【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

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越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

投稿記事 by 越前 »

大風呂敷を広げてから三回目の山行となる。
単独行で長大なルートを攻略する場合、自転車は欠かせないアイテムだ。
今回のコース設定でも周回対応として、油坂峠から毘沙門岳取り付きまでを自転車でこなした。当初は暗くなってからでも差し支えのない帰りに自転車を使おうと思っていたのだが「ある問題」に気がついてそうも行かなくなった。

R158の旧道は冬季閉鎖されているのに、代わりに無料区間として供与されている中部縦貫自動車道は当然ながら自転車は通行禁止!! 現場に着いてからその標識で気がついた。ありゃーどうしようどうしようと思いながら三十分程もかけて用意していたが、夜明け前だからかその間に下ってくる車が一台も無いことに気がついた・・・・・「ほんなら、今行ってまえ~」 
ひーひー言いながら旧道までの下り一方の坂道を、十分ほども必死に漕いで、無事危険地帯(自動車専用道路部分)を通過できた。やはり一台も車は来なかったが、この日の最大の核心だったことは間違いない。(^^ゞ
朝日を浴びた大日
朝日を浴びた大日
大日岳を見ながらのゆっくりとしたサイクリング中に思ったこと。
自動車専用道路への自転車禁止をわかった上での侵入。
もし「何か」あったなら、私は犯罪者?・・・・。(^^ゞ

【 日 付 】 3月17日
【 山 域 】  越美国境
【メンバー】 単独
【天候】  丸一日の快晴
【コース】  油坂峠(5:29)・チャリ・(6:40)取付-(9:24)スキー場トップ-(10:12)毘沙門岳(10:33)-(11:20)西山(12:18)-(18:00)旧道トンネル-(18:26)油坂峠
毘沙門_640.jpg
           
丁度、石徹白への分岐を入ったところにタイヤチェーンの脱着場があった。車で来ていても停める場所があったわけだ。取り付き地点もすぐ先に見えたので自転車とヘルメットをワイヤーロックで固定したら出発だ。

民家の後を入った路地から登れそうだ。自転車で車道を不安無く走れるくらいだから、付近にはほとんど雪の姿はない。ある程度は雪がつながるところまでつぼ足で登ることにするが、さほど長くは登る必要は無かった。すぐに固く締まった雪が続くようになりスノーシューを装着だ。とたんに歩行スピードが早くなるほど歩きやすくなる。それまでが大袈裟に言えば恐る恐る歩いていたのだと分かる。雪が切れてももうおかまい無しだ、どんどん標高を上げていく。・・・山日和さん、ありがとうございます。渡渉術と合わせて、とてもいいことを教えてもらいました。

今日も一日シューを着けっ放しだったがデメリットはほとんど感じなかった。そしてその状態を前提に私の履いている靴は登山靴ではない。トレランにも使えると言うかなり軽量のミドルカットシューズだ。透湿性こそないが-12度対応の防寒仕様、私のスカルパにも付いてないゲイターフックはとても重宝だ。残念ながらアイゼンのセラック君とは相性が悪く初代アイゼン君の出番となるのだが、そもそもアイゼンを出すこと自体がほとんど無くなる予感がしている。

毘沙門から油坂峠までは五・六時間だろうと考えていた(これはとても甘かった)ので、昼食を済ませて12時までに毘沙門を出発できればよい。となるとここから毘沙門山頂は五時間をかけてもいいわけだ。帰りに使うはずだった自転車の時間を朝の登りの前に使ってしまったが、シュミレーション的にはまだ明るい内に帰途に着けるはず。
気持ちも軽いと足取りも軽くなるのか、快調なペースを維持できた。

