次回は味わい深い山旅を!
IMG_5188-s.JPG
最後に編集したユーザー たんぽぽ [ 2013年4月19日(金) 00:07 ], 累計 2 回
アバター
山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

:D ひいとゃん、どうもです。お疲れさまでした。(^^)

肩関節や指関節の調子が悪く山を休んでいたら、あっという間に3ケ月も経ってしまって足も体も浦島太郎状態でした。

浦島花子やね。(^^ゞ ずいぶん長い冬休みでした。

当初計画して頂いた山に自信がなく急遽変更のお願い、東に振ってもらって助かりました。
地図がなくても頭に入ってるから大丈夫とは、流石の山日和さん。


まあ、こっちも候補に入ってたし、栗ヶ谷も4回目ともなればだいたいの位置関係は頭にはいってます。

林道をまっすぐ行くと籾糠山と猿ケ馬場山。
もう一昨年の事になりますね、月日の経つのは早~いです。


ホンマやね~。

山岳会のメンバーさんのようでしたね。
私くらいの年齢の女性もいらっしゃいました。


妙齢? :mrgreen:
山岳会はなぜかスノーシューがお好きじゃないみたいやね。

末端まで行かなくてもここも上がれそうなんて、えらそうな事言っちゃって 笑。

斜面見上げて「ええーっ」っていうかと思ったら意外な返事で驚きました。(^_^;)

[attachment=4]P1120902_1.JPG[/attachment]
いよいよ始まりましたね~
雪がないかもと心配されていましたが、とても綺麗な雪でした。
快適 かいてき♪


雪があれだけあったら十分です。

結構大きなクマちゃんの足跡はまだ崩れていなかったので時間的にそう早いものではなさそうでしたね。
会いたかったかもですが、私は遭遇しなくて助かりました。


真新しい感じやったね。あの足跡のおかげでクマモンの塩飴を家に置いてきたのを思い出しました。(^^ゞ

綺麗な気持ちの良い尾根でしたねー♪
P1614まで来るともうそれはそれはパラダイス。
苦手な登りも心ウキウキワクワク、しんどくても久しぶりに登れて気持ちはハイでした。


あそこまで上がれば後は雪稜漫歩。良く頑張りました。

[attachment=3]P1120980_1.JPG[/attachment]
ずいぶん離れて歩いていたのでスノーシューの状態はお昼に言われるまで分かりませんでした。
道理で、ここから笹薮に突っ込んだら良いのにと思ってましたがトラバースしてたのね。
雪が割れたらと怖かったです。


スノーシューはだましだまし歩いてました。ひいちゃんがゆっくりで助かりましたよ。 :lol:
あのトラバースは失敗でした。直進のササ薮の方が薄かったですね。

想定外の強風にはビックリでしたね。
時々耐風姿勢で忍耐でしたのに、スイスイお気楽に歩いてましたね。
安定してる。


重心はひいちゃんの方が低いはずなのにね~ :mrgreen:

白木峰、金剛堂山、猪臥山、籾糠山、猿ケ馬場山、日照岳、三方崩山、白山と、向こうに見えるは北アルプスに乗鞍岳と。
長野県、富山県、石川県、岐阜県と・・・
風は強かったですが、今まで登った山々の屏風絵に見とれてたっぷり至福の時の流れでした。


ひいちゃんも結構登ってますねえ。(^^♪

[attachment=2]P1130002_1.JPG[/attachment]
残念ながら今回は御前岳には行かず、ではなく、私の為に行けずでしたが前回歩かれたルートに繋がりましたね。
おめでとう。
別に繋がらんでも良いけどとは仰ってたけど繋げたら嬉しいじゃない。


まあ、どっちでもよかったですよ。越美国境繋ぎとは違うからね。御前岳も行ってるし。

少々風のあるランチ場でしたが、お天気が良かったから背中ポカポカ良い感じでした。
珍しくコーヒーはカットだったので次回風のない時にね。


もっと下れば風のないところはあるけど、それじゃ雰囲気がないもんねえ。

[attachment=1]P1130061_1.JPG[/attachment]
昔はツボ足、わかんだったよね。
雪の多い湧谷山で山スキー、スノーシューそして我々のわかん組が一緒になり、同じ条件での比較が出来て目からウロコだったね。
それから、即お買い上げ 笑。


