【台高】 古ヶ丸山(1211m)・白倉山(1236m)
Posted: 2013年3月16日(土) 20:27
【日 時】 3月3日(日)
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 5706124539
【同行者】 単独
【天 候】 晴れ/花粉日和
【ルート】 犂公園P(6:58)~柁山(8:20)~奥芋口(9:20)~古ヶ丸(9:57/10:16)~白倉山(11:31/50)~大熊落とし(12:00/12:55)~古ヶ丸(13:44/57)~奥芋口(14:20)~レンガ滝(15:35/42)~犂公園P(16:29)
<起>
毎週末に山に出かけるためには、それなりの健康管理が大切だ。風邪を引いたり怪我でもしようものなら山行もままならない。
今週末も無事に山行に行けるはずだった。だが、思いもよらぬ所に落とし穴が待ち受けていた。金曜の夜、息子の散髪をしていて腰を落とした瞬間、スチール製のゴミ缶の角で嫌と言うほど尻を強打。瞬間、痛みに意識が遠のきそうになった。
翌日、土曜になっても尻から脚にかけての痛みは引かず、脚を動かすたびに違和感を感じた。鏡に写して見ると見事な内出血。恐る恐る指先で障ってみると左座骨にダメージがある。
この分では、この週末は隠遁生活を送ることになろうかと予感された。土曜日は極力運動量を落として冷湿布でごまかし、脚をいたわった。
日曜当日の早朝、脚の復調を願って起床。痛みはやわらいだように感じる。だが、違和感は相変わらずで、普段通りに歩ける保証はなかった。それでも家にうだうだしているより、せめて山の空気に当たることを願って車のエンジンをかけた。
<承>
犂(からすき)公園Pに車を置いて歩き出す。気温は低く、手がかじかむ。しかし、日が射すとウグイスやアオバトが鳴き、季節感を誤ったかに感じた。それでも稜線に乗ると季節風が厳しく、重ね着を余儀なくされる。
古ヶ丸まで歩ければ良しとするところだったが、足を出すごとに傷むでもない。何とか白倉山まで歩きたい。しかしここに意外な伏兵が現れた。
それが何と、霧雨のように降り注ぐ花粉のシャワーだった。とめどなく降り注ぐ花粉の雨は見事と言う他なかった。サービスエリアとかオープンテラスで見かけるドライミストさながらだ。こんなのに祝福されてはたまらない。一瞬「撤退」の文字が脳裏に浮かぶ。だが、尻と足の痛みに耐えながら家を飛び出してきたのだ。これをもって戦意喪失というわけにもいかない。気を取り直して前進。
急登を歩くうち、やはり足の違和感が決定的になった。しかし、傷みというほどではない。急がず慌てずで柁山(かじやま)を越える。足に負荷をかけ過ぎないようにせねば。途中、ブナと針葉樹(ツガ?トウヒ?)の大木が隣り合わせになっていて寄り道させられる。見事だ。ほどなくして・971へ。
古ヶ丸が正面にそびえ立ち、北側の樹間には昨年12月に歩いた迷岳から口迷岳を結ぶ稜線が見えている。登路は岩っぽくなり、ナツツバキが際立ってくる。コウヤマキの落ち葉を踏んで歩いて奥芋口に達する。
二次林を透かして八景山と古ヶ丸が視界に入る。平坦な尾根歩きは足への負担も少ない。迷岳を愛でながら歩くうち、待望の古ヶ丸に届く。会心の笑み。野江股ノ頭の奥に覗くのは池木屋山だ。遠く大峰の山々が白く際立っている。八景山から白倉山が見通せる。あれに見えるは核心部の大熊落としだ。
このまま白倉山まで歩けるのか。凍った道に注意して歩こう。見所の多い、起伏のある道が続く。明るい尾根。リョウブのアガリコや、猛々しい根っこがあらわなブナ。茫洋とした八景山を前景に、雪解けの進んだ尾根道を歩く。