雑木林や杉林を抜けブナも増えてくると視界も広くなっていく。左手には毘沙門山頂へのダイレクト尾根。当初はアチラを登ろうと考えていたが、越美国境を歩こうとなるとコッチから回り込まなくてはならないのだ。右手には大日などの山々、林道を横切るとアルプスの山並みの先っぽが見え始めた。日差しが強く首筋がじりじりしてきた。なんという素晴らしい上天気なんだろうか、でもおかげで今日のお風呂は日焼けでイタくなるかな? サングラスもつける。

左の尾根との空間が広がってきた。谷が深くえぐれてくる感じだ。左前方に見え始めた山並みはそのまま毘沙門へと続く尾根だと分かった。あれまー、アレをぐるりと大回りしていくのか~。歩いている尾根が広がりを見せ始めたかと思うとしばらくで、音楽が聞こえ始めた。さらにもうひと歩きでスキーゲレンデのリフトの終点横を進むことになるが、そんなことより遂に白山の姿をゲレンデ越に見ることができた。純白の輝きは感動モノだ。振り返れば毘沙門岳の姿が大きい。

スキー場トップからはたくさんの足跡、ほとんどがアイゼン無しのつぼ足だ。しばらく進むと先行グループを発見する。急登にそなえて休んでいる横を抜かせてもらう。半そで一枚で登っている私に皆、寒くないのかと聞いてくる。そりゃ~、リフト使わないで下から頑張って登ってきたから暑い・・・とは言えなかったが。つぼ足トレースはまだ先にも続いていた。いよいよ毘沙門の急登が始まった。御嶽の頭も見え出すと、振り返れば白山が光り輝いている。その白山の引き立て役として野伏を盟主とした現在の県境稜線と美濃禅定道を大日までも延長した稜線が荘厳な大パノラマを形成している。気恥ずかしい表現だが白山が大きく翼を広げているかのようだ。
翼を広げた白山
翼を広げた白山
山頂直下では大きめブナの木の林と大きな雪庇が目を引いた。雪庇に気をつけながら歩いているとやがて何人かの登山者の休む毘沙門岳山頂へと到着だ。この方達も隣の西山へと向うそうだ。遅れてきたグループに、こんな上天気のこんな機会はもう二度と無いかも知れないから、少し休んだら来てみたらどうかと呼びかけて西山へと向った。どうやら同じ山岳会の健脚者グループと別働隊ということらしい。

もうしばらく休んで景色も十二分に堪能してから私も出発。西山は油坂峠へと向う最初のピークなので彼らを追う形だ。しかしこちらは単独の足なのになかなか追いつかない。振り返れば何人かの後続者の姿も見える。やっと西山の山頂下で追いつく。スノーシュー談議をしながら山頂へと到着した。一人がスコップでテーブル作りを始めたので、私もスコップを出してお手伝いする。岩倉の山岳会さんということだがそのまま昼食もご一緒させて頂いた。

昼食後ひとりになってまだまだ遠い油坂へと向うと、行ったことはないが万里の長城を思わせるような大きな雪庇に驚く。
万里の長城
万里の長城
ごはんを食べて気が緩んでいたのか、大きくルートを外れていることに気がつく。気楽にシリセードトラバースで修正をかけようとしたがうまくいかない。植林なのか自然林なのか杉の樹林帯で見通しも良くはない。分水嶺ではないピークを余計に登ったりして、本来のコースを大きく蛇行&アップダウンで体力を消耗し、十二分にあったはずの時間的余裕も少なくなっていく。
白山をバックに毘沙門岳
白山をバックに毘沙門岳
本来のコースへと復帰してからも、地形的に複雑(怪奇?)で難しく、ホントにこれが中央分水嶺?ってコトもあった。同じ越美国境でも前回のすっきりした稜線が続いた笹ヶ峰とは雰囲気がだいぶ違う。相変わらずルートミスも多く、こんなペースでは下山遅れの可能性がないこともない。しかし逆に日没を意識したら感じ始めていた焦りが消えた。ビバークの可能性?おっしゃ~、ど~んとこいだ!実は30ℓザックの中身は快適な(?)ビバークができる装備が詰まっているのだ。とくに夏用シュラフとマットが心強い。