それはちょっと勘違いですよ。(^^ゞ あれは2005年の2月。スノーシューを買ったのはその年の暮れで、きっかけは
矢問さんの話です。

お試しして頂いてみんなもご購入。
もうこの武器はなくてはならない存在になりましたね。
あれからもう8年も経ち2台目ご購入ですね。
行ってる回数に格段の差があるので、私のはまだまだ健在で助かりますわ。


あれから7年で3台目です。その間に25インチも買ってるので。
その前にとんでもない役立たずのスノーシューが初代でしたが。(^_^;)

ここにもべっぴんさんのブナちゃんが多かったですね。
時々足を取られ身動き出来ずが何回あったことか。
一度はスノーシューを引っ張り抜いてもらってありがとうございました。
最後の下りは難行苦行・・・苦手で時間かかってしまいごめんなさいでした。
こんなところはどんどん行っちゃうのでずいぶん早い!
たんぽぽさんも得手分野なんだろうな~


[attachment=0]P1130082_1.JPG[/attachment]
最後は疲れてきたのか足が前に出てなかったね。あれでも「どんどん」とは行ってないんだけど・・・(^^ゞ
たんぽぽさんの下りも速いよ~。

余韻を楽しみながらも目はふきのとう探し。
最後の最後まで山を楽しみました。
天狗ではもう山やめなきゃ~状態でしたが、引っ張り出してもらったお陰でもう少し歩いてみようかなと思えるようになりました。


最後に山の幸の楽しみがあると疲れも忘れますね。 :D

ブナに癒され、真っ白い雪を歩き眺望にも恵まれた素晴らしい山行となり心から感謝しました。
いつもいつも、ありがとございます(^-^)/ 


ほど良く新雪が積もって暑くもなく(風はちと強過ぎましたが)展望も利いていい山でした。
これからはサボらず歩いてね~。

                山日和                   
添付ファイル
P1130082_1.JPG
P1130061_1.JPG
P1130002_1.JPG
P1120980_1.JPG
P1120902_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、どうもです。

先週はどちらへお出かけかと思ったら、なんと!クリちゃんだったんですか。
たんぽぽと後追いごっこの週末だったようですね。
“駐車地”は朝の勤行ポイントなんですが、山日和カーは見なかったなあと思ったら日曜日だったんですね。
土曜日も関東からの大所帯パーティーが来ておりましたよ。


たんぽぽさんは土曜だったんですか。今回はどちらてした?
しかし関東からの大所帯って、そんなに人気の山でした?

沈下橋のすぐ先で林道は崩落してましたが、もう修復してあるとは仕事が早いです。

ということは、たんぽぽさんが行った後にできたんですねえ。

なかなか人気の山域ですね、もう少し静かだとうれしいのですが。

ホンマです。でもなんで?

あの等高線が混んだところから登ったんですか?
たんぽぽはもう少し先の平坦地から緩く尾根に上がりましたが、山さんはやはり壁に立ち向かいたくなる性分なんですね。


いや、ひいちゃんが上がれそうだと言うもんで・・・・

[attachment=3]P1120919_1.JPG[/attachment]
たんぽぽと一緒でなくてよかったです。
どういうワケかこの頃のクマしゃんはたんぽぽめがけて駆けてくるヤツが多いですからね。


そう言えば、去年は湯谷で危機一髪でしたね。

前日もボンヤリ気味で、立山、薬師、黒部五郎を見分けるのがやっとくらいでした。

土曜は快晴じゃなかったんですか?

ここまで頑張って登ってきてトレースだらけってのは面白くないですね。

そうですよねえ。人の来ないとこへ行かないと。

[attachment=2]P1120983_1.JPG[/attachment]
あの強靭なMSR斡旋徒を履き潰すとはさすがに導師さま!!
恐れ入り参りました~


フレームが壊れたわけじゃないんで、履き「つぶして」はいないんですが・・・(^_^;)
デッキとフレームを繋ぐ金具と穴が摩擦で金属疲労してしまいます。デッキは敗れるし。
ただ、ベルトはまったく劣化していないように見えました。
MSRジャパンができて、アフターサービス(たとえ並行物でも)してくれればいいんだけどねえ。