やがて大熊落としの岸壁が視界に飛びこんでくる。昨年の今頃、野江股ノ頭から白倉山を経て大熊谷ノ頭を周遊した。その折り、ナンノキ平に寄り道したばかりに古ヶ丸まで足を伸ばす計画が破綻した。
白倉山から古ヶ丸を目指して高度を落とし、大熊落としを下りかけながらもタイムリミットを理由に崖を登り返した苦い思い出が甦る。そうした意味でも今回は白倉山までつなぎたかった。
大熊落としの最初の4mほどの岩場は直登。ここは左に付いている黄色のテープの巻き道を辿ることも出来るが、最初の岩場を巻いた時点で直上しないと大熊落としは通過せず仕舞いになる。
続く10mの壁は二本のロープを順に辿って登っていく。二本目のロープに乗り換えるフリーの部分で、足を乗せるステップに氷が乗っていていやらしい。ここをクリアすれば勝手知ったるルート。白倉山まで歩いて赤い郵便受けに挨拶する。
ここに立ったのは、まさに昨年のほぼ同期。雪が少ない気がする。振り返れば八景山と古ヶ丸が随分遠いよ。迷岳を拝みながらひと息つく。
この足でよく歩いたものだ。本来ならば古ヶ丸ピストンの計画案でせいぜいだったのに。白倉山まで届いた僥倖に感謝しよう。大熊谷ノ頭を経て迷岳~口迷岳と周遊する大熊三山巡りは次のお楽しみか。
<転>
さあ、帰るとするか。大熊落とし直前にある黄色のテープは迂回路だろうか。さあ、大熊落としの下降だ。中段のステップの氷が頭に引っかかってたし、悩むのは嫌だったので懸垂下降でクリア。20mのロープ長ギリギリだったので、崖の高さは10mと言うわけか。
降り立った岩のテラスに憩い、珍しくカップ麺を食べようとしたら、箸を忘れたことに気がついた。幸いにも天然の箸には事欠かないので大事に至らなくて、めでたしである。
八景山に登り返して古ヶ丸へ。さらに奥芋口からレンガ滝に向かう。シャクナゲとコウヤマキの道から一転して植林の急下り。見上げる鋭鋒は八景山なのか。獣害対策の箱わなの残骸が残っている。山仕事用のワイヤやプーリーが置き去りだ。どうかな、こういういい加減さって。
皆伐地帯の明るい道も考えものだ。ガラガラの不安定なルートを辿って何度もゲートをくぐり抜ける。桧の幼木の森から安定した植林下の道を行けば、レンガ滝の分岐に飛び出した。
ザックをデポしてレンガ滝へ。傷んだ道を歩いて滝の足元にかしずく。命名の由来となったレンガ色の壁は苔が黒変して精彩に欠けるものの、スケール感はさすがだ。二段滝下部が二条の水流に分流して青の釜に命を吹き込んでいる。足元にチャートがごろごろしているのを見ると滝壁のレンガ色は赤チャートによるものらしい。
知人の岩屋さんに尋ねたところ、チャートというのは堆積岩の一種で、生物由来の二酸化ケイ素が主成分と言う。こいつがあの透明感のある水晶と同じ二酸化ケイ素でできているというのも俄(にわか)に信じがたい話である。
ザックを取りに戻るとすぐに林道詰め。大丈夫かと思った足の具合だが、案の定、山から下るやいなや、疼き始める。しかも、左足の太腿には肉離れ風の疼痛がある。しかも、左足をかばったか、右膝までもが痛み始めた。
<結>
この日歩いた距離は16~17km。大熊三山巡りが公称14km。なんじゃらホイである。一体どっちが楽だったのか・・・
この痛み、その後、結局一週間たっても一向に痛みが引かない・・・どころか、痛みが増した感がある。
なのに明日は福井・岐阜・滋賀県境を歩いて三国岳を目指そうというのだ。経験上、山日和ツアーはただじゃすまない。これぞピ~ンチ!である。山仲間の足を引っ張る羽目になったらどうしよう。
取りあえずザックの軽量化は無理だろうか。減らせそうな装備は何だろう。スノスコとテルモスを一本、間引いてみた。あとは・・・