ことさらに長めの休憩をとり水分や行動食を多めに摂ると、疲れも消えてしまった気がする。さらにアップダウンを繰り返した杉の樹林帯を抜けると、また雑木林の稜線となった。眼下左に白鳥の田んぼや家屋、右方すぐの山の斜面には林道も見えてきた。ん?ということは・・・。はは~ん、一月に洞吹さんが新雪にずいぶん苦しめられながらも山頂を極めて下山に使った林道と言うのがコレという訳だな。いざとなれば私もあの林道に渡れば洞吹さんと同じく闇下も可能だ。

順調に標高を落としていくと左に油坂の橋げたが、手前には鉄塔も見えてきた。まだ標高で千mはあるはずだが、三月の半ばだというのに積雪がえらく薄くなってきた。今年の残雪期はいったいどうなるのだろう?
洞吹さんの林道と別れ、左の尾根へと渡る。鉄塔まで行くと右下に国道も見えた。分水嶺をまた見誤って最後のコース修正を行なったらやっと旧国道の油坂トンネルが急斜面の下に見えた。中途半端な雪に四苦八苦しながら除雪のしてない旧国道へと降り立ったのはジャスト日没時間だった。

つぼ足ふたりのトレースをたどってわが愛車へと到着した頃には日も暮れてきた。ふぃ~、今日も行動時間は十三時間にも及んでしまったが、まだ自転車の回収に向わなくてはならない。もうひと頑張りだ。
越前
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

投稿記事 by 柳川洞吹 »

越前さん こんばんは

 大風呂敷を広げてから三回目の山行となる。

その風呂敷の中身を毎回拝見していますが、越前さんのパワーには圧倒されてしまいますね。

 R158の旧道は冬季閉鎖されているのに、代わりに無料区間として供与されている中部縦貫自動車道は当然ながら自転車は通行禁止!! 現場に着いてからその標識で気がついた。

[attachment=0]s-R0017399.jpg[/attachment]
そうなんですよね。
冬季閉鎖の一般国道との分岐から先は自動車専用道路になっていて、
標識に「125cc以下の二輪車・自転車・歩行者は入れません」て書いてある。
ワシも、あの日、下山してきてそれに気付き、
「ここ、歩いてたら道交法違反やがな。」と思いながら、駐車場所まで100mほど歩きました。

 「ほんなら、今行ってまえ~」 
 ひーひー言いながら旧道までの下り一方の坂道を、十分ほども必死に漕いで、無事危険地帯(自動車専用道路部分)を通過できた。やはり一台も車は来なかったが、この日の最大の核心だったことは間違いない。(^^ゞ
自動車専用道路への自転車禁止をわかった上での侵入。
もし「何か」あったなら、私は犯罪者?・・・・。(^^ゞ


ああっ、
あ~あ、行っちゃったゾ。
もし何かなくても、あなたはすでに道路交通法を犯しているのだ。(^^;;
運が悪いと、ここでパトカーが出てきたりするんですな。
「そこの自転車のシト、左に寄って止まりなさい!」なんてね。
自転車も青キップ切られるのかな?
しかし誰も、まさか冬に自転車で福井~岐阜県境越えする人がいるなどとは、想像もしてないでしょうね。

毘沙門岳へは、10年くらい前の無雪期にスキー場から登ったことがありますが、
山頂は口も開けられないくらい虫がいっぱい飛んでいて、食事もできず、すぐに降りたのを覚えています。
積雪期に地元で一般的に歩かれているのかどうかわかりませんが、
歩岐島あたりから登りだして、毘沙門、西山を周回して長滝あたりへ降りるルートもよさそうですね。
ちょっと植林が多いのかな。