この界隈を徘徊する人はツワモノが多いんじゃないでしょうか。

この時期に栗ヶ谷に入ろうということ自体がそうなんでしょう。

体力を奪われますね、見極めたつもりでもはまる時ははまるもんです。

その通りです。だいたいわかってるつもりでも、いきなりズボッですね。

 ほ~う、露出してササが出ておりましたか。
ナニか意味あるのでしょうか。


栗の山頂で露出してササ・・・
ううっ・・・・(^_^;)

[attachment=0]P1130024_1.JPG[/attachment]
南風を避けるにはいい場所です、目の前のブナみごとです。

背後の雪の壁と合わせていい空間を作ってますよね。

ヒノキ君が登場するまではサイコーっすね。

そうなんですよねえ。木の少ない内は小鳥ダム湖に飛び込んで行くような感じです。

[attachment=1]P1130091_1.JPG[/attachment]
二番煎じになるとクリの味ではなく新雪の味になってしまったのが残念ですね。
次回は味わい深い山旅を!


なんだかよくわかりませんが、十分味わい深い山でしたよ。(^^)/

                山日和
添付ファイル
P1130024_1.JPG
P1130091_1.JPG
P1120983_1.JPG
倒れてる人(^_^;)
倒れてる人(^_^;)
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by biwaco »

導師サマ、こんにちは~

ポポンタレポでクリ攻めの火がつきましたか!(^^)!
機敏なフットワークと体力が裏山椎ばかりです。

ひいちゃんは天狗山のスノー衆パート1以来の山らしく、自分の体力に自信が無さげで不安が拭えないようだ。


あのひいちゃんが自信喪失なら、biwa爺なんぞ人間喪失ですがな…(-。-)y-゜゜゜
迷える子羊をしっかりエスコートしてあげてね~。

 先行パーティーがはげくら谷を渡渉していた。大人数で少し手間取っているようだ。


大所帯は何かと手が掛かります。スノー衆もそうだけど、リーダーはご苦労さんですね。

 上部で地図にある林道の形が再び現われたところでスノーシューを履く。はげくら谷の右俣をぐるっと回り込
んだところから尾根に取り付いた。なかなかの急斜面である。末端まで行った方が楽だったかもしれない。


尾根の取り付き点にはいつも悩みますね。この前の小白山も、どっから入ろうかな?と上ばかり見上げてて首が痛くなりました。(@_@;)

ここ1~2日で新雪が積もったようで、この時期特有の雪の汚れもなく雪面は美しい。重たい雪ながらスノーシュ
ーの沈みは10センチ程度で、ラッセルというほどでもなく快適な登りだ。


この週末もひと雪あったんですね。kitayamaラビさんも足を取られたようですし。(^_-)

 真新しい大きな足跡があった。紛れもなくクマである。谷へ向かって下りて行ったようだ。進行方向でなくて
良かったと顔を見合わせた。


冬眠明けのクマさんは腹減らしてるでしょうから、ヤバイんでは?

 このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持って
来たのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。


進取の気風にあふれてるのは矢問さんと一緒ですね。
MSRも新機種ぞろいのようですが、MSのXPの保守サービスがあと一年で終わりだって。biwa爺のPC(XP)はまだ5年目だけど、まだまだ奉公してほしいのに…。ん?彷徨はしてるって?(@_@;)

 次の小ピークへの登りで判断を誤り、直進してササの中を歩けばいいものを、左側に雪を繋ごうとして落とし
穴にはまってしまった。
結局しないでも済んだヤブを漕ぐはめになって尾根に復帰。この時期は雪の状態の見極めを含むルート取りの判
断が重要だ。


急がば回れ、と言いますが、直進が一番早い場合もありますもんね~(^.^)/~~~

 それにしてもスキーヤーは別として、我々以外は登りも下りも全員ツボ足で歩いている。スノーシューを履い
た方が断然快適なのに不思議なことだ。
でもよく考えてみたら、数年前なら自分もツボ足で歩いていただろうなと思い返す。


登りと平坦雪原はスノ―シュー、ヤブっぽい残雪は登りも下りもワカン、凍結した残雪は当然アイゼン…ですね、私的には。

 1320m標高点からはたんぽぽレポにならって右の尾根を選ぶ。
さすがに雪も腐ってきて、時折ズボッとはまってしまうが、地肌が露出しているところもあって歩きやすい尾根
だった。


