【江越国境】快晴・絶景の上谷山:スノー衆番外編の番外編
Posted: 2013年3月19日(火) 03:56
私事になるが,25歳から40歳までの15年間を福井で過ごした.私の子供は皆福井で生まれ,幼児期を過ごしている.40歳のときにひょんな機会で転職し,家族そろって三重県に引っ越した.若い頃はそれほどには思わなかったが,年を取るにつれて密度の濃い青年期を過ごした福井時代のことを懐かしく思うようになって来た.語尾の母音が長くのびる福井弁を聞くと懐かしくて振り返ってしまうほどだ.福井は私の第二のふるさとなのである.
福井の山へは最初の5年間ほど登り,その後の10年間は事情があってほとんど登っていない.数年前から本格的に山登りを始めても福井の山へは足が向かなかった.ほぼ登り尽くしたという気持ちがあったからなのだが,今回山日和さんにスノー衆で大御影山,三国岳,三周ヶ岳に連れて行っていただいて,自分が本当は福井の山を何も知らないことに気づかされた.
上谷山もヤブコギのレポで名前だけは知っていたが,どこにあるのかも知らなかった.3月9日に三国岳や左千方から白く長大な稜線を持つ上谷山を初めて眺めたときに,行ってみたいという気持ちに取り付かれた.ちょうどそんな時,翌週に山日和さんがスノー衆番外編を企画してくださるという.渡りに船,スノー衆は日帰りなので,土日のどちらになったとしても1日はあくはずだ.その1日を使って上谷山へ登ることにした.
【 日 付 】2013年3月17日(日)
【 山 域 】江越国境・上谷山
【メンバー】シュークリーム単独、途中から岐阜のNさん
【 天 候 】快晴
【 ルート 】 広野浄水場駐車地 7:10 --- 9:25 手倉山 --- 10:30 国境稜線 --- 10:50 上谷山 11:05 --- 11:20 昼食 12:05 --- 12:20 尾根分岐 --- 広谷川左岸尾根 --- 14:05 広野浄水場駐車地
花はす公園駐車場の車の中で目が覚めたら5時半だった.前日にほかのメンバーと別れたあと,寝袋の中で本を読みながら寝てしまったのが7時半頃なので10時間も眠り続けたことになる.熟睡できたせいか昨日の疲れはほとんどなく,すっかりリフレッシュしている.南条SAで朝食をすませた後,広野浄水場に6時半に到着.さすがに人気の山らしくすでに4台の車が止まっている.昨日の後片付けもしていないので,いろいろ準備をして出発が7時10分になった.
林道を少し歩き,終点から尾根に取り付く.取り付き点には雪はほとんどなく,軽くヤブコギをしながら登っていく.この尾根には昔よく使われていたであろう明瞭な杣道が通っているが,今は誰も歩かないらしく,木々が覆い被さって通行できなくなっている.木の疎らなところを見つけながら登っていく.
もうすっかり打ち解けたヤブコギのメンバーとわいわいがやがやいいながら歩くのも楽しいのだが,一人になるとなぜかほっとしてしまうのは単独行者の悲しい性だろう.今日は自分のペースでのんびり歩けばいい.しばらくは疎林の中をひたすら高度をあげていく.そのうち,積雪部分の割合が多くなってくる.
積雪が安定したので726m標高点でスノーシューを履く.朝の冷え込みで雪は固く締まってつぼ足でも何の支障もないのだが,せっかく担いできたスノーシュー,使わない手はない.このあとは緩やかに高度を上げていく.雲一つなく,風もないど快晴の下で,気持ちのよい疎林の中を,歩く疲れをほとんど感じずに至福の時間だけがすぎていく.
しばらくすると前方に黄緑色のアウターを来た登山者が見え始め,そのうち追いついた.岐阜から来た人で,いつも岐阜県側からばかり登っているので,この登山道は初めてだと言う.この人がこの後一緒に下山することになるNさんだった.いかにも山を歩きなれているという雰囲気の人だ.このあと頂上までNさんと前後して歩くことになる. またしばらく歩いていくと前方に10人ほどのパーティーが見えてきた.昨日は自分もあのようなパーティーの1員だったのだと思った.手倉山に出ると越美国境稜線の山々が一挙に見渡せるようになる.先週歩いた三国岳から左千方,夜叉ガ丸,そして昨日歩いた三周ヶ岳から美濃俣,笹ヶ峰へと至る稜線だ.その向こうには白山がくっきりと眺められる.今日は黄砂もないようで,遠くまではっきり見渡すことができる.眺望の点だけとれば先週の三国岳以上だろう.来てよかったと思った.