 昼食後ひとりになってまだまだ遠い油坂へと向うと、行ったことはないが万里の長城を思わせるような大きな雪庇に驚く。

この写真ですか。
これはすごいね。

 本来のコースへと復帰してからも、地形的に複雑(怪奇?)で難しく、ホントにこれが中央分水嶺?ってコトもあった。

あらためて地形図で県境を辿ってみると、
尾根をはずして山の腹を降りて行った下のほうから、その先の尾根が出ていたり、
谷と尾根の比高差がほとんどないようなところの、微妙な小尾根を降りていったり、
西山の先から1182m標高点ピークあたりまで複雑な地形が続いているので、気が抜けないですね。

 しかし逆に日没を意識したら感じ始めていた焦りが消えた。ビバークの可能性?おっしゃ~、ど~んとこいだ!実は30ℓザックの中身は快適な(?)ビバークができる装備が詰まっているのだ。とくに夏用シュラフとマットが心強い。

おっ、心強いですね。
しかし、泊るならビールが欲しいなあ。

 眼下左に白鳥の田んぼや家屋、右方すぐの山の斜面には林道も見えてきた。ん?ということは・・・。はは~ん、一月に洞吹さんが新雪にずいぶん苦しめられながらも山頂を極めて下山に使った林道と言うのがコレという訳だな。いざとなれば私もあの林道に渡れば洞吹さんと同じく闇下も可能だ。

あの林道がわかれば、安全パイですからね。

 順調に標高を落としていくと左に油坂の橋げたが、手前には鉄塔も見えてきた。まだ標高で千mはあるはずだが、三月の半ばだというのに積雪がえらく薄くなってきた。今年の残雪期はいったいどうなるのだろう?

やっぱり雪が少ないんですね。
2月後半からあまり降雪の補充がなかったですしね。

 洞吹さんの林道と別れ、左の尾根へと渡る。鉄塔まで行くと右下に国道も見えた。

そうか、県境を進まなければならないので、
ここでまっすぐ鮭ヶ洞へ降りるわけにはいかないんですね。

 分水嶺をまた見誤って最後のコース修正を行なったらやっと旧国道の油坂トンネルが急斜面の下に見えた。

844m標高点先の山腹下降して尾根乗り換えの部分ですね。
うっかり尾根筋に、まっすぐ誘われてしまいますね。

 中途半端な雪に四苦八苦しながら除雪のしてない旧国道へと降り立ったのはジャスト日没時間だった。
 つぼ足ふたりのトレースをたどってわが愛車へと到着した頃には日も暮れてきた。ふぃ~、今日も行動時間は十三時間にも及んでしまったが、まだ自転車の回収に向わなくてはならない。もうひと頑張りだ。


こんどは自動車だから通行禁止じゃないけど、長い下り坂、スピードに注意してくださいね。
いや、お疲れさんでした。

よい県境の山旅を!
                            洞吹(どうすい)
添付ファイル
s-R0017399.jpg
アバター
山日和
記事: 3587
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

投稿記事 by 山日和 »

越前さん、こんばんは。

大風呂敷を広げてから三回目の山行となる。
単独行で長大なルートを攻略する場合、自転車は欠かせないアイテムだ。


この風呂敷、楽しみにしてますよ。(^^)
車が2台あれば話が早いコース設定を、あくまで単独にこだわる越前さんの姿勢は素晴らしいです。

今回のコース設定でも周回対応として、油坂峠から毘沙門岳取り付きまでを自転車でこなした。当初は暗くなってからでも差し支えのない帰りに自転車を使おうと思っていたのだが「ある問題」に気がついてそうも行かなくなった。
ひーひー言いながら旧道までの下り一方の坂道を、十分ほども必死に漕いで、無事危険地帯(自動車専用道路部分)を通過できた。やはり一台も車は来なかったが、この日の最大の核心だったことは間違いない。(^^ゞ


あのリング状のトンネルを自転車で!! 恐くなかったですか?
しかしあまりおおっぴらにするのはいけませんよ。
叩かれる時は自分だけの問題で済まなくなることもありますからね。