まあ、下りの落とし穴はご愛嬌ですね。登りは戦意喪失しますけど。

 再び渡渉をこなしてまだ食べられそうなふきのとうを探しながら林道を歩けば、満足感あふれる今日の山行の
終わりも近い。


余韻を残してレポを締めるのが文豪・山日和先生ならではの筆法。
しかし、「食べられそうなふきのとうを探しながら…」というのが庶民的で嬉しいですね~(^_-)
で、天麩羅は美味しかった?
お疲れさま~

                     ~biwaco
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 宮指路 »

山日和さん、こんにちは

 栗ヶ谷の林道は完全に除雪されていた。車でサーッと走り抜けるのもいいが、川の流れや少し時期遅れのふきのとうを目で追いながら歩くのも悪くはない。

ふきにとうを見つけるとついつい取って、食べたくなりますね

 先行パーティーがはげくら谷を渡渉していた。大人数で少し手間取っているようだ。
我々は下流で渡渉して合流した。スキーが1名とワカンが6名ほどのパーティーで、できれば御前岳と栗ヶ岳の両方を狙いたいと言う。我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。


このパーティーは私の入っている某会です。
この日私は頭陀ヶ平でしたのでこのパーティーには参加しませんでしたが御池庵の企画がなければ栗が岳に参加しているところでした。

 1740mJPへの尾根へ向かうパーティーと別れてはげくら谷へ入る。
たんぽぽさんのレポから2週間が経過しており、標高の低いこのあたりではすっかり雪も消えているのではと心配していたのだが杞憂だった。


新雪が功を奏しましたね

 尾根に乗ってしまえばこちらのものだ。最初の内は痩せて雪も少なく林相も貧弱だったが、しばらく登るうち
にブナ林が広がり始めた。
ここ1~2日で新雪が積もったようで、この時期特有の雪の汚れもなく雪面は美しい。重たい雪ながらスノーシューの沈みは10センチ程度で、ラッセルというほどでもなく快適な登りだ。


やはりスノーシューは新雪が気持よいですね~

 真新しい大きな足跡があった。紛れもなくクマである。谷へ向かって下りて行ったようだ。進行方向でなくて良かったと顔を見合わせた。

これだけしっかりした足跡を見ると怖いですね

 このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持ってたのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。


強化シートを固定してあったボルトが外れてしまっていますね。でも80回以上は使っているでしょうから完全に元は取れていますね。
モチズキに修理に出すとかなり高くつくと聞きましたが新品を買った方がお得ですね

 途中でツボ足の単独者とすれ違った。御前岳を往復してきたのだするとずいぶん足が速い。
先ほどのパーティーは1740mJPから栗ヶ岳へ向かっていた。御前岳はあきらめたようだ。


健脚揃いですがワカンでは限界がありますね。

多数のトレースで荒れた雪面は歩きにくく、できるだけトレースを外してツボ足で下りた。
 それにしてもスキーヤーは別として、我々以外は登りも下りも全員ツボ足で歩いている。スノーシューを履いた方が断然快適なのに不思議なことだ。


壺足なのは訓練のつもりなんですよ。だからアイゼンやストックを使うのを極力避けています。
でも西穂でも八ヶ岳でもほとんどの登山者は緩斜面ではストックを使っていました。

                                                          宮指路
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、おはようございます。
どこにクリ出したかと思ってたら、クリ詣ででしたか。まだまだ十分な雪ですねぇ。

またまた、タイトル見て思わずクリっくしてしまいましたが、タイトル完全に読み違えました。
二番煎じは悦楽の味かと・・・^^;

それにしても、とうぞう・はげくらからのクリ詣でが全盛ですね。
私のように森茂ゲートから歩こうなんてのは、やはりひねくれ者の発想なのか(^^;)
しかも、私は晩秋無雪期のやぶ歩き(-_-;)
これが日陰者の私にはふさわしいのか(>_<)
かたや山日和・たんぽぽは開放感あふれる残雪歩き・・・

ああ、人生とは不公平なもの(ぶつぶつ)