1168mの国境稜線に出ると上谷山はもうすぐそこだ.さすがに風は強くなったが,すばらしい稜線.頂上に至る最後の急登もMSRのスノーシューはスリップ一つ起こさず,すばらしいグリップ力を発揮してくれる.頂上の手前でさっきのパーティーを抜き,頂上に一番乗りしてしまった. 頂上はそれこそ360度の展望.いつまで見ていても見飽きない.昼食にしようと風のないところを探すが,のっぺりした山頂はどこも風が吹き抜けている.残念だが15分ほどで頂上を辞する.Nさんも同じルートで下山するというので,1日中前後して歩いていながら挨拶程度で終わってしまうのはどうかと思い,にわかパーティーを組むことを提案する. 江越国境稜線はのっぺりして,全くのお散歩コースだ.10分ほど歩いたところで風のないくぼみを見つけ,昼食場所にする.Nさんは最初の印象は40代に見えたのだが,話しているうちにもう少し年上であることがわかってきた.新穂高から奥穂や笠ヶ岳に日帰りしているという.すごい体力の持ち主だ.私など最初からそんなことをしようとも思わない.
別の場所で昼食をとっていた先のパーティーも同じ尾根を下るという.こちらの方が速度は速そうなので先行させてもらう.この尾根も長い尾根で,しかもアップダウンが全くなく終止緩やかに下っている.スノーシュー散歩にはうってつけの尾根だ.600mあたりで雪が途絶えたのでスノーシューを脱ぎ,550mのところで浄水場近くにおりる尾根へと右折する.あとはお定まりのヤブコギだ.昨日の黒谷山からの下りでヤブコギは鍛えられているので,しゃにむに下り,目標地点にピンポイントで着地した.
駐車地に2時過ぎに帰着.もう少し山でのんびりした方がよかったかと思ったが,1日いい天気に恵まれ,2週続けてすばらしい山行になった.昨日と同じ花はす温泉で汗を流して帰宅.Nさん,楽しい時間をありがとうございました.またどこかでお会いしましょう.
ふるさとの山は優しかった.
福井の山へは最初の5年間ほど登り,その後の10年間は事情があってほとんど登っていない.数年前から本格的に山登りを始めても福井の山へは足が向かなかった.ほぼ登り尽くしたという気持ちがあったからなのだが,今回山日和さんにスノー衆で大御影山,三国岳,三周ヶ岳に連れて行っていただいて,自分が本当は福井の山を何も知らないことに気づかされた.
上谷山もヤブコギのレポで名前だけは知っていたが,どこにあるのかも知らなかった.3月9日に三国岳や左千方から白く長大な稜線を持つ上谷山を初めて眺めたときに,行ってみたいという気持ちに取り付かれた.ちょうどそんな時,翌週に山日和さんがスノー衆番外編を企画してくださるという.渡りに船,スノー衆は日帰りなので,土日のどちらになったとしても1日はあくはずだ.その1日を使って上谷山へ登ることにした.
【 日 付 】2013年3月17日(日)
【 山 域 】江越国境・上谷山
【メンバー】シュークリーム単独、途中から岐阜のNさん
【 天 候 】快晴
【 ルート 】 広野浄水場駐車地 7:10 --- 9:25 手倉山 --- 10:30 国境稜線 --- 10:50 上谷山 11:05 --- 11:20 昼食 12:05 --- 12:20 尾根分岐 --- 広谷川左岸尾根 --- 14:05 広野浄水場駐車地
花はす公園駐車場の車の中で目が覚めたら5時半だった.前日にほかのメンバーと別れたあと,寝袋の中で本を読みながら寝てしまったのが7時半頃なので10時間も眠り続けたことになる.熟睡できたせいか昨日の疲れはほとんどなく,すっかりリフレッシュしている.南条SAで朝食をすませた後,広野浄水場に6時半に到着.さすがに人気の山らしくすでに4台の車が止まっている.昨日の後片付けもしていないので,いろいろ準備をして出発が7時10分になった.