すぐに固く締まった雪が続くようになりスノーシューを装着だ。とたんに歩行スピードが早くなるほど歩きやすくなる。それまでが大袈裟に言えば恐る恐る歩いていたのだと分かる。雪が切れてももうおかまい無しだ、どんどん標高を上げていく。・・・山日和さん、ありがとうございます。渡渉術と合わせて、とてもいいことを教えてもらいました。

私も昔はこれくらいの雪でワカンやスノーシューを履くなんてと思ってました。ツボ足で頑張れるだけ頑張るのが
真の山屋だと。 :mrgreen:
でもスノーシューは雪に潜らないだけのための道具ではないんですね。その名の通り「雪靴」ですわ。

毘沙門から油坂峠までは五・六時間だろうと考えていた(これはとても甘かった)ので、昼食を済ませて12時までに毘沙門を出発できればよい。となるとここから毘沙門山頂は五時間をかけてもいいわけだ。

毘沙門から油坂峠って長いですよねえ。これを一気に踏破、しかもそれまでに数時間かけて毘沙門まで登るっていう気力が
凄いです。

左の尾根との空間が広がってきた。谷が深くえぐれてくる感じだ。左前方に見え始めた山並みはそのまま毘沙門へと続く尾根だと分かった。あれまー、アレをぐるりと大回りしていくのか~。歩いている尾根が広がりを見せ始めたかと思うとしばらくで、音楽が聞こえ始めた。さらにもうひと歩きでスキーゲレンデのリフトの終点横を進むことになるが、そんなことより遂に白山の姿をゲレンデ越に見ることができた。純白の輝きは感動モノだ。振り返れば毘沙門岳の姿が大きい。

ここから毘沙門に登った人っているんでしょうか? ほとんどがスキー場からの往復でしょうね。
実はこの日、もしスノー衆番外編をやらなければここへ来ようと思ってたんですよ。
石徹白ダムから西山・大山を絡めた周回ルートを考えてました。(^^ゞ

昼食後ひとりになってまだまだ遠い油坂へと向うと、行ったことはないが万里の長城を思わせるような大きな雪庇に驚く。

なかなか凄いですね。私は雪庇の落ちた後の壁を「雪堤」と呼んでます。ある本の受け売りですが。

本来のコースへと復帰してからも、地形的に複雑(怪奇?)で難しく、ホントにこれが中央分水嶺?ってコトもあった。同じ越美国境でも前回のすっきりした稜線が続いた笹ヶ峰とは雰囲気がだいぶ違う。

このあたりの国境稜線は激しく屈曲して派生する尾根も多く、どちらが本物か、精神的にも消耗するでしょうね。

ビバークの可能性?おっしゃ~、ど~んとこいだ!実は30ℓザックの中身は快適な(?)ビバークができる装備が詰まっているのだ。とくに夏用シュラフとマットが心強い。

準備万端ですね。一方通行ならザックを置いて行く心配もないし。 :mrgreen:

洞吹さんの林道と別れ、左の尾根へと渡る。鉄塔まで行くと右下に国道も見えた。分水嶺をまた見誤って最後のコース修正を行なったらやっと旧国道の油坂トンネルが急斜面の下に見えた。中途半端な雪に四苦八苦しながら除雪のしてない旧国道へと降り立ったのはジャスト日没時間だった。

つぼ足ふたりのトレースをたどってわが愛車へと到着した頃には日も暮れてきた。ふぃ~、今日も行動時間は十三時間にも及んでしまったが、まだ自転車の回収に向わなくてはならない。もうひと頑張りだ。


やりましたね。お疲れさまでした。次はどこかな?(^^♪
別にケチを付けるわけではありませんが、福井県人の越前さんなら福井県側からのアプローチにこだわってほしかったな
という思いはちょっぴりあります。難度が上がってしまうかな?(^_^;)

                 山日和
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

投稿記事 by 越前 »