ふ~さん
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 5706124539
【同行者】 単独
【天 候】 晴れ/花粉日和
【ルート】 犂公園P(6:58)~柁山(8:20)~奥芋口(9:20)~古ヶ丸(9:57/10:16)~白倉山(11:31/50)~大熊落とし(12:00/12:55)~古ヶ丸(13:44/57)~奥芋口(14:20)~レンガ滝(15:35/42)~犂公園P(16:29)
<起>
毎週末に山に出かけるためには、それなりの健康管理が大切だ。風邪を引いたり怪我でもしようものなら山行もままならない。
今週末も無事に山行に行けるはずだった。だが、思いもよらぬ所に落とし穴が待ち受けていた。金曜の夜、息子の散髪をしていて腰を落とした瞬間、スチール製のゴミ缶の角で嫌と言うほど尻を強打。瞬間、痛みに意識が遠のきそうになった。
翌日、土曜になっても尻から脚にかけての痛みは引かず、脚を動かすたびに違和感を感じた。鏡に写して見ると見事な内出血。恐る恐る指先で障ってみると左座骨にダメージがある。
この分では、この週末は隠遁生活を送ることになろうかと予感された。土曜日は極力運動量を落として冷湿布でごまかし、脚をいたわった。
日曜当日の早朝、脚の復調を願って起床。痛みはやわらいだように感じる。だが、違和感は相変わらずで、普段通りに歩ける保証はなかった。それでも家にうだうだしているより、せめて山の空気に当たることを願って車のエンジンをかけた。
<承>
犂(からすき)公園Pに車を置いて歩き出す。気温は低く、手がかじかむ。しかし、日が射すとウグイスやアオバトが鳴き、季節感を誤ったかに感じた。それでも稜線に乗ると季節風が厳しく、重ね着を余儀なくされる。
古ヶ丸まで歩ければ良しとするところだったが、足を出すごとに傷むでもない。何とか白倉山まで歩きたい。しかしここに意外な伏兵が現れた。
それが何と、霧雨のように降り注ぐ花粉のシャワーだった。とめどなく降り注ぐ花粉の雨は見事と言う他なかった。サービスエリアとかオープンテラスで見かけるドライミストさながらだ。こんなのに祝福されてはたまらない。一瞬「撤退」の文字が脳裏に浮かぶ。だが、尻と足の痛みに耐えながら家を飛び出してきたのだ。これをもって戦意喪失というわけにもいかない。気を取り直して前進。
急登を歩くうち、やはり足の違和感が決定的になった。しかし、傷みというほどではない。急がず慌てずで柁山(かじやま)を越える。足に負荷をかけ過ぎないようにせねば。途中、ブナと針葉樹(ツガ?トウヒ?)の大木が隣り合わせになっていて寄り道させられる。見事だ。ほどなくして・971へ。
古ヶ丸が正面にそびえ立ち、北側の樹間には昨年12月に歩いた迷岳から口迷岳を結ぶ稜線が見えている。登路は岩っぽくなり、ナツツバキが際立ってくる。コウヤマキの落ち葉を踏んで歩いて奥芋口に達する。
二次林を透かして八景山と古ヶ丸が視界に入る。平坦な尾根歩きは足への負担も少ない。迷岳を愛でながら歩くうち、待望の古ヶ丸に届く。会心の笑み。野江股ノ頭の奥に覗くのは池木屋山だ。遠く大峰の山々が白く際立っている。八景山から白倉山が見通せる。あれに見えるは核心部の大熊落としだ。
このまま白倉山まで歩けるのか。凍った道に注意して歩こう。見所の多い、起伏のある道が続く。明るい尾根。リョウブのアガリコや、猛々しい根っこがあらわなブナ。茫洋とした八景山を前景に、雪解けの進んだ尾根道を歩く。
やがて大熊落としの岸壁が視界に飛びこんでくる。昨年の今頃、野江股ノ頭から白倉山を経て大熊谷ノ頭を周遊した。その折り、ナンノキ平に寄り道したばかりに古ヶ丸まで足を伸ばす計画が破綻した。