林道を少し歩き,終点から尾根に取り付く.取り付き点には雪はほとんどなく,軽くヤブコギをしながら登っていく.この尾根には昔よく使われていたであろう明瞭な杣道が通っているが,今は誰も歩かないらしく,木々が覆い被さって通行できなくなっている.木の疎らなところを見つけながら登っていく.
もうすっかり打ち解けたヤブコギのメンバーとわいわいがやがやいいながら歩くのも楽しいのだが,一人になるとなぜかほっとしてしまうのは単独行者の悲しい性だろう.今日は自分のペースでのんびり歩けばいい.しばらくは疎林の中をひたすら高度をあげていく.そのうち,積雪部分の割合が多くなってくる.
積雪が安定したので726m標高点でスノーシューを履く.朝の冷え込みで雪は固く締まってつぼ足でも何の支障もないのだが,せっかく担いできたスノーシュー,使わない手はない.このあとは緩やかに高度を上げていく.雲一つなく,風もないど快晴の下で,気持ちのよい疎林の中を,歩く疲れをほとんど感じずに至福の時間だけがすぎていく.
しばらくすると前方に黄緑色のアウターを来た登山者が見え始め,そのうち追いついた.岐阜から来た人で,いつも岐阜県側からばかり登っているので,この登山道は初めてだと言う.この人がこの後一緒に下山することになるNさんだった.いかにも山を歩きなれているという雰囲気の人だ.このあと頂上までNさんと前後して歩くことになる. またしばらく歩いていくと前方に10人ほどのパーティーが見えてきた.昨日は自分もあのようなパーティーの1員だったのだと思った.手倉山に出ると越美国境稜線の山々が一挙に見渡せるようになる.先週歩いた三国岳から左千方,夜叉ガ丸,そして昨日歩いた三周ヶ岳から美濃俣,笹ヶ峰へと至る稜線だ.その向こうには白山がくっきりと眺められる.今日は黄砂もないようで,遠くまではっきり見渡すことができる.眺望の点だけとれば先週の三国岳以上だろう.来てよかったと思った.
1168mの国境稜線に出ると上谷山はもうすぐそこだ.さすがに風は強くなったが,すばらしい稜線.頂上に至る最後の急登もMSRのスノーシューはスリップ一つ起こさず,すばらしいグリップ力を発揮してくれる.頂上の手前でさっきのパーティーを抜き,頂上に一番乗りしてしまった. 頂上はそれこそ360度の展望.いつまで見ていても見飽きない.昼食にしようと風のないところを探すが,のっぺりした山頂はどこも風が吹き抜けている.残念だが15分ほどで頂上を辞する.Nさんも同じルートで下山するというので,1日中前後して歩いていながら挨拶程度で終わってしまうのはどうかと思い,にわかパーティーを組むことを提案する. 江越国境稜線はのっぺりして,全くのお散歩コースだ.10分ほど歩いたところで風のないくぼみを見つけ,昼食場所にする.Nさんは最初の印象は40代に見えたのだが,話しているうちにもう少し年上であることがわかってきた.新穂高から奥穂や笠ヶ岳に日帰りしているという.すごい体力の持ち主だ.私など最初からそんなことをしようとも思わない.
別の場所で昼食をとっていた先のパーティーも同じ尾根を下るという.こちらの方が速度は速そうなので先行させてもらう.この尾根も長い尾根で,しかもアップダウンが全くなく終止緩やかに下っている.スノーシュー散歩にはうってつけの尾根だ.600mあたりで雪が途絶えたのでスノーシューを脱ぎ,550mのところで浄水場近くにおりる尾根へと右折する.あとはお定まりのヤブコギだ.昨日の黒谷山からの下りでヤブコギは鍛えられているので,しゃにむに下り,目標地点にピンポイントで着地した.
駐車地に2時過ぎに帰着.もう少し山でのんびりした方がよかったかと思ったが,1日いい天気に恵まれ,2週続けてすばらしい山行になった.昨日と同じ花はす温泉で汗を流して帰宅.Nさん,楽しい時間をありがとうございました.またどこかでお会いしましょう.
ふるさとの山は優しかった.
語尾の母音が長くのびる福井弁を聞くと懐かしくて振り返ってしまうほどだ.福井は私の第二のふるさとなのである.