 ふ~さん
アバター
山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

あのひいちゃんが自信喪失なら、biwa爺なんぞ人間喪失ですがな…(-。-)y-゜゜゜

biwacoさんはなにかと記憶喪失気味なのでは?(^^ゞ

大所帯は何かと手が掛かります。スノー衆もそうだけど、リーダーはご苦労さんですね。

足が揃ってるとは限らないし、何かと気を遣いますよね。

尾根の取り付き点にはいつも悩みますね。この前の小白山も、どっから入ろうかな?と上ばかり見上げてて首が痛くなりました。(@_@;)

[attachment=1]P1120977_1.JPG[/attachment]
上がれそうな所から上がるというのが常道ですね。先人のルートが正解だという保証もありません。

この週末もひと雪あったんですね。kitayamaラビさんも足を取られたようですし。(^_-)

おかげできれいな雪を見られました。 :D

冬眠明けのクマさんは腹減らしてるでしょうから、ヤバイんでは?

女好きのクマだったらひいちゃんを差出します。 :mrgreen:

MSRも新機種ぞろいのようですが、MSのXPの保守サービスがあと一年で終わりだって。biwa爺のPC(XP)はまだ5年目だけど、まだまだ奉公してほしいのに…。ん?彷徨はしてるって?(@_@;)

XPって使いやすくていいのにねえ。
でも会社のPCを7にしたらさらに快適でした。(^^ゞ

急がば回れ、と言いますが、直進が一番早い場合もありますもんね~(^.^)/~~~

そうそう。見極めが大事です。ついつい雪のある方へ行っちゃうんですよね~。

[attachment=0]P1130022_1.JPG[/attachment]
登りと平坦雪原はスノ―シュー、ヤブっぽい残雪は登りも下りもワカン、凍結した残雪は当然アイゼン…ですね、私的には。

私の場合は限界を超えた登りのみアイゼン。それ以外はいかなる場合もスノーシューです。
もう死ぬまでワカンを履くことはないでしょう。

まあ、下りの落とし穴はご愛嬌ですね。登りは戦意喪失しますけど。

なんですが、腹立ちます。 :evil:

余韻を残してレポを締めるのが文豪・山日和先生ならではの筆法。
しかし、「食べられそうなふきのとうを探しながら…」というのが庶民的で嬉しいですね~(^_-)
で、天麩羅は美味しかった?


ちょっと本音が出てしまいました。(^_^;)
取ったのはひいちゃんだけでした~。
                     
                山日和
添付ファイル
P1130022_1.JPG
P1120977_1.JPG
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山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

宮指路さん、どうもです。

ふきのとうを見つけるとついつい取って、食べたくなりますね

気にし出すとそっちにばかり目が行って、歩くのがおろそかになります。(^^ゞ

このパーティーは私の入っている某会です。
この日私は頭陀ヶ平でしたのでこのパーティーには参加しませんでしたが御池庵の企画がなければ栗が岳に参加しているところでした。


そうでしたか!! こんなところで宮指路さんに会ったらびっくりです。 :o

[attachment=0]P1130047_1.JPG[/attachment]
新雪が功を奏しましたね

ほどよい新雪の量でラッキーでした。

これだけしっかりした足跡を見ると怖いですね

まだ湯気が上がってる感じでしたよ。

 強化シートを固定してあったボルトが外れてしまっていますね。でも80回以上は使っているでしょうから完全に元は取れていますね。
モチズキに修理に出すとかなり高くつくと聞きましたが新品を買った方がお得ですね


修理の値段表見ましたが、私のを修理に出したら2台くらい新品が買えそうな値段でした。(T_T)

健脚揃いですがワカンでは限界がありますね。

我々ほどゆっくりランチしないにしても、時間的に厳しかったと思います。

[attachment=1]P1130077_1.JPG[/attachment]
壺足なのは訓練のつもりなんですよ。だからアイゼンやストックを使うのを極力避けています。
でも西穂でも八ヶ岳でもほとんどの登山者は緩斜面ではストックを使っていました。


なるほど、そういうことですか。
まあ、私は訓練のために山に登ってないので楽な方がいいですわ。 :mrgreen:

                山日和

 
添付ファイル
P1130047_1.JPG
P1130077_1.JPG
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山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、どうもです。

どこにクリ出したかと思ってたら、クリ詣ででしたか。まだまだ十分な雪ですねぇ。

ちょっと賞味期限の心配してましたが、まだしばらくは大丈夫なようです。

またまた、タイトル見て思わずクリっくしてしまいましたが、タイトル完全に読み違えました。
二番煎じは悦楽の味かと・・・^^;