 洞吹さん、今晩は。
 自動車専用道路への自転車禁止をわかった上での侵入。
もし「何か」あったなら、私は犯罪者?・・・・。(^^ゞ
 もし何かなくても、あなたはすでに道路交通法を犯しているのだ。(^^;;
運が悪いと、ここでパトカーが出てきたりするんですな。
「そこの自転車のシト、左に寄って止まりなさい!」なんてね。
実は洞吹さん、迷いながらも車道へと自転車で飛び出した瞬間、後から黄色い回転灯をチカチカさせながらちょうど除雪ステーションに帰ってきた塩カリ散布車にビックリ、反射的に猛然とダッシュしてしまいました。イヤ、いつも赤い回転灯から逃げていて・・・なんてことではないですよ。念のため。
 毘沙門岳へは、10年くらい前の無雪期にスキー場から登ったことがあります
実は私もう十年も福井で山をやってましたが、九頭竜湖周辺や石徹白側からの県境稜線は登ったことがなかったりして・・・。(^^ゞ
 昼食後ひとりになってまだまだ遠い油坂へと向うと、行ったことはないが万里の長城を思わせるような大きな雪庇に驚く。
この写真ですか。
これはすごいね。
下から雪庇をみると急斜面の雪庇下部分がほとんど落ちてしまって、なおさら落差が大きくなっているように見えました。
下から見ると雪庇の上の樹林が小さく感じるので、目前での大きさも参照ください。
P3170911_640.jpg
P3170896_640.jpg
あらためて地形図で県境を辿ってみると、
尾根をはずして山の腹を降りて行った下のほうから、その先の尾根が出ていたり、
谷と尾根の比高差がほとんどないようなところの、微妙な小尾根を降りていったり、
西山の先から1182m標高点ピークあたりまで複雑な地形が続いているので、気が抜けないですね。
ホント複雑怪奇でした。
もっとも杉の樹林帯となってからは、それまでのような素晴らしい展望が得られなくなると、「面白み」がなくなって漫然とした歩きになってしまったようです。地図の先読みをサボってしまう癖は今後の私の課題ですね。
しかし逆に日没を意識したら感じ始めていた焦りが消えた。ビバークの可能性?おっしゃ~、ど~んとこいだ!実は30ℓザックの中身は快適な(?)ビバークができる装備が詰まっているのだ。とくに夏用シュラフとマットが心強い。
 おっ、心強いですね。
しかし、泊るならビールが欲しいなあ。
あのですね、ビバーク装備にアルコールはチトまずいのではなかろうかと・・・。(^^ゞ
 順調に標高を落としていくと左に油坂の橋げたが、手前には鉄塔も見えてきた。まだ標高で千mはあるはずだが、三月の半ばだというのに積雪がえらく薄くなってきた。今年の残雪期はいったいどうなるのだろう?
やっぱり雪が少ないんですね。
2月後半からあまり降雪の補充がなかったですしね。
おかげで越美国境三回が全部晴れてくれたので、その意味では大いに助かりましたけどね。
世の中全部がウマく行ったりはしません。
しかし去年の残雪があまりにも多かったと実感しました。
分水嶺をまた見誤って最後のコース修正を行なったらやっと旧国道の油坂トンネルが急斜面の下に見えた。 
844m標高点先の山腹下降して尾根乗り換えの部分ですね。
うっかり尾根筋に、まっすぐ誘われてしまいますね。
雪庇で隠れていて、まんまとしてやられてしまいました。
 中途半端な雪に四苦八苦しながら除雪のしてない旧国道へと降り立ったのはジャスト日没時間だった。
 つぼ足ふたりのトレースをたどってわが愛車へと到着した頃には日も暮れてきた。ふぃ~、今日も行動時間は十三時間にも及んでしまったが、まだ自転車の回収に向わなくてはならない。もうひと頑張りだ。
こんどは自動車だから通行禁止じゃないけど、長い下り坂、スピードに注意してくださいね。
いや、お疲れさんでした。
 