白倉山から古ヶ丸を目指して高度を落とし、大熊落としを下りかけながらもタイムリミットを理由に崖を登り返した苦い思い出が甦る。そうした意味でも今回は白倉山までつなぎたかった。
大熊落としの最初の4mほどの岩場は直登。ここは左に付いている黄色のテープの巻き道を辿ることも出来るが、最初の岩場を巻いた時点で直上しないと大熊落としは通過せず仕舞いになる。
続く10mの壁は二本のロープを順に辿って登っていく。二本目のロープに乗り換えるフリーの部分で、足を乗せるステップに氷が乗っていていやらしい。ここをクリアすれば勝手知ったるルート。白倉山まで歩いて赤い郵便受けに挨拶する。
ここに立ったのは、まさに昨年のほぼ同期。雪が少ない気がする。振り返れば八景山と古ヶ丸が随分遠いよ。迷岳を拝みながらひと息つく。
この足でよく歩いたものだ。本来ならば古ヶ丸ピストンの計画案でせいぜいだったのに。白倉山まで届いた僥倖に感謝しよう。大熊谷ノ頭を経て迷岳~口迷岳と周遊する大熊三山巡りは次のお楽しみか。
<転>
さあ、帰るとするか。大熊落とし直前にある黄色のテープは迂回路だろうか。さあ、大熊落としの下降だ。中段のステップの氷が頭に引っかかってたし、悩むのは嫌だったので懸垂下降でクリア。20mのロープ長ギリギリだったので、崖の高さは10mと言うわけか。
降り立った岩のテラスに憩い、珍しくカップ麺を食べようとしたら、箸を忘れたことに気がついた。幸いにも天然の箸には事欠かないので大事に至らなくて、めでたしである。
八景山に登り返して古ヶ丸へ。さらに奥芋口からレンガ滝に向かう。シャクナゲとコウヤマキの道から一転して植林の急下り。見上げる鋭鋒は八景山なのか。獣害対策の箱わなの残骸が残っている。山仕事用のワイヤやプーリーが置き去りだ。どうかな、こういういい加減さって。
皆伐地帯の明るい道も考えものだ。ガラガラの不安定なルートを辿って何度もゲートをくぐり抜ける。桧の幼木の森から安定した植林下の道を行けば、レンガ滝の分岐に飛び出した。
ザックをデポしてレンガ滝へ。傷んだ道を歩いて滝の足元にかしずく。命名の由来となったレンガ色の壁は苔が黒変して精彩に欠けるものの、スケール感はさすがだ。二段滝下部が二条の水流に分流して青の釜に命を吹き込んでいる。足元にチャートがごろごろしているのを見ると滝壁のレンガ色は赤チャートによるものらしい。
知人の岩屋さんに尋ねたところ、チャートというのは堆積岩の一種で、生物由来の二酸化ケイ素が主成分と言う。こいつがあの透明感のある水晶と同じ二酸化ケイ素でできているというのも俄(にわか)に信じがたい話である。
ザックを取りに戻るとすぐに林道詰め。大丈夫かと思った足の具合だが、案の定、山から下るやいなや、疼き始める。しかも、左足の太腿には肉離れ風の疼痛がある。しかも、左足をかばったか、右膝までもが痛み始めた。
<結>
この日歩いた距離は16~17km。大熊三山巡りが公称14km。なんじゃらホイである。一体どっちが楽だったのか・・・
この痛み、その後、結局一週間たっても一向に痛みが引かない・・・どころか、痛みが増した感がある。
なのに明日は福井・岐阜・滋賀県境を歩いて三国岳を目指そうというのだ。経験上、山日和ツアーはただじゃすまない。これぞピ~ンチ!である。山仲間の足を引っ張る羽目になったらどうしよう。
取りあえずザックの軽量化は無理だろうか。減らせそうな装備は何だろう。スノスコとテルモスを一本、間引いてみた。あとは・・・
ふ~さん
毎週末に山に出かけるためには、それなりの健康管理が大切だ。風邪を引いたり怪我でもしようものなら山行もままならない。