ふ~さんの頭の中はアレでいっぱいなのね。 :mrgreen:

それにしても、とうぞう・はげくらからのクリ詣でが全盛ですね。
私のように森茂ゲートから歩こうなんてのは、やはりひねくれ者の発想なのか(^^;)
しかも、私は晩秋無雪期のやぶ歩き(-_-;)
これが日陰者の私にはふさわしいのか(>_<)
かたや山日和・たんぽぽは開放感あふれる残雪歩き・・・
ああ、人生とは不公平なもの(ぶつぶつ)

まあ、これもここまでの人生の縮図なのでしょう。
ふ~さんも早く更生して立派な人間に生まれ変わって下さい。(^^)/

           山日和

やっぱりこういうのがよろしいようで・・・
やっぱりこういうのがよろしいようで・・・
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by バーチャリ »

山日和さん 今晩は

【山 域】飛騨 栗ヶ岳1728.5m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】駐車地6:30---7:20とうぞう谷・はげくら谷出合---8:40尾根に乗る---11:05 P1614m---12:00栗ヶ岳12:15
     ---12:30 P1740m 13:45---16:15廃林道---17:30駐車地


ひそかにマロンちゃんを狙っていましたので 終わってからレスしょうと思いちょうカメレスですが
森茂峠が通行止めが解除の確認して入りましたが

ひいちゃんは天狗山のスノー衆パート1以来の山らしく、自分の体力に自信が無さげで不安が拭えないようだ。

ひいちゃん歩けるように成って良かったですね。
心配していました。

先行パーティーがはげくら谷を渡渉していた。大人数で少し手間取っているようだ。

ドキッ 渡渉ですか?

我々は下流で渡渉して合流した。スキーが1名とワカンが6名ほどのパーティーで、できれば御前岳と栗ヶ岳の両
方を狙いたいと言う。我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。


私もそう思いましたが 


ここ1~2日で新雪が積もったようで、この時期特有の雪の汚れもなく雪面は美しい。重たい雪ながらスノーシュ
ーの沈みは10センチ程度で、ラッセルというほどでもなく快適な登りだ。


連れがスノーシュ持っていなくて ワカンを持っていきましたが
高下駄になりワカンを履くのを止めましたが その方がらくでした。

 1614m標高点へ突き上げるこの尾根は実にいい尾根だ。前回御前岳への登りに使った隣の尾根よりもブナが多
くスッキリしている。Ca1490mピークまで来ると後方の視界が開け、人形山から金剛堂山、白木峰と並ぶ山嶺は
真っ白だ。見上げる1614mピークも白いドームで雪はたっぷり残っている。この山域の賞味期限はまだまだ終わ
っていないようだ。


メモときます。


広い雪面に気持ちよくトレースを刻んで1614mピークに立った。これから歩く栗ヶ岳方面の稜線は、一部にサ
サが出ているものの快適な雪尾根歩きを約束してくれている。

 
一日中小雪で視界が悪くGPSを確認しながらの前進でしたので1614mピークで撤退しました。
20~30㎝ぐらい積雪で笹はまったく見えていませんでした
峠からコースも捨てがいたいですが 
谷からの方が楽でしょうか

東を見れば霞みがちながら御岳と北アルプスの山並みが見える。ただ、山の形がはっきりせず、どれがどの山
か特定できない程度の視程だ。

 
ほんの一瞬 山頂だとおもいますが見せてくれましたが


 このあたりから壊れかけていたスノーシューが分解寸前の様相を呈してきた。最後のご奉公をと思って持って
来たのだが、ついに寿命が来たようだ。
買ってから今年で8シーズン目。よく働いてくれた。もう少しだけ頑張ってくれよ。


スノーシュー 文句も言わなくてよう働いてくれましたね
ご苦労様

途中でツボ足の単独者とすれ違った。御前岳を往復してきたのだするとずいぶん足が速い。

ツボ足が結構楽な時ありますね。

私も水後山にスノーシューデポして鎌が峰まで行きましたが
その時さすが取らないで下さいとメモしてデポしました。
昨日もワカンをデポしてツボ足でした。

 次の小ピークへの登りで判断を誤り、直進してササの中を歩けばいいものを、左側に雪を繋ごうとして落とし
穴にはまってしまった。


昨日も何回はまった事か

ちょっと心配していた天気もなんとか持ってくれそうである。
 
山は天気に左右されますね(>_<)