どきっ。またしても道交法違反(最高速度七十キロ制限)をしていたコトをお分りになっていましたか。(^^ゞ
よい県境の山旅を!
有り難うございます。
頑張りマス。
越前
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【越美国境】を歩く  毘沙門岳 3/17

投稿記事 by 越前 »

山日和さん、今晩は。
この風呂敷、楽しみにしてますよ。(^^)
車が2台あれば話が早いコース設定を、あくまで単独にこだわる越前さんの姿勢は素晴らしいです。
イヤ、欲が深くて独り占めしたいだけなのかも?(^^ゞ
 あのリング状のトンネルを自転車で!! 恐くなかったですか?
しかしあまりおおっぴらにするのはいけませんよ。
叩かれる時は自分だけの問題で済まなくなることもありますからね。
車で走る時に感じるほどは急ではなく、スピードを維持するためには大分漕ぐ必要があるくらいでした。
自転車には後方用赤色七灯フラッシャーを焚いて、ヘッデンも後ろ向きで、後方から来る車からの視認性に配慮しています。
・・・いわれてみれば、私のまたしても安易な「自己責任」を出してしまいました。思慮が無かったです。
 すぐに固く締まった雪が続くようになりスノーシューを装着だ。とたんに歩行スピードが早くなるほど歩きやすくなる。それまでが大袈裟に言えば恐る恐る歩いていたのだと分かる。雪が切れてももうおかまい無しだ、どんどん標高を上げていく。・・・山日和さん、ありがとうございます。渡渉術と合わせて、とてもいいことを教えてもらいました。
私も昔はこれくらいの雪でワカンやスノーシューを履くなんてと思ってました。ツボ足で頑張れるだけ頑張るのが
真の山屋だと。
でもスノーシューは雪に潜らないだけのための道具ではないんですね。その名の通り「雪靴」ですわ。
いままでこの時期になると仕舞っていたスノーシューでしたが、ホントもったいないコトをしていたんですね~。
実はこの日、もしスノー衆番外編をやらなければここへ来ようと思ってたんですよ。
石徹白ダムから西山・大山を絡めた周回ルートを考えてました。(^^ゞ
おお~、全く想定外の「越前」との邂逅なんて可能性もあったわけですね。
今後、そんな時の為にお互いがわからない可能性も大きいですから、合言葉でも用意しておきませんか?
「やぶこぎ」。
「ねっと」。
・・・なんて。(^^ゞ
本来のコースへと復帰してからも、地形的に複雑(怪奇?)で難しく、ホントにこれが中央分水嶺?ってコトもあった。同じ越美国境でも前回のすっきりした稜線が続いた笹ヶ峰とは雰囲気がだいぶ違う。
 このあたりの国境稜線は激しく屈曲して派生する尾根も多く、どちらが本物か、精神的にも消耗するでしょうね。
私も精神的に消耗するような「地図の先読み」ができるようにならないとですね・・・。
ビバークの可能性?おっしゃ~、ど~んとこいだ!実は30ℓザックの中身は快適な(?)ビバークができる装備が詰まっているのだ。とくに夏用シュラフとマットが心強い。
 準備万端ですね。一方通行ならザックを置いて行く心配もないし。
あイタたっタ・・・。
別にケチを付けるわけではありませんが、福井県人の越前さんなら福井県側からのアプローチにこだわってほしかったな
という思いはちょっぴりあります。難度が上がってしまうかな?(^_^;)
もちろん私もそれは考えました。
只でさえ難度は高いのにどうしたものかと悩んだこともありましたが、ふとあるコトに気がついてとても気持ちがラクになってしまいました。
【越美国境】をヤルのは中央分水嶺の福井県境踏破の一環として。
そもそも高島トレイルではほとんど全部が滋賀県からのアプローチだった・・・。
ま、そ~ゆうことで今更岐阜県境だけをわざわざ難度を上げる必要もないか。
という結論でした。
気がついてよかった。ほっ。
越前
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