ひいちゃんも3ヶ月ぶりの山にしてはよく頑張った。

ほんとですねひいちゃん良く頑張りましたね。


 大人数に踏み荒らされた雪尾根を広大な1740mピークへ。
この北東面にはしっかり雪庇が残っていた。とうぞう谷とはげくら谷の二俣に落ちる尾根へ入ったところにブナ
林があり、比較的風も弱そうなのでランチ場とする。


1614mピークの下で11時ランチして下山でした、

それにしてもスキーヤーは別として、我々以外は登りも下りも全員ツボ足で歩いている。スノーシューを履い
た方が断然快適なのに不思議なことだ。
でもよく考えてみたら、数年前なら自分もツボ足で歩いていただろうなと思い返す。


この時期は下りは案外とツボ足が楽なような?


廃林道へ下りると栗ヶ岳の手前ですれ違った単独者のトレースがあった。
 再び渡渉をこなしてまだ食べられそうなふきのとうを探しながら林道を歩けば、満足感あふれる今日の山行の
終わりも近い。


ご苦労様でした。

     バーチャリ                     
アバター
山日和
記事: 3581
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】二番煎じは新雪の味 栗ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

バーチャリさん、どうもです。

ひそかにマロンちゃんを狙っていましたので 終わってからレスしょうと思いちょうカメレスですが
森茂峠が通行止めが解除の確認して入りましたが


バーチャリさんも狙ってましたか。マロンちゃんの方が上品でいいですね。(^^ゞ
森茂峠まで入れましたか。

ひいちゃん歩けるように成って良かったですね。
心配していました。


意外にちゃんと歩けてたのでビックリでした。

ドキッ 渡渉ですか?

渡渉の範疇に入らない程度です。

[attachment=1]P1120900_1.JPG[/attachment]
>我々も気持ちは同じだが、未踏の栗ヶ岳だけでも十分満足できるだろう。

私もそう思いましたが 


森茂峠からだと御前岳まで往復するのはよけいしんどいですよね。

連れがスノーシュ持っていなくて ワカンを持っていきましたが
高下駄になりワカンを履くのを止めましたが その方がらくでした。


スノーシューの方が楽でしょう。ツボ足でも問題ないでしょうが。

一日中小雪で視界が悪くGPSを確認しながらの前進でしたので1614mピークで撤退しました。
20~30㎝ぐらい積雪で笹はまったく見えていませんでした
峠からコースも捨てがいたいですが 
谷からの方が楽でしょうか


天気が良くないと縦走コースは楽しくないですよね。
峠から登ったこと無いので楽かどうかはわかりませんが、それぞれの良さがあるのでは?
 
[attachment=0]P1120993_1.JPG[/attachment]
ほんの一瞬 山頂だとおもいますが見せてくれましたが

手前のピークだったかもしれませんね。

スノーシュー 文句も言わなくてよう働いてくれましたね
ご苦労様


最後はぶつぶつ文句言われましたよ。まだ働かせるのか~。 :lol:

ツボ足が結構楽な時ありますね。

それほど潜らなければ下りではツボの方が快適で速いでしょう。

私も水後山にスノーシューデポして鎌が峰まで行きましたが
その時さすが取らないで下さいとメモしてデポしました。
昨日もワカンをデポしてツボ足でした。


盗らないで下さいったって、持って行くような輩はそんなの無視でしょう。
山小屋で人のピッケル持って行くヤツもいるらしいですからねえ :o
 
山は天気に左右されますね(>_<)

晴れがなによりのごちそうです。

>ひいちゃんも3ヶ月ぶりの山にしてはよく頑張った。

ほんとですねひいちゃん良く頑張りましたね。


もう少し泣きが入るかと思ってましたが大丈夫でしたね。 :mrgreen:

1614mピークの下で11時ランチして下山でした、

そこで11時なら昼までに山頂に着けましたね。でも行ってもしょうがない天気だったんでしょうねえ。
好天の時にぜひ再チャレンジして下さいね。(^^)/

             山日和
添付ファイル
P1120993_1.JPG
P1120900_1.JPG
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